ルーラ・ダ・シルバ
Granma、2020年12月19日
これはブラジル労働党創設者ルーラにとって、汚職の疑いで収監されたあと2019年11月8日に釈放されて以来、3度目の海外渡航となる。今年2月にバチカンに渡航しフランシスコ法王と面会し、3月にはヨーロッパへ渡航した。
最近、労働運動指導者ルーラの弁護団は、クリチバ市の連邦刑法裁判所第13法廷へ、今回の海外旅行について報告するための手紙を送った。
第二審で二度判決を受け、現在別の手続きを進めている元大統領ルーラは、旅行に向けてなんら法的障害はない。
ただし、司法への連絡は、被告の身にある者として通常のことである。
弁護団の文書によれば、ルーラは2021年1月20日にブラジルへ帰国予定である。
弁護団はその手紙のなかで、キューバへの旅行によって、その出席が求められるいかなる法的の場への参加が阻害されるものではない、と明らかにした。
「すべての手続きに則ってなされてきた通り、申請者(ルーラ)は、その出席が義務となるいかなる法的な場への参加を取りやめることはないと明言している」、と弁護団は書いている。
今年はじめ、ルーラ元大統領は、ブラジルでの「マス・メディコス(もっと医者を)」プログラムに参加したキューバ人医療従事者や、世界各地へのキューバによる医療援助に対して、感謝を表明した。
「キューバのように、他国へ輸出するほどの医療が持てたら、なんと素晴らしいことだろう」、とルーラはキューバ国民へ送った手紙のなかで述べた。ジルマ・ルセフ政権(2011年〜2016年)が創設した同プログラムへのキューバの参加が中止になったときのことである。
ルーラは、世界各地へ医療を輸出しているキューバを評価した。「貧しい国々へ軍隊を派遣し爆弾を投下している裕福な国々より、とんでもなく素晴らしい。キューバは命を、愛情を、健康を、送り届けている」、とルーラは喝破した。
ルーラ元大統領はその手紙のなかで、ブラジルとキューバの国民間の同胞としての絆は、エリートたちの一部の代表者による不合理な憎悪よりも一層強力である、と断言した。
キューバTV ルーラからキューバ大統領への手紙(2020年3月24日)
Expresidente Lula viaja a Cuba para participar en documental de Oliver Stone
http://www.granma.cu/cultura/2020-12-19/expresidente-lula-viaja-a-cuba-para-participar-en-documental-de-oliver-stone