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発達障害支援アプリ開発へ、愛知愛知県一宮市の高校3年森本陽加里さん(17)が、発達障害児の学習や学校生活を支援するアプリの開発に向けて奮闘している。「学校が我慢する場所ではなく、楽しい場所になってほしい」。発達障害で学校になじめず不登校になった経験を生かし「生きづらさ」を解消したいと願う。 森本さんが考案したアプリは「子ども一人一人に焦点を合わせて」という意味を込めて名付けた「Focus on(フォーカス・オン)」。保護者が障害の特性を、教員は支援策を記録し、当事者らと共有する。 教員が交代しても、情報を引き継いで迅速に対応できる。より充実した支援に結び付ける狙いもある。[徳島新聞]事故の経験に基づいた支援アプリ、期待度、大ですね。☄
2020.04.30
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手洗い困難、生活変化に動揺…コロナから障害者どう守る新型コロナウイルスの感染拡大は、予期しない日常の変化に不安を感じやすい障害のある人や、暮らしを支える支援者らにも大きな影響を及ぼしています。感染リスクを下げる対策と、生活を守り社会参加を実現する居場所の確保を模索する福祉現場を訪ね、専門家にもどうすればいいかを聞きました。自衛策、容易でない人も 埼玉県川口市にある「みぬま福祉会」は3月から、通所施設6カ所に通う約150人のうち約60人が交代で自宅待機し、入所施設3カ所で暮らす計約130人のうち約40人も、交代で一時帰宅をしている。 利用者のなかには、身体障害があって手を洗うのが難しかったり、知的障害があってマスクをなぜ着けなければならないかわからず拒んだりする人もいる。手助けなしで、自分で予防するのは容易ではないという。 糖尿病などの基礎疾患があり、感染すれば重症化しやすい人も。密集のリスクを避ける帰宅策だが、員不足のなかで少しでも手厚い介護をするためでもある。必要な人には、職員が自宅に行き、リハビリなどにあたるが「自宅で介護する家族も限界になっている」と高橋孝雄理事長(65)。「いつ集団感染が起きても不思議ではない不安と緊張の中にいる。支援崩壊につながりかねない」 様々な社会活動の停滞は、障害者が働く現場も直撃している。 7都府県に緊急事態宣言が出された4月7日、「きりしき共同作業所」(さいたま市)は感染防止対策を強めた。感染リスクと並んで心配なのは、パンの販売先の激減だ。 年間の売り上げは約2200万円に上り、時給560円の工賃などにあてている。だが販売先の県立高校の休校、介護施設での来訪の禁止、イベントの中止で、3月の売り上げは目標の180万円を約30万円下回った。社会参加で得られる生きがいにも影響しかねない。さらに13日から対面販売は休止し、売り上げは半減する見込みという。作業所のパン売り先も激減 利用者は主に精神障害のある18~75歳の男女で、多くが単身者。「工賃が払えなくなれば、生活と命に直結しかねない。精神面や体調への影響も心配」と南部靖施設長(59)。利用者の女性(55)は「作業所に行くことで生活リズムが整い体調も管理できる。ちゃんと働ける自信にもなる。休業してほしくない」。・・・[朝日デジタル]今まで体験したことのない事態は弱者にも多々なる影響を及ぼしていますね。ただ、前向きに耐え忍べば、一生の糧ともなる貴重な体験ですね。☄
2020.04.29
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子どもに合わせた療育を 発達支援施設が開所発達に悩みのある子どもたちの支援施設「スマイルウェル」が和歌山県和歌山市津秦にオープンした。代表で作業療法士の形部麻里さん(45)は「地域のお母さんや子どもが発達についてちょっと相談に来られる場所になれば。子どもの療育がお母さんのサポートになって、地域の支えにつながれば」と話している。発達障害は、対人関係が苦手な自閉症スペクトラム障害、集中力が続かない、じっとできない注意欠如・多動性障害、簡単な計算や文章を読むのが難しい局所性学習障害に分類され、話すのが苦手だったり、姿勢が安定しなかったり、障害の程度は子どもによりさまざま。形部さんによると、発達障害を保護者と子どもが理解し、適切な対応をとることで引きこもりや精神疾患といった2次障害を抑えることができるという。形部さんは鹿児島の専門学校で講師をしながら、精神科病院に勤務。病院には発達障害の子どもたちが入院することがあり、発達障害による2次障害を防ぎたいと夫の実家のある和歌山への転居を機に、施設を立ち上げ。3人の子どもが小さかった頃に受けた地域のサポートに恩返しをしたいという思いもあった。同施設では、未就学児を対象に療育を実施。1時間のうちの30分間、作業療法士などの療育者と子どもが1対1でボール遊びや容器に物を入れる遊びなど子どもの特性に合わせた遊びを行い、15分間で他の子どもたちと活動して関係をつくる集団療育を行う。保護者は子どもの様子を見守ったり、療育者と活動内容や生活での困り事を相談したりできる。子どもには苦手なこともできるようになるとともに、得意なことを通して成功体験を重ね自信を持ってもらい、保護者には外で話しづらい発達のことについて話してもらいたいとしている。開所は火曜日~土曜日。療育は午前9時、10時半、午後1時、2時半、4時に実施。現在は新型コロナウイルス感染症予防のため、受け入れ人数を制限している。問い合わせは同施設(℡073・460・9193)。[わかやま新報]時期的に自粛が求められる中でも開所、そして人数制限してでも受け入れているのは有難いですね。☄
2020.04.28
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広島のクラスターは知的障害者入所施設「見真学園」 職員ら計40人感染 広島市の社会福祉施設で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)について、同市佐伯区の知的障害者入所施設「見真学園」が、施設の入所者と職員だと明らかにした。この施設では15日も新たに18人の感染が判明、これまでの22人と合わせ、感染者は計40人となった。 市によると、40人は20~50代の入所者28人と20~60代の職員12人。いずれも軽症だった。他の入所者と職員計76人は陰性だった。 また13日に感染が確認された介護職員の20代女性との会食に同席していた10代男性の感染も15日、新たに分かった。[YAHOO ニュース]何より感染が確認された後の入所者への対応の大変さを感じますね。415万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄
2020.04.27
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発達障害の診断行える専門医療機関を確保 - 内閣府、少子化社会対策大綱案の意見募集 内閣府子ども・子育て本部は11日まで、少子化社会対策大綱の案に関する意見募集を行っている。大綱案では、発達障害のある子供への支援を充実させる方向性を示しており、「診断を行える専門的な医療機関の確保、相談支援体制の充実などにより、地域における支援体制の充実を図る」としている。 大綱案では、専門的な医療機関の確保に加え、発達障害が疑われる子供の早期発見、発達障害の特性に合った対応を親が行えるようにするため、有効な支援策を開発したり、普及を図ったりする必要性を挙げている。 また、医療的ケアが必要な子供への支援を充実させる方向性も提示。「人工呼吸器を装着している障害児その他の日常生活を営むために医療を要する状態にある子供が保健、医療、障害福祉、保育、教育等の支援を円滑に受けることができるようにする」としている。 このほか、「こころの健康づくり」も取り上げている。具体的には、児童思春期における心の問題に対応できる専門家を養成するための研修などを行い、「精神保健福祉センター、児童相談所などにおける専門相談の体制を強化する」としている。医療介護CBニュース[YAHOO ニュース]充実した支援体制は、各所で求められていますね。☄
2020.04.26
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わ○○○男に懲役17年 知的障害者ら11人被害 地裁判決知的障害がある少女ら11人にわ○○○な行為などをしたとして、強制わ○○○や準○姦(ごうかん)などの罪に問われた東京都江戸川区、無職、大木勇作被告(32)の判決公判が24日、千葉地裁で開かれ、向井香津子裁判長は懲役17年(求刑懲役25年)の判決を言い渡した。 判決によると、2014年6月~18年6月、千葉県内と東京都内で、いずれも面識のない当時6~18歳の少女ら11人の体を触るわ○○○行為などを行った。少女1人については性交したとして準強○罪が成立。別の少女を撮影した性的な動画の所持も認められるなど、起訴された全ての罪を認定した。 判決理由で向井裁判長は、抵抗や被害申告が困難な知的障害者を狙うため、特別支援学級の情報などを調べており、「手軽に性欲を解消し、警察に捕まらないよう計画した」と指摘。「児童や障害者の心情を傷つけるのに抵抗感もなく、自己中心的」とも非難した。 弁護側と大木被告が一部被害者について「同意があったと誤信していた」とした無罪主張に対しては「見知らぬ成人男性に突然性的な行為をされ、少女が同意するとはおおよそ考えられない」などと一蹴した。 判決後、向井裁判長は大木被告に「罪と向き合って、更生するにはどうしたら良いか自分の頭で考えて」と説諭した。一部入力できない言葉はリンク先からご覧ください。[千葉日報]罪の大きさに向き合うのに果たして17年で足りるのでしょうか?あまり反省していないようだと服役後の再犯が心配ですね。☄
2020.04.25
