全9件 (9件中 1-9件目)
1
もう売り始めてしまいましたが、東京・春・音楽祭のチケット、既に売り始めていたのに、他の公演が追加されたそうです。 https://www.tokyo-harusai.com/news_jp/20210219/ でも、ねぇ..... 今回追加は4公演。今までの7公演に追加して11公演。そして、来日物、文化会館の大ホールの公演は無し。まぁ、そうだろうなぁ。 現時点で、首都圏の緊急事態宣言は延長された3/7まで続くのはほぼ確実でしょう。その時点で、国境が開いているかどうか(ええ、事実上鎖国なんですよね、今は)は未知数。もしそこで入国OKになったとして、恐らく2週間の隔離期間は残るだろうから、3/21迄は無理。事実上、オリジナルのキャストでのパルジファルは常識的に言ってかなり難しいでしょう。4月後半にはムーティが来る予定だけれど、そこまでして来るかどうか..... あと2週間ほどで、世の中どう動くか、によるとは思いますが。一方で、既に日本に居て演奏している海外組も居るわけだから、何がどうなるかは分からないですけれどもね。 で、LFJ ですが、こちらはさっぱり情報がありません。 GW期間は全く国際フォーラムの予定がないんですよね。ただ、GW直前まで予定はあって、5月下旬も予定はあるから、空けてはいるのでしょうけれど..... 日程的には、5月始めなのと、少なからずナントでやったものを持って来たりするので、弾丸ツアー式が多いから、出来ないこともないのでしょうが。日本の演奏家だけでやれないこともなくはないですし。 ただ、どうしても密になりますしね。屋台村とかもあるから、難しいよなぁ.....
2021年02月24日
コメント(0)
オーチャードホール 15:00〜 3階正面 ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第1組曲、第2組曲 ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版) 東京フィルハーモニー交響楽団 指揮:アンドレア・バッティストーニ アンディ、おかえり! 東フィルは今は暦年でシーズンをカウントしています。つまり、1月公演は2021年シーズンの最初ということになります。 確か前にも書きましたが、今年の東フィルは情勢的に考えると物凄く攻めに転じていて、なにしろ全8公演ある定期演奏会の内、日本人指揮者の回は尾高忠明の一回だけ。あとはバッティストーニとチョン・ミュンフンが各々3回、プレトニョフが1回という、いやそれほんとにこの状況下で来られるの?というラインナップ。だったのですが、再度の緊急事態宣言で1月上旬から原則海外からの訪問は閉鎖になっていて、結果、チョン・ミュンフンの2月定期とプレトニョフの3月定期は公演自体中止という事態に。だから言わんこっちゃない......攻めに行くのは嫌いじゃないですが、ねぇ..........6月以降くらいにしておけばよかったのに..... バッティストーニは、まだ14日自主隔離の縛りがあるからということで、早めに来ていたのでしょうね。こちらの公演は「やります!」と言っていたので、楽しみにしてました。 私はバッティストーニ結構好きなのだけれど、結局去年は2月に聞いて以降はご存知のような状況でずっとキャンセルになっていたので、今回はほぼ1年振り。 東フィルは今シーズンからは再配席をやめて、定期会員は自分の席に座れます、とのこと。勿論緊急事態宣言下ですが、観客は収容人員の50%以下、ということなので大丈夫、との触れ込みですが、3階席は結構埋まっています。まぁ、そうだよねぇ。定期会員、安い方は売り切れるものねぇ....1階は上から見る限りでは結構埋まってるようでしたが。 プログラムは、とりわけ短め、という訳でもないとは思いますが、休憩無しほぼ1 時間の公演。 バッティストーニの指揮は、いつもの元気よく大童、と言った感じですが、ちょっと大人しくなった?まぁ、見た目ほどに派手ではない曲もありますから、それもあったのかも。 演奏自体は良かったと思います。特に、火の鳥。ラヴェルも悪くないけれど、どちらかというとストラヴィンスキーの方が得意なのかな、と。火の鳥、最終曲あたりは、バッティストーニ好きそうだなぁと思いますしね。 でも、そういうことを抜きにしても、いい演奏だったと思います。かなりはっちゃけた曲の割にはまとまり良かったですし。これはあくまで素人考えなのだけれども、バッティストーニの指揮は、わかりやすいのかな、と思います。遠目に見ていても、指示がわかりやすいんじゃないかと思うのだけれども。どうなんだろう。 そして、まぁ、指揮姿もそうだけれど、元気いいですよね。音楽も。元気いいというか、活力があるというか。選ぶ曲も概ねそういう感じではあるのだけれども、だからといって外連味はない演奏なので、好感が持てると思うのです。