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パキスタン産のルチル入り水晶です。おなじみギルギット周辺ではなくて、もっと南の産地の石のようです。最近見かける「ザギマウンテン」と呼ばれる産地の石に似ているのですが、だとすると内包されているのは、ルチルではなくてアストロフィライトだという説があるので、一応「たぶんルチル入り」ということに。この産地はちょっと土っぽいようなワイルドな石が出ますが、写真の石もその例に漏れず、がっちりと土やら岩やらがくっついたワイルドさ。……というより、岩のすきまに結晶したために、結晶部分はほとんど母岩の中、かろうじて結晶面の一部が現れているので、石英ではなくて「水晶」と呼ぼうかな、という、残念といえば残念な石なのです。しかし、わずかに見える結晶面はつやつやで、水晶そのものの透明感はかなりのもの。そのために内包された(たぶん)ルチルがはっきり見え、岩のすきまに金色の光と閉じこめたかのよう。全面つやつやキラキラ、ダメージなしの結晶はもちろん美しいですが、ごつごつとした岩に包まれ、一部分だけきらりとした輝きを見せるこの石も美しい。石というのは良くも悪くも趣味の世界なので、見た人が、その人自身の感覚で「美しい」「好き」と思えば、それがその石の評価として、魅力として、成り立つのだと思います。私は、このごつごつとした岩肌をまとった石を「美しい」と思い、そのことで石に「美しい」という魅力を与えた。そうとも言えます。石を選び、石を買い、たくさんの石の中から取り出して「自分の石」にする。その石でなければならない何かを見つける。自分しか見つけられない何かを見いだす。私にとってはそれこそが自分と石とのつながりです。
2008/05/31
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アポフィライトです。繰り返します。アポフィライトです。魚眼石です。間違いなく。アポフィライト(魚眼石)といえば、普通は透明。あるいは緑。希に淡いピンクやレモンイエロー、見たことはないですが紫もあるそうです。……というのは、アポフィライト自体の色の話。水晶が内包物によって赤くなったり緑になったり青くなったりするように、アポフィライトも内包物によってもっと多彩な色になります。赤もあれば黄土色もあるようす。そして茶色も。まるで、チョコレートで形作ったようなこの石は、内包物によって茶色になったアポフィライトなのです。前々からねらっていたんです、この色。通常のアポフィライトは、透明感と輝きが美しい石。しかるに茶色のアポフィライトは、透明度はなく、表面の照りも今ひとつ。透明アポフィライトの“影”のような。しかし、一見地味な茶色の色合いは、アポフィライトのシャープな形に重みを与え、堂々たる量感を持った石に変えてしまいました。見た目は透明きらきらのアポフィライトに比べればかなり地味ですが、何とも言えない存在感が魅力。以前にミネラルショーで見かけて(そのときは大きすぎて断念)存在を知ってから、探していたのです。本当に少ないのか、地味なので出回ることが少ないのかはわかりませんが、意外に見かけない色ではあるようです。さて……表面のぷつぷつはなんだろう?
2008/05/30
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お久しぶりの国産水晶です。IMAGE2007の最終日近くで見つけて、思い切って買ってしまいました。紫水晶。しかも国産。結晶の形もキャンドルっぽくていい感じでクラスター。軽くなった財布には響く値段でしたが、国産の、ちゃんと色味がある紫水晶としては、大変良心的お値段ではなかったでしょうか。淡いけれど、何とも上品な色。この色と形を写すため、ちょっとアクロバティックな状態で石を固定し、逆光で光を当てました。まるで花のつぼみが群れているような感じがきれいです。水晶好きといいながら、何度かお誘いを受けながら、今だ一度も鉱物採集に出かけたことがない私。こんな石が採れるなら、ぜひとも……と言いたいですが、実際取りに行った人の話を聞くと、出るかでないかは運次第、道行きもかなりハードなようす。今回の石の産地も知っているそうで、産地に「鉛沢」と書いてあるけれど、厳密にはちょっと違うのだとか。じゃあ、住所がどうかというとわからないので鉛沢となっているのだそうです。いろいろ国産水晶を見ていると、なんと私の出身県の水晶も出ているではありませんか。思わず欲しくなります。
2008/05/29
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5月11日に紹介したのと、同じ産地のものではないかと思われる、グレーのアンフィボール入り水晶です。写真では石を立てて写していますが、実際は画面左の方を下にして、寝そべるように結晶したのではないかと思われます。よく見ると、アンフィボール(角閃石)がその面から生えたように内包されているからです。細い繊維状のアンフィボールが先に結晶している中に水晶が後から結晶したせいか、水晶の結晶表面が磨りガラス状であるところも似ています今回の石は、触像のような不思議な模様に覆われていてそのせいで内部のアンフィボールがきれいに見えませんが、そのぶん水墨画のような「幽玄な」雰囲気にも見えます。見えないからこその想像、見えないからこその広がり。石の中には、石の大きさ以上の世界がある。石を見る醍醐味は、そこにあります。
2008/05/28
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南インド産のアメジストです。大きさは2センチちょっとと小粒。拡大してよく見ると、結晶の中心から外側に向かって伸びた細~いゲーサイト、赤いレピドクロサイト(……にしては色がちょっと違うような気がする)、黒っぽい金属光沢のヘマタイト(ゲーサイト?)などが内包されています。アメジストのファントムもくっきり確認できます。黒い粒状のヘマタイトもファントム状に内包されていますが、その段階の結晶面とアメジストのファントムとはちょっと異なっているように見えます。いろいろ内包されているわりに、ごつくはなくて、むしろ繊細な雰囲気。内包のようすは、「南インド」とわかって買ったせいかもしれませんが、ブラジル産とは違うかな、という気がします。ブラジル産のは、ゲーサイトやレピドクロサイトがもっと大きくて、アメジストもファントムっぽくならない。インド産も、もっと内包物が多いタイプがありますが、これもブラジル産とはようすが違う。どこがどのようにと言葉にするのは難しいのですが、内包物それぞれの大きさや太さ、量、内包されているようす、アメジストやスモーキーの色合いや混じり具合が違うのです。もちろん、一つ一つの石でも表情が違うけれど、産地間でも違いがある。石を大きくも細かくも見る視点は、石の新たな表情を教えてくれます。
