2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
全7件 (7件中 1-7件目)
1
![]()
我が家の数少ない蔵書の一つに「ドリトル先生アフリカゆき」 という児童書があります。 これは私が新婚旅行でアフリカに行く というのを聞いた妹が(ギャグで?)プレゼントしてくれたのですが、チビ太が本を荒らしたのを片付ける際に目についてぱらぱら読みしてました。その中に、船でドリトル先生がアフリカから帰る際に、途中で立ち寄った島で、船に乗り込んでいたねずみがやってきて、ドリトル先生に話す場面があります。(リトル先生は動物の言葉がわかる先生 という設定です)ねずみからまず声をかけるのですが、「それから、船が沈みかけるときには、いつもネズミが逃げ出しますことも、ごぞんじでございましょう?」「もちろん、知っておる。」「一般に、世間でも、そういっておる。」「人間は、いつもその話をして、私たちがはずかしいことでもしているように、あざ笑います。 しかし、私たちが悪いのでございましょうか。だれが沈む船に乗っていますでしょう。 もし逃げることができますなら・・・。」「いかにも、それは、もっともだ。」「おまえたちの気持ちは、よくわかる。それから、ほかにまだ、何かいうことがあるかね?」「ございます。」「私たちが、いまこの船を逃げ出すところだということを、お話しにまいったのでございます。 しかし、逃げ出す前に、御注進いたしたいとぞんじます。 先生の乗っておいでになるこの船は、悪い船です。危険なのです。・・・」という具合に、尊敬するドリトル先生に敬語を使いつつ、今沈む船から逃げるところです。とばか丁寧にしゃべるネズミの様子が面白く書かれています。ちなみにこの本では、ネズミがどうやって沈む船に気がつくかというと、しっぽの先が「じんじん」してくるからわかるとのこと(笑で、この話がだから何なんだ ということなのですが、昨夜、「小泉純一郎元総理引退へ」 というニュースをテレビで観て、一瞬、「ねずみだ・・・・・」と思ってしまった ということだけの話でした(爆元首相で、ちょうどいいタイミング(?)で政界引退する というところだけが共通点かもなのですが、引退すると聞いて、前より「細川さんと雰囲気似てるなあ」と思い始めている今日この頃。細川元総理は晴耕雨読の生活をしていて、上質なライフスタイル という観点で女性誌にも出てたりしてて、もしかして、小泉さんもその路線に行くのか?? なんて余計なお世話で考えたりする今日この頃です。
2008年09月26日
コメント(0)
![]()
平岩弓枝さんの「はやぶさ新八御用帳」シリーズを読了しました。 このシリーズ全10冊なのですが、南町奉行所の奉行の直属の部下である隼新八郎が主人公。直属の部下なので、代々世襲の同心たちとは違って、奉行の転勤に伴って移動するそう。まあ、私設秘書みたいな感じです。奉行が旗本や大名から「内々で」と頼まれたことを探索したりするのも仕事で、気のあう同心と力をあわせて事件を解決する という連作短編です。同心がいて、各町をしきる親分がいて、お手先がいて・・・ というのはお馴染みのパターンで、ただ、作者の平岩さんが女性な分、「鬼平犯科帳」よりもずっとソフトな感じになっています。まあ、鬼平の方は「火付盗賊改」なので、扱う事件が凶悪なものが多いからかもなのですが・・・。ちなみにこちらの主人公が使える奉行は「根岸肥前守」という人でして、なかなかの名奉行のようですが、宮部みゆきさんの「霊験お初」シリーズに出てくる「耳袋」という書き物をしている奉行と同一人物のようです。私はお奉行と言えば、遠山の金さんしか知らないのですが(汗、どちらにもこうやって登場する ということはかなり有名で実在の人物なのでしょうか?時代小説・歴史小説に書いてあることをすぐ本当だと信じてしまうのも・・・なのですが。
