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「メールやプリント活用を」 前橋で発達障害学生の支援講演 コミュニケーションを取るのが苦手とされる発達障害のある学生の支援について、県発達障害者支援センター前所長の安田淑美さんが十日、前橋市の群馬大学荒牧キャンパスで講演し、大学関係者ら六十人が聞き入った。 安田さんは、発達障害のある人は、口頭での指示を曖昧に受け止めがちで混乱を招きやすく、「メールやプリントの活用を」と明確な伝達が有効だと提案。 障害に配慮した授業であれば、障害のない学生にもわかりやすくなると訴えた。 会場からは、発達障害のある学生との接し方に悩む教員から「コミュニケーションがまったく取れない学生が就職のため資格の実習を受けないといけない。どう支援すれば」「学生に障害者手帳を取るよう勧めると本人に自覚がないためトラブルになる」などと質問や悩みが相次いだ。 発達障害への支援を大学関係者に考えてもらおうと、群大健康支援総合センターが主催。 群大には発達障害と診断された学生が毎年、数人入学。 診断を受けていないが障害があるとみられる学生も増えているという。 センターの竹内一夫教授は「従来の中退者の中には発達障害のある学生が少なからずいたはずだ」と話している。 (東京新聞) 少しずつの進歩が教育現場でも進んでいる、今まで全く関知されていなかった部分に踏み込むことで、過去でできなかったことを認識し、現在から未来へと伝承、継続支援が整っていくのでしょうね。🌠
2014.01.31
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親の「こうしないとダメよ!」は子どもの心に深刻な影響を与えると判明 わが子可愛さのあまり、つい「こうしないとダメよ!」「これにしておきなさい!」なんて口出しをしてしまうのが親というもの。とはいえ、親からすれば"愛しているがゆえの口うるささ"。子どもにとっては何の悪影響もなく、"親の愛情"と受け取ってくれるだろう......と信じてしまいますよね。ところが子育て情報サイト『MIND』にて、児童精神科医の佐々木正美先生によると、子どもは親の過剰な期待に"自分は親に信じられていない"と感じるとのこと。そのままでは、自分も他人も信じられない子に育ってしまうのです。 ■過剰期待は「あなたを信じていませんよ」というメッセージ子育てで1番大切なのは、"人を信じる力と自分を信じるカ"を育てることだという佐々木先生によれば、「子どもは自分を信じてもらうことによって、信じてくれた人を信じます。そして自分が信じられたことによって、自分を信じることができるのです」とのこと。 自分を信じる子になるためには、親が子どもを信じることが大切なんですね。 胸を張って、「私は子どもを信じている」と思う親も多いでしょう。では"子どもの将来のために"と、たとえば「運動にそこまで力を入れなくていいのよ」「テストで10番以内に入らなくちゃ」「人前ではもっとしっかりして」なんて口出ししていないでしょうか? 佐々木先生によれば、「自閉症の研究で有名なレオ・カナーという教授は、子どもに対する過剰期待は、親がどんなに子どもの将来を案じての愛情であるつもりでも、子どもに伝わるメッセージの本質は "拒否"だと言うのです。現状のあなたに満足しないということが過剰期待なのだから、その満足しないという部分が伝わりやすいんですよ」とのこと。 親の過剰期待を、子どもは「あなたを信じていませんよ」というメッセージに受け取ってしまうのですね。 ■"子どものため"のつもりが"親のため"親がいくら"子どものため"と思い込んでいても、実際は子どもが自ら望んだことではありません。 たとえ「あなたのためよ」と口で言われたとしても、子どもが納得するのは無理な話です。 「ママの言う通りにしなければいけないということは、今の自分ではダメということ」。こう考えるのは、思えば自身の子ども時代も同じではなかったでしょうか。 佐々木先生も「(親が)自分の考えは間違っていないんだ、こうするといい子になるんだというふうに思っていることが、実は自分の望んでいる子どもになってほしいという気持ちからきていることがあります」とのこと。"子どものため"が"親のために"になっているのですね。 ■「そのままでいい」という愛情を もちろん一定の努力は必要です。 では、親はしつけや教育をする上で、過剰にならないよう、どう声かけをしていけばよいのでしょうか? 