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「ものづくり症候群」継続中。作ってます。いつもは、どこかプリミティブというかアジアンというか、ちょっと土臭い雰囲気が出てしまうのですが、今回はちょっとシンプル&シャープに。ゴールデンシーン・オブシディアンのビーズを見つけたので、このごろちょっとお気に入りのイエロー・ミルキークォーツをあわせてみました。イメージは「朧月夜」。淡いイエローでジラソルのようにふんわり輝く水晶を、満月のおぼろ月に見立てました。角度によって表面に繊細な金の粒子のようなシラーが浮かぶゴールデンシーン・オブシディアンは、おぼろな月の光に照らされて、闇と光の境が曖昧になった夜のイメージです。オブシディアンのビーズが大きいので、重く見えないよう、間に小さなビーズを挟み、このビーズの色も金色や真鍮色で、月夜にも見える明るい星に。色としては金と黒、石はイエロー・ミルキークォーツとオブシディアン、オニキスの3種類だけのシンプルなビーズですが、意外に表情豊かなブレスになりました。腕を動かすと石の一部にさあっと走る金の輝きがとてもきれいです。そのうえ、ビーズ一つ一つのサイズは大きめでも、間に挟んだ小さいビーズや、やさしい色合いのイエロー・ミルキークォーツのおかげで、思ったより重く見えません。私は、ブレスは「~という気分」だと思っています。このブレスで言えば「お月見気分」あるいは、「満月の光が宿っていて、それを身につける気分」。「~と言う気分」は、石の意味やパワーという意味ではありません。「満月のパワーを身につける(気分)」と表現したとしても、決してイエロー・ミルキークォーツには満月の浄化パワーが宿っています、という意味ではないのです。石それぞれの意味で選ぶのではなくて、石そのものの色形を生かして組み合わせ、作る人(身につける人)が、そこにイメージを込める。見立てて遊ぶと言ってもいいかもしれません。何より「気分」自体は、何かをしてくれるわけではありません。してくれないけれど、それを持つ人が楽しい気持ちになったり、何かをしようとする気持ちのプラスアルファにはなるかもしれません。プラスアルファにならなくても、「できた~!」という気持ち、「なかなかいいじゃないか」という満足感。「身につけてみたらいまいち。どこをどうすればいいか」という試行錯誤。そういう楽しい気持ちがあれば、十分です。その結果、自分の気に入ったデザインで、石を身につけられるとなれば、これはうれしい!ブレスとして石を楽しむ場合の、私のやり方はこんな感じ。堅苦しくなく楽しめるのが一番ですよね~。
2008/09/30
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久~しぶりに、ヨーロッパの石。スイス・アルプス水晶です。なかなか数を見かけないし、手の届くところにいてくれないんですよね~、ヨーロッパの石。アルプス山脈は、ヒマラヤ山脈とほぼ同じ時期に、同じようなメカニズムでできた山脈。それゆえに「アルプス・ヒマラヤ造山帯」と呼ばれています。でも、産出する水晶は、似ているものもありますが、個人的視点ですけれど、ヒマラヤ(ネパール)はワイルド、アルプス産はクールというイメージがあります。ネパール産は、最近ではかなり見かけるようになり、透明ぴかぴかの石も、割れていたり、かなり渋い変な石も玉石混淆で日本に入ってきます。それに対してアルプス産は、個人的に採掘された入りが出回るのだそうで、おそらく、見つけた石の中から比較的整った石が選ばれているのではないでしょうか。ところが……あるとき見つけたのは、あるぷすらしく「クール」ではなく、だけどいろいろな点でちょっと目を引く石でした。ちょっとガネーシュ・ヒマール産を思わせるずんぐりした結晶が、絡み合うように方向違いでくっついています。そして、ルチル付き。「アルプスで、ルチル入りがあるんだ~!」……と、これがまず注目ポイント。ネパール産で「ルチル入り」と言われているものは、どうも角閃石入りに見えるためヒマラヤの環境ではルチルはないんじゃないかと思っていた頃だったので、「アルプスであるならネパールだって」と期待度アップ。その後、パキスタン産(ぎりぎりヒマラヤの範囲内)のルチル入り水晶や、カイラス産でルチル入りを見かけたので、(ネパールじゃないけど)ヒマラヤにルチルはあるということがわかりました。最近、「ネパール産」といわれたルチルたっぷり水晶を見たのですが(高くて買えなかった)、その直後にそっくりなパキスタン産水晶を見てしまったので、ネパールに(間違いなく)ルチルあり……かどうかは、やや保留。とりあえず、この水晶のルチルは間違いないと思っています。ルチルのようすはパキスタン産にそっくり。もう一つ、目を引いたのは上の写真では後ろに写っている方の結晶です。ちょっと上から写してみました。結晶の中ほどが割れている……感じで、その断面の上下から小さな結晶が伸び、割れ開いた傷の部分をふさごうとしているようにも、石の中程に口が開き、牙を剥いているようにも見えるのです。これはネパール産に劣らないワイルドさ!いわゆる「アルプス水晶らしい」水晶ではないけれど、この「表情」は石好き心をわしづかみ。実を言うと、そのとき店の棚に並んでいたアルプス水晶の中では、いちばん「きれいじゃない」水晶だったんですが……、石の魅力は「きれいなところ」だけではないんですね。
2008/09/29
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おなじみ、アフガニスタンパキスタン産です。この産地では雲母がくっついて算出する鉱物がけっこうあります。多くはちょっとグレーがかったような白雲母(マスコバイト)ですが、一時期、もこもこしたやわらかいピンクのレピドライト(リチア雲母)と同じようなピンクで透明なトルマリンのコンビネーションがまとめて入荷したことがあり、ピンク&ピンクのかわいらしさにノックアウトされていた時期がありました。そのときにトルマリンに混じって見つけたのがこれ。もこもこピンクのレピドライトの中からトパーズが生えています。透明……ですが、白い紙の上に置いてみると、若干青みがかっているようにも見える、「クールな透明」です。透明とはいえ一応は宝石鉱物、きっちり結晶形。親指の爪ほどの小ささだったことが救いです。さて、この結晶、写真を見ていただくと、上辺が段違いになっています。欠けているのではありません。この石は、この段差に続くように真ん中に継ぎ目があり、どうやら一つの結晶のようでいて、二つの結晶がくっついているらしいのです。このつなぎ目の様子で似ているのが、水晶の日本式双晶。これは……もしかしてトパーズの双晶?アクアマリンがちょっとグレーがかった雲母を母岩にしてくっついていることがありますが、その雲母がこのレピドライトだったら……、ピンク&水色の組み合わせは、どんなにかわいらしいことでしょう。水晶に内包されていてもかわいいだろうなあ……。
2008/09/28
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連日ブレスねたで失礼します。しょっちゅうブレスを作っているわけではなくて、作ったり作らなかったり波があるのですが、作り出すと連続で作ってしまいます。で、今回は、ルチル入り水晶とヌーマイトブレスを皮切りに、「作りたい病」発症。こうなると、勢い余ってビミョーなブレスも作ってしまったりします。それは……コレ。なかなか強烈な色合いのオレンジ・カルサイトビーズを見つけたので、うれしくなって作ってしまいました。オレンジカルサイトというと、一般的には、ミカンジュース色というか、オレンジやミカンの「果肉色」。「オレンジ」という色よりは黄色っぽく、半透明な色の石ですが、今回見つけたビーズはオレンジの「皮」の色。濃くて、透明度は低く、色むらもかなりある、「きれい」とはちょっと言い難い、でもインパクトのある色合いのビーズです。同じ色合いのオレンジカルサイトでも、もうちょっと質が高いと、ビビッドで明るく楽しい感じになると思われますが、ちょっとくすみがあったり、褪せたような色むらがあるこのビーズは、ビビッドと言うよりワイルド系。このオレンジに合わせるのはやはり黒!そこで持ち出したのが、おもしろがって一粒だけ買ってしまった「ブラックシリカ」やオニキス、ルチル入り水晶ブレスにも使った大きめメタルビーズ。カルサイトのインパクトに負けない存在感が欲しくて、原石テクタイト。そして……差し色になぜかラブラドライト。ワイルド系ど派手オレンジにがっつり黒、そのなかに怪しい系ラブラドレッセンスの青。こうして書き出すと、変なもの好き、好き勝手デザインがモットーの私でも、「あり得ない……」とぼやいてしまうラインナップです。オレンジカルサイトを調べていたら、「女性的な魅力を高める」という意味をつけているサイトがありましたが、このオレンジカルサイトはたぶん違う!最初にあげた「果肉色」系オレンジカルサイトと、同じにしてはいけないのではないでしょうか。何もオレンジに黒を合わせなくてもいいのでは……と思われるかもしれませんが、たとえば、オレンジムーンストーンのようなふんわり・オレンジならばいざ知らず、これだけインパクトのあるオレンジに立ち向かう色となればやはり黒!(※オレンジ・カルサイトと濃いブルー・アパタイトが共生した石があるので、アパタイトのビーズでも試してみたいと思っています)……と、「このビーズ」でバランスを考え、作ってみたのですが、思い返してみると、去年のよく似た時期にも同じようにオレンジと黒のブレスを作っていました。サンストーンとオニキスのブレスです。さらに考えてみると、季節はハロウィーン。オレンジと黒。そういえば、オレンジカルサイトはオレンジの「皮」というより、カボチャのランタンの色。無意識のうちにのせられちゃっているのでしょうか、私。
2008/09/26
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366日の誕生日石というのがあるそうです。1年365日、閏日を足して366日、それぞれに「この日はこの石」というのが決めてあるそうで。石に興味を持ってみたけど、さてどこからどうすべきか、何がなにやらという場合に、まずは自分の誕生日の石は……と、きっかけにするにはいいかもしれません。ただし、この誕生日の石、1997年に、斉藤貴子氏が考案したもので、日本オリジナル。「366日誕生石の本」という本が出ています。ものが石なので、時々話題に上るため、ちょっと見てみたんですが……所々よくわからない。ビックスバイトとビキシバイトは同じ石(Bixbite=レッドベリル)じゃないのか?えーと……詳しくは別館サイトの「Glossaly」でツッコミしたのでそちらを見ていただくとして、366日分の石を見ていくと、もしかして考案した斉藤氏は、ジルコンがお好きだったのかも……と思ってしまいました。ピンク・ジルコン、グリーン・ジルコン……色とりどりのジルコンがあちこちの誕生日石に指定され、中には「オールカラー・ジルコン」というところも。これは、一つの石に二次のようにすべての色がそろっているものなのか、(←ないと思いますが)バラバラで全部の色すべてまとめて誕生日石なのか、どんな色でもジルコンならいいという意味なのかちょっと不明。あまりにたくさん出てくるので、石を決める由来に欠ける日にはとりあえずジルコンやトルマリンをはめ込んだんじゃないかとちょっと邪推をしてしまいます。私はこの誕生日石をきっかけに調べてみて、ジルコンが色とりどりの石だと知りました。ただし、色とりどりで見かけるのはカット石。原石でジルコンと言えば、こういう石が知られています。ネットで検索するとピンクや緑っぽいものも見かけますが、鉱物標本として見かけるのはオレンジ~赤~褐色の石が多いような気がします。カットされる石は、熱処理で色を変えているものが多いようです。写真の石の産地は、おなじみアフガニスタンまたはパキスタン。根本の方が褐色、先端が透明度を増し、光に透かすとまるで炎の色。小さくてもずっしり重い石です。私としては、きらびやかなカット石より、ずっしり重い原石希望ですね。「ジルコン」という名前は、アラビア語やペルシア語のザルグン=金色・朱色に由来するのだそうで、これはなるほどと納得できます。しかし問題は和名の風信子石(風信子鉱)。「ふうしんし」と読むのですが、なんのことやら。聞くところによると橙色系のジルコンは「ヒヤシンス」と呼ばれていて、風信子は「ヒヤシンス」の当て字だというのですが……どう見たってヒヤシンスとは読めません!さて、話は誕生日石に戻ります。中身を見ていくと、パワーストーン関係で参考にする人が多いようなのに、中身の石はどうやらルースやジュエリー系のものもかなりあるようす。ビーズでは見かけない石も多く、ピンク・ゴールドや鉄といった地金系のものや、金のナゲット、涙型液体インクルージョン内包赤色スピネルのような、ちょっと探し出すのが無理じゃないかと思われる石もあったりします。(赤いスピネルはたくさんありますが、涙型液体インクルージョンとなると……?)1997年と言えば10年以上前。今よりは流通する天然石の種類はずっと少なかったはず。天然石ブームで、いろいろな石があふれる現在、もう一度決めなおしたらおもしろいでしょうねえ……。もっとパワーストーン仕様にして、天然石ビーズで診られる石を増やしたら、石に親しむきっかけとして、かなり楽しめそうです。
