キューバの通貨為替統一貯蓄口座はどうなるか: cubanews@blog キューバ･ニュース@ブログ

キューバの通貨為替統一　貯蓄口座はどうなるか

Cubadebate、2020年10月23日

「これは最高司令官がキューバで複数の通貨で口座を開設可能としたときに開始された原則であり、これはラウルによって承認された原則であり、改革課題のなかで適切に尊重された原則である。それがCUPの口座であれ外貨の口座であれCUCの口座であれ、海外にいる援助隊員も含めて、誰も心配する必要はない。」

国内でのCUC流通廃止の発表があると、もしCUCを所有しているなら、ペソに両替するのに十分な時間（少なくとも6か月以上の期間が見込まれる）が与えられ、あるいは市場での購買によって使い切ることもできる。たとえば、各ショップではCUC現金で支払うことができ、お釣りにはCUPが使われる。CUCでのお釣りはすでに運用されている形態である。

これらのCUCは、現金所有でも、銀行口座のものでも、現行の為替率（1対24）が維持される。「その価値が影響を受けることを恐れて銀行にかけこむ必要はない」、とガイドライン実施開発常設委員会のマリノ・ムリージョ委員長はここ最近のテレビ番組メサ・レドンダで強調した。

銀行で預金しているお金はどうなるか。銀行にある、CUCでの口座は、常に現行の為替率を尊重してキューバペソに変換される。ムリージョ・ホルヘ委員長はまた、利用可能な外貨に関する現行の制限にしたがって、外貨口座に変更される可能性が存在する、とも述べた。

説明されてきた通り、通貨為替統一は物価の上昇をまねき、それが起きたとき、その貯金は購買力を失う。

「技術的に、物価上昇の場面では、ペソでの貯蓄口座は購買能力を失う。購買力を失わないために、節約してこれを3倍か4倍にしよう、というのは考えられない。しかし他の分析をおこなわなければならない。すべてが線形ではない」

どの価格が上昇するのか。CUCショップでの価格は、現在の環境と同じままとなるが、それはペソと等価になる。上昇はしない。助成されている製品価格があり、それらはそのまま維持され、その他の自由価格のもののほか、完全助成で維持されないものもある。

「今回のモデルは、人びとが電気などの基本的な製品やサービスの支払いに貯蓄口座を使う必要があるとは想定していない。だから、給与や年金、社会保障によって提供される援助が上昇することになる。収入は増える」、とムリージョは強調した。

海外でのキューバによる援助活動隊の一部ではフェイクニュースが広まっており、そこでは「ひじょうに混乱した形で、口座とお金が失われると言われている」。

キューバ当局は、彼らの口座にある貯金も現行の為替率に応じてキューバペソに変換される、と説明している。また、現在CUCで商品を提供しているショップで得られる製品の30％割引のメリットは維持される。