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知的障害者、大学で学びに触れる 神戸大で初の取り組み知的障害がある人に大学で学ぶ場を提供するプログラムに、神戸大学(神戸市灘区)が今春まで約4カ月間、初めて取り組んだ。「神戸大学・学ぶ楽しみ発見プログラム」(通称・KUPI)と題した珍しい試み。主に兵庫県内から公募で集まった男女10人が一般の学生と席を並べ、哲学や心理学、音楽などの授業を通じて大学での学びに触れた。 文部科学省によると、知的障害がある人が特別支援学校高等部を卒業し、大学などの高等教育機関に進む割合は約0・4%。同世代全体の大学進学率50%超と比べて隔たりがある。一方で近年、福祉施設が高等部卒業者を対象にした「専攻科」を設けるなど学ぶ機会を増やす動きも見られる。 そうした中、神戸大は、文科省の委託を受けた実践研究として2019年10月~20年2月、プログラムを展開。自力通学が可能▽言語によるコミュニケーションをとることができる-などを条件に参加者を募り、同大大学院人間発達環境学研究科の津田英二教授が責任者を務めた。 参加者10人は「KUPI生」と呼ばれ、同大の聴講生制度を利用。大学の教室を使い、教員から専門性の高い授業を受けた。授業内容の補足などのサポートは学生有志が担った。 授業は火、水、金曜日の午後4時半~8時で、大半のKUPI生は仕事を終えた後に出席。火曜は津田教授による「障害共生支援論」を、水曜は複数の講師から哲学、天文学など多分野の講義を受け、金曜は同大の地域連携施設「のびやかスペース あーち」(同市灘区)で、研究や創作活動に取り組んだ。 「哲学とは、自分が何を知らないか、を自分で分かること。それを考えようとすること」。ある水曜日の講義で、哲学を専門とする稲原美苗准教授がそう説いた後、問うた。「自分を動物に例えると何ですか?」 KUPI生たちは考え込んだ。しばらくすると、一人が言葉を発した。「僕は犬。よくお出かけして、おしゃべりなところ。それと顔が少し長いから」。別の一人も積極的に続けた。「ハイエナ。食べ残ったものを食べて、食欲があるところが自分と似ている」 「自分について深く考えることは自分を大切にすること、と伝えたかった」と狙いを話す稲原准教授。「KUPI生の発言はストレートで哲学的。私の方が学べた」と振り返った。 キャンパスライフには、授業以外の楽しみも。大学のカフェ「アゴラ」での語らいだ。旅行土産の菓子を配ったり、アニメのカードを交換したり。「仲間と話すのが楽しくて、うれしくて、いつも大笑い」「難しい授業も頑張れる」。のびのび過ごす時間が学生同士の絆も育んだ。 津田教授は「KUPI生たちが授業を受ける姿からは知の世界に接することの喜びが伝わった」と手応えを語り、「全国でのモデルケースとなるよう、プログラムをどう継続するかなどをまとめたい」と話した。プログラムは20年度も実施する予定。[神戸新聞]2月の修了式で記念撮影するKUPI生ら(神戸大学提供)ちょうど2月までの開催で無事に終了式が迎えられて良かったですね。☄
2020.04.24
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発達障害・知的障害の“ぽんちゃん”が教えてくれた“普通”の幸せとは発達障害・知的障害の“ぽんちゃん”との日常を描いた『うちの子、へん? 発達障害・知的障害の子と生きる』。(扶桑社)他の子と我が子の違いに気づいてからの葛藤、悩みを乗り越え、次々と起こる予想外のできごとに奮闘する様子がつづられたコミック&エッセイだ。20代前半で結婚、長男長女を出産するも離婚し、シングルマザーとして力強く生きる著者の吉田可奈さんに、エッセイへ込めた思いやパワーの源を聞いた。【漫画】ぽんちゃんが最初に覚えた遊びは「投げる」…外へ飛んでったものとは!? ほか、天使の微笑みが武器のぽんちゃんのエピソード■同じ悩みを持つママたちへ 自身の経験がヒントや息抜きになるよう発信――『うちの子、へん?』は『女子SPA!』での連載をまとめたものになっていますが、最初に書き始めたきっかけを教えていただけますか?【吉田可奈】発達障害、知的障害の子供が一定数いる中、グレーゾーンの子もたくさんいます。その子たちのママが、自分の子を見て、周りと違うと気づいたときの不安は、計り知れないものだと思います。私もその経験をしたからこそ、その経験をつづり、少しでも参考にしてもらえたらと思い、連載を始めました。――ご家族構成は?【吉田可奈】大黒柱であるママの私、中1の娘・みいちゃんと、特別支援学校の4年生となるぽんちゃん、大きめの雑種の猫・ででまるです。――ぽんちゃんの性格は?【吉田可奈】とにかく元気で人懐っこくて、本当にかわいいです。言葉はありませんが、ジェスチャーで思いきり愛を伝えてくれます。地域の人たちからも愛されていて、「ぽんちゃん!」と声をかけてもらうことも多いですね。いつもニコニコしているので、ほぼ泣くことはありません。――ぽんちゃんの明るさは漫画の中からも伝わってきます。今ぽんちゃんが夢中になっていることはありますか?【吉田可奈】ぽんちゃんはずっと、車と電車が大好きです。最近になってやっと本にも興味を持ち出し、電車図鑑などをじっと見てくれるようになりました。電車は目の前にあると大興奮! 車掌さんのジェスチャーをして遊んでいます。一番前の車両で運転席を観るのが大好きで、駅員さんにいつも乗車記念カードをもらって喜んでいます。――お姉さんとのやり取りも微笑ましいです。みいちゃんはどんなお子さんでしょうか?【吉田可奈】みいちゃんは、すごくしっかりしています。冷静で、「B型!」という感じですが、おちゃらけた一面もあり、ノリもいいです。まさに“冷静と情熱のあいだ”という感じでしょうか。ぽんちゃんの世話を本当によく見てくれています。――頼もしいですね。吉田さんにとって、みいちゃんはどんな存在ですか?【吉田可奈】頼りになるところもあり、友だちのような存在です。中学生となった今は、一緒にコイバナをしたり、洋服を買いに行ったりして、同じ女子として毎日を楽しんでいます。――ぽんちゃんにとってのみいちゃんは、どんなお姉さんですか?【吉田可奈】最愛のお姉ちゃんですね。毎日「みーちゃん!」と呼んで探していますし、みいちゃんが修学旅行でいないときは「みーちゃーーーん!!」と叫んで、みいちゃんのベッドで泣いていました。遊んでくれるみいちゃんは、とっても大事な存在です。■子どもたちのために7つの保険に加入!? 「明日死んでも悔いのない生き方を」――連載を始めて感じたことや、反響はありますか? 【吉田可奈】TwitterのDMに、同じようなお子さんを育てるママからメッセージをよくいただいています。まったく同じ症状の子もいれば違う子もいて…。――心に残った言葉はありますか?【吉田可奈】みなさんに、「悩みながらも前向きになることができました」と言われたときは、すごく嬉しかったですね。障害があるということは、我が家では普通なので、その日々をつづったコラムで勇気を与えることができているなら、これ以上幸せなことはありません。――エッセイでも、お話しを聞いてる中でも、吉田さんのパワフルさが印象的です。毎日をポジティブに過ごせる理由や、心掛けていることは?【吉田可奈】毎日心掛けているのは、笑顔でいること、笑えることを摂取することでしょうか。ネガティブなことは、楽しく暮らすためには必要がないのでできるだけ排除しています。――なるほど。【吉田可奈】もちろん、考えなくてはいけないことには、ちゃんと向き合います。ただ、それとネガティブは別の話。人や仕事の付き合いもそうするようにしています。――いつも支えてくれるじいじの「ぽんちゃんはオレたちとは違う世界で生きている。そこでの幸せは、オレたちの幸せと一緒とは限らない。だから、オレたちがぽんちゃんの幸せを決めるのはおこがましいことだよ」という言葉が心に響きました。じいじの言葉のように、吉田さんが大事にしているはありますか?【吉田可奈】じいじのこの言葉は、私のすべての考え方のベースになっています。さらに、大事にしている言葉というか、座右の銘が「死ぬこと以外かすり傷」だったのですが、最近では意識高い系の人たちが使用しているのであまり言わないようにしています(笑)。――名言ですね。【吉田可奈】でも、それくらいの気持ちで、明日死んでも後悔しないような生き方をしたいなと思っています。そのために、子供たちのために、家を買い、保険は7つ入りました(笑)。■ぽんちゃんとの楽しい毎日を描くことで伝えたい「障害は産んだママのせいではない」――本としてまとめるうえで連載とは変えた点はありますか? 【吉田可奈】連載よりは、コミックの部分を多くして、より読みやすくしました。発達障害、知的障害というテーマになると、それだけで暗い気持ちになってしまう人も多いと思います。でも、私はぽんちゃんを育てることが苦しいことだとは思ったことがありません。それよりも、毎日おもしろいことが続々と起きるので、それをおもしろおかしく伝えていきたいということを大事にコラムを続けてきましたし、本にまとめる上でも大事にしました。――専門医監修コラムや解説などが加わり、わかりやすくまとめられていたのも印象的でした。【吉田可奈】そうですね、悩んでいるママたちの手助けに少しでもなるように、「発達障害かも?」と思った時にするリストなども合わせてまとめました。――巻末の「準備カード」や「きもちカード」を付けようと思った理由は? 実際に吉田さんとぽんちゃんもこのようなカードを使っているのでしょうか。【吉田可奈】ぽんちゃんの通っている特別支援学校では、こういった準備カードを使用しています。視覚で次がわかるようにしてあげると安心してくれる子たちもいるので、家でもこのカードを使用してもらえたらいいなと思い、付録にしました。ぽんちゃんも指をさすことができるので、「何をしたい?」という問いかけでカードを使用しています。――読者にどんなことを感じてほしいか、今回の本に込めた思いがあれば教えてください。【吉田可奈】人によって、“普通”の基準は違います。我が家のぽんちゃんは、毎日を楽しく普通に過ごしています。障害を持つお子さんを持つママたちのこと、そして障害児のことをもっと多くの人に理解してもらえば、もっとぽんちゃんたちは暮らしやすくなるのではないかと思っています。さらに、発達障害の疑いがあるお子さんがいるママが最初に抱く絶望、悲しい気持ちが少しでもゆるめばいいなと思い、この本を書きました。――自分のお子さんに不安なことがあるお母さんへ、メッセージをお願いします。【吉田可奈】ネットを検索すればするほど、不安になり、どうしていいかわからなくなると思います。まずは、行きつけの小児科や、地元の保健師さんに相談してみて下さい。――吉田さんも同じ経験が?【吉田可奈】私も保育園の先生が異変に気づかなければ、もっと障害がわかるのが遅れていたかもしれません。不安があれば、各市町村での発達支援センターなどに顔を出してみるのもいいと思います。もし、障害がなければそれでいいんです。早期療育に悪いことはないので、児童館に行くような感覚で、療育センターに顔を出してみることをお勧めします。――ぽんちゃんも、療育センターに通われていたんですよね?【吉田可奈】そうですね。3歳から始めていた療育センターでのST(言語療法)、OT(作業療法)はかなり役に立ったと思っています。障害を持った子供を産んでしまったのは私のせいだと責めた時期もありました。でも、これは遺伝子の問題なので、ママのせいではありません。だからこそ、そんなことを考える時間があるのなら、助けを求められるところには全力で助けを、教えを求めてみるのがいいと思います。絶対に、味方になってくれる人がいるはずなので、ひとりで悩まないでほしいですね。――同じ思いを抱えたお母さんたちにとってとても心強い言葉だと思います。最後に、吉田さんが今後家族3人で実現させたい夢や目標があればお聞かせください。【吉田可奈】やりたいことはすぐに実行するタイプなので、いままでたくさんの場所に旅行をしたり、観たいものをみたり、食べたいものを食べに行ったりしていました。『シングルマザー、家を買う』のWEBエピソードでもあるのですが、娘の希望通り、気球を見に北海道まで行ったら、気球に乗る直前で拒否されるというような悲しいこともありました(笑)。でも、今後もそのスタンスを変えることなく、興味を持ったことはすべてチャレンジしていきたいと思っています。[AGARA]うちの子、へん? 発達障害・知的障害の子と生きる/吉田可奈/ワタナベチヒロ【1000円以上送料無料】母の素晴らしい行動力がお子さんへの成長にもいい影響が出ているのでしょうね。☄