2008/05/27
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この日はさぼっていたのであなうめ日記。陶器で作ったランプシェード……?大きなとっくりを作る要領で形を作り、口は閉じて逆にそこを抜き、側面にたくさん穴を開けました。それを電球の上にかぶせて点灯するとご覧の通り。きれいはきれいなんですが、滅多に点灯しません。
2008/05/26
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ブラジル産のガーデン・ファントムです。ファントムといえば、表面を磨いてあるものが多いですが、これは非研磨。淡いスモーキーの中に白いふわふわしたガーデンがファントム状に。よく見ると、ファントムが途中でとぎれて透明になっていたり、ちょっと不思議な内部世界を造っています。これは、まず透明な結晶ができて、次に白いふわふわが上に被さりガーデンファントムになったのだと考えられますが、どうして「被さらなかった部分」ができたのか、わかりません。時々見かける「半分ファントム」は、晶洞の中で結晶が生えていた向きによるものだという説があります。しかし、今回の写真の場合はファントムを形作る内包物にかなりの厚みがあるように見えるので、結晶の向きだけでは説明が付けられないようにもおもいます。不思議だけれど、もこもこふわふわ、妙に可愛いファントム。こういう不思議系水晶を見るたびに、思います。「クラスターで見たい!」
2008/05/25
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この日はさぼっていたのであなうめ日記。実家で食べた「キジの卵」鶏の卵のSサイズよりさらに一回りくらい小さいかな?色の濃淡もいろいろです。養鶏ならぬ養雉(?)をしている方からいだたきました。濃淡もいろいろで、やや青みがかって見える不思議な色。あ、中身は普通に白身と黄身です。
2008/05/24
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私は、基本的に原石が好き。「変な石」が好き。内包物も好きだけれど、人が手を加えたわけでもないのに、自ら不思議な形に成長した結晶に心惹かれます。「変」をキーワードに石を選ぶと、必ずしも「きれい」とはかぎりません。キラキラしていなかったり、黒かったり。時には思いっきり「傷だらけ」だったり。でも、そんな個性が魅力的。そんな私が「これは……ひときわきれいじゃない」と思った石があります。「きれいじゃない」と「石を選ぶ上でのマイナスポイントことは、私の場合はイコールではありませんが、正直、「きれいじゃない」と思いました。それが、今回の石。ごらんの通り、未だ大量の土が付いたまま。部分的にキラキラしてはいますが、なにがどうなっているのやら。実は……これも、ファーデンなのです。角度を変えてもう一枚。それでも何が何だか分からないので説明しますと、ファーデンはファーデンでも、結晶内部に白いラインが入って見えるタイプではなく、中心のラインから薄板状の小さな結晶が、歯が生えそろうように並んで結晶し、(そのために、ラインそのものは見えない)それが何本もがっちり絡み合うようにくっついているクラスターなのです。……という説明も、石を手に取り、じっくり眺め回してやっと見て取ることが出来ました。きれいじゃないけど、土だらけだけど、何故か気になる。この石は、「気になる」という思いだけで買った石なのです。ファーデンは、薄板状結晶が重なるようにくっついていることがありますが、それでも「ひとかたまり」で一つの結晶と見なせば、単独の結晶で売られているケースがほとんどです。いくつかの(別々の)ファーデンがくっついているもの、クラスターになっているものは希です。私も、クラスター(複数のファーデンがくっついたもの)は2つめ。一つでも充分個性的で不思議な水晶ですが、これが集団になるといっそう不思議です。ファーデンのクラスターを見るたびに、晶洞に細かな穴が空き、新たな熱水が勢いよく流れ込み、その刺激によって結晶した……そんな説に一票入れたくなります。
2008/05/23
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パキスタン産、ファーデンクォーツです。ファーデンと言えばパキスタン産がダントツで多く、わざわざパキスタン産と言わなくてもいいんじゃない? と思っていた時期がありましたが、その後、ブラジルやアメリカ、何とネパールヒマラヤ水晶にもファーデンがあるとわかったので、「パキスタン産の」と書くことにします。さて、ファーデン・クォーツは、ドイツ語で「糸」を意味するその名の通り、「ファーデン・ライン」と呼ばれる白いラインが結晶内部に見えている水晶です。多くは平べったい薄板状で、そのために一度割れて、割れたところが再結晶したのだ……と言われていました。今ではそういう説明をしているところも少なくなりました。ではどうやって……というのがまだ謎であるようですが。さて、今回登場しました水晶も、ファーデンです。写真では、真ん中よりも矢や右よりに細くて白いラインが見えています。左下に移っているのが、この水晶の断面です。根本の破断面を写してみました。一見菱形にも見える、厚みのある水晶であることが分かります。そう……このファーデンは、「薄板状ではない」というところが変。この石に、もっと早くに出会ってたら、ファーデンの「割れて再結晶した説」に「あり得ない~!」と叫んでいたかも。
2008/05/22
