2019年05月23日
「7th AVE.」崎谷健次郎が描くセブンスアベニューはジグソパズルのよう【1988年】
写真出典 FreePhoto by との ( photolibrary )
「7th AVE.」 崎谷健次郎 from album Realism
崎谷健次郎さんのセカンドアルバム「Realism」!
1980年代の空気と躍動をクールに凝縮している名盤です。
その中に収録されている「7th AVE.」は、リマスター盤が楽しみだった曲の一つ。ベースとギターが、とてもリズミカルで、うねっていながら鋭さを持っています。
ライブ感あふれる演奏は、まさにGROOVEの極致と言えるでしょう。日本人だからこそ思い描くことのできる、ニューヨーク・マンハッタンの情景かもしれません。
あの時代、誰もがニューヨークに対して、特別な想いを抱いていたのではないでしょうか。
もちろん、日本が好きな人も、ヨーロッパが好きな人も、好き嫌いは人それぞれです。
そのうえで、『いつも存在が、そこにある』それがニューヨークであり、マンハッタンの摩天楼です。
好き嫌いを問わず、気にならないわけがない存在と言いますか。
いつも私たちは遠くから眺めていたわけです。
街の景色というより、街で暮らす人々というか。
ニューヨークを舞台にした映画で、私たちの多くが「行ったことないけれど知っている」という状況や感覚になっていたと思います。
ニューヨークも、マンハッタンも、当時は世界で唯一無二の摩天楼だったのではないでしょうか。
現在は、東京も負けていませんし、むしろ現代は世界中に摩天楼の大都会は存在していますので、わざわざ比較することがナンセンスです。
そこなんです。
崎谷健次郎さんの「7th AVE.」は、ニューヨークもマンハッタンも、セブンスアベニューも、さらりと描ききってしまっているのです。憧れや畏怖とは別の、もっと日常的なエモーションです。
それがわかるのが歌詞。
タイトルを知らなければ、そのまんま「東京」にも「大阪」にも、あるいはアゼルバイジャンの都会にも馴染む世界が描かれています。
実際のセブンスアベニューを知っている人は、リアルに景色を思い浮かべるでしょう。
実際のセブンスアベニューを知らなくても、その人の知っている都会や憧れている街など、精神的に身近な景色として思い描けるように設計されています。
音楽と歌詞が、都市計画の設計図みたいにも思えてきます。
緻密で、クールで。
やや無機質なサウンドも、超クール。
なのに、生々しい歌声と、ややシャウト気味に感じられる歌唱が、リアルな人間の存在を浮かび上がらせます。すごいです。生身の人間の叫びと表情が、すぐそこにあるみたいです。
1988年にリリースされた「Realism」は、肌で感じる空気や街の匂い、行き交う人々がまとう香りでさえもが、ほどよい距離感で伝わって来ました。でもそれは、ガラス越しに見ている感じです。
2019年の「リアリズム・アンソロジー」では、格段に音が良くなることで、ガラスが取っ払われています。すごいです。街の振動も、人の鼓動も、ありとあらゆる要素が人間の五感を直撃します。
しかも、歌詞を味わいながら第六感を発動させれば、それはもう奥行きの深い感情を体験できるのです。
音楽って、すごいな。
自分の中にある、さまざまな感情が、パズルのピースのようだなと感じられることって、ありませんか?