2008/09/25
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先日の金ルチル入り水晶ブレス、なかなかできが良かったのでほくほく愛用中です。ところで、私、以前文章書きのまねごとをしていました。作家とか、そういうたいそうなものではなくて、印刷会社でパンフレットの文章を書いてただけですが。ともあれ、(元)文章書きの端くれ。気分が乗ると、文章で格好をつけたくなります。こんなに気に入った石なんだから、文章でもかっこよく書いちゃうよ~!……という気分なんですが、油断するとやりすぎます。今回のブレスの時も、そこでタイトルは「Gold Ring Equlipse(金環食)」。黒い空に浮かび上がる、一瞬の金の輪。……のくだりで、実は最初、闇をしたがえ、鋭く輝く光のブレス……と書いていて、書き込みする前にハタと我に返り「闇、従えてないし。やりすぎ~」と、書き直しました(汗)。ほかでも「何を大げさに書いてるんだ」というところがありましたら、単に「うはははは~」とノリで書いてるだけですので、笑って見逃してくださいませ。さて、そういう舞台裏があったんですが、このたびは、自分で書いたボツ文章に乗ってみることにしました。自分で書いて自分で乗せられていれば、世話はありませんが……。というのも、「闇をしたがえ」のところで思いついたのです。「闇をしたがえ」なんだから、もうひとつ、お供ブレスがあったらどうだろう?そういえば、「真夜中ブレス」とタイトルを付けたブレスがあったはず。コレです。ヌーマイト(ヌーマイトじゃないかも)とラルビカイトだけを使った黒ブレスなので、「minuit(フランス語で真夜中の意味)」とタイトルを付けました。オニキスやオブシディアンのようなつやつや真っ黒ではないけれど、かえって色むらがあるようすが「夜」、何かが潜んでいる夜の雰囲気だと思っているこのブレスレットを「闇」の代わりにお供にしたがえさせたらどうだ?……ということで、一緒に腕にはめてみました。なんだかいいかも。真っ黒でないぶん、ルチル入り水晶となじみがよく、金ルチルの金属的な輝きが、いっそう引き立つ感じがします。しかし、金ルチル入り水晶ブレスが8ミリビーズメインなのに対し、真っ黒ブレスの方は10ミリメイン。ちょっと大きさがアンバランスですでは、この際もう一つ、ヌーマイトを使って同じデザインで作ってみたら?これも以前やってみたことがあって、サンストーンのさざれをつかったブレスとムーンストーンを使ったブレスを作ったことがあります。フィーリング・ブレスで仲良く売れ残っているのでここで再登場(笑)。太陽に対する月なんですが、このときは色のバランスを考えてサンストーンにオニキスの組み合わせをムーンストーンではスモーキー・クォーツに変えたり、若干石の並びも変化させていましたが、今回は全く同じ並び、ビーズの大きさ、金属ビーズの種類もそろえて作ってみたら。そこで登場、双子の黒ブレス!金ルチル入り水晶に対して、8ミリのヌーマイトと10ミリのヌーマイトを一粒。4ミリのヘマタイトラウンドカットを使ったところでは、4ミリのラルビカイト。石の並び、間に挟む金属ビーズも全部同じ。最初に登場した「minuit」ブレスのあまりビーズなので、それに比べると黒さがちょっと劣るのですが、「黒すぎない」と言うか、単なる真っ黒でないところが逆にいい感じ。たぶん、これをオニキスのような色むらなしの黒ビーズで作ったら、全く雰囲気が違うと思います。金ルチル入り水晶の方は、透明水晶に金ルチルなのに、どこか影がある感じ、ヌーマイトブレスは、黒いけれど色むらの感じや、銀色のシラーを浮かべるラルビカイトのおかげで、黒くなりすぎない、「闇」というよりは「影」な感じ。光と影ではあるけれど、どちらかだけではなく、両方を含んでいるために釣り合いが取れている感じでもあります。こんな風にイメージで遊ぶことができるのも、手作りブレスの醍醐味でしょう。
2008/09/24
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2007年末の池袋ショーで初めて見て以来、惚れ込んでいる水晶……。ブラジル産で「サラード」と呼ばれているらしい水晶です。このサラードは触像水晶。長期マイブーム中の「溶け水晶」です。「サラード」の特徴は、まずは、その圧倒的な透明感。そして、柱面の角の部分に見える、でこぼこした不思議な形状。溶け水晶なので、表面がでこぼこしていても何の不思議もありませんが、この「サラード」溶けている割に錐面のエッジは無傷、柱面(側面)の部分が触像のでこぼこを示していて、柱面の角の部分に平たくつぶれた円錐のようなでこぼこ、あるいは「のこぎりの歯のような」と表現される凹凸が見られるのです。アイスクリスタルでは、錐面が完全になくなった結晶が多くあり、トライゴーニックとして知られる触像水晶の「逆三角形(▽)」は、錐面が軽く溶けていることで現れています。そのほかの溶け水晶は柱面・錐面問わず溶けている……どちらかというと錐面の方が溶けている特徴が出やすいのですが、このサラードは錐面が無傷のものが多いというのが、実は不思議。そのうえ、溶け水晶は溶けているがために表面が磨りガラス状になったり、縮緬じわのようになってしまったりで、内部が透明でもあまり透明度が高く見えないのに、サラードは、まるで溶け始めた氷のように表面がみずみずしく、溶けているがために透明感が際立って見えます。透明感には、水晶自体の色も関係します。一口に「透明」と表現しても実はややクリーム色ががっていたり、淡いスモーキーに類する色だったりすることが多いのです。しかし、「サラード」は全くの無色透明!この「色味のなさ」が、表面のみずみずしさと相まって、「ただの透明触像水晶」ではない魅力になっていると思います。さて、「サラード」。最初は「Salado」と言う綴りを教えてもらい、「浄化された」という意味だと聞いたのですが、どうやらこれは間違いだったらしく、正しくは「Sarado」、「復活・再生」「再生された」という意味なのだそうです。ネットのポルトガル語翻訳で確認してみたので、間違いないようす。……で、どうも、この柱面のでこぼこが、水晶の再結晶のように見なされて「復活・再生」ということになった……らしいのですが、このでこぼこは溶けてできたものなので、正反対の意味となるとちょっと微妙ですねえ……。しかも「サラード」で調べていくと、ブラジルでは俗に「イケメン」「マッチョでかっこいい男の子(若い男性)」の意味でもあるらしく……。なんだそりゃ。この水晶は、まずみずみずしい圧倒的な透明感が強烈な印象をもたらしたので、「浄化された」という意味だと聞いたとき、「なるほど!」と無条件で納得してしまった覚えがあります。そのせいでしょうか……どうしても、「復活・再生」「イケメン」とは結びつかないし、個人的には結びつけたくない。(サラードという語感はいいのに……)何か違う名前を付けてあげたい。
2008/09/23
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別館サイトの「MY Stones」に20点追加しました。「そっくり博覧会」、新しくいただいた回答も集計しております。
2008/09/23
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先日登場したルチル入り水晶のブレス、早速ばらしてリメイクしました。いくつかビーズを抜いて足したのは、ヘマタイトの4ミリラウンドカットと、金属ビーズ。全体は約8ミリのビーズですが、一粒10ミリのルチル入り水晶もプラス。たったこれだけなのに、ルチル入り水晶だけだった時とはうってかわってハードな(?)イメージになりました。結構大振りな金属ビーズを入れているせいかも。金ルチル入り水晶はきれいで人気ですが、個人的には色合いが肌になじみすぎていまひとつ。(これは、祖お人の肌の色との釣り合いによると思われます)だけど、金属ビーズでハード(?)に仕上げたコレなら、単独でつけても大丈夫そうです。ブレスレットは装身具。身につけてどう見えるかが勝負なので、私としては、「わーい、金ルチル!」ではなくて、身につけて映えるブレス希望。ルチル入り水晶ビーズの数は少なくなっても、見た目のバランスで勝負。最初の予定では3ミリくらいのボタンカットのきらきらブラックスピネルを使う予定でした。ところが、ビーズの穴が小さすぎ、ゴムを通すことはできても、最終的に結ぼうとするとなぜかゴムがぶちっ!失敗すること実に3度。仕方なくヘマタイトに変更しました。ブラックスピネルやヘマタイトを持ってきたのは、肌になじみすぎる色合いのルチル入り水晶の並びのアクセントにするため。大きいとそこだけ目立ってしまうので小粒で濃い色。しかもきらきらした石を選んで金属ビーズやルチルの輝きとのバランスをとります。それに、金ルチルはヘマタイトと共生することが多いので、あまり違和感がないかもしれません。(イメージ的に)こうしてできたブレスは、金異ルチル入り水晶なのに、ちょっと影を帯びた厳つい雰囲気になりました。そこでタイトルは「Gold Ring Equlipse(金環食)」。黒い空に浮かび上がる、一瞬の金の輪。なぜ、ブレスにわざわざタイトルを付けるかと聞かれたことがあるのですが、一つは、画像に文字が入らないとしまりがないから。もう一つはブレスレットというと、ただいま現在パワーストーンブレス全盛で、石に意味あり、左右対称石の組み合わせなどデザインにルールありなので、そうではなくて、完全にKUROのイメージと好き勝手でやってます!……という、意思表示として。だから、このブレスレットは金運希望ではなくて、「金環食」なのです。
2008/09/22