2020.04.23
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<新型コロナ>発達障害児、窮地 在宅でリズム崩し自傷 親もストレス懸念新型コロナウイルスの感染拡大で、発達障害の子どもを育てる親が、心身共に追い詰められるケースが出ている。療育の専門家は「休校が長期化すれば、親に過度な負担がかかり、子への虐待も起こり得る」と指摘し、学校での一時預かりや校庭開放など、障害児と親の双方をケアできる体制の整備を求めている。 「妻も精神的に限界。せめて週に一回でも特別支援学校に預けられたら」と、小学三年生の長男(8つ)が発達障害という都内の男性会社員(52)は厳しい現状を訴える。 長男は言葉で何をしたいかまだ十分に伝えられず、外出すると、話す前に突然走りだすなど、衝動行動を起こすため、父親でも外に連れ出すのが難しい。特別支援学校では医療的ケアが必要な子などは一時預かりしてもらえるが、長男の場合は条件が合わず一時預かりもデイサービスも断られ、妻がほぼ付きっきりで長男の面倒をみる。 男性は「息子は外に出られないストレスからか、自分の頭をたたいたり、突然泣いたりする。学校があれば体を動かせるし、妻も少しは休めるのだが」と話す。 同じく小学三年生の長男(8つ)を足立区の特別支援学校に通わせる母親(49)は週一回の一時預かりや週数回のデイサービスを受けられているものの、「学校に行けば規則正しい生活になるが、自宅では親への甘えもあり生活のリズムがぐちゃぐちゃ。学校で学べる社会性や集団行動が身に付けられず、とても心配」と話す。学校の同級生には自分の顔を殴るなどの自傷行為を繰り返す子も出ており、母親は「親も子も、皆追い込まれている」と訴える。 世田谷区の小学四年生の男子児童(9つ)は公立の通常学級に通う。母親(49)は「学校が大好きな息子にとって友達や先生と会えないのはつらそう。給食当番など集団生活のルールを学ぶ機会を失っている。近所の公園は人が多く、心配で遊ばせられない。学校の校庭を学年ごとに区切って、開放してもらいたい」と話す。 発達支援教室るりえふ(渋谷区)代表の郡司真子さん(51)は「発達障害の児童は親でも意思疎通が十分にできないことがあり、自粛が続くと親のストレスが、虐待につながるケースもある。政府は、障害がある児童の家庭にも目を向け、一時預かりや校庭開放など、柔軟な対応を学校側に求めてほしい」と話す。(東京新聞)「休校要請が出てから、長男を外に連れ出せていない。妻も限界」と語る男性会社員。この日は、自宅で長男と療育訓練を受けた=3月19日、都内で(郡司真子さん提供)何事も対応ひとつにさえ政府が戸惑う今の切実な事態、それぞれにうまく工夫して長い休暇を上手に利用できるといいですね。☄
2020.04.22
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<かわさきは今 2020緊急事態宣言>孤立防ぐ場、助成金内定の矢先 イベント見送り、中原区の自閉症支援団体 自閉症など発達障害のある当事者、家族を支援する川崎市中原区のNPO法人が、休眠預金を活用して市民活動を後押しする事業に採択され、最大六百万円の助成を受けられる見通しになった。「くるみのおうち」と名付けた一軒家を、孤立を防ぐ居場所にしたい-。新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が出されたのは、「さあ、これから」という矢先だった。 (石川修巳) 「何か、やれないかな」。自閉症支援団体「くるみ-来未」の理事長で、会社員の太田修嗣(しゅうじ)さん(44)は、そう何度もつぶやいてしまうという。 感染拡大を防ぐため、「くるみのおうち」のイベントは当面見送るつもりだ。「仕方がありません。けれども、支援団体をうたいながら、何もできない。こんな時こそ、障害のある当事者や家族の居場所が必要なのに」 この居場所は、自費で購入した築五十年の空き家をリフォームし、今年二月に開所式を実施。二階を自宅に、一階部分の約六十平方メートルをコミュニティースペースにする。 出会い、つながり、認め合う。自らも自閉症の長男直樹さん(19)を育てる父子家庭で、そんな居場所を求めてきた一人だった。自分たちでできるだけ修繕するDIYイベントには、願いを共有する当事者や家族、支援者ら約百二十人がともに汗を流した。 活動資金に充てるため、十年以上取引のない休眠預金を活用し、市民活動に助成するNPO法人まちぽっと(東京都新宿区)の「市民社会強化活動支援事業」に応募。三月二十三日にあった審査会で「一人ひとりがその人らしく、豊かに生きられる社会を創りたい」と訴えた。 その結果、三年間で最大六百万円の助成が内定。審査委員から「拠点を自分たちで作って進めており、さらなる当事者参画が期待できる」と評価された。 「この金額に見合う社会的インパクトを生み出していきたい」と太田さん。居場所を拠点にした体験イベント、当事者らを一時的に受け入れるシェルター事業、年齢や障害などによる垣根のない地域交流を想定し、五月にも第一歩を踏み出す計画だった。 しかし、コロナ禍はその青写真を破った。障害児を育てる母親たちが「人目を気にせず、ゆっくりできる場所がほしい」として、くるみのおうちに集うはずだった食事会も、自粛するしかなかった。 「そこにある課題が、見えづらくなっている気がする。もどかしいし、不完全燃焼感がすごい」 太田さんはマスクの位置を直しながら、「でもやっぱり、活動はしばらく難しいかな。今は基礎固めの時だと思って、準備したい」と語った。[東京新聞]活動ビジョンや事業内容を動画で発信するため、スマートフォンで録画する太田修嗣さん=中原区でいずれ、いつかは、と夢を描いて実現できるその日を待ちたいですね。414万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄
2020.04.21
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障害ある息子は殴られ死んだ それでも自立を夢見る母重い重複障害のある35歳の男性が昨年7月、自宅で介護職員に殴られ亡くなった。母親とともに「障害者の自立」を夢見て念願の一人暮らしを始めた矢先だった。母親は、この職員を雇った介護事業所の代表者でもあった。「被害者の遺族」「加害者の雇用主」――。そんな二つの立場を背負わされた母親は「息子は、天使のようでした」と話す。息子と歩んできた35年間を振り返りつつ、いま思うことを記者に伝えてくれた。一人暮らし 障害者には無理ですか? 朝、帰宅後、就寝前の毎日3回、札幌市東区の山下妙子さん(64)は、仏壇に手を合わせてつぶやく。「シゲ、おはよう」「きょうも一日がんばったね。えらかったね」。生前にかけていたのと同じ言葉だ。遺影の長男、茂樹さんがくしゃっと笑っている。 シゲがいなくなってから9カ月たち、あらためて思う。家族が障害者を一生世話するのが当たり前だという風潮はないだろうか。それが本当に障害者本人のためと言えるのだろうか。障害があっても、一人でも多くの人に本人らしく生きてほしい。それがシゲが与えてくれた夢だから。 シゲの生きた証しを残し、事件を風化させたくない一心で今年1月から複数回、取材に応じた。シゲから喜怒哀楽が消えた日 シゲが生まれたのは1983年11月。生後3日で心臓に雑音が聞こえた。心臓病だった。運動の発達の遅れもあり、1歳になるころに取得した身体障害者手帳には「精神運動発達遅滞」と書かれた。のちに知的障害もあるとわかった。医師から「ふつうの子になるための訓練」を受けることを勧められた。当時、障害は幼少期に治療して「治すもの」だった。「早期療育」「正常化」のかけ声のもと、国が療育指導を勧め、子どもと家族が家庭で「訓練」をさせられていた。 妙子さんと夫も、医師から「歩けるようになれば知的障害も治り、正常になる」と言われた。シゲはおしりで移動することはできたが、車いす生活だった。1~2カ月に1度、作業療法士から指導を受け、毎日1時間以上、シゲの足首をストレッチし、バランスボールの上でうつぶせにさせて揺らした。 しかし、敏感だったシゲは体を触られるのを嫌がった。妙子さんが「がんばらなきゃ」と必死になるほど、うまくいかなかった。他の子と比べてしまい、落ち込んだ。「お母さん、がんばっていないね」。シゲが4歳になるころ、病院のスタッフから放たれた言葉が胸に刺さっている。「訓練」することが、だんだんつらくなった。 シゲは、妙子さん、父親、2歳下の弟との4人暮らしだった。知能は1歳程度と言われた。家の中ではおしりを床につけて動かして移動した。カレーライスが大好きで、夕食に出た翌日には誰よりも早く起きて台所に座り込み、皿が出てくるのを待った。ルーの空き箱がお気に入りで、手に持って振っていた。 せっかちで気性が激しい。笑うときも怒るときも、全力で気持ちを表現した。言葉は話せなかったが「あー」「うー」といった声を出して意思を示した。 夜中に眠れなかったり、ふだんと違う番組がテレビに流れたりすると、大きな声でうなり椅子を倒した。気に入らないことがあると、足を使ってベッドからずり落ちかけたり、手から血がにじむほどベッドの柵を強くたたいたりすることもあった。「そんなに機嫌悪くしていちゃだめでしょ」と叱られると、妙子さんの顔や腕をつねった。再び叱られると今度は自分のほおをつねった。そんな感情豊かなシゲから、喜怒哀楽が消えたことがあった。高校生のころ、妙子さんが持病で入院したため、1カ月ほど入所施設で暮らした。帰宅すると表情がなくなっていた。妙子さんは「嫌なんだろうな。もう入所施設には入れられないな」と思った。 重い障害のある人は一生を家族に介助されて過ごすか、大規模な入所施設に入るか、二択の人生を送るのが一般的だった。自宅で受けられる介助は限られ、事業所に通うにしても週に数日しか開いていないところばかり。複数の事業所を渡り歩き、多数のヘルパーの介助を少しずつ受けなければならなかった。 シゲには自閉症の傾向があった。こだわりが強く、落ち着かないと手当たり次第に近くのものを投げ飛ばした。もしシゲの障害がもっと重くなり、終日介助が必要な状態になったら……。考えずにはいられなかった。21歳の巣立ち 兄弟みたいな共同生活 シゲの将来にもやもやした不安を抱えるなか、妙子さんに転機が訪れた。2004年、シゲが21歳のころだった。 障害児の親の相談員をしていた… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。[朝日デジタル]なんとも残念なできごとですが、決して自立は夢ではなかったと信じてやまないですね。☄