2008年09月24日
コメント(0)
![]()
上中下の三冊の翻訳ものです。「下」のあとがきによると、既にハリウッドでの映画化が決定しているそうでして、確かに、「映画向きだなあ」とか、「映画で観てみたい」 と思わせる作品です。それは、純粋に映画も面白そう というのと、どういう絵にするのか?という部分に興味あるのと両方です。どちらかというと後者ですが(汗翻訳もの苦手な人も是非、読んでほしいです。 面白いですよー。 3冊で、長いと言えば長いのですが、翻訳が女性の方だからでしょうか?翻訳ものからよく感じる「角ばった」感じの言い回しは全くなくて、読みやすかったです。ノルウェー海で発見された無数の異様な生物。海洋生物学者ヨハンソンの努力で、その生物が海底で新燃料メタンハイドレートの層を掘り続けていることが判明した。カナダ西岸ではタグボートやホエールウォッチングの船をクジラやオルカの群れが襲い、生物学者アナワクが調査を始める。さらに世界各地で猛毒のクラゲが出現、海難事故が続発し、フランスではロブスターに潜む病原体が猛威を振るう。母なる海に何が起きたのか? 本の紹介よりというのが「上」の裏表紙の本の紹介。これだけだと海洋パニックもの?の雰囲気ですが、決してB級パニック海洋ものではありません(笑まさに「母なる海に何が起きたのか?」 という謎を全力で解いていくお話です。紹介されている様々な事件は場所も出てくる生物も全く違っていて、一見無関係なのですが、こうやってすべて出てくるということは勿論関係ある ということで、それらを関係づけるものは何か? を探すところから話は始まっていきます。「メタンハイドレート」って何みたいな科学的なウンチク部分もあり、私は「ふーん、そうなんだ」と読めたのですが、そこがだめだと少々つらいかも。「中」辺りから一気に生物が猛威をふるいはじめ、展開が早まります(笑で結局なんだったのか の原因に最後は行き着くわけですが、ラストの原因との遭遇(!)部分は「もうちょっと描写がどうにかなんないかなー」と思ったのですが、概ね悪くなかったです。SFとかフィクションとかではない、こういうオチを途中で推理できた人がいたらおめにかかってみたいです。それだけ破天荒なのですが、科学的に実際に「あるかも、あるかもー!」なので、夢(夢なのか?)をもらえる感じです。子供がみて、自然科学に興味を持ってくれたら、作者も「にやり」なのかも です。ちなみに、有川浩さんの「海の底」を読んでいないとわからないので余談ですが、「相模原レガリスがの後は、『未知との遭遇』だった」みたいな感じです。あー、また当分でっかい甲殻類は食べたくない感じです(汗
2008年09月19日
コメント(4)
![]()
ご無沙汰してます。夏休みボケもやっと抜けて、涼しくなってきたので家事もはかどるようになりました。大物のベランダ掃除をしてみたり、不要品を捨てたり、そこそこ主婦の仕事をしています(笑先日、知り合い3家族でバーベキューにでかけました。私自身がバーベキューするのがかれこれ10年ぶりくらい。材料の買出しを手伝ったくらいで、ほとんどおまかせでした。でも子供達同士も同世代なら親同士もそうで、一日盛り上がりました。その時に、我が家から唯一持参したインフラ(?)がこのワンタッチの日よけで、 丸い袋から出すとワンタッチで「ぼん!」とテントができるという楽チンもの。しかもジャスコで2980円で安く買っていて満を持して登場。子供のうち女子3人が中にとじこもってシール交換したりお菓子食べておしゃべりしたりとすっかり女子高のようになっていたのですが、が、これがなかなか帰りはしまえない(汗ワンタッチで組み立て可能なので、袋から出した時の形状を見る時間がなかった(爆その時は、みんなで試行錯誤して何とかしまえたのですが、自宅でもう一度掃除して、さて、しまおう と思ったのですが、これができず・・・・。