「それはこうしなくちゃね、こうできるといいね、と子どもに言いながら、そうしなくても、できなくてもいいよということを言ってあげることです。こうなったらいいのであって、こうならなくちゃいけませんというのは、私は拒否につながると思っています」と佐々木先生。 自分を信じることができなければ、挑戦にも挫折にも弱くなり、他人を信じることができなければ、健全な人間関係も築けません。 このような"学力でははかれない生きていく力"をつけるためにも、そのままの子どもを信じてあげたいですね。 【ameba news】 佐々木正美 著「育てたように子は育つ」相田みつを 書|小学館(日本)【楽ギフ_メッセ入力】【楽ギフ_のし宛書】【楽ギフ_包装】 【新品】【2500円以上購入で送料無料】【新品】【本】【2500円以上購入で送料無料】自閉症児のためのTEACCHハンドブック 佐々木正美/著 学力でははかれない生きていく力、まさに人間力をつけさせてあげることが何より大事、 the way you are...そのままでいい、 人間力の自信がついてくれば、自ずと学習への興味も湧いてくるのでしょうね。 子どもの明るい笑顔が何よりですね。🌠
2014.01.30
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元ヴォルカ・西さん、知的障害者サッカー日本代表コーチに就任 サッカー元ヴォルカ鹿児島の西眞一さん(40)=姶良市職員=が、8月にブラジルで開かれる知的障害者の世界選手権に挑む日本代表コーチに就任した。 姶良市役所で28日、記者会見を開き、「日の丸を背負って戦う選手が力を存分に発揮できるよう貢献したい」と抱負を述べた。 西さんは九州リーグで9度得点王に輝き通算266得点の最多記録を持つ。 引退後の2010年11月から、鹿児島県内の知的障害者チームで監督を務める。 世界選手権ブラジル大会はサンパウロ市を中心に行われる計画で、16カ国の参加が見込まれている。 日本は前回大会の10位を上回る成績を目指す。 (記事全文は29日付南日本新聞、またはモバイルサイトでご覧になれます)【南日本新聞社】 8月のイベントですが、今から準備して、素晴らしい試合になると良いですね。🌠
2014.01.29
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発達障害への理解深める講演会 31日、町屋で 発達障害について広く知ってもらおうと、荒川区は31日、同区荒川のムーブ町屋で、発達障害の子供を持つシンガー・ソングライター、うすいまさとさんの講演会を開く。 うすいさんは自閉症の長男、アスペルガー症候群の次男、ウエスト症候群(点頭てんかん)の長女を持つ。 長男が4歳の時に自閉症と診断され、子育てに専念するため、一時、音楽活動を休止。 その後、気持ちや考えをうまく言葉で表現できない長男の気持ちを受け止め、その声を伝えようと、曲作りやコンサートを再開した。 講演では、これまで子育てをしながら、困難にどのように対処したかなど、自身の体験を語る。 午前10時~正午。参加無料。事前に荒川たんぽぽセンター(区立心身障害者福祉センター、03・3891・6825)へ申し込む。先着250人。(読売新聞) うすいさんの地道な活動は今までもアップ(ここ と ここ)していましたが、お父さんの立場での講演会も珍しく、興味深いですね。🌠
2014.01.28
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働く体験通じ「適職」知る 自分の障害特性に合った働き方を見つけることが、就労への近道となる。 去年12月3日、東京大先端科学技術研究センター(先端研、東京都目黒区)にある研究室。 大きなテーブルについた男女10人が、仕事の合間の雑談を楽しんでいた。 「一番使われる手話って何だろうね」と、口と同時に手をしなやかに動かしながら女性が問いかける。 発達障害、感覚器障害、肢体不自由......。全員が何らかの障害がある。 障害がある学生はアルバイトなどの就労経験が乏しく、仕事への具体的なイメージを持てないまま就職活動に臨む場合が多い。 そこで先端研の人間支援工学分野では、障害学生や卒業生ら約30人をアルバイトや非常勤職員として雇用し、研究室の補助作業などに携わってもらうプロジェクトに取り組む。 