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ヒマラヤ水晶です。ガネーシュ・ヒマール産です。透明、緑泥付き。久しぶりにスタンダードなタイプでいってみます。先日まで「涼しくなったねえ~」と思っていたのに、ここ2日ほど暑さがやや戻ってきたような。涼しくなったまま順調に秋がくるとは思ってなかったですか、一度涼しくなってから暑さが戻ると、ぐったり感倍増……。こんな時は涼しい石に限る!……ということで、この石。「涼し石」ということでぴしっとクリアな結晶もいいのですが、あえてあちこち色が付いているこの石を選んでみました。結晶部分は見事にクリアで、表面ぴかぴか、あまりに透明でデジカメが結晶表面にピントを合わせられないほど。その中に白いミストが少し。まちょっと緑泥入りのこの石は、ちょっとみずみずしさを感じさせ、ナチュラルな涼しさを感じさせます。緑泥付きで、部分的に鉄分で黄色く色が付いているところと相まって、まるで、水しぶきが上がっているような感じです。いってみれば、打ち水をした坪庭、窓辺のグリーンのような、物理的に温度側が下がるわけではない、目で見て心で感じる涼しさ。盛夏のころほどではない残暑の季節には、こんな涼しさが似合います。
2008/08/31
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昨日お話ししたルベライトのルースです。ご覧の通り傷ありですが、今回のチョイスは色重視。淡くもなく、茶色がかってもいない、濃いバラ色の石を探しました。以前に登場した原石ルベライト以来、どうもこの鮮やかな色に心惹かれています。しかし、最初のような原石にはちょっと手が出ません。(あまりみかけませんし)そこで、今回のようなルースでチャレンジ。そういえば、先だっての鉱物・化石市場 in 池袋では原石のかけらを買いました。いつの間にか赤い石が増えていく……。
2008/08/30
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東京ビッグサイトで行われていたジャパン・ジュエリーフェアに潜り込んできました。原石好きがアクセサリーやらルースやらの世界に潜り込むわけで、どうにも場違いな気がするんですが、ちょっと残念なことに、ルースとしてカットされることもある石では原石で出回る石は「ルースには適さない品質」であることが多いです。だからこそ、手が届くお値段なんだと言われればそれまでですが、原石ばかりを追いかけていると、その石のもっとも美しい色を知らずにいる可能性も出てきます。逆に、宝石としてカットされたものは原石としての形は失っているものの、いつもの石では見られない色合いが命。加熱や放射線照射されているものもあるでしょうが、それは、本来その石のもっとも美しい色を求めて行われたもの、ということで「うはー、きれい~」「こんな色もあるのか~」と目の保養。たとえば……かっちり紫ピンクのクンツァイト。クンツァイトは放射線+加熱によって濃い紫色を帯びた色になるときいたことがあるので、もしかしたらあの巨大なルースは、そういう処理が行われていたのかもしれません。あの色なら、処理も納得できます。……ということは、普段見かけるようなうっすらほんのりピンクのクンツァイトビーズに「クンツァイトには加熱+放射線の処理が行われている可能性があり……」と言ってしまうのは、実はお門違いだったりするのでしょうか。たいていは、値札は端から見る気にもならない品々ですが、中には手の届く値段のルースコーナーもあり、お値段3ケタのルースもあって、油断すると「ちり積」しそうになります。そんな中で見たもの。レピドクロサイト入りの「ストロベリー・クォーツ」。……ぜんぜん「いちご」に見えません。そして初めて見た、ルチル入り水晶を「ストロベリー」と言っているもの。高い値段のものはともかく、お安いルースは、結構名前がいい加減かも……。そのノリでいくと、安い部類に入るビーズの名前がいろいろ不安なのもわかります。金ルチル入りが人気で高値になるのはわかりますが、アクチノライト入りなど、内包物系の水晶のルースが強気値段だったのが意外。このあと、石イベントがいくつも控えているので財布のひもを引き締めていましたが、1000円台以下をルールに、ちょこっとだけ買いました。その一つがルベライトのルース。傷があるのでルースとしてはグレードが低いのですが色合いがまさしくルベライト。ルベライトは、その名前の通り「ルビーのような」ということで付けられた名前なのでそうです。だったらやはり「ルビーのような」色合いでなければならないでしょう。ルビーは、最高の色合いがピジョン・ブラッド(鳩の血)と言われるように鮮やかに赤い石。しかし、トルマリンではそういう赤はないようで、どちらかというと「赤ピンク」の色合いになります。しかし、そこは天然石。ルースでたくさん見比べると「ルベライト」と書かれていてもわずかに茶色が買っていたり、色が浅めだったり。値段を横目で見ながらもっとも「ルビー」なものを選びました。こんな色合いのものは、原石ではなかなかお目にかかれません。あったとしても値段が相容れません。こんな時は小さなルースがありがたい……。ああ、やっぱりルベライトは赤に近い色でなくては。すでに紹介したトルマリンで「ルベライト」としたものがあるけれど、今となってはあれは「ピンク・トルマリン」にするべきだったと思います。
2008/08/29
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ワイルド系水晶好きをやっていると、全体的な色味がやや地味め。で、水晶意外の石たちが、色味を補ってくれているわけですが、その中でも色の鮮やかさにかけては、かなりの上位にランキングされるんじゃないかと思うのがこの石。コバルトカルサイトです。産地はもちろんモロッコ。ピンクと言われてイメージする色味よりは断然派手。ホットピンク、いやむしろマゼンタ。小さめですが、遠目にもばっちり目立つ色合いです。コバルトカルサイト1号が半透明タイプだったので、今回の2号の色鮮やかさがいっそう目立ちます。6月の新宿ショーの最終日、モロッコの超個性派ジオード類と一緒に500円でゲット♪特にピンクの石が好き! といっているわけではないのですが、いいじゃありませんか、この色。ところで、コバルトカルサイトを検索していて気になったことがあります。「ピンク・コバルトカルサイト」の表記をあちこちで見かけるんですが……、コバルトカルサイト=ピンク色じゃなかったでしたっけ?