ヨスバニ・アラルコン 「個人成績以上に本当に大事なものはチームの勝利だ」
ラス・トゥナスの傑出した捕手は、グランマとの独占インタビューで、第57期キューバ野球リーグ決勝戦にむけての抱負を語った。決勝戦はラス・トゥナスのフリオ・アントニオ・メジャ球場で今週土曜日から始まる。
レオニス・フィゲラードが代打としてプレーオフ2本目の二塁打を放ったとき、ファンや専門家の多くは、フィゲラードはラス・トゥナスのレギュラーを占めるべきだ、という意見で一致した。ヨスバニ・アラルコンやラファエル・ビニャーレス、ホルヘ・ジョンソンといった鍵となる選手たちのスランプも考慮されていた。
「この選手がプレーできるように可能性を探らないといけない。打てない選手はベンチに下がるべきだ。このままだともう選手権は終わってしまうのだから。」、と靴磨きのパウシデス・ヨングは私に話した。皆からエル・チノと呼ばれている熱烈なラス・トゥナスのファンだ。
しかしレギュラー選手たちへの信頼を誰よりも訴えていたのがレオニス・フィゲレド本人だった。彼は私たちに対して、遅かれ早かれレギュラー選手たちは打棒を発揮するだろうという確信を語った。そして実際に、まずビニャーレスが第6戦で勝ち越し点をあげ、最終戦でアラルコンは全打席で安打を放った。
「勝てたことに満足している。あの打撃をファンにプレゼントできたし、大半のファンは私を信頼してくれていた。同僚たちにも感謝しなければならない。彼らの支えは不可欠なものだった。代わるがわる、私にもチャンスがやってくると言ってくれた。」、とラス・トゥナスのヨスバニ・アラルコン捕手は本紙との独占インタビューで語った。
「シビル監督には落ち着くようにいったんだ。好機に打ててないのは私だけだったし、第7戦ではいけると確信していたから。選手ひとりひとりにチャンスは常にある。問題はそれを楽しむことで、それが私のやったことだ。ただ私の成績以上に本当に大事なのはチームの勝利であり、リーグ制覇を目指すことだ。」、とアラルコンは話した。
- チームがあなたを必要としていて、それに応えられていないと考えるのは、どれほどつらいことでしょう。
複雑だ。なぜならすでにコメントしたように、私は状況を悪くしてはいなかったからだ。友人やファンたちは一般の感覚で「アラルコンはやけになっている」と書いたメッセージをたくさん送ってくれた。通信社にもそのように書いた批評があった。しかしそれが私の打撃のやり方なんだ。私は攻撃的で、悪い球もよい球も同じようにミートする。
第7戦に向けても私は何も変えなかった。これまで通りのやり方を貫いた。ただ、バッターボックスでは一層集中した。野球のスラングで言うように、私が打った球は穴に落ちた。私はより力強くミートできた。
- ラス・トゥナスはキューバ野球リーグ史上最多の王座獲得を誇るインドゥストゥリアレスを下し、偉大なチームになりました。
正直なところ、たとえ今回勝たなかったとしても、われわれは偉大なチームとしてみなされたと思うよ。なぜなら一次ラウンド以降、二次ラウンドや今回のプレーオフでも、あらゆる予想を打ち破った。インドゥストゥリアレスとの戦いで第7戦にたどり着くのは簡単ではない。ラス・トゥナスの主要打者のなかに悪い状態の選手がいたことを考慮すればなおさらだ。
われわれが偉大な集団として機能しているという尺度は、人びとを球場に呼び寄せているということだ。彼らファンたちがわれわれの存在理由であり、彼らこそがわれわれが戦ってきた試合にふさわしい。インドゥストゥリアレスに対する祝福もやめたくない。彼らは堂々とした相手であり、偉大なシリーズを戦った。私がこれまで見たなかでももっともすぐれたシリーズだった。ラティーノアメリカーノ球場があらゆる期待でいっぱいになった。
- 次はグランマとの対決ですが。
われわれは同じやり方で戦っていく。われわれは決してあきらめることのないラス・トゥナスだ。最後の27個目のアウトまで戦う。何者も油断できない。私はグランマに敬意を表している。確かな戦力をたくさん持った偉大なチームだ。しかし一年前に彼ら自身がリーグ初制覇に向けて戦ったように、今回王座を目指して戦うのはわれわれの番だ。
第7戦後のヨスバニ・アラルコン インタビュー
(上記記事インタビューとは別。地元の新聞ペリオディコ26の記者Dubler Vázquezによる)
≪Ahora nos toca a nosotros pelear por el campeonato≫
http://www.granma.cu/deportes/2018-01-18/ahora-nos-toca-a-nosotros-pelear-por-el-campeonato-18-01-2018-21-01-13