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原石スキー、水晶スキーの私ですが、今でもタンブルを買うことがあります。最近買ったタンブルは……えーと、ブキミ系、目玉系のものが苦手な方は、ご注意ください……。ダイジョウブとおっしゃる方は、どうぞ。↓なんじゃこりゃあ……カンババです。もうちょっと言うならば、タンブルなのに磨き残しがあって、原石の風情を残している……ある意味ローグレードの、別の見方をすれば、普通にはないおもしろい石です。カンババはすでにきれいなのをもっているんですが、(注:下写真の右がカンババ)今回のタンブルにも負けました。なんというか、表面の目玉模様が、迫力満点。上の写真にも写っていますが……ぎらりん★まさに目ヂカラ!この目は、容器の中に入れられたいくつものタンブルの中から、不敵なまなざしを投げかけてきました(笑)。写真に写した目玉以外にも、いくつもの迫力ある「目」を備えた目ヂカラ石です。さて、このカンババ、海外でもネビュラ・ストーンに間違われ、あるいはネビュラ・ストーンと偽って売られているようですが、日本では、どちらもあまりメジャーな石ではないようです。強いて言えば、最近は、カンババの方がビーズに加工されて見る機会が増えたような……。カンババは、オーシャン・ジャスパーの採掘場所の近くで採れるとか、ストロマトライトの化石であるとか、石友達の桃猫さんによると、バイオタイト・クォーツ・アンフィボールが含まれているとか言われています。今回は、新たな情報も付け加えておきます。カンババは、ネビュラストーンと間違われているという話をしましたが、その他にもいくつか情報が出てきております。カンババ、実は最初は「カバンバ」の名前で買っておりまして、どっちが本当なのだろうと思っていたら、「どっちもあり」みたいです。綴りも「K」で始まるもの、「C」で始まるものもあり。クロコダイル・ロックという名前もあるようす。今回見つけた海外サイトでは、(http://www.nebulastone.com/Kambaba_Jasper_is_NOT_Nebula_Stone.htm)Galaxyiteの名前も見られると書かれていましたが、Galaxyite(ギャラクシアイト?)といえば、細かいモザイク状に輝くラブラドライトにも付けられていた名前のような。国内では、パワストショップでギャラクシー・ジャスパーの名前を見たことがあります。また、産地についてはマダガスカルと南アフリカの名前が出ていますが、南アフリカ説は初耳。また、ストロマトライト化石説はあちこちでみかけるものの、ストロマトライトではないと言う人もいるようすです。(カンババではありませんが、ストロマトライトそっくりに見えて実はストロマトライトではないという岩があります)最後に産地はマダガスカルのどこか。オーシャン・ジャスパーの産地の近くで、オーシャン・ジャスパーが海岸で、引き潮の時しかとれないといわれていることから、海岸近くであるだろうと思いますが……。カンババの別名でKabambyというのが出てきたので、検索してみたら地名でした。しかもオーシャンジャスパーの資料で出てきた、マダガスカルの北西海岸という条件にも一致。……ということは、このあたりで産出するかもしれないと推測中です。
2008/03/31
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2008/03/30
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インファナイトです。インフィニットストーンとも呼ばれます。「~ナイト」と、それっぽい名前が付いていても、鉱物名ではなくて、ヒーリング関係のトレード・ネームです。誰が呼んだか「ヒーラーの石」「鉱物界のペニシリン」でもあるのだそうですが、見た目は立派に「石ころ」。こちらの翡翠にもそっくりですが、庭の砂利の中に紛れ込んでいても、多分気が付きません。その正体は……サーペンティンとクリソタイル。つまり蛇紋石と白石綿がまざったもの。写真の石は、翡翠に似たうっすらグリーンですが、もっと色が濃いものもあり、それらはこちらのアトランティサイトにも似た感じ。アトランティサイトはサーペンティンとスティッヒタイトの組み合わせなので、なるほどサーペンティン。個人的にサーペンティンが好きなので、「鉱物界のペニシリン」といわれるよりも、「南アフリカ産サーペンティン」といわれた方が、わくわくします。「見かけに反して、けっこうパワーを感じる石だよ」という意見も聞きましたが、それでも見かけはやっぱり「普通に石ころ」。そういえば、サーペンティン(蛇紋石)とクリソタイル(白石綿)の組み合わせといえばこちらの「シルバー・アイ」と呼ばれていた石もそうなんですが、こっちはヒーラーとか、ペニシリンと呼ばれているようではありません。
2008/03/29
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行ってきました、ミネラル・ザ・ワールド。今日から日曜まで、横浜の「横浜ワールドポーターズ」で行われている今回が2回目となる石イベントです。http://www3.plala.or.jp/mineral-world/1回目は有楽町の交通会館が会場だったので、今回は横浜で初めての開催です。1回目は、初日は台風直撃で出鼻をくじかれ、2日目に行ったせいか、会場に行ってそのまま入場(無料)、ぐるりと会場を一巡り……というイメージだったのですが。今回、電車の都合で開場10~15分前に到着。…………行列してるじゃありませんか。6月の新宿ショー、12月の池袋ショーなら行列も珍しくはありませんが、2回目の石イベントで、しかも平日、なのに行列。2カ所の入り口が開いているのに、なぜか一方から行列のまましずしず人が入っていく、奇妙な開場でした。開場はイベントホールを二つ使っていて、会議室大の部屋が二つ、ドアでつながっている感じです。出店のメンツは、ルースあり、アクセサリーあり、原石あり。思ったよりもビーズは少なく、予想以上に原石関係が目立っていました。入場者もほどほど多いものの、通路がちゃんととってあるので動きにくいということはありません。アメリカのツーソンショー後、ということもあって、ツーソンものの掘り出しがあるのではないかと期待していましたが、買ってしまったのはツーソンものではなくて、お店の人が現地インドで買ってきたというグリーン・クォーツ。母岩も石英、その上にカルセドニーと思われる緑の層が被さり、さらにその上に小さな透明水晶が結晶して、その水晶越しに底部の緑が透けて見える一品。小さいKUROサイズのものと、掌サイズの限界に挑戦するような大サイズの二つがあったのですが、色の美しさに負けて大サイズに陥落してしまいました。大きさは小さい方がベストなんだけど……。小さい方だって、ちゃんと色は見えているんだけど……。透明水晶越しに見える、青緑~緑の美しさ。手に吸い付いて離れませんでした(笑)。あ、写真を撮ったら、お店の人に送らねば!かろうじて片手に乗るサイズの大石を買ってしまったせいか、その後はどうしようか……と悩む石にも出会わず、最後の最後にタグツバイトを一つ買って今日はおしまい。まあ、大きいなりのお値段だったので、なけなしの良識が働いたとも言えます。今日は、例のごとく水晶鞄を持ち歩きましたらば、何人かの方に正体バレました。皆さん、お会いできて嬉しかったです。正体バレたりでがっかりなさらなかったでしょうか?