コバルトカルサイトがすなわちピンク色ならば、わざわざ「ピンク」とつけなくてもいいような気がするんですが。なんだか「紫・アメジスト」と言っているような感じに思えます。それから、もう一つ……。もしかしたらこの石、カルサイトじゃなくてドロマイトだったりしないでしょうか。いろいろ検索していると、色も形の感じもそっくりでドロマイトが出るんですよねえ。カルサイト(方解石)。化学組成はCaCO3。ドロマイト(苦灰石)。化学組成はCaM(CO3)2ついでにもう一つスファエロコバルタイト菱コバルト鉱。化学組成はCoCO3これらは互いに見た目がよく似ていて、よく間違われるんだそうですが、よく見ると化学組成も似ています。まあ、カルサイトじゃなくてドロマイトであっても、持ってないのでうれしいんですが、なるべく正確なところを知っておきたいです。ちなみにジュディ・ホール氏の本にはコバルトカルサイト(輝コバルト鉱)の記述がありますが、もちろんコバルトカルサイトは輝コバルト鉱ではありません。たぶん似ている鉱物という意味で言っているんだと思うんですが、『コバルトカルサイト(輝コバルト鉱)』の書き方では、誤解してしまいますよねえ……。しかし、輝コバルト鉱はコバルトカルサイトとは似てもにつかない鉱物、似ているのは菱コバルト鉱なのです。
2008/08/28
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別館サイトの「My Stones」に一挙30点収録しました。
2008/08/27
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ひたひたと増えております、ジオード族。石写真には難敵ですが……。今回のジオードは周囲が茶色のアゲートで、かなりでこぼこした形。内部には水晶の小さな結晶が生えています。以前に登場したジオードよりもずっと奥行きがあるので、内部までは写りません。ところで、アゲートとはご存じ微細な石英の結晶が沈殿してできたと言われています。対して水晶は目に見える石英が目に見える大きさに結晶したもの。水晶に比べるとアゲートが結晶する温度は低く、そのために水晶のように大きく結晶することができなかったのだ……と理解していたんですが、このようにアゲートの内部に水晶の結晶があるのはどうしてでしょう。中にはアゲートの中間に水晶が挟まれている場合もあります。そのときだけ温度が上昇したから?水晶とアゲートを分ける温度は何度くらい?こんな素朴な疑問も、調べてみると意外にわかりません。たぶん、温度や圧力、珪酸分の濃度などが複雑に影響しあっているのでしょう。ジオードと言えば、内部に空間を持つ形状が魅力。ところが、この石は違います。実は、最大の魅力は外側。それは……こんな感じ。上の写真の状態からぱたんと手前に倒すとこんな感じ。ぐにゃぐにゃして、まるで石の花!こればかりは残り半分の片割れも欲しくて探したんですが、残念ながら見つかりませんでした。(セット販売ではなかったのです)アゲートのジードは、岩の隙間に微細な石英の結晶が沈殿したという説明の通り、岩そのままの場合もありますし、比較的なめらかな場合もあります。そして、このようにぶにゃぶにゃしているものもあります。このぐにゃぐにゃしたタイプは、どう考えても「岩の隙間に沈殿した」とは思えません。こんなに立体的で、しかも内部に空洞が。いったいどうやってできたのか。ここにも不思議が隠れています。
2008/08/26
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おなじみブラジル産の内包物入り水晶のポリッシュ。同じ石を方向違いで写しました。塊状のものを結晶の形に磨いたのか、元々結晶形だけれど表面が曇っていたので磨いたものかはわかりませんが、形(先端や面の角度)を見るに、少々磨きすぎて変形しているかもしれないけれど、もともと結晶形をしていたのではないかと想像します。この石の魅力、特徴、わざわざ磨かせたポイントは、内包物。ふわふわの綿のような内包物、詳しくは何かわからないので、おおざっぱに角閃石だろう……と言うしかないものが、みごとにふんわり中に浮いたように内包されています。水晶部分の透明感も抜群で、何というか無重力感だっぷり。一緒に内包されているスティック状のものは、表面の金属光沢からして太いルチルかと思いますが、ルチルにしては断面の形がちょっと変かも。何でしょう。ルチルに比べると幾分地味ですが、アンフィボール(角閃石)という内包物も、表情の豊かさではかなりのもの。写真のようにふわふわだったり、フェルトみたいだったりルチルのように化けてみたり清流のようにたなびいてみたりふわふわのままファントムになってみたりはたまた水墨が風だったり。影が薄いのは「角閃石」というくくりがあまりに大きいせいでしょうか。
2008/08/25
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北アメリカはユタ州のダグウェイ産アゲートのジオードです。ダグウェイ産なのでダグウェイ・アゲート。そのまんまのネーミングなのですが、このアゲートのジオード、アゲート部分がブルーグレイ、内部が粉砂糖のような微細な結晶に覆われています。ちょっと目を惹く風情なので、「ダグウェイ・アゲート」という名前が書かれていると、それが特別なことのように思えてしまうのが困ったところ。写真の石は、幾つか並んでいたダグウェイ・アゲートの中でも一番大きく、ジオードの内部が複雑な形状になっているところが魅力。ダグウェイの綴りを調べるために検索していたら、ここで産出するアゲートは、ブルーグレイで粉砂糖のような微細な結晶付きのものが多いようでした。アゲートは比較的地味なイメージがありますが、なかなかどうして侮れません。アゲートだけを収集するコレクターがいるのも解ります。中でもジオードはアゲートならではの色や模様に加えて、内部世界というもう一つの魅力がプラスされて、意外にツボなのです。
2008/08/24
