太田麻衣子
(写真は2014年5月に撮影) オペラdeミルフィーユ オペラ《シン・ジョヴァンニ》 YNO New Opera Series Vol.8オペラ《仮面の男》〜三銃士Ⅲ ムジカルダ「こうもり」@熊谷「シン・ジョヴァンニ抱腹絶倒でした。大山大輔台本 太田麻衣子演出で、いつもの大山大輔の不条理でシュールな笑いをもたらす独特の言葉遊びに磨きがかかって、ジョヴァンニとレポレッロのやりとりは落語か漫才のようでした。」「このプロダクションはパッケージにして全国各所で年末恒例で上演してほしいです!オール日本語のすっきりわかりやすい台本 めっちゃ笑えるギャグのオンパレード さすが太田麻衣子演出でした。もちろん昨今の風潮であるポリティカルコレクトネス、コンプライアンス的なチェック、インティマシー・コーディネートも効いた台本です。「こうもり」の、昔だったらお笑いの種だったが現在は差別的とみられる表現をそのまま上演しないというところはさすがです。今後はこれが主流となっていくことでしょう。」
三浦奈綾
Gruppo Nori Opera vol.2プッチーニ作曲オペラ«外套»&«ジャンニ・スキッキ»オペラカッフェマッキアート58『不思議の国のアリス』(舞台監督)「そして演出!演出が瞠目でした。三浦奈綾さん、才能あります。また外套で使ったセットをジャンニスキッキにもうまく使いまわししている手腕もおもしろかったです。」「今回は暗い照明の中セットは船着き場の光景なのだろうが写実的なセットはなく、斜めに伸びる木製の「坂道」が船着き場の荷物の積み込みの坂道を表現しているが、天国へ続く道でもあるのかと思う。もう一つセットが坂道の背後にあってそれはイントレ様のもの。坂道より高い位置にあってステージ上に3つの高さを表現できていることが実に立体的な効果をもたらしていた。坂道を重い荷物を背負って運んでいく人々は、まさに苦難の人生を生きてなんとか先の天国にたどり着こうとしている人たちのように見える。犍陀多のクモの糸のように。人生の歩みは止まらず苦しみしかない。ミケーレは数年前に失った子供のことが忘れられない。ミケーレは幻影を見る。」