はめようとしても、はまらない。そんな、もどかしさ。
美しい音楽は、パズルのピースを、自然に、勝手に、繋げてしまいます。
ほら。頭の中で、散らかったままになっていた、さまざまな感情。その断片たちが、きれいに整然と、かたづけられていくのを感じませんか。
崎谷健次郎さんの「7th AVE.」を聴いていると、自分の脳内世界がクリアになっていきます。
記憶が断捨離されてしまうのではなく、あるべき姿に組み合わされて、とてもスマートに仕上がる感じです。
まるでゴミのようにうずたかく積みあがっていた断片が、いまは一枚の美しいピクチャーに仕上がって、壁に勘ざることができるほどです。
時間を超えて、実感できる旋律の美しさ、それゆえの調合。
未体験の方は、ぜひ実際に聴いてみて、あなたの記憶の断片たちを整えてもらってみてください。調合されます。
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「もう一度夜を止めて」崎谷健次郎のバラードは縦横無尽に世界を照らし続ける【1987年リリース名曲バラード】
「もう一度夜を止めて」 あらためてもう一度だけ夏に聴く崎谷健次郎のバラード
写真出典 FreePhoto by KAI ( photolibrary )
崎谷健次郎さんの「もう一度夜を止めて」は、じんわりと音が滲むように心にしみていくバラードです。
シングル発売されたバージョンと、セカンドアルバム「リアリズム」に収録されているバージョンが有名。
シングル発売されたのは1987年10月。テレビのCMソングでした。
「もう一度夜を止めて」は1987年シチズンのライトハウスという時計のCMに使われていました。今年5月22日に発売のRealism~Anthologyにも収録され、リマスターで音が格段によくなっています。波の音から始まるアコースティックなスペシャルバージョンです。 https://t.co/bQcQmkcWKK
— 崎谷健次郎 (@sakiyakenjiro) May 6, 2019
もともとはファーストアルバム「DIFFERENCE」に収録できる曲だったようですが、テレビCMのタイアップにあわせて、10月の発売になったようです。これは崎谷健次郎さん自身が決断したことのようです。最近、ツイッターで、そのことにも触れられています。
今回復刻ファーストアルバムを作る際に知った事。「もう一度夜を止めて」をタイアップ待ちと決めファーストアルバムから外す決定は僕であったという。結果、秋元康さんがタイアップを付けて下さった。タイアップなしでの収録よりは良かったと今も思う。 pic.twitter.com/NRCOrohEYB
— 崎谷健次郎 (@sakiyakenjiro) June 25, 2018
シングルバージョンの音は、確かにファーストアルバム「DIFFERENCE」とつながる音の世界です。そのためなのでしょう、セカンドアルバムに収録されているのは、「リクエスト・アコースティックバージョン」という立ち位置なのです。波の音が入っています。
私は知らなかったのですが、映画「孔雀王」で英語バージョンが流れていたようです。
それと、観ていたのに気付かなかったのが映画「いとしのエリー」での挿入曲。あの映画に?本当に?私は当時、劇場で観ています。映画「いとしのエリー」は、コミックが原作。主題歌は「思いがけないSITUATION」です。あの映画の中で、「もう一度夜を止めて」が、すでに流れていた!?かなり驚いています。
そんなわけで、実は「シングル発売前から世間に流れていた」ことがありますし、リリースされてヒットしてもなお、英語バージョンで流れていたり、さまざまなシーンに合わせて、縦横無尽な表現がされているのが特徴です。
柔軟性のある、音楽。詩的な世界観。なによりも、音楽そのものが、しっかりと構築されている。だからこそ、さまざまな感情が載せられるのでしょう。エモーションは、詩です。さまざまなエモーションで、曲が彩られるのに合わせて、歌詞すらも柔軟に変化していくことができるのなら、それはまさに「生きている歌」ですから、なんというか崎谷健次郎さんの音楽は、「人間の歌」なのだなと実感できます。
Realism~Anthology~のリリースが5月22日来週に迫りました1988年Realismリリース時This time tourよりライブ音源から「もう一度夜を止めて」をリマスターし動画を作って見ました。9人の第一期崎谷バンド凄い。動画に秋元康さんとの2ショットが出てくるよ、お楽しみあれ https://t.co/SlrQWDiNAU
— 崎谷健次郎 (@sakiyakenjiro) May 14, 2019
2019年5月、セカンドアルバム「リアリズム」が「リアリズムアンソロジー」としてリリースされます。
リマスターされた音源は、素晴らしいくらいに良くなっている。と、崎谷さん自身が自信たっぷりに語られています。本当に、その通りです。そして実際に聴いてみた私の感触は、
