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2025年01月17日

海自幹部中級課程の紹介?B(1術校・潜水艦)

『ワシら1術校こそ海自の聖地なり!』
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お待たせいたしました!本家海自1術校と潜水艦など中級課程の話です。

1術校にはいろんな幹部中級課程があり、航空用兵も1術校で教育しています。

図1 陸奥砲塔
図1 陸奥砲塔.jpg
引用URL:https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=1920x400:format=jpg/path/s554331225c0f9bec/image/ia23a976f8e705117/version/1603858842/image.jpg

江田島の中級課程を修了すると、天狗になって勘違い幹部を生んでしまうことも?!

潜水艦も含めた教育内容はどんなものなのか?!
(前回記事):『 沿ドニエストルはエネルギー不足で消滅するか?!
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(1)艦船術科教育の総本山!

1術校の幹部中級課程は、艦艇用兵に関わるものが多くあります。

図2 機雷掃海
図2 機雷掃海.jpg
引用URL:https://www.mod.go.jp/msdf/mf/img/minesweeping2.jpg

掃海で爽快になってみよう!

1.1 海軍の原点!中級射撃課程!

海軍の原点でもある大砲射撃など、火薬で飛ぶもの全般を学ぶのが幹部中級射撃課程です。

図3 射撃
図3 射撃.jpg
引用URL:https://japansdf.com/wp-content/uploads/2017/10/171002bidm01.jpg

既に護衛艦(DD)で砲術長経験者もいますが、本格的な射撃指揮官や射撃全般・砲雷長になるための勉強をします。

課程修了後は、DD砲水雷長やDDG砲術長に補職されることが多いです。

ほかの中級課程学生から「あいつらデカい顔しやがって!」と、やっかみも多い課程です。

ただ運用(ボースン)やミサイル・CDS・哨戒長(TAO)など、いろいろ大変な課程です。

イージス艦情報漏洩事件の起点となったため、写真などがホントに規制されて出てきません。

大変な課程ですね〜!

1.2 ソーナーもやるよ!水雷課程!

少し変わり種の中級課程として、幹部中級水雷課程があります。

図4 アスロック
図4 アスロック.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/FSXZwZyVIAAU6rc?format=jpg&name=large

魚雷や水測(ソーナー)を中心に、水中ものを中心とした教育課程です。

海軍時代は砲術と共に、水雷も主要攻撃兵器として活躍しています。

潜水艦乗りも何人かこの課程に入校して、教育を受けることになります。

水測や魚雷は専門性の強い分野なので、結構面白い課程です。

将来的には砲雷長も行うので、射撃分野も教育を受けて幅広く学べる課程といえます。

1.3 船乗りの神髄!航海課程!

船乗りの神髄である、航海技術を極めるのが中級航海課程です。

図5 コンパス
図5 コンパス.jpg
引用URL:https://scontent.fhnd1-2.fna.fbcdn.net/v/t39.30808-6/464475515_8746042518790722_2768701014804624615_n.jpg?_nc_cat=105&ccb=1-7&_nc_sid=127cfc&_nc_ohc=cOfUB8c16J4Q7kNvgEh1qSV&_nc_zt=23&_nc_ht=scontent.fhnd1-2.fna&_nc_gid=AhXVoFnQLi_rIJkS8iHAxoe&oh=00_AYCZOw0_jLD-CXpq-wDlio2qAQXB0fBds0Zk0XxWtZ_fMQ&oe=678D26A5

船の針路を決めるコンパス(方位磁針)は、簡単なようで難しいものです。

ロラン・デッカ・GPS・GNSSが発達しましたが、故障したときは原始的手段で航海しなくてはいけません。

図6 六分儀
図6 六分儀.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/Dfo4FnSVMAAi8Ge?format=jpg&name=small
六分儀で星と水平線から自分の位置を割り出す技術は、絶対に絶やしてはいけません。

航海技術を磨き、砕氷艦「しらせ」など航海技術を必要とする船に乗り込みます。

職種としては船務幹部に分類されますが、非常に専門的な課程です。

1.4 我こそが作戦の中枢!中級船務課程!