2020.04.20
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子どもの目線で「なぜ?」を説明 障害持つ子らに緊急事態伝えるイラスト政府の緊急事態宣言に伴って長引く休校や外出自粛などの状況を、コミュニケーションに困難を抱える子どもたちにも分かりやすく伝えようと、ダウン症児の支援などに取り組む女性たちが手作りのイラストをインターネット上に公開している。当事者から寄せられる疑問や悩みに応えるべく、宣言解除の日まで毎週増やしていく予定だ。 公開しているのは、神奈川県のコンサルタント、近藤寛子さん▽東京都の言語聴覚士、石上志保さん▽大阪府のアートディレクター、日高由美子さん――の3人。ダウン症の子や家族を支援するイベントを通して知り合った3人は3月、新型コロナウイルスの感染拡大で日常生活が急変する事態に「コミュニケーションに困っている子や家族の戸惑いは大きいのでは」と話し合い、「みぢか☆しゅう」というグループを結成。簡単なイラストを使った情報提供を企画した。 石上さんが仕事で障害者や家族と接する中で聞き取った声を参考に、近藤さんがテーマや筋書きを設定し、日高さんがイラストを描く。「おうちのくらしのーと」と名付けたイラスト集は17日までに計6枚が公開されている。 例えば、休業や在宅勤務を取り上げた回では、「お母さん、お父さんはどうして家にいるの?」という疑問に、「病気がはやっています」「外にでると、病気がうつる可能性があります」「だからおうちではたらきます」と3コマ漫画で説明した。 知的障害や発達障害、行動障害などのある子は、身の回りで起きた突然の変化を理解しにくく、不安やストレスを抱えがちだ。しかし、本人が何に困っているのか理解しないまま、一方的に情報提供するだけでは伝わらない。そこで、できるだけ子どもの目線に立って「なぜ?」に簡潔に答え、文章と絵から伝わる情報がほぼ同じになるように工夫したという。近藤さんは「日々変わる状況をかみ砕いて説明することは難しく、子どもが何も知らされていないケースも多いのではないか。家庭でのコミュニケーションに役立ててほしい」と語る。 イラストは緊急事態宣言が解除されるまで、週1~2枚のペースで増やしていく。ホームページ(https://yokohamapj.org/note/)とインスタグラム(https://www.instagram.com/mizika_shu/)で無料でダウンロードできる。【毎日新聞】 とてもありがたい取り組み、無料ダウンロードして有効利用したいですね。☄
2020.04.19
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自閉症の子ども、外出可能も通報や嫌がらせの被害 スペイン世界の主要都市で実施されているロックダウンに起因する問題は、様々な方法で影響を及ぼしている。 スペインの首都マドリードで自閉症の子どもを持つ親にとっては、外出できることは大きな意味がある。 大半の市民とは異なり、自閉症の人たちは散歩に出かける法的な権利があるが、警察や市民がそれを知らないことも多い。 マドリードに住むスサーナ・クリストさんは、自閉症の4歳のオリビアちゃんの母親。「警察に通報されたり、怒鳴ったり、娘の写真を撮ったりする人もいる」と語った。 自閉症の人にとっては、特に外で定期的に身体的な刺激を受けることが大切。幼児の場合は、日常的な交流などが中断されれば、学習能力を大きく妨げることが知られている。 スサーナさんは、オリビアちゃんが過去に克服した睡眠障害が再発し、また交流の機会が減ることを懸念している。 イレーネ・ドノソさんも似たような状況だ。20歳の自閉症のきょうだい、マルコさんの毎日の散歩に付き添うことに慎重になっている。 マルコさんになぜ外にいるのが好きなのか聞くと、「散歩に行きたいから」と語った。「(散歩すれば)うれしい?」とイレーネさんが尋ねると、マルコさんは「うん」と答えた。 スペインでは非常事態宣言が続いている。ただ今週に入り、ほぼ全面的な封鎖は緩和の兆しをみせた。 外出制限を受け、自閉症などの障害を持つ人たちの親族は、愛する人を守るために難しい決断を迫られている。 【YAHOO ニュース】コロナの非常事態宣言に関しては、国によって法律でかなり生活も変わってくるようで、警察さえその内容を認知できていないとは、別の意味でストレスがつのりそうですね。☄
2020.04.18
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こどもの日特集 完全版 『発達障害を語り尽くす』オンライン講演が開催されます5月2日、忙しいママ達のために自宅で参加できる『発達障害を語り尽くす』オンライン講演がZoomにて開催されます。 「発達障害」という言葉は気になる言葉ですよね。実際、発達障害って何なのか?どのような基準で判断されているのか?知りたいですよね。[value press]オンライン講演、これもまた今の時期さながらの試みですね。☄
2020.04.17
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ぜんち共済が新型コロナ感染の知的障害者に特例措置 施設療養でも入院保険金知的障害者・発達障害者向け保険を扱う少額短期保険のぜんち共済(東京都千代田区)は、新型コロナウイルス感染症に罹患(りかん)した被保険者が病院以外で治療せざるを得ない場合も特例措置として入院保険金を支払うことを決めた。千葉県の障害者福祉施設で起きた集団感染を受けた措置。 主に知的障害者が入所している「北総育成園」(千葉県東庄町)で3月、集団感染が発生した。感染した障害者の中には環境変化に敏感な人も多く、医療機関側の配慮で、入院せず施設にとどまって医師の治療を受けているという。これを受け、ぜんち共済は再保険会社と交渉、病院以外の施設での治療も入院保険金の支払い対象とすることで合意した。これまでは「入院」に該当せず支払いの対象外だった。常に医師の管理下で治療に専念した期間を入院と見なし保険金を支払う。 他の障害者福祉施設などでも保険期間中に新型コロナに感染したと診断され、受け入れる病院の配慮で自宅や施設で治療した場合、同様の対応を行う。知的障害者などを対象とした保険を扱うAIG損害保険も、診断書など証明書類の提出などを条件に同様な対応をとる方針だ。[YAHOO ニュース]行き届いた配慮、知っているだけでもいざという時には助かりますね。☄
2020.04.16
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塾などと共同し無料学習動画公開発達障害のある子どもの教育事業などを展開するLITALICO(東京・目黒区)の子会社が運営するウェブサイト「LITALICO発達ナビ」で、学習塾や習い事教室を運営する企業と共同した有料オンライン授業動画が30日までの期間限定で配信されている。 今回参加する企業は全4社。遊びながら足し算や引き算などを学べる動画や、自宅で家族と楽しめる運動プログラムの体験動画などが提供されている。同サイトは2016(平成28)年にオープン。子どもの発達に関して悩みを持つ保護者に向け、子育てのアドバイスや発達障害に関する情報発信などを行っている。 無料動画の申し込みは、同サイト専用フォームから。(https://coubic.com/hnavi-learning-platform/booking_pages)[日本教育新聞]折角なので、もう少し長く公開して頂きたいですね。☄
2020.04.15
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「無理してがんばる」はやめて、「小さな工夫」で乗り越える!『発達障害かも? という人のための「生きづらさ」解消ライフハック』発売。 発達障害の人による、発達障害の人のための、本当に役に立つライフハック集 近年、テレビや新聞など、さまざまなメディアでその存在がクローズアップされてきている大人の「発達障害」。その一つ、「注意欠如・多動性障害(ADHD)」の方は、日本で300万人以上いるといわれています。 本書では、「生きづらさ」を抱えながら生きている当事者の方126人にアンケートを取り、「苦手なことをラクにしてくれる小さな工夫」=「発達ハック」を募集しました。その中でも効果の高そうなものをセレクトし、「仕事」「日常生活」「人間関係」「体調管理」のジャンルに分類して紹介しています。【目からウロコの「#発達ハック」が満載! 】電話で聞いた内容をすぐ忘れてしまう… → 最後にもう一度言ってもらおう!片づけられず、つねに散らかっている… → 空き箱を用意して、とりあえず放り込もう!会話が苦手で、何を言っていいか迷う… → 定型文を覚えて、そのまま返そう!電車やバスで過剰なまでにクタクタに… → 「ノイズキャンセリングイヤフォン」を使おう!【目次】はじめに第1章 「苦手」を見つけて受け入れよう第2章 「仕事」をやりやすくするハック第3章 「日常生活」の「困った!」を減らすハック第4章 「人間関係」をラクにするハック第5章 「自分の体調」とうまくつき合うハック巻末スペシャル対談 年齢を重ねて振り返る「生きづらさ」とハック(竹熊健太郎×鈴木大介)おわりに【著者情報】 姫野 桂(ひめの けい)フリーライター。1987年生まれ。宮崎市出身。日本女子大学文学部日本文学科卒。大学時代は出版社でアルバイトをし、編集業務を学ぶ。卒業後は一般企業に就職。25歳のときにライターに転身。 現在は週刊誌やウェブなどで執筆中。専門は性、社会問題、生きづらさ。猫が好きすぎて愛玩動物飼養管理士2級を取得。 著書に『私たちは生きづらさを抱えている 発達障害じゃない人に伝えたい当事者の本音』(イースト・プレス)、『発達障害グレーゾーン』(扶桑社新書)。 趣味はサウナと読書、飲酒。【書籍情報】タイトル:『発達障害かも? という人のための「生きづらさ」解消ライフハック』 発売日:2020年4月17日 刊行:ディスカヴァー・トゥエンティワンISBN:978-4-7993- 2600-8本体価格:1300円(税抜)[PR TIMES]「発達障害かも?」という人のための「生きづらさ」解消ライフハック/姫野桂【1000円以上送料無料】猫が好きすぎて愛玩動物飼養管理士2級を取得の著者。気軽に目が通せる一冊ですね。413万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄
2020.04.14
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岸和田の自閉症男性作画のコロナ防止ポスター好評新型コロナウイルスの感染防止を呼び掛けるポスターが、自閉症で知的障害のある大阪府岸和田市の井上陽太さん(19)の描いた絵を使って制作された。市内の掲示板などにはり出され、水彩ペンの柔らかなタッチと温かな画風が「和ませてくれる」と評判を呼んでいる。 ポスターは、うがいをする少年や手を消毒する少女らのイラストで、感染予防の励行をアピール。「コロナウイルスをやっつけよう!」と呼び掛けている。 子供のころから絵が好きで、絵画展で入賞したり絵本を出版したりするほどの井上さん。感染拡大を受けて呼び掛けられた外出自粛に従い、家で過ごす時間を持て余していたときに、母の真実さん(51)から「新型コロナに関する絵を描いてみたら」と言われたことが、ポスター用の絵を描くきっかけだった。 手洗いやうがい、消毒などに日ごろから気を付けていたことから、どんな絵にするかはすぐ決まり、画用紙に描き上げた。 完成した「感染予防の呼びかけ」を、真実さんがSNS(会員制交流サイト)に投稿。親戚のフリーアナウンサー、森田恵さん(59)=同市=を通じて同市岸城町北部町会長の原田順三さん(59)の目に留まり、「ぜひいろんな人に見てほしい」とポスター制作につながった。 ポスターはまず、町内数カ所の掲示板などに掲示。SNSでも拡散され、「かわいくて温かな絵」との感想に加えて、「感染防止のために何をすればいいか分かりやすい」などと“実効性”でも高い評価が広がっている。 真実さんは「得意分野である絵をいかして、息子が人に役立つことができるなんて、本当にうれしい。絵を広めていただいた方に感謝したい」。森田さんは「新型コロナで鬱々とした雰囲気が続く中、明るい色合いの絵を見て気持ちを明るくしてほしい」と話している。[YAHOO ニュース]井上陽太さんが描いた新型コロナウイルス感染拡大防止を呼び掛けるポスターその時々の状況下で、精一杯の実力を発揮できる、素晴らしいですね。☄
2020.04.13
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職員感染、介助綱渡り 調理、弁当調達も困難 風評被害の拡大懸念 東庄集団コロナ2週間 【新型コロナ】東庄町の知的障害者施設「北総育成園」で新型コロナウイルスの集団感染が判明してから、11日で約2週間。入所者の多くは今も園内の個室で過ごしているが、支援する職員が感染し大幅に減った。食事に特別なケアがいるなど重い障害がある入所者もいて、綱渡りの支援が続く。弁当の調達に難儀するなどの風評被害も。有識者は福祉の専門家に特化した緊急支援チームの早期立ち上げを要望している。 千葉県によると、10日現在で入所者70人のうち51人が感染。入院しているのは7人で、残りは症状があっても、感染していない入所者と同じように園内の個室で生活しながら治療を受けている。 職員は67人のうち40人の陽性が判明し入院した。減員を補うため、園の設置主体である船橋市と、園の指定管理者、社会福祉法人「さざんか会」(同市)が職員を派遣。少ない陣容の中でシフトを組み、感染予防を万全にしながら食事の介助などの支援をやりくりしている。県は医師派遣など医療支援にとどまっている。 同法人はグループホームを一時閉鎖するなどして系列施設から職員4人を捻出した。同法人の障害者施設「のまる」(同市)も職員を送り出している施設の一つ。同施設の泉一成施設長によると、園の職員は少ない人数での支援で応援職員も含めて疲弊が激しい。連続勤務で心身ともに限界に近づいている状態と打ち明ける。少ない人員の中で派遣した施設にも負担が重くのしかかり、長引けば共倒れの恐れも出てくる。 食事も課題。園内で調理ができないため、昼と夜の食事は仕出し弁当でしのいでいるが、中にはうまく飲み込めない入所者もいるため、食材を細かく刻むなど一手間かける必要がある。「園内に調理員がいない。介助をしながらの食事の準備は大変。まさに今が正念場」と泉施設長。朝食は使い捨ての食器を使い、レトルトスープなどを提供している。 県内の別の社会福祉法人や同市内の企業、個人からパンや粉末スープ、ゼリー、レトルト食品が寄せられるなど、園をサポートする動きが拡大。当初支援がなく危機的だったという食糧事情も改善の兆しを見せている。その一方で、弁当を頼んでいた近くの業者が新型コロナを理由に納入を断ってきた。現在は柏市内から片道2時間近くをかけて運んでいる。 泉施設長は、園が正常化した後も入所者が自立訓練の一環で作った野菜や加工食品に客が戻ってくるか不安が残るという。以前は大変好評で、売り上げは入所者の賃金にも充てられていた。「入所者は園で普通に暮らしていただけなのに、加害者のように見られてしまう。他の障害者施設にも偏見が広がってしまうのでは」と不安を口にした。[千葉日報]入所者らの集団感染が起きた北総育成園=3月29日、東庄町笹川北総育成園のために届いた支援物資を手にする泉施設長。感染予防のため園内の職員と接触しないよう、園内の所定の場所に置き、後に取りに来てもらうという=船橋市大変な時だからこそ、助け合い、なんとか苦難を凌いで欲しいですね。☄
2020.04.12
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社説:障害者雇用 「共生社会」へ促進図れ厚生労働省が15都府県の計16機関に対し、障害者雇用を適正に実施するよう勧告した。障害者の法定雇用率達成に向けた採用状況に改善が見られない、というのがその理由だ。雇用率向上のため、各機関は取り組みを急ぐ必要がある。 勧告は、民間企業や行政機関に一定割合で障害者を雇用するように義務付ける障害者雇用促進法に基づく。背景にあるのは「共生社会」実現の理念だ。促進法は昨年6月改正。国や自治体が率先して障害者を雇用し、事業主や国民の理解を高めるよう明確に定めている。 16機関のうち本県では、県教育委員会が勧告対象となった。昨年6月1日現在の障害者雇用率が2・09%にとどまり、法定雇用率の2・4%を下回っていた。 県教委は応募者数が想定より少なかったとしているが、本年度採用分からは、正職員の他に会計年度任用職員(任期1年以内)を多数募集し、法定雇用率の達成を図るという。 改正法はこの4月から、国の機関や自治体に対して「障害者活躍推進計画」の策定を新たに義務付けた。職場への障害者定着や活躍の促進に向けた環境整備、人事管理などが主な内容だ。実施状況については毎年少なくとも1回は公表するよう定める。推進計画は身体、知的、精神の障害者の雇用促進に向け、より実効性のある内容にしなければならない。 民間企業について見ると、全国の障害者雇用者数は約56万人で過去最多を更新した。平均雇用率も2・11%で過去最高となった。民間企業の意識の高まりがうかがわれる。 本県の雇用率は前年比0・07ポイント増の2・14%。全国平均を上回っているが、民間法定雇用率の2・2%には達していない。県内企業にも、法の趣旨を理解した上で、さらなる雇用推進を求めたい。 全国の障害別雇用比率は、民間企業平均で身体障害者が6割以上を占め、自治体では8割以上となっている。知的障害者と精神障害者はまだまだ少ないのが実情だ。 本県では、秋田市の県立栗田支援学校が県内特別支援学校で初の職業科「環境・福祉科」を設けて丸10年を迎えた。教員らが開拓した実習受け入れ企業での職場体験を通じ、科のほぼ全員の就職を果たしている。 就職後は、教員が職場を訪れて様子を聞き取るなどして支援を続けている。ただし離職という問題もあることから、各職場による雇用定着に向けた取り組みが一層望まれる。 障害者が長く働き、社会参加できるようにするために必要なのは、職場の理解と環境づくりだ。同僚が寄り添って悩みを聞くことで、障害者が職場で能力を十分に発揮できるよう後押ししてほしい。そうした地道な努力が「共生社会」の実現につながるはずだ。[秋田魁新報]何より秋田県が第一線で取り組んでいること、更に全国ベースで進んで欲しいものですね。☄
2020.04.11
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どれくらい落ち着きがないと「発達障害」なの? ゆで卵にたとえてみると分かりやすい! 発達障害。最近は知識に精通している方も増えた。大人になってから自ら診断を仰ぐケースも多い。『発達障害の内側から見た世界 名指すことと分かること』(兼本浩祐/講談社)は、自らを発達障害だと認識する精神科医が、発達障害の意味を改めて整理する1冊。どういった症状が発達障害にあたるのかという医学的説明だけでなく、発達障害という言葉の“意味”を掘る内容となっている。発達障害の“意味”を車にたとえると…? 文部科学省のWebサイトによると、発達障害は「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害」とある。障害という言葉がたくさん出てくるが、著者は、「発達障害は病気ではありませんし、それ自体では必ずしも障害ではありません」と語る。 より分かりやすく説明するために、「耕運機とスポーツカーを思い浮かべて欲しい」という。もし、サーキットで2つを並べて走らせたら、当然耕運機は最下位。スポーツカーが一番速い。この時、耕運機に対して「障害がある」と思うだろうか? 逆に、田んぼのあぜ道にスポーツカーを持ってきて、役立つ術のないスポーツカーに向かって「障害がある」というだろうか? 当然どちらの場合にも、誰もそんな風には思わない。 つまり、発達障害とはスペックに適応した環境に置かれていないが故の不適応と理解すべき、というのだ。どれくらい落ち着きがないと「発達障害」にあたるの? では次に、発達障害の“範囲”について。発達障害で代表的なのは、こだわりが強いなどの傾向を示す自閉症スペクトラム障害(ASD)、落ち着きがないなどの傾向がある注意欠陥多動性障害(ADHD)だ。しかし、診断名に該当するこだわりの強さや落ち着きのなさとは、一体どの程度のものなのだろうか? 著者は、そこに明確な境界線があるわけではないと答え、ゆで卵を登場させて次のように説明する。〈ゆで卵と生卵の境目はどこなのだろう? 殻を割った時にぶにょぶにょながらも固体としてそこに在ればゆで卵? しっかりとした卵型をしていないと駄目? ほら、ゆで卵と生卵の境界線というものは、一本の線では表せないでしょう。発達障害も同じです〉 もちろん、専門の医師は患者との会話や心理検査などから慎重に診断名を下しているので、それが間違っているといいたいのではない。ここでは、発達障害という言葉は障害があると断定しているのではなく、脳の働き方の傾向などを示す点を強調しているのだ。 ちなみに、本書の著者は、小中学校の時に逆上がりやダンスが苦手で、いくら練習をしてもできなかったという体験がある。そして医師になってから、自分は発達性協調運動障害だと気付いたという。似たようなちょっと苦い経験のある人と失敗談自慢をするのは愉快なのに、発達障害であることを告白した時に相手に一歩引かれると不愉快になる。これはどうしてなのだろう――そう思ったのが本書執筆のきっかけだという。 本書には、発達障害という言葉が一般に与えがちな誤った印象と、その誤解が起こる要因を、やさしく教えてくれる。念のため強調しておくが、発達障害という言葉に曖昧さが含まれるからといって、診断名を受け入れることを忌避することはおすすめしない。私筆者は、近年30代後半になってから「発達障害といえるかもしれません」といわれたが、その時感じたのは“安堵感”だった。普通になりたいと思って頑張っても駄目だったのは努力不足じゃなかったのだ、という思いだ。 今後は、“普通”という言葉の表すところも変わってくるだろう。その時には、発達障害の意味するところも変化することになるかもしれない。世の中も医学もすべて固定されるものではなく、ゆらりゆらりと変化していくものなのだと構えたい。[ダ・ヴィンチニュース]発達障害の内側から見た世界 名指すことと分かること (講談社選書メチエ) [ 兼本 浩祐 ]ゆで卵、とても分かりやすい例えですね。☄