『当時よりも、当時っぽいな』
『ますますライブに近づいている』
『いままでは2階の最後列で観ていただけなのに、ついに一階最前列で演奏を目の当たりにしている感じ』
という感じです。
平成が終わり令和へブログ更新しました?「もう一度夜を止めて」のライブフル動画を初公開! https://t.co/fXBrqtmhyn pic.twitter.com/4lZiKAaCGe
— 崎谷健次郎 (@sakiyakenjiro) April 30, 2019
ありがとう?動画の音はリマスターしたからベースもよく聴こえます。亀ちゃんは今も昔も最高だね https://t.co/S0M54RyNbX https://t.co/eitvesPXdZ
— 崎谷健次郎 (@sakiyakenjiro) May 1, 2019
ありがとうございます リツイートさせて下さい(^ ^) https://t.co/ZNy74JjNpz
— 崎谷健次郎 (@sakiyakenjiro) March 29, 2019
ぜひ、ライブ感あふれる「リアリズムアンソロジー」も、お楽しみください。
夜のヒットスタジオ 二度目の出演「もう一度夜を止めて」
— 崎谷健次郎 (@sakiyakenjiro) January 23, 2019
全てが生演奏です。この動画はすぐ消えるかも知れないので観ておいて下さい^_^この時の事を4月の音楽セミナーでも少し触れましょう https://t.co/q7FZ2WMXLi
Realismで主に歌詞を書いて下さっているのは有木林子さん。デビュー前のバンドVIZION時代からソングライターチームでした。作詞家というより詩人。こういうのがウケる言葉ということでなく、個人の視点で描く歌詞は短編映画のような映像的表現、発想がすばらしく天才的な方だと思っています。 pic.twitter.com/Ia275ahTmP
— 崎谷健次郎 (@sakiyakenjiro) March 12, 2019
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「もう一度夜を止めて」シングルバージョンが収録されているのは、ファーストアルバム「DIFEERENCE」リマスター盤です。
「もう一度夜を止めて」アコースティックバージョン波リクエストとして収録されているのが、セカンドアルバム「Realism」です。いよいよ「リアリズム・アンソロジー」として発売されました!
またのお越しを(*'ω'*)お待ちしております!!
2019年04月25日
渾身の一撃!白熱した沸騰感あふれる演奏を確かめて「愛されてもいないーハーレムの天使達-」崎谷健次郎【1987年の凄い音楽】
ニューヨーク街角( photolibrary )
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「 愛されてもいないーハーレムの天使達-」崎谷健次郎
アルバム「 DIFFERENCE」収録曲
やがてくるハウスサウンドの波、ダンスウェーブ。
それを先取りしすぎていた楽曲のひとつが、こちら「愛されてもいないーハーレムの天使達-」です。
崎谷健次郎さんは、1987年の春すでに、音のスケッチを完成させていたのです。
「愛されてもいないーハーレムの天使達-」は、1984年頃からのニューヨークの沸騰するような音楽の躍動感が、みなぎっています。ギターのカッティングと、コーラスワークには、透明感と凄みが感じられます。
当時、音楽というか楽器の音色は、日増しに進化していった時代のように感じています。同時に、その時にしか出せない音と言うものが確実に存在していることを、多くの人が気付き始めていたんだろうと思います。
そういう意味では、
・1987年「愛されてもいないーハーレムの天使達-」
・1988年「THIS TIME」
・1989年「I Wanna Dance」
という流れは、美しいくらいにジャーナリズムあふれる音の伝導かなと考えることもできます。
いま振り返ると、よくここまで丁寧に演奏していたなあと、しみじみ感動してしまうほど。ライブやコンサートの粗削りな疾走感よりも、図録的に採譜されたみたいな録音は少なくありません。丁寧かつ情熱的なサウンドというのは、稀有な存在です。
できることならば、1987年の音だけでなく、日増しに凄みと完成度を増していった先の、1989年のライブ音源を聴きたいと思っています。ええ、パルテノン多摩から始まった、本格的なハウスサウンドの、白熱したライブそのものを。
いつも記憶ばかりですが、あらため聴く良さって、あると思うので。
いつか、そんな日が来るといいなと思いながら、今日は「今日の気分」で楽しませていただきます。
白熱した沸騰感が凝縮されている演奏です。
渾身の一撃、「愛されてもいないーハーレムの天使達-」をどうぞ!