2008/03/28
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石です。掌の上に乗ります。でも、人間の背丈くらいに大きく拡大して公園等に置いて、「現代美術の作品です」と言っても、誰も疑問に思わないのではないでしょうか。念のため申し上げますが、自然の形です。人工的に作った形ではありません。でもってこれはオパールです。……少なくともオパールの一種。メニライトといいます。和名は珪乳石。綴りはMenilite。ジュディ・ホール氏の「クリスタル&癒しの石」にメナライトとして掲載されているのと同じ石です。実は、この本を見たとき、メニライトの誤植? と思ったのですが、最近出た「クリスタル百科事典」でもメラナイト。しかも綴りが「Menalite」。これならメラナイトと呼んでも仕方がないですが……検索してみると、Menaliteでもヒットしますが、ヒット数だけなら「Menilite」の方が断然多いです。なので、やっぱりメニライト(Menilite)ということで。不純物が多いオパールであるとか、プランクトンの一種である珪藻の殻が溶けてコロイドとなり脱水してオパール質の珪乳石となったとか、珪藻土の珪酸成分が分離し沈殿したのだとか説明されています。生き物めいた形をしているので、別名を「こぶり石」「仏石」「菩薩石」とも言うそうです。手触りは、オパールと言うより石膏(鉱物のじゃなくて「石膏像」の)っぽい。石だと思って持つと、予想よりは軽いので、その点はなるほどオパールかもと思えます。でも……オパールどころか、石にすらみえませんねえ……この形。誰も見ていない間にぐにょ~ん、でろ~んと動いていそうです。動いていそうというよりも、いっそ動いて欲しい。動いても驚きません。そんな感じの、変な石。気持ち悪い?……私はどちらかというと好きですね。この形。このライン。この質感。よくぞ自然でできあがったものだと感心します。
2008/03/27
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インド産水晶です。米粒よりもちょっと大きい結晶があつまった、クラスターというか、ドゥルージーというか、バーナクルというか。なんと呼んだものか。画像にはドゥルージーと入れてみましたが、ちょっと悩むところ。なぜならば、結晶の大きさとしては、個人的にドゥルージーと言うよりバーナクル(フジツボ)。しかし、バーナクルというのは、別の大きめ結晶の表面にくっついたフジツボのような小さな結晶のこと……と解釈するのが素直です。しかるにこの石は、ひっくり返すと芯があって、そこから直接小さな水晶が放射状に生えている感じ。これでは「フジツボ」と言えないような。ならばドゥルージー……にしては、ちょっと結晶が大きめか。やっぱりクラスター?いやいや、この際「いがぐりん」と呼びたい。
2008/03/26
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作り始めると続いてしまう「ものづくり症候群」。植物モノ、種モノを素材に作ったシード・ブレスも続いています。これも種といえば種なんですよね。鳳眼菩提樹というらしいです。表面に付いた細長い紡錘形のあたりが「鳳凰の目」なのだそうです。同じ種類の木でも、「眼」の形が違うものがあり、「眼」が三角形のものには「龍眼菩提樹」、四角だと「虎眼菩提樹」という名前が付いているようです。種モノに興味を覚えててにいれたものの、何をあわせようか、かなり長い間考えていました。あうかなとおもった石は、ラピスラズリをはじめ不透明で、濃い色合いの石。でも、この濃い茶色に濃い色合いの石では、かなり重苦しい印象になりそうです。どうするか、と思っていたところ、とある石を見つけました。水晶で、半透明淡黄色。「レモン・クォーツ」という名前がついていました。実は、透明淡黄色のビーズと半透明淡黄色のものが同じところに入っていたのですが、選んだのは、半透明の方。ネットショップで、同じ石が「レモン・クォーツ」硫黄がはいって黄色くなった水晶です。……と紹介されていましたが、これは違います。硫黄入り水晶は、意外に少なく、きれいな透明や半透明にはなりにくく、例えて言えば「果肉入りレモンジュース」のような感じになってしまいます。この場合のレモン・クォーツは、スモーキーを加熱して淡黄色にしたものであると思われます。しかし、私が選んだ半透明のほうは……手にとって転がしてみると、ふわりと浮かぶ、ムーンストーンのような光。これは、イエロー・ジラソルと同じ特徴です。ビーズの方は産地が不明なので、ジラソルと言い切れませんが個人的には光を当てると方向に関係なくスターかムーンストーンの輝きのような光(ジラソル・フラッシュ)が出る水晶がジラソル(回る太陽……というような意味)の名前にふさわしいと思っているので、このビーズは、「イエロー・ジラソル」といいたい。このほんのり柔らかい色が、なぜか鳳眼菩提樹にぴったりな気がする。一番きれいにジラソル・フラッシュが見えるビーズを選んで買い込み、早速作ってみました。手前のビーズが、「イエロー・ジラソル」(といいたいビーズ)。サイズが12ミリなので、全体的に大粒のブレスであることがおわかりいただけるかと思います。それでも素材が違うというのはおもしろいもので、同じ12ミリでも、石のブレスだととてもごつく感じてしまうのに、種モノだと、さほどでもありません。それでも、重さが出ないようにシルバーパーツや8ミリ水晶を挟んで、濃い色合いの中に輝きをちりばめました。これでイエロー・ジラソルではなくて12ミリ透明水晶だったら、印象は変わってしまったでしょう。ほんのわずかの金色の存在感。このブレスレットのポイントです。
2008/03/25
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ブラジル産のミルキー・クォーツです。クラックが平面的に写って、ちょっとおもしろい感じの写真になりました。さて、最近、「メタモルフォーゼス」のビーズを見かけます。メタモルフォーゼスは、ミルキー・クォーツの一種。半透明の塊(マッシブ)状の水晶……というか石英で、放射線+加熱でグリーン・ゴールド色に変色することからメタモルフォーゼス(変身・変容)という名前があります。メタモルフォーゼスは自形結晶ではなく、脈状に産出するそうなので、ビーズ加工されても不思議ではないのですが、いくつか気になる話も耳にします。繰り返しますが、メタモルフォーゼスは、放射線+加熱で変色するからこその名前。変色させた後のものはオーロ・ベルディと呼ばれます。いくつかの産地から脈状に産出し、産地によって変色具合に差があるのだそうです。中には、見た目半透明なので、似た感じのミルキークォーツ(変色しない)やローズクォーツ(見た目ピンクメタモ)もメタモと称して売られていたりするのだというのです。ビーズにされているメタモがあやしいというわけではありませんが、ぶっかき氷風の原石ピンクメタモで、見るからにあやしいものが売られていたのを見たことがあります。(複数の石好きさんが同意見)かとおもえば、写真の石と同じ店・同じ箱から買ったものはミルキー・クォーツ表示でしたが、ジラソルっぽい特徴を示しました。名前の表示だけでなく、それぞれの石の特徴を覚えておくのは、やはり重要だと思います。
2008/03/24
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アクセス解析の検索ワードを見ていてちょっとびっくりしました。YahooとGoogleで「水晶 用語」を検索すると、両方とも、別館サイトの用語集Topが、一番最初に出てくるじゃありませんか。(注:3月24日現在。日によって結果が違うかもしれません)ほほー、いつのまにこんなことに。なんにせよ、一番は嬉しい♪そこで同時に疑問が。Googleでは検索結果の項目名(?)が「水晶用語事典」なんですが、Yahooでは「クロさんの石の用語辞典」なんですねえ。間違いではありませんが、「クロさんの」って?私、自分のページにそういう名前つけてませんが。この項目名(?)って、どうやって出てくるんだろう……?
2008/03/24
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ちょっと変わった(と思う)ターコイズをば。ターコイズの魅力の一つは、青い(緑っぽいのもありますが)中に紛れ込んだ母岩が作り出す模様。母岩と言うことでマトリクスと呼ばれたり、編み目のように見えるものが多いことからスパイダー・ウェブとも呼ばれます。模様のバランスがターコイズの表情を大きく左右しますし、産地によって特徴があり、産地特定の決め手になったりするようです。(私には見分けは付きませんが)練りと言われるフェイクのターコイズでは、このネット模様もかなりわざとらしかったりします。また、ターコイズの部分とマトリクスの部分では硬度が違うため、磨いたときにマトリクスの部分が余計に削られてしまったりして、わずかな段差ができてしまうことが多く、そういうへこみが練りか否かの見分けポイントになると言う話も聞いたことがあります。さて、今回の石、ターコイズの大きめ三角ルースは、裏面に、磨きの腰のへこみ、母岩部分のへこみが見られるので、練り疑惑はないと言ってもいいでしょう。(樹脂含浸については不明)それより何より、このターコイズは模様が変わっています。編み目のようと言うより、唐草模様か黒くて小さな小花模様のよう。ネットの模様から黒い成分がターコイズの中にわずかにしみ出しているような……これは……まるでデンドライト。聞くところによると、植物のようなマトリクスが入ったものをデンドライト・ターコイズ(デンドリチック・ターコイズ)と呼ぶのだそうですが、これは、デンドライト・ターコイズなのでしょうか?検索してみても、写真が出てこないんですよねえ……。写真でいいから、デンドライト・ターコイズを見て、比べてみたい……。
2008/03/23
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フィーリング・ブレスに続いて、私用ブレス。個人的に注目している素材がコレ。……蓮の実。え、石じゃないじゃないかって?石も使ってますよ~、少しだけ。できたブレスはこんな感じ。大きめ金属パーツを使っていますが、薄い金属を使っているらしく、とても軽いです。蓮の実も軽いので、ビーズにすれば10ミリ玉よりも大きいですが、とても軽くて手触りがやさしいブレスになりました。蓮の実はご覧の通りのつや消し茶色なので、石も色味を抑えて水晶のみ。蓮にちなんで蓮の花カットの水晶と、緑泥入りとクリアなヒマラヤ水晶です。蓮は、泥の中から生えながら、その葉や花は泥に汚れていないことからこの世の悩みや迷い(=泥)に染まらない悟りの世界(=蓮)の象徴とされ、チベット仏教には「オン・マニ・パドメ(ペメ)・フム」という有名なマントラ(真言)もあります。(パドメ=蓮の花のこと)ヒーリングの分野でも、浄化の象徴などとして、ときどき引き合いに出されます。しかし、私が注目しているのは蓮であると言うより「種」であること。種、芽吹く前のかたち。成長のエネルギーを秘めた、命のカプセル。桜の開花が宣言され(@東京)、いよいよ春本番です。春は、寒い冬が終わり、すべてが芽吹き、花を咲かせ、命が勢いよく活動を始める時期。ところで、冬は「増ゆ」「富ゆ」という言葉に由来するのだそうです。寒い季節、命は小さく丸まり動きを止めているようでいて、実は、じっくりと力を蓄え、あたたかくなるとその力、命が「張る(=春)」のだと。だとすると、芽吹く前の種は、「増ゆ」の形。命、力、可能性……さまざまなものを秘めた、「張る」を待つもの。そんな風にも考えられます。水晶にも「シード・クリスタル」と呼ばれるものがあります。レムリアンシードはなじみですが、のような水晶も「シード・クリスタル」と呼ばれるようです。これらシード・クリスタルはレムリア人の魂や記憶やメッセージが記録されているというようなイメージがくっついていることが多いですが、これは、記録されている(らしい)ものよりも、それがきっかけになって芽吹いていくであろう可能性を重視して「シード(種子)」と呼ばれているのでしょう。ビーズになってしまった種は、実際には芽吹くことはないけれど、種、芽吹きの力を秘めたもののイメージを身につける。そんな気分を味わってみることにします。
2008/03/22
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昨日、ちょこっと書きましたように、フィーリング・ブレスに新しいものを追加しました。春っぽい色のものもある……はず。(注:当社比)Spesialの「Vidro na Terra」に人工ガラスのページを追加しました。サーペンティン&スティッヒタイト(アトランティサイト)を使ってみました。黄緑系石とオレンジが春っぽい……?白い部分がたっぷり混ざったアメジスト。身につけると意外にさわやかな色合い。もちろん、春っぽくないのもあります。個人的に気に入ってます。バナークリックで、別館サイトへGO!
