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末っ子、Kei 0
ダックスOBチーム 0
天国の子・奨大 0
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ハズキルーペ会長が新理事長「武蔵野東学園」 知的障害者向けグループホーム事業“廃止強行”を東京都福祉局に止められていた!自閉症児と健常児が共に学ぶ「混合教育」で知られ、2つの幼稚園と小中学校、高等専修学校を運営している学校法人武蔵野東学園(東京都武蔵野市)。 同学園は「友愛寮」という名前の知的障害者向けのグループホームを運営しているが、今年4月6日、入所者の保護者に対し、突如「事業の廃止」が通達された。これに対し、東京都福祉局が「全利用者の移行先が見つからない限り、グループホームの廃止届は受け取れない」と学園側に通達を出していたことが「週刊文春」の取材でわかった。・・・[文春オンライン]福祉に関しては運営に国から助成金を貰い、税金を使っているので、一時の安易な通達は容認されませんね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.04.01
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自閉症の高校生、NPO理事就任 沼津の沼田さん「役割広げたい」 沼津市の沼津特別支援学校高等部3年で自閉症の沼田晃太朗さん(17)=同市=が、1月に設立された特定NPO法人「こころのまま」(同市)の理事に就任した。知的障害のある未成年がNPOの理事に就任するのは、全国的にも珍しい。法人の理事長で母の潤さん(45)は「障害者ができる役割を広げたい」と活躍に期待する。 NPOは特別支援学校などに通う障害児の母親の会を母体に設立した。前身のグループで、障害児の居場所や働く場づくりに取り組んだ経験を生かし、障害者が働く環境の整備や生活の質向上、当事者や保護者のネットワークづくりを活動主体とする。7月には国内の先進事例を紹介する講演会の準備を進めている。 晃太朗さんは2月、通学する学校の実習に協力した企業から同校PTAへの寄付金を手渡す役を務めるなど、理事としての仕事をこなし始めた。潤さんの関係機関へのあいさつ回りや打ち合わせなどにも同行する。あいさつでの名刺交換は「緊張する」とはにかむが、「理事になってうれしい」と意欲的だ。 同僚の理事市川正子さん(51)=同市=は「晃太朗君は人を引きつける魅力がある」と活躍を温かく見守る。 中学時代は生徒会長も務めた晃太朗さん。潤さんは「自分が“リーダー”だという自覚がさらに強くなった」と成長に目を細める。「NPOの運営に携わることで、当事者が社会のためになっているという実感を持てる環境をつくれたら」と活動の広がりを願う。【あなたの静岡新聞】中学時代に生徒会長とは、責任感も強く、人望もあるのでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.07.21
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鳥取県中部で重度知的障害があっても楽しい生活がしたいプロジェクト本文▼自己紹介 はじめまして、合同会社さつきが運営する障がい者生活介護事業所 虹の島 代表社員山枡裕章です。弊社は昨年8月に妻と2人で会社を立ち上げ、今年の2月から障がい者生活介護事業所 虹の島として重度知的障害者の通所施設を開設させていただきました。▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ立ち上げたきっかけは、鳥取県中部で、重度知的障害者を受け入れる通所施設が少なく、支援学校を卒業してからの受け入れ先が、鳥取県東部、西部といった所しかない状況です。車で片道1時間程度。これからの支援学校卒業後の生徒の受け皿として、支援したいというのがきっかけであります。▼プロジェクトの内容弊社のコンセプトとして、楽しい中にも時間のメリハリをつけて、生活をしていただいております。支援学校の延長として、利用者が支援学校で培った生活のリズムや活動を大切にして、1日のスケジュールをわかりやすく絵や文字で貼り活動しています。天気の良い日には、外に出て、散歩やドライブ、公園や神社参拝、花見などなど、重度知的障害があっても楽しい生活ができるように支援しています。これから夏になり、暑くなりますので、ビニールプールで遊んだり、ドラム缶風呂、ピザ窯を作る予定です。プロジェクトの内容として、利用者の活動費、ドラム缶風呂やピザ窯を作る費用、ドライブのガソリン代。事務経費。新しい活動やレクリエーション活動費をお願いいたします。▼プロジェクトの展望・ビジョン利用者は、保護者と生活されています。保護者の支援がないと生活できません。遅かれ、早かれ保護者は、支援が難しくなってしまいます。そういう時の為に、暮らす場所がいります。鳥取県中部は、重度知的障害者の暮らすグループホームがありません。将来的には、この虹の島の利用者が暮らすグループホームを作りたいと考えております。そのグループホームでの簡単な仕事を依頼する、A型作業所も作りたいと考えております。プロジェクト実行責任者:合同会社さつき 代表社員山枡裕章プロジェクト実施完了日:2022年10月31日プロジェクト概要と集めた資金の使途ドラム缶風呂作成、ビニールプール購入、ピザ窯作成、レクリエーション活動費、事務経費、プロフィール山枡裕章支援総額50,000円 目標金額 1,000,000円[READYFOR](リンク先より内容が覗けます)前向きな試み、応援したいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.07.02
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「障害は個性」 発達障害の社長が職場で実践する、障害者の居場所づくり愛知県犬山市にあるココトモファームは「ココでトモだちになろう」というテーマを掲げ、農業・福祉・商業をつなげる6次産業化(農業と製造・販売までを一貫して行うこと)を目指しています。社長の齋藤秀一さんは、発達障害を公表しており、幼少の頃から生きづらさを抱えてきました。 齋藤さんに、ココトモファームを立ち上げるまでの試行錯誤をはじめ、障害を個性と捉えて働きやすい職場を作るための工夫、今後の展開について話を聞きました。得意なことであれば特性を生かせる「子どもの頃から、周りの人と同じことができなくて。好きなことは集中してできましたが、それ以外のことはだめでした」と齋藤さん。勉強は苦手でしたが、読書は好きで多くの本を読了。そしてポケットコンピューターと出会い、面白さにのめり込んでいきました。 高校卒業後、何度も転職を繰り返していた齋藤さんは25歳のとき、パソコンショップの仕事に就いたことで変わり始めます。 好きな分野であったことと、新しい知識を吸収する楽しさで初めて仕事を楽しいと思い、やりがいを感じられるように。ちょうどWindows95が発売された時期で、パソコンを求める客の対応に追われながらも売り上げを伸ばしていきました。「発達障害だとしても、自分の得意なことであれば特性として生かせる」と思ったのもこの時期だったと言います。 その後IT会社を立ち上げ、障害者福祉施設を運営してから立ち上げたのがココトモファームです。 齋藤さんは就労移行支援事業所や障害児通所システムのシステム開発など、障害者福祉にも深く関わってきましたが、障害者が多様性を発揮して働ける場が少ないことが悩みでした。 しかし、妻の実家が米農家を営んでいたことをきっかけに、農業からバウムクーヘンの製造・販売まで自社で一貫して行うココトモファームを設立。6次産業化を目指し、多様な仕事で少しでも自立して働ける場を作れたらと挑戦を続けています。障害は個性。それぞれができることを担当してフォローし合うココトモファームは、障害がある仲間が約20%。失声症や、睡眠障害の一種であるナルコレプシーの人などがいます。ココトモファームでは障害を個性と考えて、できることを任せています。 「持っている特性によって、どうしてもできないことはあります。でも、できないこと以外は全て可能性です」 「例えば、試食用に出すバウムクーヘンを黙々と切って出す作業が苦にならないけれど、バウムクーヘンを補充するのは苦手な人がいれば、補充の部分だけ他の人がフォローするようにしています。基本的に、同じ仕事をしていれば障害に関係なく同一賃金です」 失声症の従業員は、素敵な笑顔で筆談と表情・身ぶりで客とコミュニケーションを取り、理解されづらいナルコレプシーの従業員は、突然眠りが襲ってくる特性を周りが理解してフォローできる体制を取っており、両者とも販売の仕事に携わっています。 誰にでも得意なこと・苦手なことがあるはず。齋藤さんは障害に関係なく居場所を作っていきたいという考えから、障害がある人も積極的に雇用してきました。 「障害の有無に関係なく居場所を作るにはどうしたらいいのか」という課題は、ココトモファームの取り組みだけでは解決しません。 齋藤さんは「この取り組みを『犬山モデル』として全国に広げていくことで、障害者も特性を生かして働けることを知って欲しいし、そういう場が少しでも増えてほしい」と、積極的にノウハウなどを公開しています。ほ・とせなNEWS【YAHOOニュース】障害の有無に関係なく居場所を作る。それは逆に作らなくても近場にあって欲しいものですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.05.03
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キーヴィットがジーエヌコーポレーションの米国における自閉症臨床試験活動をサポート日本企業の米国展開支援を行うキーヴィット・サイエンティフィック LLC(所在地:米国バラ・キンウッド、代表取締役:星場勉)は有限会社ジーエヌコーポレーション(所在地:山梨県甲府市、代表取締役:アブラハム サミュエル)のベータグルカン サプリメントの自閉症スペクトラム障害児を対象とした臨床試験活動をアシストすることになりました。 ジーエヌコーポレーションは「医療や健康を通じて、日本と世界の架け橋に」をモットーに2002年に設立、日本の優れた医療技術をもとに、細胞培養、組織工学、再生医療、医療機器、健康食品の各分野にまたがる新しいソリューションを世界に向けて発信しています。この度、ベータグルカン サプリメントが自閉症スペクトラム障害(ASD)へのユニークなアプローチが報告され、このプレバイオティクスが持つ有益性が臨床研究で証明されました。キーヴィット・サイエンティフィックは米国の自閉症研究機関、自閉症支援団体などと連携し、米国における臨床試験実施を模索します。 ジーエヌコーポレーション Dr. アブラハム サミュエル代表取締役のコメント「アレルゲンを含まないこのユニークなベータグルカン サプリメントは、日本で25年以上も販売され安全実績があります。私は世界の医師や科学者と協力し、その隠れた可能性を見出しました。この研究では、自閉症を進行させ後年パーキンソン病にかかりやすくさせる有害物質を作り出す腸内細菌が、このベータグルカンによってコントロールされることを示唆しています。 これらの研究成果の検証をグローバルに広めたいと考えています。」本件に関するお問い合わせキーヴィット・サイエンティフィック(Kievit Scientific)LLCURL: https://kievitsci.com/ja/TEL:米国 +1-267-667-6337 Email:info@kievitsci.com[PRTIMES]自閉症を進行させ後年パーキンソン病にかかりやすくさせる有害物質を作り出す腸内細菌があるとはびっくりです。臨床試験の行程を見守りたいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.03.09
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「障害者グループホーム利用停止の不当判決」に対する声明を出しました障害の有無によって分け隔てられることのない共生社会の実現に向けて認定NPO法人DPI日本会議(所在地:東京都千代田区、議長:平野みどり)は、2月28日(月)に「障害者グループホーム裁判 不当判決」に対する声明を出しました。本年1月20日、大阪地裁において、大阪市内のマンション内で20年近く入居していた障害者グループホームが、マンション管理組合からグループ利用停止を求められた裁判で、グループホーム側敗訴の判決が下されました。グループホームは、障害者の地域での生活を支えるうえで不可欠な社会資源であり、この判決は障害者の地域における生活の権利を脅かす重大な問題を抱えており、大きな怒りと深い憂慮を表明します。障害者グループホーム裁判 不当判決に対する声明私たちDPI日本会議は全国93の障害当事者団体から構成され、障害の種別を越えて障害のある人もない人も共に生きるインクルーシブな社会(共生社会)の実現に向けて運動を行っている。今回の判決は、以下の問題を抱えている。 1つ目の問題点当該マンションの管理規約では「各住戸部分を『住宅』として使用し、他の用途に使ってはならない」と定められており、当該グループホームは管理規約に違反するという点である。判決は、グループホームが入居者にとっての「生活の本拠」であることは認めたものの、「生活の本拠=住宅」とは認めなかった。判決は、「住宅」性には「管理の範囲」という要件が必要との見解を示し、「マンションの管理に及ぼす影響が想定される」という理由で「住宅」性を否定したのである。しかし、知的障害のある入居者らにとって、長年穏やかに暮らしてきた当該マンションは、「住宅」にほかならない。現在、全国の障害者グループホームの約3割近くが集合住宅に入居しているとする数字も出されている(福祉新聞2022年2月1日付記事)。「住宅として使用」と定める管理規約は標準的であり、今後、マンション内のグループホームの多くが退去を求められる恐れがある。障害者権利条約第19条や障害者基本法を持ち出すまでもなく、この判決は、障害者に対する重大な権利侵害をもたらす脅威となる。 2つ目の問題点消防法令上「将来的に共同住宅特例の適用から外れる恐れがあり、住民側がその恐れを負っていること」や「防火対象物点検で費用がかかること」から、「他の住民の共同の利益が損なわれる恐れがある」ことを理由として挙げている。しかし、抽象的な「恐れ」が、当該障害者への不利益扱いを正当化することは、障害者差別解消法の理念に抵触する。 3つ目の問題点原告管理組合による退去要請は、「障害者への不当な差別的取扱い」や「障害を理由とする差別」には該当しないとした点である。判決は、「障害のない者が『住宅』としての使用に違反した場合も同様であるため、障害を理由とした差別・不利益扱いとは認められない」と理由づけた。しかし、当該グループホームは、もともと消防法令においても「住宅」として扱われ、何らの問題もなく入居していたのである。消防法令改正の影響を受けて、消防規制の対象とされたものの、消防規制は、その後、障害者グループホーム制度と整合するように緩和されている。原告管理組合は、消防規制の緩和策や障害者グループホームの実情を調査しないまま、また、話し合いを求めた当該グループホーム運営法人との建設的対話を最後まで行うことなく、退去要請に踏み切っている。このような経過からすれば、退去要請は、障害を理由とした差別にほかならず、障害者差別解消法に抵触することはいうまでもない。この判決に従えば、知的障害のある入居者らは、長年住みなれた我が家を追い出されることになる。20年近く近隣住民ともトラブルもなく、平穏に暮らしてきた入居者らに、退去という不利益を強いるこの判決は、障害者差別に基づいた不当判決というほかない。知的障害のある人が地域で暮らすには、障害者グループホームという仕組みは欠かせない。本件では負担は現実化していないが、仮に、消防規制によりマンション側に過重な負担が生じる場合には、国や地方自治体の施策によって、そのような負担を解消する財政上の措置を講じるべきである。障害者権利条約は第19条で、障害者も障害のない人と平等な選択の自由をもってどこで誰と住むかを決める権利があるとしている。障害者権利条約に対応する形で2011年に改正された障害者基本法にもどこで誰と住むか選択することができるという規定が盛り込まれている。そして障害者差別解消法ではその第1条で、障害を理由とする差別を解消することで障害の有無によって分け隔てられない共生社会の実現をうたっている。私たちは本判決より見えてきた共生社会の実現の妨げとなっている障壁を取り除くこと、例えば消防法の見直しや障害者グループホームへの規制の緩和、関係者に対する研修など障害差別への認識の強化や共生社会実現のための啓発など、司法、立法、関係行政機関に対して強く求めていく。一方で、さる2月22日、大阪高等裁判所は、旧優生保護法に関する裁判で、旧優生保護法は国が差別や偏見を正当化・固定化、さらに助長してきたとし、除斥期間について、差別や障害を背景に提訴が困難な環境にあったとして、除斥期間の適用をそのまま認めることは著しく正義・公平の理念に反し、適用が制限されるものと解するのが相当だと結論付け、原告勝訴の判決を下した。障害のある人もない人も等しく同じ人間として地域で共に暮らし、家族を持つことも含めて、その尊厳を冒されてはならないという判断を司法が示したことは大きな前進である。こうした成果も活かしながら、私たちDPIは、今後の本グループホーム裁判の行方に重大な関心をはらいながら、障害の有無によって分け隔てられることのない共生社会の実現に向けてともに闘っていく。▽DPI声明全文(ワード版)はこちらhttps://www.dpi-japan.org/wp-content/uploads/2022/02/e7c427a76500b3babbcafd7084c589af.docx 団体概要団体名:認定NPO法人DPI日本会議所在地:〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-11-8 武蔵野ビル5階ホームぺージ:https://www.dpi-japan.org/活動概要:1986年に発足。「障害者の権利の実現を目指す運動を通して、全ての人が希望と尊厳をもって、ともに育ち、学び、働き、暮らせるインクルーシブな社会を創る~障害者権利条約の完全実施へ~」というビジョンのもと、国への政策提言、権利擁護活動を中心に、身体障害、知的障害、精神障害、難病等の障害種別を超え、国内外で幅広く活動している。全国94の団体が加盟している。(2021年8月現在)[PRTIMES]声明の波紋がまた新たな動きへと繋がるといいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.03.07