崎谷健次郎「DIFFERENCE」時を超えて勢いを増したサウンド!!
パルテノン多摩で聴いた崎谷健次郎のダンスミュージック
ゆがみながら透明なカッティング「愛されてもいないーハーレムの天使達-」崎谷健次郎
思い浮かぶ味と香りと「僕には君だけ」崎谷健次郎が奏でる潮騒のしらべ
なにか呼び寄せて覚醒させるような静けさ「St.ELMOS FIRE〜幻の光〜」崎谷健次郎
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2019年04月24日
思い出して見送るときの音色たち「St.ELMOS FIRE〜幻の光〜」崎谷健次郎【1987年の楽曲】
「St.ELMOS FIRE〜幻の光〜」
崎谷健次郎
from album 「DIFFERENCE」
セントエルモスファイヤ
「 セントエルモの火」は、 船のマスト先端がボワッと光る現象のこと。
天候が悪いときに発生し、状況によっては 髪の先が光ることもあります。
指先が発光する、なんていう表現も聞きます。
航海士たちの間で「 ふたつ光ると嵐おさまる」と語り継がれていることでも知られています。
ストーンと石が波間に投げ込まれたあとの静けさのような音色が交錯しています。
静かすぎても、騒がしすぎても、似たような感覚に包まれてしまうことがあります。
いまどのような状況なのかと耳を澄ませば、想像以上に様々な音色が聴こえてくるように。
ずっと鳴っていたのかもしれません。
ずっと聞こえていたのかも。
聴こうとしなければ聴こえずに、聴こうとしたとたんに、こんなにもたくさん。
さらりと聞き流せば、心地の良い楽曲として楽しめます。
「幻の光ってなんだろう」と耳を澄ませば、たくさんの音色。
曇っていて、なんだかちょっとなあという鬱屈した気分の時に耳をすませば、気休めかもしれませんが落ち着きます。
個人的には、音の装飾を削り落としたときに伝わってくる、ボワッとしているだけの瞬間が気に入っています。
ライブでは、この曲のために「わざわざ」準備されていた仕掛けがあったような感じがします。気のせいかもしれません。
もう確かめる手段がないので、 記憶ばかり辿ってしまいます。
辿り疲れて眠気に包まれれば、とょうど良い疲労回復になるのかも。
思い出して、忘れる。
よみがえってきた流れが過ぎ去るのを見送る。
そんなときの一曲です。
♪波打際に戯れてる夏が残したざわめき・・♪復刻リマスターDIFFERENCE CDに収録されてる「ST.ELMOS FIRE」の1シーンみたい。i phoneで撮った写真より。よい休日を pic.twitter.com/CxcnXllsHM
— 崎谷健次郎 (@sakiyakenjiro) 2018年5月27日
夏に香りがあるのなら潮と素肌の他になんだろう?「僕には君だけ」崎谷健次郎の潮騒サウンド炸裂【1987年の音楽】
ぼっこぼこに何かを殴っているようなドラムと歪み叫ぶギターの狂宴!崎谷健次郎「思いがけないSITUATION」疾走感あふれるデビュー曲【1987年】
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自然に景色と音楽がミックスされて仕上がっていく「夏のポラロイド」崎谷健次郎が洗練させる詩世界
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思い浮かぶ味と香りと「僕には君だけ」崎谷健次郎が奏でる潮騒のしらべ
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2019年04月21日
崎谷健次郎記事リンク
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ブロガー広場への寄稿記事
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なにか呼び寄せて覚醒させるような静けさ「St.ELMOS FIRE〜幻の光〜」崎谷健次郎
