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図書館シリーズ完結の1冊です。こんなにはちゃめちゃでどうなるのだろう と思ってたのですが、どうにかなりました(笑「あらあら・・・」 → 「あれあれ?」 → 「あちゃー、やってもうた・・・」 → 「キラキラやー(笑」 → 「ふーん、そうなんだー」という感想でした。今回も「ブルータス、お前もか・・・」的なところもありまし(笑とにかく、楽しかったです。 このお話、出てくる人物がそう多くはないのですが、そのすべてがかなり「キャラ立ち」状態でして、それぞれでスピンアウトものが書けるのではないか というほどなのですが、(そういえば、既にそういう感じで書かれた本もあったわ・・・)キャラに「がははー」と笑って落ち着いた後には、何か「うーん・・・」というのが残ります。そういえば、昔「ちびくろサンボ」って読んでたのに、差別用語になるからって、あの絵本はいつのまにかなくなってしまい、また近年になっていつの間にか復刊。バターになって溶けちゃうところなんか、わくわくしながら読んだのに、(ってこの話でしたよね??)どうもこうもなく、面白く読んだのに、何でー?? と思いました。誰の何で発売しなくなり、そして誰の何でまた復刊したのか・・・そういうことを思うとあんまりわからないところで何かが起こっているのかも。時代小説を読んでいると、新しい版の本の後ろには必ず一言書いてあります。「この言葉は云々なのですが、当時のまま収録しました・・・・」 みたいな。言葉が乱れているとか、美しい日本語が・・・ とか言われていて、自分でも反省すべき点はあると思うのですが、その一方で、何となくナーバスになりすぎている人もいるような気がしてしまいます。それって、今の言葉がひどく乱れているから、その反動でしょうか?とにかく、自分の話ことに責任を持ったりの、節度は必要ですが、規制となるとまた別ですよね。あんまり鈍感になってはいけないことだなー なんて「ちょっぴり」思いました。
2008年01月31日
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閑話休題なのですが・・・チビ子は少し前から「石」が大好きで、買い物に行くと天然石のお店に釘付けです。以前に旦那ちゃんの実家へ帰ったとき、近くの天然石ショップで、「天然石のつかみどり」をしてきました。要するに、小さくて商品にならない石をつかみどり○○円 としたものなのですが、それをビンに入れていて、色ごとに分けたり並べたり・・・・。と石に夢中になっていたチビ子はとうとう旦那ちゃんに買ってもらっていました。 この表紙のおっさんは誰? と思ったのですが、鉱物を分類する際の「硬度」を定めた人だそうです。この本は、前半が鉱石についてで、後半が宝石について載っているので、やっぱりきれいな宝石の方に釘付けになっています。欲しいと言っていますが、それは自分で買うか、よそで誰かに頼みなさい というところです(笑
2008年01月29日
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土日を利用して伊勢志摩にきてます。 天気はとてもいいのですが風が強くて寒いです。 今日は「志摩スペイン村」にチビ子のリクエストで来たのですが、 チビ太が着く直前で寝てしまったので、 旦那ちゃんとチビ子に先に行ってもらい、 私はチビ太が起きるまで、暖かい車内でそのまま待機中です。 駐車場脇に植えられた椰子の木も、これだけ強風で揺れてると、 かえって寒さが強調されます(-_-;) 私は独身の頃にいろんな面子で何度か来たことがあるので、 いっそずっと車にいようか というほど寒そうです。 午後から寒さ緩むという予報ですが、どうでしょう? 今はあったかい車内で地元の懐かしいFM局(ZIP(^^)v)を聞きながらまったり中です。 外ではゴーゴー風が…。
2008年01月27日
