約１０００人が行列を作る人気となった。「クォーターパウンダー」シリーズの新商品
「ＢＬＴ」と「ハバネロトマト」で、通常の２・５倍のビーフパティを使った
「少しぜいたく」なハンバーガーだ。食べた人からは「肉を食べたという感じがします」
などの声が上がっていた。
雨の渋谷が、ハンバーガーを買い求める人の波で埋まった。駅前にあるマクドナルド
渋谷東映プラザ店では正午の先行発売開始を前に、約１０００人が行列を作った。
多くが２０代の若者で、サラリーマンやＯＬの姿も交じる。駅前から明治通り沿いに
北に伸びた行列は、約４００メートル離れた宮下公園の先まで達した。
「ＢＬＴ」と「ハバネロトマト」はマクドナルドの高級バーガーとして話題になっていた。
「ＢＬＴ」は単品で５２０〜５７０円で、「ハバネロトマト」が４８０〜５２０円
（ともに地域によって価格が異なる）。「ＢＬＴ」は、同社がこれまで国内で売り出した
ハンバーガーでは最高価格という。
全国の店舗で２４日から期間限定で発売されるが、マクドナルドでは渋谷東映プラザ店
などを「“ＢＩＴＥ！”クォーターパウンダー」フラッグシップ店と名付け、ドリンクと
ポテトを付けたスペシャルセットを５００円で２０日から２３日まで先行発売。
ツイッターなどで「うわさのバーガーが、セットでワンコインで食べられる」と話題に
なっていた。
一番乗りは、午前８時に並んだという東京・練馬区の武石良太さん（３０）。０８年に
「クォーターパウンダー」が発売されて以来のファンという。「ＢＬＴ」「ハバネロトマト」
の２つのセットを食べて「ＢＬＴは肉を食べているという感じがダイレクトにします。
ハバネロは想像していたより辛い。今までのマクドナルドになかった味ですね」と話した。
また、「ＢＬＴ」を食べた４０代男性は「パティはジューシーだし、パンもおいしい。
嫌いなトマトも食べられました。これなら５００円も高くない。次はハバネロトマトに
チャレンジしたい」。「ハバネロトマト」を食べた２０代男性は「辛くて夏っぽい味。
並んだかいがありました」と早速フェイスブックに感想を書き込んでいた。
現場に立ち会った日本マクドナルド・コーポレートリレーション本部の太田卓也氏は
「１０００人もの方々に並んでいただいて、お客さまの期待の大きさを感じています。
ビーフパティが通常の２・５倍もあり、リッチな仕様のハンバーガー。それなりの
価格帯でもご支持をいただけると思います」と手応えを感じ取っていた。この日は、
サッカー日本代表ＭＦ本田圭佑を起用したＣＭもスクランブル交差点の大型ビジョンなどで
流され、渋谷が「クォーターパウンダー」一色に染まっていた。
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