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オーストラリア産のアイアン・タイガーアイです。ヘマタイトと、鉄分を多く含む赤いジャスパーの部分と、タイガーアイの金色の部分が入り交じった、渋いと同時に強く押しの強い色合いの石です。私は自他共に認める水晶好き、変な石好き。そして密かに「古い石」にも弱いのです。古い石とは、文字通り古い時代にできた石。石というより岩。たとえば、ヌーマイト。http://plaza.rakuten.co.jp/voidmark/diary/200609110000/今回の石と同じくオーストラリア産のゼブラ・ストーン。http://plaza.rakuten.co.jp/voidmark/diary/200609070001/長い長い時を経てきた地球のかけら……という点が、なんとも心をくすぐるのです。もちろん、今回のアイアン・タイガーアイもまずは「古い岩石である」と言う点が心惹かれたポイント。しかし、買うからにはヘマタイトの黒、ジャスパーの赤、タイガーアイの金色がきれいに出ている石を選びたい。ねらいをミネラルショーにさだめて、会場を探し歩き、一度は見送った店を再び除いたとき、最初見たときには無かった石が出ているのを見つけて買いました。一面をピカピカに磨いた薄板です。鉄がたっぷり含まれているので、ずっしり重さを感じます。「手に入れたぞ!」と喜び、さっそく写真撮影……ここで思わぬ問題発覚。黒い石がピカピカに磨かれているということは、石が鏡状態になっているということ。角度によっては自分自身がバッチリ写り込み、写らないように角度を変えれば今度は光を反射して、黒いはずの部分が白く輝いて写ってしまいます。「手強い……!」角度を変え、カメラを調節し、なんとか色と模様を写し取ろうと右往左往。しかし、ちっとも写ってくれません。反射を押さえ込むと、今度は光が足りなくて手ぶれ防止機能が付いていても画像がぼけるのです。何とかならないものか……。半ば白旗を振りながら、石を裏返してみて、目から鱗。この薄板のアイアン・タイガーアイ、一面はつるつるに磨かれていますが、反対側は平らに切っただけで、つや消しのまま。つや消しであれば光を反射せず、鏡のようにカメラを写し返すこともなく、マクロで迫って撮影し放題!……ということで、喜んで撮ってしまいました。こんな風に画面一杯に写してみると、まるで絵画のよう。黒~濃い灰色に写っているヘマタイトの部分が更に微妙な縞模様になっているのも分かりました。このアイアン・タイガーアイは、鉱物や地質学の分野では縞状鉄鉱と呼ばれます。太古の昔、地球の大気には酸素が含まれていませんでした。最初の生命は酸素のない状態の中に生まれたのです。やがて、シアノバクテリアと呼ばれるバクテリアが生まれ、光合成によって酸素を生み出し始めました。大量に輩出された酸素は、海水に溶け込んでいた鉄分と結びついて酸化鉄、つまり鉄さびとなり、沈殿しました。それが縞状鉄鉱です。光合成による酸素の発生は気候や季節によって変化していたので、光合成が盛んに行われていた季節にはたくさんの鉄が酸化されて沈殿し、黒いヘマタイトの部分になり、光合成があまり行われなかった時期には、赤いジャスパーの部分になったといわれています。このような縞状鉄鉱は、オーストラリアだけでなく南アフリカやウクライナなどに大量に産出し、重要な鉄鉱石となっています。膨大な量の鉄を酸化させた酸素は、鉄を酸化しつくすと海水にあふれ、やがて大気にあふれて地球を酸素を含む大気を持つ星に変えました。これで、地球は命の星へ……! ではありません。もともと地球の海や大気に酸素は含まれていなくて、その中で生命は生まれ、生命は酸素のない環境に適応していました。そのころの生命にとって、酸素は「毒」。その毒によって、多くの生命が絶滅し、酸素がとけ込むことの無かった環境に残った生命と、酸素のある環境に適応した生命だけが生き延びることが出来たのです。いったん適応してみると、酸素は多くのエネルギーをもたらし、そのエネルギーによって生命はさらに進化していくことが出来たと言います。酸素が地球に満ちていったその時に作られた岩。たくさんの命の絶滅と、それを生き延びた命の力、今の地球につながる歴史。そんな「時間」を秘めた石。古い石(岩)には、地球の物語という魅力があります。
2008/05/21
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アクアマリンと言えば、我が家ではパキスタン産が中心です。今もやや引きずり中のアフガニスタン・パキスタンブームで一気に増殖しました。色が薄くて、個性的な結晶が多くて、そのためにカット用になりにくく、結果として原石のまま、お得感たっぷりの値段で出会うことができたのです。でも、アクアマリンと言えば水色~青。そういう石もあればいいなあ~。かなうとは思ってない「言うのはタダ! 叶ったらもうけもん」それくらいの気軽な「願い」でしたが、願うということは、それを心に留めること。心に留めていれば、無意識にでも探すもの。探す機会が増えれば、出会う可能性も高まります。……ということで発見!産地はパキスタンではなくブラジル。本来はルースを扱うお店が扱っていた原石なので、詳しい産地が分からないのが残念。白い母岩(多分石英?)の上に、アクアマリンの結晶が一列に。もとは一本の結晶だったものが折れたのでしょう。折れてはいるものの、色合いは濃く、透明度もあり。おまけにガーネットがくっついています。パキスタン産でもガーネット付きがあります。http://voidmark.fc2web.com/stones5/stone307.htm離れた産地で同じ鉱物が出ることは珍しくありませんが、一緒に結晶する鉱物も似ているようです。母岩に半分埋もれたようにくっついているので、結晶の透明感をどうやって写し取ろうかと右往左往して、やっと撮ってみました。細いけれど、充分な透明感。充分な色。満足です。
2008/05/20