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障害あっても読みやすく工夫 LLブック知って 知的障害や自閉症、読み書き障害がある人にも読書を楽しめるように分かりやすく表記した本「LLブック」を展示販売するフェアが、大阪市中央区内久宝寺町のカフェ&ギャラリー「路地カフェ」で開かれている。独り立ちするために必要な生活情報を伝える本やストーリー仕立ての写真本など20冊が並ぶ。28日まで。「LL」とはスウェーデン語で「やさしく読みやすい」という意味。文章や言葉を簡単にしてイラストや写真、絵文字を多く使い、漢字には振り仮名を付けるなど読みやすいように工夫されている。 「知的障害・自閉症児者のための読書活動を進める会」が主催。同会の吉田くすほみさんは「スウェーデンでは毎年約30冊の新刊が発行されているが、日本にあるのは全部で50冊にも満たない」のが現状だという。それでも「LLブックのコーナーがある図書館もあり、少しずつ広がってきている」と話す。 また、会場には文字を読むことが困難な人たちを支援するパソコンソフト「マルチメディアデイジー」も設置。文字の大きさや読むスピードを変えることができ、背景の色や音声で読み上げる部分の文字に色が付くなど、実際に体験することができる。 吉田さんはLLブックの普及と並行して「本と当事者をつなぐ人が必要」と指摘し、代読ボランティアの養成にも力を入れ、「読み手ではなく、当事者が本を選んでそれを読み聞かせしてくれる人を増やしたい」と今後の活動に目を向ける。「親御さん、施設の職員さんと一緒に読んでもらいたい。ぜひ、手に取って見てほしい」と来場を呼び掛ける。 ◇ ◇ 22日には大学生が重度の知的障害のある弟にカメラを向けた48分の映画「僕とオトウト」の上映会を行う。午前10時半と午後1時半。参加費は事前申し込み500円(当日800円)。申し込み、問い合わせは電話06(6762)0323、路地カフェ。[大阪日日新聞]LLブックの普及に尽力する吉田さん 映画の放映もあるんですね。近ければ気軽に訪ねてみたいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.01.11
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発達障害という才能 岩波明著◆発想力 受け入れ、生かそう[評]香山リカ(精神科医) 精神科医が書いた発達障害の本。そう聞くと障害の特徴や治療に関するガイドなのか、と思うかもしれない。しかし、本書のテーマはそこにはない。発達障害の人たちが内に秘める「社会や文化をがらりと変える力」を受け入れ生かしていこう、と世の中に呼びかける意欲作なのである。 発達障害といってもいくつかの種類があるが、本書で主に取り上げられているのは「対人関係の障害」と「特定の事物へのこだわり」を特徴とするASD(自閉症スペクトラム障害)と「衝動性、落ち着きのなさ」を特徴とするADHD(注意欠如多動性障害)だ。しかし、本書でそれぞれの障害の解説に割かれるページはわずか。あとはビジネスやアートの世界で名を馳(は)せる人たちが次から次へと登場し、それぞれが持つ発達障害の特性とそれをどう仕事や創作に生かしたのかが語られる。たとえばイーロン・マスクやオードリー・タンはASD、エジソン、モーツァルト、ピカソ、ニトリ創業者はADHD。ダ・ヴィンチに至っては両方の特性があるという。まさに華麗なる人脈だ。 ただし、と著者は言う。彼らがこの特性を社会的成功として花開かせるためには、「周囲に当人の能力を見抜いて適切なサポートをする人物」と「制約なく活躍できる場所」が必要。そして著者は、日本は「その真逆」だとして、才能ある個人を育てようとせず、しきたりや世間の「空気」に従わせようとする傾向が強いと指摘する。こういった不寛容さは発達障害の特性を持つ人たちだけではなく、すべての人を萎縮させ生きづらくしているだろう。 そう、発達障害の人たちが評価されてさまざまな場で戦力とされる社会は、ほかの人たちにとっても楽しめるストレスフリーな場であるはずだ。もちろん、勤勉、几帳面(きちょうめん)などは我々の強みでもあるが、そこからはずれた人を抑圧せずその過剰な集中力や発想力をおおいに生かそう。豊かな臨床経験を持つ精神科医の前向きな提案は、当事者や家族だけではなく、社会全体に希望を与える道しるべとなろう。 (SB新書・990円) 1959年生まれ。精神科医。昭和大医学部精神医学講座主任教授。『発達障害』など。 [東京新聞]発達障害という才能 (SB新書) [ 岩波 明 ]客観的に発達障害の育つ環境を捉えているのも興味深いですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.01.08
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障害者をレストランに招待 マナー学びつつストレスを発散 加古川プラザホテル加古川プラザホテル(兵庫県加古川市加古川町溝之口)が、障害のある人たちを月1回、地域の団体を通じてレストランに招き、無料で料理を提供する取り組みを始めた。新型コロナウイルス禍で宴会需要が伸び悩むレストランを有効活用し、参加者にテーブルマナーを学んでもらいつつ、外出自粛でたまったストレスも発散してもらう。今後、加古川市と連携しながら受け入れる障害者団体を増やしていきたいという。 同ホテルの運営会社「カノコ」(同市加古川町篠原町)によると、東京パラリンピックで選手の活躍を見た従業員から、「地元の障害のある人たちに貢献できることはないか」との声が上がった。これを受け、協賛企業を募るとともに、市に団体の紹介を依頼。第1弾として、知的障害がある人の家族らでつくる「加古川市手をつなぐ育成会」を通じ、貸し切りにしたレストランに会員を招待することを決めた。 同会の楠木紳子副会長(64)は「会員の子どもたちが一人の大人として生きていくために、とてもいい機会になる」と話す。社会になじむ訓練の一環として、レストランでの作法を学べるほか、外出の機会が減る中で心理的な負担の軽減にもつながるという。 18日夜、同会の親子約30人が、レストラン「リヴィエール」に招かれ、トナカイやサンタクロースなどクリスマスにちなんだ仮装で着席した。料理が運ばれる前に、レストランマネジャーの池田直樹さん(48)が「ナイフとフォークは外側から使ってください」「パンをスープに浸すのはマナー違反ですよ」と作法を説明。参加者は最初は緊張した表情だったが、慣れてくるとスープやサラダ、ハンバーグなどをおいしそうに口に運んだ。 カノコの芳見達朗営業統括・管理室部長(61)は「従業員の知識の確認や接客のスキルアップ、店の改善点の発見にもつながる。楽しんでもらえる環境を、今後もつくっていきたい」とする。[神戸新聞NEXT]なんとも素晴らしい試みですね。親子で参加できることで不安も解消されますね。496万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2022.01.03
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親の育て方のせい? と悩まないで! 『発達障害の子と親の心が軽くなる ちゃんと伝わる言葉かけ』はじめての子育ては不安や心配を抱えやすい。どんなふうに育てるのが正解なのか? その答えを探して、いろいろなメソッドを試してみる親子もいる。いわゆる定型発達の子の子育てでも不安なのに、子どもの発達に偏りや特性があった場合、子育ての悩みはより深いものになるだろう。『発達障害の子と親の心が軽くなる ちゃんと伝わる言葉かけ』(Shizu:著、有光興記:監修/KADOKAWA)は、子どもへの言葉かけの例はもちろん、親が自分自身に伝えたい言葉の例が数多く紹介されている。【livedoor NEWS】発達障害の子と親の心が軽くなる ちゃんと伝わる言葉かけ [ Shizu ]言葉かけ一つで、随分と伝わり方も変わってくるのでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.10.20
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新型コロナ ワクチン 知的障害者対象接種会場を設置 羽曳野市 /大阪羽曳野市は2日、療育手帳を持つ市内の知的障害者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種会場を府立西浦支援学校(同市西浦2)に設け、接種を始めた。 集団接種のような多人数が集まる場所になじめなかったり、かかりつけ医がいなかったりする知的障害者のための接種場所を望む声に応じた。同校の生徒や卒業生もおり「慣れ親しんだ環境なら落ち着いて接種できるのでは」と会場に選定した。[毎日新聞]こうした配慮は実にありがたいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2021.08.01
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ハートにダイブ💛お気に入りの詩、ご紹介します。12月9日~14日で開催した NHKハート展2020 ~DIVE TO HEART~ 札幌展好評をいただきながら、無事終了いたしました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。そんな中、「外出できず、見に行けなかった」というお声もいただきました。そんなあなたに、少しでも会場の雰囲気を味わってほしい・・・!そこで、ハート展スタッフが気に入った詩を3編ご紹介します!私も、まよいました。50編すべての詩に飛び込み、いやされたり、胸をさされるような思いになり、まよいにまよったスタッフ。1つめにご紹介するのは、「僕は、まよっている」 宮本 ムサシさん(兵庫県 17歳 知的障害)日頃から優柔不断なスタッフ。最後の2行 脳内は「共感」の2文字で埋めつくされました。2つめにご紹介するのは、「わたりろうかにいたバッタ」 細見 悠尋さん(神奈川県 9歳 肢体不自由/内部障害)今はお家ご飯がうらやましいスタッフ(一人暮らし)も小さい頃そう思っていました。でもなぜかこの詩を読むとバッタがうらやましいと思ってしまいますね。3つめにご紹介するのは、「この空が見えなくなると」 西尾 憲一さん(東京都 67歳 視覚障害)私のハートに深くダイブしてきた、こちらの1編。遠く離れていても家族や友人と思い合って、つながっているということを思い出させていただきました。たくさんのアーティストにご参加いただいたテーマソング「ドゥ-ララ」が流れる中、豪華声優の朗読に鼓膜を癒されつつ、会場を一周。今回は3編の詩をご紹介させていただきましたが、すべての詩はハート展公式ホームページ でご覧いただけます。また、人気声優さんたちによる朗読音声もお聴きいただけます。札幌展は終了しましたが、オンラインでもお楽しみいただけますので、ぜひホームページをのぞいてみてください。【NHK札幌放送局】とかく暗いニュースが多い昨今、こういう心温まる詩に触れるとほっこりしますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2020.12.17
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新型コロナウイルスの恐怖に耐えられず……19歳女性が自殺欧州では新型コロナウイルスの感染拡大が続いているが、ウイルスの“二次被害”とも言うべき死者が出てしまった。3月22日、英キングズ・リン在住のウェイトレス、エミリー・オーウェンさん(19)が病院で息を引き取った。NEW YORK POSTによると、エミリーさんは18日に自殺を図り、意識不明の状態で病院に搬送されて以降、危篤状態が続いていたという。22日に親族が生命維持装置を外すことに合意した。 自殺直前、彼女は同紙に姉のアナベルさんに胸の内をこう明かしていた。 「パンデミックのせいで世界がどんどんせまくなって、計画が台無しにされて、屋内に閉じ込められることにもう対処できない」アナベルさんのFacebookによると、エミリーさんは4年前に高機能自閉症と診断されており、ウイルスの蔓延を原因とした世界情勢の変化にひどく戸惑っていたという。 「エミリーはコロナウイルスそのものについてももちろん心配していましたが、未知の恐怖と他者からの孤立が精神衛生に及ぼす悪影響をより不安がっていました。彼女は自閉症であることを誰にも知られたくないと話していましたが、もう彼女は逝ってしまった。だから、自閉症にはいろいろな形と程度があるということをみなさんに知ってほしい」。エミリーさんは12歳のときに臓器ドナーとして登録を済ませていたため、子ども3人を含む4人の患者に臓器が提供されたという。[YAHOO ニュース]コロナウイルスを巡ってのいわば二次災害のような、哀しいできごとですね。強迫観念に追い詰められて精神的に病んでしまうこともあること、規制する側にも理化して頂き、恐怖心を与えない伝え方を模索して欲しいですね。☄
2020.03.26
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児童生徒増加で特別支援学校新設へ 川西市、24年度の開校計画兵庫県教育委員会は27日、知的障害者を対象とした新たな特別支援学校を2024年度、同県川西市に開設する計画を発表した。小学部、中学部、高等部を設け、定員は120人を想定。こやの里特別支援学校(伊丹市)の児童生徒数が増加し校舎が手狭になったため、過密化解消を図る。こやの里の通学区域のうち、川西市と猪名川町を新設校に振り分ける。県教委は28日に開かれる「総合事業等審査会」に計画を諮る。 こやの里は1978年に定員約200人で開学。児童生徒数が年々増えて19年度は323人に達し、運動場に校舎を増築するなどして教室を確保してきた。[神戸新聞]少子化の時代に子どもが増えている地域は生き生きとしていいですね。☄
2020.01.25
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立川南口商店街を「ブルーライトアップ」 来春の世界自閉症啓発デーまで立川南口西通り西会商店街が11月20日「世界子どもの日」から4月2日の「世界自閉症啓発デー」までの4カ月半、「ライト・イット・アップ・ブルー」イベントを開催し、ライトアップで商店街をブルーに染める。立川南口西通り西会商店会と立川を拠点に活動中の発達障がい児を育てている保護者の団体「キラリっ子ファミリーカフェ」を中心とした実行委員会が主催する。子どもたちが製作したペットボトルライト「ライト・イット・アップ・ブルー」イベントは、自閉症や発達障がいといった「目に見えない障がい」で生きづらさを抱えている人たちや子どもたちへの理解を深めるために世界中で行われているイベント。日本でも都庁や東京タワー、大阪城などでもブルーにライトアップされるイベントが行われている。同団体代表の中村さんは「世界の全ての子どもたちが安心できる環境で学び成長し、自らの可能性を発揮できる世界をつくりたい」という思いから、立川でブルーライトアップイベントを企画し地元の商店街に呼び掛けたところ、毎年年末に「人にやさしい、環境にやさしい」をテーマにペットボトルイルミネーションを実施していた同商店会の協力を得ることができ実現に至った。 現在、クラウドファンディングサイト「FAAVO東京多摩中央」で支援を呼び掛けている。目標金額は45万円で、支援は1,000円から。同商店会の小澤会長は「街をブルーに染めてたくさんの人に来てほしい。そして、誰でも暮らしやすい街、差別や偏見の無い社会を考えるきっかけとなってほしい」と期待を込める。 今月20日にライトを設置後、23日に点灯式を予定。来年3月31日の世界自閉症啓発デーイベントを経て、4月8日の消灯を予定している。[立川経済新聞]]陽が短くなる期間は、真っ暗な夜に街中が青く照らされるのは防犯上も助かりますね。☄
2019.10.22
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発達障害の子どもの生きる指針に 親に求められる「一貫性」の大切さ発達障害の子が親に求める「ただ1つのこと」発達障害やグレーゾーンの子の子育てで悩む人が多いなか、当事者たちの成功体験、失敗体験を聞く機会は少ないのが実情です。ADD(注意欠陥障害)がありながらも芸能界で活躍するモデル栗原類さんの母で、その経験を著書『ブレない子育て』にまとめた栗原泉さん。そして、自身の親の呪縛から自立を果たした借金玉さん(著書に『発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術』がある)。2人に、親と子、それぞれの立場から、発達障害の子どもが親に求めることについて、語り合ってもらいました。「なぜ」を教えず叱る日本、「問題解決」するアメリカ借金玉:先日テレビの撮影の現場にお伺いしたとき、栗原類さんと少しだけごあいさつしました。そのとき、とても折り目正しくあいさつされている姿や、振る舞いにとても驚かされました。とても23歳の発達障害者とは思えない。僕があのような礼儀作法を身に付けられたのは、ようやく30歳を過ぎてからです。栗原泉:あの子は社会で働きはじめたのも早かったですからね。「周りの人を気遣うこと」「目上の人はもちろんキャリアのある周囲の人たちに敬意を払うこと」「一緒に仕事していただけることに感謝すること」。その一つひとつが「なぜ」大事なのか、小さい頃から繰り返し説明して理解させてきました。理由を示さず頭ごなしに「礼儀正しくしなさい」と言っても伝わらないけど「敬意を持ちなさい」と目的を伝えれば理解できるんです。発達障害の子の子育ては、伝え方も重要です。借金玉:僕は自分の本の中で、「会社に入ったらまずその部族の掟をキャッチしろ」と書いているんですが、その起点になっているのは自分の家族という部族の掟がわからなかったからなんです。しかも、親が言う「正しさ」の意味を理解できず、「自分が悪いんだ」と思って病んでしまった。結果、そのまま社会に出た20代は非常に苦労しました。栗原さんのように、親が「正しさの理由」を一つひとつ説明してくれたら理解できたと思うんですが。栗原:類はアメリカの学校を出たので、日本とアメリカの学校教育の違いも大きいと思います。向こうは、人との距離の取り方を小さい頃から教える文化がありますから。たとえば、学校の授業に誰かが遅刻してきたら、日本では先生も生徒もその子を責めたり叱ったりしますが、アメリカは「遅れてきてそのぶん授業が受けられなかったのは、その子の責任で、ほかの子に何も影響はないわけだから他人が口出しすべき問題ではない」という指導を徹底しているんですね。みんな仲が良いことを前提にしていること自体おかしい借金玉:みんなと同じことをやらないとずるいとか、人として失格とか、そういう文化が日本の学校教育にはありますからね。周りと足並みをそろえるのが苦手な発達障害者にとっては特にきついと思います。僕は小学校・中学校とほぼ不登校でしたが、学校のそういう文化が自分に全く合っていなかったという部分が大きいです。