艦艇であんまり目立たないけど、重要な船務長を育てるのが中級船務課程です。

図7 船務長
図7 亡国のイージス.jpg

引用URL:https://jfdb.jp/data/photo/movie/78/6a/df/a0/e28ca65b02212e3177d2277f81e85651_640.jpg

映画『亡国のイージス』で、吉田栄作さんが演じていたのが船務長です。

オペレーション全般や、通信・航海・秘密保全など大変忙しい役職です。

ペンギンも、船務士として勤務したことがあるため船務の大変さを理解しています。
(関連記事):『 海上自衛隊船務士だって仕事してるもん!なんにもせんむ士じゃない!

詳しい内容は、某少佐の動画が一番わかりやすいでしょう。
(動画):

対空から対水上・対潜戦まで、何でも理解して戦闘指揮官として行う必要があります。

面白いのは、潜水艦幹部も少数ですが船務課程に入校します。

これは、水上艦(潜水艦救難艦等)でも勤務することがあるためです。

課程の中では、幕僚としての活躍ができる課程ですが目立ちません。

うん、これはデカい顔をする中級射撃課程が悪い!
(船務特有の僻み・・・)

1.5 あんたキライ!ソウかい??中級掃海課程

機雷掃海の分野については、中級掃海課程があり機雷戦艦艇長を育てる中級掃海課程があります。

図8 中級学生
図8 中級学生.jpg
引用URL:https://mamor-web.jp/_ct/17512806

入校学生の大半が、水中処分員(EOD)資格を持っていたり掃海艇に関わったことのある学生です。

課程修了後には掃海艦艇長に配置されるため、一番早く指揮官になれる課程とも言えます。

図9 掃海方法
図8 機雷掃海.png
引用URL:https://livedoor.blogimg.jp/nonreal-pompandcircumstance/imgs/c/5/c5711d4e.png

掃海具も機雷の種類によって変わり、フロートが沈まないよう慎重にえい航する航海技術が求められます。

そのため1年もの入校期間があり、練習船で航海訓練を何度もやる大変な課程です。

今後は「水陸両用機雷戦群(仮称)」の発足を控えており、ますます重要になる課程です。

ただ補職の関係上、いきなり中級掃海課程に指定されて大変な目に合う人もいます。

これら5つの課程は、特技(マーク)付与を受け本格的に艦艇用兵幹部として活躍することになります。
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(2)変わり種の中級課程紹介!

1術校や潜水艦教育訓練隊では、変わり種の中級課程もあります。

図10 地上救難
図10 地上救難.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/E-jbmu-UYAICx_U.jpg:large

いろいろな職種の幹部にも、幕僚業務を教育する必要があります。

2.1 飛行機も?航空用兵課程!

1術校の中級課程の変わり種は、航空用兵課程といえるでしょう。

図11 哨戒機
図11 哨戒機.jpg
引用URL:https://www.mod.go.jp/msdf/operation/training/hatsuhikou/r06/img/4aw/18.jpg

操縦士や戦術航空士(TACCO)なども、艦艇と共同作戦をする基礎として幕僚業務を学びます。

そのため、江田島に航空用兵課程が設置され20週ほど一緒に教育を受けます。

飛行一筋の世界から、一転して幕僚教育を受けると結構大変だそうです。

操縦の世界も、結構大変だね〜!

2.2 いろんな人がいっぱい!中級一般課程!