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今日のタイトルを読みつつ、すぐメロディーが浮かんできたあなた、年がバレます(笑で、今日は午前中チビ太を病院へ連れて行き、術後の状態をチェックしてもらいました。先生は「いい感じだねー」と言ってくれたので、しめしめと喜びつつ病院を後に。図書館とミルク缶の買い物があったので、どういう順番で行こうかなー なんて思ってたら、チビ太が車ですぐ寝てしまったので、「昼を済ませよう」という予定を追加。近くのマクドナルドのドライブスルーで、昼を調達しました。最近CMしている、「シャカシャカチキン」が食べてみたかったのもあり、ドライブスルーで買ってから、そのままマクドの駐車場で車を降りずに食べてしまえば寝かせてられるし、なほまるはこういう時のために車に雑誌を完備しているのでばっちりだー。と調子は上向きだったのだが、購入して駐車スペースに停めて結構食べてから、いざ「シャカシャカチキン」にとりかかろうとしたところ、チキンに味付けする「粉」(三種類から選んだのだが)、肝心なこれが入れ忘れられていた・・・。ついでに紙ナプキンも入ってないし・・・・・。マクドの駐車場にいるので、車を降りてすぐ行けばお店なのだが、チビ太がいるので面倒くさい。で、もう、そのまま食べてしまいました。シャカシャカできなかったじゃん・・・。マクドナルドは食事時になるとかなりドライブスルーもお店も混みあっていて、お店の人も忙しそうなのですが、とはいってもそれは毎度のこと。必要以上に待たされているとか、手際が悪いと思ったことはなかったし、ましてやこんな単純なミスなんてありませんでした。対応してた店員さんも新しい人っぽくなかったので、ホントにうっかりなんでしょうね。結局「シャカシャカチキン」は、シャカシャカしなかったので、「チキンフィレオ」の肉じゃんと気がつきました。
2008年01月25日
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最近重松さん読んでなかったなー と思っていたのですが、図書館の「新着案内」にこの本が出ていて、予約数もそれほど多くなかったので早速予約してみました。図書館のデータにある本の案内は、 『主人公はカイム。永遠の生を生きる、すなわち死ねない男。 物語の舞台はすべて、1000年の旅をしてきたカイムが訪れた、 「いつか、どこか」の町。坂口博信、井上雄彦との絆が生んだ、 壮大なスケールで描く命の賛歌。』とありまして、純粋に面白そうだなあと借りたのですが、短編集とは言え、異様に多い31編が収録されていて、通常の太さ。ちょっと変わっているなあと思ってたら、からくりがありました。本の案内の中の「坂口博信、井上雄彦」という名前を見て気がつく人は気がつくらしいのですが、この本は同名の「ロストオデッセイ」というゲームソフトに関連した本でした。なほまるはわりとゲームをするのに「聞いたことない名前だなあ」と思ったら、XBOXのソフトだそうです。 (公式のHPもありました)で、坂口さんというのは、「ファイナルファンタジー」シリーズの生みの親だそうで、井上さんというのは「スラムダンク」を描いている方だそう。この方がキャラデザイン。で、この重松さんの書いている異様に短い短編の数々は、主人公カイムが千年の旅をしてきたそのエピソードであり、主人公が折々見る「夢」だとのこと。重松さんが、このゲームの主人公の夢に見る過去=記憶 の部分を考える担当だったんだって(!) ということで、最初に重松さんによるこれらの注意書きを読んだ時点で一瞬、「しまった、はずれをひいてしまったか・・・」と思ったんですよね。本の装丁や作り自体は、普通の重松さんの小説本と変わらなかったけど、まあ、ゲームの一環ってことになるとたいした内容ではないかな みたいな・・・。でも「どこから読んでもらってもよいです」 ということで気軽に読み出したのですが、短いお話ばかりなので、つらつらーっと読めてしまいました。重松さんは、製作サイドから特に内容に注文はなく自由に書かせてもらったそうです。ただ一つ「一千年を生きる悲しみが感じられるようなもの」というのを念頭に ということだったそうです。沢山の短編を読んでみるとすべてがこの「悲しみ」を念頭にトーンが揃っていて、この主人公の雰囲気が良く伝わってきます。ゲーム云々という話を知らなくて読んでも、「ある永遠を生きる男の物語」で充分通用する内容です。