馴染めなかったですね。栗原泉さん(撮影:尾形文繁)栗原:価値観や考え方が違う人間が30、40人もいるクラスで、みんな仲が良いことを前提にしていること自体おかしいんですよね。40人中数人でも嫌な思いをしている子どもがいる状況で行う教育は、その時点で失敗していると思います。みんな仲良くないことを前提にするところからはじめたほうがいい。借金玉:アメリカは多民族国家で、多様性を重視しているためか、先生が必要以上に感情的な介入をしないのもいいと思います。栗原:子ども同士が殴り合いのけんかしたときも、日本では本人同士に謝らせて、親同士も頭を下げますよね。でもアメリカでは親に謝らせないんです。謝ってしまうとそこで終了してしまうので。冷静に事態を把握しないと、次に同じようなことが起きないための問題解決になりませんからね。当事者同士が謝り合っても受け入れられるとは限らないので、先生がそれぞれ問題解決に向けた対応をしてくれるわけです。借金玉:日本の学校の先生はボスですからね。とりあえず叱るという「儀式」に持っていく。栗原:それで双方に謝らせて「ハイ、おしまい」というやり方ですよね。何がけんかの原因で、どうすればけんかにならずにすんだのか、先生が理解させてお互いに受け入れさせる文化や環境づくりがされていないのです。発達障害の子がいちばん苦しむ、“一貫性のない親”借金玉:僕は、自分の親や学校が間違った教育をしなければこんなにつらい思いをせずにすんだのに……という思いがあるので、栗原さんに育てられた類さんがうらやましいです。子どものことを考えて、間違っていると思ったら、一般常識に対しても「ノー」と言ったり、類さんのことを抑え込もうとしてくる周囲を押し返したりもしている。たとえ周囲に理解されなくても、自分が子どもにとって必要だと思ったことを貫く、信念と強さがありますよね。発達障害の子どもの立場から言わせてもらうと、それがいちばんありがたいですから。栗原:私の場合、自分自身の両親が反面教師になっているんです。子どもの頃はいくつも習い事をして塾にも通いましたけど、親は月謝を払うだけで私には無関心。進級状況や成績表を見てダメ出しするだけでしたから。勉強はできたので中学受験もする気満々だったのに、親の勝手な判断で受験させてもらえずハシゴを外されて。思いつきやそのときの気持ちで物を言う“お気持ちモンスター”みたいな親だったので、その都度、混乱しました。社会常識もまったく教えてもらえず、どう行動したらいいのかわかりませんでした。借金玉:状況は僕も似ているかもしれません。僕の父親は、社会によく適応していて、発達障害とは無縁の人だったんです。だから僕には、とにかく「普通」であることを求めてきた。父親からすると、僕の考えていることがまったくわからなくて怖かったんだと思います。でもそれは僕も同じでした。怒られても暴力を振るわれても、「なぜそれをされるか」がわからないんです。だから、ボタンを押すとランダムにいろんなタイプの「ダメ出し」が出てくる恐怖がつねにありました。何が大変だったって、親に「一貫性」がないことがいちばん大変でしたね。栗原:発達障害者にとって、「一貫性」や「整合性」がないのはいちばんつらいですよね。それがあれば、なんとか前に進めるけれども、なければどうしていいのかわからなくなるので。私は、親からは社会常識を何も教えてもらえませんでしたが、唯一与えられたのは本でした。頭ごなしに「読め、読め」と言われてお金をもらって文学の本を買って読んだりしましたけど、出てくるのは人格破壊者や社会不適応者ばかり。物語としては面白かったけれど、将来どうやって生きていけばいいのかは、ますますわからなくなりました。それなのに親からは、「勉強しろ、いい大学へ行け」と言われて、「勉強する気を失わせたのはあなたたちじゃないの?」と思っていましたね。本を読めというなら、子どもが読んだ本について親も話して共有しなければ教育ではないと思うんです。子どもの生きる指針にならなければ、何の意味もないので。借金玉:僕も家に文学全集がありました! 三島由紀夫を読んでも僕の親が望むような正しい生き方は学べないですけどね(笑)。あるとき、実は僕以外誰もちゃんと読んでないことに気づきました。親からは「まじめにやれ。正しくあれ。勉強しろ」と言われ続けましたけど、正しいってどういうことなのか、なぜ勉強しなければいけないのか、誰も教えてくれなかった。結局、地元の北海道を飛び出して自分で進むべき道を探しました。結果的に本が好きになって文章を書く仕事につながったことは感謝すべきですかね。子どもが何を求めているのか、見極めた進路選択を借金玉:そういう意味で学校選びは大事ですよね。僕は早稲田大学に入って、だいぶ居心地がよくなりました。あの大学は日本人は多くても多民族社会で、年齢も経験も宗教も派閥もバラバラでしたから。教授や先生も、監督やボスではなく知恵を与えてくれる存在だったのがありがたかったです。栗原:類が通っていた高校も単位制で、自由度の高い学校だったので、すごく楽しそうでしたよ。一応クラスはあるんですが、自分が好きな授業や行事を選んで単位を取ることができたので。借金玉:僕もそういう学校に行きたかったです。高校はさっさと辞めて自分で勉強すればよかったと今となっては後悔しています。精神科通いをもう少し減らせたかもしれない。最近、「学校に行けない、辛い」という中高校生からよく相談を受けるんですが、「行かなくていいよ」と答えています。発達障害の二次障害であるうつを発症してしまう前に、「学校に行くのが普通」という世間の一般常識を全部外して、自分が何を求めているのか考えた上で環境を最適化したほうがいいです。ただ、一方で「その代わり学習は自力で何とかする必要がある」と言わねばならないのが辛いところですが。栗原:発達障害であればなおさら、子どもが何を求めているのかを親が見極めて導いてあげなければいけないのに、そうできていないケースが圧倒的に多いように思います。子どもが自分自身で考えるのは大変ですからね。借金玉:子どもは何もわからないので、どんな能力を身に付ければどんな働き方の可能性があるのか教えてほしいんですよね。僕は長男で、「公務員になるしか生きる道はない」という家庭で育ったので、北海道でずっと絶望していました。あのまま公務員か教師にでもなっていたら、おそらく生きていけなかったと思います。実際初めて勤めたお堅い職場は勤まらなかったですしね。栗原:私は、社会に出たら絶対に働かなきゃいけないことはわかっていたけれど、会社員にも公務員にもなりたくなくて。社会に出る直前に、フリーランスという働き方があることに気がついたからまだよかったですけど。たとえ親が自分と違っていても、なぜそういう価値観や考え方をするのか言葉で説明してくれれば理解できるんですよね。でも何の説明もなく、自分が言うことがすべてで正しいと思わせたい親が多すぎる。そういうふうに縛り付けておきながら、子どもが大人になって不幸になっても、「それはお前の責任だ」と言われたらたまったもんじゃないですよ。親のエゴを外して、その子どもの個性に合う教育はどういうものなのか、そこから考えていけば、発達障害があるなしに関係なく、適切な方向へ導いてあげられると思います。[livedoorNEWS]一貫性を貫く、教育には不可欠ですね。349万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄
2018.11.10
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学校の記念写真を禁じられた自閉症の少年、H&Mのモデルに(英)高機能自閉症(またはアスペルガー症候群とも)と診断された11歳少年が現在、イギリスのハイストリートファッションブランドのモデルとして活躍している。モデルを始めるようになってからは息子の自閉症の症状が随分改善したと喜ぶ父親は、「自閉症だからといって、夢を諦める必要などないということをみんなに知ってもらいたい」と話している。『Mirror』などが伝えた。 英ハートフォードシャー州レッチワースに暮らすアルフィー・アルドリッジ君(11歳)は、現在スティーブニッジにある特別学校(special school)に通っているが、高機能自閉症と診断される前に通っていた普通の学校では、大きなストレスを抱えながら毎日を過ごしていた。アルフィー君は頻繁に攻撃的になる兆候が見られたため、学校側は記念写真撮影やその他のイベント、様々なアクティビティーなどにアルフィー君を参加させることを禁じた。アルフィー君の態度を敬遠する学校側とその対応によりますますストレスを感じて更に攻撃的になるアルフィー君との悪循環を知った父のギャリーさん(50歳)は、このままでは希望など持つことはできないのではないかと息子の将来を案じた。しかし特別学校に転校した後、家族の友人が「モデルをさせてみてはどうか」と提案、モデル事務所のスカウトを受けたアルフィー君は、その後大きな変化を遂げた。「Zebedee Management」は心身障害者の雇用においてはイギリス初のモデル事務所として知られており、アルフィー君は現在、H&MやRiver Island、Land Roverなどイギリスで人気のハイストリートファッションブランドの撮影にプロのモデルとして登場している。撮影に参加するようになってからは、アルフィー君の自閉症の症状が大きく改善されたようだ。アルフィー君の母親とは別れているが3児の父親であるギャリーさんは、このように喜びを語っている。「これまで息子は、水泳教室やジム、サッカーなどもチャレンジしました。ですが、グループで何かをするということがダメでした。モデルに関しては、とてもリラックスしてやっています。モデルになるために生まれてきたのかと思ってしまうぐらい情熱的な姿勢で撮影に取り組んでいて、今までの息子とは大違いなのです。息子自身にとっても、モデルをすることで自分を表現することができるのでしょう。これまでなにかと攻撃的でしたが、今では随分改善されて、息子は自信に満ち溢れているように見えます。息子を通して私が皆さんに是非伝えたいのは、自閉症だからといって夢を諦める必要などないということです。」ギャリーさん曰く、今でもまだ友人たちとの社交的問題やグループ内での作業に多少の問題はあるという。しかしモデルの仕事がアルフィー君を大きく成長させたことは間違いないようだ。アルフィー君自身、大好きなことを見つけた嬉しさをこのように話している。「撮影に行くと髪やメイクをしてもらって、なんだかセレブになった気分になるんだ。学校で友達に話したら、みんな『へぇ、カッコいいね!』って言ってくれるよ。モデルの仕事が楽しいし、将来はトップモデルになれたらいいな。」今週には次の撮影があり、12月にはキャットウォークにもチャレンジする予定だというアルフィー君。カメラに向ける視線からは、今のアルフィー君のやる気が溢れてきそうである。[ニコニコニュース]可愛らしい坊や、何が人生の転機になるか計り知れませんね。*ミ
2018.09.23
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新幹線殺傷に見る誤診と誤解だらけの「発達障害と犯罪」アスペルガー症候群を世に知らしめた少年殺人も誤診だった?この6月9日、東京から大阪に向かう東海道新幹線の車中で、22歳の小島一朗容疑者に2人の女性客がいきなり刃物で傷つけられ、凶行を阻止しようとした38歳の会社員・梅田耕太郎さんが死亡する悲惨な事件が起こりました。誰もが利用したことのある、日本を象徴する乗り物内での事件だっただけに高い関心を呼びました。発達障害と犯行を結びつけるような報道のオンパレード そうした中、毎日新聞がニュースサイトで報じた6月11日の記事の中に、「誤解を与える不適切な表現」があったとして、おわびする出来事がありました。昨年、小島容疑者が入院していた経緯について報じた記事だったのですが、「容疑者自閉症?」としていた見出しがツイッターなどで批判を受け、「障害と事件が関係するような表現になっていた」と関係部分と見出しを削除したのです。記事によると小島容疑者は「自閉症」と診断され、昨年2~3月のあいだ岡崎市内の病院に入院していたのだそうです。しかし、このような見出しだと、あたかも今回の事件と自閉症が関係していたかのような印象を与え、自閉症が犯罪と結びつきやすいかのような偏見を助長しかねません。批判を受けたのも当然だと言えるでしょう。 また「Mr.サンデー」(フジテレビ)も「発達障害の人がみな犯罪を犯すわけではない」と留保をつけながらも「発達障害」にスポットを当て、専門家の解説を放送していました。さらにNHKも「新幹線車内の殺傷事件 容疑者と同居の祖母と叔父は」という記事(6月10日)で、叔父の話として「本人は自閉症で自殺願望が強かったです」と報じています。かつて「親の育て方の問題」と誤解されていた自閉症 そもそも、自閉症とはどのような障害なのでしょうか。厚生労働省が運営する健康情報サイト「e-ヘルスネット」では、次のように解説されています。「自閉症は多くの遺伝的な要因が複雑に関与して起こる生まれつきの脳機能障害で、症状が軽い人たちまで含めると約100人に1人いると言われています。(中略) 自閉症は『1. 対人関係の障害』『2. コミュニケーションの障害』『3. パターン化した興味や活動』の3つの特徴をもつ障害で、生後まもなくから明らかになります。最近では症状が軽い人たちまで含めて、自閉症スペクトラム障害(筆者注・略称でASD)という呼び方もされています」 かつて自閉症は「親の育て方の問題」などと誤解されましたが、現在では「生まれつきの脳機能障害」で、落ち着きのなさや衝動的な行動が特徴の「注意欠陥多動性障害(ADHD)」などとともに「発達障害」の一種とされています。「障害」といっても言語や知能の遅れをともなう人から、一見して問題があるようには見えない人まで様々です。時代によって変化する診断基準と病名 もともと発達障害の研究は、1943年に精神科医レオ・カナーによる知的障害をともなう自閉症の研究から始まったため、かつては自閉症というと知的障害があるという認識が一般的でした。一方、1944年にウィーンの小児科医ハンス・アスペルガーは、知的障害をともなわない自閉症の一群について報告していました。彼らは知的な遅れはないけれども、社会性の障害、鉄道の時刻表など特定の事物への限定した興味、一本調子でやりとりにならない会話などを特徴としていました。 1979年にアスペルガーの研究が再評価され、知的障害をともなわない自閉症がアスペルガー症候群と名づけられ、その存在が知られるようになります。アスペルガー症候群の人たちはコミュニケーションが苦手で、対人関係が築きにくい一方で、中には「変わり者」といわれながらも、記憶力、計算力、想像力などに優れ、天才的な科学者や芸術家として世に名を残した人もたくさんいると言われています。 ただし、現在はアスペルガー症候群という呼び名は臨床現場で使用されていません。日本の精神科・心療内科で用いられることの多いアメリカ精神医学会作成のDSMという診断基準が2013年に改訂され、それまでアスペルガー障害として分類されていたものは、自閉症とともにASD(自閉症スペクトラム障害)の一部に分類されることになったからです(スペクトラムとは「連続体」という意味です)。成績はオール5で会社でも「仕事は優秀」だった小島容疑者 彼の実父(52)などに取材した週刊文春の記事(「新幹線殺人犯実父語る150分『息子を棄てた理由』」2018年6月21日号)によると、幼少の頃の小島容疑者はのんびりした天然キャラだったそうですが、5歳の頃に「アスペルガー症候群」の疑いがあると指摘されたそうです。 また、定時制高校ではオール5で、4年かかるところを3年で卒業したぐらい優秀。就職した機械修理会社でも「理解力が高く仕事は優秀」と評されていました。これらの情報からすると、小島容疑者はASDの中でも、アスペルガー症候群に近いタイプだったのかもしれません。発達障害=犯罪者予備軍なのか? 今回の事件では、あたかも発達障害や自閉症が犯罪者予備軍であると取られかねないような報道がなされていました。 しかし、昭和大学医学部精神医学講座主任教授・岩波明医師の著書『発達障害』(文春新書)によると、過去の研究でASDおよびADHDの犯罪率については、一般の人より高率であるという報告と、ほぼ同等であるという報告があり、明確な結論は得られていないそうです。ただし、動機が理解しにくい少年犯罪などで、加害者がアスペルガー症候群や発達障害(広汎性発達障害)と診断されている重大事件がいくつかあるのですが、「明らかな誤診や過剰診断も多い」と岩波医師は断言しています。 たとえば、アスペルガーという用語が広く知られるきっかけになったのが、2000年5月1日に起きた愛知県豊川市での主婦殺人事件でした。犯人の17歳の高校生(当時)Kは、犯行当日の朝に殺人を実行すると決め、通常通り登校して授業を受けた後、住宅街を歩き回りました。そして、「古ぼけた家だから、老人がいるだろう」という理由で家を選び、在宅していた主婦を殺傷。さらに、帰宅した夫の首も切りつけました。アスペルガー症候群を世に知らしめた少年殺人はまったくの誤診だった? Kの両親はともに教師でしたが、1歳半のときに離婚して母親が家を出て以降、祖母を母親代わりに育ちました。逮捕後の取り調べでKは、殺人の動機として「殺しを経験してみたかった」と供述。精神鑑定が行われ、アスペルガー症候群と診断されました。これを受けて裁判所は、Kの刑事責任能力を認定せず、医療少年院送付の保護処分としたそうです。 ところが、岩波医師は前書の中で「この診断はまったくの誤診だった」と書いています。アスペルガー症候群と診断するためには、相手のことを考慮せず話し続けるといった「対人関係の質的な障害」や、同じ行動を繰り返す、特定のものごとに執着を示すといった「常同的・反復的な行動様式」が見られなければなりません。しかし、友人などの証言によるとKはクラスメートと仲がよく、誰とでもきちんと話ができ、日常的なトラブルもありませんでした。また、常同的・反復的な行動様式に該当するような行動もなかったのです。「その謎解きに障害や疾患を持ち出す必要はない」と精神科医 2004年6月1日に、佐世保の小学校で6年生の少女Aが同級生をカッターナイフで殺傷した事件でも、少女がアスペルガー症候群だったのではないかとマスコミ等で騒がれました。家庭裁判所は犯行の動機について、「被害者が交換ノートやホームページ上に記載した内容を見ているうちに、自分のことを馬鹿にし、批判していると感じて怒りを募らせ、殺害しようと決意した」としていました。 その一方で、裁判所は少女Aがアスペルガー症候群かそれに近い状態であるとの診断に基づき審理を行い、自立支援施設への強制収容を決定。人に共感したり、親密な人間関係を築いたりするための社会的スキルが不十分として、後に精神科医や専門員が常駐する児童自立支援施設の特別室に収容しました。 しかし、女児には被害者を含めた同年代の友だちがおり、交換日記やチャットなどで仲間とも交流していました。そのことから岩波医師は、「アスペルガー症候群の『対人関係の障害』の診断基準を満たす特徴は見いだせない」と書いています。 