なんというか、派手な曲好きというのでは日本人で下野ってのがいて、私はこの人大嫌いなのだけれども、何が嫌いかというと外連味たっぷりなんですよね。選曲も、演奏も。近代の派手な曲が大好きで、それで古典から逃げる。好き嫌いとか得手不得手があって、その中で「都合の良い曲」を選んでる節があって、嫌いなんですよね。 バッティストーニは、ああこの人これが好きなんだろうな、と思わされてしまうんですよね。選曲も、逃げてる感じがしない。好きだから選んでる感が強い。そして、外連味が無い。特に演奏に。いや、外連味を言えば、たとえば今シーズン終わりの方では、バッティストーニの自作もプログラムに入ってるらしいので、それはそれでどうなんだ、と思ってしまうのだけれども、「苦笑」って感じではあるんですよね。うん、まぁ、頑張れ、みたいな。 このあと2、3月は定期演奏会中止と、まだまだ大変なことになりそうですが、次は5月に来演予定らしいので、その頃には、せめても隔離期間を経れば来られる状況になっていてくれれば、また来るんじゃないかなと期待しているのですが....
2021年02月22日
コメント(0)
すみだトリフォニーホール 14:00〜 1階正面 ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調op.11 <独奏アンコール> ショパン:前奏曲「雨だれ」 チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調op.64 <アンコール> チャイコフスキー:弦楽セレナーデ 〜 ワルツ ピアノ:牛田智大 新日本フィルハーモニー交響楽団 指揮:大友直人 ちょっといろいろ溜まってるのだけれど、それは順次書いていくとして、日々書く方はそれとして書かないとですね....... 正月のコンサートで福袋を買って「招待券」を貰って聞きに来たのですが、入場者数を50%に抑える方針と聞いていたのだけれど、行ってみたら1階は端や後ろの方はともかく、真ん中あたりは満席状態..... うーむ。まぁ、いいんですけれどね。 今日あたりはかなりいい陽気ではあったので、全般に人出も多かったし。勿論自分だって出掛けてるんですから、人のこた言えないんですけれども。 定期演奏会とはいえ名曲シリーズみたいなところですので、まぁ、確かに、お客を呼べそうな演目ではあります。 いきなりショパンの協奏曲。ちゃんと聞くのは久しぶり。 で、正直言うと、そもそも、この曲つまらないと思うんですよね...... わかりますよ。ショパンですからね。オーケストラでショパンやるって言ったら協奏曲やるしかないんですし。でもねぇ、正直言って、協奏曲として聞いた時、面白くないんですよね。演奏の具合も無いとは言わないけれど、やっぱり、オーケストラの役割がつまらなくて、ピアノが浮いて聞こえてしまうんですよね。で、そのピアノが、出来が悪いとは言わないけれど、ピアノとして聞く分には、別に協奏曲でなくても、ショパンの他の曲でいいや、むしろそちらの方がいいかな、というくらいなんですよね。 なんでこの曲選んだかな....... ピアニストの牛田智大、あまり聞いていないけれど、まぁ、なんとも。正直、ショパンちょっと聞いただけでは、私はピアニストの良し悪しは分からないので。悪くはないんだとは思います。ただ、まぁ、イチャモンみたいなもんですが、ショパンの協奏曲の後に「雨だれ」ねぇ.....アンコールとしておかしくはないですよ。ショパンの後にショパン。「名曲シリーズ」だしね。でも、私がそれほどショパンが大好きってわけじゃないからというのはあるにせよ、「ぬるいなぁ」と思ってしまったのも確か。 個人的には、ああいう協奏曲の後だからこそ、敢えてもうちょっと捻ったところを見せてくれてもいいんじゃないかな、と思わなくもなかったのではあります。例えばバルトークとか。敢えてのショパンからのバッハとか、ショスタコーヴィチでも。捻りようはあると思うんですよ。 後半はチャイコフスキー。これがねぇ.....不思議としか言いようのない演奏で...... いや、要するに、つまらないんですよね。酷い、とは言わないけれど、何をしたいのかよく分からない。 公平に言って、力み返ってガチガチの音出す、という悪癖が出てなかったのは確か。それはいいんですよ。でも、特に1,2楽章なのだけれど、どういう音楽をやりたいのか、分からない。なんというか、バラバラに聞こえるんですよね。そういう言い方もどうなのとは思うけれど、お化粧が全然肌にのってない、みたいなものでしょうか。音は間違えてないんだと思いますよ。不安定とも言わない。分離がいい、みたいな言い方もあるのかも知れない。でも、そもそも、この曲それぞれの楽章をどういう音楽として聞かせようか、というのがよく分からない。第3楽章はまだしもですが、終楽章は最後取って付けたように盛り上げて終わりー!