自分の経験からしても、高校は(交換留学ならば)勉強も実用的な授業を取ったり(タイピング、家庭科など)、ブラスバンドや聖歌隊の授業を取って、日本では体験できないことができる。またシーズン制の部活動に入り、友達を増やすこともできる。学校行事も面白かったし、何事も初めてで、全てが感動だった。アメリカのホームカミング、サンクスギビング、クリスマス、イースター、プロム、卒業式、夏休み、誕生日、バレンタインデー、スクールスピリット、食事、パーディー、アメリカの生活について知ることができ毎日がうきうきしていた。
大学留学は、同じ交換留学であっても単位をとらねばならないという条件があり、夜中の2時まで図書館でねばっても、宿題が終わらないということが起きてくる。実際に興味のある科目が多すぎて、自分の英語力を省みず、300番台の授業を詰め込んだ結果、遊んでいるひまがなくなってしまった。
寮生活ということもあり、人はすぐそばにいるが、みないそがしく、本当に仲良くなった友達は少ない。誰もがテストの前は夜遅くまで図書館で過ごし、イライラしているのも伝わってきた。一緒に大西洋側の海辺の別荘に旅行に行ったり、ホームカミングの時に、同じ寮の友達に自宅におよばれしたり、January termでは、インターンシップでアトランタで勉強させてもらったり、部活動はバレーボール部で試合に参加したりしていたが、高校留学のときのように親近感がわかなかった。だから大学留学は高校留学に比べると人との?がりの印象が薄い。しかし、行動範囲は高校留学のときとは雲泥の差で、車で移動したり(友達とお金を出して車1台を所有)ちょっと離れたレストランまでいつでも行きたい時に行けていた。(高校時代は誰かに頼まないと買い物にもいけないしことを考えると自由がある)
今考えると、大学留学は人との?がりはそれほどなかったが、行動範囲が広くやっていることもそれなりのことだったんだと気が付いた。
さて、2020年、ハーバード大学はすべての授業をオンラインで行うことに決定した。そしてアメリカ政府は対面授業を行わない大学への留学生にはビザを発行しないということにしたというニュースが飛び込んできた。4年間の留学の途中の人は、卒業できない事態になってしまうのか。本当に災難だ。
でも、息子をアメリカの高校へ留学させようと目論んでいた私も、2020年の人種差別の渦の中、またコロナ渦の中で留学させたいかというと否である。それならば、ニュージーランドへ留学させたいと思うようになった。英語の訛りについては目をつぶり、自然と親日的な人々に囲まれて自分と対峙する時間を持ってほしいと思ってしまった。でもこの激動の世界の流れの中で、留学させることに躊躇している。あと数年して大学で留学させるしかないかと、考えを広げないといけないかと思うようになった。
いずれにせよ、今年はタイミングではないと焦る気持ちを手放すことにした。
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