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マダガスカル産のブルー・カルサイトのタンブルです。秋空のようなさわやかな青のカルサイト、ちょっと考えてみるとこの色合いで結晶は見かけないような。アップルグリーンなども、そのままの色合いで結晶は無いですよねえ。カルサイトは割れやすくて、柔らかいのがネックですが水晶に匹敵する形のバリエーションと、美しい色合いが魅力。でも、色が美しいローズクォーツに結晶が少ないように、美しい色のもので結晶がきれいなものは少ないような。うーん、天は二物を与えないのか。いやいや、コバルトカルサイトのような鮮やかな色で結晶があるのですから、青やアップルグリーンに発色させている何か、あるいはその様な色合いに発色させる環境が、結晶形ではなくて塊状に結晶させてしまう原因になっているのでしょう。でも……この色合いでカルサイトらしい、面白い結晶があったらなあ!……たぶん、それはとてもたかくなってしまうだろうけれど。
2008/08/23
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ヒマラヤ水晶です。ガネーシュ・ヒマール産です。ガネーシュ・ヒマール産といっても、色々タイプがあるし、どんどん新しいタイプもでてくるようだ……と言って来ましたが、今回の石も、比較的最近見かけるようになったタイプ。「ガネーシュヒマール・エレスチャル」とか「エレスチャルタイプ」と呼ばれていたのを見ましたが、個人的にはエレスチャルではないし、どちらかというとカテドラル、いや、表面が無数の結晶面に覆われていることから、ずばり「鱗」と呼びたいです。今回の石は「鱗」の中でもまだおとなしい方ですが、このキラキラと、潔いまでの透明感がクリティカルヒット。なんたって、表面が結構でこぼこしているのに、デジカメが手前表面にピントを合わせられません。暑いせい(実家の方はいきなり涼しくなって、快適)でしょうか、ガネーシュでヒマラヤ水晶と言えば、緑泥・ワイルドなのが好きなのに、最近の興味は透明・ボリューム系。白濁しているものの、カンチェンジェンガでボリュームのある結晶が出ているようなので、それも見てみたいところです。
2008/08/22
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先だっての鉱物・化石市場 in 池袋での戦利品。大きさは手のひらぴったリサイズ。長さは12センチほど。斜めに割れているために長く見えますが、普通だったら8~9センチくらいという感じでしょうか。透明感もさほどないし、あちこちあたり傷(縁の部分の小さな欠け)もあるんですが、この石に目を付けたのはあるポイント。なんと、柱面がパイライトできらきら。表面付近に小さな小さなパイライトが無数に内包されているのです。なのに、普通の水晶と一緒に売られていたので、お値段なんと420円。数年前はパイライト入りの水晶は、ぶっかき破片状でもそれなりの値段がしてたんだけどなあ。たぶん、パイライト入り水晶の産出が大量にあったことと、お店が、大量仕入れ大量販売のお店だったことが、ラッキーな方向に働いたのでしょう。昨今、石の値段が高くなったと言われます。私の実感としては、高くなった石もあり、値崩れした石もあり。石の産出には波があり、産地と人気と産出量が相まって、相場というのは一概に言えないと思っています。産地で値段が変化するのは、「ヒマラヤ水晶」というように産地によってプレミア的価値が付くだけでなく、ネパールのように採掘時期が限られ、ほとんど手掘りのために産出量が限られていること、ヨーロッパなど他の地域でも人気があって競争率が高かったり、政情不安の要因もからみます。もちろん、アホーアイト入り水晶のように世界で一カ所しか産出しないしかも美しい石は、石のパワーに関係なく高値です。人気という点では、私が実感したのはアイスクリスタル。最初は大きさと特徴ありという点を考慮しても、ほどほど値段だと思っていたのに、人気、あるいは知名度の上昇に従って値段も上昇。ミネラルショーでさえ、かる~く3倍越えましたね。ヒマラヤ水晶(インド産)のように、高いもの、お手軽なものが幅広く見られるようになった石もあり。カバンサイトのように初期は高値で、後に大量に産出して値下がりし、嬉しい! と思ったら、産出が不安定になった(ような)石もあり。ネパール産ヒマラヤ水晶も、高いところは高いままですが、扱う店が増えて、探せばラッキーな石があったり。「石」といっても原石かビーズかで違ってきます。もちろん、石のグレードによって、同じ種類の石でも値段が違い、さらには扱う店によっても違います。ミネラルショーでも、むやみやたらに高くなるのではなく、産出のあった石や人気が落ち着いた石は、価格も落ち着いているような。とはいえ、「石」とひとくちにいってもブレスレットになれば加工の容易さ、人気のほかに、デザイン料、パワーストーン的効能、「パワーを込めました」など、石そのものには直接関わりない(…と思うのですが)部分で値段は乱高下します。そういうものを「石の相場」と言ってもいいものかどうか。とにかく、「この石(種類)の相場は○○円」と簡単に言えるものではないので、個人的にはリサーチあるのみ。「これは!」という石をお得価格で手に入れたときの「してやったり感」は格別です。写真の石は、ゴロゴロ並んでいる中からひとつだけパイライト入り。探せばあるものだ☆
2008/08/21
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ちょっとネーミングに関心した石をひとつ。パキスタン産のエレスチャル……個人的には層状構造の部分に注目して「スケルタル」と呼びたい石ですが、今回はあえて「エレスチャル」。……というのもネットで色々見ていたら、海外サイトで同じ産地の同じような石に「ゴールデン・エレスチャル」という名前が付けられているのを見つけました。なんだ、また新しい名前か……なのですが、これはどうやら内部の層状構造に泥が内包されて、全体が金色っぽく見えているので「ゴールデン……」と呼んだようです。「名前」というのは微妙です。私の「名前」に対する反応も、その時々で揺らいでしまいます。アゼツライトも、ヒマラヤ水晶も、レムリアンシードも、鉱物としてみれば普通に水晶(石英)です。ただの水晶(石英)に、それらしい名前を付けて高値で売っている。……と言われれば、それはそうかも……という点もあるにはあるのですが、では、すべてを「水晶(Quartz)」とすればいいかというと、それはそれで味気ないよなあ……という気分にもなります。「だからパワーストーンは……」といいますが、大規模採掘のブラジル産水晶と手掘り(らしい)ネパール産水晶では値段(必要経費)が変わってきて当然ですし、パパゴアイト入り水晶はパワーストーンのパワーなど関係なしに数が少なくて鉱山が閉山しているということで(最近また開いたという噂もありますが)水晶と思えないような強気のお値段です。