みたいな、と言ったら言い過ぎになるのか、どうもそんな気もしないんですよね。 指揮者の問題なのか、オケの問題なのか。なんか、どっちもどっちのような気がするんですよね。 アルミンク時代はここまでまとまりの悪い演奏というのはなかったように思います。いろいろミソが付いてアルミンクが音楽監督退任したのは事実だけれど、音楽的にはあの頃からははっきり後退していると思います。なまじっか墨田区とか地元との関係が出来てるからそれなりに活動しているけれど、正月に2回聞いた時に比べてもこれはちょっと、危険なレベルだと言っていいと思います。 これは、名曲シリーズだから、というような話ではないんですよね。チャイコフスキーの5番でこんなにまとまりの悪い演奏をしてしまう、それで同時代のブルックナーやブラームスや、ちょっと後のマーラーをちゃんと出来るわけがなかろう、という。よく、ミスがあってボロボロ、みたいなことを言うんだけれど、技術的に下手ってのは違った音が出て来るから分かりやすくて、よく言われるんですよね。でも、そもそも音楽的にどうなのか、というレベルの話として言えば、よっぽど致命的なんですよね。
2021年02月21日
コメント(0)
東京オペラシティコンサートホール 14:00〜 3階左手 外山雄三:管弦楽のためのラプソディー〜"八木節" J・シュトラウスII世 :トリッチ・トラッチ・ポルカ スメタナ:「わが祖国」〜"モルダウ" ドヴォルザーク:交響曲第9番『新世界より』〜第2, 4楽章 <アンコール> J・シュトラウス:ラデツキー行進曲 東京フィルハーモニー交響楽団 指揮:三ツ橋敬子 今も続く緊急事態宣言下初のコンサート。んなもん行ってる場合なのか、という話ではありますが、席に間を空けてやる、ということで既に再配席済なので、まぁいいかと思って行ってきました。結果、このあとの1月定期のバッティストーニはやれたものの、2月と3月の定期公演は、チョン・ミュンフンとプレトニョフが来れなくなって中止になってしまったので、それを思えば行っておいてまぁ良かったのかなと。入りとしてはほぼ5分の感じ。むしろ秋頃の方が入りが悪かったような気がするので、ちょっと驚きと言えば驚きですかね。 とはいえ、まぁ、このシリーズは中途半端と言えば中途半端です。通常はトークも交えての休憩を挟んだ公演なのですけれども、今回はトーク控え目の休憩無し60分一本勝負。 まぁ、内容的には、こういったプログラムですからね。あまりどうこういうようなものでもないと言えばそれまでなんだけれども、これはこれで気張らずに楽しめばいい、というようなものですかね。演奏自体は悪くなかったと思いますです。モルダウとか、新世界とか、確かに耳に心地よいものではありますし。
2021年02月19日
コメント(0)
書くことはいろいろあるんだけれど、これ書いておかないとね.... https://chickcorea.com https://www.jiji.com/jc/article?k=2021021200263&g=int この時期だからコロナかと思いそうですが、癌だったそうです。享年79。まずそのことに驚くのは、4年ほど前に来日した時に聞いたのが私は最後だったかと思うのだけれど、その時の演奏からは、そんな歳だとは思ってなかったんですよね。考えてみれば、マイルスと共演して後にReturn to foreverを結成して、それがフュージョンの走りみたいになった、ということになっているので、確かにそのくらいの歳でおかしくないのだけれども、その時の演奏はとてもそんな歳には見えなかった。なんかどうせまた来るんでしょ?くらいの感じだったので。 その時は、小曽根真と共演して、N響の定期演奏会で2台のピアノのための協奏曲をやったのだけれど、その演奏以上にアンコールがノリノリで凄かった。その時、確か、チック・コリアが舞台上でスマホで自撮りしてたんですよね。舞台から会場に向かって。あれ、どうだったんだろうな。そんなお茶目なところも記憶に残っています。 それと、記憶に新しいのが、去年の夏。コロナ下で、NHKの企画で、高校の吹奏楽部にいわば"特別授業"でジャズについて、というようなテーマでレッスンを付けるというのが放送されまして。 https://www.universal-music.co.jp/chick-corea/news/2020-08-21/ あれが姿をお見受けした最後だったかなぁ。 正直言うと、大好きというピアニストではなかったかなぁ。でも、キース・ジャレットやハービー・ハンコックと、この3人がいわば同時期のピアニストとするならば、ある意味一番とっつき易い感じの人ではあったかも知れないですね。録音をよく聞くのはキース・ジャレットかな。でも、聞いて楽しいのは確かにチック・コリアだったように思います。 R.I.P. なんかね。こうしていると、歳というものを感じますよね。自分なんかきっと長生きしないなと思っているんだけれども、それでもこうやって昔から知っていた音楽家が次々と鬼籍に入るのを見ていると、ちょっとね。まして、チック・コリアは、そういうのから一番縁遠い感じだったのでね。
