アルフレド・デスパイネ
Cubadebate、2017年1月4日
2本塁打を含む16安打の猛攻でグランマがマタンサスを8対3で破り、同地ビクトリア・ヒロン球場でおこなわれたキューバ野球リーグの準決勝初戦を飾った。
試合開始前、マタンサスのビクトル・メサ(Víctor Mesa)監督は、今季レギュラーシーズンにおいて25連勝を記録している同チームの本命投手ジョンデル・マルティネス(Jonder Martínez)と左腕ジョアニ・ジェラ(Yoanni Yera)を差し置いて、右腕フランク・モンティエス(Frank Montieth)を先発に抜擢し、すべてのひとびとを驚かせた。
しかしその判断は惨憺たる結果に終わった。
モンンティエス投手は最初の2イニングは順調に投げた。しかし3回にグランマはカルロス・ベニテス(Carlos Benítez)によるソロ本塁打で口火を切り、そのあとアルフレド・デスパイネ(Alfredo Despaigne)が満塁本塁打で締め、この回6得点をあげた。
ビクトリア・ヒロン球場の全観客はグラウンドでおきたことを目の当たりにし唖然としたが、レギュラーシーズンにおいて90試合中70勝という最多勝記録を達成したマタンサスの圧倒的な力を思い出し、逆転に期待した。
マタンサスはその同じ3回裏に攻撃を加え、143回を投げ14勝、防御率1.63のリーグベスト投手である相手右腕投手のラサロ・ブランコ(Lázaro Blanco)から1点をあげた。
しかしマタンサスにとってそれは幻影だった。ブランコ投手は後続を断ち切り、グランマは4回にもロエル・サントス(Roel Santos)による犠牲打で1点をあげ、点差を元に戻した。
その後、7回にグランマはさらに1点を加え、8回には新人選手ヨアルキス・セスペデス(Yoalkis Céspedes)がこの試合4本目の安打を放った。
8回裏、8対1となった時点でグランマのCarlos Martí(カルロス・マルティ)監督は、先発のブランコ投手に変えて、右腕のミゲル・ラエラ(Miguel Lahera)を登板させることを決断した。
マタンサスはその回にウイリアム・サアベードラ(William Saavedra)の本塁打により2点を返したが、ラサロ投手はそれ以上の得点を許さず、マタンサスの反撃はそれだけで終わった。
このように戦前の予想にすべて反して、グランマはマタンサスを打ち破り、シリーズ制覇に一歩前進した。
グランマの勝利は先発のブランコ投手の好投によって保証されたといってよい。7回を投げぬき、6安打で1失点のみ、2三振を奪い、1四球のみに抑えた。
攻撃陣では、ベニテスが2安打1本塁打3得点、セスペデスが4安打1得点1打点、デスパイネが1本塁打4打点、ともっとも活躍した。
また、きょうのビクトル・メサによる投手陣の指揮方法は特筆に価する。モンティエスの起用で驚かせただけでなく、メサ監督はこの試合合計11投手を起用した。
この両チームは明日同じ場所で第二戦を戦う。きょうのグランマの1勝は優勝候補の本命とされるマタンサスにとっての警告となるだろう。
Play Off: Granma gana el primero a Matanzas con grand slam de Despaigne
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