では、なぜ少女は同級生を殺めてしまったのでしょうか。「その謎解きに障害や疾患を持ち出す必要はない。彼女は単に『暴発』したのだ」と岩波医師は書いています。少女の父親は若くして脳梗塞を起こし、仕事のない時期が長かったためかイライラしやすく、少女に暴力を加えることがたびたびあったそうです。冷たい家庭の中で孤立した少女は友だちとの間でなんとか心のバランスを保っていましたが、思春期になってささいなきっかけで耐えられない気持ちになり、それが犯行に結びついたというのです。決定的に破綻していた父子関係 今回の小島容疑者の場合はどうでしょう。前出の週刊文春の記事によると、彼が中2の終わりから5年間にわたり生活した自立支援NPO法人の関係者は、「彼は整理整頓が出来ないところがあったくらいで、手のかからない子でした。(中略)他の人とトラブルを起こしたこともない」と証言しています。また、職業訓練校卒業後に就職した機械修理会社の社員も「人間関係も特に問題はなかった」と語っています(その後、転属された工場で社内いじめに遭い、退社)。 その一方、家庭では父子関係が決定的に破綻していました。小島容疑者の家庭を知る人物は、父親が「男は子供を谷底に突き落として育てるもんだ」という教育方針で息子に厳しく、「姉のご飯は作ったるけど、一朗のは作らん」とよく言って、実質的に育児放棄されていたと証言しています。 さらに実父が語ったところによると、小島容疑者は中2のときに両親が寝ている寝室に怒鳴りながら入ってきて、ウチにあった包丁と金槌を投げつけるという事件を起こしたそうです。姉が新品の水筒だったのに、自分が貰い物だったことに腹を立てての凶行で、これをきっかけに父親は息子を避け、小島容疑者も父親を嫌悪するようになりました。 仕事を辞めて地元に戻った後、小島容疑者は「親に殺されるから」と家出を繰り返すようになり、さらに「自殺する」と言ってロープを持って家を出て、寝袋で野宿しながら半年もの間、長野県内を転々とします。そして、6月9日に新幹線内で凶行に及んだのです。理解できない事件が起きると「理由」を求めたくなってしまう心理 今回の事件では、容疑者の家族や親族自身が犯罪や自殺願望の原因を発達障害に求めるような発言をし、それをそのまま報道してしまったことで、発達障害に関する誤った理解の拡散に拍車をかけてしまいました。 しかし、むしろ家庭的な愛情に恵まれていなかったことが問題で、それが絶望的な感情や自殺願望を生み、それが外に向いて爆発したと推測できるかもしれません。 もちろん、メディアの取材による間接的な情報だけで軽々には言えませんが、少なくとも自閉症やアスペルガー症候群と診断されていたことが、犯罪の要因だと決めつけることはできないはずです。それに発達障害であったとしても、社会の一員として幸せに暮らしている人がたくさんいることも忘れてはいけません。 動機の分かりにくい凄惨な事件が起こると、私たちはどうしても理由を求めたくなり、精神疾患や発達障害があれば、それが問題だったのではないかと考えたくなります。けれども、精神鑑定や司法の判断でさえ、専門家から「間違いだ」と指摘されることがある。それくらい、犯罪者の心理や犯行の動機を解明するのは簡単ではないことなのです。 したがって軽々に理由を求めることよりも、まずは刑事司法での詳しい事実解明を待つべきではないかと思います。そして、このような境遇の人物の暴発を社会としてどう防げばいいのか──発達障害と犯罪を安易に結びつけるような予断を持たず、あくまで解明された深い事実に基づいて、議論を深めていくことが大切なのではないでしょうか。[bunshun online]一つの事件に対する報道や見解は、より慎重な正確さを求められるようになってきましたね。🌠
2018.06.25
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自閉症という個性東田直樹さん(25)は重度の自閉症で人との会話がうまくいかない。本を読んだり、歌ったりはできるが、人と話をしようとすると言葉が消えてしまう◆東田さんは、みんなから「変だ、おかしい、困る」と言われ続けて、自分は普通の人とは違う-ことに気がついた。「普通でない僕のことをみんなが“個性”と思ってくれたらなあ…」。そんな思いの中で、家族の応援と訓練で筆談というコミュニケーション方法を手に入れた◆東田さんが13歳の時書いた『自閉症の僕が跳びはねる理由』。なかなか理解されない不思議な言動を質問にし、その訳を本人の言葉で明かしている。「時間の感覚はありますか」「空中に字を書くのはなぜ」「どうしてパニックに」…。全部で58の質問◆自分の障害をそのまま受け止めた東田さんの回答は、いわば情報満載の研究書とも言え、今では世界各国で翻訳されベストセラーに。自分で自分の障害を理解するのは至難だろう。だが、理解から未来がひらけるのだ◆武雄市山内町の中尾優理さん(23)もそうである。家族ともども障害を受け止め、太良高からカナダ留学で英語をマスター。同じ障害の人が孤独に置き去りにされないよう、研究者になるため受験した英ヨーク大に合格。今、入学準備のため帰国しアルバイト中だ。中尾さんの未来にエールを!。(賢)【佐賀新聞】日本でも更に教育を深められる機関が充実してくるといいですね。🌠
2018.06.23
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真面目なあの子がなぜ殺人を…? 発達障害者を少年犯罪に走らせないために発達障害と少年犯罪との間に直接的な因果関係はない。それは、数多くの心理学者や精神科医が訴え続けている事実である。しかし、発達障害が少年犯罪に結びつく可能性があるのだとしたら、両者の間には何が存在するのだろうか。そんな疑問を投げかけているのが『発達障害と少年犯罪』(田淵俊彦、NNNドキュメント取材班/新潮社)だ。 本書は豊川市主婦殺人事件や佐世保女子高生殺害事件などといった未成年の凶悪犯罪に携わってきた臨床心理士や精神科医が、医療少年院へ直接取材を行い、少年たちの生の声から発達障害者が凶悪犯罪を起こしてしまう「プラスα」の原因を探っている。 そもそも発達障害とは、「自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能の障害であって、その障害が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されており、アスペルガー症候群は、近年自閉症スペクトラム障害と呼ばれるようにもなった。自閉症スペクトラム障害は「対人関係(社会性)の特異性」という特性があるため、孤立しやすく、友人との間にトラブルが生じることも多いのだといわれている。 そして、精神科医・杉山登志郎氏の論文によれば、あいち小児保健医療総合センターで自閉症スペクトラム障害治療を受けている265人(平均年齢9歳±6歳)を調査した結果、行為障害と診断された者や犯罪で警察に逮捕されたことがある少年は2016年の「犯罪白書」に記されている10歳以上の少年10万人あたりの刑法犯検挙人員(少年の人口比)と比べて、約12倍も多かったのだそう。 こうしたデータをもとに田淵氏は、自閉症スペクトラム障害にきちんとした医療的・教育的な対応がなされないと、極端な少年犯罪に結びつく可能性があるのではないかとの仮説を立てている。 その参考データとしてあげられているのが、三重県立子ども心身発達医療センター長である西田寿美医師が当時勤務していた県立小児心療センターあすなろ学園で調査した、虐待に関する調査である。それによれば、虐待によってあすなろ学園へ入院治療していた子ども36人のうち、注意欠陥障害や多動性障害、自閉症スペクトラム障害のある子どもは53%にも上ったのだという。 このデータから分かるのは、発達障害は虐待のリスク要因になっており、発達障害を持つ子どもはいわれのない暴力や虐待を受けている可能性が高いということだ。そして、我が国は児童精神医療においては後進国であるため、虐待で心に傷を負った子どもに対して、適切な対処ができているとは言いがたい。こうした悪循環こそが、発達障害と少年犯罪の間にある「プラスα」なのではないかと田淵氏は指摘している。「ごく普通の真面目な生徒」による凶悪殺人。それはいわば、彼らの心の悲鳴であるともいえるのだ。■矯正施設で聴いた孤独の叫び 田淵氏が考えた仮説は三重県伊勢市にある宮川少年院に収容されている少年たちの生の声により、さらに真実味を増す。 ここに収容されており、自閉症スペクトラム障害の可能性がある少年たちはみな、事件前に友達からのいじめや親による虐待を受けていたり、居場所がないと感じたりしていたのだ。そして、どの子も田淵氏に自分の過去を話し終えた後は、安堵の表情を浮かべていたのだそう。 こうした取材から読み取れるのは、自閉症スペクトラム障害を持っている子どもたちが抱えている孤独の深さだ。自閉症スペクトラム障害の子は、ある一定のことに強くこだわったり、他者とのコミュニケーションがうまく行えなかったりすることも多い。そのため、彼らは「分かってもらえない」、「気持ちをどう伝えればいいのか分からない」と悩んでしまう。こうした彼らの苦しみこそが、発達障害と犯罪を結びつけてしまうのではないだろうか。 もちろん、犯罪を起こすのはいけないことであり、発達障害と付き合いながらまっとうに生きている方もたくさんいる。しかし、少年犯罪という形でしか、心の涙やSOSを表せなかった子どもたちがいることも事実だ。だからこそ、私たちは罪を犯さなくてもいいよう、彼らに温かい視線を向けたり、頼れる場所を与えてあげたりする必要がある。 好き好んで犯罪者になる人は、この世のどこにもいない。「たくさん笑って生きたい」――それは犯罪を起こしてしまった少年も抱いていた願いなのではないだろうか。 悲惨な殺人を起こしてしまった子どもたちは、「人を殺してみたかった」という言葉を口にすることも多い。この言葉はただの狂気として受け取られることが多いが、彼らの心の奥には彼らなりの苦しみが詰まっていることもある。本書の論はあくまでも田淵氏による仮説であるが、発達障害を正しく理解し、受け止めていくことは、凶悪な犯罪を食い止める第一歩になるのではないだろうか。【ダ・ヴィンチニュース】発達障害と少年犯罪 (新潮新書) [ 田淵 俊彦 ]発達障害の有無に関わらず、最近は無様な事件、また増えてきていますね。🌠
2018.06.06
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発達障害児にやさしい!アメリカの「セサミプレイス」が認定自閉症センターに選ばれたわけ行き先の確認は念入りに…「用意周到」を求められるレジャー発達障害の息子と一緒に旅行やレジャー施設などに行くとき、私たち家族は常に先回りして施設の特徴を調べ、息子にとって苦痛な刺激がないかどうかを確認します。 大きな音や明るすぎる照明がないか。疲れたときに休ませる場所はどこにするか。混み具合はどうか。泊まりにしたほうが良いか日帰りにしたほうが良いか。息子は刺激に弱く、すぐに「疲れた」と言って座り込んでしまいます。そんな息子が無理をすることなく、「楽しかった」と言って終わってくれるようなラインを探ります。こんなとき、「このレジャー施設は発達障害のある子どもにやさしいよ」「このホテルは発達障害の特性に理解があるよ」というようなことが体系的にまとめられている情報があったら、とても助かりますよね。 今回、諸外国の事情を調べていたときに、アメリカでは発達障害のある子どもにやさしい施設に認定を与えていることを知ったのです。認定された施設をまとめてくれている「Autism Travel」というページを見れば、ホテルやレジャー施設などの一覧を見ることができます。https://autismtravel.com/Autism Travel - 自閉症者向け旅行サイト(英語)アミューズメントパークとしては初めて!「セサミプレイス」とは出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10254011367「発達障害のある子どもにやさしい施設」の認定は、アメリカのIBCCES(International Board of Credentialing and Continuing Education Standards 資格認定・継続教育基準国際委員会:筆者訳)という団体が行います。同団体の定める条件をクリアすると、「認定自閉症センター(Certified Autism Center)」として認められ、レジャー施設やホテルであればAutism Travelのページに掲載されます。この「認定自閉症センター」に初めて認められたアミューズメントパークが、アメリカ・ペンシルバニア州にある「セサミプレイス」です。ここは、アメリカの子ども教育番組「セサミストリート」のキャラクターのテーマパーク。「セサミストリート」といえば自閉症の女の子のキャラクターが登場したことも話題になりましたね。https://h-navi.jp/column/article/35026243セサミストリートに自閉症の新マペット登場!番組制作の背景は?日本では視聴できるの?アメリカで「認定自閉症センター」として認められるには、働いているスタッフが発達障害についてしっかりと教育を受けている必要があるそうです。では、「セサミプレイス」のスタッフは、実際にどのような訓練を受けたのでしょうか。公式ホームページに記載されている内容によると、スタッフは発達障害の特性にかかわる以下の点について特別なトレーニングを受けているそうです。・感覚刺激に関する認識・運動能力・自閉症に関する基本的知識・各種プログラムの作成・ソーシャルスキル ・コミュニケーション ・環境設定・感情についての認識また、スタッフがその人の特性に配慮して、乗ることのできる乗り物をピックアップしてくれたり、刺激で疲れてしまった人のためのコームダウンの部屋を準備してくれていたりします。聴覚過敏の人のためにヘッドフォン貸出が行われているほか、パレードでは、身体を触れられることが苦手な人は、キャラクターが直接ハグしたりすることのない列に案内されるのです。https://sesameplace.com/philadelphia/help/autism-resources/セサミプレイスホームページ ー 世界で初めて「認定自閉症センター」に認定される(英語)「分かっている人がいる」という安心感 出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132106468今でこそわが家の息子は感覚刺激が不快になると、自分から休憩するようになりました。成長するに従って、自分の限界を認識することができるようになってきたからです。けれども、幼いころはそうはいきませんでした。 水族館に行けば、ボヤボヤとした光と、館内から響く独特の音にやられて、床に這いつくばって動かなくなりました。動物園では、動物の臭いにめまいがしてきてしまい、ずっとおんぶで移動したこともあります。顔は真っ青でした。お祭りに足を運べば、太鼓の音と人混みに吐き気がしてしまい、泣きながら帰りました。 心配して「どうしました?」と声をかけてくださるスタッフの方もいましたが、「すみません、発達障害で…」と答えても「?」という顔をされることが多かったのです。そうすると、なんだか申し訳ないことを言ってしまったような気分になり、「大丈夫です。ちょっと疲れたみたいで」と、そそくさとその場を去ったものです。そんな時、具体的に何かをしてくれるわけではなくとも、「セサミプレイス」のようにいまパニックを起こしている人が何に苦しんでいるのか「分かっている人がいる」ということ、それがどんなに心強いことか想像に難くありません。 私たち親も、特に何かを配慮をしてもらいたいわけではなく、「知っておいてもらえると、それだけで気持ちが楽」なのです。日本にも、このような認定制度があったら、旅行計画をするときに、もっと気楽に楽しい気持ちでできるかもしれませんね。【woman.excite.】子どもが屈託のない笑顔で楽しめる場所、何より親も心安らぎますね。🌠
2018.05.26
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少額短期保険やミニ保険が登場!保険の見直しは? ◆生命保険分野は加入しにくい人向き少額短期保険は、保険金額は1000万円まで(入院保障は80万円、病気死亡保険金は300万円)、保険期間は1年(入院、死亡保障など)または2年(家財など)と、少額・短期の保険のことです。普通の保険と比べてサイズが小さいので、「ミニ保険」ともよばれています(以下、この記事ではミニ保険と表記)。生命・医療保障の生命保険分野と、家財・賠償・費用の補償などの損害保険分野の両方を販売しています。ミニ保険は生損保にはない、あっても少ない商品を販売しています。保険の新規加入や見直しに、そのユニークな商品特徴を利用してみてはいかがでしょう。いくつか例を挙げてみます。●保険に入ろう、見直そうと思っているうちに病気になってしまった病気の種類にもよりますが、ミニ保険には国民病とも言われている糖尿病にかかっている人専用の医療保険があります。また、糖尿病はもとより、ダウン症やてんかん、自閉症、うつ病、統合失調症、心疾患、脳血管疾患など、保険への加入が困難な持病のある人や障がいを持つ人専用の医療保険もあります。このような保険なら、新規加入や増額の見直しをしたいときに病気にかかっていても保険に加入できます。●医療保険に入る前に不妊治療を初めてしまった女性不妊治療をしている女性が医療保険に入ろうとすると、加入できないか、条件付きになります。しかし、ミニ保険には不妊治療中でも加入でき、女性疾病の入院も保障する(一部の女性疾病は除く)医療保険があります。また、妊娠前に加入すれば普通分娩でも入院保険金を支払う保険もあります。これら、女性に優しい保険は病気死亡で300万円ですが、死亡保障も付けられるので、少し死亡保障も欲しい人も使えます。若い人にはまだ関係ありませんが、ミニ保険には要介護の認定を受けていても「要介護2」までなら加入できる介護保険もあります。要介護状態の祖父母がいる人、親が要介護の祖父母の面倒をみている人は、教えてあげるといいでしょう。ミニ保険は、通常の生命保険には加入しにくい人向きと言えそうです。◆こんな補償もあると「いいね!」のミニ保険 ミニ保険は損害保険分野の商品にもユニークなものがあります。こんな補償もあると「いいね!」「安心だね」という保険をいくつか紹介します。見直しに使ってもいいですし、新規加入してもいいでしょう。●山歩きや登山をよくする人は……山岳事故に遭い、民間のヘリコプターや遭難対策協議会のメンバーに出動してもらうと、その費用は遭難者自身かその家族が負担することになります。捜索が長引いたり、ヘリコプターに何回も飛んでもらうと捜索費用は数百万円に上ることもあります。ミニ保険には野外活動での捜索費用を補償するレジャー費用保険があります。アクティブなレジャーを楽しんでいる人は、万一の遭難に備えて加入しておくと安心です。●地震の備えをしたい人は……地震保険は、損害保険会社では火災保険とセットでないと加入できません。しかも、補償額は火災保険金の50%が上限です。これでは少し心もとないと感じる人もいるでしょう。また、地震の補償が厚くない共済に加入している人も、不安を感じているでしょう。このような場合に、単独で加入できるミニ保険があり、地震保険や共済の不足分をある程度、補えます。●ペットを飼っている人は……ペットを飼っている人は多いことでしょう。飼った経験のある人は、病気・ケガで動物病院に連れて行ったときの医療費の負担はこたえます。人とは違ってペットの医療費は全額自己負担なので高いのはやむをえません。ミニ保険には、そんな際に備えるペット保険がります。ペットのいる人は、検討してみるといいでしょう。新規加入や見直しでミニ保険を利用する際、いくつかの商品を比較することが大切ですが、生命保険会社や損害保険会社に類似商品がある場合は、それらも含めて比較・検討するようにしましょう。[マイナビニュース]利用しやすいなら、保険の見直しもいいかもですね。🌠