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「いい!」と思った石をお安く。石好きの深みにはまると、これがテーマの一つになってきます。「いい!」と思って買ったのなら、その石を深~く味わい、大切にすればいいじゃないかといわれそうですが、そこはそれ、石は石を呼ぶというか、知れば知るほどより広く知るために石が欲しくなるというか。「大きさはなるべく掌サイズ」「できれば原石、贅沢を言えば母岩付き」「十分リサーチとデータ収集のうえ」……と、いろいろ条件をつけ、手段を講じているわけですが、一番効力があるのは「自分で探す」です。まあ、私の場合の「探す」は、「採集」ではなくて店とかミネラルショーで「掘る」ことです。ヒーリング系のお店は、なるほどきれいですてきな石に巡り会える確率が高いです。でも、その確率に比例して値段もアップ。なので、私は暇と足で「掘れる」お店を探してちまちまと「発掘」を試みます。ロットでごそっと仕入れたと思われる石がころころ並んだ棚や籠は、私にとっての注目ポイント。しかるべきお店なら名前が付けられ、きちんとディスプレイされる(かもしれない)石が、ほかの石に混じってころころしている可能性大だからです。今回の石も、そうやって「発掘」しました。「ヒマラヤ水晶」なんだそうです。「なんだそうです」と、冷たい言い方をしてしまうのは、「ヒマラヤのどこか」がわからないから。ヒマラヤと言ったって広いんです。お店の人にも聞いてみましたが「ヒマラヤ水晶ということで入荷してきたので……」というお返事。まあ、ビーズやブレスレットが半分以上を占めるお店では、仕方がないといえば仕方がない……残念ですけど。でも、石ひとつひとつに意味やパワーの解説をつけ、「石選びのお手伝いをします」と言っているお店で、石の名前が違っていたので、「あの~、失礼ですが」と言ってみたところ、「そういう名前で入荷してきたのでそのまま表示しています」と言われたことがあります(何度か)。名前が違っていても意味やパワーに影響がないのか、ちょっと心配なんですが。せめて、加工してあるのは加工と書いていただきたい。天然だと思って買った人ががっかりします。それはさておき写真の石。私が見るところ、ヒマラヤという表示に間違いがなければ、インド産。これは写真の石だけでなく、「ヒマラヤ水晶」表示のほかの石も含めて、インドっぽい感じだったからです。何本かの結晶が仲良く肩を並べたようなまとまりのある形。透明度、照りも良し。目立つ部分に大きなダメージなし。時にはダメージが気にならない石や、ダメージすら魅力だったりする石がありますが、無用なダメージはうれしくありません。そして、私がもっとも目をつけたのはこの部分。この石だけが、錐面にぱらぱらとごまをふりかけたように黒っぽい鉱物が付着していたのです。実物は、ごまよりもずっとずっと小さい、芥子粒サイズ。角度を変えると、きらきら金属光沢。この形、この光沢。……これはアナターゼ(アナテーズ/鋭錐石)じゃないか?アナターゼというのは、ルチルと同じ成分で、結晶の具合がちょっと違う同質異像の兄弟鉱物。よーく見ると、内部に髪の毛よりもさらに細い針状の内包物がちょっと見えます。その内包具合から見るに、ルチル。ルチルが内包されているということは、このごま塩つぶつぶ状鉱物がアナターゼである可能性も大きくなると思われます。ルチル入り水晶はそこそこたくさん見かけますが、アナターゼはそれに比べると少なめ。(産出量が少ないのか、地味だから流通しないのかは謎ですが)しかも私、インド産ヒマラヤ水晶でルチル入りもアナターゼ付きも、見たことありません。知り合いの石好きさんが、ネパール産でアナターゼ付きを持っておられるし、ネパールよりもインドに近いチベットのカイラス産で、ルチル入り水晶を見かけたことがある。お隣パキスタンでは両方ある。だから、インド産では見たことはないけれど、可能性が全くないわけではない。これが、間違いなくインド・ヒマラヤ産で、アナターゼ付き水晶なら、かなりいいぞ?なんといっても、ほかの水晶と区別されていなくて、通常値段。アナターゼ抜きでも、ほかの石よりきれいだし。※追記:アナターゼで正解のようです。以前「石はどうやって選ぶんですか?」と聞かれて「勘とデータ」と答えたことがあります。「この石、変!」「なんだかいい感じ」という主観が「勘」なら、「この産地でこの石はレア」「このタイプは見かけない」というのが「データ」(またの名を邪念……?)。このときは、まさしくデータ部分が頭の中を駆けめぐり……購入決定!そんな感じの無粋な理由で買ってきましたが、買ってかえってじっくり見ると、アナターゼ以外の「普通で素直な感じ」もなかなか良いです。私は、イメージ的な石好きと鉱物的石好きの「どっちもあり」なので、その時々で、どちらが強く働くかにばらつきがあるんですが、差はあれど、どちらも注目すべき点がある石は、満足度が高いです……。
2008/09/21
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windowsのアップデートでパソコンが不調になり、セットアップし直してからと言うもの、楽天ブログの表示が遅くて遅くて仕方がありません。ブログだけでなく、楽天関係のサイトの表示が遅いような……。再セットアップが原因? それともエクスプローラーやFiefoxを新しいバージョンにしたから?はたまたパソコンが寿命を迎えつつあるのでしょうか?(ほかの面では不都合はないし、一年半ほど前にハードディスクを取り替えてますが)エクスプローラー、Firefox両方で表示が遅いので困ります。「書こうかな」と思っても、表示で待たされると、飽きます。どこかほかのブログに乗り換えようか……。使い慣れているので、できればこのままがいいんですけどね。
2008/09/21
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「デヴィック・テンプル」と呼ばれる水晶があります。「イシス」とか「カテドラル」とか「エレスチャル」とかいう、クリスタル用語の一つです。クリスタルというと、個人的には「結晶」なんですが、「クリスタル用語」の場合は「水晶」。多くの結晶鉱物の中で水晶というのは形も豊かで、石好きさんやクリスタルヒーリングの中では、一番一般的な……いや、一番近しい石だと思うんですね。言葉……名前というものは、近しいものに大して数多くつけられると言いますたとえば、四季の変化豊かな日本では、時雨、さみだれなど雨を表す名前が多く、海に囲まれているために、魚の成長具合によって名前が変わってしまうほど名前が多い。たぶん砂漠の国や、遊牧の国では、たとえば砂漠の砂のようすを表す言葉や羊のようすを表す言葉がとてもたくさんあるのではないでしょうか。水晶は、色や内包物・形も豊かで、産出量も多いために、石好きさんにとっては近しい石。特に水晶に注目し、水晶を用いてきたクリスタルヒーリングの分野では、鉱物として単に「Quartz」ですませてしまうのではなく、面の形、内包物、表面のようす、全体的な形で様々な名前が付けられています。何人ものクリスタルヒーラーが自分の考え方に基づいてさまざまな名前を付けていますが、一般的には誰がどの名前を付けたとか、一人の人が付けた名前にこだわって「○○流」とすることは少なく、水晶の形態を表す言葉として臨機応変に用いられているようす。話は戻って「デヴィック・テンプル」。「五角形の面を持っていたらイシス」のように、わかりやすく説明できないややこしい石です。「エレスチャル」や「カテドラル」も、サイトによって同じような石が違う名前で呼ばれていたり、なかなかややこしい石ですが、「デヴィック・テンプル」のややこしさはさらに上。何しろ「形態に決まりはない」らしいのです。「こういう石」という決まりがないものをどうやって「デヴィック・テンプル」と呼ぶか。デヴィック・テンプルの「デヴィック」は「Deva」、サンスクリット語で「人間の力を超えた何か」、転じて「神」のことであるとされています。「神」と言い切ってしまうと、ちょっとよけいな概念が入るような気がするので、ここでは「精霊」と考えた方がぴったりくるかもしれません。「フェアリー・フロスト」という呼び方もあるようですから、「神」よりは「精霊」「妖精」のイメージだと思います。テンプルは「寺院」ですが、そのまま建物と解釈するのではなく、「精霊や妖精のよりしろとなれる石」のことだと解釈すると、なるほどと納得できます。内部のひびや曇り具合、形、大きさ、表面のようすなど……たとえば虹が出ていれば「レインボー・クリスタル」だけれども、単にその名前で呼ぶだけでは足りない、イシスやダウと呼ばれる決まりのある形ではないけれど、何か特別な名前で呼ばずにはいられない、際立って神秘的な石。それがデヴィック・テンプル(あるいはデヴィック・クォーツ、デヴィック・クリスタル)です。「際立って」というのがポイントであり、難しさです。ほかの石とは異なる「際立った何か」があるから、特別な名前が奉られて区別される。この「際立った何か」は、ある人から見たら特別に見えても、別の人は何も感じないかもしれない。だから、下手をすると「この水晶を表す名前がないから適当にデヴィック」もあり得てしまう。逆に石の卸元も小売りの店も、はっきりした根拠がないからあえて「デヴィック」としては売らないので、「デヴィック・テンプルが欲しい」と思ってその名前を探しても、なかなか見つからなかったりする。私は、デヴィック・テンプルは、そのように名付けられた石を探すのではなく、出会った石に対して自分で名付けるものだと思っています。たぶん、めったにあるものではないし、最初は何をどう呼んで良いやらわからなくて、つい、「わかる人」が「デヴィック」と呼んだ石に注目してしまうかもしれないけれど、むしろこれは誰がなんと言おうと、デヴィック」と言えるようになって、初めて現れる石であるかもしれません。何しろ精霊や妖精が宿るという、すごい名前を付けるのですから、「これならデヴィックでしょう!」と持ち主を納得させる、持ち主に自らにそう呼ばせる風格を備えていなければ。前置きが長くなりましたが、「誰がなんと言おうと」というわがまま的独断で、今回のライトニング・クォーツはKURO的にデヴィックと呼びたい。雷撃の音と光を閉じこめた、雷精宿る石。
2008/09/20
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突然復活!……ライトニング・クォーツ熱。マイブーム、なんだかとても気になるぞ、探しちゃうぞというほどでもないけれど興味が復活。よって「熱」。先日駆けつけた某石屋さんの即売会で、久しぶりにライトニング・クォーツを選んでしまいました。ライトニングクォーツはすでに3~4個持っていて、一つはちょっとしっかりした大きさのレーザー・タイプ。もう一つはライトニング・メルトと呼ばれていた、落雷の衝撃でタンブル状になってしまった変わり種。ラインナップとしては充実していると思っていたので、しばらくは新たに手に取ることもなかったのですが……。ライトニング・ニューフェイスはこんな石。今まで持っていたのが細いレーザー・タイプばかりだったので、幅広ポイントタイプは初めて。けっこう大きいので、我が家では最大ライトニングの座につきました。さてこの石、大きさは長さ11センチ、幅5センチ×2.5センチ。ほぼトップ(先端)に「落雷」したらしく、一つの角に沿うように上から下まで、ライトニング・クォーツ独特の「稲妻模様」の痕跡を刻んでいます。上の画像では、写っている石の左半分がほぼすべて落雷痕です。「落雷」したと書きましたが、地表に露出していた水晶に空から直接落雷したわけではありません。そんなことがおこったら、いくら何でも水晶ははじけ飛んで木っ端みじんです。地表に落雷した電流が地中を伝わって、水晶に傷跡を刻み込んだ……それがライトニング・クォーツなのです。水晶は世界各地で産出し、落雷も世界各地で起こるでしょうから、ライトニング・クォーツが各地で見つかっても良いはずです。しかし、「ライトニング・クォーツ」としてみられるのは、ほとんどがブラジル産。たまに、別の産地でライトニング? というのがあったと聞くのでブラジル以外にはない!とはいいませんが、産地と言えるくらいの数を算出するのはブラジル・ミナスジェライスのあたり。これはどうしたことか……。実は、落雷した場所に水晶が埋まっていたとしても、必ずしもライトニング・クォーツになるとは限りません。水晶を包んでいる岩盤の特性や、含まれている水の量など、さまざまな条件が重なり合わなくてはならないのです。ライトニング・クォーツが採れるのはミナスジェライス州でも エスピニャッソ層群に属するコルヴァイル鉱床だ……ということですが、これをもうちょっとわかりやすく書くと、エスピニャッソという山脈中にある崩積鉱床……でしょうか。崩積鉱床とは、字のごとく崩れて積み重なった……つまりがっちりした岩盤ではなく、やや風化してもろくなった地層のこと。この、がっちりとした岩盤ではなく、風化して崩れた地層に適度に水がふくまれ、しかもちょうどいいあたりに水晶が内包されていることで、水が落雷の電流を通し、地層がその衝撃から水晶を守った……おおざっぱに言えばそういうことになるようです。で、このコルヴァイルという言葉、実はほかの石の所でも出てきます。……レムリアン・シードです。レムリアンシードを、その命名の由来から個人的に規定すると、カブラル山脈のコルヴァイル鉱床から産出する、表面がうっすらピンク~オレンジで、一面置きの柱面に横筋(レムリアンリッジ)が見られる水晶……となります。詳しくはこちら。このカブラル山脈とはエスピニャッソ山脈から分かれて伸びる山脈で、その分かれ目がちょうどディアマンティーナのあたり。……ということで、ごくまれに「ライトニングのレムリアンシード」が見られるのも、頷ける話なのです。話を戻します。なぜ、今回このライトニング・クォーツを選んでしまったのか。その決め手は内部のひびとミスト。一見ライトニングとは関係ない部分でした。最初、派手な落雷痕に目を引かれ、「おお~、溶けてるねえ」などと、なでなでしていたら、ふと水晶内部のクラックが気になりました。このひび。ある角度から見たら、まるで大気の中の吼え猛る力が収束し、一条の光の龍となって大地に走る、稲妻のように見える……。内部に散らばる、破片のようなひびは、実はあまり見かけないような気がする。似たものを強いてあげるとすれば、実はこちらのライトイング。こちらのライトニングは、おなじみの落雷痕とは別に点状の小さな落雷痕が別にあり、内部のミストと破片状のひびがそこから筋状に伸びていることから、もしかして水晶表面だけでなく、内部にも電流(または落雷の衝撃)が流れたのではないかと想像した石でした。では、これは……?石をじっくり見てみると……あった。目立たないけれど、同じように小さな点状の落雷痕。角度を変えると、この点状の落雷痕からミストやひびが筋状に伸びているように見えます。一つだけならば、単なる想像の域を出ませんが、二つの石が共通のの特徴を持つならば、想像は推測となり、意味を持ち始めます。この石、表面だけでなく内部にも落雷の跡を残しているのかもしれません。(結構まじめに主張してみたり)