2日、大きなままで過ごしていましたが、発売元のHPをさっきみたところ、ちゃんと、「たたみかた」の動画がアップされていて、それをみながら10分ほどがんばってやっとしまうことができましたー!!(笑と小さい喜びをかみしめる今日このごろです。今、チビ子は「TVチャンピオン」の和菓子職人選手権に夢中です。一緒にみてたら、おいしい上生菓子が食べたくなりました。今だともう、もみじの細工ものが出てるのかなー なんて。
2008年09月18日
コメント(2)
![]()
書棚に同じ雰囲気の折原さんの本が二冊あるなー と思って借りてきたら、どうやら同じシリーズで書かれた二冊だったようで、誰かがまとめて借りた後を、私がまとめて借りたようです(笑 「樹海」をテーマにした連作といった風になっています。「鬼頭家」はその樹海と「外界」の境目辺りの別荘に住んでいた一家のこと。別荘で一家殺人事件が起こり、鬼頭家の主人は失踪したまま・・・・。「実際は何が起こったのかわからないんだ・・・」と鬼頭家の事件について樹海わきの湖畔で民宿を営む主人が宿泊客に話をする・・・。という形を取っています。二冊とも、書き出し2ページほどがほとんど同じ。あえて同じにしてるようですね。そうすることによって、読者をより「もやもや」したところへ誘いこむような(笑樹海に入り、「鬼頭家の惨劇」について調べたのに遭難してしまった人間の手記やら、誰かわからない殺人者「俺」の独白のような部分や、どういう立ち位置で登場してるのかわかりづらい「男」謎を解こうと樹海に入り込むひとたち などなど・・・・。とにかくいろいろなピースを集めて物語に というのが折原流なのでしょうか?こないだ読んだ「蜃気楼の殺人」も少しそんな感じがありましたし・・・。「樹海伝説」の方は割りと「あー、そういうオチなんだ」とまとまった感を持ちましたが、「鬼頭家の惨劇」の方はちょっと不完全燃焼な気持ちが残りました。(もしかしたら、そのオチでちょっと「ぞーっ(にやり)」というつもりなのかも)二冊目がすっきりしないなあ と思ってたら、このシリーズ(?)の三冊目がありました。「黒い森」という本だそうで、これを読めばすっきりするのかもしれません。 そしてここからはネタバレなので、反転しますが、「樹海伝説」の最後で民宿の主人がすべてを握っていた というオチですんなりします。そのノリで(把握した上で)次の「鬼頭家」の方を読んでももうひとひねりされている感じで、内容に物足りない感はないのですが、終わりがちょっとわかりづらかったです。ひき逃げされた男は最後自殺し、記憶喪失の男は行方不明。とみせかけて、実は・・・ という終わりなので、ひき逃げ男の自殺と彼に殺されたとされる男性たちの死は本当は? というところでしょうか?民宿の主人が経済的にもずいぶん余裕がありそうなのが気になるし・・・・。もやもやしたままでした。↑↑↑ここまで。まあ、もやもやをとるには「黒い森」を読むしかないんでしょうかね?とりあえず予約してみることにします。
2008年09月04日
コメント(0)
![]()
図書館の蔵書検索で「恩田陸さんの本」だと思って予約したら、沢山の著者の作品からなるアンソロ本でした。全部で18名の方が「本からはじまる物語」を書いています。一人10ページ程度で短いなあ と思ったのですが、「しゅっぱんフォーラム」連載のコラムだそう。(株)トーハンの出してる雑誌(冊子?)で、ここは出版物の販売会社。確か、本屋さんに本を取り次ぐ会社ですよね? やはり本屋さんにまつわる話が多かったです。著者は、敬称略で、 阿刀田高 有栖川有栖 いしいしんじ 石田衣良 市川拓司 今江詳智 内海隆一郎 恩田陸 篠田節子 柴崎友香 朱川湊人 大道珠貴 梨木香歩 二階堂黎人 本多孝好 三崎亜紀 山崎洋子 山本一力のみなさんです。