海自で専門職(薬剤官・施設など)の幹部自衛官も、中級一般課程で幕僚業務を学びます。

図12 機動施設隊
図12 機動施設隊.jpg
引用URL:https://www.mod.go.jp/msdf/hatinohe/images/about/squadron/kidosisetu.jpg

施設幹部なども、時には米軍との共同作戦を行うこともあり幕僚業務が必要です。

そのため、中級幹部として必要な幕僚業務を江田島の中級一般課程で学びます。

専門の中級課程が設置されていない職種が、中級一般課程に入校します。

音楽隊隊長職に補職されるために、音楽隊の幹部もいたりします。

2.3 潜水艦はここだ!中級潜水艦課程!

潜水艦幹部については、幹部中級潜水艦課程にて学びます。

図13 潜水艦課程
図13 潜水艦課程.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/GGSCV0ybsAAUQQL?format=jpg&name=small

呉の潜水艦教育訓練隊にて、潜水艦戦術や科長になるための教育を受けます。

潜水艦幹部全員が、この課程を履修するわけでなく1術校の課程に入校する者もいます。

部内幹部ですでに船務・機関長を経験していると、中級一般課程に入校して終了後に潜水艦指揮課程に進む場合もあります。

さらに潜水艦指揮課程を修了して、副長・艦長に昇進していきます。

結構謎の多い課程だったりします。
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(3)幹部中級課程の諸問題あれこれ

海自幹部中級課程は、時代に合わせて課程新設や廃止を繰り返してきました。

図14 両用戦
引用URL:https://www.mod.go.jp/msdf/mf/amwc/img/h02.jpg

統合運用で必要不可欠な両用戦教育の中級課程も、これから必要になるでしょう。

3.1 時代のあだ花?幹部中級艦艇用兵課程!

本ブログで何度か言及していましたが、現在廃止された課程として幹部中級艦艇用兵課程があります。

図15 艦艇用兵
図15 艦艇用兵.png
引用URL:http://www.clearing.mod.go.jp/kunrei_data/e_fd/1990/ez19900731_03884_000.pdf

簡単に言うと、射撃/船務/掃海/機関/補給長など艦艇のあらゆる職務をこなせるゼネラリストを育てようとしました。
(米海軍のマネをして、マネジメント中心の幹部を作ろうとした)

資料をさかのぼってみると、平成6年(1994年)にはすでに存在していました。

しかし各種専門課程に対して、知識技量で全て劣る幹部が大量生産されてしまい現場から不評でした。

海幕要員養成課程なんていう陰口を叩かれ、平成20年(2008年)の体制移行に合わせて課程廃止となったようです。

当時の人間のほとんどが、幹部中級艦艇用兵課程は無駄だったと話しています。

なんだったんだろうねアレは?

3.2 スクラップビルドをしっかりすべき!

幹部中級課程は、幹部の専門職を決定する大事な課程といえます。

時代に合わせて、教育課程の新設・廃止を十分に進めていくべきでしょう。

両用戦や特別警備・陸上警備、通信(サイバー)など、各種中級課程を検討すべきものがあります。

図16 海賊対処
図16 海賊対処.jpg
引用URL:https://www.facebook.com/photo/?fbid=568497790182180&set=pcb.568497960182163

射撃課程の人は、立入検査隊(MIT)や海賊対処などで負担が増加しています。

特別警備や陸上警備などに幹部中級課程を独立させて、しっかり専門家を育てたほうがいいのでは?

ここまで、長々と幹部中級課程についての解説への傾聴ありがとうございました。
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この記事へのコメント
HMSさま、コメントありがとうございます。

>「もう自分のような20年も専従でやってきたような人間はいない」
そうなんですよね、気象海洋や体育など特殊な職種は長期専従者によって術科教育研究の質が保たれていました。
私の中級課程ぐらいの時に、幹部自衛官の長期専従者(術科のスペシャリスト)解除により、現場配置の人間を増やそうという愚策が行われました。

結果として術科教育の継承、幹部の長期専従者が畑違いの配置に放り出され退職者が増加したことがあります。
砕氷艦「しらせ」気象長という、気象海洋の重要位置に何年も気象海洋業務をしてなかった幹部が配置され、その年「しらせ(2代目)」の航海が、氷海でプロペラ損傷をして漂流の危機に!