ゲームで「なぜ千年生きているのか」という部分の謎ときをしていくようなので、こちらの小説の中では因果関係は全く触れられておらず、理由はわからないのに長い時を生きていかなければいけない という不思議さがよく出ていました。ゲームをやってみたい とまでは思わなかったのですが、少なくとも「なぜ千年生きることになったのか」 辺りは知りたい。誰か(ってクリアした人だけかしら?)教えてくれないかなー と思いました。重松さんの本、半年前から図書館で予約しているのが、「カシオペアの丘で」。ちぃーっともまわってこないんですよね。わが町では通常以上に重松さんに人気が集中しているような気がしてなりません。
2008年01月24日
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先日、旦那ちゃんが突如「買いたい!」という欲求にかられた本があったらしく、(それは何なのか未だに知らないのですが・・・)近くの書店を軒並み探していました。結局、見つからず盛り上がっていた旦那ちゃんは、わざわざ梅田のジュンク堂まで行ったそうです。上のチビ子を連れて近くの本屋に行ったはずが、「今ジュンク堂」というメールが来て唖然としました。で、そこで目当ての本を見つけて買ったそうですが、そのときに「面白そう」と一緒に購入したのがコレ。 会社や美術館のロゴ(シンボルマーク)とその由来が載っています。ビールのデザインの変遷や、大阪ではおなじみの心斎橋の「グリコくん」の変遷とか、豊富な写真と解説で載っていました。この手のロゴの話は最近テレビでも観るような気がします。こういうのの専門家(?)がいて、面白いロゴとそれにこめられた意味をクイズ形式でやってました。国際物流大手のフェデックスのロゴの中に「→」があるとか、コンビニの「ampm」の色は朝・昼・夕方・夜の空の色だとか・・・・。そういうのも載っているので、この本の紹介だったかも(笑とにかく、無駄知識といえばそうなのですが、とは言え企業理念が現れているはずのロゴ。日経爆下げの中(今日はちょい反転か)、こういうちょっとひいたところから企業研究するもよし??寒いから、こういうのでちとほのぼのしとくといいのかも。
2008年01月23日
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で、1~4の全6巻を読み終わりました。読み終わって何がホッとしたかというと、「完結していた」 ということ。これでシリーズが完結してなくて、刊行待ちなんてことだったらイライラするところでした。私がコバルトを読んでいた頃は、コバルトの作家と言えば、この新井素子さんと、「なんて素敵にジャパネスク」とかの氷室冴子さんがメインだった記憶で、なので、新井さんも沢山作品を書いていた印象でした。が、あとがきを読んでみると「とっても遅筆で、シリーズものを沢山は無理」とあり、勘違いだったようでした。ちなみに、二作目と三作目の間が9年空いていて、(待ってても出ないはずです)三作目が出た頃は、既にコバルト文庫を全然読まなくなっていたので、続編が出たのも知りませんでした。三作目で急展開(山場)を迎え、急転直下四作目で完結した という感じです。この本がああいう風にならなければ、完結したかどうか・・・ という程の急展開。結末はまあ、コバルト文庫らしい(読者層を考慮した)スイートなものでしたが、「まあ、この結末だろうなあ」 とご愛嬌です。そして、この作品の中に、新井さんの別シリーズ「星へ行く船」に出てくる人物の祖先がでてきます。7代前って設定だそうなのですけど(あとがきにありました)、すごい先祖です。この人だけこんな風につながっていたんだなあ とびっくりしました。ちなみに、最後の「チェックメイト」の後編に「星へ行く船」の番外編が載ってました。「星へ行く船」シリーズも読んでみたいのですが、図書館には全部ない様子で・・・。でも、最後の作品以外はシリーズ全部読んでいる記憶なので、番外編を読みながら、記憶がよみがえっては来たものの、肝心の部分は思い出せず、余計にもやもやしてしまいました。このシリーズと「グリーンレクイエム」、あと「ひとめあなたに」くらいは再読したいなあと計画中です。余談ですが・・・・昨日今日とチビ太は少々下痢気味で、お尻が少し赤くなってしまいました。(なんて話でしょう。すみません・・・)で、ひりひりするんでしょうね。ウンチをすると泣いています。ウンチをした途端「うわーん・・・」 です。本人は痛いのでしょうから、笑い事ではないのですが、おむつを替えるとけろっとするので、申し訳ないけど、笑いそうです(笑