先端研の近藤武夫准教授(37)は「発達障害が3分の1を占める。職場で『合理的配慮』を求める当事者として、どのような配慮を受ければ働けるかを、実体験を通して理解してもらうのが目的」と話す。 仕事の内容は、近藤准教授が文部科学省と共同で進める教科書デジタル化など。 就労時間や研究室に通う頻度は、各自がそれぞれのペースで決める。 デジタル化作業の中心になっているのは桑原拓磨さん(31)(仮名)。 広汎性発達障害の診断があり、精神障害者保健福祉手帳を取得している。 東大に入学したが、対人関係を築いたり、限られた時間の中で優先順位をつけたりするのが苦手だった。 それでも、「他人に助けを求められなかったし、自分に困難な部分があることを認めたくなかった」と振り返る。 休学期間を含め、9年間かけて大学を卒業。 去年7月から週に1日、研究室で働き始めた。 「チームで働けるようになった自分を評価しているし、過剰に集中して体調を崩さないよう対処できるようになってきた。 焦りもあるが、今は着実に進むべき時」。 桑原さんは、自分に言い聞かせるように言葉を選びながら説明してくれた。 去年4月から、企業に義務づけられる障害者の法定雇用率が1・8%から2%に引き上げられた2016年からは「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」が施行され、障害者への合理的配慮が義務化される。 ただ、近藤准教授は「障害に合わせた働き方を認め、多様性を受け入れられる社会へ変わらなければ、障害者は排除されてしまうだろう」と指摘する。 発達障害の就労問題に詳しい梅永雄二・宇都宮大教授(58)によると、苦労して就職しても、仕事とのミスマッチで離職してしまう発達障害の学生が多いという。 「入学後の早い時期からインターンシップ(就業体験)を通して、いろいろな仕事を試すことが重要。 障害特性に合った職種を選ぶジョブマッチングの視点が求められる」 (読売新聞) 障害の特性に合った職種というよりは、もはや個性に合った職探しと言った方が分かりやすいですね。 地道な取り組みが何より大事、定職できるように職選びも慎重に、ですね。🌠
2014.01.27
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知的障害者詐欺:「更生への体制整う」 県支援委の計画評価 「被告の更生を支援する体制が整えられている」。 精神、知的障害があり、詐欺罪に問われた男性(48)に対し、 松江地裁益田支部が23日に言い渡した懲役1年、執行猶予4年の判決。 矢作泰幸裁判官は「県障がい者調査支援委員会」がまとめた被告の支援計画を評価した。 比較的軽微な犯罪を重ねた障害者を地域で支援していこうという取り組みで、支援委が関わった初めての裁判。【毎日新聞】 「県障がい者調査支援委員会」という見守り支援の器が各地で整い、障がい者の半永久的な支援計画が成されることで、社会で孤立することなく平穏な生活の自立が確保できるといいのでしょうね。🌠
2014.01.26
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サンクトペテルブルグに自閉症の人たちを支援するセンター開設 サンクトペテルブルグに、自閉症の人々のための教育センターがオープンした。同センターの目的は、自閉症の人々を援助すること。同センターは、自閉症の人たちが、周囲の人々や社会生活に適応するために支援する。 センターを設立する案はずいぶん前からあった。 実現を加速させたのは、アントンという自閉症の男の子のドキュメンタリー映画だった。 この映画は絶賛され、ヴェネチア国際映画祭などでたくさんの賞を受賞した。 センターの開設式には、、映画の主人公のアントン君も出席し、テープカットを行ったが、その後、興奮して退席した。 監督のリュボーフィ・アルクスさんは、アントン君に出会うまで映画を撮ったことはなかった。自閉症の男の子との偶然の出会いが、アルクスさんの人生を変えた。アントンの映画がテレビで放映された時、大勢の視聴者が強い感銘を受けた。そして、アントンの支援金として、放送中にSMSを使って約5万ドルが寄付された。そしてその支援金で、アルクス監督はロシア初の自閉症の人々のためのセンターを開設した。 センターでは、自閉症の人たちが手に職をつけるために絵画、工芸、手芸などを教えている。 アルクスさんは、自閉症は病気ではなく、特質であり、治す必要はないと考えている。