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2015年06月14日

ガール(講談社文庫) 奥田 英朗



30台前半から半ばの独身女性を主人公にそれぞれの揺れる思いを描いた話で、一つ一つのエピソードは割と短いですね。
ある一つの出来事を中心に描き、それに伴い起きてくる出来事に揺れる女心を軽妙に描写しています。
ファッションに関する描写が細かく、女性の性格・行動と服装とを上手く一体化させて、主人公の心理描写の中で説明させている手法が凄いなあと思いました。
テクニックと表現の面白さとがうまく噛み合っていました。

最近小説はほとんど読んでおらず、ビジネス書とか、自己啓発書とかがほとんどだったのですが、久しぶりの小説としては読みやすく、またテーマも今の自分に丁度良いもので、面白く読むことができました。
主人公に感情移入し、ミラーニューロンを大いに働かせ、面白い擬似体験ができたなーと思います。

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posted by 霧島もとみ at 2015年06月14日 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
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霧島もとみ
他人との距離感をいつも遠く感じながら生きてきました。高校の体育祭のフィナーレでは、肩を抱き合って大はしゃぎする光景に「何でこんなに盛り上がれるんだろう・・・?」と全く共感できませんでした。共感できない自分が理解できず、いつも悩んでいます。そんな私でも面白いと思うことはこの世界に一杯あります。それが私の生きる糧でした。面白いことが増えていけば、よりたくさんの人が楽しく生きられるはず。そんな世界を夢見ています。
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