しかし、柱面に横筋が付いている=レムリアンシード……と、安易に解釈して、本来レムリアンシードと呼ばれている石とは全然違う見かけ・産地のものまでレムリアンシードと呼んで、明らかに「高いでしょう」という値段で売っているのを見たり、これまで単にブラジル産水晶と呼ばれていたものが突然「コリント・クォーツ」と呼ばれて、新たな説明が付けられ新たな高め値段で売られはじめてみると、「これはパワーストーンの弊害じゃないか?」と腹立たしく感じることもあります。話は戻って「ゴールデン・エレスチャル」。水晶の中に泥が内包され、透明度が阻害されている……と考えれば、それはマイナスポイントになります。しかし、そのような水晶を「金色に見える」と受け取り、「金色のエレスチャル」と呼ぶ感覚は、素直に共感できるのです。かつて、水晶とは、一般的には透明度が高くて、形のきれいなものがよしとされてきました。今でもそれは間違いではないと思うのですが、その視点だけで見れば「エレスチャル」と呼ばれる石は、いろいろ混ざっているし、形もごつごつしているし、かなり「質が低い」石ということになります。「エレスチャル(あるいはスーパーセブン)のような《くず石》が、名前だけで高く売られている」このような揶揄の影には、そのごつごつ石を新たな視点で見て、ごつごつして混ざっているのが「面白い」「美しい」「神秘的」と感じて、「エレスチャル」という名前を付けて注目する……。(ヒーラーが)注目することによって、流通するようになり、これまで水晶=透明なものというイメージだったのが、バリエーション豊かな石に出会えるようになる。そのような一面もあると思うのです。それは、パワーストーンとしてだけではなくて、地球上に広く産出し、実にさまざまなものを内包して、バリエーション豊かな表情を持つ、水晶という石の魅力をもっと知ることができるということでもあります。私は、この石を「泥入り骸晶」ではなくて「ゴールデン・エレスチャル」と呼ぶ感覚には賛成です。しかし、「ゴールデン~」という名前に便乗して、新たな解説を付け加えそれを根拠に付加価値が付けられるのには反対です。
2008/08/20
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ヒマラヤ水晶(一応ヒマラヤ山脈の範囲内なので)で、蝕像で、個性的。「変な水晶好き」の私の好みをかなり強打しているアイスクリスタルです。別に名前はアイスクリスタルじゃなくてもかまいませんが、いちいち「インドヒマラヤ、マニカラン産蝕像水晶、かなりの割合でトライゴーニックも付いている」と言うよりは「アイスクリスタル」の方がシンプルなので、こちらの名前を使います。さて、この水晶、2006年の新宿ショーで初めて見かけて以来、あっという間にあちこちで見かけるようになったかと思えば、ミネラルショーではあっという間に下火になってしまった感があります。この短い期間の中でも、微妙にタイプの移り変わりが見られました。最初のころは比較的大型単結晶タイプが見られ、次に小振りで、かなり解けてしまい、水晶にさえ見えなくなったタイプが現れ、更に次には矢や大きさはもどったものの、錐面が完全に解け消えて柱面のみになってしまったものが見られました。その頃に同時に見られるようになったのが、逆に錐面を残した写真のようなタイプ。表面が鉄分か何かの付着によってうっすらピンク、錐面には蝕像の逆三角(トライゴーニック)、柱面には切り込みを入れたようなでこぼこの蝕像。これがこのまま解け進んでいくと、おなじみのアイスクリスタルになるんだな……と思わせますが、一つ目を惹くのが先端のとんがり。アイスクリスタルはこちら(http://plaza.rakuten.co.jp/voidmark/diary/200806010000/)の石のように先端が削り落としたように(比較的)平らになっているものを見かけます。これがもっと進むと、錐面が全部なくなって柱面だけになります。この削り落としたような部分を「C面」と言っているところがありますが、面と言うほど平らでもないので、こんな形をしている水晶は確かに超個性的だけど、「C面」とは言えないのではないかと思っていますが……。ともあれ、何故かアイスクリスタルは先端が削ったように平らになっているものを多く見かけて、普通の水晶のようにとんがっているのは、少なくとも初期の頃にはほとんど見かけませんでした。アイスクリスタルは普通の水晶の形が逆に珍しい、へんてこ水晶だったのです。最近では、とんがりタイプも見られるようになり、さらにはクラスタータイプも出てきました。最初に先端が平らなタイプが見つかって、後になってチョット違うタイプが出てきたのか、最初から色々出ていたのに、比較的珍しいタイプをチョイスして市場に出したのか。ちょっと気になるところではあります。また、日々石の世界に飛び込む人もいるわけで、最近石に興味を持った人が今の段階のアイスクリスタルを見てこれがそうかと思ってしまうと初期の石を見ていた人との認識がちょっと変わってしまうわけで、これもちょっと気になります。ほかにもエレスチャルということで最初が原石ででまわっていたものがビーズに加工され、いつの間にかビーズでは「内包物入り=エレスチャル」のように思われていたりもします。ここで、天然石ビーズに興味を持った人だと「内包物入り=エレスチャル」が当たり前になってしまうかも。気になると言ってもどうしようもありませんが、気になります……。
2008/08/19
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お盆帰省中、実家で居残りしながら書き込みです。アフガニスタン産のモリオンです。以前から、パキスタンでモリオンが出ることは知っていました。要するに、ヒマラヤ水晶のモリオンです。ヒマラヤ水晶好きでモリオン好き。ならばどうしたって興味津々。しかし、モリオンの存在を知った時の石は大きくて、自動的にお値段もビッグ。とりあえず、モリオンの存在を記憶に留めておいたところ、何年かたって、この石を見つけました。「わーい、ギルギットのモリオン!」と喜んだところ、これはギルギット産ではありませんでした。産地はパキスタンでもなくてアフガニスタン。アフガニスタン産のクナル産です。アフガニスタンのクナルと言えば、かのアフガン・ローズの産地。ブラジルのローズクォーツ(結晶)よりもずっとずっと色の濃い、まさしく「バラ色」のローズクォーツの産地です。さて、ローズクォーツはその多くが塊状で産出し、結晶形のものは希です。そして、結晶形のものはたいていスモーキーと相性がいいようなのです。