エボ・モラレス、テレビ声明で大統領辞任を表明
Radio Habana Cuba、2019年11月10日
これより前、ボリビア国軍と国家警察の各トップは、大統領の辞任を提案していた。
「われわれは国家の主権と独立(略)そしてボリビア国民の尊厳とアイデンティティをそなえたボリビアをつくってきた」、とモラレス大統領は、コチャバンバ県シモレー市から辞任を発表する際に語った。
モラレス大統領は、辞任を決断したのは、前大統領選挙候補者のカルロス・メサと、サンタクルース市民委員会委員長の反政府派ルイス・フェルナンド・カマーチョに「われわれの仲間や組合幹部たちへの迫害を続けさせないように(略)役所の人間たちの家を燃やし続けさせないように」、また先住民族指導者たちの家族への「誘拐や虐待」をやめさせるためである、と説明した。
「なにも裏切ることはしない。戦いは続く。われわれが国民だ」、と述べた大統領は、その在位期間に国が達成したすぐれた発展レベルを強調した。「若者たちに告ぐ。もっとも貧しい人びとと共にあれ」、と大統領は語った。
副大統領の辞任
モラレス大統領に続いて声明を発表したボリビアのアルバロ・ガルシア・リネラ副大統領は同様に自身の辞任を発表した。
「ひとりの先住民、ひとりの農民(エボ)の副大統領であれたことにとても誇りを感じている。私はこれからも常に彼に忠実であろう。つねに彼のそばにいよう。良いときも悪いときも伴にしながら」、と副大統領は語った。
「われわれは流血と放火に基づいて憲法秩序を回復させることはしない」、と語ったガルシア・リネア副大統領は、立法議会議長の職も辞任した。
「クーデターは衰退した」、とエボ・モラレス政権の副大統領は語った。
「これはクーデターである」
エボ・モラレス大統領は、「平和を求めるために」、また米州機構(OAS)の提案に従って、新たな総選挙を招集した。
「すべては命のため、すべては祖国のため、民主主義のため、また社会正義のために」、と大統領は語った。
ただしモラレス大統領は市民団体について、新たな選挙が発表されその複数の要求が保証されたにもかかわらず、政権が提案した対話を受け入れず、「すべてを拒否し」、大統領の「辞任」を要求している、と非難した。
「これは民主主義に対する謀略であり、これはクーデターである」、とボリビアの国家元首は、自身の辞任を発表する前に、非難した。
(RTの情報による)
テレスールTV 反政府派のクーデターにおける暴力(2019年11月10日)
エボ・モラレス大統領辞任会見1(2019年11月10日)
アルバロ・ガルシア・リネラ副大統領辞任会見(2019年11月10日)
エボ・モラレス大統領辞任会見2(2019年11月10日)
Renuncia el presidente boliviano Evo Morales
http://www.radiohc.cu/noticias/internacionales/207176-renuncia-el-presidente-boliviano-evo-morales