衆議院予算委員会 | 恐ろしい世の中です。国会の予算委員会でのブログの引用について: ちょっとオールトの雲まで出張です

2016年03月07日

衆議院予算委員会 | 恐ろしい世の中です。国会の予算委員会でのブログの引用について

１．はじめに

　去る２月２９日の衆議院予算委員会において、民主党の山尾志桜里議員より「保育園落ちた日本死ね！！！」と題した個人のブログを記事を引用した質疑がありました。テレビでも話題になっているアレです。
　待機児童については、私も問題だと思います。ただし、この民主党の議員のやり方には非常に違和感と危機感を感じます。理由は以下のとおりです。

一個人のブログの記事を国会の予算委員会という場で取り上げるか？
その筋の専門家のブログであれば理解できますが、一般市民（本当に一般市民なのかは判りませんが・・・）のブログの記事を引用するのか？
あたかも一個人のブログの投稿が国民の総意であるかのように演出するのは如何なものか？

２．衆議院予算委員会でのやりとり

　前項の衆議院予算委員会でのやりとりについては、以下のページにて動画で閲覧できます。

衆議院ビデオライブラリ予算委員会（平成28年2月29日）

　質問した議員の方の言葉遣いが余りにもひどいので、一見の価値があります。予算委員会とは内閣が提出する予算案の審議を行うことが基本的な役割と私は認識していました。ただし、民主党は次年度の予算案の審議と直接関係のない質疑を行っているようにみえます。これは時間の無駄、税金の無駄遣いに感じます。

３．問題のブログの内容

　問題のブログですが、全文が新聞記事等に掲載されていましたので、この「保育園落ちた日本死ね！！！」の記事を以下に示します。

保育園落ちた日本死ね！！！

何なんだよ日本。

一億総活躍社会じゃねーのかよ。

昨日見事に保育園落ちたわ。

どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。

子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ？

何が少子化だよクソ。

子供産んだはいいけど希望通りに保育園に預けるのほぼ無理だからｗって言ってて子供産むやつなんかいねーよ。

不倫してもいいし賄賂受け取るのもどうでもいいから保育園増やせよ。

オリンピックで何百億円無駄に使ってんだよ。

エンブレムとかどうでもいいから保育園作れよ。

有名なデザイナーに払う金あるなら保育園作れよ。

どうすんだよ会社やめなくちゃならねーだろ。

ふざけんな日本。

保育園増やせないなら児童手当２０万にしろよ。

保育園も増やせないし児童手当も数千円しか払えないけど少子化なんとかしたいんだよねーってそんなムシのいい話あるかよボケ。

国が子供産ませないでどうすんだよ。

金があれば子供産むってやつがゴマンといるんだから取り敢えず金出すか子供にかかる費用全てを無償にしろよ。

不倫したり賄賂受け取ったりウチワ作ってるやつ見繕って国会議員を半分位クビにすりゃ財源作れるだろ。

まじいい加減にしろ日本。

出典：毎日新聞

　まず、文章が乱暴すぎます。これを国会の予算委員会で取り上げますか？ちょっと民主党の常識？を疑ってしまいます。
　で、ブログの内容をみましたが、国の問題以外ではなく、東京都やお住まいの市区町村単位に権限が委ねられている内容も含んでいます。待機児童について、抗議すべきところはお住まいの自治体です。
　なお、本当にお子様のことを考えるのであれば、保育所を断れる自治体には住まず、児童を受け入れてくれる市町村に移住すべきです。持ち家であれば難しいと思いますが、賃貸であれば移住は可能です。その努力もせず、ブログに文句ばかり掲載するのは如何なものかと？と私は思います。あと、児童手当20万は高いです。本当に主婦が書いた文章なのでしょうか？ついでにもう一つ。児童手当が数千円って、相当収入がありますね。

　ブログの文章を改めてじっくりみてみました。この作文にはいくつかの癖や特徴があります。まず、作文の本文には「、」がありません。文末に「。」を付ける人が本文中に「、」を付けないことは考えにくいです。作文を作ってから、「、」を消したと想定されます。
　さらに、「主語」も抜けています。主語がないと、「馬鹿っぽく」みえますので、あえて外したのでしょう。「保育園」や「子供」という単語を沢山並べて、「下手な文章」、「しつこい文書」である印象をあえて与えています。「しつこい文章」というのは、個人の癖のようなものですので、誰が書いたか判断する材料になります。「子供」という文字にも注目です。主婦が書いたのであれば「子ども」という文字を使うを思います。「子ども」という文字をあえて、漢字の「子供」に書き直した印象を受けました。
　上記のように、くどくて、分かりにくいようにみせておいて、１文に１行の改行を入れています。非常に巧妙な手口です。
　私は余り賢い方ではありませんが、どうみても作られた作文です。このブログを書いた人は保育園に落ちていないと私は判断します。

４．その後の状況（保育園落ちたの私だ）

　昨日、 「保育園落ちたの私だ」をテーマに、国会前で抗議集会を行ったようです。以下は新聞記事に掲載していた写真です。

久しぶりに自分のブログをみたところ、なぜか新聞記事の画像のリンクが消えていました。
↓

出典：毎日新聞

　真っ先に思ったのが、寒い中、付き合わされている幼児が可哀想と思いました。大人の勝手なエゴのために、子供を引きずり回すのは「虐待（犯罪）」ではないのでしょうか？風邪でも引いて、命落としたらどうするんだろうかと心配になってしまいました。

　なお、待機児童数は民主党時代の方が多いです。厚生労働省の資料にありましたので、その資料を添付します。