2008年01月22日
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なほまるの住んでいるところの図書館は、新刊が入ると「新着図書」というページに一覧掲載されます。先日このページで「いい本はないかなあ」と物色していたところ、懐かしい本を発見。 新井素子さんの「グリーンレクイエム」です。中学とか高校とかその辺りで(ぼかしますが・・・)、当時一世を風靡した感のあるコバルト文庫で読みました。当時の私にとっては、この「グリーンレクイエム」は「何かを訴えるような世界観があり、結構大人な話」 でした。この本が去年の11月に創元SF文庫から新たに発売されたようです。「グリーンレクイエム」とその続編にあたる「緑幻想」がこの一冊に収録されているそうで、「読んだなー」と懐かしくなりました。新井さんの本で、なほまるはこれが一番好きだったので、新刊の方を予約して読む予定です。で、図書館の蔵書検索で他は?とみてみたところ、新井さんの本は、その後思ったほど増えてはいませんでした。当時は「次から次へ」とコバルト文庫で新刊が出ていたような印象だったんですけど・・・。私も持っていた本の続編が新しく出ているのを発見し、嬉しくなって借りにいってしまいました。当然というか、やっぱりというか(?)、書庫所蔵になっていたのでカウンターで出してもらい・・・(笑自宅にあった二冊を昨日ささーっと走り読みして記憶を引っ張り出し、その続編を読んでいます。まあティーン向けというのもあり、すぐ読めるので楽しく読んでいるところです。「ブラックキャット」というシリーズです。最初の二冊が私が持っていた本。当時かなり続編を待っていたのですが、コバルトを読んでいる時代には出なかった。楽天に画像がないので、お見せできないのが残念ですが、続編の二冊はイラストもがらっと変わり今風(?)になって、ホント時代の流れを感じるわ(汗(離れの方の同じ記事には画像がアップできてますのでよかったら・・・)
2008年01月18日
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映画にもなってますし、今さら・・・感もあるのですが、勿論未読だし、映画観てないし。で、借りてきました。でも、映画で主人公を西田敏行さん、伊東美咲さんで演ってたのは知ってるので、読書中の私の頭の中ではこの二人が登場してました。他の登場人物は誰が演じたか知らないので、もやもやごんべさんでしたが(笑 浅田さんの話だし、映画のテレビCMも「泣ける」的な宣伝の仕方だったので、そういう関係(お涙頂戴系??)だと思ってたのですが、のっけから違ってました。主人公が亡くなった後、全く違う外見の人間になって7日間の猶予で戻ってくるのですが、その戻るまでのくだりがとにかく笑えます。 それは免許の講習センターでは? というノリなのです。番号に沿って進んでいくところとか、生前の行いの違いで「講習」を受ける教室が違うだとか・・・。なほまるは若かりし頃、免停講習に行ったことがあるのですが、ほとんど同じ感じです(恥ただ、全く同じじゃなくてちょい皮肉ありに書かれているのが浅田さんらしいところ。そんな風で冒頭からくすっと笑わせてもらうのですが、あとは結構シビアです。猶予を得て戻ったから大団円、といかないのは浅田さんなので勿論なのですが、「世の中そんなに甘くない」 っていうのがひしひしと伝わってきました。それが人生のほろ苦さなんでしょうかねー。三人三様のほろ苦さなのですが、それがお互いに少しずつ関わりあっていくことで、まあ、「そんなに甘くはないけれど、でも捨てたもんじゃないなあ」 という感じになっていきます。私はわりと甘ちゃんなので、「えー、最後はそのままになっちゃうの??」と思ったのですが、考えてみれば、これでいいのかな これが当たり前かな と後から思いなおしました。浅田さんの本は結構沢山映画化されてますが、私はあまのじゃくなのかあまり読んでません。多分この本と「壬生義士伝」くらいかなあ。今年は浅田さんをもうちょい読もうと思ってるので、映画化本も手にとってみようと思います。そうそう、とりあえず今年は「中原の虹」ですねー。
