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2018.09.14
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カテゴリ: アート
図書館で『神屋宗湛の残した日記』という本を、手にしたのです。
ぱらぱらとめくってみると、歴史的仮名遣いとなっています。
おお井伏鱒二も歴史的仮名遣いなのか・・・
このところ丸谷才一の著作を読む機会があり、歴史的仮名遣いについては、さほど抵抗なく読めるわけでおます。


【神屋宗湛の残した日記】


井伏鱒二著、講談社、1995年刊

<「MARC」データベース>より
著者が70歳を越えた後の作品のなかから、単行本未収録のものをおさめた。博多の豪商茶人、神屋宗湛の日記から秀吉の茶会を再現し、移りゆく時と人を浮彫にする表題作のほか、6篇。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると、歴史的仮名遣いとなっています。
おお井伏鱒二も歴史的仮名遣いなのか・・・
このところ丸谷才一の著作を読む機会があり、歴史的仮名遣いについては、さほど抵抗なく読めるわけでおます。

amazon 神屋宗湛の残した日記


シンガポールでの徴用がらみのお話しを、見てみましょう。
p76~79
<質流れの島>
 今年の内船さんは、去年と同じやうに薄手の背広に帽子はボルサリノを被り、虎班のよく入ったスネーク・ウッドの杖をついて来た。壮者をしのぐといった風采だが、足どりが頼りなくて、季節外れの手袋をはめてゐた。

 「お手をどうかしましたか。不自由なんですか」
 「いえ、これは貴方、去年の敬老会で記念品として貰った手袋です。記念品ですからね、記念のためこの通り、身につけて出席しました」

 去年の記念品は、手袋と中村屋のお菓子であった。私たちの元の隣組では、斜裏手の家の老人が敬老会に代表で出席し、ほかの人の記念品を招待状と引換に纏めて貰って来る例になってゐる。催しの演芸は見ないで、記念品だけ貰って早めに帰って来る。

 内船さんは去年よりもずっと足が弱ってゐるやうに見えた。座るよりも廊下に腰かけた方がいいと云ふので、私は縁側に座布団を出し、将棋盤と駒台を出して湯呑や急須を置く台にした。私も内船さんも、例年ここで顔を合はしてゐた人のことには話を触れなかつた。
 「今年は貴方、この無料乗車券を使ひましてね、公会堂までバスで参りました。これを持つてゐると、バスも地下鉄も木戸御免ですからね。ジョホール州で私、施政官をしてゐたときのやうな、ぱりつとした気分ですよ。全く、泣かせますね」

 内船さんは都バスの無料招待券を駒台の上に置いた。
 この乗車券は都内に住む七十歳以上の老人なら誰でも貰つてゐる。私も貰つて持つてゐる。是非なき幸せと云はなくてはならぬ。

 内船さんは手袋をぬいでゆつくりお茶を啜り、公会堂で貰てて来た記念品を見せた。「寿」の字を染めたタオル1本と、栄太郎飴を二包。私はこれも先刻、裏のうちの老人が代表で貰つて来てくれたのを受取つてゐた。それを持つて来て栄太郎飴を一つ口に入れた。内船さんも一つ口に入れ、
 「総入歯の調子をしらべるには、飴玉をしゃぶるに限りますね。かうして貴方、ごろごろと歯の間でころがしますと、さうです。調子がわかりますでせう」

 なるほど飴玉を急いで噛んでみると、自分の入歯の調子のよくないことがはつきりわかる。

 「ところで貴方、鬼怒川からお葉書を差上げましたが」と内船さんが云つた。「例のあの島どうなりました。実を云へば、私自身、質流れの島やうなものでしてね」
 「あのお葉書に、二之湖といふ湖水のことを書いておいでになりましたね」と話の向きを変へようとしたが、内船さんは飴玉で口に溜まった涎でむせ、「では、いづれまた。こりや、いかん」と縁側から腰をあげた。

 むせるのが止まると「お邪魔しました。では、いづれまた」と身づくろひして帰つて行つた。よぼよぼに近い足どりと云ひ、帽子を阿弥陀にした被りかたと云ひ、殆んど老骨といつた感じである。枯渇粛々の風韻が出て来たやうに見えた。

 私と内船さんとのつきあひは私たちの学生時代に遡るが、念入りにつきあったのは戦争中シンガポールにゐた短ひ間であつた。そのころ私は徴用仲間の神保光太郎の創立した昭南日本語学園に勤めてゐた。ある日、授業が終つて教室を出ると、廊下に立つてゐたマレー人の学僕が紙ぎれを私に手渡した。日本の文字を書いてある。その文面のこまごましたことは憶えてないが、大体こんなものであった。

 「貴君の御健在を祝す。自分は学生のころに牛込鶴巻町の南越館で貴君と隣合せの部屋に下宿してゐた内船吾郎である。このたび施政官としてペラ州からジョホール州に転属されて来たが、貴君の所属する宣伝班発行の『陣中新聞』で貴君の短文を見て貴君が当地に於て健在であるのを知つた。嬉しく思ふ。日本を遠く離れて戦地に来てゐる故か懐旧の情にたへない。さっそく宣伝班で貴君の動静を聞いて訪れて来たが授業中とのことだから置手紙する。自分はキャセイ・ビルの近くにあるサンサン・ホテルで貴君の御来車を心待ちにしながらビールを飲んでゐることにする」


徴用中のエピソードについては『徴用中のこと』に詳しくレポートされています。

【徴用中のこと】
井伏

井伏鱒二著、講談社、1996年刊

<内容紹介>より
陸軍徴用の地シンガポールでの苛酷な実態と人々の姿を、死を見据えた細密な観察眼で捉え淡々と描いた、井伏文学の特質を伝える長篇。
私たちは従軍中も入城後も、新聞社関係の特派員からときたま原稿を頼まれたが、私の原稿は検閲で没書になるのが多かつた。たいてい没書になつた。その原稿は、そのつどリュクサックに蔵つて置き、日本に帰るとき束ねて持ち帰つた。今、その古原稿で当時の記憶を呼び起こしながら、この原稿「徴用中のこと」を書いてゐる。──本文より

<読む前の大使寸評>
検閲で没になった古原稿をもとに書き改めたとのことで・・・大戦初期の占領地の状況が興味深いのです。

kodansha 徴用中のこと
『徴用中のこと』2





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Last updated  2018.09.14 16:07:06
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