2018.05.24
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ロボットを併用した機軸行動訓練で自閉症児の症状がより軽減自閉症児の行動療法に役立つロボットが登場人型ロボットは自閉症の幼い子どもが他人と向き合うのに一役買うかもしれない。Nao(「ナウ」と読む)と名付けられた教育用人型ロボットを行動療法に併用した結果、ロボットを使用しなかった場合に比べてソーシャルスキルの大幅な向上が認められたとオランダの研究グループが報告した。この研究は、国際自閉症研究学会(INSAR 2018、5月9~12日、オランダ、ロッテルダム)で発表された。自閉症の子どもは社交性や共感性に乏しく、他人と目を合わせてコミュニケーションを取ることが難しい。また、笑顔やしかめっ面といった表情から社会的手掛かり(social cue)を得ることが苦手で、自分を表現するのにも困難を伴う。このような子どもには、機軸行動訓練(PRT)と呼ばれる指導法が数十年前から用いられている。これは、遊びを通して自閉症児に、社会的に望ましい行動を学びたいという意欲を高めてもらおうという行動療法の一種である。今回の研究では、PRT単独と比べて、ロボットを併用したPRTが、自閉症児により持続的な影響を与えるかどうかを調べた。NaoはフランスのAldebaran Robotics社が製造する身長60cmの人型ロボットである。Naoは歩行や会話、ダンスができ、子どもたちとコミュニケーションを取ることで、人の表情を読み取ったり、適切なアイコンタクトをとったりする能力を向上させるように支援し、子どもが課題に成功するとハイタッチまでしてくれる。研究では、自閉症児を対象にセラピストが週1回、計20回のセッションで、ロボットを用いて物や行動を要求する、助けを求める、質問をするなどのスキルの向上を目的とした7段階9種類のゲームを行った。セッション終了から3カ月後、ソーシャルスキルに関する質問表を用いて、親に子どもの自閉症の症状を判定してもらった。その結果、PRT単独または標準的な指導を受けた子どもに比べて、ロボット教育を受けた子どもの方が自閉症症状が軽減したことが分かった。研究を率いたラドバウド大学医療センター(オランダ)のIris Smeekens氏によると、一般に子どもは皆ロボットと遊ぶのが大好きだが、自閉症児は特にロボットによく反応することが、先行研究により分かっているという。「自閉症児は興味があることを繰り返し聞きたがる傾向があり、親や教師では対応し切れないことがあるが、ロボットはこうした子どもにも対応できる。また、ロボットは人間に比べて反応が単純で、行動が予測できるため、多くの子どもの興味を引くようだ」と同氏は説明する。専門家の一人で米自閉症科学財団(ASF)のAlycia Halladay氏は「行動療法とロボットを併用した今回の研究は有望なものである」と述べている。Smeekens氏も「今回の結果は有望」としつつも、次のステップは、実際にロボットが臨床に導入される前に、さらに多くの施設で長期にわたるロボット教育の有用性を追跡するとともに、一人ひとりの子どもに適した治療を提供できるよう、ゲームの内容や難易度のレベルを調節できるようにしていくことだと述べている。学会発表された研究は、論文審査のある医学雑誌に掲載されるまでは予備的なものと見なす必要がある。(HealthDay News 2018年5月9日)▼外部リンク・Meet Nao, the Robot That Helps Treat Kids With Autism【医療ニュース】画像提供HealthDay何かしら症状が軽減されるとなると注目が集まりますね。🌠
2018.05.22
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<ひと物語>発達障害者の支えに NPO法人「チャイルド・ギフト」代表理事・吉野春江さん川口市にある地域ラジオ局「FM Kawaguchi」のスタジオ。吉野春江さん(47)とDJ金谷美奈子さん(43)が真剣な面持ちでマイクに向かっていた。毎週放送の番組「Dear・Mother 発達障害を知る」の収録現場だ。 「私は例えば、何かを『好きなようにやって』と指示されると、どうすればいいか分からなくなる。普通の人が『普通にできる』と思っていることでも、苦手な場合があるんです」 リスナーにそう語る吉野さんは自身が発達障害者だ。中学一年の一人息子(13)にも発達障害がある。「世の中の発達障害の方に自分の特性を知ってもらい、周囲の人の誤解や偏見をなくしたい」。そんな思いで番組に出演しながら、発達障害児や保護者の支援活動に取り組んでいる。 沖縄県で生まれ育ち、十年前に川口市に転居。小学生になった息子が授業中に席を突然立ったり、衝動的に友達をたたいたりするようになった。病院で、注意欠陥多動性障害(ADHD)などと診断された。 その際、医師に「お母さんも発達障害では?」と言われた。診察の結果、学習障害(LD)や広汎性発達障害などと分かった。 「小学生のときは掛け算ができるのに、足し算は苦手だった。指で数えないと答えを出せない」。同級生と話していて、相手の気持ちを考えずに本音を言って傷つけたことも。当時、その原因は誰も知らなかった。「みんなに変人だと思われ、いじめに遭った。一時は不登校になった」 自分と息子に同じ障害があるのを知り、一念発起した。「私のようなつらい経験を息子にしてほしくない」。二〇一三年に知人らと「チャイルド・ギフト」と名付けた団体をつくり、発達障害の特性を知ってもらう講演活動を始めた。 「FM Kawaguchi」への出演は一六年から。活動のPRのためスタジオを訪ねた際、発達障害をテーマにした番組を提案したのがきっかけだ。 この年には、学童保育所に出掛けて発達障害児への対応を助言する活動もスタート。「ADHDの子は例えば、おやつの時間にじっとできない。その子にどんな気持ちかを聞いて、『一分間だけ座ってみよう』とか一人一人に合ったサポートをするんです」 さらに当事者や保護者から電話相談を受けたり、支援者の養成講座を開いたり、多忙な日々を送る。今は、中学生になった息子が新しい環境になじめるよう試行錯誤を重ねている。 「発達障害はずっと人生について回る。私たち親子の経験も生かし、発達障害のある方の生涯を支える活動をしたい」。大きな目標を胸に、奮闘は続く。 <よしの・はるえ> 沖縄県生まれ。川口市で夫と息子との3人暮らし。「チャイルド・ギフト」は2014年にNPO法人となり、代表理事に就任。「FM Kawaguchi」(85.6メガヘルツ)の「Dear.Mother 発達障害を知る」は毎週月曜午前9時~9時半放送(インターネットでも聴取可)。チャイルド・ギフトへの問い合わせは、事務局=電050(3736)7447=へ。 【東京新聞】定期的にオンエアで発信してくれる放送、気になりますね。🌠
2018.05.21
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2~4割トラブル経験 消費者庁 /岡山 消費者庁は、徳島県と岡山県の障害者施設などを利用する精神・知的・発達障害者の消費行動や消費者トラブルの実態についてのアンケート結果を公表した。調査では、全体的に買い物好きな人が多い一方で、2~4割ほどがトラブルを経験していたことが分かった。 調査は、徳島県庁にある消費者庁の政策研究の新拠点「消費者行政新未来創造オフィス」が昨年10月から実施。【毎日新聞】オリンピックに向けて、事態が解消してゆくといいですね。🌠
2018.04.18
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中野の小劇場で映画「はたらく」上映会 自閉症男性を主人公にしたドキュメンタリーなかの芸能小劇場(中野区中野5)で4月13日・21日・28日の3日間、自閉症の男性を主人公にしたドキュメンタリー映画「はたらく」の上映イベントを行う。自閉症のしょうへいさんに主演俳優という仕事を依頼し、その様子をフィルムに収めていくという手法で完成させた同映画。前半は監督やほかの俳優とのやり取りなどを映し出すドキュメンタリー、後半はしょうへいさん主演の映画そのものという仕立てで、「仕事とは何か」などを問い掛ける。障がい者施設で働く齋藤一男監督率いる、「弱さにある希望」を掲げるロゴスフィルム社が製作。 料金は、当日一般=1.000円。上映タイムテーブルなどはロゴスフィルム社ホームページで確認できる。全ての上映回の前に齋藤監督による舞台あいさつを予定する。【中野経済新聞】テーマもわかりやすく、気になる作品ですね。🌠
2018.04.12
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発達障害、企業の採用意欲高まる 専門の支援会社も発達障害のある人が企業で働くための支援が、少しずつ進んでいます。障害者を一定割合以上雇うよう企業に義務づけた「法定雇用率」が今月引き上げられ、企業側の採用意欲が高まっているという背景もあります。就労支援の現場や、雇い入れ企業の取り組みを取材しました。法定雇用率、今月引き上げ 今年3月、発達障害の人に特化して企業などへの就労をサポートする株式会社「Kaien(カイエン)」で、「模擬職場」を利用した職業訓練が行われていた。発達障害のあるメンバー約20人が机に向かい、パソコンへのデータ入力などを続けていた。質問や困り事があれば、同席する上司役のKaien社員2人に対し、「お仕事中失礼します」などと声をかける。 Kaienは、障害者総合支援法で定められた就労移行支援事業所を運営する。職業訓練は週5日。模擬職場を使った訓練のほか、インターネットで古着や本を販売する店舗運営の体験を行っている。 ポイントは、メンバーの特性に応じたサポートだ。「それ」「あれ」って? 発達障害のある人は、コミュニケーションが苦手だったり、強いこだわりがあったりして、働く上で支障を感じることがある。埼玉県内に住む20代の男性は、「それ」「あれ」といった抽象的なやりとりが苦手。大学卒業後はコンビニなどでアルバイトを続けてきた。正社員になるハードルは高く感じられたため、まず自分の苦手分野を把握しようと、今年から利用する。 模擬職場での練習を通じ、男性は、上司役の社員に「『それ』とは何のことですか」と自分から確認できるようになってきたという。また、報告事項のメモを手元に用意してから上司役に声を掛ける。「何に向いていて、何が苦手なのか、よく理解してから仕事につなげたい」 Kaienによると、この1年ほどで、企業が発達障害のある人を雇う機運は高まっている。就職活動をする身体、知的障害者があまり増えない一方、発達障害が広く知られるようになった。こうした中で法定雇用率引き上げに直面し、発達障害者の雇用に意識が向いてきたとみる。 Kaienは首都圏7カ所の事業所に加え、夏ごろ大阪市にも開設予定。同社以外にも、この数年で発達障害の人向けの就労移行支援事業を行う企業が複数誕生している。サポート部署設置の企業も 企業側の受け入れ体制づくりも進む。富士ゼロックスシステムサービス(東京都)では、人事部内に障害者全般のサポート部署「チャレンジドセンター」を5年前に立ち上げた。 センターは、理解しやすい指示の仕方や得意な業務を見つけ出す方法などのノウハウを蓄積する。その結果、特定の分野が得意な人もいる発達障害のある人の雇用が増えたという。現在、障害者雇用約30人の3分の1程度が発達障害のある人だ。 理系の大学を卒業し、3年前に入社した男性(27)は、パソコンのスキルが高い。ただ、定められた手順で物事が進まないと混乱するため、臨機応変に対応しなくてはならない電話は苦手だった。1カ月ほどセンターで電話の練習を繰り返した。現在は総務部で会計処理や代表電話の応対を任されている。 人事担当者は「障害のある人が働きやすい職場は、一般社員にとっても働きやすい。これからも積極的に採用していきたい」と話す。厚労省、接し方講座を全国で開催 厚生労働省は、昨年9月から「精神・発達障害者しごとサポーター養成講座」を全国で開いている。障害のある人を雇用する企業や従業員が対象で、すでに470回以上開催し、約1万8千人が参加した。発達障害については、その特徴や仕事の場面に応じた接し方を伝えている。 発達障害を含む精神障害者の雇用数は、2017年に5万人を超えた(前年比約19%増)。身体障害者は約33万3千人、知的障害者は約11万2千人。伸び率はいずれも前年比約2~7%増にとどまる。法定雇用率 障害者雇用促進法は、民間企業に一定割合以上の障害者を雇用することを義務づけている。厚労省は4月、発達障害者を含む精神障害者も雇用義務の対象に加え、法定雇用率を2・0%から2・2%に引き上げた。昨年6月時点で企業の実雇用率は1・97%。義務を課す企業は従業員50人以上から45・5人(短時間労働者を0・5人に換算)以上に4月から広げられた。 従業員100人超の企業は、法定雇用率未満の場合、不足する人数1人あたり月5万円(一部経過措置あり)を国に納めなければならない。法定雇用率を超えて雇用すると1人あたり月2万7千円が支給される。100人以下の企業は、別の基準で報奨金が支給される。【朝日デジタル】社会の変化に伴い、採用されやすい環境が整いつつありますね。🌠
2018.04.07
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自閉症の22歳女性を庭の檻に監禁 売春強要した親族5人を逮捕 海外発!Breaking News】自閉症の22歳女性を庭の檻に監禁、売春を強要 親族5名が逮捕(米) 自閉症の女性に対する思いやりの心を持っていなかった親族たち。このほど米ルイジアナ州で、なんとも無慈悲ないとこら5名が逮捕・起訴された。その女性を監禁しながら売春を強要し、収益を上げていたという。州都バトンルージュの北東に位置するルイジアナ州アミテ市で、ある家の庭に設置されたケージに若い女性が監禁されていることが発覚し、警察がその保護にあたったことを地元メディアの『wdsu.com』が伝えている。女性は22歳で自閉症を患っており、防水のためブルーシートで覆われていた犬小屋さながらの檻で暮らしていた。身の回り品のほか排泄のため容量19リットルのバケツが用意されており、逃げることができないよう檻は常に施錠されていたという。タンギパホア郡保安官事務所が発表したところによれば、監禁、虐待、売春の強要などにつき先月30日に逮捕されたのは女性の親族である男女5名。年長の順にテリー・ノープ(43)、レイライン・ノープ(40)、ジョディ・ランバート(21)、ブリジット・ランバート(19)、テイラー・ノープ(18)で、“出張依頼”の電話を受けてはその女性を派遣し、売春の報酬を横取りしていた。保護された女性は病院の検査で栄養失調と多数の虫刺されの痕が確認され、ルイジアナ州の成人健康福祉課の保護下におかれている。またその家には未成年の子供が4名おり、そちらも児童家庭局が保護しているという。アメリカでは昨年秋、ペンシルベニア州フィラデルフィアの55歳の女とその娘ほか3名が結託し、複数の障がい者を誘拐しては自宅ボイラー室に監禁という事件が起きていた。目的は彼らが受給する福祉手当。2001年から約10年にわたって計21万2000ドルもの給付金を横取りした上、障がい者が抵抗すれば暴行を加えていたことがわかっている。出典:http://www.wdsu.com【livedoor http://news.livedoor.com/article/detail/11755602/】残念でも実際に血縁があっても、不幸な出来事も起こり得る、実に悲しく心痛みます。🌠
2016.07.13
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東京マラソン2016 準エリート枠・知的障害抱える音信之介さん(24) ■「憧れの舞台 楽しく走れた」 競技レベル向上を狙い、昨年から導入された東京マラソンの「準エリート」枠。男子マラソンの場合、2時間55分以内の記録が必要になるが、知的障害を抱えた一人の若き男性ランナーがその厳しいハードルを乗り越え、28日に行われた夢舞台に挑んだ。 「テレビ放送を録画して繰り返し見るほどあこがれだった。一流のランナーが出てるし、大都会・東京を一周できるなんて、本当にすごい大会。出場することが目標だったし、こんなに早く実現するとは思っていなかった」 金沢市の会社員、音信之介(おと・しんのすけ)さん(24)は少しはにかみながら、憧れの東京マラソンに出場できた喜びをそう話す。 音さんは自閉症を抱え、母親の美江(よしえ)さん(58)に連れられて幼いころから、ボーイスカウトや水泳、ピアノ教室に通った。だが「淡々と参加しては帰宅の繰り返しだった」と美江さんは振り返る。 そんな日常に変化が訪れたのは小学5年の時。地元で行われた知的障害者の大会「スペシャルオリンピックス」の地域大会に体験参加した音さんは終了後も会場から去りたがらなかった。「もっと走りたい」。すぐに地元・金沢で障害者の陸上チームとして定評があった「春風(しゅんぷう)クラブ」の門をたたき、陸上を本格的に始めた。 学生時代は中距離が中心だったが、昨年11月、地元で開催された大会でフルマラソンに初挑戦。いきなり3時間を切る好タイムをたたき出し、東京マラソンへの出場を決めた。 今回の東京マラソンが2度目のフルマラソン挑戦。「前半は大好きな電車も見ながら楽しく走れた」と話す音さんだが、「でも後半は慣れないせいか、足が痛くなってきてゴールまではつらかった」と悔しそうな表情を浮かべた。 記録は3時間1分3秒と本人にとっては今ひとつな結果に終わったが「明日からまた練習して、来年この大会に戻ってきたい。必ずリベンジします」。完走したランナーのみに与えられる金色に輝くメダルを手に力強く話した。【産経ニュース http://www.sankei.com/region/news/160229/rgn1602290001-n1.html】きちんと前向きに目標を持って挑む、全く障害があるとは思えない闘志、素晴らしいですね。🌠完走、おめでとうございます。🎊