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ジラソルと言えば、マダガスカル産のミルキークォーツ(の一種)と言われています。でも、それだけでは「ジラソル(スペイン語でジラ=まわる、ソル=太陽)」の説明がつきません。ジラソルには、ふつうのミルキー・クォーツとちがって光を反射させると、ちょっとムーンストーンっぽい光が浮かぶものがあります。(丸く磨いた場合)「ジラソル・フラッシュ」と呼ばれるこの光は、光の向きによって動きます。私は、これこそ「回る太陽」ではないかと考え、ジラソルの条件はマダガスカル産という産地ではなくこのジラソルフラッシュではないかと考えました。マダガスカル産に多く見られて、ジラソルの一大産地だとしても。写真の石は、ブラジル産。写真には写っていませんが、ジラソル・フラッシュが出ます。でも、光に透かして写真に撮ると、その半透明具合がまるで月光。内部のクラックが、揺らめく水面の波紋に見えてきました。
2008/05/19
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希産でもなく、グレードが高いわけでもなく。でも、心をわしづかみにするのが「変な石」。なぜ、どうして、と疑問を口にするより先に「何考えてるんだ!」という、叫びが口をついてでるような。では、皆さんご一緒に。「何考えてるんだ、いったい!」……といいたいこの石は、ファーデン・クォーツです。そうは見えなくても、ファーデンです。ご存じファーデンはドイツ語で「糸」の意味。その名の通り、結晶の中に糸のような白いラインが見えることが名前の由来です。縦に伸びている、細い部分をよーくご覧ください。根本の方がわかりやすいかもしれません。なんだか白いラインが見えませんか。肉眼ではもうちょっとはっきり見える、これがファーデン・ラインです。以前に紹介した、これまたへんてこなファーデンクォーツの兄弟のような石です。http://plaza.rakuten.co.jp/voidmark/diary/200706210000/実は買ったときも同じ時。1年近くたっての登場です。細い軸に、ぺん、ぺん、ぺん、と適当に板を打ち付けて作った看板のような。町どころか人家も人影もなさそうな荒野の、消えかけた道の傍らに立っていそうな看板です。こうなると、ファーデン・クォーツがどうやって結晶したのかというメカニズムよりも、何よりも、この石がどういう状態で結晶していたか、それが知りたい。がばっと掘られて晶洞が開けられたとき(水晶は地中の岩のすきまのような空洞の部分に結晶しています。その空間を晶洞といいます)この水晶はこの状態で、ひょろりと生えていたのだろうか。結晶が部分的に色づいている(たぶん酸化鉄の影響)ところを見ると、実際は固まった泥の中だった、というのがありそうですが、それでもこんな変な水晶が母岩からひょろり、ちょろりと生えていたかと思うと……実際、よく似た石が二つあったのですから、こんな石がもっとあったとしても驚きません……「水晶って、思っている以上にお茶目かも」と思えてきます。パワーストーンでは、浄化や、パワーや、組み合わせが……といろいろ気にするポイントがあるようですが、こういう石に限っては、「変!」と叫んで、そのユニークさを楽しむのが正解かも。
2008/05/18
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昨日、「おとなしい石もいいよねえ……」と思わせたワイルド&個性的石の一つ(複数あった)がこちら。ブラジル産のエピドート入り水晶です。(アクチノライト入り?)黒っぽくて、一見トルマリンかと見えているのが、実はエピドート(緑簾石)。実物も黒っぽくて、じっくり見てやっと緑であることがわかります。トルマリンではないと判断した根拠は、断面。トルマリンは丸と三角の中間のような形ですが、これは薄く鋭い菱形の断面をしています。※断面の形から、アクチノライトではないかという情報をいただきました。同じようなブラジル水晶でアクチノライトとしている写真をまだ確認していませんが、結晶のエピドートとは確かに断面が違うので、アクチノライトかもしれません。情報ありがとうございます!この石は、けっこうしっかりとした大きさがあり、高さは10センチ超。幅1センチに迫ろうかというエピドートが思い切りよく刺さる……いや、水晶を貫いております。水晶にも透明感があるので、内部の太いエピドートが透けて見えて、これまた雰囲気倍増です。表面は、一瞬、エッチングを受けたのかと思うほど、ざらざらとしたで、細かくくぼんだところに黒い色が入り込み、いっそう猛々しい風情を醸します。この石を買ったお店では、トルマリンの華やかな色合いに心惹かれていたのですが、この石を見つけたら、トルマリンの色合いが吹っ飛びました。きれいな色の石、ぴかぴかと透明で整った石。それらはそれらで美しく、目を楽しませてくれますが、そこにこんな石が割り込むと、迫力の差は歴然。ワイルドな石には勝てないと思うのは、こんな時です。「きれいとは言えないけれど、いいと思う」などという甘い感想など歯牙にもかけず、「無理して好いてもらわずとも結構!」と言い切ってはばからないような、傲慢で強い孤高の石。内部の刺さり具合を透かし見ることができる透明感と、黒に近いエピドートの取り合わせは、黒背景ではエピドートが背景にとけこみ、淡い背景ではせっかく透明感のある水晶がくすむ。実に写真に撮りにくい石でもあります。ところが、なんと言ってもこの迫力なので、写真の撮りにくささえも、魅力のような。「きれいとは言えないけれど……」ではなくて、「すばらしいと言わせていただきます」と思わず低姿勢。心して撮らせていただいてます。え、まだまだ?ハイ、精進致します……。
2008/05/17
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別館サイトの「My Stones」に15点追加。「Free Talk」の「見て、比べて、考える」に「本当にアホーアイト?」「離れた産地のそっくり水晶」「勘違いと故意でそっくりになった石」を追加。すでにあるコーナーにもちょっと追加したところがあります。「Glossary」のあちこちに写真を追加。「フォールスネーム」のコーナー「グループ名」のコーナー「クリスタルバイブル」「クリスタル&癒しの石」へのツッコミコーナーなどです。最初は、写真だと一つですべてを説明するのは難しい(※色を満たしていても形がいまいちとか)と思って、図にしていたのですが、やはり、写真もあった方がいいかと考えました。バナークリックで別館サイトへ!