監督は、自閉症の人たちは一般の人たちに、一般の人たちは自閉症の人たちに、ただ適応すればよいだけだと主張する。 センターは自閉症の子供たちだけでなく、自閉症の大人のためにも設立された。なぜならロシアは、自閉症の子供たちのケアには真剣に取り組み始めたが、大人の自閉症の場合の道は一つ、神経・精神病患者のための施設へ行き、一生を終えるしかないからだ。 さらに別の問題もある。それは、神話と偏見だ。一般的に、自閉症の人々は引きこもりであり、他人との交流を望まないと考えられている。センターの課題は、この神話を払拭することだ。一度でも自閉症の人たちと接する機会を持ったならば、彼らが興味深く、ポジティブであることが分かる。また彼らは、誰よりも忠実な友人となる。自閉症の人たちと交流したなら、彼らが家族や友人たちにどれほどたくさんのものを与えてくれるかが分かるはずだ。 自閉症の人々は、才能豊かで、独創的だ。そのため、自閉症の人たちの中には、才能ある数学者やコンピューターの天才、また偉大な作家や画家などがたくさんいる。ただ、彼らが周りの世界に適応するために手を差し伸べるだけでいいのだ。なぜなら彼らは信じやすい純粋な人たちだからだ。 ペテルブルグのセンターでは、自閉症の人たちの考え方を変えようとはしない。ただ彼らが自分の場所を見つけ、自分の知識を使い、友人と出会うことができる新しい世界をプレゼントするために力を尽くしている。【ruvr】 人生、生きていれば色々な出逢いがあり、気付きがあるものですね。 自閉症者に自分の場所を見つけ、自分の知識を使い、友人と出会うことができる新しい世界をプレゼントするために頑張る姿勢、まるで親心で頼もしいばかりですね・・。🌠 更新時、92万アクセス突破しております。いつもご訪問にコメント、恐れ入ります。 ^^) _旦~~
2014.01.25
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認知症をゲームで診断 ボストンのゲーム開発会社、Akili Interactive Labsが製薬会社大手ファイザーと組んで「プロジェクトEvo」というiOS用のゲームを開発した。 アルツハイマー病の兆候を検出することができるのではないかと期待されている。 100名の被験者は自宅でゲームを一か月間楽しむことでテストに参加した。 iPhoneまたはiPadを前後左右に傾けて画面上のエイリアンを操作しながら、同時に近づいてくる物体を画面上でタップするタスクをこなしていくことが求められる。 次第に速くなったり遅くなったり、難しくなったり簡単になったりするように設計されているという。 反応速度などを計測して、認知症の兆候を捉えるアルゴリズムが内蔵されている。 これまで服薬支援や血液検査を継続させるためにゲームが利用されたことはあるが、ゲームを使って診断するという試みは珍しい。 今後、ADHD(注意欠陥過活動性障害)や自閉症の診断への応用も検討されているとのこと。FDA(アメリカ食品医薬品局)の承認も求めていくという。[wirelesswire] ゲームで診断というのも、やはり興味によっても随分反応は異なってくるように思いますが、病が医療外で診断できるのは、苦痛を伴わなくていいのでしょうね。 ただ、一ヶ月も継続となると、診断後も自閉症だと固執してしまいそうなのが逆に心配ですが。。
2014.01.24
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知的障害の児童にわいせつ、NPO職員逮捕 横浜市にある学童保育を行うNPO法人の職員が、送迎中の車内で知的障害のある女子児童の下半身を触ったとして逮捕された。 強制わいせつの疑いで逮捕されたのは、学童保育を行うNPO法人の職員・阿部公一容疑者(41)。 警察によると阿部容疑者は21日午後、児童4人を学童保育から自宅に送り届ける車内で知的障害のある小学5年の女子児童の下半身を触ったり、下着の中に携帯電話を入れて撮影したりした疑いが持たれている。 警察の調べに対し、阿部容疑者は「小さい女の子が好きだった」と容疑を認めているという。 阿部容疑者の携帯電話には複数の児童のわいせつな写真が保存されていたということで、警察は余罪についても調べる方針。【日テレニュース24】 安全に学童保育から自宅へ送り届けるはずが、思わぬ残念なできごとに絶句ですね。 子どもの心の傷など全く考えもしない出来心、仕事の適性や配備箇所、また今後は更なる検査も必要になってきてしまいますね。🌠