2008/03/22
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フィーリング・ブレス、近日発売予定(笑)。今日、お店に預けてきました。写真は、途中段階なので、実際はもうちょっと数あり。明日夜くらいには写真をご覧いただけるようにします。私にしては、春っぽい色合いのものもあるので、よかったら見てみてください。
2008/03/21
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水晶の内包物について、いろいろしつこく調べてある程度わかってくるとエラそうにいろいろ言って見たりしてしまいますが、実はわかったのと同じくらい、わからないものもあるのだということもわかってきます。石の世界の右も左もわからないときは、とにかくお店の表示が頼り。「ルチル入り」と書いてあればとにかくルチル入り、「レムリアンシード」と書いてあれば、レムリアン。それがちょっとわかってくると、「これはルチルじゃないでしょう!」「レムリアン? 産地は?」といっちょまえに聞いたりするけれど、「それ以外」となると、とたんにお店の表示頼りに逆戻り。しかし、「な~んか違うんじゃないか」と思うこともあるので、「……と書かれていましたが正体不明」と、何とも煮え切らない言い方をすることになります。今回登場いたしますは、そういう「煮え切らない石」。お店の表記は「ゲーサイト入り」でした。……が。これ、ゲーサイトかなあ?この……「ひなあられ」入りみたいなの。ひなあられというか、お茶漬けあられというべきか。私の乏しい知識では、どうにもゲーサイトに見えません。丸いような、四角いような、見た目の質感はなんとも「あられ」っぽい内包物です。中にぽこぽこ浮かんでいるだけではなく、表面近くに内包されたため、内包物が取れてしまい、空洞になっている部分もあります。その形を見ても、ゲーサイトのようには見えません。どちらかというと、ひしゃけたサイコロ型……劈開で割ったカルサイトのような形にも見えます。でも、カルサイトがこんな感じにないようされるとも思えないし……。なんとなく、考えてみたのがシデライト(菱鉄鉱)。でも、なんとなく~では理由にも何もなりません。こんなにいろいろ、なんでもかんでも内包してしまう水晶。なのに、いざ調べようとすると、水晶に内包された場合、いろいろな鉱物がどんなかんじになるかという資料は、意外なほどに少ないです。どこかにそういう資料、ないかなあ……。
2008/03/21
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「黒針入り水晶」です。針の正体は、ルチル。「え、それは当たり前では?」と思われた方。ちょっとお待ちください。針入り水晶=ルチル入り水晶ではありません。針入りというのは、文字通り「針状のものが入った」ということ。針状であればルチルでもトルマリンでもかまいません。針状の内包物が黒ければ「黒針入り」です。ショール(黒トルマリン)入りでも「黒針入り水晶」。黒いルチルが入っていても、針状ならば「黒針入り水晶」。ルチルが内包されていても細くてしなやかに曲がっているようでは「針」とは言えないので、「針入り水晶」というのはちょっと違う。このごろ「トルマリンの針状結晶が入っている水晶をルチル入り水晶といいます」というような、「は!?」と耳を(目を?)疑う説明を見かけることがあります。つねづね、針入り水晶と呼ばれるものの多くがルチル入りだからと言って、針状のものを全部ルチル呼ばわりするのはやめていただきたいと思っていましたら、ぬけぬけと、トルマリン入りがルチル入り水晶ですと?「インディゴライトが内包されているものを「藍ルチル」といいます」……どこをどう理解すればトルマリンがルチルになりますか。これが、れっきとした書店売りの本に書かれていたりするのですから、油断できません。トルマリンが入っていたらトルマリン入り。ルチル入りならばルチル(金紅石)がはいっているべき。で、針入り水晶ならば、鉱物としては何であれ、「針状」のものが入っている。それが、シンプルかつ正確な呼び方というものです。(微妙なグレーゾーンがあるにしても)言い続ければそれがスタンダードになる、ごねれば常識も変わる、というのなら、私だってごねますよ!ルチル入りは中にルチル! トルマリンならトルマリン入り!(連呼!)……失礼しました。さて、写真の石はルチル入り。ところで、私は2年ほど前まで、藍ルチルと呼ばれているのがすべてインディコライト(青トルマリン)であるように、黒ルチルと呼ばれているのは、すべてショール(黒トルマリン)だと思っていました。ところが、黒い(黒く見える)ルチルもあるんですねえ……。それを知ったときには驚き、石屋さんに質問したり、あやしそうな石を見てもらってショールかルチルかを判別してもらったりしました。かなりじたばたして、なんとか見分けられるかな? という程度にはなりましたが、ルチルか否かという判別は、実は予想以上に難しいこともわかりました。いえ、見分けるのはコツさえつかめば何とかなるけれど、似ているのは予想以上に似ている、意外なほどに間違えて売られているということなのです。私がルチル(っぽい)と判断する条件は以下の通り。●金属光沢色が赤でも黒でも表面に光を反射させると銀色に輝く(金、銅色は銀の輝きではないが、やはり金属光沢)●太さがほぼ均一太いもの細いものが入り交じって内包されることは比較的少ない(金ルチルは、太さに差がある場合も)●根本から先端まで同じ太さ途中で折れて太さが変わっているとか、ささくれているようには見えない。●太いものは赤く透ける●ルチル独特の内包具合(ルチルの絡み具合)がある。今回の写真の丸玉は、いろんな内包物入り水晶丸玉がいくつも入った箱の中から発見。実は黒く見えるルチルは、意外に少ないので、見つけたらそれはそれでラッキー。お、これは、と手に取り、上記の条件に照らしてチェック。うむ、これは黒ルチルであろうと判断しました。だからお店の隅っこ探しはやめられません。
2008/03/20
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連続インド石で失礼。インドはインドでも北インド産のアイスクリスタルに対して、こちらのアメジストは南インド産。スーパーセブンそっくりの内包物たっぷりアメジストも、たぶん、南インド産です。(KUROはスーパーセブンはブラジルのエスピリト・サントとミナスジェライス産だと思っているので、インドのはスーパーセブンと言わないでおきます)もちろん、写真のアメジストは、スーパーセブン風でも何でもないですが、半透明のポイントのてっぺんをごま粒ほどのアメジストがつぶつぶ覆い尽くしたドゥルージー。アメジストの色合いもきれいなので、ちょっと果物っぽいです。紫色でつぶつぶというと、南アフリカ産のカクタス・クォーツが思い浮かびますが、カクタスは、先端に大きめの錐面がありますし、つぶつぶの部分が後から結晶したのではなくて、全体がほぼ同時にできたように見えるので、明らかに半透明水晶が結晶した後から紫の部分が結晶したであろう写真の石は、カクタスとは言えないと思います。つぶつぶ部分をアップにするとこんな感じ。おや、ゲーサイトらしき針状のものが見えます。これがもっと多くなると、色がくすむ原因になってしまいます。しかし、ごま粒ほどの小さな結晶でしっかり紫に見えているのですから、この色合いはなかなかのもの。ところで、インドの南部の方は、過去に地下深くからあふれ出したマグマによって作られた玄武岩台地になっているといいます。そして、ブラジルの南部およびウルグアイのあたりにも玄武岩の地層があるといいます。そしてどちらも色の濃いアメジストの産地。どこだったか忘れたのですが、玄武岩質の地層で結晶した水晶は、水晶の中でも低温の環境下で結晶していると聞いた記憶があります。玄武岩に含まれる何かか、あるいは低温だという環境がアメジストの色合いに影響を与えているのでしょうか。また、玄武岩台地を作るマグマの噴出は、通常の火山活動ではなくて、大陸移動の原動力となっているといわれるホット・プルームすなわち地下深くからの大規模なマグマの流出だといいます。(通常のマグマではなくて海溝から地下深くに潜り込んだ地核が溶けたものという説あり)比較的数が少なく、高額になりがちなヒマラヤ水晶が有数のパワースポットの水晶だからパワーがあるというなら、大地の底から、わき出した溶岩大地に結晶した水晶は?なんといってもインドのデカン高原は「富士山100個分以上の体積に相当する玄武岩が日本の約1.5倍の面積50万kmに広がって(by Wikipedia)」いるそうですから、すごいと思うんですけど……。
2008/03/19