2008年01月16日
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宮部さんの時代物。結構な長編でした。この本も「お化けちゃん」が登場します。宮部さんの時代物の半分近くはお化けちゃんが出るような印象なのですが、この当時は「あやかし」的なものがかなり身近な時代だったでしょうから、まあ、どうしてもお化けちゃんに触れるものが多いのかも。病気で死にかけた女の子が、死にかけたことによって、生きていない人達が見えるようになり・・・・。というおはなし。個性的なお化けさんが沢山登場して、わいわいがやがやしているのは、畠中さんの「しゃばけ」みたいです。(とは言っても、こちらはまだドラマ観ただけで原作読んでませんが・・・・) 主人公の女の子、両親が独立して店を持つことになったのですが、その店の場所が実は結構ないわくつきの場所と後に判明。いるはずのない、同年代の女の子に「あっかんべえ」されて、おかしいなあと思っていたところで、数人のお化けさんとお友達になり・・・ という話。店は最初のお客の宴席でお化けさんが出て大騒ぎになり、店は閑古鳥。その大暴れしたお化けさんだけ「素性」がよくわからない。暴れる理由を調べて落ち着かせないとお店はつぶれちゃうし・・・。この暴れるお化けちゃんはどうして? とか、あたしにお化けが見えるのはなぜ? とか、いろんな人のいろんな「おかしいなあ??」が最後の大事件の解決ですべてすっきりします。ここにでてくるお化けちゃんたちはホントに人間味あふれるお化けちゃんで、(何だか日本語的にはおかしいけど)とても魅力的です。 普通の人間と変わりないんですよね。で、このおばけちゃんも一部の人間に見えたり見えなかったりで、Aのお化けちゃんは見えるけど、Bは見えない という人がいたり、Bだけ見える という人もいたり、勿論全然見えない人もいたり・・・・。お化けの見える法則ってのが何なのかってのがこのお話のキモになっています。悲しくて少し涙が出るような、でも「うんうん」と笑顔になれるようなそんな結末でした。
2008年01月13日
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既刊で唯一残していた辻村さんの本です。物語の設定が前に読んだ「子どもたちは夜と遊ぶ」の「二年後」ということになっています。それぞれの物語としては独立した全く別のものですが、双方に登場する「秋山先生」が物語をつないでいます。「子どもたちは・・・」のネタばれっぽい部分がこちらで出てきますので、両方未読だったら、「子どもたちは・・・」を読んでからの方がいいのでは と思います。 この作品、文句なしに辻村さんの本の中のベスト1です。と読後すぐ思いました。もしかしたら「うーん・・・」とかうなってたかも。きりっとした読み口も気持ちよかったし、辻村さんらしさもとても感じられるしとにかく、なほまる大絶賛 という感じの一冊です。新年早々なのに、今年の10冊に入るぞ、きっと。 みたいな。今回の主人公は今までの作品で一番低年齢の小学生なのですが、それがまたお話を良くしているのでしょうか?小学生だから みたいな幼さとか幼稚さは全くなくて、ホント頭が下がります。普通の大人よりか、よっぽど人間の真理について全力で考えてるなー という印象です。 「ぼく」は小学四年生。不思議な力を持っている。 忌まわしいあの事件が起きたのは、今から三ヵ月前。「ぼく」の小学校で飼って いたうさぎが、何者かによって殺された……。 大好きだったうさぎたちの無残な死体を目撃してしまった「ぼく」の幼なじみ・ ふみちゃんは、ショックのあまりに全ての感情を封じ込めたまま、 今もなお登校拒否を続けている。 笑わないあの子を助け出したい「ぼく」は、自分と同じ力を持つ「先生」のもと へと通い、うさぎ殺しの犯人に与える罰の重さを計り始める。 