2020.04.10
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自閉症と式典は相性がよくない『大学教授、発達障害の子を育てる』式典の多い季節である。 毎年、この時期になると緊張する。自閉症と式典は食い合わせが悪い。少なくとも、ぼくの子はそうだ。 以前に自閉症の類型に触れたことがあるが、他の人と感覚がずれていたり、うまくやり取りできないことは共通していても、「うまくやれない」の方向性はけっこう違う。1. 他人にまったく興味がなく、自分の世界に没頭してしまう(なんにも言うこと聞かない。耳に入ってない)。2. 他人にまったく興味がなく、言われたことになんでも従う。3. 他人に興味がありすぎて、関わりたくてしょうがない(へんな関わり方をする)。ぱっと見ただけでも、だいぶ違いそうである。式典に参加するに際して、2の子をとても羨ましく思う。っていうか、2は就学でも就労でも得だと思う。 多様性とか、自分で考える力とか色々言うけど、やっぱり寡黙で従順な新入社員の潜在需要はとても大きいと感じる。十分に能力の高い、定型発達の大学院生にだって本音ではそれを求めている企業は多い。突拍子もないことをしでかすよりは、おとなしい子のほうがずっと安心して仕事を任せられる。 一般的な傾向として、3の子が能力が高いと仰るお医者さんもいるので、2の子にも大変なことは色々あるだろし、実際に大変な現場をいくつも見ているけど、いいなーとは思うのだ。ぼくの子は残念ながら、2の特性にはかすったこともなかった。多くの時間を1として過ごし、たまに3が混じるようなイメージである。空気を読む能力が重要視される日本社会では最悪の表出の仕方である。もっとも、産業構造が変化して、古典的な肉体労働、頭脳労働ではなく、感情労働的な働き方がどの業種でも要求され、学校でもそこへ向けての備えをするいま、自閉の子はたぶんどの世界でも辛いのだ。近年、学校が子どもの「生きる力」を醸成するために用意しているメニュー、たとえばアクティブラーニングに参加するのは嫌だと思う子は多いと思う。能力の優劣というよりは、そのやり方に向いていないのである。なので、ぼくの子は式典などのかっちりしたアクティビティに参加できないことも多かった。ぼく自身も式典というか、いっそイベント全般が苦手で、大雨で遠足が流れると大喜びしたし、忌引きで卒業式に出られなかったりすると喜びを抑えきれないような子だったので、どうしても式典に出なきゃという気持ちは皆無なのだが、本人が出るつもりでいて出られなくなるのは可哀想だなと思った。 最初から出ないと思っているのと、出るつもりで出られないのはだいぶ違う。ぼくの子が通った幼稚園では、これでかなり嫌な思いをした。自分の子が式典向けではないのはよくわかっているので、「能力的にまだ無理かなと思うんですけど」とこちらから提案するのだが、そこの園長さんが割と「そうは言っても仲間なんだから、一緒にやりましょう」という人だったのだ。でも、式典の練習をして、本人もモチベーションを高めていると、やっぱり当日何かあって問題になるのが不安になるのか、「やっぱり自粛くださいますか?」と前日や当日の朝に言われる。これがけっこうあった。 出られないこと自体はいいのだ。能力的に厳しいのは百も承知だし、厳粛であるべき式典を他の子の奇っ怪な行動で邪魔されたら、ご両親が立腹するのも当たり前である。でも、突然のキャンセルは辛い。 予め出ないとか、出席したけどやっぱりもぞもぞしてるからつまみ出されるなら本人的にも納得できるのだが、何にもしてないうちから「やっぱり今日はやめておこうか」と弾かれてしまうのは、感情に疎そうな自閉の子であっても堪えるのである。それなら、最初から無理だと言ってくれたほうがずっと良かった。また、シャドーの導入は式典の時にもとても効くのだけれど、まだまだ認めてくれない幼稚園や学校が多いのは、ちょっと残念なことである。そんなことが続いたので、その幼稚園からは1年ほどで転園してしまった。いま思い返しても、やっぱりあまり良い想い出ではない。お子さんが障害をお持ちのご家庭は、自分の子にも色々な経験をさせてあげたいなあという思いと、他の子に迷惑をかけちゃ悪いなあという思いの狭間で逡巡する場面が多いと思う。どちらを選択するかは状況によるが、後悔のないように、そして一度決めてお子さんのマインドが定まった後で急に変更しないように選んでいただければと思う。岡嶋裕史(おかじまゆうし)1972年東京都生まれ。中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程修了。博士(総合政策)。富士総合研究所勤務、関東学院大学准教授・情報科学センター所長を経て、現在、中央大学国際情報学部教授、学部長補佐。『ジオン軍の失敗』(アフタヌーン新書)、『ポスト・モバイル』(新潮新書)、『ハッカーの手口』(PHP新書)、『数式を使わないデータマイニング入門』『アップル、グーグル、マイクロソフト』『個人情報ダダ漏れです!』(以上、光文社新書)など著書多数。[YAHOO ニュース]日本では特に折に触れての整列行事が多いですね。アメリカでは、朝礼という形式的なことは朝学校に入る前にきちんと校庭に並び上級生が下級生の面倒をみながら各教室に入る位で、朝から階段教室の講堂に集まり全員でコーラスをした思い出はあっても、校長先生の言葉などは各教室で放送が流れていたような気がします。それでも国歌はきちんと歌い、忠誠の誓い(plege of allegiance)を毎毎朝唱えていたので、今でも時々ふと口ずさんでいたりします。校歌というものは特になかったですね。子どもにとっての教育とは・・?色々と考えさせられますね。☄
2020.04.09
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知的・精神障害雇用「なし」41% 全自治体アンケート 全国の自治体(1788)を対象とした共同通信アンケートで、教育委員会などを除く首長部局に知的、精神障害者を一人も雇用していないと回答したのは、少なくとも41%の731自治体に上ることが22日、分かった。全体の13%に当たる230自治体は、一般職員(短時間を含む)の募集条件から知的または精神障害者を除外していた。 障害者雇用を巡っては、中央省庁で2018年夏に採用人数の水増し問題が発覚。厚生労働省は法改正で行政機関への監督を強化し、同年12月には特定の障害種別によって応募を制限しないよう自治体に通知した。しかし知的、精神障害については、体調管理や仕事の創出が難しいことを理由に、障壁が解消されていない実態が浮かんだ。 アンケートは昨年11月~今年1月、都道府県を含めた全1788自治体を対象に行い、1746自治体から回答を得た。 首長部局で知的および精神障害者の雇用がゼロだった自治体の数は、非公表や回答内容が不明のところもあるため、731からさらに増えるとみられる。募集はしたものの、応募がないという自治体もあった。 募集の際に、知的または精神障害がある人を除外しているとしたのは計230自治体。内訳は知的のみが14、精神のみが4、両方とも除外が212だった。京都、大阪両市は20年度以降に見直しを検討しているとした。 佐賀県内の自治体では鹿島市、小城市、神埼市、東松浦郡玄海町、杵島郡白石町の5市町で職員を雇用する際、知的障害や精神障害がある人を募集条件から除外していた。理由(選択方式)は「本人に見合った仕事がない」「周囲のサポートの仕方が分からない」などの回答があった。 雇用形態別に見ると、正職員のみは127自治体、短時間勤務のみが6、両方とも除外が97。 除外の理由(複数回答)は「本人に見合った仕事がない」(177自治体)が最も多く、「周囲のサポートの仕方が分からない」(91)、「長時間の勤務が難しい」(32)と続いた。 全ての自治体に知的、精神障害者を雇用する際の課題を自由記述で尋ねたところ、「単純業務は民間委託しており、従事できると思われる業務が減少している」(長野県中野市)などがあった。 重い障害がある人の障害福祉サービス「重度訪問介護」が就労中は公的補助の対象外となるため、独自の支援を実施・検討しているとしたのは計107自治体。通勤などに使えるタクシーチケットを配布するといった例があった。(共同)[佐賀新聞LIVE]なにもかもがいい訳としか取れない。受け入れる気持ちさえあれば。と残念ですね。☄
2020.04.08