ゆがみながら透明なカッティング「愛されてもいないーハーレムの天使達-」崎谷健次郎
「KISSの花束」 崎谷健次郎 ロールするリズムは金ラメに煌めく
崎谷健次郎「瓶の中の少年」がいちめんの麦畑に海を見るとき少女が現れるといつも思う
「もう一度夜を止めて」 あらためてもう一度だけ夏に聴く崎谷健次郎のバラード
「ラベンダーの中で」崎谷健次郎が歌う海のような青空
「夏の午后」崎谷健次郎の音色が灯台の光みたいに時を超えて届きます
「THIS TIME」うつろな影がクリアにTunUp!崎谷健次郎のリマスター
崎谷健次郎「DIFFERENCE」
「リアリズム・アンソロジー」
「Kiss of Life」
「五線譜のメッセージ」
夏に香りがあるのなら潮と素肌の他になんだろう?「僕には君だけ」崎谷健次郎の潮騒サウンド炸裂【1987年の音楽】
ギターのテイストは「思いがけないSITUATION」に通じるものがあるのですが、こちら「僕には君だけ」は潮騒サウンドに仕上がっているのがポイント。
崎谷健次郎さんの詩世界が物語を紡いでいます。彼の声だからこそのドラマチックさなのでしょう。音符すべてが魔術で制御されているように、正確に時を刻んでいきます。
なぜかこの曲を聴いていると、夕暮れの海辺を想像してしまいます。たしかに海辺で過ごした時間も長いですが、この曲を海辺のカフェやレストランで聴いたかどうかは定かではありません。
けれども、あのカフェを思い出すとき、ほら、なんだか店内で流れていたような気にもなってくるのですよ。とんでもない錯覚だと思いますが、違和感ないから不思議です。
もう営業していないカフェやレストランもあります。グーグルアースで、海岸通りを仮想旅行していると、知っているはずの景色が別世界のように感じられることもあって、現実の映像なのにファンタジー世界のよう。ファンタジーのような現実、それはまさしくサキヤサウンドワールドにぴったりな気がします。
崎谷健次郎さんの「僕には君だけ」は、ほんとうに何気ないときに脳内再生され始めることがあります。脳内再生って、自分ではコントロールできないんですよね!ですから、普段から「いい音楽」と「好きな音楽」を聴くようにしています。ほんと、いつ、どの曲が脳内再生されるかわかりませんからね。それと、自分の好きな音楽を普段から聴いていると、いざ脳内再生がスタートしたというときに、『この歌で良かった』と思えたりします。
崎谷健次郎さんの「僕には君だけ」は、そんな『この歌で良かった』と、安心できるナンバーです。
洗練されてるなあ!崎谷健次郎「夏のポラロイド」
もう二度と見ることのできない景色があって、そのことが悲しくなったり淋しくなったり胸をギュッとつかまれるような感覚になってしまうこともあるのですが、音楽があれば大丈夫。どんな悲しみも淋しさも胸の痛みも、音楽が和らげてくれます。あ。「やわらげる」って、「和らげる」なんですね。こんなとき漢字変換は便利で役立ちますね、自分が知らない漢字の読み方や書き方を「変換」で教えてくれます。
いろいろなことを、いろいろところから学んで、その結果として豊かな想像力が育まれているんだろうなと思います。音楽も想像力を育んでくれますよね。いろいろな音楽の楽しみ方があるので、『景色が見えるのはイヤだ』という人もいるでしょうが、私は脳内に映像をス〜っと見せてくれる音楽が大好きです。いつもと同じ景色のこともありますし、別の景色のことも。どこだかわからない、知らない世界のこともありますが、ありありと脳内に思い浮かぶので楽しくなります。
「僕には君だけ」のサウンドは、エレキギターの音が「塩」「錆び」を纏っているような気がするので、それもお気に入り。塩分と鉄分の香りがします。
この写真はまるで復刻リマスターDIFFERENCE 収録♪僕には君だけ♪の世界 行きつけの"海岸近くのcafe" キラキラ pic.twitter.com/VcDa83QV1c
— 崎谷健次郎 (@sakiyakenjiro) 2018年5月24日
夏の陽射しが素肌を焼けば、自分も、一緒にいる人の香りも、いつもと変わります。