読んだことある方や、どこかで名前を拝見した方ばかりで、そういう意味では「お買い得」な一冊です。 印象に残ったものから・・・・・三崎亜紀 「The Book Day」 切り口が切り口だっただけに、余計にうるうるした面もあるかもなのですが、 シンプルな中にもぐっとくるものがありました。 本当にこんな日があったら素晴らしいのに とも。 最後の1編ですが、最初の恩田さんの話につながっていく感じがまた良いです。・今江詳智 「招き猫奇譚」 こんな古本屋があったらいいな、猫がいたらいいな の雰囲気が素敵。 「本屋のみつくろい」 私だったら、どんなん選んでもらえるかなー。 終わりも雰囲気と余韻を残しつつ でとても良かったです。どちらも読んでない作家さんなんですけど、名前だけはよくお目にかかる方々で、この話がそれぞれの「らしい」話だったら、是非他の作品も読んでみたい と思いました。あと、・阿刀田高 「本屋の魔法使い」・篠田節子 「バックヤード」・石田衣良 「23時のブックストア」は、まさに「ザ」のつく、いかにも作者らしい、そして上手い という感じでした。大御所の風格漂う てな安心感と喜びのあるお話です。で、「好きなんだけど・・・(チャチャチャ)」となったのは、・恩田陸 「飛び出す、絵本」・有栖川有栖 「迷宮書房」恩田さんの方は、確か「朝日のようにさわやかに」に収録の「蝶の話」と似てます。らしくていい話だなー と思う反面、あれを読んでるから何か半減してる感じです。有栖川さんの方は、まさに「もうひとひねり欲しい!」 という感じです。みんなが知る話をベースに持ってきているのですから、期待する分・・・でした。既読の作家さんが少ないので、「らしいなあ」とか「らしくない」がわからない人が多いのですが、それでなくても「本からはじまる物語」ばかりですから、楽しめますよ。
2008年09月03日
コメント(6)
![]()
実家へ帰省中、みつけて読みました。貴志祐介さんと言えば、とにかく私にとっては「黒い家」ですねー。保険会社の社員が主人公だったので、わかりやすかったこともありますが、とにかく面白くて怖かった。夜布団をひっかぶって読んだ記憶です。そして、それが映画化された時にヒールを大竹しのぶさんが演じた と知り、余計に怖くなりました。大竹さんの演技で見たら心臓止まるかも(笑てな貴志さんですが、その後の作品はミステリが多くなってきてて、印象が変わりつつあったのですが、この作品はわりと初期なのか、ホラー全開です。 アマゾンのジャングル奥地へ入る学術探検隊に同行した主人公の恋人は、異様に死ぬことを恐れる精神的な病のようなものを長年抱えていて、看護士である主人公は、「大自然と触れるのもよいのでは」 と送り出す。しかし、戻った恋人は変貌してしまい、一番恐れていた「死」に魅せられたようになり、とうとう自分で命を絶ってしまう。アマゾンで何かあったのでは? と同行者を訪ねたところ、みな不自然に死んでいて・・・というのが話です。今回のホラーは視覚的にというか、想像すると「うにゃー」とブルってしまう感じです。状況をわりと淡々と解明していく感じですすんでいるのですが、ある程度状況が把握できたところで、一気に開花・・・・ という感じでびびります。当分、猿はこりごり という感じです。 みたらいろいろ想像しちゃいそうです。嫌な言い方をすると、この本が出た当時のホラーはこの手が主流だった感じもあり、映画・本が沢山出ていたうちの一つ なのかもしれません。が、かなり調べたのでしょうか? あり得ない話じゃないかも と思うことができます。でもまあ、大粒とはいえないかもしれませんが、なかなか面白い出来かなー という感想。
2008年09月02日
コメント(2)
全7件 (7件中 1-7件目)
1