フランシスコ・ドゥラン・ガルシア博士(左から2人目)
Radio Habana Cuba、2020年12月28日
キューバ公衆保健省の疫学局長フランシスコ・ドゥラン・ガルシア博士は記者会見において、新年開始に伴い、米国・メキシコ・パナマ・バハマ・ハイチ・ドミニカ共和国からの旅行者の入国を減らす、と発表した。
この措置は、新型コロナウイルス感染者の大半をもたらしている国々に対応するものである、と博士は述べた。感染者1000人中、米国は12.9人、ドミニカ共和国は12.6人、メキシコは11.7人、ハイチは9.7人、パナマは4.6人、バハマは2.2人である。
先日12月25日にキューバ公衆保健省は、新型コロナウイルスのパンデミックに関連する国際的疫学状況に対応し、かつ、海外での感染源を伴う感染判明事例の割合の高さを考慮して、海外からのすべての旅行者がキューバ国内へ入国する際の必須要件として、旅行開始前72時間以内のPCR検査結果陰性証明書を定める決定を発表していた。
すべての旅行者は、キューバ入国時に、国際衛生管理当局に対して、出発地で認められた研究所が発行した「新型コロナウイルス陰性者」であることを保証する証明書を提出しなければならない。
キューバ到着時には、再度のPCR検査実施を含む、すでに国境で実施されている衛生ガイドラインが維持される。
以上の情報は、12月24日のミゲル・ディアスカネル・ベルムーデス大統領が主宰した感染状況点検の会合において先だって提出されていた。
その会合において、新型コロナウイルスの対策ガイドラインを完全なものにしていくことが発表された。その中には、キューバでの宿泊先の環境が適切な状況ではなく隔離施設で隔離期間を過ごす可能性がある旅行者の宿泊キャパシティーの確保を強化していくことが含まれている。
ここ2週間の新型コロナウイルス感染判明者の60〜70%が、キューバに到着した人びとに直接または間接的に関係した事案であることをふまえ、ディアスカネル大統領は、家庭内で家族によって取られるべき対策に期待されていたすべての結果は出ていないと強調した、とキューバ大統領府サイトの記事は述べている。
わが国の状況が最悪でないのは、新型コロナウイルス感染症に対するキューバのガイドラインが強固なためであり、それゆえにわが国では死者が多く出ていないが、感染者がさらに多くなればなるほど、リスクは大きくなる、と大統領は述べた。
各空港での規律を維持する必要性、ソーシャルディスタンスと家庭内での衛生対策、および最近入国した人びととその家族たちによる適切な隔離の必要性の尊重が求められた、と同記事は強調している。
国際衛生管理の新措置
1、米国・メキシコ・パナマ・バハマ・ハイチ・ドミニカ共和国からの旅行者の入国を減らす(2021年1月1日より)
2、旅行開始前72時間以内に実施した新型コロナ陰性結果のPCR検査証明書提出(2021年1月10日より)
3、キューバ到着時には現在定められている衛生ガイドラインの実施が継続される
キューバTV(2020年12月28日)
Cuba anuncia nuevas medidas para la llegada de viajeros del exterior (+Fotos)
http://www.radiohc.cu/noticias/nacionales/243195-cuba-anuncia-nuevas-medidas-para-la-llegada-de-viajeros-del-exterior-fotos