スモーキーの上にローズクォーツが結晶したり、ローズクォーツの結晶の先端がスモーキー化していたり。不思議なことにアメシストと一緒になっていることはなくて、一緒に結晶するならスモーキーなのです。そして、アフガニスタン産のローズクォーツは色が濃く、同時にスモーキー部分の色も濃い。そういえば、モリオンと言いたい黒い水晶の上に、濃いバラ色のローズクオーツが結晶しているものがありましたっけ。一般的にローズクォーツは水晶の内部にルチルの細かい結晶が内包されているからと言われていますが、そのほかにもヂュモルチェ石の細かい結晶だとか、マンガン説もありました。ローズクォーツの発色原因は意外にもはっきりしておらず、個人的には、ローズクォーツでも産地によって発色原因が微妙に異なっているのではないかと思っています。たとえば、アフガン産のローズクォーツは並はずれて色が濃いですが、そのローズクォーツと一緒に結晶しているスモーキークォーツの色も濃いということは、天然の放射線をかなり浴びている……ということが想像されます。スモーキーとローズの色の違いは、成長の間に水晶が成長していたところの熱水の成分が変化したためだと考えられますが、放射線を受けるという環境は、そうそう簡単には変化しないはず。(母岩に放射線を発する鉱物が含まれているためだろうから)……とすると、ローズクォーツの色合いは水晶内部に含まれる鉱物(ルチルなど)のほかに、放射線も関係しているのではないでしょうか。(少なくともアフガン産は)この水晶にはローズクォーツはくっついていませんが、やや磨りガラスっぽい表面の様子、太陽光程度では透けない色の濃さはモリオン!といいたい。ただし、一緒に並んでいた石はきれいに透けるスモーキーでした。
2008/08/18
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灯台の近くで見つけた木。思いっきり斜めになってます。これは、常に海から吹く風にさらされるせい。海に突き出た岬の林は、目に見えない風の形をくっきりと刻み込み、うねるような形に変形しているところがあります。ここには確かに自然の「力」がある。そんなことを考えます。
2008/08/17
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帰省中、水族館にも行って来ました。プールの中で、アザラシがすーいすい。……なぜかおなかを上にして。泳ぐ姿はサツマイモ?すーいすいとこちらに向かってきて……。ずーん。ガラスにぶつかる直前で器用にターン。命名。魚雷アザラシ。
2008/08/16
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お盆帰省中の穴埋め日記。なんでもヘチマなどの蔓植物を窓辺にすだれのようにはわせると影になった部分の温度が下がり、グリーンなエコになるそうです。伝統的には朝顔、最近ではヘチマやひょうたんなどがおすすめされているようですが、私としてはゴーヤを推薦します。結構勢いよくのびるし、葉っぱも密に茂るし、実った実は食べられる。しかも栄養があるというのですから、一石二鳥じゃありませんか。残念ながら、実家ではすだれではなくて畑にゴーヤだったんですが……。田舎というのは、たいてい「量」や「数」が多い。畑ですくすく育ったゴーヤたちは、数がハンパじゃありませんでした。「ここにもある」「ここにも」「うわー、でっかいの」鶴と葉っぱをかき分けかき分け、収穫したら。どーん。スーパーマーケットのレジかごいっぱいくらいありました。ゴーヤというと濃い緑だと思っていたら、最近は白っぽいのもあるようす。とぐろ巻いたのもありました。ゴーヤ豊作の実家でやってたゴーヤ料理のレシピで、思わず納得してしまったレシピがあります。ゴーヤ:1kgたれ みりん:100cc 酢 :100cc 醤油 :100cc(濃口50cc、薄口50cc) 黒砂糖:200gゴーヤは縦に切って種とわたを取り、3~5ミリくらいの薄切りに。たっぷりのお湯でゴーヤをゆで、ゆでたら水で冷やして固く絞っておきます。たれは材料を混ぜて一煮立ちさせ、そこに絞ったゴーヤを入れて煮込んでできあがり。ゴーヤの苦みもほとんど無い「佃煮」です。ご飯のお供にいい感じ。で、納得したのが「1kg」という量。これはきっと、自分ちでゴーヤを作っている人が考えたレシピに違いない。買って食べる人が1kgも買うとは思えないし、作っても困るんじゃ……。つづいて、苦みが平気な人、むしろゴーヤは苦いのがおいしいのよね、とおっしゃる方に。とても簡単です。ゴーヤを縦割りしてわたと種をとり、1~2ミリくらいの薄切りに。塩を少々ふり、塩もみにしてしばらく置きます。水が出てきたら、塩抜きもかねてちょっと水を入れてから絞ります。絞ったゴーヤに花鰹を混ぜてできあがり。しゃきしゃきしておいしいです。ゴーヤの苦みが健在の一品ですが、花鰹との相性が良くて、私は好きですね~。そのほかピーマンの肉詰めのピーマンをゴーヤに変え、焼くのではなくて出しやコンソメで似てもおいしいです。この場合の挽肉は鶏肉がおすすめ。ゴーヤをもらってきたので、お手軽花鰹あえでも作ろうかな~。ものすごい手抜き料理ですが、ピーマンの素焼きなんかも大好きです。ピーマン丸ごと魚焼きの網で焼いて、醤油をかけるだけ!
2008/08/15
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お盆帰省の穴埋め日記。実家帰省中に、釣りに行きました。釣りなんて何年ぶりだろう!……ひょっとしたら十年以上……。で、初日はさんざん。「何も釣れなかった」わけではありませんが、食べられるものは釣れませんでした。……ということで釣果。一番のおおも(藻)の。ついでにヒトデ(釣れたのではなく、引っかかってきたとも言う)後日、何回目かにいったところ、なんとかカンを取り戻してきたのか、やっとまともな釣果が。3人がかりでキス29匹! 私も10匹くらいは釣りました。たぶん初めて投げ釣りに挑戦したんですが、付け焼き刃ではろくに投げられません。でも、よくしたもので、この時期はキスが岸辺近くにいるらしく、ろくに投げられない私でも連れました♪釣果は天ぷらに。おいしくいただきました。
2008/08/14
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お盆帰省につき、しばらくさぼります。お盆休みの皆さん、暑さに負けず楽しい休暇を……。田舎の夜は涼しいはずなのに、最近は夜になっても暑いのだそうです。これも温暖化……?