「ぼく」が最後に選んだ答え、そして正義の行方とは!? アマゾンの紹介文よりこの「罰の重さ」を考えていくお話なのですが、「ぼく」を導く先生が「秋山先生」で、この人が「子どもたちは・・・」にも出てきた人です。二人がそれぞれ考える「罰」がどんなものなのか、一緒に考えて読んでいく感じですが、それでも結末には本当に「あっ!」と言わせられました。内容も勿論ですが、辻村さんの書く「場の空気」の鮮やかな切り替わりがまた気持ちよく、どっちにも「おおっ」と気持ちよく裏切られました(笑罰を与えるまでの日数が区切られていたこと、当事者が小学生だったことで、ジェットコースターのような緊張感も加わり、ホントよかったです。そして余談なのですが・・・「子どもたちは・・・・」の中であのとき、秋先生が何て言ったのかずっと気になってたのですが、今回わかってホントすっきりしました(笑心配だった人のその後らしき人も出てくるし・・・。そして、「あの言葉」も実はそうだったのですねー。そうわかって読むとまた印象が変わってくるのではないか と再読したくなってきました。
2008年01月10日
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朝の情報番組「とくダネ!」で「朝のヒットスタジオ」と言う、昔の名曲が生で歌われるコーナーがあり、年末に「サーカス」が出演して「アメリカン・フィーリング」を唄っていました。それを冬休みで観ていたチビ子6歳が、「あー、この曲だったのかー」と言って、その日一日 「今、わたしぃは~、コバルトのかーぜー」と唄っていて、その時から、「なんで? 時代が合わん??」と謎は解明されていないままの今日この頃です。さてさて、今日は有栖川さんのミステリです。講談社の「かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランド」シリーズの1冊です。ここの執筆陣はとっても豪華で、すごく「読破したい!」 という気持ちがむくむくと。「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」 というキャッチフレーズも気に入っています。 (「ミステリーランド」については講談社に専用サイトがあり、そこに詳しく!) 私の手元に来た本は図書館本ですので、表紙カバーが取られた状態になっていて、画像の装丁とはちょっと違います。カバーをとった本の方もイラスト調になっていて、本にじかに描かれています。 カバーないと途端に味気ない を阻止(笑装丁の丸い輪からのぞいている男の子、本に直描きのイラストのようなので、カバーの輪は紙に穴があいてるのかな?(手元にある人、誰か教えてください)子どもたちに一冊でも多く手に取ってもらえるように という出版社側の配慮を感じます。こういう心遣いがとてもいいなあ と思うこのシリーズです。さてさて、お話の方は「虹果て村」という山奥の村にやってきた12歳の秀介と優希。ミステリ作家の優希の母の故郷にある別荘で夏休みを過ごそうというもの。将来ミステリ作家になりたい秀介と刑事になりたい優希が事件の謎を解く というもの。子ども向けということなので、「この活字の量で(ミステリの内容的に)どうなのかな?」と思うのですが、結末がいそぐこともなく程よいボリュームの仕上がりになってます。精一杯背伸びしている子どもたちの雰囲気が良く出ていて、楽しく読めました。謎解きについては、まあ直球のご愛嬌という面もありますけど・・・。最後のあとがきにあたる有栖川さんによる「わたしが子どもだったころ」。私は有栖川さんほど、沢山本を読んでないし、作家になろうなんて思わなかったのですが、それでも子どもの頃に「わくわくドキドキ」で読んだ本はそれなりにありました。ホームズシリーズも読みましたし、ルパンもその次に読んで、ちょっと大人になった気もしたり・・・。そういうのを思い出して、一人ほのぼのさせてもらいました。わくわくドキドキで読んでる子どもが沢山いたらなあ と思った今日この頃の子持ちの私(笑蛇足ですが・・・・主人公の秀介が優希を「ユー」とあだなで呼んでいるのですが、どうも某芸能事務所の社長さんの口癖を思い出して気になってしまうのは私だけなのか・・・??