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……アイス・クリスタルです。この名前がすっかり有名(?)になってしまったので、いつの間にか使ってしまっています。私が2006年6月の新宿ショーで買ったときは「HIMALAYAN QUARTZ」だったんですけどねえ……。最初に呼んでみた「インド産ヒマラヤ水晶の蝕像トライゴーニック」では長すぎますし、かといってロバート・シモンズ氏が付けた(らしい)、「ニルヴァーナ・クォーツ」は、「ヒマラヤ水晶!」「溶けてる!」「トライゴーニック!?」「変な形!」と、騒いで買っている身としては、「涅槃」「悟り」とはほど遠く、ちょっと使うのをためらいます。……ということで、アイス・クリスタル。でも、私の場合は、「……という力があると言われています」の部分は視野に入ってなくて、「アイスクリスタル、ああ、あの水晶ね」という、石好きさんとの意思疎通の記号的に使ってますので、念のため。それにしても、最近「氷が成長を邪魔した」「氷河と一緒に成長した」という科学の常識を覆すようなトンデモ説明を見かけないのは、嬉しいことです。さて、写真の石はもちろん、アイスクリスタル。ミネラルショーで、籠の中にごちゃっと入れられている中から探しました。ご覧の通りのお見事な溶けっぷり。うっすらピンクに色づいているか、色づいていなくても磨りガラス状のアイスクリスタルの中では、珍しく透明度のあるタイプ。色づきもないので、その名の通り「氷のよう」。ネットショップなどで、ひとつひとつ個別に見ると、ピンク色が濃いか薄いかくらいしかわかりませんが、ミネラルショーなどで、大きさもグレードもさまざまなものがごちゃっと一カ所に固まっていると、透明感の差、うっすらスモーキーや、シトリンではないと思うけれどうっすら黄色っぽく見えるもの、ピンクを通り越してさびているように見えるもの、クローライトのファントム入りなど、実はいろいろあることがわかります。ところで、この透明タイプ・アイスクリスタルについては、ちょっとくやしい思い出があります。昨年12月の池袋ショーでのこと。アイスクリスタルを売っていた店で、アイスクリスタルでは「ない」インド産ヒマラヤ水晶がたくさん並べられているテーブルで、私は一つの石に目を付けました。あ、触像。それは、アイスクリスタルのしかもに溶けていて、しかも、今回の写真の石よりも透明でぴかぴかしていました。「いいかも」と思ってちょっと手に取ったものの、その近くの触像ではない石も気になったので、一瞬机に戻してしまいました。そうしたら、なんと店番のインドの人が、その石をひょいと手に取り、何も言わずに机の下の鞄に入れてしまったのです!どうして~!悔しがっても後の祭り。これで、近くに同じように石を選んでいるお客さんがいたら、手に持ったままでいたでしょうが、お店の人だけだと思って油断しました。教訓。気になる石は、買うか買わないかはっきりするまで、離さない。……で、透明系触像石が気になって、写真の石を買ったわけですが……。あのとき、「さっきの石、見せてください」と言えば良かったかなあ。でも、あのインドの人、肝心なときに日本語わからないみたいなんだもん。
2008/03/18
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水晶とフローライト、カルサイトは、石好き産のコレクターランキングでもトップ3になるんじゃないかと思っています。好きな石は水晶! と即答する私も、ついついフローライトにも手が伸びます。水晶を上回る色彩の豊富さがフローライトの魅力。中でもピンクと青は人気が高いようです。そして、人気が高いこれらの色は、お値段もかなり(涙)。欲しい~、高い~、でも高い~、と嘆いておりましたらば、いるじゃあありませんか、ゲット圏内のフローライトのピンク!産地はおなじみパキスタン。スイスやフランスのような赤に近いピンクの色合いは見かけませんが、実は桜の花びらのような、うっすら上品ピンクのフローライトの産地。うっすらピンクとうっすらグリーンの2色のフローライトもあったりします。写真の石は、ちょっと母岩が大きく掌より一回り大きいほど。母岩の上を白雲母が鱗のように覆い、その上にほんのりピンクのフローライト八面体がころころ散っています。一番大きい結晶で1.5センチほどなので、母岩の割に結晶が小さいのがスペシャルプライスの原因でしょうか。かなり、薄い色合いで、ピンクの色合いを写すのが大変でしたが、それでもピンク。ピンク・フローライト!本当に、桜の花びらのような色合いです。桜の季節はもうすぐ。一足先に、石を片手に花見気分としゃれ込みましょう。
2008/03/17
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別館サイトの「My Stones」に10点追加。キリ番に空翠清流様のプレートをアップ。「Free Talk」に「グラウンディング~八角形の大地~」「トライゴーニック・レポート」を追加しましたバナークリックで別館サイトへGO!
2008/03/17
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ブラジル産のガーデン・クォーツです。ガーデン・クォーツというと緑泥系のものがもこもこもこ……というのがスタンダードなタイプですが、これはちょっと鮮やかめの茶色の内包物の層が、地層のように重なっています。ちょっと角度を変えると、もう少し良く見えるかも。一緒に内包された緑泥が、まるで樹木のよう。こういう土っぽく鮮やかな茶色のガーデンは、比較的少数派かもしれません。内包物以外の部分が驚くほど透明だからこそ見える、石の表情です。普通の水晶やルチル入りでは、白濁した部分があったりして、内包物がよく見えないばあいがあるのに、(ブラジルの)ガーデン・クォーツでは、内包物以外の部分がきれいに透明なものが多いように思います。写真の石も、透明感は抜群ですが、2枚目の写真の向かって左側にぱっきりとクラックが入っていてそれがおもしろくも、邪魔にも写ります。たぶん、写真を撮るときの気分、光の当たり方、カメラを通してみたときのインスピレーション、そういったもので、石の中の世界はいろいろに変化して見えるのだと思うのです。自分で石の中の風景を探してみるのもいいなあ……。
2008/03/16
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ヒマラヤ水晶です。ただし産地はインドのクル渓谷。最近、クル産のヒマラヤ水晶で、色の濃いクローライトが内包されたものを見かけます。インド産ヒマラヤ水晶に内包されたクローライトは、色が明るいものが多いようなイメージがあります。濃いものは、全く見かけなかったわけではないですが、最近まとまって見かけます。濃い……というより、インド産ヒマラヤ水晶をうっすら彩る酸化鉄の赤~茶色に、クローライトの緑が映えて、色鮮やかと言った方がいいのかもしれません。こういう濃いクローライトを内包するタイプには、あまり大きな結晶を見かけないようにも思います。同じく小さな結晶が群れたクラスターです。こちらの内包物は、白。水晶が白濁して白いのではなくて、白い内包物がぎっしり入っているために白くなっています。実際は何かわかりませんが、質感が緑泥に似ているので、便宜上「白い緑泥」とちょっと矛盾した呼び方をしています。こちらも酸化鉄の色に白が映えて、ちょっと不思議な雰囲気クル産の水晶というと、うっすらピンクに色づいた素直な形の水晶を思い浮かべますが、実は個性豊かです。そして……今回紹介した緑のクラスターと白いクラスターは、一つの石です。こんな感じに、実は薄~いクラスターで、片面が緑、片面が白くなっています。人呼んで「煎餅・クラスター」(KURO造語)母岩にくっついて結晶しているならわかりますが、こんな風に薄っぺらで両面に結晶しているなんて、いったいどうやって結晶したのでしょう?そういえば、以前に色の濃いクローライトを見たときにも薄っぺらなクラスターでした。薄っぺらなので、大きく結晶しないのかもしれません。もちろん、全部が全部両面結晶の薄っぺらクラスターではないですが、両面結晶のものもたくさん見かけます。ちょうど掌くらいの大きさで両面楽しめ、薄っぺらなので軽くてお値段格安。とてもお得な「おいしい」クラスターなのです(笑)。
2008/03/15
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ブッドゥ・ストーンと呼ばれる緑の石があります。とりあえず、写真の左側の斑点模様の石が、「ブッドゥ・ストーン」の名前で売られていました。なんでも「成功を維持する」「友情・愛情を得る」「記憶力が良くなる」という、至れり尽くせりの効能書きがくっついていました。個人的に「記憶力が良くなる」ご利益はぜひともお願いしたいかも(笑)。まあ、買った店の説明書きではこうでしたが、別のところ(海外サイト)では一点、アレルギーに良いとか全く別の説明がくっついていたので、どれを信じるかは見る人次第、というところでしょう。それよりも問題は、「ブッドゥ・ストーン」ってなにもの? ……ということです。もちろん、ブッドゥ・ストーンの名前は、鉱物名ではなく、商品名ではありますが、それにしてもちょっと謎に思えてきた石なのです。以前に調べたときには、つづりが「Budd Stone」であり、その名前は発見者らしき「Billy Budd」にちなみ、シリカとサーペンティンに、フックサイトによる緑が加わったような石……だという情報が出てきました。ところが、今回ちょっと思い立ってもう一度同じように調べてみたら、その情報が出てこない! 「Billy Budd」氏はどこへ行った!?あれ~? と首を傾げつつ、しつこく調べていたら、日本語サイトからさらなる謎が浮上してきました。まず、読み方。ブッドゥ・ストーンだと思っていたら、そのほかにもバド・ストーン、バズ・ストーン、バッド・ストーンのバリエーションあり。綴りを見るに、どれも「あり得るかも」と思えます。次に石の鉱物的な説明を見ると。「アフリカ翡翠」「トランスバール翡翠」のフォルスネームを持つ、南アフリカ産の緑の石であることは共通していますが、それ以外がいろいろです。私が最初に調べた時は「シリカにサーペンティン+フックサイト」でしたが、その他に「クロム白雲母を局部的に含むチャート(珪岩)」(参考にさせていただいたのはこちらとか、「クローライト(緑泥石)成分がたくさん入って緑色になったカルセドニー」(オークションなのでそのうちリンク切れしますが、こちら)と言う説明が。アフリカ翡翠のフォルスネームというのは、アフリカ産で、半透明緑で、無理すれば翡翠に見えなくもないから、全然別の石だけど翡翠と呼んじゃえ!……という、要するに「商品名」のようなもの。ところで、ふつうアフリカ翡翠と呼ばれるのは、ハイドログロッシュラーという、塊状のガーネットの一種であるとされています。ところが、実際はもっと複雑だったようなのです。