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2016年05月23日
「半紙」は何が半分なのか?
東京新聞の記事より。
タイのバンコクから、友好都市の八千代市を訪れている
「バンコクこども親善大使」が習字の授業を体験。
(出典 東京新聞 2016年5月22日)
日本の児童の身ぶり手ぶりのアドバイスに促され、
半紙 に堂々とした字で「友」の字を書いたそうです。
日本の文化を紹介しましたよー、
国際交流しましたよーという、
ほほえましい新聞記事ですが・・・。
ここでみなさん、ちょっと想像してみてください。
もし、こう質問されたらどうしましょう。
「 半紙 トハ、何ガ半分ナノデスカ?」
と。
そう、今日のテーマは、
半紙の「半」
についてです。
このテーマにせまるにはまず、過去に戻らねばなりません。
何と、西暦927年(延長5年)に!
この年、ある法令集の編纂が終了します。
世にいう、 延喜式 。
(画像引用 www.lib.shimane-u.ac.jp)
醍醐天皇の命により藤原忠平らが編纂しました。
905年(延喜5年)から編纂が始まったので
「延喜式」と言われます。
その延喜式の中に、
「紙屋院」(かみやいん)
についての記述があります。
紙屋院とは要するに
「朝廷で用いる紙の製造機関」。
紙屋院で紙を漉(す)く際に用いる
「簀(す)」
の規格が定められています。
これが 「簀(す)」 ですね。
(画像引用 tosawashi-products.com)
その規格は、
1尺3寸(約39cm)X 2尺3寸(約70cm) 。
「半紙」はもともと、
この規格の紙すなわち「全紙」の長辺を
半裁したもの、つまり
縦1尺3寸(約39cm)X 横1尺1.5寸(約35cm)
の紙でした。
これで半紙の謎が解けましたね。
実際、藤貞幹の記した「好古小録」(江戸時代後期)には
「半紙の規格は縦1尺3寸あまり、横1尺あまりであった」
とあるので確かに半裁されていたようです。
しかし、現在の半紙の規格は
縦33.4cm X 横24.2cm 。
ずいぶん小さくなっています。
これは、当初は全紙を半裁して半紙を作っていたものが
最初から半紙のサイズで漉かれるようになり、
時代とともに規格そのものが変容しっていったためのようです。
規格は変われど「半紙」という名前だけは残ったわけですね。
というわけで、
「半紙の起源は延喜式にあった」
というお話でした。
語呂合わせは、延喜式の年号でいきましょう。
「 927 年」「 醍醐 天皇」「 延喜 式」
「 苦にな る ダイコ ンの 演技 」
ダイコン役者の演技を見るのは苦痛・・・。
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