2008年01月09日
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今年は自宅でのんびりしてたのもあって、「今晩は初夢だー」と覚えてて寝たのですが、あまり今年の運勢を暗示するような夢ではありませんでした。というのも、夢の中は私が生まれるずいぶん前の時代設定になっているようで、田舎の(多分村みたいな)大きな家みたいな感じのところが舞台。わりと裕福そうなその家で私は住み込みのお手伝いさんをしてました。しかも、まだ前の働き先の家から変わってきて間もない設定になっていて、前の働き先のご主人がこの今働いてる家のご主人を訪ねてきて縁側に座ります。(どちらも「ご主人」というより、「ご隠居」という印象です)雰囲気からは前のおうちを「円満退職」して私はこちらに来たようです。で、お手伝いさんの私が自分の主人と元主人の分のお茶を持っていくのですが、「久しぶりですねー。 元気でしたか?」なんて尋ねられて、まあ「おかげさまで」的な話をしていると「前は『よき・こと・きく』だったからねー。いろいろ大変だったし」なんて言われて、私も「あんな事件があって大変でしたもんねー」なんて答えていまして、「こちらのお宅ではそんなことはないでしょうから」云々の話。「・・・・・・・・」「・・・・・・・・」「!」 「よき・こと・きく」って、それは「斧琴菊」なのでしょうか?って、私は犬神家のお手伝いさんだったのでしょうか?・・・・・・・(汗起きて、「よき・こと・きく」って何だったっけ? と考えて笑えてしまいました。確かに今年は横溝さんの金田一シリーズを順番に読みたいなあとは思っていましたが、だからってこんな夢をみるなんて・・・。まあ、円満退職して、新天地で無事勤める私。 悪い夢ではないと思うことにします(笑
2008年01月08日
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今年の記念すべき(?)一冊目は北森さんの新刊です。この本、続きを楽しみにしていた「香菜里屋シリーズ」なのですが、最新作にして、完結の一冊だということで、嬉しい反面・・・という複雑な気持ち。とはいえ、「香菜里屋」は健在でした!ボリュームもそれほどなく、さらさらーと読めた一冊です。 勿論「香菜里屋」がメインの舞台なのですが、メインの登場人物はマスターの工藤ではなく、工藤と腐れ縁(今回詳しく明らかに)の別のバーのマスター「香月」。彼が進行役で、物語が進んでいきます。今回の常連客のエピソードなんかからも、何となく予定調和的な店の雰囲気が「変わりつつある」という感じがして、「あー、どうなるんだ」と思いながら読みました。連作短編になっていますが、最後が表題作になっていて、このシリーズを締めくくる「エピローグ」となっていて、オールスター出演しています。(この横断的な人物出演が北森作品の面白さの一つですね)さみしさというか、余韻が残る という読後感です。終わったと言えば、終わった という最後なのですが、またどこかの新しい「香菜里屋」の話を読むことができたらいいのになあと思いました。(「親不孝通り」シリーズみたく、帰ってきてほしいわ(笑 )
2008年01月07日
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みなさま、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします(^-^)v今年の年末年始は帰省しないで、初めて自宅でお正月を迎えました。今日まで旦那ちゃんが休みだったので、どこかへ旅行に行ってもいいなぁと思ってましたが、結局旅行には行かず、近くにでかける程度ののんびりお正月でした。大阪は多分予報より暖かかったのでしょう。大晦日は強風に「ぎゃ」という感じでしたが、毎日比較的晴れていて気持ちよく過ごせました。でも、うちでテレビばっかりみてましたけど(笑今年も子育て中心の一年なんだろうけど、うまく時間を作って自分のしたいことが出来たらなぁと思ってます。今日旦那ちゃんが下のチビ太を見ててくれたので、図書館に行ってきました。お正月に「今年読んでみたい本」を暇にまかせてリストアップしあつみたので、気持ちのいきおいがあるうちに早速(^o^)v
2008年01月06日
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