>先の連絡会議の分科会(担当者会)でも内向きの論理を振りかざしていた
そうなんですよね、海洋群の連中は内向きすぎて部内にさえ情報を渡さないことで有名でした。
そのため、外部と連携するという考えさえなかったのでMDAも自分には無関係と思っている連中が多いようです。ご迷惑をおかけいたします。

>海自という枠にこだわりすぎるのは今後の能力増強の弊害ではないでしょうか?
特別警備隊創設期には、海保SSTとの連携が装備部門でかなり強力に推し進められたことがあります。
(海保で、SSTの基礎となる「プルトニウム輸送船警乗隊」を経験してSST創設メンバーも経験した人が、海自技術幹部に転職していました。)
海保側も協力意思を見せ、装備調達の共同実施も計画されていまいsたが、特別警備隊幹部(創設者)の猛反対(海保と協力できるか!)でとん挫してしまっています。

装備選定方法や訓練内容・相互での機器整備支援(海保SSTから特に要望が強かったのが造補所工作部での銃器整備)など、海保との協力体制をあの時に整備できなかったのが悔やまれます。

SF司令部でも特警隊運用幕僚がいましたが、ほんとにこの人共同作戦理解してるのかな?というくらい独善的になっていました。

>「停船検査」は各種法律に基づく権限の違いが複雑であり、この違いを確実に覚えさせるのが学生はもとより教官ですら「大丈夫か、この人?」というのが居ますので)
ホントにご迷惑をおかけいたします・・・
1術校警備科がMITの学生訓練を行うのですが、冗談抜きで法的根拠と採証活動がヤバくて、訓練を視察した陸自警務隊司令からガチ指導が入ったこともあるあやふやな状況です。
(外国軍用品規制法に基づく最初の実動訓練では、マジに法的根拠を欠いた行動で大失敗・訓練やり直しが起きたくらいです。)

冗談抜きで、陸自・空自その他各種機関との指導を仰ぐべき事態に海上自衛隊は陥っています。
Posted by 管理人 at 2025年01月19日 17:19
管理人様、おはようございます。

気象海洋> ええ。現業で指導を受けている海洋調査会社に居る技術顧問OBがそこの出身なので気になっていました。「もう自分のような20年も専従でやってきたような人間はいない」とも。

わがままかつ情報を渡さない連中> 先の連絡会議の分科会(担当者会)でも内向きの論理を振りかざしていたので、「同じ海域で観測した他の省庁の船が観測したデータを当該所管省庁が秘密情報に指定してすらいなかったら、たとえ安全保障上重要な情報が漏えいしたとしても、刑事罰なしで行政処分だけで済むが、防衛省のやり方に合わせる理由は?それとも特定秘密の実効性を自組織で担保できないから他組織に押し付けたいとでも?」と言い返したら怒り狂っていました、ハイ。

https://www.jodc.go.jp/jodcweb/index_j.html


特別警備隊には他部隊とのコーディネーターが必要でありそのためにも中級課程での幕僚要務と訓練の質確保が必要> 中ですら件の「吊し上げ事件」になったのに、おかじやそらじ、場合によっては他国軍や海保SSTとの合同運用が考えられる組織で幕僚経験(incl.調整業務)のない独自組織が勝手に動いたら混乱の元になります(=既存組織・規則にかみ合わない組織が自前の予算&秘密保全で動いたら尻拭いさせられるのは既存組織です。少なくとも装備選定や支援体制は平時から整備すべきものです。もちろん「適切な」情報開示も)。海保SSTですら黎明期はいろいろありましたし、海自という枠にこだわりすぎるのは今後の能力増強の弊害ではないでしょうか?