2008/05/17
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石好き。原石好き。水晶好き。水晶の原石で形状別に数を比べたら、単結晶か、数本の結晶がくっついたくらいのが多いです。以前はともかく今現在は、シンプルな形よりも結晶がくっつきあっていた方が表情豊かに感じられて好きなんですけど、大きいとその分お値段も大きくなるし、置く場所もない。……と思っていたら。実は、年明けからずっと、住んでいる集合住宅がメンテナンス工事中で、建物外側には足場が組まれ、安全ネットで覆われて、「蚊帳の外」ならぬ「蚊帳の中」状態。そんなに晴れても窓辺の光は薄曇り、光を入れようとカーテンを開けていると、外の足場を工事の人が通るので、じっくり写真を撮ることができませんでした。それがこの度、めでたく足場撤去。晴れたこともあって、ここぞとばかり写真を撮りました。そうしたら、まだ雑記に登場してないクラスターがころころと。「こんな石、あったっけ」とは申しません。買ったときのことを覚えています。でも、溜まってみれば、意外に数がありました。そこで、今日は、クラスター。私は、個人的に結晶が数本くっついている程度ではクラスターとは思えなくて、複数本の結晶がくっつき、「底面」があるもの、と自己規定を作っています。大きさで区別している訳ではないので、クラスターでもマクロレンズを付けて撮るサイズもあります。しかしながら今回のクラスターは、底面が掌くらいもある充実サイズ。透明度はさほどなくて、全体的に白く白濁した半透明。表層近くにうっすらファントムが入り、先端部分がほんのり緑色。濁半透明白にうっすらグリーンがさわやかです。ご覧の通り形も素直な感じなので、全体的に穏やかで優しい感じ。同時にとてもユニークだったり、ワイルドだったり、個性的な石の写真をとっていたので、逆にこの穏やかさが目立ちました。石のパワー……ここの種類の石にはこのパワーという「種類のパワー」と同じ種類の石でも一つ一つでパワーが違うと考える「個のパワー」とでも言うべき考え方があって、この場合は「個」のパワーですが、「この石は強い」といわれると、自分ではそういうものを感じられないにもかかわらず、ちょっとトクした気分になります。「おとなしいね」といわれるのと「強いね」と言われるのではやはり「強いね」の方がいいような気がしてしまう……。しかし、「個のパワー」がわかる石好きさんの話を聞いていると、必ずしも強いばかりがよいわけではないようで、「強い」が「荒々しい」の場合もあって、じっくり長くつきあうには、穏やかな石の方が向いている……という話を聞いたことがあります。今日は、その話が「そうか、こういうことか」とわかった気分です。
2008/05/16
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先日登場した太陽ルチルのタンブルを、黒バックで撮ってみました。ずいぶん、印象が違います。この対ぴは「太陽ルチル」「ルチル・サン」というのだ……とご紹介しましたが、「スターバースト」と呼ぶ場合もあるようです(特に海外)。
2008/05/15
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今日も行きます、石雑記。パキスタン産のスケルタル・クォーツです。このような水晶を「エレスチャル」と読んでいることも多いです。かくいう私もエレスチャルと呼んでいたことがあります……が、いろいろ調べて、すっきりできる基準を自分で作ってみて、こういう、層状になったタイプは「スケルタル」と呼ぶのが相当ではないかと考えました。ここで注意しておきたいのは、これは、KUROオリジナル規定だということです。エレスチャル=スケルタルとしているところは、海外、国内を問わず多いです。層状の結晶をしている水晶をスケルタルと呼んだ方がすっきり来る……というのは、こういう訳があります。エレスチャルと呼ばれる水晶は、結晶学の分野では「骸晶」と呼ばれます。エレスチャルのことを「骸骨水晶」と訳(?)しているのは、そのためだと思います。(がいしょうで変換しても骸晶とはまず変換されないので、骸骨水晶と入力して「骨」「水」を消すところを消し忘れて、そのまま広がった……なんてことはないでしょうね?)この「骸晶」から遡って調べていくと、結晶の角の部分で結晶が進み、面の真ん中が取り残されて穴が開いたり、凹んで層状になるものを説明していることが多いです。そしてこの「骸晶」を英語で言うと「skeletal」(骨格の、という意味)なのです。層状ではなくて、いくつもの結晶をひとかたまりにしたようなタイプの「エレスチャル」も、骸晶の一部だと思いますが、結晶学の「骸晶」のスタンダードは層状結晶であり、クリスタル用語でもこれを「スケルタル」と呼ぶことがあるのなら、いっそ層状のものをスケルタル、ごつごつタイプを「エレスチャル」と区別した方がすっきり明快。そう考えました。さて、写真の石はパキスタン産。いつもおなじみの北部ギルギット周辺ではなくて、南北に長いパキスタンの真ん中当たり、アフガニスタンよりのワジリスタンの水晶です。このように層状の水晶やごつごつタイプ・エレスチャルは層の間や結晶のすきまに粘土が染みこんでいたり、表面がぴかぴかでなく、色濃いものが多くて一見するとあまりきれいには見えません。よく言えばワイルド、悪く言えばこ汚いものが多い……。でも、それは表面的なことです。ぱっと見にはきれいに見えないものほど、光に透かすと劇的に変化したりします。写真の石は、実は照りはとても良くてぴかぴか。なのに中が層状であるために、せっかくの透明度が透明に見えない石でした。それを光に透かしてみると……層状の構造が光を反射し、元が透明であるためにその輝きがクリアに見えて、まるで、光で作った構造物。美しい!石の表情を探して、カメラを構え、見つけた一瞬に感謝したくなるのはこんな時です。
2008/05/14