翡翠(注:ジェダイトとネフライトがある)は実はいろいろな色があるのですが、一般的には緑の石というイメージがあり、そのために緑のアベンチュリン(またはグリーン・クォーツァイト)がインド翡翠と呼ばれ、黄緑系のサーペンティンが「ニュー・ジェイド」と呼ばれます。先に挙げたハイドログロッシュラーというガーネットの一種は南アフリカ産で、半透明緑の石。そのためにアフリカ翡翠(アフリカンジェイド)というフォルス・ネームが付けられたわけですが、南アフリカ(またはアフリカ南部)からはその他にも緑の石が産出し、それらもアフリカ翡翠と呼ばれてしまっている場合があるようなのです。つまり、翡翠とは縁もゆかりもない別の石を、緑だと言うだけで翡翠と呼び、しかも複数の種類の石をアフリカで産出するというだけでひっくるめて「アフリカ翡翠」にしてしまう。そのなかのひとつがブッドゥ・ストーンなわけですが、これはこれで名前の読み方(現地の発音)も不明なら、どんな成分で成り立っているのかも諸説あり……という、何重にも訳がわからない石だったのです。いったいこいつはなにものだ。「クローライトたっぷりのカルセドニー」……その説明がされているところの石を見ると、「うん、そうかもしれない」という見かけです。だけども、今回のせた写真(左側)とは、見るからに似ていません。右側の方がまだしも似ています。「フックサイトを含むチャート(珪岩)」えーと、私の理解ではチャートと珪岩は別物で……チャートは堆積岩の一種。珪酸が主成分でとても硬い石。珪岩は時々名前が出てくるクォーツァイト。風化して細かくなった石英の砂が堆積し、地殻変動などで熱や圧力が加わった変成岩の一種……だと覚えています。石英というのは二酸化珪素なので、どちらにしても珪酸を含むつぶつぶ構造の石……といえるかもしれませんが。珪酸系つぶつぶ石で緑……というと、私としてはあまり色むらがない緑の石を考えます。つぶつぶ構造であるがゆえに、クラックも少なく、色合いもむらにならないのだと考えるからです。たとえば、こういう石。そのような視点で見ると、一番上の緑の石は、その説明に合致するようには思えません。どちらの石もクォーツァイトやそれに似た石とは思えない色むらがあるからです。だんだん怖くなってきました。ただでさえブッドゥ・ストーンは正体がつかみにくい石なのに、ひょっとしたらブッドゥ・ストーンと呼ばれる石以外の石まで、ブッドゥ・ストーンと呼ばれているんじゃないだろうか。ところで、ハイドログロッシュラーとブッドゥ・ストーン以外に、アフリカ翡翠と呼ばれる緑の石がもう一つあります。バーダイトという石です。ほぼフックサイトからなる緑の粘土っぽい石で、翡翠っぽいとはお世辞にも言えないように思うのですが、緑の石です。どうも、いろいろ混ざっているところで産出するらしく、最初はもっと幅広くバーダイトと呼ばれていたのが、のちに成分がほぼフックサイトで粘土っぽい部分をバーダイトと呼ぶようになったようです。「粘土っぽい」。……なんだか、一番上の写真の左側の石は、その説明がぴったり来るような……。実際の手触りは、粘土っぽくはないのでバーダイトそのものではないと思いますが、混ざっていたりしないだろうか。想像するに、サーペンティンや珪酸やフックサイトや、いろいろなものがいろいろな状態で混ざっている緑の地層があって、そのある部分をブッドゥ・ストーンと呼び、別の部分がバーダイトと呼ばれている。そんなことになっていて、タンブルはたいていあまり質が良くない部分が使われるので、どちらもが入り交じり、よりブッドゥ・ストーンよりのものも、そうでないものも全部まとめて、ブッドゥ・ストーンとして売られてしまった。そういうおおざっぱな事態は、大いにあり得そうです。いったいどのように読むべきかもわからず、どのような石を指して「Budd Stone」と呼んでいるかも定かではなく、売られていた石が本当に「Budd Stone」なのかも確かめるすべがない。それなのに堂々と効能書きが付けられて、それを信じて(そういう効能がある石だと思って)買っていく。……それでよいのでしょうか。
2008/03/14
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「ナチュラル・シトリン」と表示された中から探してみました。大きさは人差し指の爪ほど。ほとんどが小さい欠片状だったのですが、これは結晶の形が残っていました。しかも、ファントム。お店には申し訳ないですが、「ナチュラル・シトリン」の「ナチュラル」については、「加工なし」の意味ならば、「ん~」と唸りつつ、首を傾げさせていただきます。この色合いは、個人的に加熱シトリンに見えるので。ブラジルの南部、リオ・グランデ・ド・スル州かお隣ウルグアイあたりのアメジストを加熱して変色させたんじゃないかと思っています。あのあたりの、柱面が発達していない「つくつく・アメジスト」には、紫色の色合いがファントムになっているのがあったはず。(プチオフの時に他の石好きさんにも見ていただいたら、同意見でした)でも、なんて美味しそうな飴色ファントム!アメジストを加熱して変色させたにしても、律儀に濃淡もそのままに変色するんですねえ!水晶の色のしくみを考えれば、アメジストと加熱後のシトリンの色合いの濃さに相関関係があってもおかしくないですが、濃淡ファントムまできっちり変色するとは思いませんでした。
2008/03/13
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いつもとは違う角度で撮って見ました。水晶をころっと転がし、とんがった方から根本に向かって撮ってます。この角度は、この水晶の最大の特徴をきれいに写すため。特徴……それは。ご覧の通り、見事な縦縞!縦縞の正体はヘマタイト。薄い板状(雲母状?)に成長したヘマタイトが水晶に食い込み……というかヘマタイトが結晶していたところに、後から水晶が成長してこんな感じになりました。細く黒い筋……ヘマタイトとヘマタイトの間の部分で、水晶がきちんと結晶しているのがおわかりいただけるかと思います。とにもかくにも、水晶の成長に干渉が起こっているわけですから、これは……一種のインターフェレンス?裏側にはヘマタイトが食い込んでおらず、逆に触像のような不思議な模様になっています。薄い板状(雲母状?)のヘマタイトは、たぶんこんな感じ(↓)だったのではないかと思いますが、http://voidmark.fc2web.com/stones2/stone130.htm似た水晶を他に見かけていないので、果たして実際はどうであったかは定かではありません。とりあえず、この水晶のことは「ひっかき水晶」と呼んでいます。いや~、さすが、中国。やはり、どんな水晶が出てきても、もはや驚きません。中には「ダルネゴルスク産でしょう?」と言いたくなるような水晶も出ます。同時に「どんな偽物が出てきても驚かない」と言えてしまうところが悲しいですが。
2008/03/12
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ケブラ・リーザと呼ばれる水晶があります。この名前はポルトガル語で「なめらかに割れる」というような意味。名前が意味するとおり、ちょっと不思議な割れ方をする水晶なのです。水晶が割れる場合、それも単結晶がぽきんと折れるのではなくて、塊状の石英ががつんがつんと割れる場合、たいていは鋭い角ができ、割れた面は真っ平らということはなく、どちらかというと凹面になります。ワイヤーでくるんでしまったので見えにくいですが、割れた面が凹み、角が鋭く立っているのがわかると思います。面が凹むとまでは行かなくても、割れた塊状の石英というのは、たいていが「角張って」います。ところが、ケブラ・リーザはその名前が意味するように「なめらかに」割れます。そのさまは、タマネギの皮を剥がすように……とでも言うのでしょうか、がつん、ばりんと角張るのではなく、剥がすように割れて、割れた残りは不思議に丸っこい状態で残るのです。一番上の写真の石は、割れた後にやや風化かして磨りガラス状になってしまっていますが、奇妙に丸っこいようすがおわかりいただけるかと思います。なぜ、このように割れるのかはしっかり解明されていないようです。「結晶の具合(分子のつながり方?)が普通の水晶と違う」という説明も耳にしましたが、それだと成分が同じで結晶の仕方が違う同質異像ということになり、水晶(石英)ではない、別の鉱物と言わなければならないのではないかとおもうので、この説明はちょっと違うんじゃないかと思います。この不思議な割れ方をする水晶(石英)で、色が付いておらず、内包物がなく、双晶ではないものは、人工水晶(合成水晶)の種水晶にされるのだそうです。また、適当な大きさのものは、現地ブラジルの鉱夫(ガリンペーロ)がお守りとしているのだそうで、そのために、普通の水晶のように出回ることがないのだといいます。何年か前からその存在は知っていたのですが、大きさと、手に入れるタイミングが合わなくて、機会があればとねらっていたところ、やっと手頃な大きさのものを見つけました。「わーい、初・ケブラ・リーザ!」……と思っていたら、意外なことが判明。本当かどうかはわかりませんが、「ケブラ・リーザがこのように割れるには、普通の衝撃ではだめで、落雷の衝撃で割れる……という話もあるそうだよ」というのです。えーと。丸っこい形で、落雷、つまりはライトニング。それって……これは?http://plaza.rakuten.co.jp/voidmark/diary/200607150000/産地は同じブラジル。(ケブラ・リーザはあちこちで出るようす)「ライトニング・メルト」の名前で買ったもので、一部に結晶面が残るものの、ほぼタンブル状で、落雷の後を刻んでいます。この形の感じは、表面は溶けているけれど、元の形を想像するに、なんとなく、ケブラ・リーザ。もしかして……?見ていただいたところ「そう(ケブラ・リーザ)かもしれない」。一番上の写真の石が、ケブラ・リーザ1号かと思っていたのですが、もしかしたらライトニング。メルトが1号かも。普通の水晶のように、大地の中で美しく結晶したものももちろん大好きなのですが、ケブラ・リーザやライトニング・クォーツ、触像水晶のように、さらに時と大地の力が加わった水晶に、心惹かれてしまいます。