https://www.amazon.co.jp/%E6%B5%B7%E4%B8%8A%E4%BF%9D%E5%AE%89%E5%BA%81%E7%89%B9%E6%AE%8A%E9%83%A8%E9%9A%8ASST-%E5%B0%8F%E5%B3%AF-%E9%9A%86%E7%94%9F/dp/4890631933

特別警備・立入検査などの部隊教育訓練を実施できるように、中級課程をやはり新設すべき> うーん、海保SST並みとは言いませんが、特別警備隊(海自ではなく海保の警備実施等強化巡視船(特警船)に乗務している警備の専門知識・技能を備えた中核部隊。ただし、専従ではおけないので平時は船舶運航や人命救助にも当たる)相当にはなってもらわないと、移乗→船内捜索→制圧はともかく、採証活動(積荷の開梱や航泊日誌の押収とか)や被疑者の選択(船員でも内部協力者の可能性があるので)といった警察活動の部分が弱いんですよねぇ(船舶検査活動法に基づき実施する、乗船しての「検査」、海上における警備行動時に海上保安庁法を準用して実施する「立入検査」、防衛出動時に外国軍用品等海上輸送規制法に基づき実施する「停船検査」は各種法律に基づく権限の違いが複雑であり、この違いを確実に覚えさせるのが学生はもとより教官ですら「大丈夫か、この人?」というのが居ますので)。。。
Posted by HMS at 2025年01月19日 09:42
ぴよぞうさま、コメントありがとうございます。

管理人は、幹部学校の試験(CS)を落ちた口なのであまり詳しくはないので今後わかる範囲で書いていこうかと思います。
(外国軍事学校の課程など結構多彩と聞いています。)
よろしくお願いします。
Posted by 管理人 at 2025年01月18日 12:02
HMSさま、コメントありがとうございます。

>この中で気象海洋はどの課程に含まれるのでしょうか?
ペンギンの現職時代には、気象海洋の幹部中級課程があったのですが体制移行に伴う教育課程見直しで中級課程が廃止となりました。
幹部中級船務課程に入校させ、気象海洋の高度な専門的教育は対戦資料隊(海洋業務・対潜水支援群隷下)にて行うようになりました。
(同期で気象海洋マークが1名おり、中級課程廃止にめちゃくちゃ怒ってましたね)
護衛艦には1名以上必ず気象員がおり、航空部隊の気象予察も必要であるはずなのですがあんまり力が入っていないところがあります。

>海洋業務群あたりで相当に勉強した人間が出て行かないといけないはずですが、ここ最近防衛部から海洋政策本部に出てくる人間が箸にも棒にも掛からぬ手合いしか来ないので。。。(困)

そうなんですよね、MDAについては本来、海洋業務・対潜支援群がメインになって対応しなければいけないのに、対潜戦ということで何でも秘密!海洋観測艦の情報も渡さない!とめちゃくちゃ内向きになってしまっているのが現状です。
横須賀楠ケ浦地区(米海軍横横須賀基地内)に大金をかけてデカいビルを建てておきながら、さっさと海上作戦センターに司令部を移転するなど、わがままかつ情報を渡さない連中なんですよね・・・

>おかじ事業部にかなり指導を受けないと貧弱なバックアップ体制やヘリや潜水艦を用いての他部隊との合同任務が立ち行かないのではないかと。
そうなんですよね、黎明期の強引な手法は現状合わなくなってきています。
特別警備隊の陸海空統合運用や、各種支援体制での理解など高度な教育をする余地があるはずなのですが全く顧みられていないのです。
以前記事にも書いた、特別警備隊には他部隊とのコーディネーターが必要でありそのためにも中級課程での幕僚要務と訓練の質確保が必要なのですが、全然顧みられていません。特警幹部の思想先鋭化を防ぐためにも、中級課程創設が必要かもしれません。
正直、SBU創設者も思想が精鋭化しすぎて不勉強なところがあったんですよね。
(独KSKの極右思想蔓延や、豪州SASRの不祥事(戦争犯罪実行)を他山の石として・・)