2008/08/13
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最近、タイガー・ルチルという名前を知りました。初めて聞くけれど、どんなものだろう。検索してみたら、写真のようなルチル入り水晶がヒットしました。あるいはこんな(↓)ビーズ。金ルチルと言うには茶色の色合いが強く、ややぱさぱさした質感。ルチルの特徴である金属光沢は控えめ。たぶんルチルだろうと思っているんですが、もしかしたら角閃石かも……とちょっとあやふや。どうも、「虎の剛毛」っぽいルチルということで付けられた名前のようです。ただし、名前としては比較的新参らしく、「これこれこういうものをタイガー・ルチルと呼ぶ」という確たる決まりはまだありません。そのため「タイガー。ルチル」の名前が示す石もややバラバラ。写真のような石もあれば、茶色がかったルチルがぎっしり入り、ぼんやりとしたキャッツアイ効果を見せるビーズが、「タイガー・アイ」に似ているというので「タイガー・ルチル」と呼ばれていたり、実はブレスレットでタイガー・アイとルチルの組み合わせだったり。単に「ルチル入り水晶」と正しいけれど味気ない名前で呼ぶより、その石のようすを表し、かつ。石のイメージを広げてくれる名前なら「商品名」でもいいかなあ……と思いますが、どこかで誰かが勝手に付けた名前が一人歩きし、本来その名前が示していた石が似てもにつかない、あるいは似ているけれど違う石に対して使われるのはちょっといや。ルチルに関しては、「ルチルではない」ことがすぐにわかる石に「ルチル・クォーツ」の名前を使わないで欲しいです。
2008/08/12
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いい加減しつこいと思われそうなので、手早く。原石好き、できれば未加工希望です。なのに持ってます、人工クラック水晶。これを買ったころは、すでに原石・未加工希望の路線は確定していたんですが、まあ、見本に一つ……無粋な理由ですねえ……。でも、見本は見本でも「どれでもいいや」では味気ない。選ぶとなったら、それなりに「これだ」というものを選びたい。……というわけで、そのときお店にあったクラック水晶を全部見て、グリーンのファントム入りのを買いました。そのときあった中で、ファントム入りは一つだけでしたし、ファントムが入っていると言うことは天然水晶の証でもあります。さて、クラック水晶。先ほどちょっと言ったように、このタイプは「人工的にクラック(ひび)を入れた水晶」です。「クラックに虹が出ていたら天然のひび」という説を見かけたことがありますが、虹は関係ありません。天然であれ、人工であれ、ひびが入り、その隙間が光の干渉を起こすのにちょうどいい隙間であれば虹が出ます。天然のひびでも虹が出ないのもあるし、人工のひびでも条件がそろえば虹が出ます。写真にも、人工的に入れたひびにもかかわらず虹が出ているのが写っています。では、どうやって見分けるか。まずは、このひびの形状を覚えてください。細い筋のようなひびが石全体に荒い編み目のように入っています。「細い筋状のひび」「編み目のように全体に」がポイントです。対してこちらは天然のクラック&虹。こちらのクラックは「細い筋状」ではなくて「面」です。もちろん、天然のクラックでも「細い筋状」のものはあるかもしれないし、逆もあるかもしれません。しかし、全体を見ると人工のクラックは「細い筋状ひびで網目状」が多く、天然のは「面状」のものが多いと思います。次に目をつけるのは、石の形状。天然のクラックは、未加工の結晶(原石)、磨いたもの双方にあり得ますが、人工クラックはほとんどが写真のような磨きのポイントです。未加工の原石に人工のクラックを入れたものは、私は見たことがありません。磨きの場合に目をつけるのは、そのときの品揃え。「1点もの」という場合はだめですが、「クラック水晶」「レインボー水晶」としていくつも並んでいるならば、それをチェックしましょう。天然でも「細い筋状クラック」はあるかもしれないけれど、そこに並んでいる「クラック水晶」全部が同じようなひびの入り方だったら、人工クラックの可能性大。クラックもやっぱり天然のものを! とおっしゃる場合は、じっくり見比べてくださいね。さて、この人工クラック、圧力をかけるとか、急熱急冷でクラックを入れるとかいろいろ言われています。ところが、このたびかなりゴーカイな方法があるのだと聞きました。水晶をあらかじめ水で冷やしておき、冷たくなった水晶を天日にさらしてその温度差でクラックを入れるというのです。(……逆だったかな?)ブラジルの石を扱うお店の人に聞いた話です。放射線+加熱で劇的変化するメタモルフォーゼスも、掘った水晶がブラジルの強烈な日の光で、ちょっとでも色が変わったりした場合は、放射線や加熱を試してみるという中から見つかったのだ……とのことですから、冷たくなった水晶にぴしぱしクラックを入れてしまうくらいブラジルの太陽は強烈なのでしょう。まあ、すべてのクラック水晶がこのゴーカイな方法で作られているとは思いませんが、ポイント型のクラッククォーツとビーズの「爆裂水晶」では、クラックの入り方が全く違いますし、いろいろな方法があるのだと思いますが、それにしても、天日干しとは!パワーストーン的に言えば、日光浄化ばっちりですか?