潮騒サウンドが炸裂する「僕には君だけ」を聴くと、ちりちりと日焼けする感覚までよみがえってきます。
思い浮かぶ味と香りと「僕には君だけ」崎谷健次郎が奏でる潮騒のしらべ
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崎谷健次郎「五線譜のメッセージ」を聴くと大人になっても色あせない音楽ってあるなあ!と
「いとしのエリー」を読むとき脳内で炸裂するイントロは崎谷健次郎「思いがけないSITUATION」
自然に景色と音楽がミックスされて仕上がっていく「夏のポラロイド」崎谷健次郎が洗練させる詩世界
パルテノン多摩で聴いた崎谷健次郎のダンスミュージック
洗練されてるなあ!崎谷健次郎「夏のポラロイド」
1987年。
崎谷健次郎さんのファーストアルバムに収録されている「夏のポラロイド」
ギターのカッティングとキーボードが夏の空気を、このうえなく醸し出しています。
洗練されてるなあ。
と感じるのです。
いまも音楽の素晴らしさは色あせるどころか、聴くたびに新鮮な気になります。
音楽に対する「感じ方」が、季節や年齢によって異なるのかもしれません。
あるいは、星のめぐりあわせのように、占星術的に相性が良くなるタイミングがあったりするのかもしれません。
久しぶりに聴いて、あわぁうわぁうわぁと喜んでいるところ。
1987年の春にリリースされたファーストアルバム「DIFFERENCE」は、最高傑作。
いえ、この二年後にリリースされる「Kiss of LIfe」も最高傑作なので、もはや『最高!』を連発するしかないのです。
1987年の私は、夏を満喫していました。
今、思い出すと、はっきりわかります。
なぜならば、翌年の1988年は、やたらと雨が多くて、晴れていた印象が、ほとんどないからです。
1987年の夏も雨は降っていましたが、富士山に登山して雲の上の山頂を満喫しましたし、伊豆の巨大な砂浜を目の当たりにして驚愕していたので、わりかし「夏最高」モードだったんですよね。
いつも音楽を携帯していたわけではないのですが、いま記憶をよみがえらせると、当時のことも含めて、いい感じに脳内リミックス状態。頭の中で映像が広がります。
こういう感覚が好きなんだよな、とあらためて気づくのでした。
ヒット曲という意味では、1987年の秋にリリースされた「もう一度夜を止めて」が知られています。
「夏のポラロイド」は、さまざまな意味で「夏」の良いところを総取りしてしまったかのような音と歌詞の世界。
夏の名曲、「ポラロイドの夏」も連想させてしまいます。でも違います。
夏と言えば誰でしょう。山下達郎さんですか、TUBEですか。1987年は、1986オメガトライブや杉山清貴さんに、角松敏生さんなど、夏が似合うアーティストの名曲と名盤が、たくさんあります。
そんななかで、「夏のポラロイド」
じんわりと夏の日差しを思い浮かべながら聴くことのできる名曲です。
日差しを避けて部屋の中で涼みながら聴くのも合います。
アルバム一枚を通して「夏」というよりは、アルバムの中に「夏の曲」が入っている。そんなアーティストの崎谷健次郎さんが自らの歌唱力を披露した、最高にリラックスできる夏の名曲それが「夏のポラロイド」です。
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崎谷健次郎「五線譜のメッセージ」を聴くと大人になっても色あせない音楽ってあるなあ!と
「いとしのエリー」を読むとき脳内で炸裂するイントロは崎谷健次郎「思いがけないSITUATION」
自然に景色と音楽がミックスされて仕上がっていく「夏のポラロイド」崎谷健次郎が洗練させる詩世界
パルテノン多摩で聴いた崎谷健次郎のダンスミュージック
2019年04月20日
ぼっこぼこに何かを殴っているようなドラムと歪み叫ぶギターの狂宴!崎谷健次郎「思いがけないSITUATION」疾走感あふれるデビュー曲【1987年】
崎谷健次郎さんのデビューは、1987年。
デビュー曲がリリースされたのは春ですね。
当時、ラジオでも、すごい流れていました。