2008/09/19
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ブラジル産のアメジストです。大きさは握り拳ほどと大きめ&重め。私は、掌サイズの石が中心なので「大きい石」は少ないですが、その中でもアメジストの大きいのとなると、さらに少ないような気がします。たぶん一番大きいのはパキスタン産のクラスターで……たぶん、この石はベスト5~6に入る……かな?たしか、大きいのはだいたいがクラスターかジオードなので、一つの結晶での大きさとなると1位2位を争います。画像には「アメジスタ・パウリスターノ」と入っています。「アメジスタ」はポルトガル語のアメジスト。発音はアメチストに近いらしいです。噂に聞いたところでは、以前、「天然石(鉱物?)」の分野で統一基準を作ろうという話が持ち上がったことがあり、まずは名前の表記……アメジストかアメシストか。ブラジルがアメジストの一大産地なのだから、ブラジルの呼び方に従おう。……ところがブラジルではアメジストでもアメシストでもなくアメジスタ(アメチスタ)。しかも日本語発音で無理にアメジスタ(アメチスタ)と言っても通じず、まだしもアメジストの方が通じるよ、と言う体験談もあったりで、統一基準話があっさり頓挫した……とかしないとか。とにかくアメジスタはアメジストの意味。次にパウリスターノは「サンパウロっ子」というような意味。東京生まれを「江戸っ子」というようなものです。その通りでこの石はサンパウロ産。サンパウロ州はミナスジェライスの南のお隣ですが、意外に水晶が産出せず(掘ってないのかも)、アメジストでサンパウロ産というのは珍しいのだそうです。この石は2005年に海岸山脈あたりにあるバナナのプランテーション内で鉱脈が見つかり、一年間ほど採掘されたものの、落盤事故などが起こったため採掘されなくなりました。(最近再開下という話もあり)大変きれいな石が多かったらしく、ルーズにカットもされたと聞きますが、写真の石は、色は淡め。色にもむらがありスモーキーも混じっています。確かにルースには適さないかもしれませんが、原石としてみた場合は、どっしりとした形、表面は磨りガラスのようなマットでありながら内部にはアメジストの濃淡とスモーキーのファントムを持つ、表情豊かな石です。端っこの部分が透明黄色に見えている部分があり、もしかしたら、アメトリンでもあるかも。
2008/09/18
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ヒマラヤ水晶です。ガネーシュ・ヒマール産です。長さ5.5センチ、幅2.8センチ、厚み、一番暑いところで8ミリ。……小さくて薄くて、白濁しています。ヒマラヤ水晶だから……、ガネーシュヒマールだからというより、この石の形は、まるで翼のよう……そこに惹かれました。薄っぺらなこの石の裏側は、ごつごつしていますが、破断面ではなくて結晶面です。……ということは、この石は、自らこのような形になったのだと言えます。たまたま……というか、こういうシート状の石をいくつか見たことがあるので、変な形に結晶する環境があったのかもしれません。もとから、「変な形」に弱いのですが、ワイヤーでひねくることを覚えてからというもの、こういう「ぴったりの大きさ」のものを見ると、ついつい「ワイヤーできるか?」と考えてしまいます。石のワイヤーペンダントヘットは、ある程度の大きさがないと映えないし、大きいと重くなります。こういう「薄っぺらな石」は大きさと重さの問題をクリアできる貴重な石。しかも形がおもしろい。ただ、白濁してつやがいまいちなので、ちょっと地味になるのが惜しい感じです。でも、この形はおもしろい。なんとかおもしろくできないものか、いろいろ工夫してみたいです。
2008/09/17
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アフガニスタンはクナル産の水晶です。ちょっと前に紹介したアフガニスタンのモリオンと言いたい水晶と一緒に買ったもの。同じかごに入っていて、よく似た風情で、おそらく同じ産地、ひょっとしたら同じ晶洞あるいは鉱脈から出たんだろうと思える水晶です。ただし、こっちはモリオンではなくてスモーキー。光に透かすときれいにコーヒー色に透けてくれます。この水晶の最大の見所は、透明水晶がくっついていること。無色透明ではなくて、厳密には淡いスモーキーかもしれませんが、下の濃いスモーキーと比べればその差は歴然の透明さ。表面にうっすら付着物があってもやっぱり透明なのがよくわかります。……で、こういう水晶を見ると不思議なんですが。これだけ色が違う。くっついたように見える。だとすると、スモーキーが成長して一段落(?)したあとに、透明水晶がそのうえで新たに正当したのでしょう。では、透明水晶がこれだけの大きさに成長している間、なぜスモーキー部分はそのままだったのか?透明部分がこれだけ成長したということは、つまり、この石は水晶が成長できる環境下にあったということ。ならば、スモーキー部分も成長したっていいはずです。スモーキーの上に透明な層が成長するとか……。あら? そうすると、透明水晶部分がスモーキー部分にめり込んだようになってしまうわけで、そうなっていないということは、スモーキー部分はあまり成長していないということで……やはり謎。これで、結晶の中に別の小さな結晶が完全にない補されている「マニフェステーション」だと、水晶が成長している途中に、小さな結晶が熱水に流されてきてくっついたものが内包されてしまったのかもしれないと説明されていますが、いくら何でもこんな大きいものが「流れてきた」とは考えにくい。そんなに珍しいものでもなくて、時々見かけるけれど、どうやって成長したのでしょう?……さて、以前に「なぜだ」「不思議だ」と問題提起ばかりして、ちっとも「答え」を出してないと言われたことがあります。それはまあ、その通りなんですが。必ずこたえを出さなければならないものでしょうか?それもすぐ?私はとりあえず「疑問を持つ」ところからはじめたいと思っています。軽い気持ちで見ていたときは気が付かなかったこと、知識がないためにおかしいとも思わなかったこと、それが「あれ?」と思えるようになったということは、私の中では小さな一歩。「変だなー」「不思議だなー」といいつつ、それを覚えておいて、その答えを探し続ける。それが「変」でも「不思議」でもなく、「そういうことか」と思えるようになればさらに小さくもう一歩。がちがちの鉱物系でもなく、何でもありのパワーストーン系でもない、独自路線の隙間系の道を行くならば、とりあえずちまちま自分の足で。それに、「変だ」「不思議だ」と意志表明していると、「それはね」と親切な方に教えていただける可能性も高まります。……ということで、これからもたくさん疑問をまき散らしていくことにします。
2008/09/16
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ブログ解説以来1547日で、平均 400 アクセス/日。微妙にあがり下がりするんですが、年あえず瞬間的に到達!……記録させてください。
2008/09/16
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これまでに既製品にアイロンプリントでエコバッグやTシャツを作ってきましたが、今回は「プリントできる布」というのを見つけたので、バッグに挑戦。この「プリントできる布」というのは、アイロン接着ができる麻布調のシート。前に使ったアイロン転写用紙が、ちょっとぴかぴかしてしまう感じだったので、こっちもなにやら使いでがありそうです。最初ははかなくなったジーンズでバッグを作り、そこに鉱物標本のラベルみたいなのをアイロンプリントでちりばめようかと考えていました。でも……デニムでバッグとなると、布が厚くてややこしい。しかし……石バッグなのだから、なるべく厚い布で、丈夫なバッグがいいぞ。そんなことを考えていたら、またまた無印良品で見つけました。生成のキャンバス地のバッグ。色は生成だけど、布地の丈夫さは十分。肩にかけるベルト部も幅広で脇を通って底部まで達しているので、思いものを入れても大丈夫そうです。しかも思い切って加工できる650円。ちょうど石バッグ兼何でもバッグが欲しかったので、これを買いこみ、しばらくどうしようかと考えてみました。色が生成だから、ラベルを散らすデザインは映えないだろう。えーと。考えた結果がこれ。バッグの片面はこんな感じのワンポイントのアイロン・プリント。もう片面はこんな感じ。大きな文字の方は、パソコンで紙に文字を出力し、それに沿って100円ショップで買った、薄いプラスチックシートをカッターナイフで切り抜き、切り抜いたシートを鞄に固定して、アクリル絵の具をぺたぺたぺた。ゴールとも混ぜて、ちょっときらきらさせています。アクリル絵の具は、乾くと耐水性になるので、とれません。そして、こちら面にもアイロンプリントでワンポイント。「Void Mark」の文字は使ってしまったので、漢字で。アイロンプリントだけでは味気なくなりそうだったのですが、久しぶりに持ち出したアクリル絵の具がいい感じになりました。今度はTシャツやジーンズにもアクリル絵の具してみたいかも。●ついでにアフィリエイトアイロン転写用紙(白・淡色用)●アイロン転写用紙(濃色用)
2008/09/15
