駐カナダのキューバ大使や外務省国際副局長の経歴を持つコシオは、アジアやラテンアメリカでの経験もある
キューバのベテラン外交官カルロス・フェルナンデス・デ・コシオが、キューバ外務省(MINREX)の米国総局長に就任した。キューバと米国の国交正常化交渉の顔であったホセフィーナ・ビダルの後任となる。外務省筋が発表した。
フェルナンデス・デ・コシオは1990年代にキューバ外務省で米国との関連案件を担当していた。当時キューバは経済危機に見舞われ、米国政権との複雑な関係の渦中にあった。
南アフリカでキューバ大使を務めていたコシオは、米国ドナルド・トランプ政権の対キューバ政策転換により両国間にふたたび緊張が走っている現在、古巣に戻る形になる。
フェルナンデス・デ・コシオは「もっとも完成されたキューバ外交官のひとり」である、とキューバ外務省米国局副局長のジョアナ・タブラダはツイッターとフェイスブックで断言し、金曜日に外務省本部での式典のあと撮影した2枚の集合写真を公開した。
2018年2月9日、この日、キューバ外務省の米国総局は1日にふたりの局長を持った。ふたりともすぐれた同志であり、並外れた外交官である。ホセフィーナ・ビダルからカルロス・フェルナデス・デ・コシオへ。ふたりに新たな成功を!
− ジョアナ・タブラダ (@JohanaTablada) 2018年2月10日
タブラダは、米国総局を約12年間率いたホセフィーナ・ビダルの高度な働きを、献身、有効性、厳しさ、繊細さ、才能、自己犠牲をもってなされた複雑な仕事であった、と称えた。
ビダルは、半世紀以上もの対立のあと2014年に始まった米国との国交正常化交渉におけるキューバ側の顔であった。
両国間の雪解けは、ハバナとワシントンでの双方の大使館の再設置や、米国大統領バラク・オバマによる2016年の歴史的なハバナ訪問、といった画期的な出来事を生んだ。
コシオとビダル(中央のふたり)
Carlos Fernández de Cossío nuevo director general para Estados Unidos en el MINREX
http://www.radiohc.cu/noticias/nacionales/154921-carlos-fernandez-de-cossio-nuevo-director-general-para-estados-unidos-en-el-minrex