2016.02.29
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「障害者福祉の父」原作映画、保存を確認 鳥取市出身で「障害者福祉の父」と呼ばれる糸賀一雄(1914-68年)の代表的な著書「この子らを世の光に」を原作に、死後間もない68年秋に制作された同名のタイトル映画の16ミリ白黒フィルムが、倉吉市みどり町の知的障害児施設・県立皆成学園に保存されていることが分かった。 当時、名古屋市を拠点に知的障害者の発達支援などをしていた社団法人「あさみどりの会」が企画し、糸賀自身も協力して封切りを心待ちにしていた貴重な資料。 皆成学園の井上和之園長(58)は「来年は糸賀先生の生誕百周年。機会があれば、上映したい」と話している。 16ミリフィルムは映画「この子らを世の光に」で、30分のドキュメント。園長室の本棚に古い資料とともに保管されていたことが、最近確認された。 映画は、岐阜市の国立療養所長良荘(現、国立病院機構長良医療センター)のしろはと病棟を舞台に、一人の人間として生を全うする重度心身障害児たちと、悩みながら療育する看護師たちの姿を描く。 喜びも悲しみも訴えるすべを知らない子どもたち。普通の子なら立ち、歩き、笑うのに、母の慈愛の瞳にも、抱く愛撫(あいぶ)の腕にも、何の反応も示さない。 おむつ交換の時、ある子が懸命におしりを持ち上げ、不自由な手足を力いっぱいに踏ん張る。看護師は思わず涙を流す。「その力は、懸命に生きているのだと訴える魂の叫びだ」と-。 1959年、知的障害児問題に取り組むボランティア団体から発足したあさみどりの会(現、社会福祉法人)理事長で、制作当時を知る島崎春樹さん(79)=名古屋市=によると、映画は同会創始者の伊藤方文(みちふみ)さん(故人・社団法人初代理事長)が、糸賀の著書に感銘して企画。 啓発用として糸賀や支援者の資金協力で自らメガホンを取り、撮影した。 当初は68年10月2日のお披露目に合わせ、糸賀の講演会を開くことにしていたが、その2週間前に糸賀は急逝。急きょ、追悼集会に切り替えたという。 島崎理事長は「糸賀先生の教えは法人の理念になっている。当時のフィルムは貴重。会ではDVDにして活用しており、今でも若者の心を揺さぶる名作です」と話す。【山陰中央新報】 復刊 この子らを世の光に-【電子ブック版】 過去の実績が一つの形になって遺される、何より時代さながらの大変さと共に、療育の原点を探るヒントが得られそうな作品ですね。 大切な資料として予後にも残して欲しいものです。🌠 にほんブログ村 にほんブログ村
2013.11.13
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発達障害児ら 画面タッチで意思伝える...島根でアプリ 発達障害などを持つ子どもらが、タブレット端末に表示される絵や文字を選ぶことで、教師や保護者など日頃の生活を支援してくれる周囲の人たちと円滑に意思疎通を図ることができるアプリを、島根大卒業生の稲村駿さん(23)と同大学の廣冨哲也准教授(37)(コンピューター理工学)が共同開発し、25日発表した。 画面上の「いつ」「どこ」「だれ」「どのように」「なにをどうする」の項目ごとに、施設や人物、食べ物などの絵や写真を最大12個表示でき、子どもらが選ぶことで、意思疎通をスムーズにする。 例えば、子どもが喉が渇けば、「だれ」は「私」、「なにをどうする」は「お茶を飲む」の絵と文字を選んで意思を伝える。 これまで、教師らが自分で絵や文字を紙に書いてやり取りをするなど、支援する側の負担が大きかった。 自身も発達障害を持つ稲村さんは「障害者らが視覚的に会話の内容を理解できる手がかりにしてほしい」と、普及に期待する。 アプリは既に県内の特別支援学校で使われており、希望者に無料で提供している。問い合わせは廣冨准教授(hirotomi@cis.shimane-u.ac.jp)。(読売新聞) 対話や会話がなかなか成立しない為に、不都合が生じたり、相互理解の欠如から想定外の問題やストレスの原因にもなりかねませんね。 環境が変わる度に関わる人も変わる中で、こういう統一されたアプリがあれば、一環した成長を見守れるし、何より本人が安心かと思います。 敢えて保護者を介さなくても、お互いの意思の疎通が図れる環境が保たれるなら、保護者としても、これ以上の安心はないでしょうね。🌠 にほんブログ村 にほんブログ村
2013.09.29
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東大、血液で自閉症診断-4種の代謝産物指標に 東京大学大学院医学系研究科の山末英典准教授らのグループは、血液に含まれる成分から「自閉症スペクトラム障害」(ASD)を診断できる可能性があることを明らかにした。 ASD患者と健常者の血中に含まれる代謝産物濃度を比較。4種類の代謝産物を指標にすることで、80%の高確率でASD患者を判別できることが分かった。 ASDは面談などの主観的な手法で診断されている。今回の研究の再現性がさらに確認できれば、血液成分という客観的指標の診断法開発に貢献すると期待される。 グループはASD患者25人と健常者28人を被験者として、血中に含まれる100種類以上の代謝産物の濃度を測定。ASD患者はアルギニンとタウリンが上昇し、5-オキソプロリンと乳酸が低下する傾向があった。 代謝産物濃度の違いがASDとどのような関係にあるのかは現時点で不明。実用化のためには、さらに50-150人規模の調査で再現研究をする必要があるという。【日刊工業】 調査の規模がまだ少な過ぎて、果たして断言できるのかと感じてしまいますが、 確かに医学の進歩は進んでいるようです。 ただ、親としてはより確かな段階で、発表して欲しいものです。🌠 ラグビー、秋の大会に挑んでいます。今が一番活躍が著しい時季ですね。🌟 にほんブログ村 にほんブログ村
2013.09.22
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予防接種は危険ではない:反対派の人への5つの回答 「副作用が強すぎる」「予防効果に乏しい」「危険な成分が入っている」、さらには自閉症の発病とのつながりを疑う声まである。 これらは、予防接種を拒否する人々が、自分の主張を擁護するためにもち出す議論のいくつかにすぎない。しかし科学コミュニティの見解や、実験が示す結果はまったく異なる。 あらゆる統計が、予防接種を支持する結果となっている。 というのも、得られるメリットがリスクを著しく上回っているからだ。 天然痘のように、予防接種を推進したおかげでほとんど絶滅した病気があることを考えてみればいい。 その結果、現在ではこの病気の予防接種はもう行われていない。 ・ ・ 「PopSci」の助けを借りて、予防注射に対する一般的な反対意見に一つひとつ答えていこう。反対意見1:過去に多くの予防接種が子どもに被害を与えてきたのは明らかだ。なぜ現在の予防接種が安全だと言えるのか? これは事実だ。例えば、昔のポリオワクチンで実際に起きたことである。・ ・しかし、現在のワクチンは異なる。不活性化したウイルスを成分にしているからだ。古い生ポリオワクチンは、この病気が広まっているいくつかの地域ではいまだ使われている。というのも、生ポリオワクチンの接種を受けた人は、より速く免疫ができて、周囲の人々にも効果が及ぶからだ。さらにこのタイプのワクチンは、経口接種することができる(注射しなければならない新型とは異なる)。このため、医師や看護師が不足している場所でも投与が非常に簡単だ。こうした理由で、どの国も経口生ポリオワクチンのリスクとメリットを個別に評価しなければならない。 現在、このタイプの予防接種を行ったあとでポリオに感染したという記録はない。もうひとつの事例は、百日咳に関するものだ。 アメリカでは1990年代初頭に、百日咳の予防接種を受けた子どもに、熱や失神といったさまざまな副作用が起こった。 子どもたちの親は、子どもたちが脳にダメージを受けた可能性があるとして製薬会社を訴えた。しかし、裁判官は彼らの訴えを退けた。 なぜなら、脳へのダメージに関して科学的証拠が存在しなかったからだ。このようなエピソードを別にしても、統計が示すところは明白だ。 平均して1,000人に1人の子どもに、泣きやまないなどの軽い副作用が起こる。 痙攣や腸閉塞などより重い影響が出る確率は、数万人に1人ほどとされている。 予防接種によって予防可能な病気であるはしかや百日咳によって死亡する確率よりもずっと低い(それぞれ1,000人に1人と2,000人に1人)。 反対意見2:子どもにたくさんの予防接種を一緒に受けさせるのは健全ではない。免疫系が過剰反応する可能性がある。これは、事実ではない。予防接種を受けるサイクルと幼児期の罹病の間に関連性は見つかっていない。 予防接種が何らかのかたちで子どもの免疫系に過剰な負担をかける可能性があることを示すための、信頼に値する科学的証拠も存在しない。・・反対意見3:予防接種は危険な成分を含んでいる。 例えばチメロサールは水銀を用いた保存剤で、かつては多くのワクチンで一般的に使用されていた。 自閉症を引き起こすと主張する人もいるが、反対の結果を示す科学的証拠は数多く存在する。 それでもチメロサールは、インフルエンザワクチンを除いて、どんなワクチンにももう用いられていない。 というのも、水銀は摂取量が多すぎると、生物には毒となるからだ。 いずれにせよ、ここでワクチンの成分のリストを調べることができる。反対意見4:親が自分の子どもに予防接種を受けさせないと決めることで、ほかの子どもに害があるだろうか? 答えは、「ある」。 もし予防接種を受けていない子どもが病気にかかれば、その友達(特に、彼ら自身も予防接種を受けていない場合)に病気が伝染するリスクが高まる。 しかし、それだけではない。 ごくわずかな割合だが、予防接種を受けたけれど免疫化が機能しなかった子どもたちを感染させる可能性もある。 実際、予防接種は100%効果があるわけではない。・・2011年に予防接種に対して甘い政策を取った国では、ほかの国と比べて90%も百日咳の患者が多かったこという記録がある。反対意見5:わたしは子どもに予防注射の副作用で苦しんでほしくない。 副作用の大部分は、予防注射が防ごうとしている病気の症状と比べるとずっと軽いものだ。 主に目まい、腫れ、吐き気、泣き止まないなどの影響が出ることがある。それでもごくまれに、幼児がワクチンに対してアレルギーをもっている場合があるようだ。 このような場合には、予防接種を中止することが必要だ。そして、ほかの子どもたちが予防接種を受けたことによる間接的な保護に頼るしかない。[WIRED] 予防注射に関する副作用は研究が進むにつれ、今までかつてなかったような危機感を逆に感じさせています。 ここに掲げていないものも、あり、親にしてみれば、もっともっと慎重を期して欲しいと、願わずには居られませんね。💛 にほんブログ村 にほんブログ村
2013.08.31
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震災が起きたとき、障害者は? 相模原の団体が模索/神奈川 震災後、障害者の居場所をどう確保するか-。 相模原市内の11の障害者団体でつくる「市障害児者福祉団体連絡協議会」(鎮守健一会長)が、模索を続けている。 東日本大震災を受け、必要な援助をまとめた冊子を作成したり、障害者が集中避難できる「福祉避難所」の設置を市に掛け合ったりと対策を急いでおり、9月8日には市民の理解や協力を得ようとフォーラムを開く。 「震災時に適切に避難できるかだけでなく、避難場所で必要な支援が受けられるか、安心して過ごせるか。災害後の環境が心配」 知的障害の次男(46)がいる鎮守会長(75)=中央区上溝=はそう不安を口にする。 阪神、新潟県中越、東日本大震災...と大災害が起こるたび、「被災障害者」の窮状を福祉関係者から知らされてきたからでもある。 避難先で周囲と意思疎通が取れない、跳びはねるなど騒いでしまう-。 障害の特性が原因で本人や家族が孤立したり、冷ややかな視線が向けられたりするケースは少なくない。 避難所に居づらくなり車上生活し、体調を崩すなど"二次被害"もあるという。 そうした悲劇をなくそうと、同協議会は昨年、障害別にその特徴や必要な援助などをまとめた「大地震(災害)の時 助けて下さい!」と題した市民向けの冊子を作成した。 例えば、自閉症者と向き合う場合は「パニックに陥っている時、まず、見守りをして落ち着いてから話しかけてください」といった具合だ。 「障害や関わり方を知らないから誤解が生じる。ほんの少しの理解があれば、障害者の安心感は向上する」と鎮守会長は強調する。 同協議会はさらに、市内の既存の福祉施設を活用、障害者用の「福祉避難所」とするよう、市とも交渉している。 9月8日には同市中央区の市あじさい会館で、「障害者の大震災対策フォーラム」を開催。 東日本大震災を体験した障害者や関係者の証言をまとめたドキュメンタリー映画の上映のほか、支援団体の職員を招いたパネルディスカッションを行う。 鎮守会長は「地域の力でも障害者を支えてほしい。大震災を乗り越えるすべをともに考えてほしい」と参加を呼び掛けている。午後1時半からで、入場無料。問い合わせは、同協議会電話042(748)3773。[カナロコ] 震災時の教訓を無駄にせずに、語り継ぐ。 また、普段からの実生活の中でも、見守る態勢がなされていると、いざという時にも慌てずに支援を求めていけそうですね。💛 新学期明けのフォーラム、多くの参加者が集うといいですね。💛💛 にほんブログ村 にほんブログ村
2013.08.18
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陣痛促進剤の使用で子供の自閉症リスク高まる、米研究 8月15日 AFP】陣痛促進剤を使用した妊婦は、自閉症を持つ子供を産むリスクが高くなるかもしれないとの研究論文が今週、米国医師会(AMA)が発行する医学誌「JAMA小児科学(JAMA Pediatrics)」に発表された。 今回の研究は、この問題に関するこの種の研究では最大規模のものだが、陣痛の誘発が発達障害の原因と断定するには至っていない。 米国では子供の88人に1人が発達障害を発症している。 今回の研究はむしろ、さらなる研究の必要性を指摘するものだと、論文の主執筆者で、ミシガン大学天然資源環境大学院(University of Michigan School of Natural Resources and Environment)院長のマリー・リン・ミランダ(Marie Lynn Miranda)氏は言う。 同氏は「科学界は、米国の自閉症率の増加に対する環境的な寄与因子を長い間探してきた」と声明で述べている。「今回の研究は、特に男児における、自閉症と陣痛誘発・強化との関連性に関する予備的な証拠を提供する」 研究では、米ノースカロライナ(North Carolina)州の8年間にわたる出生記録62万5000件を調査した。 調査の結果、陣痛の誘発・強化の両方を行った場合は、陣痛を人為的に発生させない場合に比べて、男児で自閉症を発症するリスクが35%高くなることに関連していることがわかった。 女児では、陣痛を誘発させたが強化は行わなかった場合に自閉症リスクの微増がみられた。 妊婦が薬剤で陣痛を誘発させる理由はさまざまで、出産予定日が過ぎた場合や、感染症、高血圧、糖尿病などの症状がみられる場合などが挙げられる。 陣痛の誘発に関連するリスクの増加は、高齢出産や妊娠34週前での出産など、自閉症の他の既知のリスク因子にみられるリスク増と類似していると研究者らは指摘する。 自閉症支援団体「Autism Speaks」の公衆衛生研究部門の副部長、マイケル・ロザノフ(Michael Rosanoff)氏は「次の段階は、研究によって、この関連性の裏側にあると考えられるメカニズムをさらに理解することだ」と述べている。 「今回の研究は、陣痛の誘発または強化と自閉症との間の因果関係を実証するものではないこと、また、このどちらもが出産時の合併症を防ぐことがわかっていること、この2点を留意することが重要だ」と同氏は付け加えた。(c)AFPAFPBB News トップへ 医学の進歩とともに研究が進み、実際の数字から見ても、実証されていくことでしょうが、だからと言って、直ぐにも陣痛促進剤の使用をやめるまでには至らないのが現状なのでしょう。 我が家も、自閉症の長男お産の際に、かなり陣痛促進剤を点滴されたので、やはり何年経っても気になっています。 薬剤を使用しない自然分娩・お産が実現することが何よりも必要なのでしょうね。 より安心なお産を目指しての、医学の進歩を今後は期待したいところです。💛 にほんブログ村 にほんブログ村
2013.08.17
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ダンスで成長 障害持つ青年の「ミラクルズ」 さまざまな障害を抱える十勝の青年たちが集まったヒップホップダンスチーム「ミラクルズ」が結成されて1年余りが経過。 地道に練習を重ね、人前で踊りを披露するまでに成長した。 「ダンスは人の可能性を広げる。夢は24時間テレビへの出演」とし、さらに多くの仲間を募っている。 帯広市内でダンススタジオ「FUSION」(東2南15)を主宰する堂前幹治さん(35)が結成を呼び掛け、ボランティアで指導している。 堂前さんは、帯広柏葉高を経て、道医療大臨床心理学部卒。 中学3年生のときからヒップホップダンスを続け、テレビ番組への出演や全国・全道のコンテストで入賞するなど活躍。 22歳でダンス教室を立ち上げ、2011年には念願のスタジオを持った。 自身もコンテスト出場を続けている。 大学時代、障害を持つ人が音楽に体を合わせることによる心身の変化、いわゆる「ダンスセラピー」を研究テーマとし、「障害があってもできる。いつか障害を持つ人と一緒にダンスがしたい」と考えてきた。 7年ほど前、ダンス教室の生徒を通じて、障害などで周囲と交わることが苦手な子供らの居場所づくりを進める「おかゆの会」との関わりができ、当事者や保護者などにヒップホップダンスを教えてきた。 「さらに技術を高めたい」と願う青年10人を中心に昨年4月、ミラクルズを結成した。 現在、メンバーは知的障害や発達障害などを持つ10〜20代の12人。 「みんな心からダンスが好き。僕が遠征などでいないときも、自分たちだけで練習を重ねている。最初はできなかったステップもどんどん習得している」と堂前さんは笑顔を見せる。 5月、同会の10周年イベントで踊りを披露し、今月14日には幕別町で開かれた道障害者スポーツ大会車椅子バスケットのアトラクションで、多くの観客を前にダンスを2曲踊った。 メンバーの大松澤潤さん(25)は「最初は自信がなかったが、今は一番楽しい。もっとうまくなって、いつかはEXILEと共演したい」と前向きだ。 参加は1回500円で、衣装代などの運営費となる。堂前さんは「メンバーのダンスは自身の人生にプラスになるだけではなく、見ている人の心も打つ。ダンスをツールに社会と交流を進めたい」と話し、管内全域から仲間を募っている。 問い合わせは堂前さん(090・6690・1331)へ。【十勝毎日新聞】 ツールは何であれ、それを十二分に利用し、使いこむことで、新たな出逢いと突破口が生まれるものですね。 明るい皆さんの前向きな生き方に、EXILEとの共演も決して夢ではない、決して夢では終わらないような輝きを感じます。 26日は、夫の誕生日だったので、ささやかなお祝いを。🍻💧💦 暑中お見舞い申し上げます・・。💛 にほんブログ村 にほんブログ村