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これ、なんだと思います?スーパーマーケットでおなじみの野菜なんですけど。……ブロッコリーです。ブロッコリーは、大きな株の真ん中に、まず、スーパーマーケットで見かけるあの蕾の塊をつけます。それを刈り取ってしまうと、脇から茎が伸びて、新たなつぼみを付けます。2番目のつぼみは、最初のものに比べるとずっと小さいのでお店には並ばないようです。しかし、家庭菜園ならば話は別。買ったブロッコリーも結局は一口サイズにカットしてしまうのですから、最初から小さければその手間も省けて便利!……とばかりに、二番目、三番目だけでなく、花芽が伸びるごとにつみ取ります。一度花を咲かせてしまうとそれで終わりなので、長く食べようと思ったら片っ端からつみ取らなければなりません。他の家のブロッコリーはとうの昔に花が咲いてしまったのに、我が家(実家)のブロッコリーは、まだしつこくつみ取られていました。今は我が季節、花を付け、実を結ぶのが使命と言わんばかりにあきらめることなくつぎつぎと花芽を伸ばす生命力。花芽を伸ばすとき、植物は茎の中心に芯を作ります。それを「とうが立った」というのですが、花芽のための土台を、我が身の中に作るのです。でも、先端はまだ柔らかいまま。硬いところと柔らかいところの境を探し、折りとれば、ぽきりとはじけるように折れる、みずみずしさ。次から次へと摘んでいくと、花は開いていないのに、手指に菜の花(ブロッコリーは菜の花の仲間)の香りが移ります。ふとみると、アオムシ君がお食事中。今にも開きそうなぷくぷくの蕾を見ると「美味しそう……」と思ってしまうのは、アオムシ感覚なのでしょうか。こちらにいても春は来て、桜が咲き、散り、若芽が芽吹いていくけれど、実家に比べると、季節は遠いところで動いていきます。周りの山々が若草色に燃え上がり、確かに命が動いてさまを見て、それを手でつみ取る感触。春の命を食べる喜び、もしかしたらわずかな罪悪感。つみ取ってきて冷蔵庫に保管していても、日が経つと黄色い花びらの色を増している、まさにはじける命。そういえば、学生の頃、実家から送ってもらったキャベツを冷蔵庫に入れておいたら、それにアオムシが付いていて冷蔵庫の中に脱走したらしく、中でさなぎになり、とんでもない季節に冷蔵庫の中でモンシロチョウを発見しました。
2008/05/14
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最近我が家にやってきた、「フシギな動物」ニューフェイス。ストラップのマレーバクです。木でできているのでとっても軽い。まあるいフォルムが、癒し系です。おなかは生成で頭とおしりが真っ黒。真っ黒な顔にはつぶらな瞳。そして。ラッキー君に匹敵する、脱力真正面顔と、鼻の穴がチャームポイント。以前に紹介したくぉーつ君の手作りストラップとともに、私の携帯を脱力させております。このバクくんは、「ぽれぽれ動物」というシリーズでして、他にもシンプルで、かわいくて、程よく気が抜けるやさしい動物仲間がいっぱい。http://www.t-lab-japan.com/PRODUCTS/WOOD%20WORKS/woodworks.htmlサルとか、ハリネズミとか、おすわりシロクマ、フシギの国のウサギとか、できることならいろいろ集めて群れを作ってみたい。「ぽれぽれ」とはスワヒリ語で『ゆっくり』という意味だそうです。ついつい急いでしまう、「早く早く」と焦ってしまう。そんなときに小さな声で「ぽれぽれ♪(ゆっくりいこうよ)」とささやいてくれそう。
2008/05/13
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操作ミスで書いた内容消してしまいました。また明日(もう、今日になってますが)書きます……。
2008/05/12
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ブラジル産のアンフィボール入り水晶です。結晶の約下半分に、ほんのわずか青みがかったグレーのアンフィボール(角閃石)が内包された水晶です。内包されているからにはアンフィボールの方が先に結晶していたことになります。繊維状のアンフィボールがもやもや、もさもさしていた中に結晶したせいなのか、はたまた結晶した後に触像を受けたのか、エッジのあたりがこすれたように丸くなり、表面が磨りガラス状に見えます。そのため、内部をくっきり見ることができないものの、緑泥とは違う質感、雰囲気が感じられ、「幽玄」と表現してみたくなります。霧がかかったようにかすむ中に、ぼんやりと浮かぶ何ものかの影。そんな感じでもあります。さて、冒頭に「内包されているからにはアンフィボールの方が先に結晶していた」と書きましたが、がっちり結晶した水晶の中に、後から他の石が結晶することは無理ですから、中に入っているものは水晶よりも先に、遅くても同時に結晶しなくてはなりません。先に結晶するということは、水晶よりも高温の状態で結晶した、つまり、まだ水晶が結晶することができない環境下で結晶したと言えます。石好き初心者の頃、ルチルは先に結晶して内包されるが、トルマリンは後から、水晶を溶かして内部に成長する……という話を聞いて、「そうなんだ……」と信じていたことがあります。そのほか、「天然のスモーキークォーツのクラスターはない。クラスターになっているのは放射線で加工されたものだ」……なんて説を見かけたことがあります。もちろん、どちらも変なはなしですが、知らないというのは恐ろしいもので、「そうなんだ……」と思ってしまうんですね。実は、スモーキーのクラスターの話は、某有名ショップに掲載されていました。今は掲載されていませんが……。このように、情報はいつの間にかかわっていきます。このブログもすでに3年以上、丸4年も見えてきました。きっと、変化してつじつまが合わない情報も出てきているはず。日々、情報には気を付けているつもりですが、知らないために、理解できないがために、間違いを見落としていそうで怖いです。
