フレデリク・セペダ
Granma、2020年7月30日、Sigfredo Barros Segrera記者
数年前から、通算二塁打数の史上1位をめぐる争いがあった。はじめはハバナのハビエル・メンデスが381本で1位だった。このあとグランマのビクトル・ベヘラーノがさらに1本多く打ちトップに立ち、続いて、史上最高の打撃を誇る捕手のひとりサンティアゴのロランド・メリーニョが、史上初の400本越えとなる405本に到達した。
しかしまだほかの2人がいた。イスラ・デ・ラ・フベントゥの「スーペル12」ミチェル・エンリケスが410本で引退した。そしてビジャ・クララの牽引者アリエル・ボレーロが現時点の史上最多記録412本で終えた。いま史上4位の記録を持つ選手が、この400二塁打という神話的数字に到達しようとしており、キューバでの新たな二塁打王になる可能性がある。
セペダ、ふたたび1位
疑いなく、サンクティ・スピリトゥスのフレデリク・セペダはキューバリーグでの史上最高の打者の一人である。すでに打点と安打部門では現役選手最多の位置にいるセペダは、この二塁打でも現役トップを走っており、長距離打の能力と投球を見極める能力とを併せ持っていることを誇示している。現在387二塁打を記録し、400本まであと13本。この数字はおそらく次期第60期シリーズで達成されるだろう。
セペダのあとをヨルダニス・サモンが追っている。ビクトルとパブロのベヘラーノ兄弟と並んでグランマ県最高の打者の一人である。サモンが有利なのは18シーズンで369本を積み上げているという事実である。もちろんサモンは達成までにもう1年待たねばならないだろうが、5人目の400二塁打達成者となるのは確実である。
サモン一塁手のあとにはベテラン強打者のダネル・カストロがいる。44歳のカストロは26シーズンのキャリアを重ねている。このラス・トゥナスの二塁手はいまだ引退しておらず、彼のために用意されたかのような指名打者制度もあって、チームに貢献を続けている。
300超えの2人、そしてその後続
現役選手の通算二塁打ランキング第4位には、ルイス・フェリペ・リベラがいる。この24年のキャリアを持つイスラ・デ・ラ・フベントゥの選手は、評価に値するその大きな安定性で際立っている。
ともに左打ちのサンクティ・スピリトゥスのユニエル・メンドーサとハバナのヨアンドリィ・ウルヘジェスが5位と6位に並んでいる。リーグキャリア年数が同一であるにもかかわらず、ウルヘジェスは負傷欠場がたたって、およそ300試合少ない。両選手とも300二塁打には届くに違いない。キャリア終盤にいるため400本は非常に難しいだろう。
このあとの3選手は二塁打数ではかなり近いものがあるが、このうちオルギンのユニオル・パウミエルはベストの二塁打率を誇っている。シエゴ・デ・アビラのヨエルビス・フィスと比べて、打数は1000以上少ないにも関わらず、二塁打数は4本しか違いがない。一方カマグエイのアレクサンデル・アヤラは19シーズンで252本を記録している。
現役選手通算二塁打数ベスト10
名前、年数、試合数、打数、二塁打数
1、フレデリク・セペダ、387本、22、1831、6178
2、ヨルダニス・サモン、369本、18、1908、5752
3、ダネル・カストロ、354本、26、1768、7104
4、ユリエスキ・グリエル、327本、15、1330、5053
5、ルイス・フェリペ・リベラ、313本、24、1768、6406
6、ユニエル・メンドーサ、289本、21、1645、6316
7、ヨアンドリィ・ウルヘジェス、281本、21、1352、4525
8、ヨエルビス・フィス、260本、20、1544、5543
9、ユニオル・パウミエル、256本、18、1247、4279
10、アレクサンデル・アヤラ、252本、19、1375、4798
(記録:カルロス・デル・ピノ)
キューバTV フレデリク・セペダ 最新インタビュー(2020年)
Cepeda, a un paso de los 400
http://www.granma.cu/temas-beisboleros/2020-07-30/cepeda-a-un-paso-de-los-400-30-07-2020-23-07-35