2008/08/11
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中国産「変」水晶に続いて、本家ロシアのへんてこ水晶。この形状でなんと「量り売り」だったので、軽くて、安くて、お買い得! でした。お店で聞いた産地はロシアの「プリモーリエ」。これは沿海州という意味。へんてこ水晶の産地として名高いダルネゴルスクも沿海州にあるのでたぶんこれもダルネゴルスク産だろうなあ……と思いながら、「プリモーリエと言うところまでしかわからない」と言っていたお店の方の言葉にしたがってプリモーリエ産ということに。わずかにグレイがかっているようにも見える白くて細い結晶がつくつくつんと放射状にのびています。それぞれの結晶もさらに細い水晶が束になったような感じで、前回の中国産水晶と似た感じ。いや、私にとってはこちらの水晶の方がへんてこ水晶として「おなじみ」の産地に思えるので、中国産の方がこちらに似ていると言いたいです。産地で言えば、「ブラジル」も「ネパール」も、個性豊かな水晶を産出しますが、どちらも「一国」の範囲で、個性豊かといっても「水晶」とすぐにわかる範囲内。「変」な水晶が出るとしても、それよりずっとたくさんスタンダードな水晶が出ます。ところが、ダルネゴルスクは狭い範囲で個性派水晶がざくざく。その割合たるや、ときどきスタンダードな水晶を見かけると、「そちらの方が変。ダルネっぽくない」と思ってしまうほど。私の中では、「変な形……え、ダルネゴルスク? 納得」と、ダルネゴルスク産であることは、変な水晶であることの立派な理由と化しております。どうしてこうなるか、という点はさっぱりわからないけれど、ダルネゴルスク産で変な水晶であることは、ちっとも変ではないのです。
2008/08/10
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別館サイトの「Photo」に石写真についていろいろと。……まあ、何かの参考になれば。気が付けば、石写真歴が「石の上にも三年×2」。その間にはいろいろ工夫したり、ホワイトバランスなんてものもいじってみたりしています。
2008/08/09
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オリンピックの開会式を見ながら書いてます。海のシルクロードのシーンが良かったです。やっぱりここは中国の石でも。見つけたときは、「……ダルネゴルスク(ロシア)?」と思いました。写真ではうっすら緑の白に写っているのが「水晶」です。水晶ですよ、これ。ほんのり緑の色合いと、この水晶に見えない形、ひょっとして石自身も自分(?)が水晶であることを忘れてるんじゃないかと疑いたくなるようなこの奇妙な形は、へんてこ水晶のメッカ、ダルネゴルスク産じゃないのか?これとかこれに似ていませんか?……ところが、これは中国産。やるな、中国。あの大きな国からは、何が出てきても驚かないことにします。(加工・偽物については大いに嘆きますが)この水晶には、パイライトや紫のフローライトもくっついていて、この組み合わせは、なるほど湖南省。ダルネゴルスクではみかけません。それにしても全く変な形。六角形で頭とんがりの水晶の基本スタイルは、一見したところどこにも見あたりません。「Quartz」という文字を伏せておくと、たいていの人は「え? 水晶?」と驚きます。うーん、変だぞ中国、変だぞ湖南省。へんてこ水晶好きとしては、ここからも目が離せません。※ヤオガンシャンと聞いたのですが、Shangbao, Hunan, China.のラベルでそっくりなものを見かけました。
2008/08/08
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先だっての「鉱物・化石市場 in 池袋」の「ちり積」戦利品です。ブラジル産のジオード(晶洞)です。大きさはかわいく3.2センチ×2.3センチ(開口部)。周りはクリーム色の透明感あるアゲート、いや、縞模様がないのでカルセドニー。その中にアメジストの小さな結晶がぎっしり、きらきら。瑪瑙(またはカルセドニー)部分に透明感があるので、アメジストのきらきら部分が浮かんでいるように見えるのもなかなか良いです。じっくり見るとアメジストなんですが、色が淡くて一見ローズクォーツにも見える色合い。これが「ローズクォーツのジオード」だったら、すごいかも……。いや、でもこの色合いはアメジスト。ジオードは、「内部に一つの世界がある」という感じで、実は密かに好きな石なんですが、写真に撮るには「内部の奥行き」が鬼門。デジカメは奥行きを写すのが苦手なうえ、奥行きがあるほど中が暗い。しかし、この石は小さくて比較的奥行きも浅いので、内部のきらきらをうまく写すことができました。ところで、風水系のパワーストーンでは、このような瑪瑙のジオードを半分割りにしたものを「トレジャー瑪瑙」と呼ぶようです。いったいどういったところからこんな名前が付いたのでしょう?トレジャー・アゲートならまだしも「トレジャー瑪瑙」では語感がいまいち……と思うんですが。
2008/08/07
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お手頃値段で、なかなか色合いの良いラピス・ラズリのブレスを見つけました。ちょっと試着してみると、やや小さめ(私の腕が太いのかも・汗)。うーん、小さいから安いのか。それともビーズそのものが完全な丸じゃなくていびつなのが多いから安いのか。しかし、白い部分が混じっていると言ってもちまたで見かけるものと同じくらいだし、濃くて鮮やかな色合いはむしろ上。サイズが小さいなら調節すればいいじゃないか!……ということで、リメイク予定で買いました。さて、ラピス・ラズリ。実は、この石苦手です。パワーストーンとして言われている気位が高い石だとか、試練を与える石だとか、持つ人を選ぶから……ではなくて、写真に撮りにくい色だし、素材としてみても、あまりに色が強烈すぎてブレスレットの中に一粒二粒混ぜるのが難しいから。以前にも使ってみたことがありますが、このときもなかなか大変でした。そして今回。買ったままのやや小さめブレスをつけたりはずしたり、石の色合いや肌写りを確かめながらじっくり考えました。やはり、強烈な色の存在感を持つこの石は、何かを混ぜるよりもこの石を主役にした方がいいだろう。補うにしても、さざれなどは用いずにシンプルに。最初に思いついたのはもちろん透明水晶でした。何にでも合う、万能石・水晶ですが。この場合は透明水晶が不透明ラピスラズリの輪に、「息抜き穴」をあけてくれそうです。しかし、透明水晶ではややラピス・ラズリに押され気味。なじむけれども迫力負けして、ちょっと物足りない感じになりそうです。そこで、透明水晶でもラウンドカットのきらきらビーズを二粒プラス。きらきらカットに合わせてシルバービーズもアクセントに。かなり印象が変わってきましたが、まだ足りない。ほんのわずかな色味、ラピス・ラズリに負けないポイントが欲しい。