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銀治がデジタル写真を本格的に、当時まだ日本にもそれほど入っていなかった某会社の135サイズ600万画素デジタルカメラが発売されたので、なけなしお金で購入して仕事を始めた頃のことです。よく回りのデジタル未経験者から聞かれたことがあります。
「デジタルは銀塩を超えましたか?」
言葉の違いは多少あってもだいだい↑に類する質問でした。どうしても未デジタルな写真家はデジタルと銀塩(アナログという言い方は嫌いです)を比較したがりました。まぁ、興味はあるんだろうなという人の発言でした。この件について最後に書きたいと思います。
あるいは目の前に出現し始めた「デジタル」という未知の領域に対して嫌悪感とも猜疑心とも取れる発言もありました。
「デジタルなんて写真じゃない」
はぁ? ┐(´へ`;)┌
答えました。デジタルで創ったと言っても、し ゃ し ん ですよ。と。
だって実際使っている本人としてデジタル写真が銀塩写真を超えたからデジタルで写真を撮るっとかそんなこと微塵にも思っていませんでした。特に写真じゃないなんてどんな定義から来るのか、全く意味不明でした。
「写真」って英語はPhotographですよね。これはフォトンという光を表す言葉と、グラフという画くという言葉から創出されたと聞いています。日本でも古くは「光画」という表現方法がありましたが、ま、上野彦馬の時代から「寫眞」だったようですから、どんな翻訳ミスをしたのかと思います。えー、多分その辺りも勉強したはずですが、忘れました。えへっ。
その名の通り「光で画いたモノ」という観点から技術を考えれば、メディアは違えど、目の前にフィルム→銀塩ペーパーの表現物であろうと、CCD→インクジェットの表現物であろうと、画かれたモノは、「写真」じゃないですか?違いますかねぇ。。。
と言っていました。
もうひとつ銀治がよく表現していた説明ネタがあります。
光で画いた表現物を創りたいと考える。その課程が重要なのか、表現が重要なのか。
例えば「手紙」を書こうと考えました。「手紙」という表現が最終目的です。そして「手紙」を書く手段はいろいろあります。鉛筆、万年筆、墨と筆、ボールペン、あるいはワープロと。それぞれがそれぞれに固有の「機能」があり、できあがりに対して「味」があることでしょう。できあがりの表現の課程を選ぶのは書き手であって、最終的にできあがったモノは「手紙」であることに間違いありません。表現する手段として書き手が選択したある「道具」を使ったにすぎません。ワープロで書いた「手紙」は「手紙」とはいわん。なんておかしくないですか。と。
ある時知り合いの広告写真家が個展を開きました。それはステキな写真で、技法ももちろんこっていましたが、コンセプトと表現がぴったり息が合っている作品でした。そこへ一般と思われる見学者がやってきて彼にこう聞きました。
「いやぁ。さすが先生です。いつも本で寸評を拝見していますよ。ところで今回のこの作品はやっぱりコンタックスで撮影されたんですか?プラナー85mmの開放とか?」
彼は笑いながら答えました。
「いやいや、そんなじゃありませんよ。某レンズ専門メーカーのズームですよ」
質問者はちょっと困惑気味に聞きました。
「といっても、高額の大口径レンズですか?」
すると彼は、
「違いますよ。一番安いの。暗い高倍率のズームですよ」
念のためですが、彼は銀座の某カメラメーカーギャラリーにて、違うメーカーのレンズで創った作品を展示して、レンズに対するアンチテーゼを訴えたかったんじゃありません。表現の道具として選んだカメラとレンズで撮影して創ったという作品を展示したかっただけです。
この質問に、ある意味日本の「写真好き」と言われている人種の縮図があるのかもしれません。作家に対する表現への質問よりも課程や機材が気になる人々もいらっしゃいます。しかし写真が好きで写真で何かを表現したいという欲求があって、作品があって、評価があるんだと思います。やっぱり作品を持って語りたいじゃないですか。
もしかしたら「お道具にこだわる」というのは、茶道という文化が日本人の根っこにあるからなのかもしれません。いや、茶道が悪いってことじゃないですよ。純粋に道具にこだわったり愛でたりするための「カメラ本体やレンズそのもの」という気持ちもわかりますから。銀治もそういう所がありますし(笑)。
話がそれました(汗)
銀塩の表現であろうともデジタルカメラとコンピュータの表現であろうと、できあがった写真が勝負なのです。表現者が「これだ!」と思ったその魂の感性の固まりが重要なのではないでしょうか。
勢いよく文章を書いてアップしようと思ったら、規定範囲内の10000文字を大幅に超えてしまったらしいです(大汗)。したがって、この話の続きは、明日・・・
追伸
文章の中で数値的とか歴史的とか元々が広く浅い知識なので、間違いがあったらごめんなさい。そーっとメールで教えてください。
やったー!勝ったぁー! 2011.01.30
さぁ!決勝戦! 2011.01.29