2008/03/11
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先日紹介のシンギングボール、どんなタイプが多いのかも兼ねて、アフィリエイトで探してみました。やはり、鋳造タイプがダントツで多いです。ご参考までに、私が持っているシンギングボールのサイズは、二つとも直径12センチ。数値だけを見たときは小さいかも?と思いましたが、掌に載せて鳴らすにはぴったりです。重さは断然鋳造タイプの方が重いです。音色は、鋳造タイプは叩いたときには低い音こすったときには高めの音。打ち出し式は、叩いたときには高い音、こすったときには低い音。鳴らしやすさは、鋳造タイプの方が慣らしやすく、安定した音が出せます。打ち出し式のは、低い音が魅力ですが、全体がびりびりと振動するので、その振動でスティックが踊り、雑音(それも音色かもしれませんが)が入りやすそう。私はどちらの音も好きで優劣付けがたいと思っています。鋳造タイプ(模様あり)スティック・台座付き、直径15センチ価格 6,600円 (税込6,930円) 送料別スティック・台座付き、直径13・5センチ価格 6,400円 (税込6,720円) 送料別スティック付き、直径9センチ価格 5,600円(税込5,880円)送料別直径3.7インチ(KURO注:約9.5センチ)価格 3,200円 (税込 3,360 円) 送料別直径12センチ価格 9,000円 (税込 9,450 円) 送料別スティック・敷布付き 直径8センチ価格 7,600円 (税込7,980円) 送料別スティック・台座付き 直径12センチ価格 5,000円 (税込5,250円) 送料別無地タイプ直径15.5センチ (高音質品)価格 16,590円 (税込) 送料込直径15.5センチ (通常品)価格 8,904円 (税込) 送料別打ち出し式(金属の板を叩いて曲げて作ったタイプ)直径20センチ価格 28,000円 (税込) 送料別同じような商品が繰り返し出てくるのでこれでやめますが、最後に一つSinging Bowls of Shangri-la - Thea Surasu-インド音楽:スピリチュアル:シンギングボウルのCD価格 2,604円 (税込) 送料別音のお手本に? シンギングボールは高いけど、音だけでも?シンギングボールの音のみのCDだそうです。(私は持っていません)個人的には、第50回グラミー賞のベスト・ニューエイジ・アルバムに選ばれたポール・ウィンターの「クレストン」の中の「Zen Morning」もいいんじゃないかと思います。タイトルはいかにも~なんですが、鳥のさえずりとともに響き渡る鐘?の音色が、シンギングボールを叩いた(こすった音ではなく)音のような、そんなイメージで、高低さまざまな音が重なり合う感じが、良いです。ただ、それだけの曲なんですけども。
2008/03/10
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所用より戻ってきました。日記コメント、掲示板を復旧します。アダルト系の不愉快な書き込みがなければ、こんなことはしないのですが……。ご迷惑をおかけしました。ご心配頂いた皆さん、ありがとうございました。
2008/03/09
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以前にティンシャを紹介したことがあります。別名を「チベタン・シンバル」。ひもでつながったシンバルのようなものをひもの部分でぶら下げ、打ち合わせると、それはそれは美しい音色が響き渡ります。ノーマルサイズのを買ったのに、その後ミニサイズまで買ってしまったほど。なにげに、「音モノ」に弱いです。今日はチベット系音モノ第2弾。「シンギングボール」です。チベタン・シンバルに対してティンシャという現地名(?)があるようにシンギングボールの現地名は、ドニパトロというらしいです。(ちょっと、おどろおどろしい?)ボール、いやボウルと表記した方がいいのでしょうか。一見金属製の器型。この器のふちを木製のスティックで回しこすると波紋を描いて広がるようなティンシャの音色とは違う、器の中から空へと湧き上がるような音色が生まれます。高さはまったく違いますが、たくさんの僧侶の声明の響きのように、地に生まれて天に昇る、そんな風に表現してみたい音です。ティンシャの音色もいいけど、シンギングボール(ドニパトロ)の音色もいいぞ!そんなこんなで密かに買ってました。これは、鋳造でつくられたもの。厚みがあり、いろいろな吉祥模様が描かれています。スティックで叩くとごーんと言う感じの低めの音。縁をこすったときの音は反対に高め。もうひとつ(笑)こっちは鍛造。溶けた金属を型に流し込む鋳造に対して、鍛造は金属を叩いて打ち伸ばして作ります。こっちの方が古来の作り方なんだそうです。叩いて作るので、厚さは薄く、部分によってまちまちです。スティックで高くとコーンという感じの高めの音。縁をこすると、意外や意外、鋳造のものよりも低く、唸るような音。手に乗せて縁をこするとシンギングボールがびりびりと振動し、その振動が直に伝わってきます。音についてはどちらがいいとも言えませんが、音を触感で感じるような感じはすごいかも……!瞑想とか浄化とか、そういうことはわかりませんが、音という「目に見えないもの」「その場限りで消えてしまうもの」を感じてみる。そういう点にひかれています。
2008/03/07
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所用につき数日更新ストップします。最近、アダルト系の書き込みが毎日はいってきているので、更新ストップ中は、掲示板および日記への書き込みを停止させて頂きます。申し訳ありません。
2008/03/07
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淡い水色が美しいアクアマリン。実は、けっこう緑がかったものもあって、宝飾品等(一部のビーズでも)では緑っぽさを取るために加熱処理されたりしているそうです。一つだけ石を見せられてこれは加熱か否かと言われたら、わかりませんが、ビーズなどで何連もいろんな種類のものがあれば、「加熱っぽい」色がわかるような……。もちろん、加熱しなくてもきれいな水色のアクアマリンもあります。そして、「え、これも?」と言いたくなるような色のものも。モザンビーク産のアクアマリンです。透明度はほとんどありませんが、かなり、濃い色。写真に撮ったら、意外にキレイに写って化けました。この色の濃いアクアマリン、写真の石のようなものだけでなく、カットできる品質の石も採れたそうです。深く美しい青に対して着けられた名前が、「サンタマリア・アフリカーナ」。聖マリアのアクアマリン!きれいな名前~と、言っていたら、そのネーミングの由来には続きがありました。サンタマリアの名前をいただくアクアマリンは、もともと20世紀前半にブラジルのサンタマリア地方で見つかった、深い青が魅力のアクアマリンに対して付けられました。発見された地方にちなんで『アクアマリン・サンタマリア』と名付けられたのです。貴重なアクアマリンとしてもてはやされましたが、20世紀半ばに鉱山が閉山。その後、1970年代にアフリカのモザンビークの鉱山で新たに同じような深みのある青いアクアマリンが発見され、『アクアマリン・サンタマリア・アフリカーナ』と名付けられました。詳しい鉱山名がわからないので、想像ですが、写真のアクアマリンも、もしかして。ただ、やはり同じくこのモザンビークの鉱山も掘り尽くされ、大きな原石はほとんど出なくなってしまったとか……。アクアマリンと言えば、淡い水色のイメージが強いですが、さすが自然のやることはでかい。深い青の石もあるのですね。さて、実はさらに続きがあります。ブラジルに仕入れに行っておられる石屋さんとの話でサンタマリア・アクアマリンの話が出たんですが、石屋さん曰く「地元の人はサンタマリアとは言わないよ。その石(深い青のアクアマリン)が出た鉱山は、地元では「アルマジロ鉱山」と呼んでるよ」もちろん、アルマジロ鉱山ではなくて、ポルトガル語でアルマジロですけども。ブラジルでは、星の数ほども鉱山……というか採掘地があって、有名なものもあれば、地元の人が自分たちの中だけで「あそこの鉱山」と区別するためだけにつけられた名前も多いのです。私たちは「鉱山まで知りたい!」と言いますが、小さな鉱山の名前まで明らかにしようとするのはなかなかどうして大変なのだそうです。中にはちょっと文字で書けないような名前もあったりするとか……。
2008/03/06