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「KUROさんがアンダラ?」と私を知る石好きさんに怪訝な顔をさせた(らしい)アンダラです。自他共に認める「パワーわからん人」の私が、見た目と触感のみで感じたところでは、先日書いたように手触り・温度・重さは水晶(石英)よりもガラス。似た形の最強引っかけ要員の水晶(石英)のかけらと比べると、割れ方がなめらか、つやつやであるように思えますが、ガラスでもそのようなものがあり、逆にアンダラでもごつごつ割れているものを見たことがあるので、これはこのピースが、たまたまこのように割れたということでしょう。一カ所気泡によると思われるような穴があり、これも水晶(石英)ではないことを裏付けています。実は、今回の参加型実験企画でアンダラをネタに取り上げ、名前候補の中にアネラクリスタルを入れたところ、アネラクリスタルについてのメッセージを続けて複数の方からいただきました。たまたま、アネラ・クリスタルには問題(?)が持ち上がっており、そのためであると思われます。本来なら直接お返事すべきところですが、もしかしたら、今後同じような思いでメッセージをくださる方もいらっしゃるかもしれませんので、今回、個人的意見を書かせていただきたいと思います。なにぶんにも、今回、企画としてアンダラやアネラの名前を上げはしましたが、私個人はアンダラを買うにもその説明ではなく、手元の人工ガラスと比べてみたいという、ある意味失礼な興味で手にしたので、ちょっと素っ気ない言い方になってしまう点はご容赦ください。アネラ・クリスタルとは、見た目アンダラそっくりの、アクアマリンのような淡い水色のガラス状の石です。2008年1月、(アンダラクリスタルの発見者)ネリー氏がヒンズー人に寄贈したアンダラ(シエラネバダ産)が「爆発」するという出来事があり、これを母胎にして生まれたのがアネラクリスタルである……というのが、最初の情報でした(と、記憶しています)。ところが、9月に入ってやや情報が変化したようなのです。アネラクリスタルにはアンダラの発見者ネリー氏は関わっていない、アネラクリスタルは爆発したアンダラのかけらではない……という情報が出たかと思えば、ネリー氏がアンダラとアネラはいとこだと言っている……という情報も。私がとりあえず頭の中を整理したところでは、アネラクリスタルは爆発したアンダラではない。アンダラとは「いとこ」ということだが、では何かというといまいち不明……というところでしょうか。……で、いただいたメッセージおよび、いくつかのブログを拝見したかぎりでは、販売サイドの説明が根拠だったのに、その根拠が一気に揺らいだことで、返品すべきか否か? 産地や正体が不明なものを売るのは違法ではないのか? 店の対応はこれでいいのか? アンダラは? ……など、かなり疑問や不安を抱えておられるようす。もちろん、返品するもしないもそれは個人の判断です。私はそれに対して何を言いませんし、言う権利もありません。逆の立場だったら言って欲しくありません。「違法では?」という点については、一般的に考えるなら変だと思います。ですが「違法」という厳密な言葉のもとで判断を……ということなら、それ相応の機関の判断を仰ぐのが適切であるとしか言えません。「お店の対応に納得がいかない」……これについてもショップ側と納得がいくまで(冷静に)話し合いをされることをおすすめします。参考までに、私自身が見聞きしたケースでは、お店で販売された石が名前が違っていて返品受付……という場合は、間違っていたその石のみが対象でした。アネラクリスタルの情報が間違いならアンダラも不安で返品したい……という方もいらっしゃるでしょうが、たとえば、スーパーマーケットで牛肉に産地偽装があった。となると豚肉も不安だから返品したい……という話として考えると、それはちょっと。やはり問題が商品のみ……というのが妥当ではないでしょうか。いきなり「返品したい!」ではなくて、まずはアンダラの情報を求めてみてはいかがでしょうか。産地が違っていた、石の種類が違っていたというのは、間違いです。そのままでいいはずがありません。販売側として訂正し、対処する義務があると思います。ただ……石は、ともすると個人の主観と深く結びついているので、商品の情報違い→返品という対応にも主観が入り込んでこじれてしまう可能性もあるかと思いますので、ここは努めて冷静に、客観的に……。たとえばのお話ですが、二つのお店が同じ石を売っていたとして、A店は店員の対応が親切だからいい石、B店は店員の態度が悪いから、あそこの石は偽物だ……というのは変ですよね。今回この問題が持ち上がったことで、石の産地、この石が本当にその石なのか……という点について、改めて考えた方もおられたことでしょう。説明を信じて買ったのに、それが覆ったときの不安な感じ……。失礼を承知で申し上げますと、最近のヒーリング系の有名な石、ロシレムにしろ、アゼツライトにしろ、アンダラにしろ、「どこ」というのがよくわかってない石が多いのです。ロシレムはウラルの「ブルーエンジェル」である、アゼツライトはノースカロライナとバーモントと南インドのサチャロカである。そういう話は出てきますが、ではそれはどこだ……となった場合、実はよくわからない。ノースカロライナ州と言っても広いし、南インドでサチャロカがどこだかわからない。アンダラに至っては未だに天然説・人工説がある。アンダラもアゼツライトも、最初は「限られた量しか採れなかった(もう採れない)希少な石」というふれこみだったと記憶していますが、その後新しいタイプが続々と……アネラばかりがわからないわけではないと思います。これがほかの石だと、鉱物標本としても流通するので、そちらの方面から調べて、たとえば確かに水晶らしい、海外サイトで同じ産地のラベルで特徴が似通った石が出ているから、産地としても間違いではないらしい……などと確認し、ミネラルショーでちゃっかりゲットできたりします。私は、隙間系石好きとして、説明でその石に興味を持ったとしても、買うか買わないかの段階になると、「そういう説明がついている石だから」ではなくて、石の形や内包物やそういったものが占める割合が大きいので、自分が調べた結果に納得できれば、売っている店や売られ方は問題にしません。ただ、ヒーラーが名前を付けた石では、違う方面からの確認が難しいです。スーパーセブンやボージーストーン、ロシアンレムリアンくらいまでは、なんとか鉱物標本としても見かけることがありましたが、アゼツライトやアンダラは、名付け親のヒーラーやその関係者が流通も一手に握っていて、鉱物標本として売られた場合、どのような表示になるか……というような確認もとれません。石を買う場合、自分が価値を置くポイントはどこなのか、そのポイントや値段と石そのもののバランスは納得できているのか……、そのような点について自分に問いかけ、自分で答えを出さなければならないと思います。自分の価値基準に問いかけるのですから、自分でなければ最終決断できないはずです。アゼツやアンダラの場合、私がポイントを置く産地や石の情報についてが不鮮明、値段については財布の中身と相容れない……ということで、「買わない」という選択をしてきました。今回企画に登場しているのは、値段の点が何とかクリアされたからです。(アゼツに至っては320円でしたから……汗)相場について気にされている人がおられましたが、これまで何回か述べてきたように石の相場は一概に言えません。石一つ一つの条件も違えば、店や流通経路によっても大きく違います。石そのものとは関係ない店の必要経費で差が出る場合も多いです。同じ店に同じ産地・種類の石が入荷しても、そのときの為替相場や産地の政治情勢で変動したりもします。慣れと勘と自分の希望で判断するしかありません。最後にある意味ショックな写真をもう一枚。撮り方を変えた、同じアンダラクリスタルです。撮り方ひとつで、こんなに見た目大変化するんだから、自分で納得できないと買えない!写真を撮ることで、そんな考えが身に染みついたのかも……。
2008/09/14
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この企画をやったところ、知り合いの石好きさんから「アゼツとかアンダラとか持ってたの!」と驚かれてしまいました。普段の私のツッコミ具合からすると、持ってるのが意外なんだそうですが。はい、持ってます。……というか手に入れる機会があったのでこの企画が発動したと言った方が正しいかもしれません。「アゼツライトはこんな石」だけでなく、さらにつっこんで「……と思われる」ということまで口を挟むとなれば、できれば実物を見て、さわっておきたいもの。それがたまたま手にすることができたので、だったら皆さんにも比べてもらおう!と、思い立ちました。このように「資料」として求めてしまったので、ちょっと石には申し訳ない気分……。……で、実際手にしたアゼツやアンダラについてですが。今回「写真だけ」という限られた情報で石を見て、それが何であるかを考えることにチャレンジされて、予想以上にわからないと感じた方もいらっしゃったのではないでしょうか。私は、石のパワーについては全くわかりません。しかしそれでも写真だけよりは、実物を見てさわった方がわかります。重さ、質感、さわったときの温度、写真には写っていない部分、もっと細かい部分……そういったものは石の一部でもあります。たとえば、ガラスであるVidro na Terraは、同じくらいの水晶とさわり比べると、重さではやや軽いです。……といっても、全く同じ大きさのもの同士ではないので厳密ではありませんが、水晶好きとしていろいろ水晶をさわってきた中で、これくらい(の水晶)ならこれくらいの重さ、と無意識に予想したものよりも、Vidro na Terraは軽く感じる。そういう違いです。さわった瞬間の温度では、水晶の方が冷たく感じます。小さなかけらなので、アンダラでは重さの違いがよくわからないのですが、温度についてはアンダラもガラスと同じ感じ……冷たくありません。温度を比べるには、できれば同じくらいの大きさの対象物を室温で放置し、さわった瞬間の温度の差で感じ取らなければなりません。窓ガラスと水晶とか、ポケットに入れていた水晶とガラスとか、そういう比べ方ではわからない、微妙な違いなのです。実物を見て、新たに想像がふくらんだところもあります。ネリーランド産ローズクォーツ(以下、ネリー・ローズ)。これは、アンダラを購入したところで、ありがたくもおまけに付けていただいた血さなかけらなのですが、このかけら、薄板状をしています。鉱物には劈開(へきかい)という、決まった方向に割れやすい性質を持つものがあります。八面体のフローライトや、斜めにひしゃけた直方体のカルサイト、ぺりぺり薄くはがれる雲母などは、劈開を持つ鉱物の代表格。一方水晶(石英)には劈開がありません。そのため割れた水晶のかけらは「ぶっかき氷」と形容してしまうような不定形です。つまり、ふつうならこんなふうに薄板状に割れたりしないはず。たまたま偶然こんな風に割れたのならともかく、ほかのネリー・ローズにも薄板状に割れる性質があるならば……これは変。さっそくアンダラを購入したところで聞いてみると、どうやらネリー・ローズは薄板……平らに割れる傾向が多いようす。劈開がない水晶が、こんなふうに比較的平らに割れる。これは、メタモルフォーゼスやアフガニスタン産ローズクォーツの一部で見られる特徴で、地中で圧力などの変成作用を受けた「メタ・クォーツ」ではないかと言われている石たちです。ひょっとしたら、ネリー・ローズもメタ?で、ネリー・ローズがアンダラと同じパワーを持っているというのなら、アンダラにも何らかの変成作用が関係しているのだろうか……。小さなかけらからいろいろ想像がふくらみます。さて……「そっくり博覧会」の結果ですが、私は今の段階で私の価値観・意見でまとめてしまうことにためらいを感じています。48番のアゼツにアゼツ票が集中したことで、「やっぱりアゼツにはパワーがあるんじゃないか」とも言えるし、アゼツ票を獲得したほかの石や、アンダラ票の石を並べてみると、「アゼツはこんな石」「アンダラはこんな石」という外見的特徴がある石に票が集まり、アゼツでは一番アゼツらしいのが本家アゼツだった……という見方もできそうです。アンダラはちっとも当たってないし、やっぱりこういう「パワー」は気のせいと言う人もいるし、一方でそれでもアンダラは「パワーを感じる」票を意外に獲得しているし、名前当てではレムリアンシードやモルガナイトが当たっている。いったいこれは?という見方もできます。最初は「画面越しにパワーは伝わるか」でしたが、今となっては、あるのは画像だけという条件である意味「石だけを見る」という機会、その感覚を覚えていただくこと、結果を見たときの感覚を、どう判断するかと言うこと、同じ条件で同じものを見たほかの多くの意見を見ること……それを自分なりに役立てていただけたらと思っています。(もちろん、「石を楽しむ」という機会であるのが一番なんですが)たとえば、Vidro na Terraにアンダラ票を入れてしまい、「うわー、人工ガラスと間違えた」だった場合、そこに「人工ガラスなんかに」という意識が混じっているのであれば、それは裏を返せば「自分は、天然であることに価値をおいている」と言うことの表れでもあります。だったら「天然である」と言うことがどういうことなのか、それが欲しいのであればどうしていくべきか、そういうことを考えてみてもいいかもしれません。そんないろいろな機会になればと思っています。皆さんのご感想をお寄せくださいね!
