1.はじめに
去る3月1日に「技術士二次試験」の合格発表がありました。合格された方、おめでとうございます。私の先輩もようやく受かっていました。今回は今年度の試験結果を中心とした内容について投稿いたします。
2.どこで確認できるのか?
技術士試験結果については、以下のサイトで確認することできます。
3.平成27年度技術士第二次試験の試験結果の概要
以下に、平成27年度技術士第二次試験の試験結果の概要を示します。元ネタは日本技術士会のサイトの情報です。
まず、部門ごとの申込者数、受験者数及びそれぞれの合格率です。建設部門の受験者数が圧倒的に多いです。建設部門の人数が多い理由は、私のような職種(建設コンサルタント、企業の技術コンサルタント部門)では技術士の資格がないと、官公庁のお仕事の管理技術者になれないためです。「技術士(第二次試験)の資格を持っていない方」=「リストラの対象」となります。資格を持っている方は、他社に転職するツールにもなります。資格取得後に条件が良い企業に転職する方もいます。
私もその端くれですが、どこの会社に行ってもお客さんは変わりませんので転職については否定的な考えです。中堅以上の建設コンサルタント(売上げで国内100位以内の企業)に勤めている方は在職している会社に留まった方が良いと思います。
建設部門の合格率は約10%程度です。
表-1 部門ごとの申込者数、受験者数及びそれぞれの合格率
図-1 部門ごとの申込者数に対する合格率
図-2 部門ごとの受験者数に対する合格率
4.建設部門の分野ごとの試験結果の概要
次に、技術士建設部門の分野ごとの試験結果について記述します。この資格ですが、部門の下に分野というカテゴリーがあります。
技術士試験の特徴ですが、同じ部門の資格を有していても、他の分野の試験を受験する場合、択一試験から受ける必要があります。優遇措置は一切ありません。これは如何なものかな?と私は思っています。せめて、択一試験は免除でも問題ないのでは?と思います。
なぜ2分野目を受ける必要があるかというと、官公庁のお仕事(元請け)の場合、業務の管理技術者の資格要件が「専門とする分野ごとに細別されている」からです。具体的に記述しますと、道路設計の場合は、「技術士建設部門道路分野を有する者」という要件があります。長いことお仕事を行っていると、なかなか1つの分野で完結することはありません。道路の設計を行ったのち、周辺環境(生活環境、自然環境)の調査、影響評価を行ったり、構造物の設計では橋梁設計やボックス等の知識も必要になります。
という訳で、主とする分野と副とする分野の2分野の技術士を持つことが理想です。20歳後半〜30歳代前半で1分野目取得、40歳までにもう1分野取得すべきです。
申込者数・受験者数が多い分野は、「鋼構造及びコンクリート」、「道路」、「河川・砂防及び海洋・海岸」です。国土交通省の業務に特化すると、この分野のお仕事が圧倒的に多いです。主とする分野はこの3分野のうち、いずれかが望ましいと思います。最も合格率が低い分野は「道路」です。毎年合格率が低い分野です。恐らく、技術士の全部門全分野で最も合格するのが難しい部門であると思います。
私は、「建設環境」を取得してから、「道路」を受験しました。建設環境は一発合格しましたが、道路のときは口頭試験で落ちています。東日本大震災の激務の合間で受験し、激務を理由に口頭試験の準備を全くしなかったことが原因です。その次の年度に懲りずに受験し、再び筆記合格。2年連続で口頭試験を受けました。2回目は万全の状態で受験の準備を行いました。筆記試験は不合格通知が届いてからすぐに勉強を行った記憶が残っています。
合格者の方は「勉強は全くしなかったけど受かった」と豪語している方がいますが、アレはウソです。勉強して専門分野の知識を植え付けないと合格しません。
表-2 建設部門の分野ごとの申込者数、受験者数及びそれぞれの合格率
図-3 建設部門の分野ごとの申込者数に対する合格率
図-4 建設部門の分野ごとの受験者数に対する合格率
すでに、平成28年度の試験内容が技術士会のサイトに掲載されています。受験を考えている方はそろそろ勉強を始めないと時間切れになります。
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