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ぎらりぎらりと内部に虹を閉じこめた石……。六角柱の結晶が半分に割れた感じのものを、上から撮っています。六角形と言えば水晶。しかしこれは結晶の先端が尖ってなくて平らなので、水晶ではありません。ベリルです。ベリルとはエメラルドやアクアマリンなどの仲間の総称です。ならば、色に従ってアクアマリンとでも呼べばいいのでは…………呼べません。なぜなら、部分的に色が違うから。今度の写真は、同じ石を方向違いで写しています。左側が横から。右側が上から。上からの写真でなんとかわかるでしょうか。結晶の下(底)の部分がうっすら水色→アクアマリン結晶の外側(外周)部分がうっすらピンク色→モルガナイト結晶の中心部分が透明→ゴシェナイトなのです。あまりうっすらした色合いなので、「薄すぎ!」ということでアクアマリンともゴシェナイトとも言ってもらえないかもしれませんが。手に入れたのは、アフガニスタン・パキスタン石ブームの最盛期。「でっかいアクアマリン欲しい!」「結晶系のモルガナイトも欲しい!」「ゴシェナイトもあれば嬉しい!」と贅沢きわまりないことを叫んでいたら、目の前に出てきたのがこの石。でかい。なんてったって実物大だとこんな感じ。なんと直径8センチ。一部とは言え「大きいアクアマリン」。半分割れとは言え「結晶形モルガナイト」。色が混ざってるけど「ゴシェナイト」。ひびがかなりは入っているけど、虹も出ているし。それでお値段4ケタですから。……贅沢言ってみるものだ☆何で聞いたのだったか忘れましたが、願いというのは「叶って欲しい!」と思い詰めるよりも「叶えばいいな」と軽く、常に心にとどめておくくらいのほうが、叶うきっかけがあったときに、タイミング良くそれを掴み、叶えることができやすい……と聞いたことがあります。それって意外に正しかったりして。さすがベリルだけあって、同じくらいの大きさの水晶よりも重いです。半分割れが惜しいとも言えますが、割れていることで底の方がアクアマリンとわかることでもあるし、完全結晶だったら、間違いなく高嶺の花。こんなのが結晶しちゃうんですから、アフガニスタン・パキスタンという場所はすごい。ヒマラヤ山脈でも一番西側に当たるアフガニスタン・パキスタン。ネパールはユーラシアにぶつかったインドの真正面にあたるあたりでどーんとぶつかって盛り上がったわけですが、端の方のアフガニスタン・パキスタンは、インドの縁の部分が、ユーラシア(アフガニスタンのあたり)を強烈にこすりながらめり込んだ場所……といえるのではないでしょうか。航空写真で見ると、ヒンズー・クシ山脈やアフガニスタンとパキスタンの境のあたりの山脈は、大きくうねり、ねじ曲がっているように見えます。そんな地形を作り出したエネルギーの大きさたるや。アクアマリンやモルガナイトははかなげな色合いのきれいな石ですが、それを生み出したペグマタイト、その元となったマグマの、ひいては大地のエネルギーは、とても猛々しいものだったと思います。
2008/03/05
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えー、ちょっと私らしからぬネタですが。パワーストーンでは、「浄化」というのがあります。個人的には浄化はやってないですし、「浄化という行為をすればそれだけで浄化される」という考えにはちょっと疑問。浄化に「効果」があるのなら、「効果」を生むのは「行為」ではなくてその行為を行う者のイメージの力(心の力)だろうと思ってます。まあ、私個人の考えはさておき、浄化にはいろいろあって、「塩」を用いた浄化があります。塩に埋める、塩水につける、方法はさまざまですが、かなり強力な浄化であり、用いる塩については「天然塩」がよいと言われています。「粗塩」がよいと言われている場合もあります。一方で、「工業的に作られた塩は良くない」という意見もあり、その塩とは、一般に売られているサラサラの食卓塩を指しているようなのです。天然塩→海水から作った塩(自然に近い)粗塩→さらに自然に近い感じ工業的に作った塩→人工的……というイメージだと思われます。浄化というのはイメージの力なので、そのイメージを高めるために、より自然に近いものを使いたい……という考えには共感できます。……が。ちょっとここで考えておきたいことがあります。工業的に作った塩→食卓塩と考えてしまいますが、現在食用として売られている塩の原料は、海水です。食卓塩も元は海水なのです。それをイオン交換膜法という方法で、海水中のナトリウム分だけを取り出しています。決して工業的に合成したものではないのです。では、このイオン交換膜法で作られた塩とその他の塩の差は何かというと、塩分以外のミネラル分の分量の差です。海水を煮詰めたり蒸発させたりして作る塩には、海水中の塩分以外のミネラルも残りますが、イオン交換膜法の塩には、ミネラルが少なくなります。(ごく微量な差だそうです)ミネラルが残っている塩→海水そのままの成分で自然に近い……という考えなら、イオン交換膜法で作ったのではない塩の方がいいかもしれません。さらに。伯方の塩……というのがありますが、この塩の原料は実は日本の海水ではなくてメキシコ。メキシコの海水で作られた原塩を日本でもう一度精製しています。また、粗塩については、普通の塩と精製方法が違うのではなくて、塩にしてから粒の粗いままか、ふるいにかけたりしているかの差だけのようす。伯方の塩ホームページ→http://www.hakatanoshio.co.jp/hakatanoshio/kotei.htmlミネラルが残っている→海水(自然)に近いというのは、なるほど根拠がある話ですが、メーカーの名前や粗塩などのネーミングだけで「この塩は自然に近い」と思っていると、自分が期待したような「近さ」ではないかもしれません。塩、浄化の象徴、母なる海の生み出したもの。どうせこだわるならとことんこだわってみてはいかがでしょう!……ということで、超個人的におすすめしたいのがコレ。(アフィリエイトになってます)岩戸の塩 125g価格:820円 (税込) 送料別岩戸の塩(376g)価格:2,400円 (税込) 送料別なぜ、この塩をおすすめするかというと、まず、海水を鉄の釜と薪の火で煮詰め、焼き上げた塩であることがひとつ。もうひとつは、この塩を作る海水が神前海岸で採取されていること。神前海岸というのは、今は伊勢市に合併してしまいましたが、元は二見町と呼ばれたところにありました。二見町と言えば、二見浦。神代の昔、伊勢に天照大神をお連れした倭姫命がこの地を訪れた際、あまりの美しさに二度振り返ってみた……という故事にちなむ場所。神前崎のほど近くには二見神社があり、大小二つの岩を大しめ縄で結びつけた「夫婦岩」が有名です。ここは、江戸時代、お伊勢参りが盛んだった時代、伊勢参宮の禊ぎの浜として、多くの人が訪れた場所でした。さらに、同じ二見町には、「御塩殿神社」があります。ここは、伊勢神宮に納める塩を作っている場所。このように岩戸の塩が作られている場所は、神話の地、歴史ある禊ぎの浜、今もなお伊勢神宮に納める塩が作られているところなのです。しかも海水100%、手作り。海で、塩で、浄化というなら、ぴったり!……だと思うのですが。追記:塩で浄化をお考えの場合は、石の性質と形状をよく考慮した法がよいのではないかと思います。個人的には塩水の浄化はよほどの覚悟がないとできません。特に「濃い塩水に長時間つけおき」は、ブルブルブル。こんな体験をしたことがあります。「塩の結晶を作ろう!」と思い立ち、結晶がよく見えるように黒い陶器の器に塩水を造り、自然蒸発で放置しました。陶器にはガラス質の釉薬がかかっていて、貫入と呼ばれるひびが入っていることがあります。このとき使った陶器にも貫入がはいってまして、そのひびに塩水が染みこみ、洗って乾かすとひびにそって塩が白く浮き出てくる塩吹き器になってしまいました。その後また水に長時間つけて塩抜きしました……。石にはひびやすきまがあります。ブレスレットのビーズには穴が開いているし、ビーズに磨いたことで内部のひびが外部に貫通している可能性も高いです。へたに塩水浄化したら、「塩ふき石」になってしまわないでしょうか。短時間でも、ビーズの穴には塩水が入り、そこはどうやっても拭くことはできないですよね。それでも塩で浄化!……というのなら、器に入っている塩の上に、別の器に入れた石やブレスレットを載せる。(海外サイトで紹介されていた方法)石やブレスレットのまわりに盛り塩をする等の方法が無難でよろしいのではないでしょうか。
2008/03/04
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ブログの説明が「ヒマラヤ水晶・ロシア水晶が好き……」なのに、最近ロシア水晶登場率が低いです。もちろん、ブラジル産や中国産と違って、大量に市場に出回ってないので、手元にやって来るのも少ないのですが、最近「おおッ!」と目を見張るロシア産水晶がすくない気がするんですよねえ……。探し方が悪いのか、それともロシアが他の資源になる鉱物探しに熱を入れていて、水晶なんか掘ってくれないのか。その分、アフガニスタン・パキスタン産水晶に熱を入れていたんですけどね。さて、お久しぶりロシア水晶です。個人的には多分ダルネゴルスクだろうと思っていますが、お店の人がいっていた産地は、もひとつ大きなくくりのプリモーリエ(沿海州)。(ダルネゴルスクは沿海州にあります)ものは、さしわたしが5センチくらいの小さなクラスター。ちょっと茶色がかった半透明気味のそろばん型水晶と、柱面の短い、いわゆるハーキマー・タイプと言われる形の水晶がごちゃっと固まっています。普通に見かける、柱面がちゃんとある結晶が生えそろったクラスターとはちょっと感じが違うので、地味な色合いながら、よく見るといろいろおもしろい。そして、おもしろいを通り越して不可解なポイントが。画面中央の結晶に注目!まっすぐな、芯、入ってます。実は、芯入り水晶は、初めてではありません。以前にもひとつ登場しています。こちらのクラスターは、いわゆるセプターの変形、つまり、先細り型の結晶が元にあって、本来ならその先端に被さるように別の結晶が結晶していくところを、やや下加減で成長してしまい、「被さる」ではなくて「芯にして太る」感じに結晶してしまったのだと思います。(しかも、芯の結晶の先端が外側に見えています)。これはこれで十分変なのですが、今回の石はその上を行く「変」。なんと言っても「芯」の部分がまっすぐです。先細りではなくて上から下まで同じ太さ。しかも、結晶はDT(両錐)。DTの結晶でも、ファントムはあり得ます。実際手元にあるものでは、内部に全体の結晶の縮小版のような、つまり縦横が均等に小さくなったような形のファントムが見えています。しかるにこいつは、「芯」。これがファントム、つまりはかつての結晶の形だというのなら、なぜ縦方向にも大きくならなかったか。もしかして、中のは水晶ではなかったりするのだろうか。それにしてもこんなにきれいに「芯」になるとは思えません。すごく「変」。ひとつだけ関係ありそうだと思っているのが、温度です。一般的に「そろばん型水晶」は、高温型水晶と説明され、その形は普通の水晶よりも高温の環境下(摂氏870度~573度の間)で成長したためだとされています。ところが、そろばん型水晶の代表格のようにも思えるダルネゴルスクのそろばん型水晶は、実は高温型水晶ではなく、普通の水晶と同じ温度……その中でも低い温度で結晶したものだそうです。このクラスターは、沿海州、おそらくダルネゴルスク産。このへんてこ結晶の周りにくっついている結晶がほぼそろばん型であることを考えると、結晶した温度が低かったのではないかと想像されます。たまたま最初に細長いDTの結晶ができたものの、周りの温度が低いため、縦横均等に成長できなかった……でのはないかと。……いや、でも、水晶が一番成長しやすいのは、錐面のはずだし……。案外、こいつが「自分が水晶だということを忘れていた」というのが真相だったりして。