2008/09/13
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別館ホームページの仕様では、携帯などからでは見にくいようなので、こちらでも。簡単な解説付きでどうぞ。1:アメジストルースカット用の原石のようです。濃くて鮮やかな紫色。2:ブルー・トパーズ淡い水色。たぶんお店の人によるとナチュラル・ブルーとのこと。ブラジル産3:へリオドールほんのわずか黄緑がかったレモンイエロー。ブラジル産。かけら状で、色合いも似ているので……アンダラそっくりさんとして登場願いました。4:ピンク・フローライト薄い破片状だが、一部分に結晶面あり。パキスタン産5:バイトウナイトゴールデン・ラブラドライトとも呼ばれることもある。ラブラドライトとよく似た成分の長石。6:ピンク・ジラソルほとんど見かけないが、ピンクのジラソルもあるらしい。マダガスカル産7:モルガナイトフリーカットのモルガナイト・わずかにオレンジっぽいピーチ色。8:ローズクォーツうっすらピンクで透明度高し。タンブル。9:グリーン・アメジストさわやかなミントグリーン。黒背景で色がよく見えなくてごめんなさい……。10:アメジストラベンダー・アメジストとも呼ばれる淡いタイプ。透明度が高い、カット用の原石らしいです。11:リビアン・グラスリビア砂漠で発見される淡黄色のテクタイト。12:パキスタン産水晶 ちょっぴりスモーキー。裏返すとぴかぴかの結晶面です。あえてスケルタルっぽい断面を撮ってアンダラそっくりさんに化けたつもり。13:モルガナイト 一番最初に買った破片状モルガナイト。見た目ローズクォーツと区別が付かなさそうなのに、正解が多くてびっくり。14:ネリーランド産ローズクォーツ黒背景でごめんなさい……。ほんのりうっすらピンク。ネリーランド産のローズクォーツは板状に割れるらしく、もしかして「メタ・クォーツ」ではないかと想像してます。15:メタモルフォーゼスファースト・メタモだったタンブル。16:モルダバイト コレは見た目で一発。不動の正解率。「モルダバイト・フラッシュ」と言われるくらい強烈なパワーがあると言われているそうなので入れてみたんですが……。17:グリーン・ムーンストーンはい、「長石」です。18:オーロ・ベルディメタモが放射線+加熱でグリーン・ゴールドになったもの。変化の具合も淡いものから鮮やかなものまでさまざま。これはかなり鮮やかなタイプ。……アンダラでもこういう色ってありませんか?19:ピンク・メタモ ちょっと濃いめのピンク・メタモ。ローズクォーツと比べると、ちょっとオパールっぽいふんわりにじむような輝き具合。20:メタモルフォーゼス 半透明カルピス色のぶっかきメタモ。これもパワーがある石と言われているので入れてみました。21:ジラソル 見た目メタモと区別が付かないジラソル。一応ジラソルはマダガスカル産、メタモはブラジル産。ジラソルはメタモのようには派手に変色しない……らしいです。22:アフガニスタン・ローズ 実物のネリーランド産のローズクォーツを手に取ってみて、アフガニスタン産ローズに似ているなあ……としみじみ。(見た目とか、メタっぽいところとか)名前を伏せて見てもらったらどうなんだろうと……ごめんなさい引っかけ問題でした。23:ローズ・クォーツ マダガスカル産。ちょっとラベンダーがかっているような、変わった色あい。24:サニディン 玻璃長石と呼ばれる長石の一種。25:Vidro na Terra ブラジル産の人工ガラス。Vidro na Terraの紹介のところで写真が出ています。あえて角度を変えて撮りました。26:ジラソル 見た目透明なのにジラソル。光を当てるとうっすら青い光が浮かぶ不思議な石。ジラソルは「ブルーオパール・クォーツ」と呼ばれていることもあり、それはこのタイプを指すのではないかと想像しています。27:ウラン・ガラス 不動の「人工ガラス票」を獲得しちゃいました……この色では無理ないですか。人工ガラスですけれども、これはウラン・ガラス。紫外線で蛍光します。日光でもある程度蛍光します。(ウランの量は極微量なので健康被害はありません)パワーストーン的にパワフルな石扱いされているようなので入れてみたんですが……。28:レムリアンシード 37のガラス玉との比較で入れてみました。意外に正解率が高くてびっくりした石の一つ。29・30・31・32:Vidro na Terra ブラジル産の人工ガラス。ごめんなさい……やるに事欠いてガラス4連打。でも……きれいだと思うんですけどね。私は、人工のガラスだとわかっていても好きです。33:“天然黒曜石”“天然黒曜石”なんだそうです。中国産。実際のところは……?かなり色鮮やかで割れ口鋭い石。「気になる」「パワーを感じる」というプラスイメージ票と「見ているとちょっと……」というマイナスイメージ票の両極端の票が目立った石。34:ケブラ・リーザ ちょっと変わった割れ方をするブラジル産水晶。鉱夫さんたちがお守りにするらしいです。35:メタモルフォーゼス ……というかメタモからオーロベルディへの変化途中。メタモに放射線照射するとこのように真っ黒になり、これを加熱するとオーロ・ベルディになるんです。36:黒曜石 国産・和田峠産黒曜石。オブシディアンです。アンダラがオブシディアンのような石とされているので比較として。37:ガラス ガラス玉です。水晶との比較として。38:ガラス ロシア産のガラス玉。なんと内包物入り。「Glass]と言われて買ったんですが、人工か天然かを確認しなかったのが心残り。「Glass」と言われて人工だと思いこんだんですよねえ……。39:ヒマラヤ水晶 ガネーシュ・ヒマール産。大きめ原石から欠け落ちました……(汗)。パワーのある石の呼び声も高いガネーシュ・ヒマール。その実力やいかに?40:ヒマラヤ水晶 どうやらインド産であるらしいかけら状水晶。形がそっくりなのでアンダラの引っかけ要員として登場!41:アンダラ・クリスタル 「クリア」とのことですが白い紙の上で見るとうっすらグリーン?確かにアンダラです。アンダラ好きさんならきっとご存じのところで購入しました。ネリーランド・ローズも同じところで。42:フローライト 岐阜県産。ちゃんとフローライトらしい形をしているんですが、写真に撮ったらそっくりさんになってしまったので……。43:ブルー・オブシディアン 人工ガラス。鉱物ショップで買ったので、しっかり人工ガラスと明記されていました。44:アンティーク・ガラス パキスタン産で、一部わずかに銀化しています。人工ガラスですが、Vidro na Terraよりも遙かに長い間地面に埋もれていたはず。45:トパーズ クリア・トパース。ブラジル産。結晶の形をしてるんですが、破断面から撮影して、ちょっと化けていただきました。46:アンティーク・ガラス44と同じくパキスタン産。ひび割れ、銀化し、かなりワイルドで個性的な形状になっています。きれいというのとは違う、迫力で選んだもの。人工ガラスでも「パワー」があるか。そのテストピースとして。47:テクタイト オーストラライトと呼ばれる、オーストラリアのテクタイト。48:アゼツライト 小さな小さな破片なんですが……。ロバート・シモンズ氏のところからきたものらしいです。
2008/09/13
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今日は、局所的石イベント。石好きさんが集まる会、またの名をとあるお店の即売会。スタートにちょっと出遅れました……。初日はたくさんの方がいらっしゃるので、顔見知りの方とご挨拶&石探し。目当ての石を確保したら石談義。石、石、石の石密度の高い日でした……。お話しできた皆さん、ありがとうございましたー。楽しかったです。スタートに30分ほど遅れたせいなのか、なんなのか、今回選んだ石は、すでに持っている種類ばかり。「○○石2号」「△△石3号」というわけです。それを見た、知り合いの石好きさん、「今日は、(石のラインナップの)強化月間?」そうみたい……。同じ種類の水晶がいくつも欲しくなるのは、私がばりばりの鉱物マニアではない証拠?今のところ、溶け水晶と、ケブラ・リーサがきています……。
2008/09/12
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参加型実験企画「そっくり博覧会」問題の48枚の正体を公開!(48枚の問題写真の下に入り口があります)画面を開いただけでは直接答えが見えないようになっておりますので、引き続き回答にチャレンジいただけます。また、48枚が何の石か、各石の得票数を見てのご感想もお待ちしております。では、そっくり博覧会会場へ!