2021年02月14日
コメント(0)
東京・春・音楽祭が、漸く一部のチケットを今週末の2/14から発売するらしいのですが..... https://www.tokyo-harusai.com/news_jp/20210210/ 発売するのは一部の公演のみで、メイン会場とも言える東京文化会館の大ホールでの公演は今のところ発売未定..... 苦しいですねぇ......恐らくは、大ホールでやるような演奏会の公演が成立するのかどうか、まだ詰めている最中なのでしょう。 現実問題としては相当苦しいでしょうね。来日組が演奏会に出られるようにするには、まず、当たり前の話として演奏者が入国出来ないといけないのだけれど、今はそれが出来ないですからね。そして、入国しても、従前の事例で言えば14日間の自主隔離が求められる。そうすると、例えば4/2の金曜日に人前に出られるようにするためには、遅くとも14日前の3/18の木曜日に入国していないといけない。でも、リハーサルとかありますからね。仮にリハーサルを1週間取るなら、3/11に入国していないと、ということになる。 そして、今のところ、緊急事態宣言と共に、入国は事実上禁止.....仮に緊急事態宣言が今の予定通り3/7に解除されるとしても、そこで国境が開くのか? となると、パルジファルなんかは相当厳しいと考えざるを得ないですね。50%規制も解除されるのかどうか未知数だし。 実際のところ、今回発売になる公演は日本人演奏家のみのものばかりですので、恐らくは「このメンツなら演奏者の都合としては上演可能だろう」という判断なのでしょうね。去年は殆ど中止だっただけに、今回はなんとかやりたいのでしょうね。 さて、LFJはどうするのかな?
2021年02月11日
コメント(0)
すみだトリフォニーホール 19:00〜 1階後方 ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」op.84 序曲 ピアノ協奏曲第1番ハ長調 op.15 ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 op.73「皇帝」 ピアノ:小菅優 新日本フィルハーモニー交響楽団 指揮:角田鋼亮 緊急事態宣言が今のところ3/7まで延長されて、もうどうなっちゃうのという感じではあります。東京・春・音楽祭は3/19かららしいのだけれど、未だにチケット発売の目処が立たないらしい。ラ・フォル・ジュルネはどうするのかまるで情報が出てきません。思い切って割り切ってやるのも手だと思うんですけれどね。本家ナントは2月を4月に延期していますが、果たして出来るものやら..... その緊急事態宣言が発出されて、施行されたのが1/7。その前夜になる訳です。正直、どうしようかと思ったのだけれど、うっかりするとここを逃すと次いつ行けるものか、と思ったのが一つ。もう一つ、総収容人員の50%という話らしかったので、まぁ、行くかと。 結局、2席入って2席空ける、というスタイルでした。まぁ、隣にはいるけれど反対側は人はいない、という感じですね。確かに50%。 演奏としては、まぁ、新日フィルは可も無く不可も無く、普通な感じではあります。主役はあくまでピアノですし、そういう意味ではベースを提供するという意味ではこれでいいのかなと。 その主役の小菅優ですが、率直に言うと、後半の「皇帝」はまぁ良かったかなと。1番は、正直あまり感心しませんでした。まぁ、悪いとは言わないけれど、これは面白いのかしらん、というような。それが5番では、集中力が上がったと言えばいいのか、かなり締まった演奏になってました。 まぁ、そんな状況下でわざわざ行っておいて、損はなかったな、という感じでしょうか。敢えて申さば、もう一歩踏み込んだ何かが欲しかったなと思わないでもないのではありますが、そう毎回毎回名演奏があるというものでもないですし。 小菅優は、折に触れて何度か聞いてはいますが、そうですね、やっぱり「もう一歩」が欲しいかなぁ、とは思います。例えば、この「皇帝」も、いい演奏ではあるんですよね。ただ、敢えて言えば、協奏曲って、ソリストの舞台じゃないですか。しかも今回は協奏曲ではあるけれどリサイタルに近いと言っても過言ではない。そういう場で、しかし、「何がしたいのか?」というところに迫るものが、まぁ、あまり感じられない。いや、悪くはないんですよ。前半の1番だって、そうは言ってもそれほど悪い訳ではない。ただ、感動するとは言わずとも.....かなぁ......ちょっと食い足りない感じではあります。 定期演奏会の前半の協奏曲、だったら、まぁ、あまり拘らずに「うん、まぁ、いいんじゃないですか」でさらっと流すところかも知れないですね.....
