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2019年05月13日

コンビニで手軽に補給 タンパク質が摂れる飲料ランキング

コンビニで手軽に補給 タンパク質が摂れる飲料ランキング

公開日:2019/04/03
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食事指導が必要な患者に手渡しでそのまま使える指導用スライド。
医療機関や企業で、2万件近い食事改善に向けた提案やカウンセリングを行ってきた管理栄養士・浅野まみこ氏がコンパクトにまとめたスライドをお届けします。
ダウンロードしてぜひ診療にご利用ください。患者指導の際には、ワンポイント解説の内容を説明に盛り込むと、さらに効果的です。

第13回 コンビニで手軽に補給 タンパク質が摂れる飲料ランキング

医療者向けワンポイント解説

前回はタンパク質をちょい足しできる食材をご紹介しましたが、今回はタンパク質が摂れる飲料についてご紹介します。

食事摂取の中で、「飲料」は、本人が意識していないところで摂取している傾向があるため、問診や食事記録などの記載時に記入が漏れてしまい、気づかれにくいことが多々あります。
飲料は1日に5〜10杯程が摂取されていますが、飲料の嗜好が体重の増減、栄養素の摂取または吸収阻害などにも影響を与えます。
また、飲料には糖分や脂質を多く含む物も多く、体重増加や血糖コントロール不良の原因が「飲料」と、後からわかる場合もあります。

今回は、タンパク質が多く摂れる飲料をランキング形式にまとめました。
1日のタンパク質摂取量は、日本人の食事摂取基準(2015年版・最新版)によると、18歳以上のタンパク質推奨量、男性:60g、女性:50gと明記されています。
また、国際スポーツ栄養学会では、筋肥大を目的とするアスリートの場合、1日に1.4〜2.0g/kgが推奨されています。

超高齢化社会を迎え、問題になっているサルコペニア、フレイル。
この予防には、タンパク質の摂取やエネルギーの確保が必要とされています。
また、筋肉増強を意識している若者世代にとっても、タンパク質を効率的に摂取できる飲料は重要です。
対象者にあった飲料を選ぶひとつのヒントとなればと思います。

◆コンビニで買えて、タンパク質を含む飲料ランキング

1位
プロテイン飲料(200ml)
102kcal タンパク質15.0g
プロテインがドリンク化されたことで注目されました。高タンパク質にも関わらず、カロリーは今回のランキング中で一番低い飲料です。筋肉をつけたいときや、食事量が多い場合などのタンパク質補給として有効です。

2位
飲むヨーグルト[加糖](220ml)
225kcal タンパク質7.3g
ヨーグルトは高タンパク質なのでお薦めです。飲むヨーグルトもほぼ同量のタンパク質を含みますが、ドリンクタイプは「加糖タイプ」が多いのが難点です。
食事量が落ちてきた場合のエネルギー確保にはなりますが、『食事が摂れている場合』には、『高カロリーで糖質過剰摂取の原因になるので、「無糖タイプ」をお薦め』します。

3位
調製豆乳(200ml)
116kcal タンパク質7.0g
『牛乳よりも、タンパク質が多い』という点が意外なところです。
動物性脂質を含まないこともメリットです。
しかし、筋肉増強を考えた場合は、大豆タンパク質よりも動物性タンパク質のほうが効率的であるという考えもあります。
そのまま飲むことが苦手な方は、豆腐に豆乳とシロップをかけて加熱をすると、高タンパク質なデザートができ上がります。
食欲のない高齢者などにお薦めの食べ方です。
飲みやすく、手軽に購入できるのは調整豆乳ですが、『実は「無調整豆乳」のほうが「低カロリー、高タンパク」』です。無調整豆乳がある場合はそちらもオススメです。

4位
牛乳(200ml)
137kcal タンパク質6.8g
単体で飲むことも良いですが、コーヒーを飲む際にカフェオレに変更したり、料理に加えたりするなど、アレンジして使うことを意識すると、タンパク質摂取の向上に繋がります。
ただし、市販のカフェオレドリンクなどには牛乳ではなく動物性脂質を加えている物や加糖タイプの物が多いので、別物と考えることが必要です。

5位
低脂肪乳(200ml)
87kcal タンパク質6.7g
脂肪分が気になる場合は、低脂肪乳にすることでタンパク質を上手に摂取することができます。
カロリーは牛乳に比べ35%ほど低くなります。

6位
プロテイン入りゼリー飲料 ヨーグルト味(180g)
90kcal タンパク質5.0g
プロテインを摂取するための手軽なゼリー飲料として販売されています。
粘性があるため水分摂取が苦手な方でも飲みやすいことが特徴です。

7位
豆乳飲料 バナナ味(200ml)
134kcal タンパク質4.9g
豆乳飲料は様々な種類が販売されています。調製豆乳や無調整豆乳が飲みづらい場合、フレーバー付きの豆乳も選択肢としてあります。
ただし、タンパク質含有量は下がり、カロリーは上がるので、メリットとデメリットを考慮して選ぶことが必要です。

8位
甘酒(125ml)
116kcal タンパク質1.2g
万能だと思われていますが、甘酒のタンパク質量はあまり高くありません。
市販の物には加糖タイプも多く、甘酒だけを過信して飲んでいる場合には、『高カロリー、糖質過多などに気を』つける必要があります。

浅野 まみこ ( あさの まみこ ) 氏
株式会社エビータ代表取締役・管理栄養士 食生活コンサルタント

[略歴]
総合病院、女性クリニック、企業カウンセリングにて1万8,000人以上の栄養相談を実施。
その経験を生かし、企業のコンサルティング、レシピ開発など多方面で活躍中。年間100時間以上の講演を行い、全国をとび回っている。
NHKおはよう日本、TBS「名医のTHE太鼓判」をはじめ、フジテレビ「ダイバイヤー」の準レギュラーを務めるなど、メディアや雑誌に多数出演。
飲食店や大手食品会社のヘルシー商品の考案や、駅弁やコンビニ商品のプロデュースを担当。「食生活が楽しいと人生が100倍楽しい!」をモットーに活動をしている。
420名以上の隊員が所属する「栄養士戦隊☆」を主催、隊長を務める。夕刊フジ「きょうから実践 外食・コンビニ健康法」を毎週水曜に連載中。
新著:『血糖値を下げる夜9時からの遅ごはん』(誠文堂新光社)
   『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』(草思社)
ホームページ: http://e-vita.jp/
公式ブログ: http://ameblo.jp/evita/
posted by 田中松平 at 05:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 栄養
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元消化器外科医で,頭からつま先まで診れる総合診療科医です. 医学博士 元日本外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器内視鏡学会専門医, 日本医師会認定産業医, 日本病理学会認定剖検医,
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