静止衛星よりも地球に近いところを通過する。これほどの大きさの天体としては観測史上、最接近となるが、
米航空宇宙局(NASA)は「地球にぶつかる恐れは全くない」と静観する構えだ。
小惑星は昨年2月、スペインの天文台の観測で発見され「2012DA14」の符号で呼ばれる。重さは
推定13万トン。南極方向から地球に近づいており、16日午前4時24分、インド洋上空で地球に最接近
する見込み。地上からは肉眼では見えないほど暗いというが、国立天文台によると、望遠鏡を使えば日本でも
観測可能としている。
最接近時の地表からの距離は、地球2個を並べたのに相当する2万7700キロで、月までの距離の約
13分の1しかない。赤道上の高度3万6千キロにある静止衛星よりも地球に近づき、地球上空をかすめて
北極方向に抜ける。
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