>手空きの1分隊幹部が水雷士しかいないから検査隊長にするとか
立入検査隊(MIT)の黎明期は、ほんとに運用構想が定まらず部隊も手探りでひどいところでした。
最近ようやく「立入検査士・立入検査長」の配置ができたけど、相変わらず手空きの幹部が兼任する状況だとか・・・
特別警備・立入検査などの部隊教育訓練を実施できるように、中級課程をやはり新設すべきだと思っています。

航海課程などは、海保やJMETSと同レベルまで航海技術を高めるため教育訓練が必要であると考えています。
内向きの論理だけを振りかざす海上自衛隊は、不要と考えます。
Posted by 管理人 at 2025年01月18日 11:58
幹部中級課程の紹介、ありがとうございます。旧海軍の高等科学生に匹敵するため、様々な術科に分かれており、とても興味深く読ませていただきました。今後、警務科の警察大学校コース、幹部学校や国内外大学院や軍事学校への留学など、さらなる教育課程の特集があるとありがたく思います。
Posted by ぴよぞう at 2025年01月18日 00:10
管理人様、こんばんは。

時代に合わせて、教育課程の新設・廃止を十分に進めていくべき> この中で気象海洋はどの課程に含まれるのでしょうか?というのは航空機部門が観測業務を技術補佐員で埋めるようになっており、この募集要件であるならばそらじ事業部に渡してしまっても良いのではないでしょうか。。。

https://www.mod.go.jp/msdf/atsugi/event/img/2024/1129_01.pdf

逆に海洋は対潜作戦の絡みで内製化せざるを得ないとは思いますが、三省庁(海保・気象・水産)海洋連絡会議が起源の海洋状況把握(MDA)に関する関係府省庁等連絡調整会議が出来たので、海洋業務群あたりで相当に勉強した人間が出て行かないといけないはずですが、ここ最近防衛部から海洋政策本部に出てくる人間が箸にも棒にも掛からぬ手合いしか来ないので。。。(困)

https://www8.cao.go.jp/ocean/policies/mda/mdakaigi/mdakaigi.html

中級航海課程> 過日の護衛艦「いなづま」座礁事故の報告書を読む限り、かなり幹部中級艦艇用兵課程の弊害が出ていると言わざるを得ませんので、1・2術校の航海と機関を国交省や海保が納得できるレベルにしないと「両課程は海保大またはJMETSに委託」の方がマシという話になりかねません(中級課程でようやくBRM・ERMの教育が行われているようでは。一般商船の側としてはそれを願っていますが…)。


両用戦や特別警備・陸上警備、通信(サイバー)など、各種中級課程を検討すべきもの> 「帝国海軍が帝国陸軍の風下に立つのか!」と息巻くOBは放っておいて、おかじ事業部にかなり指導を受けないと貧弱なバックアップ体制やヘリや潜水艦を用いての他部隊との合同任務が立ち行かないのではないかと。SBU創設者と「商船の武装警備員の是非」について話をする機会がありましたが、「日本人にしかできないチームビルディング」と言われた瞬間に「一般商船はフィリピンやベトナム人との混乗船。船員や船を守れれば良く、相手の撃滅は論外。海運会社は特殊部隊の隊員を養成しようというのではない」と喧嘩してお引き取り願ったこともあるので。。。


立入検査隊(MIT)や海賊対処などで負担が増加> 黎明期に「一般商船の側の話を聞きたい」ということで部外講師を務めましたが、手空きの1分隊幹部が水雷士しかいないから検査隊長にするとか、船員を人質に取られた状態で、船内の状況が不明な検査隊が襲撃を受けた場合、本艦側からの火力支援が出来ないとか運用構想が定まっていないように見受けられたので、「専門家を早期に要請された方がよろしいかと存じます」と言って後任に引き継いで離れたのですが。。。
Posted by HMS at 2025年01月17日 22:56
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