2021年02月09日
コメント(0)
東フィルの定期公演、2月のチョン・ミュンフン指揮分と、3月のミハイル・プレトニョフ指揮分が中止だそうです。 https://www.tpo.or.jp/information/detail-20210205-01.php 緊急事態宣言が延期されて、外国人の日本入国も出来なくなったので、中止、ということだそうです。1 月のバッティストーニはなんとか間に合ったのですけれどもね。3月は12日と14日なので、緊急事態宣言が解けても2週間の自主隔離期間があるだろうから、ということでしょう。 ただ、それで、全面中止、というのは、どういうことかなと。日本人指揮者を代役に立てて、というのが出来ないとも思えないのですが、或いは状況に鑑みて中止による補償とかを受けるのかな。ちょっとなんとも言えないですけれども。ただ、諸々考えると、ただ中止にするよりは、代役立てて演奏会する方が多少なりとも収益は上がるでしょうし、今日(2/7)には千葉で演奏会やってますからね。演奏会自体を全面的にやらないことにしている訳でもなかろうし。であれば、補償でも受けられるというような話でなければ、中止というのもどうなのかなと思うし。 とはいえ、どういう事情であれ、残念は残念。日時や場所を違えてもいいから、臨時コンサートとかやらないものかなぁ。 他のオーケストラもそれぞれに相変わらず困った状況ではあるようですけれども、どうにか頑張って欲しいものではあります。 プレトニョフは、「我が祖国」をやろうという話で、延期公演が更に延期された挙句の今回の中止なので、なんとも言いようがないですね。どうするんだろうなぁ。来季に再挑戦するのかな。
2021年02月07日
コメント(0)
東京文化会館大ホール 14:00〜 5階左手 プッチーニ:ラ・ボエーム ミミ:尾形志織 ロドルフォ:藤田卓也 ムゼッタ:中井奈穂 マルチェッロ:上江隼人 ショナール:市川宥一郎 コッリーネ:小野寺光 ベノア:相沢創 アルチンドロ:安東玄人 パルピニョール:山内政幸 藤原歌劇団合唱部 多摩ファミリーシンガーズ 東京フィルハーモニー交響楽団 指揮:鈴木恵里奈 演出:岩田達宗 幾つか書き損ねているうちにもう月末。そっちも書いておかねばなぁ.... からの、順序入れ替えで、今日の今日行って来た藤原の公演です。 久しぶりの東京文化会館のオペラ。文化会館自体は、秋に仲道郁代を小ホールで聞いてるし、夏には小曽根真と新日の公演を聞きましたが、オペラは調べたら一昨年夏以来らしいです。一昨年の秋以来大変だったからなぁ.... 藤原は夏にテアトロ・ジーリオ・ショウワで観てますから、それ以来ですが、しかし、今頃はもうちょっと心置きなく観られたらいいなぁ、と思っていたものの、当然そうもなるわけもなく.... 今日は一席置きの配席で、当然観客数は半減ということ。4幕で気付いたのですが、歌手はフェイスシールド付き。前半、付けてたようには見えなかったのだけれど、最初から付けてたのかな? 正直言うと、昨日今日のダブルキャストで、早々に昨日の分が売れてしまっていたので今日を買ったのですが、まぁ率直に言うとあまり良くはなかった。昨日の方が良かったという話もあるようですが、まぁ、正直言うと、今は歌手はやはりちょっとね......藤原に対してアマチュア集団二期会はブイブイ言わせてるという説もあるようですが、少なくとも新国で出てくる連中と、未だに福井敬が歌ってるあたり、大差無いでしょう。パッと見でかい声を出すようにはなったようだけれど、それだけ。歌なのかねこれは?というようなのがすっかり横行してしまいましたからね。 厳しいようだけれど、今日も、ロドルフォ役はこの類。特に1幕は声はでかいけれどそれだけ。