2014.01.23
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舛添要一氏応援に片山さつき氏が突き付けた"急所2条件" 東京都知事選 自民党の片山さつき環境部会長(54)が、東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)に出馬する舛添要一元厚労相(65)を応援するための「2条件」を突き付けた。 2人はかつて婚姻関係にあった(1986年に結婚、89年に離婚)だけに、舛添氏の対応が注目されそうだ。 「ぜひ、片山さんに応援してほしい、すごい話題になる」 安倍晋三首相は19日、都内のホテルで開かれた党大会の会場で、片山氏に対し、舛添氏の応援をこう要請したという。 これに対し、片山氏は党大会後に記者団のぶら下がり取材に応じた後、自身のブログで「2つの問題があって」と、次のように真意を説明した。 「まず今回の(2020年東京)五輪は、オリンピックだけでなく、パラリンピックがあり障害者の問題が非常に重要ななかで、現時点では舛添氏は、障害をお持ちのご自身の婚外子の扶養について係争になっており、これをきちんと解決していただくこと」 舛添氏は96年に3度目の結婚をし、2児をもうけている。他に日本人女性との間に婚外子がいるという。片山氏はさらに続けた。 「自民党として、提言し、法改正につなげた生活保護問題で、家族の絆と自助・共助・公助を基本とする保守政党の自民党の理念に照らせば(舛添氏には親族の扶養義務の問題も過去にさかのぼってある」 この件は、舛添氏が先週14日、都庁で行った出馬会見でも記者から質問されている。 舛添氏は生活保護に関する一般論も交えながら、「それぞれの家族に、それぞれの歴史、葛藤がある」「市役所にも説明して『こういう状況なんです』と申し上げた」「私は銀のスプーンをくわえて生まれた子供ではなく、大変、母子家庭で苦労しました」などと答えている。 片山氏はブログで「こういう問題をきちんと解決していただいて、気持ちよく応援したい、ということを申し上げております」と説明している。 都知事選で一歩リードとみられる舛添氏だが、小泉進次郎復興政務官に「党を除名された方を支援することも、支援を受けることもよく分からない。応援する大義はない」と明言されたばかり。片山氏の厳しい2条件は新たなダメージになるのか。【zakzak】 今回の都知事選も思わぬ展開へ、舛添氏、この厳しい状況をどう潜り抜けるのでしょう。 そして、私たち都民も厳しい選択を求められていますね。🌠
2014.01.22
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「餃子の王将」で知的障害の若者奮闘 前社長の思い胸に 「餃子(ギョーザ)の王将出町店」(京都市上京区)で、知的障害のある若者が奮闘している。 4年間、辛抱強く腕を磨き、いつか店主になるのを夢見る。 同店の井上定博店主(64)が付きっきりで指導中だ。 若者の応援は、殺害された王将フードサービス大東隆行前社長(72)の信念でもある。 「いらっしゃいませ!」。元気の良い声が響く。カウンター内を忙しそうに動く加治原純さん(28)だ。得意料理は天津飯とからあげ定食。鍋に向かわない時も、鶏肉の切り分け、豚肉の下味付け、タマネギの皮むき、米とぎなどと手を休めない働き者だ。 鹿児島県南さつま市出身。 京都市内の特別支援学校を卒業後、知的障害者の作業所を経て同店に。 だが当初はかなり手際が悪く、手順はバラバラ。教えられてもすぐ忘れ、注意されてばかりいた。 【朝日デジタル】 奇しくも命を絶たれた前社長の遺志が継がれて、加治原純さん、やがては店主になれるといいですね。 直向きに頑張る姿勢は、必ずや実になると信じて・・・。🌠
2014.01.21