実際にレコードで聴くと、重低音がうねりながら膨張して破裂するのを感じることができたのを覚えています。
ぷわんぷわんぷわんと、ふくらんで、切り裂かれたように消失する音。
イントロのイントロ。
わずか、数秒。
ギターとベース、ドラムが入ればドラマチックな音世界が、五線譜が音の造形に。
形のない音世界ですが、まるで建築物のようです。
規則正しく五線譜が実体化されていきます。
窮屈だ!と叫ぶように、ときどき音が、ギターが、ひずみます。
初めて聴いた、崎谷健次郎さんの『声』が、どこか神経質なようにも感じられましたが、それは音の処理によるものでしょう。むしろ聞き込むほどに、包み込まれるような包容力に似た空気を感じるのですが、それは細い糸で編みこまれた繭のようであり、飛び込んできた獲物が決して逃げることの不可能な蜘蛛の糸。
ああ。
こんなふうに、おれも歌いたい。そう思ったのを覚えています。
「思いがけないSITUATION」を聴くたびに、自分が歌って演奏しているかのような感覚に陶酔していました。
ライブを見たいと思いつつ、実際にライブを見たのは、二年後。
パルテノン多摩で聴いた崎谷健次郎のダンスミュージック
「思いがけないSITUATION」では、ギターソロのときのドラムが素晴らしいです。
パレードの隊列が音を崩して、ぼっこぼこに何かを殴っています。
そんな感じ。
激しいエネルギーが、ぎゅっと凝縮されている名曲です。
歪み叫ぶエレキギターと、ぼっこぼこに殴りかかるドラムの、狂宴劇。
「思いがけないSITUATION」は、崎谷健次郎さんの疾走感あふれるデビュー曲です。
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「いとしのエリー」を読むとき脳内で炸裂するイントロは崎谷健次郎「思いがけないSITUATION」
崎谷健次郎「五線譜のメッセージ」を聴くと大人になっても色あせない音楽ってあるなあ!と
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洗練されてるなあ!崎谷健次郎「夏のポラロイド」
2019年04月19日
美しく成長し続ける東京と記憶の中の風景画入り混じって幸福な音楽のひととき!崎谷健次郎「五線譜のメッセージ」
崎谷健次郎「五線譜のメッセージ」を聴くと大人になっても色あせない音楽ってあるなあ!と
パルテノン多摩で聴いた崎谷健次郎のダンスミュージック
元号が変わる。この移行期間の空気の中で、やたらと脳内再生されているのが、崎谷健次郎さんの音楽です。
私にとって最高の音楽。
耳で聞くだけじゃなくて、ライブコンサートで体感する音楽としても、最高です。
私が始めて崎谷健次郎さんのコンサートに出かけたのは、3rdアルバム「Kiss of Life」の発売後。
CDの購入特典だったか、抽選だったか、定かではありませんが。
ウォークマンで聴いていて、それだけでも十分に満足でしたし、うーんコンサートかあ。どうだろ、どんな感じなのかな。と、軽い気持ちで出かけたところ、
最高!
それが「ハウス」サウンドを体感した最初になりました。
崎谷健次郎さんの音楽は、最初からハウスだったわけではなく、むしろ多種多様で、素晴らしい!
デビュー曲の素晴らしさも、
デビュー前に稲垣潤一さんに提供していた曲も、
なにもかもが素晴らしい音楽でした。
いまでも色あせないです。
大人になっても、色あせることがなくて、いつ聴いても、いつ思い出しても、最高の気分になれます。
これから何回かに分けて、崎谷健次郎さんの音楽と、当時の「うろおぼえ」な世の中のことなどを、記事にしていこうと考えています。
まずは、現在の時代にもピッタリ!
公式サイトチャンネルで聴くことができる「五線譜のメッセージ」の動画を、ご紹介しておきます。
ここ数年で、東京が一層美しくなってきました。
東京駅の復元や、ちょっとした舗道の整備など。
記憶の中の東京と、いい感じに入り混じって、音楽を聴いている時間も小旅行気分にひたれます。
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