歌と言っていいのか?と言ったところ。後々多少はマシになりましたが、1幕後半なんてふらついてましたしね。声出しゃいいってもんじゃないんですよ...... 他は、まぁ、そこまでではないけれど。どちらかというとまだしもだったのは、ミミ。他は、まぁ、わぁわぁ言うほどではないか。正直言うと、こちらも、申し訳ないけれど、大して期待してませんでしたしね。 オケは東フィル。まぁ、安定していたと思います。指揮者の鈴木恵里奈は夏のカルメンに続いての登壇ですが、まずまずの安定、と言っていいのでしょうかね。 割と音楽的に冷淡なのは、演出を楽しみにしていたから。 この演出は2007年初演で、佐伯祐三の絵にインスパイアードされたものなのですが、これがかなりの出色の出来だと思うのです。特に3幕幕切れは、ムゼッタが舞台全面に描かれた佐伯祐三風のパリの街、舞台奥に向かって消えて行く、という場面を、2007年の初演時は高橋薫子が見事に演じていて、それが大変印象に残っているのです。再々演の2014年はバルバラ・フリットーリがミミで出ていて、あまり覚えてはいないのですが、やはり印象的な演出だった筈。 なのですが、今回、記憶とちょっと違っていて、件の3幕幕切れの場面、市門が舞台正面にあるのですが、確か以前はこれを横か上に払って、舞台全面を見せて、その奥へと歩いて行った形だったのが、今回は門は動かず。それでは、佐伯祐三のパリ、という世界が活きないよなぁ、と思うのですけれどね。 ただ、光の使い方を含めた演出の妙は健在。ロドルフォ達の部屋、天井と言って良いのか、窓から差し込む光が、1幕では月の光だったのが4幕では夕陽になる。ある意味陳腐とすら言える定番で、外連味はありませんが、歪んだ大きなその窓が目に飛び込んでくることで、観る者に与える印象が全く違う。 いや、本来、おかしいんですよ。彼らがそんなに広い部屋に住めること自体がおかしいし、屋根裏部屋ではないとしても(いや屋根裏部屋設定だとミミは何処に住んでるんだってことになるのです)、そんなに大きな窓は本来ない筈。でありながら、リアリティを感じてしまうところは、舞台構成の妙だと思います。2幕のカルチェ・ラタンの場も、2階建の舞台は何処かで見た様な気はするけれど、よく出来ている。ここでも佐伯祐三の歪んだパリ像が活きている。 人によっては気に入らないのでしょうけれど、このボエームの演出は、日本で上演されたオペラの舞台の中でも出色の一つだと思います。 そして、ボエーム。ああ、歳を取ったなぁ、とつい思ってしまったのは、1幕、2幕の若者達の振る舞いが、とても、こう、愚かしく見えてしまったのですね。いや、馬鹿騒ぎして云々、ではないのですよ。そのくらいのこと、今でも自分だってやりそうだし。 1幕で、ショナールが、イギリス紳士に雇われて、オウムにパセリを食わせて死なせて、仕事を終わらせてきた顛末がありますよね。あれを見ながら、初めて思ったのですけれどね。あれ、オウム死なせずに仕事続けてりゃいいのに、って。 理屈はどうでも言えるのですよ。そんな仕事を続けてられるか、自分は芸術家だぞ、てなもんでね。でも、見ながら、そう思ってしまったんですよね。多分初めて。個人的にはこの1、2年、色々と老いやら何やらを感じざるを得ないものだから、そんな風に考えが行ってしまってるんだと思うんですけれどね。でも、それにしても、そんな風に初めて思ったのが、ちょっと驚きだったかなと。 でも、そうしてれば、それなりに金が入って、そうしたらもうちょっと思うようなことが出来るんじゃないだろうか....多分、そういう発想は、ボエームじゃない、ってことになるんだと思うんですけれどもね。
2021年02月01日
コメント(0)
全9件 (9件中 1-9件目)
1