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2020年09月18日

DXとハンコ、FAX文化?@ 「ペーパーレス」が方針では失敗する!

サラリーマンは、ハンコを押す作業が宿命だ。ハンコを押すことこそが管理職の仕事だと考えている人も多く、「昭和?」  と思ってしまうほど、無用の長物化人物 となってしまっている。そして、そのように見られてしまっていることに本人たちも気がついていない。自分に酔っている人も多い。特に事務系管理職。

ハンコ.jpg
部下たちが自分のハンコをもらうために一生懸命仕事をし、私が最後に部下たちの差し出す書類におもむろにハンコを押すのだ!と威張ることがステータス。快感。  と考えている人だ

そうした快感の象徴でもあった「ハンコ」は合理化そしてオンライン化すべき。セキュリティー面から客観的に考えてもシャチハタなどは、スキャナーで偽造可能または、文房具屋さんで他人名のものを購入可能。まったく、セキュリティになっていないのだ。菅総理が言うところの「悪しき前例」ではないか。

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FAXも同様だ。他国では、すでになくなってしまった過去の遺物?になっている状況もあるようだが、日本では、いまだにビジネスの中核に位置する存在だ。なにかにつけて、「FAXします」「FAXでお送りします」が普通に会話で登場する。なぜ、メールではないのか?全くの紙のムダ!FAX機の購入代金のムダ。接続している電話回線の基本料金、通信料金のムダ。設置している場所のムダ。

まさにムダの温床

このデジタル時代に、なぜハンコやFAXが無くならないのか、不思議でならない。これまで、ペーパーレスを掲げた人も多くいる。しかし、ペーパーレスという目的と方針では、何も変わらなかった。「ペーパーレスなど自分たちのビジネスに何の関係も無い」「ペーパーレスをして、どの程度コスト削減できたのか?」という論調に駆逐されたのだ。

確かに、コピー用紙を0にしてもコスト削減効果は、会社の規模にもよるが、数百万円にもならず、1人分の人件費も捻出できない状況が多い。要は、労力の割りに、「やった感」というか、達成感というか、実感を得られないのだ。経営的にも、従業員的にも。だから、直接、社長から「こうしろ」と具体的な指示がない限り、自発的には変われないのだ。日本人の悪いところ。



日本人は、島国に住んでいる。環境的に戦争の脅威もほぼなく、生活レベル的にも一定レベルの水準を保てる裕福な国に住んでいる。そのため、可能な限り「現状を変えたくない」という心理が働くのだ。どうしても変えざるを得ないような外圧による危機に陥らない限り、自分から変えようとはしない民族だ。

その国にある企業は、当然ながら、そういう企業体質になる。そして、大きな会社と役所は非常に似ている。そして、中小企業の「中」レベルの企業は、大企業の真似ばかりしている。役所と同様、「変われない、変わりたくない」という体質こそが日本企業の悪しき文化、前例文化、なのだ。

日本人は、子供の頃から同じ教育を受け、同じ遊び方をし、同じような生活をしようとする。毎日、「昨日と同じようにやる」のが一番平和と考えるのだ。逆に言うと、「昨日と違う今日に不安を感じる」民族で、新しいやり方に拒絶反応を示す。

ただ、これからは、変革の時代。新型コロナウイルスという外敵を経験した以上、変わらずにいることが一番危険なことになる。大阪府知事のように、失敗しても、変わり続ける努力、チャレンジを続けていかなければならない。

結局のところ、DX(デジタルトランスフォーメーション)の成功可否のポイントを握っているのは、その「人間」だ

ドレン、私を誰だと思っているのだ?(シャア・アズナブル談)




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