2008/09/12
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えー、5日以降、たくさんの方にご参加いただいております「そっくり博覧会」結果は、楽しく集計させていただいております。どうやら回答も一段落したようですので、明日48枚の正体発表したいと思います。ここで図々しくももう一つのお願いを。この実験企画、自分では確かめられないがためにみなさんのご協力を仰ぎました。写真だけで石を見てどうなるか!……その結果も、やはり皆さんに見ていただきたいと思うのです。中間報告以降の集計と、48枚の正体をご覧になって何か思うこと感じたことがありましたら、どんどんお寄せください。それがこの実験の真の結果になるのではと思っています。さて、これから後はいつもの石雑記。ケブラ・リーザです。カブラ・リーザというのは、ブラジル水晶で、ふつうの水晶が割れる場合は角がとがった鋭い形に割れていくのに対して、タマネギの皮をはがすように層状に割れていくのだという、ちょっと変わった水晶なのだそうです。そのために、残った形は、水晶(石英)が割れてできた形とは思えない、丸っこい形。故にケブラ・リーザ、ポルトガル語で「なめらかに割れる」という名前で呼ばれているそうです。今回の石は、我が家のケブラ・リーザ2号。……2番目に登場したために便宜上2号と呼びますが、1号も2号も同じ時に買ったもの。1号は、形がなるほどケブラ・リーザのスタンダード、しかし表面がちょっと風化磨りガラス。2号は、透明度抜群、しかし一部に母岩が食い込んで、形がちょっと惜しい感じ。それそれに良いところ、いまいちなところが入り交じり、どちらを選ぶこともできずに2使ってしまったのでした。溶け水晶マイブームがきてからというもの、なぜかケブラ・リーザがいい感じなんですよ~。おそらく割れなければわからなかったであろう結晶の癖が、割れることで露わになる。割れて、その後に残ったかけらは、まるで石の芯、精髄。それが、卵を思わせるような、丸みを帯びた形をしている。「割れてできた形」ではあるけれど、同時にそれは石が自らとろうとした形のような。石が、最後に残る何かを守ろうとした形のような。そんなイメージが浮かびます。今回のケブラ・リーザは、形がいまいちである原因の母岩の食い込みが、石越しに見るとガーデンになっていて、その上をケブラ・リーザの割れ方で透明な水晶が丸く包み、一つの世界の風情を醸し出します。見れば見るほど、水晶の割れ方じゃないよなあ……。レムリアンシードは、結晶面の横筋(レムリアン・リッジ)にレムリアの情報を刻み込んでいるのだと言われますが、ケブラ・リーザはもしかしたらこの割れ方で、何かの秘密を語っているのかも。ちょっと金色に染まり始めた夕方の光の力を借りて、輝くみずみずしさを写してみました。
2008/09/11
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参加型実験企画「そっくり博覧会」にたくさんの方のご参加をいただいています。ありがとうございます~。そこで、実験に使用した石写真48枚をずら~りと並べた壁紙を作ってみましたので、よろしければどうぞ~。これならすべての石を一度に見られます。トップにアイコンが多い方のために、トーンを落としたタイプも作りました。ダウンロードのページはこちらです。
2008/09/10
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先日の、石探横町2008秋の戦利品……というか、同じ日に別の場所で買ったもの。ルチル入り水晶のブレス。私は、金運のためにルチルとか、何が何でもルチルというわけでは全くないので、選ぶ基準はほかの石と同じ。興味を引かれるか否か、グレードと値段のバランスに納得できるか。その点、今回のブレスレットはいろいろとマル。昨今のルチル入り水晶人気のために、この手の金色ルチルの値段は急上昇、水晶部分が白濁し、ルチル部分の色合いもいまいちなものでも、結構値段が高かったりします。けれど、このブレスは水晶部分は透明だし、ルチルはきらり金色、輝き良し。8ミリブレスで、なんとお値段、かの文豪先生お一人様分。さらにはかごいっぱい選び放題。今まで欲しい~高い~とやきもきしていたわけじゃありませんが、これなら当然アリでしょう。せっかくだから、ルチルの多いもの、色合いのきれいなものを選びたい。ついでに袋にも入っていなかったので、試しに腕にはめてみました。「あら?」ここで発覚、石のグレード、値段に続く第3の条件。実は、原石ではなくてビーズの金ルチルは、意外に映えない石かもしれないと思っています。「ルチル・キャッツ」と呼ばれるほどぎっしりきらきらにルチルが入っていればともかく、ふつう程度のルチルは見たときと身につけたときの印象が違うかも。これは人それそれかもしれませんが、たいていの日本人の肌色は、黄色みを帯びた肌色。このわずかな黄色みが、ルチルを肌になじませることにもなり、肌になじませすぎて「意外に映えない」原因にもなるようなのです。……というわけで「これはルチルが多いかも」「これはルチルがきらきらかも」と選んだものは、意外に地味。「んー?」首をかしげつつよくよく見てみると、水晶部分の色味に差があります。どれも水晶部分がかなり透明な有望株なんですが、色味がない無色透明のものと、「スモーキー」と言うまで色が付いていないものの、無色透明と比べると、明らかに「影がある」色のものと。この「影がある」透明水晶は、そのためにルチルが際立って見えます。しかし、実際に身につけてみるとこの「影」のためにくすんで見える。ならば探すは無色透明ルチル入り!あれこれ贅沢に選んで、写真のブレスにしました。写真ではちょっときらきらアップで写っていますが、よくある「金ゴム」であなくて透明ゴムのブレスでこれなので、ルチルは少なめとはいえ、結構いいでしょう。でも……やっぱり、ルチルは肌になじみすぎ?ぴったりサイズでもあるし、しばらくこのままで楽しんだ後にでも、金属パーツやブラックスピネルのビーズを足して、アレンジしてみましょうか。
2008/09/09
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中間経過報告アップしました!
2008/09/08
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5日よりスタート致しました参加型実験企画「そっくり博覧会」。皆様ご参加ありがとうございます!昨日でかなり人数が伸び、当初予定していた水曜日を待たずして30名様を突破。ありがたや~!なので、今日夕方(5時くらい)から「中間報告」いたします。48種類名前当てチャレンジは、ただいま6名様チャレンジですが、こちらも同時に中間発表。まずは、どの石がアンダラ票、アゼツ票を集めているか、「強い」「何かを感じる」「気になる」がキーワードだと、どの石に票が集まるか。この写真はこの石では?……の予想をご覧ください。48枚の写真がそれぞれなんなのかの正体については、もうちょっとお待ちくださいね~。これも実験の一環なのであります。さて、「中間報告」と言いますからには、夕方以降も参加募集中!たくさんご参加いただけると、石の正体発表も早まります。ご参加お待ちしております!
2008/09/08
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パープライトです。少なくともこの名前で流通していることが多い石です。パープライトは和名は紫鉱または紫石。パープライトの名前もラテン語の「紫」に由来するそうですから、どこからとっても「紫の石!」メタリックな紫と形容されますが、ぴかぴか鏡面光沢のメタリック紫ではなくて、紫色の金属をいったん粉にして固めたような、金属光沢と言えばそうだけれど、ちょっと粉っぽいような、スエードのような、柔らかい感じの輝きです。この石の存在はかなり前から知っていたのですが、手に入れたのは最近。これを機会に調べようとしたら、いろいろあれこれ意外でした。まず意外その一。パープライトとして売られていたのに、パープライトじゃないかもしれない。「少なくともパープライトの名前で流通していることが多い」と、回りくどく書いたのはそのせいです。パープライトという鉱物はあるにはあるんですが、含まれている鉄とマンガンのうち、マンガンよりも鉄の方が多くなると、パープライトではなくてヘテロサイト(ヘテロス石)という鉱物になってしまうらしいんですね。しかも見た目で区別が付かない。しかし、ご丁寧にナミビアのUsakosで採れるものはヘテロサイトだ……と説明しているサイトが複数あり、ヘテロサイトの可能性が大。意外その2「パープライト」でまずは検索してみたら……なんじゃこりゃあ!出てくるのはことごとくパワーストーンサイトなんですが!パープライトの意味、意味、意味……や、それに文句を言う分けじゃないんですが、この石は、紫色だけれどちょっと地味~で、だから原石を買おうとしても欲しいときには見つからない、そういう石だと思っていたのに、いつのまにビーズでこんなに出回るようになったんだ!?意外!個人的に言わせてもらうと~、パープライトって割れた断面の紫光沢はきれいですけど、ビーズとして磨いてしまうと、よりいっそう地味~な感じだと思うんですが。これは私の思いこみでしょうか?地味でも深い紫色なので、使い方によってはいい味を出すかもしれませんが。ビーズのパープライトを見、ショップでも実物を見ていくつか疑問。これ……本当にパープライトなんだろうか。上で述べたように鉄の方が多いからパープライトと言うよりヘテロサイトで……という、そういう話ではなくて、もしかしてこれ、スティッヒタイトだったりしないだろうか。スティッヒタイトは、アトランティサイトの紫色の部分。今回のパープライト(またはヘテロサイト)の産地のナミビアの隣国、南アフリカでも産出します。なぜそんなことを考えるかというと、ビーズになっている「パープライト」は、私が心配するとおり、かなり地味~な感じの紫色で、しかも鈍い緑色の部分が混じっているものも見かけるのです。中には「パープライトには緑のもあり……」という説明が。パープライトに緑色の変種があったかなあ……?調べようと検索するとパワーストーンサイトの山で難航。紫鉱とかPurpuriteなどの和名や綴りも動員して調べても緑の変種の話は見つけられず。で……これがスティッヒタイトなら、サーペンティンが変成作用を受けてできる鉱物なので、サーペンティン、つまり緑の部分が一緒になっていることもありえる……かも。こちらもスティッヒタイトとサーペンティンが混ざって出るので有名なのはタスマニア産の「アトランティサイト」で、南アフリカ産のスティッヒタイトは単独で標本になっているものしか見かけないので、そこをつつかれると困るんですが、とにかく、スティッヒタイトの方が緑の部分が混じっていても納得できそうなのです。どちらも渋い紫の石なので、似ているし。さらに「ラベンダライト」という名前で売られていたタンブルが、渋い紫といい、さらに渋い緑の混ざり具合といい、ビーズの「パープライト」にそっくり。検索すると、色合いのラベンダーのライトカラーばかりがヒットして、これも調べるのに困るんですが、どうやらパープライトの商品名であるもよう。なぜ、パープライトじゃだめなんでしょうね。色合いはラベンダーと言うより、まんま「パープル」なのに。パープライトがヘテロサイトで、ところによっては商品名がラベンダライトで、もしかしたらスティッヒタイト。ややこしすぎ。念のために申し上げると、「パープライト」のビーズには、緑色の混じっていないものももちろんあって、こちらは紫の質感がなるほどパープライト(ヘテロサイト)かもと言う感じ。最近、ビーズとして流通し始めたばかりのようなので、いろいろどこかで混乱してるんじゃないかなあ……と、密かに思っています。あ、パープライトそのものが別の鉱物が酸化してできた二次鉱物なので、緑の部分は酸化していない元の鉱物とか、別の鉱物の混ざったものという可能性ももちろんあります。
2008/09/07
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ブログのトップでも別館サイトでも、告知しまくりですみません。参加型実験企画「そっくり博覧会」。こういうのは短期間にわーっとご参加いただかないと、うまくいかないと思うので、ここぞとばかり騒いでおります。ただいまの参加者さまは、Q1~4への参加者18名様、名前当てチャレンジ 4名様。ありがとうございます!名前当てチャレンジは、「アンダラは見たことがないけど、レムリアンはこれでは?」とか、「石の名前はわからないけど、これはガラスでしょう」というようなチャレンジでもOKです。いただいた回答は、順番に集計中。ちょっとおもしろいのはQ1~4の回答と、種類当ての回答ではちょっとようすが違うかも……ということ。もう少し人数が詰まった方が結果がおもしろくなると思うので、お待ちくださいね~。もしよろしければ、知り合いの石好きさんをお誘いいただけるとうれしいです!