2013.07.27
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発達障害の被告、二審判決確定へ 最高裁が上告棄却 殺人事件で起訴され、発達障害であることを理由に、一審の大阪地裁で懲役16年の求刑を上回る同20年の判決を受けた無職・大東一広(おおひがしかずひろ)被告(43)の裁判で、一審判決を破棄し、同14年とした二審・大阪高裁判決が確定する。 最高裁第一小法廷(山浦善樹裁判長)が、22日付の決定で被告の上告を棄却した。 大東被告は、大阪市平野区の自宅で姉(当時46)を刺殺したとして殺人罪に問われた。 昨年7月の裁判員裁判の一審判決は、被告を発達障害の一種のアスペルガー症候群と認定。 「障害に対応できる受け皿が社会になく、再犯のおそれが強い。許される限り長期間、刑務所に収容することが社会秩序の維持につながる」として、懲役16年を上回る判決を言い渡していた。 この判決に、障害者団体や日本弁護士連合会などから「障害への無理解と偏見に基づく判決だ」などと抗議が集中。 今年2月の二審判決は「障害者の社会復帰を支える公的機関が各地に整備され、受け皿がないとは認められない」と指摘し、「一審は再犯可能性の評価を誤り、不当に量刑を重くした」と減刑した。 二審判決によると、被告は障害を周囲に気付かれないまま約30年間、自宅に引きこもっていた。 姉に自立を迫られたのを「報復」と受け止め、2011年7月、自宅で姉を包丁で刺殺した。 [朝日デジタル] 幾度となく追跡してきたこの事件、発達障害故に再犯の可能性が高いや受け皿がないからと上告していたのが、受け皿がないとはいえないときっぱり覆したことは、何よりです。 まだ問題は多く抱えているが、各地域での受け皿の整備が臨まれますね。 週末、大荒れの予報の東京。恵みの雨となればいいのでしょうが・・。 にほんブログ村 にほんブログ村
2013.07.26
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わいせつ:知的障害のある少女に 施設元職員を逮捕 知的障害のある少女にわいせつな行為をさせたとして、兵庫県警は16日、同県芦屋市の福祉施設元職員、堂垣直人容疑者(34)=同県西宮市老松町=を児童福祉法違反の疑いで逮捕した。 県警によると、容疑を認めているという。 逮捕容疑は、今年5月28日ごろ、同施設の入所者で知的障害のある10代の少女にわいせつな行為をさせたとしている。 県警によると、他の職員が被害に気づいて発覚。 施設側は6月に県警に相談するとともに、堂垣容疑者を解雇した。 施設長は「職員がこうした容疑で逮捕され、大変残念だ。被害に遭った少女には申し訳なく思う。今後、管理体制を見直したい」と話した。【毎日】 芦屋の三田谷学園で起きたこの事件。 弱い立場の人が被害を被る虐待に、今回は、信じがたい行為にまで及ぶまでに。 いつの時も見守る目は複数であって欲しいし、なるべくなら単独で関わる事態は避けた方がいいのでしょうね・・。 朝方、お湿りがあった東京。 いよいよ本格的な夏、到来ですね。 にほんブログ村 にほんブログ村
2013.07.20
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知的障害者にエアガン・虐待、被告に猶予判決 福岡県小郡市の障害者就労支援施設「ひまわり」で起きた虐待事件で、3件の暴行罪に問われた元管理職坂本静治被告(48)の判決が5日、福岡地裁久留米支部であった。 大原純平裁判官は「極めて卑劣な犯行だが、社会的制裁も受けている」と述べ、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑・懲役1年6月)の有罪判決を言い渡した。 判決によると、坂本被告は2011年5月~12年5月に同施設内で、知的障害がある50歳代の男性通所者に対し、至近距離からエアガンを発射したり、水路に蹴り落としたりしたほか、ダーツの的を描いた段ボールの下にこの男性を座らせ、千枚通しを的に投げつける暴行を加えた。 判決は、「被害者が驚いたり、水路でずぶぬれになったりした様子を携帯電話で動画撮影できれば面白いと考えたほか、スリル目的で犯行に及んだ」と動機の悪質さを指摘。 その上で「強く非難されるべきだが、施設を懲戒解雇され、被害弁償もした。反省の態度を示し、二度と福祉関係の仕事はしないとしている」などと執行猶予とした理由を述べた。 同施設は、同市のNPO法人「リブロ」(坂本勉理事長)が運営。 坂本被告の弁護人でリブロの代理人弁護士は「判決を厳粛に受けとめ、二度とこのような事件が起きないようにしたい」と述べた。 リブロに対しては、福岡、佐賀両県が5月10日、障害者総合支援法に基づき、運営体制の刷新などを求める改善命令を出している。 同月末に改善報告書が提出されており、両県が審査を続けている。 判決後、被害男性の弟(54)は「兄の心の傷は一生残り、執行猶予判決は納得できない」と不満を訴えた。(読売新聞) 十分に制裁を受けたとの判決も、事の一部始終から見ると、犠牲となった方を本当の意味で救っているとは思えなく、やはり、お兄さんの言い分にも一理あるように感じてしまいます。 犠牲者の精神的なケアの約束もきちんとして頂きたいものです。 三連休と相重なるお盆、台風の影響も心配なところですね。 にほんブログ村 にほんブログ村
2013.07.13
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参院選選挙区 主な候補者の横顔 届け出順。【 】内の数字は当選回数 ◆高橋千秋氏(56) 民現【3】◆ ■13年間現場を歩いてきた 参院議員になってから13年間、県内をくまなく歩き回った自負がある。 現場から、少子高齢化や医療、年金などの問題が大きくなるのではと肌で感じ、社会保障の大切さを訴える。 昨年は「社会保障と税の一体改革に関する特別委員会」で、参院側の委員長を務めた。 「公立の6割の病院が赤字だったが、病院の経営や医師・看護師を支え、診療報酬を上げて、これを4割に減らした」と成果を強調。 過去2番目の審議時間の長さだったが、野田佳彦前首相も「与野党の意見をうまくコントロールしてくれた」と評価する。 民主党政権時代、「政府側」で仕事をしたのが印象深いという。 ・・ 福島第一原発の状況や事故の経緯などを説明した。「海外から多くの反響があった」という。 ITが好きで、ネット選挙解禁を受け、フェイスブックをこまめにアップし、自らの行動を報告する。 「自分が何を考えているか知ってもらうツールとして有効」と使いこなす。 自分の性格を「前向きだけど、神経質」と評する。 13年間で、丸一日休んだのは10日ほど。ジムで泳ぐことが息抜きだ。一番好きな場所は、津市安濃町の実家前。「やはりふるさとだからね」 ◆深尾浩紹氏(50) 維新◆ ■米国で感じた日本の危機 「日本の経済はこのままでは立ちゆかなくなる。行動を起こして変えないといけない」。 その一心で、経営大学院教授から国政への挑戦を決めた。 1980年代後半に米国に渡り、現地の企業で働きながら約20年を過ごした。 渡米直後、現地の人たちは日本の企業経営などに強い関心を持っていたのに、年々薄らいでいると感じた。 帰国後、「力のある日本を取り戻したい」と、日本維新の会の政治塾に入塾した。「中央集権を打破し、道州制を採り入れたい」 趣味は5年前から始めた空手。始めたばかりの頃は単調な練習だと感じていたが、練習を重ね「精神的な強さを身につけた」。現在は初段の腕前だ。 自身を「物事をじっくり考えてから行動する論理的思考の持ち主」と考える。半面、それが「ドライに見えることもあるかもしれない」。選挙は論理だけで解決できない部分もあると感じている。 家族は妻(49)と高校1年の長男、中学2年の長女。米国で生まれた長男は3歳の頃に自閉症とわかった。診断後は現地の行政が、長男のために専属の教師を雇うなどの対応をとったといい、「日本はサポート体制が遅れている。自閉症の子どもを持つ親として体制作りに貢献できると思うし、何かしないといけない」との思いもある。 ◆中川民英氏(45) 共新◆ ■ダウン症の弟、政治の原点 昨年12月の衆院選で三重4区の候補になったのに続き、2度目の国政選挙。前回の立候補で「こんな社会でいいのかと声を出すことで、周囲の意識が高まるのを実感した」という。 党が掲げる憲法改正反対など軸となる訴えに加え、社会保障制度の整備を主張する。有権者の話を聞いて回る中で、高齢者からは「生活に困っている」との声を多く聞くという。 「障害を持つ人は何をするにもお金がかかる。お金が払えないために家に閉じこもりがちになり、人とコミュニケーションをとる機会がなくなる人もいる」。 同居するダウン症の弟との生活から「弱い立場の人に優しい社会を実現したい」と、国政を目指すきっかけになった。 ・ ・ 特に山道のドライブは「空気がいいし、気分が高揚する」。 体を動かすことも好きで、高校時代はハンドボール部に所属。集団の中で意思疎通ができれば、大きな目標でも達成できるということを学んだ。 弟とは、15歳の年の差がある。昔は一緒に外出すると「若いお父さんね」と言われることもあった。「外に出かけると手を握ってくることもあり、かわいい弟です」と照れ笑いを浮かべる。 [朝日新聞デジタル] 個人情報保護法が重んじられる中、ここまで自分をこと、赤裸々に打ち出すことも、立候補者に求められるようになってきたのでしょうね。 家庭の事、身内の事をありのままに。 これも、いかに多く、各分野に表沙汰にならない不安や、解決せねばならない問題があるということで、今後は、必要に迫った、心に訴えてくる候補者の横顔が見れる時代になって来るのかも知れませんね・・。 末っ子、今週は一週間試験休みです。 暑いので早目の夏休みのようです。 にほんブログ村 にほんブログ村
2013.07.07
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遠藤久美子「樹海のふたり」 生きることの喜びや幸せを 女優、タレントとして活躍する遠藤久美子(35)が、「樹海のふたり」(山口秀矢監督)で、自閉症の息子を持つ母親の役を好演している。 「何度か母親を演じたことはありますが、障害を持つ子の親は初めての経験でした。壮絶な人生の中にある喜びや幸せを感じ取ってもらえればうれしい」と期待を語った。 自殺志願者を取材したテレビディレクターたちの体験談をベースに、ドキュメンタリー畑出身の山口監督が脚本を執筆した。主演はお笑いコンビ、インパルスの2人。落ちこぼれテレビディレクターの竹内(板倉俊之)と阿部(堤下敦)は、視聴率を取ろうと富士山麓の樹海で自殺しようとする人々を追う。番組は好評を得るが、2人はやがて視聴率と良心との板挟みになり...。 遠藤の役どころは竹内の妻。独身で子供もない遠藤にはイメージしにくい役だったが、山口監督は「そのままでいてください」と助け舟を出した。 演技する空間で流れる空気を大切にしてほしいから、変に飾ってほしくなかったという。 実際に演技に臨むと、不安はたちまち解消された。難病の息子を演じた武井証(あかし)(15)は撮影前に山口監督からマンツーマンで特訓を受けており、役をほぼ自分のものにしていた。遠藤は「衝撃的でした。彼の役作り、集中力に導いてもらった。彼についていけば自然と母親として心もかき乱されるし、どう演じるべきかをも考えさせてくれる」と脱帽した。 テレビを活躍の場としてきた遠藤にとって、厳しい視聴率競争や奇をてらった企画は無縁ではない。「生半可な気持ちではテレビ番組を作れないですよね。映画に置き換えて考えると、チケットを買ってくれる大勢のお客さんが頭に浮かぶから...」と語った。 6日から、東京・渋谷のユーロスペースほかで全国順次公開。(産経ニュース) 度々、ご紹介してきた映画ですが、いよいよ公開です。 7月入って一週間が過ぎ、明日は七夕。 きれいな天の川が拝めますように・・。 七夕無料イベント情報 昨日の更新時、85万アクセス突破しております。いつもご訪問にコメント、恐れ入ります。 にほんブログ村 にほんブログ村
2013.07.06
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しらかば帳:宅間守、精神鑑定書 /長野 精神科医の岡江晃氏が著した「宅間守 精神鑑定書 精神医療と刑事司法のはざまで」(亜紀書房)を読んだ。 2001年6月に起きた大阪教育大付属池田小学校の殺傷事件で、岡江氏は17回、宅間守・元死刑囚に面接し、精神鑑定を行った。 その鑑定記録を載せた。 「現在の診断分類では分類できない特異な心理的発達障害があった」として、宅間元死刑囚の人格の中核を占めるのは人間らしい良心を持たない「情性欠如」と診断している。 ある行為が悪いと理解しながら、自分がその行為をしてはいけないという認識につながらない。 問診に応じる宅間元死刑囚が、時に倫理的な受け答えをする一方、「ブスブス事件」と表現する犯行時の状況を冷静に記憶し、かつ、自己の「異常さ」を自覚していることに驚く。 岡江氏は法廷で「あらゆる人格障害があり、訳が分からなかった」と述べている。 釈然としない動機の事件が増える昨今、本書が刊行された意義は大きいと思う。【毎日新聞】 【送料無料】宅間守精神鑑定書 [ 岡江晃 ] 重い内容の著書ですが、先日に練馬区で起きた事件にも、多少たりとも似たような犯人像が浮かんできます。 池田事件から12年、犯人が死刑になっても、似たような事件は留まるところがなく、事件を風化せずにずっと追跡すべき事例なのかも知れませんね。 末っ子、今般初めて挑んだ英検、残念ながら点数が満たずに不合格。 更に、弱い部分を強化して、次回へと挑む姿勢です。 夏休みの夏期講習、そろそろ考慮に入れる時期ですね。 にほんブログ村 にほんブログ村
2013.06.30
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あらゆる人生に関係がある物語を 「ハートネットTV」プロデューサー、林敦史氏インタビュー -- 新しい福祉番組をはじめたきっかけを教えて下さい。 NHKの福祉番組の歴史は非常に長く、50年以上つづいています。1961年に「テレビろう学校」という番組が、1971年には障害のある人全般のテーマを扱う「社会福祉の時間」がはじまりました。・・2003年に「ハートネットTV」の前身である「福祉ネットワーク」がはじまり、2006年には同じ時間枠で「ハートをつなごう」(月4回)がスタートしました。 「ハートをつなごう」を開始した頃は、当事者の側も、自分たちの声で福祉や医療を変えていきたいという動きが強くなっていましたし、海外では当事者の方々が自分たちの手で番組を制作するという試みも行われていました。・・その動きを見て、「やってみよう!」ということになりました。それまでにも、当事者の方たちが出演することはありました。でも、VTRで当事者の状況を客観的に取材することが多く、基本的にはそれをもとに専門家が、障害や疾患について解説するというのが主流でした。ですが、「ハートをつなごう」では当事者がスタジオに来て語り合うというのをコンセプトにしました。当事者の方が自分のおもっていることを自由に語ってもらう。・・第一回は若年認知症の方たちとその家族がスタジオにあつまり、認知症の「真の姿」を語り合いました。・・その後、2012年に、「ハートをつなごう」と「福祉ネットワーク」を統合して生まれたのが「ハートネットTV」です。 -- なぜ「ハートネットTV」にリニューアルしたのですか。 「福祉ネットワーク」が立ちあがった当初は、高齢者福祉と障害者福祉を中心的なテーマにしていました。・・ちょっと前までは社会的に弱い立場の人のものだったり、限られた立場の人のものだという認識がありました。でも、いまや、福祉というのは高齢者や障害者だけではなく、貧困やうつ、セクシュアリティーの問題など、自分や家族、友人たちにいつ起きてもおかしくない、身近なものになってきているんです。福祉の対象が若い人や働き盛りの人にも拡張されています。「誰もが当事者になり得る」。これが、番組のコンセプトになっています。 一番言いたかったことはなんだろう-- 取り扱うテーマなどは、どのように決めているのでしょうか。 この春から毎月ワンテーマの特集シリーズをはじめました。たとえば、4月は「発達障害」、5月は「子どもの虐待」、6月は「セクシュアルマイノリティ」、7月は「認知症」を取り上げています。これは、タイムリーさも重視しています。4月だと、自閉症デーがあるので、発達障害に社会的に関心が高まる時期です。また、6月は世界的にセクシュアルマイノリティのイベントが行われる月でもあるんです。そうした時期に集中的にやることで波及効果も狙っています。そのほかは、一人ひとりのディレクターが掘り起こしたテーマをやっています。・・テーマは多岐にわたりますけど、基本的には当事者が抱えている問題を共有していく。・・ -- 番組を制作するときに気をつけていることはありますか。「より幅広いテーマを、より分かりやすく」ですね。伝わらなければ、関係者以外の人にも分かってもらえなければ意味がないと考えています。・・昨年、精神疾患の親を持つ子どもという番組を放送しました。いままで、親が精神疾患だったという人は声を上げることができませ怒りを持ちつつも、人前で話すと、「親に対してなんてこと言うんだ」と言われてしまうのではと、不安に感じたりして......。「自分の苦しさを知って欲しい。でもそれを言うと、親を批判することになるのでは」というアンビバレントな気持ちを持っていらっしゃったようです。 -- とくに、アクセスが多いコンテンツはなんでしょうか。一番アクセス数が高いのが「カキコミ板」(http://www.nhk.or.jp/heart-net/voice)で、誰でも書き込める掲示板のようなものです。書き込む方だけでなく、読むだけという方もたくさんいらっしゃいます。やはり、つづけていくと、体験談の集合体ができ上がります。・・ -- 今後、ネットでやってみたいことなどはありますか。発信しているわれわれと、視聴者のみなさんとのつながりだけでなく、今度は、視聴者の方同士のつながりがもっと増えていけばいいなとおもっています。横のつながりが増えて、面になっていったらおもしろいですよね。・・ たとえば、「大学生の発達障害」という番組で、ゲストの専門家が番組の最後に「とにかくつながって下さい」と。これに対して「周りとうまくつながれないから発達障害なんだ!」という声が次々寄せられました。普通の番組だと「うまく意図が伝わらなかったね」で終わりなんですが、そこを徹底検証し、ゲストの意図はなにだったのか?「伝えられなかった」ことはなにかを考えました。 -- 最後に、読者の方にメッセージを。とにかく、番組やホームページを一回見ていただきたいですね。「もしかして、自分や周囲の人の問題かもしれない......」と関心を持っていただけたら、なにか役にたてることはあるとおもいます。・・でも、当事者とどうつながっていくのか、どうやって情報をだしていくのかということに関しては日本のどのテレビ番組よりも本気です。いまの時代って、行政やお上がなにかをしてくれることを望むというのがすごく難しい。そのなかで、自分たちが社会や地域をどう変えていけるのか、その行動が問われる時代になってきています。・・●ハートネットTVEテレにて毎週月曜から木曜の午後8時~8時29分に放送中。再放送は翌週午後1時5分~1時34分。ホームページ:「NHK福祉ポータル ハートネット」(http://nhk.jp/heart-net)この記事を筆者のサイトで読む 【BLOGOS】 本文が長いので中抜きをして転載しています。リンク先の本文と照らし合わせてご覧ください。 いよいよ月末、来週は七夕ですね。 にほんブログ村 にほんブログ村