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給食死亡事故、元校長ら4人不起訴へ 大分地検、両親側に説明別府市の南石垣支援学校で2016年に重度の知的障害がある高等部3年の林郁香(ふみか)さん=当時(17)=が給食を喉に詰まらせて窒息死した事故を巡り、業務上過失致死の疑いで書類送検された当時の校長や担任教諭ら4人について、大分地検が嫌疑不十分で不起訴処分にすることが7日、分かった。林さんの両親が明らかにした。 県教委によると、事故は16年9月15日午後、同校のランチルームで起きた。林さんは担任教諭が目を離した際に倒れ、17日後に搬送先の病院で亡くなった。 両親は17年1月、別府署に告訴し、「担任教諭らは見守りなどの注意義務を怠り、的確な応急処置をしなかった。校長も見守りや的確な応急処置を取るよう指導、指示しなかった」と主張。同署が18年5月に書類送検していた。 母の香織さん(50)=同市=によると、7日に大分地検で担当検事と面会し、8日付けで不起訴にすると告げられた。理由について「見守りをしていたとしても喉に詰まらせなかったとは言い切れず、心肺蘇生をしても助けることができたとは限らない」との趣旨の説明を受けたという。香織さんは「障害がある人の食事は見守るのが当然で、教諭らが見ていなかったことに対する過失を問いたい気持ちは強い。今回の決定は納得がいかない」と話した。大分検察審査会に審査を申し立てる方針。<メモ> 事故を巡っては、専門家でつくる調査委員会が昨年7月に報告書を公表した。食事中の見守りが必要な林郁香さんを1人にした点に「大きな問題があった」と認定。見守っていれば変化に気付き、口の中の食べ物をかき出すなど素早い対応を取ることができたとした。倒れた後、教職員が出血に動揺して呼吸や意識の確認をせず、心肺蘇生をしなかったことなども不十分な対応だったと指摘した。 ※この記事は、4月8日 大分合同新聞 23ページに掲載されています。 [大分県内ニュース]給食の見守りが必要な生徒、普段から介助の人材が必要だったのでしょうね。担任が目を離しても大丈夫な見守り、配置して欲しかったですね。☄
2020.04.07
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ダウン症、自閉症だとコロナ治療で後回しに? 人工呼吸器不足で、米国アラバマ州が衝撃のガイドライン新型コロナウイルスが世界的に猛威を振るう中、人工呼吸器が不足している。そんな中、米国では障害者の権利と冷酷な利己主義の間に衝突が起こっている。障害者へ突き付けられた現実『METRO』によると、ダウン症、自閉症、脳性麻痺の人々は新型コロナウイルス感染で「命の選別」が行われる可能性があるという。衝撃的なガイドラインを発表したのは、米国アラバマ州。米国の障害者支援団体はこのガイドラインに困惑していると報じた。アラバマ州の新しいガイドラインは「重度の知的障害、進行性認知症、重度の外傷性脳損傷の人々は人工呼吸器の補助の対象にならない可能性がある」としており、「重度または最重度の知的障害、中等度から重度の認知症、または持続的な植物状態といった重度の精神的合併症の人々は人工呼吸器の補助の対象になる可能性が低い」と続けた。アラバマ州だけでなく、ワシントン州とアリゾナ州でも同様のガイドラインが出されており、アリゾナ州の医師は限られた医療資源を必要性の高い患者に割り当てるとしている。人間の尊厳と医療危機の葛藤障害者支援団体は米国保健福祉省に、障害者が緊急治療を受ける際に差別をなくすよう訴えている。『ProPublica』によると、障害者はグループホームで生活していることが多い上、手洗い、マスクといった、感染を防ぐための基本的な対策を遵守することが難しいため、健常者よりも新型コロナウイルスに感染するリスクが高いという。 米国保健福祉省の広報担当者であるロジャー・セベリーノ氏は、「米国の公民権法は、冷酷な利用主義からすべての人間の平等な尊厳を守る、と主張している」と述べたが、専門家は全国的な医療危機の際にもこのような法律が適用されるかどうかを疑問視している。また、米国ブランディーズ大学のルーリー障害政策研究所の研究者であるアリ・ニールマン氏は、この件について「国としての我々が何者であるかという、かなり核心に迫る問題だと思う」と述べている。 障害者の権利が守られるか、「命の選別」を余儀なくされるのか。医療機器の資源確保が本格的に深刻さを増して行く中、その答えが明らかになる日もそう遠くはないだろう。障害の有無も含め、社会的価値、人種、民族的背景等を判断材料にすることなく、「人工呼吸器をつけていれば救える命」を平等に救う道が切り開かれることを切に願う。[YAHOO ニュース]人工呼吸器の不足を巡りいざとなったら、命の選択をしかねないと、現場の看護婦が嘆いていたニュースがとても印象深いです。コロナウイルスは、私たち人間の存在の意味などを、深層心理に訴え掛けているようですね。412万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄
2020.04.06
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「おうち遊びのヒント本」を紹介5-Daysこども図書館(広島市こども図書館)から、幼児・小学生のおうち遊びのヒントになる本を紹介します。また、マスコットキャラクター「ブックル」のぬり絵を配布しています。(5-Daysこども図書館内に置いているほか、このページからダウンロードもできます。)ぜひ活用して、おうちでの時間を楽しく過ごしてくださいね!おうち遊びのヒントに!おすすめの本の紹介身近なものですぐに遊べる!『ぼうが一ぽんあったとさ』(しのはら よしたか/え よしだ ていいち/へん らくだ出版 1982年)『かみコップでつくろう』(よしだ きみまろ/さく 福音館書店 1990年)『やってみよう!むかしのあそび 5』(ポプラ社 2016年)手作りに挑戦!『かんたん楽しい手作り本 1』(水野 真帆/作 岩崎書店 2011年)『糸あそび布あそび』(田村 寿美恵/文 平野 恵理子/絵 福音館書店 2003年)『おもしろい!楽しい!うれしい!手紙 3』(スギヤマ カナヨ/著 偕成社 2018年)実験してみよう!『よわいかみ つよいかたち』(かこ さとし/著・絵 童心社 1988年)『ゴム風船の実験』(立花 愛子/著 藤田 ひおこ/絵 さ・え・ら書房 1998年)『実験しよう!からだのなぞ 1』(斉藤 ふみ子/文 大関 直樹/文 汐文社 2013年)家族でいっしょに楽しむ!『あそぼうあそぼうおとうさん』(浜田 桂子/さく 福音館書店 1997年)『なぞなぞ学』(稲葉 茂勝/著 ウノ カマキリ/絵 こどもくらぶ/編 今人舎 2016年)『パンの絵本』(かたおか ふさこ/へん やまふく あけみ/え 農山漁村文化協会 2005年)ブックルのぬり絵ぬり絵をダウンロードできます。ぬり絵1 [PDF:86KB]ぬり絵2 [PDF:359KB]ぬり絵3 [PDF:359KB]いろいろな本に出合おう5-Daysこども図書館(広島市こども図書館)では、おすすめの本を発達段階別に紹介したリストを作っています。紹介本はホームページからもご覧いただけますので、読書の参考にしてくださいね!5-Daysこども図書館(広島市こども図書館)ホームページ「おすすめの本」[広島市立図書館]貴重な情報発信に感謝ですね。☄
2020.04.05
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新型コロナウイルスを理由に支援の質を下げてはいけない!という考えのもと 兵庫県知的障害者施設協会様がLean on Meの障がい者支援者向けeラーニングサービスの導入を決定 株式会社Lean on Me(本社:大阪府高槻市、代表取締役:志村駿介)が提供する、知的障がい者の支援者向けに必要な知識を習得するためのeラーニングサービス「Special Learning」が、兵庫県内の障害者支援施設を運営する220法人が加盟する「一般社団法人 兵庫県知的障害者施設協会様」で導入が決定しました。 一般社団法人 兵庫県知的障害者施設協会様の概要と導入の背景 一般社団法人 兵庫県知的障害者施設協会様は、1962年に設立されました。現在、約220の障がい福祉サービス施設・事業所が加盟されており、当事者やご家族、そして関係機関などと幅広く連携を図りながら、知的障がい者福祉の向上を目指して活動されています。具体的には、施設長や職員様向けの研修会の実施。また協会の取り組みを内外に発信する広報活動。そして発足当初からご家族や関係者様とともに「福祉の集い」も開催されています。さらに施設親善陸上競技大会からの流れを汲み、現在、兵庫県からの委託を受けて開催されている「兵庫県障害者のじぎくスポーツ大会」も同協会の特徴的な活動のひとつです。 同協会では委員会が中心となって、加盟する施設の職員様の支援の質向上のために1年を通じて様々な研修会を実施されていました。ところが今年は世界的な新型コロナウイルス感染症の発生を受けて、予定していた2~3月にかけての強度行動障害や自閉症に関する研修会を中止せざるを得ませんでした。しかし、同協会では「新型コロナウイルスが脅威だからといって、支援の質が下がっていい理由にはならない。先が見通せない中でも、効率的に支援の質を担保できるよう、先駆的な研修形態を取り入れてみたい」という考えのもと、今回、障がい者支援者向けのeラーニングサービス「Special Learning」を用いたオンライン研修に取り組んでいただけることになりました。また同協会では、新型コロナウイルスの影響のみならず、近年の福祉現場での人材不足により、職員様の方に研修会に出席いただく負担も大きくなりつつあるため、各自が時間と場所を気にせずに共通のメニューで支援方法を習得できる点にも「Special Learning」に期待を寄せていただいています。Lean on MeはSpecial Learningの提供を通じて、兵庫県知的障害者施設協会様とともに知的障がい者福祉の向上に貢献していきたいと考えています。新型コロナウイルス対策によるオンライン研修無料実施のお知らせ現在、新型コロナウイルスの流行に伴い、研修の延期や中止等の感染予防策が講じられております。予定されていた研修を受講できない等、現場での教育の機会損失を防ぐ為、オンライン研修サービス「Special Learning」を一定期間無料にて提供しております。 詳細・お申し込みはこちらから⇒ https://leanonme.co.jp/korona/ Special Learningの概要Special Learning(スペシャルラーニング)は、社会福祉法人の職員様や、障がいのある方を積極的に雇用する一般企業の社員様を対象に、障がい者を支援するうえで必要となる知識をインターネット動画で学ぶことができるサービスです。1コンテンツ3分程度の短い動画教材が合計200以上あり、例えば非常勤職員、中間管理職、幹部などの職階ごと、また支援が必要な方の障がいの程度ごと等、最適な受講コースが設定されています。日常の支援でつまずいた時、自分がいま必要とする知識(コンテンツ)を自ら選択して学ぶ(視聴する)ことで、実際に適切な支援をおこなうことができるようにサポートするサービスです。受講後の視聴レポートや、理解度チェックのための小テスト、そして管理者向けには、職員の受講状況や理解度を確認するための機能もあり、現在29都道府県170以上の事業所で導入いただき、ユーザー数は1,800人を超えています。 <Special Learningのテーマとコンテンツ例> 安全面(AEDの使い方・応急手当・防災マニュアル・移乗介助の仕方 など)健康面(アセスメントシート・嘔吐処理・感染症予防・投薬管理 など)権利面(基本的人権・障害者差別解消法・虐待の5類型・運営適正委員会 など)提供価値面(支援者としての振る舞い・利用者さんとのコミュニケーション・支援者の役割 など)組織面(障がい福祉サービスの特性・社会福祉法人の役割・障がい福祉に適した組織図 など)権利擁護・虐待防止(社会福祉法人北摂杉の子会とのコラボコンテンツ)性的自立支援(一般社団法人ホワイトハンズとのコラボコンテンツ)株式会社Lean on Me採用情報 Lean on Meは、障がい者にやさしい街づくりの実現に向けて、一緒に取り組んでくれる新しい仲間を募集しています。 採用情報 ⇒ https://leanonme.co.jp/about-lean-on-me/recruit/ご興味のある方は、下記のお問い合わせ先(志村)までお気軽にご連絡をください。お話しできることを楽しみにお待ちしています!株式会社Lean on Meについて社名 :株式会社Lean on Me所在地 :【本社】〒569-0093 大阪府高槻市萩之庄5-1-1-502【東京支店】東京都千代田区大手町2-6-2 日本ビル12階TEL :072-648-4438 FAX :072-668-2066設立 :2014年4月1日 資本金 :3,730万円(準備金を含む) 代表者 :志村 駿介URL :https://leanonme.co.jp事業内容:障がい福祉専用eラーニング研修「Special Learning」 知的障がい者テニス教室「Special Tennis」 顧問弁護士:弁護士法人飛翔法律事務所[PR TIMES]こういう時期だからこそ、提供できる支援もありますね。☄
2020.04.04
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障害児の「オンライン保護者会」新型コロナウイルスの感染を防ぐ臨時休校などで生活リズムが変わり、障害がある子どもが、精神的に不安定になっていると悩む保護者たちをインターネットで結び、専門家が無料で相談に応じる「オンライン保護者会」を都内の企業が始めました。この取り組みは、障害がある子どもの保護者が気軽に悩みを話せる場を作ろうと、障害者支援などを行っている企業が始めました。インターネットを通じて複数の人が同時に話せるアプリを使い、この日は、難病や発達障害などの子どもがいる保護者5人と、臨床発達心理士の資格を持つスタッフが参加しました。 保護者からは「生活リズムが急に変わり、子どもが不安定になっている」とか「運動不足でストレスを感じているので、毎日の過ごし方を知りたい」といった質問が出されました。これに対し、スタッフは「一方的に運動させるのは難しいので、ゲーム形式にしたり一緒に体を動かしたり子どもが楽しく動く必然性を作ってほしい」などと助言していました。 参加した保護者は「悩みを話すことで、気持ちを発散できた」とか「ほかの家族の過ごし方を参考にしたい」と話していました。この取り組みを始めた「LITALICO」の牟田暁子さんは「保護者の不安は子どもにも伝わります。人と話すだけでも楽になったり、解決のヒントになったりするので、悩んでいる人は参加してほしい」と話していました。オンライン保護者会に参加した、東京・杉並区に住む田中千尋さんの長男、崇一朗くんは「ソトス症候群」という難病で知的な発達の遅れがあり、合併症で背骨も曲がっています。 先月から特別支援学校が休校となり、崇一朗くんは生活のリズムが崩れ、パニックを起こしたり自分の体をつねったりする自傷行為が増えたということです。 崇一朗くんはことばを話すことができず、体調の変化やどんなストレスを抱えているのかが具体的に分かりづらいため、田中さんは目が離せず気持ちに余裕がないということです。 田中さんは、「子どもが自傷行為をしたりパニックを起こしたりした時にどう対応すればいいか、専門家に聞きたいと思って参加しました。ほかの人が子どもとどう向き合っているかも知りたいです」と話していました。[NHK NEWS WEB]非日常で、日頃慣れていないできごとの経験を積むことで、気が付いた頃には更に成長をしていることが多いですね。こういうオンライン保護者会、日常的に開催して欲しいですね。☄
2020.04.03
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「世界自閉症啓発デー」を迎えるに当たっての文部科学大臣メッセージについて(令和2年4月2日)令和2年4月2日「世界自閉症啓発デー」(4月2日)を迎えるに当たって、文部科学大臣よりメッセージを発信しますので、お知らせします。概要平成19年12月に国連総会第3委員会において、自閉症に関する世論の関心を喚起し、早期発見・早期療養、研究を推進するためカタール国の提出した議題である「4月2日を世界自閉症啓発デーに定める決議」が採択されました。 これにより、平成20年度以降、毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」として祝うこととされ、全ての加盟国において、社会全体が自閉症に対する理解が進むような取組を積極的に行うよう求められています。 文部科学省においても、「世界自閉症啓発デー」の趣旨を踏まえ、自閉症を含め発達障害に関する正しい理解を深めるため、教育関係者をはじめ国民の皆様にあて、別添のとおり文部科学大臣メッセージを発信いたします。 関係機関である独立行政法人国立特別支援教育総合研究所発達障害教育推進センターの下記サイトにおいては、自閉症をはじめ発達障害に関する各種情報発信を行っています。これを機会に御参照いただけると幸いです。(別添)「世界自閉症啓発デー」に当たっての文部科学大臣メッセージ 本日、第13回目の「世界自閉症啓発デー」を迎えました。また、日本では、毎年、4月2日から8日までを「発達障害啓発週間」として、自閉症をはじめ、発達障害についての正しい理解の啓発に取り組む活動を行っております。 文部科学省では、障害のある方が一生を通じて自らの可能性を追求でき、その個性や能力を生かして活躍できるよう、学校教育、生涯学習、文化芸術、スポーツ等の各関連施策において、省内はもちろんのこと、厚生労働省等関係省庁とも連携し、横断的・総合的に推進しております。 そして、発達障害を含め、障害のある子供一人一人の教育的ニーズを把握し、適切な教育支援を行うことができるよう、関係機関が連携した特別支援教育の体制整備等の推進に努めており、障害のある子供に対し、就学前から卒業後にかけて切れ目のない支援が行われるよう、各自治体における、教育、福祉、保健、医療、労働等の関係部局が連携した体制整備を支援する施策を講じているところです。 また、本年度より、小学校から、順次、本格実施がなされる新しい学習指導要領では、各教科等における学習上の困難に応じた指導内容・指導方法の工夫や、心のバリアフリーのための交流及び共同学習についてなど、特別支援教育に関する記述を充実しております。さらに、今後、GIGAスクール構想において、児童生徒1人に1台の端末とその活用に必要な高速通信ネットワーク環境を実現することとしており、これによって、一人一人の障害に応じた学びの支援が可能となり、創造性を育むと同時に能力が発揮しやすい教育環境が実現されるものと期待しています。これらの施策を通じ、全ての学校で障害に応じた指導を行い、一人一人の能力や可能性を最大限に伸ばしていけるよう、取組を進めていきます。 結びに、この「世界自閉症啓発デー」や「発達障害啓発週間」が、全ての教育関係者にとって、障害についての理解を深め、本人や保護者の方々の気持ちに寄り添った支援について真摯に考え、実践する契機となり、共生社会の実現につながっていくことを強く期待いたしまして、私からのメッセージといたします。 令和2年4月2日 文部科学大臣 萩生田 光一[文部科学省]コロナ騒動で、なんとも大変な令和2年の自閉症啓発デーを迎えましたが、しっかり自分の世界を持ち合わせている自閉症者には、周りに振り回されることなく、こういう時期だからこそ、強く逞しく生き抜いて欲しいですね。☄
2020.04.02
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「こころを読む」能力を初めてサルから特定 自閉症治療法確立に貢献 新潟大など厚生労働省によると自閉症の症状をもつ人の割合は、約100人に1人いるといわれている。だが自閉症の背後にある脳のメカニズムについて謎が多いという。新潟大学は1日、ヒト科の動物以外で初めて、他者のこころを読む能力があることを実証したと発表した。【こちらも】自閉スペクトラム症と統合失調症の発症メカニズムにオーバーラップが存在■自閉症スペクトラム障害 発達障害のひとつである自閉症スペクトラム障害(以下、自閉症)は、他者の考えや気持ちを汲むことや、空気を読む能力の発達が遅れていることが特徴である。他者のこころを理解しているかどうかを確かめる方法のひとつとして、「誤信念課題」がある。相手の誤った信念を理解し、相手の行動を正しく予測できるかどうかが誤信念課題によって確認される。 誤信念課題を行っている際に、内側前頭前野を含めた脳の回路が広範囲で活動することが、脳の画像研究によって明らかにされた。だが他者のこころを理解する機能と直接因果関係をもつ脳の部位は、特定されてこなかった。■ヒトにもっとも近いマカクザルで実験 新潟大学、量子科学技術研究開発機構、福島県立医科大学の研究者らから構成されるグループが注目したのが、神経科学のモデル動物としてヒトにもっとも近いマカクザルだ。誤信念課題を解く能力をマカクザルが有していれば、脳の活動と行動の因果関係が判明できるのではないかと考えた。 研究グループは、マカクザルの一種であるニホンザルに動画を見せることで、誤信念課題を与えた。神経機能を抑制する遺伝子を内側前頭前野に発現させたサルと、正常なサルに動画を見せ、眼の動きにより誤信念に基づく相手の行動を予測できているかどうかを調査した。 その結果、正常なサルは視線に偏りが確認され誤信念課題をクリアしたが、神経機能を抑制させたサルからは視線の偏りに変化が認められず、他者のこころを理解できないことが判明した。 自閉症の原因となる脳回路の全容は、今回の実験では明らかにされていない。今後は神経機能を抑制する遺伝子をピンポイントで発現させ、内側前頭葉のどの経路が他者のこころの理解と結びつくかの解明が期待される。これにより病態が解明され、治療法の確立に貢献するだろうとしている。 研究の詳細は、Cell Reportsにて3月31日付で掲載されている。(記事:角野未智・記事一覧を見る)[財経新聞]サルで心の理解能力を特定できただけでも素晴らしい成果ですね。☄
2020.04.01
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