でも、駄目ですね。
何が駄目かというと私がダメです。
「半沢直樹」にハマりすぎたのか、登場人物の台詞がぜ〜んぶ半沢直樹の役者さんの声で聞こえてくるんです。
あっ、こんなことあったな、とか、
ドラマで見たシーンがそのまま蘇ってきたりとか・・・
全然、小説の世界に没頭できず、何だか不完全燃焼な感じでした。
純粋に楽しめなかったです。。。
でもドラマにはない「銀行員の悲哀」といいますか、いくら仕事してもそれが「人事異動」でしか評価されないという世界が描かれていたりとか、原作の小説ならではの面白さがあって、良かったと思います。
それとドラマ「半沢直樹」がドラマ用に新しく作り変えられたものだということも分かりました。
(まあ、あたりまえですが)
ドラマでは死んだ半沢の父親が生きていたりとか、幾つも新しいエピソードがドラマ用に挿入されているんですね。
それに役者さんが息を吹き込んだ登場人物たちは、「オレたちバブル入行組」ではない、「半沢直樹」オリジナルのそれになっているんだなと感じました。
またドラマが見たくなりましたし、コレ以外の池井戸さんの作品も読んでみたくなりました。
本はいろいろ読んでいますが、小説はあまり読んでいませんでした。
「新しい知識が得られる訳ではないから、読む意味が感じられない」
というように思っていたところがあったのですが、それは狭いものの見方でした。
小説はやはり面白いし、小説でしか得られない体験があると感じました。
いろいろ読んでみたいです。
きっと人生に幅が出るような気がします。
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