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えー、人生の切り替えポイントである結婚式。このイベントに関わっていると、式を挙げる2人から幸せを分けていただくような感覚があります。たいていの場合。
2人にとって大切な1日になる訳ですから、さまざまな希望はかなえて上げたい。スタッフ全員はそう考えて仕事をしています。それは2人の笑顔を見たいからです。
でもねー。行き過ぎた希望は、わがままにしか思えません。人生の船出である日の舵取りは、2人で行わなければならず、時に1人が失いかけたらもう1人がカバーするべきだと思います。方向修正をするべきだと思います。
打ち合わせで、2人からリクエストがありました。パーティーの最中に列席の友人と写真を撮りたい。2人が座るテーブルの前に2人が立ち、その周りを友人が囲って、写真は2人の座る席から撮って欲しい。そして会場全てが入るようにして欲しい。
「えーっと、歪みの少ない14ミリ超広角を使っても画角は115度程度。上席の隅は厳しいです」
それを説明すると、
「会場全部入らないとイヤだ」
と言う。
「それならおよそ180度の画角のレンズを使うしか方法はなく、歪みが必ずでてしまう。それでも良ければレンズを手配します」
と伝えると、
「歪むのはイヤだからなんとかして」
という。無理。不可能よ。パノラマカメラって手もあるけど、お酒が入った場所で、がやがやしている場所て、しかも室内だから暗い。全員が静止するなんて無理でしょう。
「それならば写真ために最初から写真が撮れるようにテーブル配置を変えましょう」
「それもイヤ。できないならいいです!」
とむくれてしまう女。
各所で打ち合わせではこの調子。
この2人の式がありました。
案の定、宍戸錠。
タイムテーブルで動くのに、突然思い立ったように、「あれをしたい」「これをやりたい」と言い出す。それでもスタッフは動く。希望をかなえたいから。
チャペルでのリハーサル。2人がハプニングを起こした。女はさめざめと泣く。彼と一緒に歩くのはイヤだといいはる。またむくれる。2人が一緒じゃない退場、そんなのできないって。アイデアを出す。なんとかなだめる。でもメイクはぐちゃぐちゃ。やり直し。来賓、親族を待たせること30分。なんとかスタート。スタッフ全員あきらめモード全開。ふー。
式後の親族集合写真。打ち合わせで聞いていた人数は40名。なんで60名以上もいるの?
既に押しまくっている時間を考えると、いつも以上のスピードを出さないといけない。でも正確にきっちり仕事はしたい。
その後も特殊に用意したイベントでやりたい放題。時間はどんどん過ぎて行く。
おい!ダンナさん。「彼女がいろいろとすみませんね」とか、言い方あるだろ?
つか、ビシッと言い聞かせるべきことは、やらなきゃダメなんじゃないのか?
親御さんよ!どんな育て方をしたのよ。こんなの野放しにしちゃ社会が迷惑よ。
と思う気持ちをぐぐぐっと押さえ込んで、それでも、2人のために一生懸命動きまくったスタッフのみなさまへ。今日はみんなでがんばったね。やり遂げたね。笑顔を絶やさずに、大変よくできました。
やったー!勝ったぁー! 2011.01.30
さぁ!決勝戦! 2011.01.29