PR
Calendar
Category
Free Space
Comments
Freepage List
Keyword Search
えー、お肌の調子は少年の頃から良くてめったにニキビとかできない体質の銀治です。ところが何年かぶりにニキビができちゃいました。あごのあたりにポツンっと。それを見つけたニョーボが一言。
ニョーボ:「あら。想われニキビができちゃったの?(笑)」
って、懐かしいネタをふられました。想い、想われ、振り、振られ、ってCM。もちろんその某薬品のお世話になったことは1度もありません。
さて、よーく考えたらアレの写真を出していませんでした。えへっ。彼とは、世界最高クラスの性能数値をたたき出す卓越した撮影レンズにして、極めてピントを合わせにくいために当たばれ最高外すと全滅、と誉れ高いあの標準域大口径レンズです。その彼の名は・・・
CONTAX Carl Zeiss Planar
T*
55mm F1.2
ボディはお約束、CONTAX RTS2 QUARTZで出動しました。
まだまだ感想を述べられるほど撮影回数があるわけではないんですが、あがって来たフィルムを見てうなっちゃうほど彼はやっぱりすごかったです。
「プラナー」というレンズ構成の特徴は、色の抜けがよくて色乗りが良くてシャープでありながら柔らかく立体感ある描写が得られるなどなど。そこまで言われちゃうと、伝説なんじゃないのぉ、と勘ぐってしまうところですが、「プラナー」の良さは使って比べてみないとわからないかもしれません。しかし1度でも使ってしまった人は、その豊かな再現性に打ちのめされて、「プラナー」だけじゃなくて、「ディスタゴン」はどうかな、「ゾナー」の抜けは、いやいや「ビオゴン」に勝る広角はなし、ってな具合であれよあれよという間に、 魔のツァイススパイラル沼
へ落ちて行く傾向があります。
そんなこだわりのドイツ人技術者があらゆる能力をつぎ込んでカール・ツァイスレンズの頂点を極めようと「プラナー」誕生100周年を記念して限定発売されたのが、CONTAX Carl Zeiss Planar T*
55mm F1.2であります。
一説には、京セラとの仕様について協議の際、京セラ側としては、50mmでF1.0を出したかったようですし、カール・ツァイスとしても乗り気があったようですが、設計段階で技術者より「プラナーの特徴でもある開放からきちんと性能を発揮するレンズであれば55mmでF1.2にするべきだ」という頑なドイツ人魂の訴えによって変更となったようです。スゲー見たかったなー。F1.0。
いろんな話はおいおいすることにして、今回はインプレッサ50での撮影をしてみました。もちろん開放撮影です。フィルムあがったからちょっと見てみるか、程度の簡単に補正無しでテキトーにフィルムスキャンしただけなんですが、フォトショップでファイルを開いてびっくりぎょうてん。
「僕はこの場所に立ってカメラを構えて写真を撮ったよ」
という記憶がばっちり出て来てしまう再現性に驚きました。フォトショップで色をいぢくりまわしたってこの雰囲気は作れないでしょう。もっともインプレッサ50の豊かな色再現性もあるのでしょうが、ここまでこくがあって豊かな色情報量は過去感じたことが無いと言えますね。しかもオレンジマスクが付いているネガフィルムですから、単純に色を反転させるだけじゃないのに。
微妙に違う葉の緑、隠れた青、色あせた赤、ヘッドライトのクローム、車の黒。つまり、よく言われるフィルムをデジタル変換したときに「記憶色」をだどりながら色を決める、という必要性が全くなかったってことです。眼の前にあった情景を完璧にフィルムへ導き、色はまさにあるべき場所にあるべき柱が立って構成されている超高層ビルのようなカッチリ感があります。
うーむ。長くなりそうなのでまた。
約60倍面積のフィルム 2011.02.01 コメント(5)
感動をすること 2011.01.28