2008/03/04
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イリス・アゲートと呼ばれる瑪瑙があります。イリスとは、ギリシャ神話の虹の女神の名。その名の通り、ぱっと見は、ごく普通の半透明白(色味がない)なのに、薄くスライスして光に透かし、ある一定の角度から見ると瑪瑙の微細な縞模様……層構造で光の干渉が起こって虹色のイリデッセンスを示すのだそうです。こちらのサイトさんで、美しいイリス・アゲートの写真が見られます。http://www.ne.jp/asahi/lapis/fluorite/gallery7/500iris.html珍しいもの好きの私のこと、そういう石があるのなら、ぜひとも手にしたいところなのですが、なにやらとても珍しい石なのだそうです。(※2007年の池袋ショーで売られていたとか……見つけられませんでした!)滅多に見かけないから「珍しい」なんだよねー、と、訳のわからないことをいいながら石の写真を撮っておりましたらば。なーんか、ほんのり虹が見える瑪瑙があるんですけども。特別な瑪瑙ではありません。産地は多分ブラジル。染めではないナチュラルな瑪瑙のスライスが欲しいぞ、と、探して買った、よく言えばとてもナチュラル、悪く言えばごくフツーの石。この、外周部分の半透明な部分に、マクロレンズでずずいと迫ってみると……。なんだか、虹……のような……?リンク先の写真に比べると、笑っちゃうほどうすーい虹で、これではいくらひいき目に見ても、イリスアゲートとは言えないものの、それでも虹と言えば虹っぽい。イリスアゲートは、とてもレアな石だと言うことですが、もしかしたら、誰も確かめていないだけで、意外にあったりしないだろうか。目立たないけれど、その気になって探せばある。気がつかないと普通の値段なので、探し当てればとてもおトク!……そういう石は、とてもとても好みなのですが(笑)!なんだか、瑪瑙のスライスを見る目がギラギラしそうです。お店の蛍光灯では、見つけるのが難しいかなあ……。この「ほんのり虹」、石を裏返して反対側から見ると、もう見えなくなってしまうようなデリケートなもの。探すには、かなりの注意力が必要なようです。虹のような、虹ではないような、ほんの少しの虹の気配。そういえば、昨日、石オフ会をしたときにも、太陽に虹っぽい暈がかかっていました。黄砂かな?虹に見えるような見えないような、そんなあたりが似ています。
2008/03/03
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今日は、石好き仲間でお茶会という名のプチオフ会。集まるのが石好きですから、もちろん自分の石を持参はあたりまえ。時期と、普段のやりとりの中での話題などをふまえてチョイスすると、何を言わずともよく似たテーマの石が集まり、話が盛り上がります。集まったメンバーの中には、鉱物に詳しい方がいるので、私はかねてより疑問だった石を持ち込みました。以前に一度登場している、このタンブル。パワーストーンショップの店頭の、白濁して色が薄いローズクォーツのタンブルの中でひとつだけ異彩を放っていたものです。スタンダードな色合いのローズをちょっと写し込んでみたので「異彩」という色合いの具合がおわかりいただけるでしょうか。ピンク、というより紫ピンク。真っ先に染めを疑いました。でも、数あるローズの中で一つだけ染めというのも変です。(※周りに似た石はなかったように記憶しているので、別の染めてあるタンブルが混じったと言うことはないと思います)クラックの具合から、カルセドニーではないことは確か。手触りも石英だと思うので、それを染めるとなるとひびに染料を染みこませることになりますが、透かしてみてもそのようすがありません。いかにも染めっぽい色なんだけど、じっくり見ると染めてある特徴が見えない。「これ、染めだと思います?」と差し出すと、開口一番「染めじゃないの?」そこで、これこれこういうわけで、と自分の考えを話すと、ルーペを取り出し(たいていマイ・ルーペ持参)じっくり観察。「染めた翡翠系かと思ったけど」石英系ですよねえ?「アゲートじゃないし」私もそう思います。「ひびに染料が染みてるようすが見えないねえ」そうなんですよ。「うーん」別の人も見てくださいました。結果、「染めじゃないかもしれないねえ」……ということは、この色は天然!?ローズとは思えない、というかローズの範疇におさまらない紫ピンクなので、これが染めでないというなら、ものすごくおもしろい色ということになりますが。自分でも「染めの特徴が見あたらない」と思い、二人の石好きさんに「染めじゃないかもしれない」と言っていただき、それでも「じゃあ、天然!」と言えないこの石。ちょっと哀れ。兄弟石の登場を待ってみます。
2008/03/02
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アメジストを加熱すると、シトリンになる。これは石好きさんにはおなじみの話。この加熱して作られた黄色い水晶を「シトリン」と言ってしまっていいものか、個人的にはちょっと迷っています。では代わりに何というかというと、ぴったりな言い方がないので、結局「……シトリン?」ということになってしまいます。それでも人工的に色を変えてしまったものだから……というためらいがあるので、「焼きシトリン」とか「加熱シトリン」と言ってみます。ところで、すべてのアメジストが加熱するときれいなシトリンになるわけではありません。茶色っぽくなったり、単に色が薄くなってしまうだけのものもあるようです。そのほか、まれに(淡い)緑色になるものもあります。加熱によって緑色になるアメジストは、ブラジルのモンテ・ズーマ鉱山のものが有名で、「プラシオライト」と呼ばれています。最近では「グリーン・アメジスト」と呼ばれる淡いグリーンの水晶もありますが、これは、(ガラスでなければ)やはりある種のアメジストを放射線&加熱処理したものだそうです。加熱処理だけで緑になるものをプラシオライトと呼び、放射線+加熱処理のものはプラシオライトとは呼べません。そのためにグリーン・アメジスト……緑の紫水晶という変な名前で呼んでいるようですが、厳密には「グリーン・アメジスト」もダメなようです。http://www.gaaj-zenhokyo.co.jp/researchroom/kanbetu/2006/2006_05-01.htmlさて……ここからおもしろくなります。アメジストに熱が加わると、黄色くなる。たまに緑になるのもある。アメジストとシトリンが同居した(紫+黄)、アメトリンというのがある。では、紫+緑は?あるんですねえ……。写真では色がきれいに見えないのですが、渋めのウグイス・グリーンの中に紫がちょっぴり混ざっているという感じです。(肉眼では、もう少し緑が見えます)「グリーン・アメジスト」と表示されたタンブルの中から探しました。アメジスト+シトリンだからアメトリン。では、これは……。正式な名称ではないですが、パワーストーン系の名前で「アメグリーン」というちょっとビミョーな名前があるようです。アメグリーンの産地はアフリカ(南アフリカ)。写真の石の産地はわかりませんが、見た目そっくりなので、アフリカの可能性ありとしておきます。世のシトリンと同じく、人工加熱の可能性もありですが、いくつかの理由で天然で緑の可能性もありだと思っています。一つは色。ビーズの「グリーン・アメジスト」と比べるとこの石の色はずいぶん渋い「ウグイス色」。安価できれいな黄色の石は意外に少ないので、アメジスト加熱のシトリンにもそれなりに需要があるそうですが、緑の石はいろいろあります。処理して色を変えたとしても、宝石としての水晶はやはり安価な部類にはいると思うので、どうせ処理するならきれいに変色するものを選ぶでしょう。手間をかけて渋い色では、ちょっと割に合わないのでは。もうひとつは、写真の石です。紫色が混じっています。他の石は緑だけでしたが、紫色入りの石が混じっていました。もし、加工されていたとしたら、間違いなく変色させるためにしっかり加熱されるのではないでしょうか。だとしたら、紫が残るとは思えません。そしてもうひとつ。ブラジル産、未処理とわかっている石でやはり紫と緑の混じった石があります。「これをちゃんと加熱するときれいな緑になるはずだよ」と言われましたが、地熱によって自然に加熱された状態のその色は、やはり渋めのグリーン。色合いは、似ています。これらのことから、今回の写真のこの石も、「絶対未加工」とは言えませんが、天然の色である可能性も十分あるのでは……と思っています。
2008/03/01
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