2008/05/11
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何度繰り返せば気が済むか、といわれてしまいそうですが、原石好きです。自然が作り出した形に弱いので、まずは原石。内部を見るための磨き(ファントムの場合など)でも、できれば原石の形に忠実に磨いていただきたい。しかし、もともと結晶の形をしていないものは、どうしても磨き率が高くなります。そういう石は、色や内包物を楽しむことになりますから、割ったそのままの状態では、ちょっと……。なので、原石好きといいながら、我が家には磨きの石も多々あります。磨きの石は、思わぬところからもやってきます。ビーズでブレスもつくるので、ちょくちょくビーズショップを覗くのですが、そこに、いったいどうやって使ったものかと頭をひねらなければならない穴あき石が並んでいることがあります。大きいし、必ずしも「きれい」とは言えない色合いもあるし……。しかし、そういう石を見るときは、頭の中はビーズ探しモードから、石好きモードにチェンジ。穴が開いていて、ビーズ、またはアクセサリーのパーツとして加工された石であることを忘れます。「この色は(模様は)おもしろい」「石屋のものより安い」……で、使うことは二の次、三の次で、妙なパーツを買ってしまうのです。実際、石屋さんで1000円以上くしていた石が、よく似た大きさで100円ということもありましたから、侮れません。今回の石も、穴が開いていて、アクセサリー・パーツ前提なのでしょうが、個人的には鑑賞目的で買った石。「アゲート」の表示でしたが、ビーズショップの名前の付け方は申し訳ありませんが、信用できません。ラルビカイトが大理石、ストロマトライトも大理石、スキャポライトキャッツアイがラブラドライトだったり、サーペンティンがオブシディアンだったときもありましたっけ。最近では、正確さを心がける動きも見られますが、まだまだです。写真の石は、半分が黒、半分が赤みを帯びたベージュ。黒い部分は、針状結晶に見えるものが絡み合った構造になっているようです。カメラでアップに迫ってみると、その模様はまるで現代絵画か抽象画。実にモダンでかっこいい。アゲートっぽくない構造に思えますが、手触りや重さはアゲートと言ってもおかしくないので、何かの化石がアゲート化したものかもしれないと想像中です。しかし……長径4センチほどの薄いプレート状に磨いたものの2カ所に穴が開いているのですが、コレはどういう風に使うはずのものだったのでしょう。穴が開いていなければもっと鑑賞しやすいし、思い切ってワイヤーでくるんで加工できたかもしれません。穴が一カ所なら、そのまま大ぶりなペンダントヘッドに。けれども穴は二カ所。ちょっと邪魔。できれば、同じ石の丸玉やタンブルも見てみたいところです。
2008/05/10
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太陽つながりで、今日はこの石。サンストーンです。石好き初期の頃は、ムーンストーンが、見かけ・名前ともに好きでした。しかし、ブレスを作ったりしている今現在では、どちらかというとサンストーン好き。最近手に入りやすくなった、オレンジで、強烈にキラキラしたサンストーンは、特に好き。丸ビーズでキラキラのが手に入ったら(丸になると、なぜかキラキラ度が落ちるような気がします)アンバーをあわせて「熱い」ブレスを作ってみたいところです。さて、今回のサンストーンは、強烈キラキラオレンジ石ではなくて、ちょっと落ち着いた黄色~黄土色~オレンジ系。よく見ると、サンストーンである所以のキラキラが整然と並んで内包されていて、拡大すると虹色に輝いて見えます。平べったいタンブル(?)なので、キラキラが特に良く見えます。キラキラしていても、おとなしめの色合いで「太陽」っぽくありませんが、長石にヘマタイト(といわれている)の薄片が無数に内包され、キラキラしているという点では、立派にサンストーン。あ、順序が前後しましたが、サンストーン(日長石)は、ムーンストーン(付き長石)と同じく「宝石名」です。なので、鉱物のように成分や結晶系ではなくて、「無数のキラキラを内包している」という見かけの条件があります。月(ムーンストーン)があって太陽(サンストーン)がある。そしてなんとその両方を兼ね備えた石もあります。はっきりとした名前はなくて、便宜上「サンムーンストーン」と呼ばれているようです。……で、この名前で検索すると、ぱっと実はオレンジがかった茶色系(グレーっぽいのもあり)で、光を当てるとムーンストーンのような光を浮かべるビーズがヒットします。なるほど、今回の写真のようなサンストーンの色味に、ムーンストーンの輝きだから、サンムーンストーンか……とよくよく見てみて、そこで疑問。サンムーンと呼ばれていたビーズをアップにしてみました。ちょっとグレーっぽいけれど、ムーンストーンっぽい輝きではあります。しかし、サンストーンのキラキラは見えません。何かが内包されているようにも見えますが、キラキラしていない。これでは、サンストーンと言えないのではないか。サンストーン好きの判定では、これは、「非・サンストーン」。サンムーンストーンというなら、こっちです。ロシア産で、キラキラもはっきり。ムーンストーンの輝きもばっちり(青く光っている部分)色味は赤くなくて、どっちかというと月と星、という感じですが……。
2008/05/09
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帰省中、虎屋のういろう食べました。虎屋といえば東京の有名和菓子店で羊羹が有名ですが、ういろうの虎屋は伊勢の地元の和菓子屋さんです。食べたのはコレ。その名も「虎ういろう」。虎屋が作る虎ジマういろう!お茶目な外見に反して、ゆず風味のあっさり味です。買った次の日が賞味期限なので、帰省したときしか食べられません。虎屋のういろうは、定番商品は小倉や栗などけっこうスタンダードですが、季節商品が楽しい!バレンタインに合わせてハート模様のういろうだったり、ブルーベリーやカボチャあり。以前にはいちごのういろうもありましたっけ。あっ、ホームページを見ていたら、池袋の東武百貨店にも売店があるようす!行ってみようか。ホームページはこちら伊勢 虎屋ういろ