どんな石がいいか……と考えた末に選んだのが鳳眼菩提樹にも合わせたレモン・クォーツ……個人的には、イエロー・ジラソルと呼びたい、ややミルキーな淡黄色の水晶です。これらを合わせて作ったのが……これ。ちょっと角度を変えて。8ミリのラピス・ラズリに対して12ミリを使ったので、大きさとしてもポイントになりました。ほんのり黄色が、ラピスラズリの青に映えていい感じ。シンプルです。2枚目の写真でわかるように、相変わらずの左右非対称。並び方ランダム。これにはいくつか訳があります。一つは実際身につけてあちこちの方向から見たときの釣り合い。今回のように一つ大きめのポイント石があって、そこから左右対称に石を組むと、ポイント石の反対側が、ちょっと寂しい感じになります。4つの石を十文字に配置した場合は、実際身につけるとちょっとバランスが悪く感じます。そこで、腕にはめてどこから見ても、少しずつポイントがあるように水晶を配置。そして……理由のその2。こちらはちょっと柄にもなくイメージ的な理由です。左右対称だったり、あるパターンで並べた石の配置は、安定してまとまりよく見えます。たとえて言えば湖の水。なめらかな水面、静かな湖面は美しいです。しかし、同じ水でも沢を流れ、谷を削り、海へと流れる「動く美しさ」もあると思うのです。私は、ブレスレットという「輪」の形に、動く美しさが欲しい。そこであえて左右対称やパターンを崩して、「動き」を出してみようと思いました。石に、あるいはブレスレットにパワーがあるというのなら、静止したものでなくて、ブレスレットの輪の中を勢いよく流れているような感じにならないか。もしも、石の並べ方でそのようになるのだったらおもしろい。それに、左右対象やパターンのあるデザインは、他の人が作っているからだったら私は別のもの。そんなわけで、私のブレスは左右非対称・ランダムなのです。
2008/08/06
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鉱物・化石市場 in 池袋の戦利品第2弾。グリーン・アポフィライトです。グリーン・アポフィライトといえば、こういうタイプが知られています。先端のとんがり部分が無くて平らなのもありますが、たいていは放射状。ところが、最近ちょっと違ったタイプも見かけるようになりました。表面が磨りガラス状でマットな感じの結晶がランダムに群れていたり、遠目にはフローライトと間違えそうなキューブ状(キューブの角を切り落とした感じ)の結晶だったり。 今回の石は、キューブ状結晶タイプの中でも、ごく最近見かけるようになったタイプ。一般的に見かけるグリーンアポフィライトの中でも色が淡く、そのくせ、結晶の両端が濃い緑なのです。まるでペンでラインを引いたような、シャープな色づき具合は、天然とわかっていても「ほんとに!?」と言いたくなるくらい、オシャレ。いや~、芸が細かいぞ!同じアポフィライトなのに、母岩から「生えて」いるタイプと、今回の石のようにころころキューブ状で「横になって」いるタイプがあるのが、不思議です。(結晶の形から見るに、色の濃い部分が結晶の端面のようです)色ならば、不純物として含まれる鉄などの影響だと納得できますが、結晶の仕方の違いは、温度でしょうか、それとも……。ともあれ、母岩の大きさが8.5×5.5センチのしっかりサイズが漱石先生(お一人)+消費税とは、これいかに。今回のお買いあげ第一号でした♪そういえば、ここ何回かの石イベントで、一つ一つが箱にきっちり納められ、チェック式で鉱物名と産地を示すラベルが付いた、インドの鉱物標本を見かけます。複数の店が扱っていますが、箱やラベルが同じなので、卸元が同じなのではないかと思います。今回の石もこのタイプの標本です。値段は店それぞれですが、箱がしっかりしているし、なかなか良い標本があるので、そういうルートが開けてきたのでしょうか。これまで、インドものは池袋か新宿の大型ミネラルショーでないとたくさん見て選ぶことができない感じでしたが、国内業者中心の小規模石イベントでもインドものが見られるならば、ちょっとうれしいかも。
2008/08/05
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明日まで開催の池袋 鉱物・化石市場in東武、初日の戦利品。こぢんまりしている。これぞと意気込む石がない。ターゲットがやや不明……などとさんざんこき下ろしてますが、隅々まで探す意気込みと暇さえあれば出会う石はあるもので。パライバ産トルマリンです。パライバ州産なので、パライバ・トルマリンといってもいいかもしれませんが、パライバ・トルマリンといえば、銅によって鮮やかな青緑に発色した、美しいトルマリンとして知られています。その色合いはまさにネオン・カラー。カットされた上質の石は、輝くというより、蛍光してるんじゃないかと思うほどの色合いです。写真の石もパライバ産で、銅を含んで青く発色してはいますが、カット石で見かけるものとは、ほど遠い色合い。なので、一応パライバ産トルマリンと呼びましょう。さて、今回の写真を見ていただくにあたっては、ちょっとイメージで補っていただく必要があるかもしれません。まず、切る前の一本の巻きずしを思い浮かべてください。具を芯にすし飯が周りを巻き、一番外側に海苔。この巻きずしを、通常の輪切りではなく縦割りにし、その半分から具を掻き出したもの。残ったすし飯と海苔……の状態が、写真の石です。すでに書いたように、パライバ・トルマリンといえば輝くネオン・ブルー(ブルー・グリーン)をイメージしますが、そういう色は石のごく一部。ある部分は銅で赤く(紫っぽく)なっていたり、もっと緑っぽかったりします。写真の石も、中心部分が赤(紫)っぽくて、その周りがブルー・グリーンそして私は、今回始めてみたのですが、一番外側が緑。どんな理由かわかりませんが、赤(紫)の部分がはずれてしまったようです。宝石質とはいえませんが、パライバのトルマリンの様子を見ることができる、おもしろい石です。3センチくらいで500円。なかなか手頃なお値段じゃないでしょうか。イベントの初日レポートで「変で安けりゃ言うことなし!?」と叫んでいたのは、この石でございます。はい。inn
2008/08/04
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別館サイトの「My Stones」に19点追加しました。
2008/08/04
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急に話が決まって御嶽山へ行ってきました。といっても、七合目の田の原まで車で行って、ちょこっと歩いて途中の遙拝所まで行っただけなのですが。それでも標高2180m!夜(頂上まで行く人がいたので、朝早くに登り始められるよう深夜に到着)は寒かった!夜が明けて太陽が照り始めると、寒くはなくなりましたが、暑くない!涼しい、さわやか、別世界!遙拝所から雲海越しに南アルプスが見えたので、写真に撮りました。涼しさをちょっとお裾分け。
2008/08/03
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