2013.06.29
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強盗事件被告、発達障害判明で猶予刑に減軽 宮崎県高鍋町のコンビニ店で金を奪ったとして強盗罪に問われ、1審・宮崎地裁で懲役3年の実刑判決を受けた同町の無職男性(22)の控訴審判決が18日、福岡高裁宮崎支部であった。 原田保孝裁判長は「1審判決後、発達障害と診断されたのを契機に保護者の理解が深まり、監督が期待できる」などとして1審判決を破棄し、懲役3年、執行猶予4年の判決を言い渡した。 判決によると、男性は昨年7月22日、同町内のコンビニ店で、店員に包丁を突きつけて「札を出して袋につめろ」などと書いた紙を見せ、12万3000円を奪って逃げた。 原田裁判長は、1審判決後に保釈された男性が発達障害と診断されたという弁護側の意見書を採用。 犯行の態様には障害の影響が考えられ、「被告に厳しい非難を向けるのは酷だ」と指摘。 さらに、「男性は反省を深めるとともに、看護師をしている母親ら周囲の協力を得ながらボランティア活動をし、更生の道を歩き始めている」などと減軽の理由を述べた。(2013年6月19日 読売新聞) 事件を起こし、保釈後に発達障害と診断されたとは、それまで、全く保護者でも障害に気が付かなかったということに。。 実刑がその後の診断で軽減される、勿論、障害に対する理解・許容は求められても、犯行そのものの凶悪性もその枠内で留めてしまうのも心配です。 原因解明と再発防止に努めて頂きたいですね。 昨日は末っ子、青空の下、陸上大会、頑張りましたよ。 忙しない週末でなければ、観に行きたかったほどです。 でも、また今後もきっと、チャンスがあることでしょうね。
2013.06.23
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【著者は語る】そよ風の手紙・代表理事 新保浩氏 □「そよ風の手紙 自閉症児りょうまとシングルファーザーの18年」 ■息子に教わった忘れかけたもの 「17年間勤めた仕事を辞めることは、やはり勇気が要りました。でも、迷いはなかったのです」 私は現在48歳。世間でいう働き盛り、そして、重要なポストに就く年代です。当然、就職難が続く日本の状況も理解しています。そんな中、昨年9月、一般企業の工場長として長年勤めてきた職場を退いたのです。 私には、18歳になる一人息子がおります。彼は知的障害と「自閉症」という脳の機能障害を、併せ持っています。そしてわが家は父子家庭。同居する両親は80歳を超え、父は認知症、母は車いす生活です。24時間稼働の工場管理の仕事と息子と両親の介護のはざまで、綱渡りをしながらの毎日。しかし、息子が小学4年生の時、それまでの生活を継続できない現実と直面したのです。それは、息子の成長と両親の老いのアンバランスでした。このため、息子は平日施設で過ごし、週末時間を父子で過ごすこととなります。 小学1年生から、父子家庭となり、彼との日々をホームページ(HP)でつづってきました。息子との時間を積み重ねるうちに、息子からたくさんのことを教わっている自分に気付いたのです。それは、"真の幸せの意味"や"時間は命そのもの"などなど、人の心の奥にある忘れかけたものを教えてもらったのです。 今春、息子の高校卒業を機に、再び一緒に地元での生活に戻すため、退職を決断。新たな生活に入りました。 でもこれは思い付きでなく、3年前に計画をし、自ら新たな法人の立ち上げや、生活資金のストックも含め、準備を進めてきた中での決断です。 本書は、12年間67万アクセスのHPをベースに、息子との日常を通し気付かされた"誰もが持っているはずなのに現実の忙しさの中忘れかけていること"をつづっています。 そういう意味でも、障害のある方の関係者のみならず、さまざまな方にお読みいただきたい本なのです。(1400円 マキノ出版) 【送料無料】そよ風の手紙 [ 新保浩 ]【プロフィル】新保浩 しんぼ・ひろし 1965年神奈川県生まれ。一般社団法人そよ風の手紙・代表理事。神奈川大学工学部建築学科を卒業後、一般企業に勤めながら、ウインドサーフィンの実業団に所属。94年、長男、りょうま(綾麻)誕生。98年、りょうまが自閉症と診断される。 現在は、社会福祉士として、福祉の壁を越え、みなが笑顔で暮らせる社会を作るための事業活動を行っている。[Sankei biz] 反響の大きい記事だったので、別のクリップもアップさせて頂きます。 穏やかなお父さんの決意には、背景にご両親のこともあり、その中でも、前向きに、我が子の為に挑む姿勢には、見習う要素が多々あるようで頭が下がる思いです。 今日は末っ子、台風一過の青空の元、陸上大会へ初出場、早朝から出掛けています。 思春期特有の難しさもありますが、決めたことは精一杯に挑んで欲しいと思います。
2013.06.22
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菊池桃子 離婚から1年半...バリアフリー新居へ引っ越しの理由 プロゴルファー・西川哲(45)との離婚から1年半、この5月に菊池桃子(45)は新居へ引っ越していた。 「彼女がこだわっていたのは、"子供たちの通学に便利なこと"でした。引っ越しにあたっては、子供たちとも相談して決めたそうです」と菊池の知人は語る。 菊池には16歳で高校1年生の長男と、11歳で小学6年生の長女がいる。 新居は土地35坪、延べ床面積140平米と、以前の家の半分ほどで、近所の不動産業者によれば「土地・建物で1億2千万円前後」。 決して安くはない物件を、菊池はローンを組まずに購入したという。 また、新居は徹底したバリアフリー設計だが、それは長女のためだという。 先日、菊池は新聞のインタビューや自身のブログで、自分の病気や長女の障害について明かしたのだった。 長女は、乳児期に脳梗塞になり、左手足に麻痺が残った。健康増進クリニックの水上治院長は次のように語る。「乳幼児期の脳梗塞も成人の脳梗塞と同じく、後々まで後遺症が残ることがあります。手足の麻痺や感覚障害、言語障害などです。しかし、子供たちの体は発達途中ですので、リハビリなどをきちんとすれば、手足の障害なども改善する可能性が高いのです」 長女は現在すでに歩けるようにもなっており、都内にある肢体不自由児を対象にした特別支援学校に通学している。 送り迎えは菊池が付き添っているが、以前の住居に比べると、新居は通学距離が数分の1に短縮されたそうだ。 6月4日、彼女はブログにこうつづっている。《私自身にも、特定疾患(シェーグレン症候群)の診断がくだり......、(中略)お陰さまで私の病気は薬で上手くコントロールできています!病気、障がい、格差......等々の壁があっても、より良いキャリア形成ができるように...策や可能性はいろいろ有りそうです!》 また、同日の産経新聞のインタビューでは《人はハンディキャップを糧に『勉強しよう』『元気になろう』と努力する。だから輝けるんです》と語っていた。 この4月には、キャリア件の普及を目指して設立されたNPO法人の理事にも就任。 苦境にめげず、前へと歩む菊池。 母子の新生活はこれからもっと輝くはずだ。 [livedoor]すべてのトピックスをみる - livedoor トップページ 菊池桃子さん、大人しく可愛らしい印象でしたが、結婚して母となり、大学院を目指したりと、また育児を通しても、更に輝かしく、頑張っていますね。 私の友人でも離婚して頑張っている人がいますが、子どもができての離婚は大変なこと。 それでも、一人でも頑張れるって、産んだ母だからこそできることなのかと、母の強さを感じますね。 昨日は、裕大、ピアノの後に駅前に、お父さんとラーメンを食べに行ったら、近隣に住む高専時の同期にバッタリ・・。 意外に、休日にバッタリ、お互いにビックリしながらも、嬉しい再会だったようです。
2013.06.16
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生け花レンタル契約で子どもたちを支援 15日に開幕するウイダーFリーグが、今季から「フラワープロジェクト」を展開することになった。 生け花のプランター「花咲きラクダ」をレンタル契約(月額3780円)でチームやサポーターなどに販売し、収益の一部をリーグの強化・普及と、障害を持った子どもたちの支援活動に充てる。 14日に代々木第1体育館で行われたキックオフカンファレンスでは、さっそく色とりどりの花が会場を華やかに飾った。 将来的には日本全国のホームタウンでの展開を目指しており、一般社団法人チャイルドライフの近藤洋介マネジャーは「まずは自閉症や知的障害のある子どもを試合観戦につれてきたり、将来的には施設の建設にもつなげていきたい」と話していた。[number web.] レンタル業もかなり多方面に普及してきていますが、生花のレンタルとは、またよく考えたものですね。 自閉症や障害児の試合観戦は、裕大も参加するよりは、観戦の方がホッとするようで、まずは、観戦してルールに馴染むことからでしょうかね。 こういう前向きな活動は、より多くの子供たちに、参加できるチャンスを願わずにはいられません。 6月も半ば、雨も一休みの穏やかな週末です。
2013.06.15
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発達障害支援の教諭に研修、埼玉県がスタートへ 埼玉県は県内すべての小学校を対象に、発達障害の支援で中心になっている教諭向けの研修を12日、スタートさせる。 発達障害の児童は外見ではわかりづらく、周囲が早めに気づいて対応する必要がある。 研修では医学知識や療育方法を学び、学校側の理解を深める。 研修の対象はさいたま市を除く718校。 県福祉部によると、これだけ大規模な実施は全国でも珍しいという。 3年間の事業で初年の対象は約250人。 日程は3日間で、医師や臨床心理士らに基礎的な知識を学ぶほか、地域の支援態勢の把握、保育士との意見交換などを行う。 また、小学校低学年の学級担任を対象に講義を行う基礎研修や、校長などの管理職向けの研修も行い、学校全体で支援する態勢づくりを進める。 ほかにも、保育所や幼稚園向けの研修や保護者を対象にした相談会、専門的な受け入れ拠点の整備などを進めている。 保育所や幼稚園ではしっかりと対応していても、小学校に十分に状況を引き継げないといった課題もある。 県福祉政策課は「小学校では発達障害の知識が少ない状況にあった。保育所や幼稚園と情報を共有し、しっかりと対応したい」と話している。 ◆発達障害 知的発達の遅れを伴わない発達の遅れのこと。脳機能の障害で幼少期に発現するとされる。読み書きなどの習得が困難な学習障害(LD)、衝動的に行動しがちな注意欠陥・多動性障害(ADHD)、対人関係が苦手な高機能自閉症などがある。(2013年6月8日18時37分 読売新聞) ここまで、充実した教諭の研修、期待や願望はあっても、なかなか実現には至らずだったので、埼玉県の思い切った取り組み、素晴らしいと思います。 現場や保護者の声も恐らく繁栄されての実践、今後の経過を見守りたいし、全国的にも是非展開していって欲しいですね。 昨日は末っ子の三者面談に夫が出向きました。 土曜に学校があると、自ずと生活が充実してくるので、やはり、土曜登校は有難いことです。
2013.06.09
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心の成長 見つめた3年 発達障害の子 ドキュメンタリー 発達障害を持つ子供たちが集まる江東区内の通所施設を舞台に、子供たちの成長と、それを見守る大人たちを追ったドキュメンタリー映画「世界一すてきな僕たち私たちへ」が完成した。 約3年におよぶ取材で、撮影時間は約100時間。8月に江東区文化センターで上映されるほか、有料で自主上映会の実施も受け付けている。 監督を務めた宮崎信恵さん(70)は「子供たちの体と心が成長していく様子を見てほしい」と話している。 制作は、宮崎さんが社長を務める映像制作会社「ピース・クリエイト」(江東区)。 働く親のニーズに応えようと1995年に開設された同区内の放課後等デイサービス事業所「こぴあクラブ」が舞台で、NPO法人が運営している。 宮崎さんは、健常者と隔てられがちな障害者の現状を伝えたいと、4年前に制作した前作で、福岡県の福祉作業所を取り上げた。 その試写会にこぴあクラブの関係者が訪れたことがきっかけで、宮崎さんは発達障害児が放課後に通う施設があることを知ったといい、「障害がある子供たちの内面をもっと伝えたい」と取材を始めた。 江東区内に2か所あるこぴあクラブの施設には、小学1年から高校3年までの発達障害の子供たち約70人が通っている。 映画では、親と離れる不安から、出かける母親にしがみついて叫ぶ中学生の少年や、登った木の枝から飛び降りるかどうか、20分近くも葛藤を続ける少年など、クラブに通う子供たちの様々な表情が収められている。 また、子供たちだけではなく、献身的に子供たちに向き合い、食事を作ったり一緒にお風呂に入ったりするスタッフの姿、悩みながらもスタッフやほかの子供の親たちに支えられて前向きになっていく親など、周囲の人たちにもカメラは向けられた。 宮崎さんは撮影を通じて、「こぴあの子供たちは自分の言葉ではうまく表現できないけれど、豊かな感情がある」といい、「障害があっても、それまでの自分を超えたいとの葛藤があり、それを超えて成長していくのは健常者と変わらない」と話している。 8月5日に行われる江東区文化センターの上映会は、前売り券が大人・大学生1000円、中高生や障害を持つ人は500円。 ピース・クリエイトは自主上映会を実施する団体などを募集している。問い合わせは同社(03・3699・4883)。(2013年6月2日 読売新聞) 以前にもご紹介していた作品ですが、いよいよ公開に向けて準備が整ってきています。 上映予定が夏休みなので、家族で、話題にできる作品になりそうですね・・。 少しずつ梅雨前線も活発になり、湿気の多い不快感を増す陽気となってきています。 関節の節々に、胃腸の不調と、体調の異変にも気を付けていきたいですね。
2013.06.08
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公立高校の週6日制に、ネット上でも87%以上は「いいと思う」と後押し!東京23区内の私立高校の多くは、週6日の授業を実施している。 現在、全国の高校生にとっては週5日制が当然のこととなっているが、それでは一体どうして23区内の私立高校では、土曜日も授業を行っているのだろうか。これらの私立高校に通っている生徒の保護者や教師たちの中には、しっかりと子供たちに教育をしていく上で、そういても週5日では時間が足りないのではないかという懸念が共有されているようだ。 折りしも、2月には下村文部科学大臣が公立学校の週6日制の導入について、具体的な検討に入ることを明言した。 総合的な学習で、教育レベルの水準をもっと高めていくためには、現状様々な改善案が存在している。 その中で、際立って週6日制が注目されるようになったが、国民はこのことについてどう考えているのだろうか。 livedoorネットリサーチでは「公立学校を週6日にすべきだと思う?」と題してアンケートを実施し、247件の回答が寄せられたことが分かっている。 内訳を見てみると「思う」と回答したのは、全体の87.9%の方々。それでは、何故週6日制に賛同しているのか。寄せられたコメントを引用して考えていきたい。 ・それと同時に、教員がやるべき仕事を減らしてやれ。まともな教育はできる状況ではない。 ・ただし半ドンであるべき。当時は土曜が一番充実してたよ。 ・週6日にしても年間休日は通常の企業よりも多い。 ・【脱ゆとり】を目指す以上、【週6日】にしないと【カリキュラムが消化できない】だろうね。 コメントを寄せている方の中には、かつて週6日制が当然とされていた時期に学生だったという方もおられるようだ。 このような方のプラス思考のコメントは、この制度を復活させるために市井からの後押しになることだろう。反対に、「思わない」としたのは、全体の12.1%の方々。 ・結局土日も塾通ってりゃ一緒なんだけど、今さら週6日に戻すってのもきつい話だな。結局学校通わせてもろくな授業出来ないなら、今のままの方がマシって気するわ。 ・ゆとりも酷かったけど、結局政治家の人気取りで右往左往するのは現場と子供。いい加減にして欲しいものだ。 ・親でさえ週6とかしんどい。ましてや子供。土日フルに遊んで学ぶことの方が多いと思います。こちらの意見では、子供たちが情勢に振り回されていることについての懸念の声が目立っていた。 確かに、週5にしても週6にしても、元々は大人が都合によって定めたもの。 子供のためを思ってのことだが、そこに子供たちの意思は反映されていない。 このまま公立高校が週6制になった場合、単純に授業の日数は増えるので子供の学力の上昇は期待出来るはず。 後はもしも週6に戻った場合、どうやって子供たちのモチベーションを下げずに勉強に目を向けさせるかが、各公立高校の教師たちにとっての課題になるだろう。(livedoor news) ゆとり教育にすっぽり嵌った平成生まれの子供たち、特にそれは小学校から中学を公立で過ごした場合が、その後の上級校への教育に影響が出ているように思います。 大人の一存で子供たちの教育の有り方を決め、実際に現場でどのような影響が出るか、出たかを見守らずに結果的にその良し悪しを語るのも不甲斐ない気がします。 要は、その時代にゆとり教育に嵌った子供たちを、どう導いていくかが大切であり、今後の課題ともなりそうです。 【送料無料】「学ぶ力」を取り戻す [ 寺脇研 ] 昨日は、ちょうど通りすがりに、旧居に咲き始めた紫陽花を見て来ました。 バタバタと引っ越したけど、裏切らずに花々は、季節毎の楽しみを咲かせてくれます。 心和むひと時でした。
2013.06.02
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