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「累犯障害者」の孤独な人生 還暦後に知的障害と判明するケースも 知的障害などがあって犯罪を繰り返す「累犯障害者」の救済の動きが広がりつつある。 だが、共通するのは「孤立」や「貧困による生きづらさ」を抱えている点で、刑務所は身寄りのない人々にとって"安住の地"という声もある。 東京都葛飾区の社会福祉法人「原町成年寮」が運営する都内60カ所以上の施設には、知的障害者344人が暮らしている。 2011年以降は累犯障害者7人を受け入れ、新たな人生の伴走をしている。 東京都出身のノボルさん(仮名・65歳)は2年前、静岡刑務所を出所した。 50代を迎えてから7年間スーパーで万引きを繰り返した末、窃盗罪で懲役1年を言い渡されて服役した。 それ以前も、服役こそ免れてきたが、万引きの常習者で、留置場に10回以上入っている。盗むのはたいてい弁当やカップ麺、缶コーヒーなど。冬場はジャンパーやズボン、靴下にも手を出した。 なぜなのか。「食いたいから。人間が生きていくためには食べなければならない。でも、他人の物を盗(と)るのはよくないですよね」 記者の質問に答える口調は常に柔らかく、「ハイハイ」「わかりました」と人当たりが良い。 だが実際は重度の知的障害者で、それが発覚したのはわずか2年前のこと。刑務所での知能検査の結果は知能指数(IQ)32だった。 小中学校は普通学級に通い、義務教育終了とともに働いた。靴屋の店員、ボイラー点検、ゴミの収集......。職場の人間関係につまずきがちで、嫌気がさすと辞めた。生活に困らなかったのは両親と3人、親戚から借りた一軒家で暮らしてきたからだ。 53歳のとき、父が浴室で倒れて亡くなった。翌年に母も病死した。生活費だった親の年金が途絶え、ノボルさんも腕が動かなくなって日雇い労働ができず、飢えをしのぐために盗むようになった。 2年後、それまでは家賃5万円の滞納に目をつぶってくれていた親戚に家を追い出され、仕方なく公園内の小屋へ移った。生活保護を受けようと役所に2回ほど相談に出向いたが、「まだ働けるのでは」と言われて帰ってきた。冬の厳しい寒さで両足の指が壊死し、病院に運ばれて切断した。入院費を支払うために生活保護を申請してもらったが、退院後に受け取り方がわからず、それっきりになった。 数年間にわたるホームレス生活は、スーパーの警備員に万引きを通報されて逮捕、実刑判決となり、幕を閉じた。ノボルさんにとって刑務所とはどんな場所だったのだろうか。「住むところと食べるもの、仕事もあって、毎日充実していました」※週刊朝日 2014年1月24日号 なんとも切ない人生でも、ここにきて障害が明るみに出て、今後の生き方に少しでも支援が向けられると良いのでしょうね。 親戚からも突き放されたことにより無碍にされた時間、切断された指は戻らないまでも、心の傷が残らずに、愉しく余生を生きて欲しいものです。🌠
2014.01.20
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笑顔で繋がったサッカーの絆(中央大学サッカー部と児童たちの交流) 「皆、笑顔だったな」 「はい」 「すごく喜んでくれたな」 「そうっすね」 20時を少し回ったところだった。 中央大学サッカー部の白須真介監督がハンドルを握る白いワンボックスカーには、間もなくJリーガーとなる皆川佑介(サンフレッチェ広島)とシュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)の姿があった。 車は浦和から八王子へと向かっていた。 この日、国立競技場では第92回全国高校サッカー選手権大会の決勝が行われた。 準優勝した星稜高校(石川)の主将で背番号10を背負ったMF寺村介は、4月から中央大学のユニフォームを着る。 白須監督が寺村の試合を見に行きたくない筈はなかった。 しかし、彼はプロ入りが決まった2名の選手と3名の3年生を引率し、さいたま市内に住む障害児童とのサッカーイベントに参加したのだ。「大震災後の東北でも、ウチのチームはサッカー教室を催しました。チームとしての社会貢献は常々頭にあります。普段は勝つための練習に明け暮れている選手たちですが、人として、大学生として、そういう経験をさせたいと考えています。特にプロはサポーターあってのものですから、このようなイベントには積極的に取り組むべきです」 会場には、自閉症、広汎性発達障害、筋ジストロフィー、レット症候群など様々なハンディを抱える約60名の児童が待ち受けていた。 サッカーのルールを説明しても理解できない少年、やりたくても体が動かない少女らが集った。 「障害者手帳」を持ち、哀しいかな"社会的弱者"とされる子供たちである。 無論、彼らがピッチに立ち、90分間試合をすることなど生涯を通して無い。 そんな少年少女の何名かは、足が使えないため手でゴムのボールを打つ<サッカー>を続けて来た。 「一度でいいから、プロを相手に自分たちのサッカーをやってみたい」。 