2008/09/07
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参加型実験企画「そっくり博覧会」、今までに15人の方からご参加いただいています。「似てるでしょ~?」と選んだ石なので、「ふふふ、やっぱりそう思います?」から「え? やっぱり何か伝わってる?」と思う結果までいろいろ興味深いです。そこで、実験開始後丸5日の水曜日、もしくは回答が30名を超えた段階で「途中経過発表」(どの石がアンダラ票を何票獲得しているか)したいと考えています。みんながどう感じているか、早く見た~いとおっしゃる方は、どうぞお誘い合わせの上、多数ご参加ください。(お一人1回でお願いしますね)こういう企画は、数が集まるほどにおもしろいので、ご参加お待ちしております。Q1~Q4、すべてにお答えいただかなくても結構です。できればQ4「一番パワーを感じた石(の写真)」だけでも!「わからないけど勘で!」というチャレンジも大歓迎です。(そういう方の回答ほど、「おっ」というものがあったりします)あ、ただ「アンダラは見たことがないので」という方もいらっしゃるので、途中ではありますが、たとえば「レムリアンシードはどれ?」「ヒマラヤ水晶はどれ?」などの質問もあったほうがいいのかなあ……と考えています。ご希望があれば追加します。もちろん48枚の写真それぞれが何か当ててみよう!というチャレンジも大歓迎です。現在2名の方がチャレンジされています。こちらは10名に達したら途中経過発表!それから……実験ページを開くと「頭が(目が)痛くなった」とおっしゃる方も複数おられるようで。きらきらすぎましたか? それそも「わかるかな~? へへへへへ」というKUROの変な想念が伝わってしまいましたでしょうか(汗)。めげずにチャレンジお願い致します~。
2008/09/06
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やっぱり行っちゃいました、石探横丁2008秋。参加店数15と、ちょっと小規模な石イベントでしたが、そこはそれ。前回も「ダメもとで~」と行ってみたら、期待に反して(汗)掘り出し物に遭遇したものですから、二匹目のドジョウに期待。なんだか……前回よりも人出が少ないような……。同じく新参の石イベントである「ミネラル・ザ・ワールド」がそこそこ人が来ているのに、ちょっと残念なことです。今回のショーでは、店数が少ないせいか、ルース屋さんが多いような印象が。ルース屋さんは、ひとつひとつの商品が小さいので、小回りがきいて参加しやすいんでしょうか。素人考えですが、アクセサリー好き!(天然石ビーズ、パワーストーンブレスレット含む)原石好き!(磨き含む)に比べると、ルース好き人口はどうなんでしょう?……とはいえ、小なりといえど、石イベント。複数のお店を一度に見比べ、店の方と直接お話をし、新規参入のお店で「掘る!」特に新規参入のお店は、お試し価格というか、まだ周りの相場に影響されていない価格なので、掘り出し物に巡り会える確率大です。それから、今回はオパールが目を引きました。自分で研磨をされる方なら、絶対お買い得ですよ、あれは!……ということでちゃっかり戦果を上げてきたKUROでした~。
2008/09/05
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昨日スタート致しました参加型実験企画、早速投票していただいております。当たるも八卦当たらぬも八卦。お誘い合わせの上、どんどんチャレンジしてくださいね!さて、せっかくなので、ブログの方にも掲載します。ちょっと見にくいかもしれませんが……。投票はここのコメント欄でもOKですよ!質問はQ1 アンダラ(インドネシアン含む)はどれ?Q2 ネリーランド産ローズクォーツはどれ?Q3 アゼツライトはどれ?Q4 あなたが一番パワーを感じた石の写真は?このほか、1~48までそれぞれが何かを当て……見るのもあり。並んでいる石はアクアマリン、アクアレムリア、アゼツライト、アネラクリスタル、アメジスト、アパタイトアンダラクリスタル、インドネシアン・アンダラ 、オーロ・ベルディ、オパール、オブシディアン、ガラス(人工)、カルサイト 、グリーン・アメジスト、サチャロカ 、ジラソルダンビュライト、長石、テクタイト、トパーズ、ニュー・アゼツ、パキスタン水晶 、ヒマラヤ水晶フェナサイト、ペタライト、ブラジル水晶、フローライト、へリオドール、モルガナイト、モルダバイト、レムリアンシード、ローズクォーツ、ネリーランド産ローズクォーツ、ロシアンレムリアン※先入観防止のため、実際には使っていない石の名前も含まれています。※一種類につき複数の産地・色があったりします。※同一石が重複したり、名前が出ていない石はありません。
2008/09/05
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突然ですが、参加型実験企画!以前、Vidro na Terraがアンダラとして売られていることもあるそうだ……という話をした際、あるサイト様で、「見た目はそっくりだけれど、アンダラのパワーを感じなかった」という意見を拝見しました。そこで浮かんだ疑問。写真、しかもパソコンの画面越しに石のパワーは伝わるのだろうか?私は、石のパワーを否定するつもりはありません。「そんなもの、あるわけない」と頭から否定するよりも、あった方が楽しいと思っているので、希望コミで「ある」ということにしておきたいと思ってます。しかし、石のパワーが写真+画面越しに伝わるものかどうかについては「???」。だって、写真に撮る段階で私の感覚が加わっているわけですし、実際「コレ(写真)がこの石(実物)!? 」と言いたいほど見た目大バケしている石も多々あるのです。それでも、石のパワーには影響がないのでしょうか?……といっても、私は自他共に認める「石のパワーに鈍感な人」。自分では確認できません。そこで、KUROコレクションの中から選りすぐりで、いろいろ似た石、ガラスをチョイス。同じ条件で写真に撮って並べてみました。いったいどれが本家アンダラなのか。アゼツライトはどれなのか。画面越しに一番パワーを感じた石の正体は?そんな実験におつきあいしていただける方、 大募集!実験内容は簡単!実験ページに行っていただき、そこに並んでいる石写真を見てQ1 アンダラ(インドネシアン含む)はどれ?Q2 ネリーランド産ローズクォーツはどれ?Q3 アゼツライトはどれ?Q4 あなたが一番パワーを感じた石の写真は?にお答えいただくというもの。「石のパワーなんてわからないし~」とおっしゃる方、わからなくても問題ナシ! 「たぶん」「なんとなく」でOK! もしかしたら、意外に皆さんの意見が集中して、「やっぱり石のパワーは感じる」「実は私も感じてた」ということになるかもしれません。意見がばらばらだったら、「石のパワーの感じ方は人それぞれ」ということでは?どんな結果が出るか、楽しんでみよう~ということで。 お気軽にご参加ください!実験ページはこちら!
2008/09/04
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ブラジル産の水晶です。このみごとにカテドラルな表情を写すため、ちょっと変わった方向から撮りました。全体的には驚くほどクリア、しかもDT(両推)。水晶の名前を頼りに調べていると、「カテドラル」と「エレスチャル」を区別するのが時に困難なんですが、KURO的には↑こちらがカテドラル↑こちらがエレスチャル。カテドラルの方がまとまり感があって縦方向にのびる感じが強いもの。これは、実際の「大聖堂」の展に向かってそびえる感じにも合致します。それに比べるとエレスチャルはちょっと無秩序、ごつごつ系。……ということで、私は今回の石を「カテドラル」と分類するわけですが、DT(両推)だと、また感じが違うんですよねえ……。しかも透明だし。大地に根を張り天にそびえるというよりも、空に浮かんでいる感じ……?
2008/09/03
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連日真っ黒石で失礼します。昨日の雑記のコメント欄で教えていただいたように、ベイサナイトはBasanite、バサルト(玄武岩/Basalt)とのつながりがうかがえる名前です。でも、素直に玄武岩の一種……と思えなかったのは、この石があるから。「ブラック・シバリンガム」という名前で売られていた石です。シバリンガムと言えば、たいていは赤褐色とベージュ色のまだらのこんな石。こちらのシバリンガムは、インドのナルマダ川でのみ採れると言われ、このラグビーボールのような形は、天然でこの形であるとも、磨いて作られるとも言われています。個人的には人工的に作った形だと思いますが……。成分についてはこれまた資料がなくてややこしく、「砂岩」「クリストバル石と呼ばれる砂岩」(※クリストバル石は、水晶と同じ成分がより高温で結晶した鉱物のことなので、イコール砂岩という説明は変)『クリプトクリスタリンクォーツという石英砂岩質「めのう、 玉髄、玄武岩、酸化鉄」などで構成されている珍しい堆積岩』という説明を見かけます。これも、個人的には最後の石英系の砂岩説に一票。対して、この真っ黒シバリンガムは、どうやら似ているのは形だけ。使われている石は別物のようです。そして、さらには昨日のマクロ「ブラック・ジャスパー」とも別の石っぽい。磨きの関係かもしれませんが、こちらはつや消しで、ブラック・ジャスパーとほぼ同じくらいの大きさなのに、はっきりわかるくらい重いのです。これこそ玄武岩じゃないだろうか。……素人ながらにそんなことを考えたので、ブラックジャスパーを素直に玄武岩の仲間かもとは思えませんでした。今回の真っ黒石はインド産・それで玄武岩かもしれないと考えると、ちょっとイメージがふくらみます。というのも、この石がインドのどのあたりの産かはわかりませんが、インドにはデカン高原が……広大な玄武岩台地があるからです。この玄武岩台地は日本の約1.5倍の面積50万km²にも及ぶ広大なもの。通常の火山の火口ではなく、割れ目状の火口から粘度の低い、さらさら溶岩が何百回にもわたって噴出し、広がって高原をつくったそうです。この溶岩は地球深部から来たものともいわれ、インドがホットスポット(地下深くのマントルからマグマが吹き上がってくる場所)の上を通過した時に、巨大なマントルの上昇があり、玄武岩質溶岩が大規模に噴出した言われていて、時期は約6500万年前。もちろん、ヒマラヤ山脈よりも古いのです。また、大規模な火山活動は地球の環境に大きな影響を及ぼします。6500万年前と言えば、奇しくも恐竜絶滅の時期。デカン高原ができたときの溶岩の噴出で、膨大な量の水蒸気、二酸化炭素がもたらされ、地球の環境が激変して、恐竜をはじめとする生物の大絶滅が起き他のだという説もあると言います。この黒い石がこの時の玄武岩だとしたら……それが、シヴァ神ゆかりの形に成っているのは、とても意味ありげ。シバ神は、ご存じヒンドゥー教の3最高神の一柱。破壊を司る神であり、またの名をマハーカーラ(大いなる暗黒)、世界を破壊するときに恐ろしい黒い姿で現れる……。おお。恐竜の時代を終わらせた(かもしれない)黒い岩。あまりにイメージが重なります。
2008/09/02
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昨日は涼しい石だったのに、今日は暑苦しい真っ黒石オニキス……と言うことで売られていた、真っ黒石です。オニキスと言えば本来黒の地に直線的な縞模様のアゲートのこと。ビーズで言う真っ黒なオニキスは、宝石の規定(?)では「ブラック・カルセドニー」ということになるんだそうです。では、この真っ黒石はオニキス改め黒カルセドニー?……なんだか違うみたい。というのも、この石じっくり見ると漆黒ではなくて、黒に限りなく近いダークグレー。日光の下で見ると、うっすらと縞模様のようなラインも見えます。また、黒いために不透明に見えるカルセドニーではなくて、さらに不透明な感じで……これは、むしろジャスパーと言いたい質感。オニキスと言うよりブラックジャスパーではないか?あまり聞かないブラック・ジャスパーですが、実はひょんなことからこの名前を聞いたことがありました。以前IMAGE展の先着入場プレゼントでもらった天然石(タンブル)セットの中にブラックストーンというのがあり、いったいなんだと調べていたところ、ブラックジャスパーという説が出てきました。ブラックストーンとは、要するに黒い石と言うことですから、ブラックジャスパーでもオニキスでもありですけど、ここでブラックジャスパーという名前を知ったのです。また、かのジュディ・ホール氏の本でもオニキスとブラックジャスパーは別扱いされています。ところがここで疑問が浮上。ベイサナイト(ブラックジャスパー)とかかれていたのです。ベイサナイト?赤いカルセドニーをカーネリアンというように、黒いジャスパーの別名がベイサナイトなのか?聞いたこと無いなあ……。ぼやきながら検索してみて、思わず眉間にシワ。まず、ベイサナイトとは○○石のことである。……というシンプルな情報が出てきません。出てくるのはなにやら小難しいサイトばかりです。しかも、『溶岩が地表で固まってできたベイサナイト』『非粘性のベイサナイト溶岩』などの記述が散見され、どうやら、溶岩とか溶岩がらみの火成岩……の一種であるように思われます。これって、ジャスパーと言えないんじゃないでしょうか。溶岩が固まったのならオブシディアンのようにも思われるし、火成岩とジャスパーは別物です。ベイサナイト=ブラックジャスパーというジュディ・ホール氏の認識が違っているのか。この真っ黒石は、実はジャスパーではないのか。どちらもあり得る……(汗)。失礼ながら、ジュディ・ホール氏のおっしゃる石の(鉱物的な)情報には時々疑問なものがありますし、ジャスパーは「見た目ジャスパーっぽい」と言うだけで、実はジャスパーではない石に○○ジャスパーという名前が付けられていることがしょっちゅうあります。産地のインドについても、インドにはデカン高原という溶岩由来の玄武岩台地があるので、溶岩がらみの石が出てもおかしくない。この石……実は謎な真っ黒石なのでした
2008/09/01
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