2008/05/08
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透明水晶の中に、おもしろルチル。このようにヘマタイトを芯に、6方向に放射状に金ルチルが生えたものを「ルチル・サン」「太陽ルチル」と呼ぶそうです。(「スター・バースト」と呼んでいた例もあり)。なるほど、特別な名前を付けて呼びたくなるような、普通のルチルとはひと味違うおもしろさです。太陽ルチルは、以前にも登場していますが、今回の方が「太陽」がくっきり、はっきり。それもそのはず。最初に登場したものが、5センチほどの大きめタンブルだったのに対し、今回のは2センチほどのミニ・タイプ。小さいだけに、クラックやミストに邪魔されず、ルチルをクリアに見ることができます。この、ミニ・太陽・タンブルは、普通のルチル入りタンブルの中から探したもの。太陽ルチルを売りにしていたのではなくて、金ルチル入りタンブルとして売っていた中に紛れていました。ごちゃ混ぜ状態だったので、太陽ルチルとしての特別価格ではありません。なんと量り売りだったので、小ささが幸いして格安♪これぞ見つけたもの勝ち、掘った者勝ち。あらかじめチョイスされて、名前を付けられ、説明付きで売っているものは、確かにいいものがありますし、何よりわかりやすいですが、自分の目と根性で探した石は、愛着が湧きます。それが予想以上に良くて、おまけに安いとなれば言うことなし。「自分で探す」には、そんなおもしろさとサプライズがあります。
2008/05/08
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こちらに引っ越してくる前は、季節の移り変わりは「当たり前」。草木も「当たり前」。離れてみて初めて見えてくるものがあるのだと思いました。もこもこ生えていた蕗の下にカメラを潜り込ませて適当にシャッターを切ってみました。地面のすぐ近くから空を眺める視点……。
2008/05/07
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帰って参りました~。日記コメント、掲示板のコメントを復帰します。例によってあなうめ日記しますので、ご覧くださいね。
2008/05/06
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ゴールデンウォークのこの季節に実家へ帰省すると新緑の鮮やかさを実感します。特に、柿の若葉は「蛍光グリーン」じゃないかと思うほど。今年は、帰ってみたらあたりに変な匂いが漂っていました。その正体は「椎の花」。山のあちこちに金色の入道雲のようにもこもこと花を付けていたのです。
2008/05/05
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実家では犬を飼ってます。この犬を連れ出し、長距離散歩。……6,7キロはあるいたかも?普段は父と家の周りをとことこ歩いて散歩しているので、いきなりの長距離散歩でバテ気味。↑「まだ、歩くの~?」……と、恨めしそうな顔で踏ん張り、歩きたくないとだだをこねるので、エサで釣って散歩続行。ぐる~りと長距離散歩を終えて家に帰ってきた頃には、すっかりバテバテ。えさで釣っても動きません。散歩に出かけて、歩く気がない時に「帰ろうか」というと、とたんに元気になってすたすた歩き出すのに、このときは「帰ろうか」といっても元気にならず。人間よりも先にばてるなんて(そんなに年取ってないし)、運動不足だぞ。さて、家に帰ってきて「疲れた~」と寝っ転がっていた犬ですが、夕方、いつもの散歩の時間に「散歩行くか?」と声をかけてみたら、すっくと立ち上がり、しっぽを振って行く気。「お、根性あるね」と、散歩の用意をして、玄関で首輪に鎖をつけて、さあ、出かけようとしたら、長距離散歩をしたことを思い出したのか、いきなり「行きたくない」と座りこんで動かなくなってしまいました。……犬でも筋肉痛になるのかなあ……?
2008/05/04
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伊賀焼の窯出しまつりへ。伊賀焼といいますのは、伊賀忍者がいたとされる地域にある陶器です。遙か昔、このあたりは古琵琶湖といわれる湖で、湖に堆積した粘土が焼き物の材料になるのです。狭い通路の集落に、この日ばかりは大勢の人々が押しかけるので、あっちこっちで渋滞。土っぽくて、ごつごつしていて、焼き上げた炎の力をとどめるように、おおらかにゆがんでいる、ワイルドな表情の焼き物です。すっきりきれいで繊細な模様がきれいな磁器よりも、ワイルドで土っぽい陶器の方が好きですね。石の趣味と似てるかも。
2008/05/03
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ゴールデンウィークで帰省した第1日目、実家のあたりはあいにくの雨。夕方、雨が上がったので、庭で花をぱちり。昨年よりもさらに奔放に伸びてるローズマリー。
2008/05/02
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ゴールデンウィークしてきます。そのあいだ、日記へのコメント、掲示板への書き込みを一時停止に致します。また、ブレスレット・石グッズのSold Out表示ができないので、在庫と表示が食い違う場合があります。すみません……。
2008/05/01
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