そんなリクエストに応じたのが、白須監督であり、中央大学サッカー部であった。「どうなるんだろう...。自分は子供たちを楽しませてやれるのだろうか。果たして思い描いたことが伝わるだろうか」。 そう気に病んでいた皆川佑介だったが、持ち前の技術で、あっという間に児童のハートを掴む。 現在Jリーグ2連覇中の広島は、身長185cmで体幹が強く、ポストプレーを得意とする皆川を「今までの広島にないタイプ」として獲得した。 大学1年生の時から、皆川はDFに身体を思い切りぶつけた後、しっかりボールを収めることができた。 いわゆるタメを作れる選手である。 白須監督は語る。「周囲のアドバイスを素直に聞き、努力できる選手ですね。謙虚な男ですし、我慢が身についています。入学当初からポテンシャルは光っていましたが、先輩FWにもいい選手が多かったので、最終学年になるまでスタメンには定着できませんでした。でも、チーム内で自分は何をすべきかを見付け、一歩一歩コツコツやってきました。そういう成長を見るのは、指導者として楽しい作業でしたよ。プロになってもチームに順応し、頑張れるヤツです」 皆川はボールを使って子供と会話ができた。 児童たちはゲームをやり、PKをやりながら、これ以上ないというほどの笑顔を見せる。「病状に関係なく、自分の存在が1つでも2つでも子供たちの励みになれば嬉しいなと思いました。僕も物凄く楽しかったですし、『もっとやりたい』『もっとやりたい』と言ってもらえて、かけがえの無い時間になりましたよ」 196cmのGK、ダニエルはひたすらシュートを受け続けた。 子供たちのシュートを止めればガッツポーズをし、ゴールを許せばシュートした児童とハイタッチを交わした。 また、時には悔しがる素振りも見せた。「数え切れないくらいの笑顔を見ることができ、こちらの方が嬉しかったです。皆さん、楽しんで下さったようなので、こういう機会をもっともっと作って、サッカーをやらせてあげたいなと感じました。」 中学時代、ダニエルはサッカーを止めていた時期がある。「体育の時間にサッカー部じゃない子に1対1でボールを奪われたことがあって『こんな調子じゃ、もう無理だろう。自分にサッカーは向いていないんだ』と思って、バレー部に移ったんです。ですから、中1の12月から中2の5月までは、サッカーを離れていました」 それでも、やっぱり好きだという自分の気持ちに気付き、サッカー部に戻っている。 高校に入学するまではBチームのボランチだった。 その後、GKとして階段を上って来たが、中央大でレギュラーに定着したのは、皆川同様4年生になってからである。 白須監督は、「努力というよりは、才能でプロ選手となった感があります。 今後、本人が己の潜在能力に気付き、欲が出てくれば、飛躍的に伸びる選手だと思います」とダニエルについて話す。 辛く、悔しい思いを糧としたからこそ、彼らはほんの数分で障害児の輪に入っていけたのではなかったか。 人間としての度量の大きさと純粋さが、子供たちに伝わったに違いない。「少しでも3連覇に貢献できれば」(皆川)「一年目から必ずゲームに出て、最終的には代表としてワールドカップに出場したいです」(ダニエル) 二人は思い出の詰まった八王子のグラウンドと寮を離れ、新天地へ向かった。彼らとの時間を共有した児童たちは、おそらく一生、2014年1月13日を忘れないだろう。サッカーの素晴らしさを、選手たちの微笑みを、いつまでも覚えていることであろう。(gekisaka) スポーツを通しての交流、企画から実践と大変な流れの中で、それでも一つ一つの作業に丁寧に取り組むことで、実現できる夢もある。 そんなユートピア、いついつまでも追い求めていきたいですね。🌠
2014.01.19
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介護題材の映画上映 福岡県築上町の町民グループ「町男女共同参画ネット」と「ちぐさ・つばめの会」は18日午前10時、町コミュニティセンターソピアで、介護を題材にした映画「母のいる場所」(槙坪夛鶴子(たづこ)監督)を上映する。 槙坪監督は、20歳代で関節リウマチを患い、車いすでメガホンをとり、介護や自閉症などをテーマにした作品を手がけた。 同会のメンバーと親交があり、2011年4月には同町での映画上映会で講演。障害者としての半生と母親の介護などについて語ったが、同年9月に病気で他界した。 監督の遺志を引き継ごうと、同ネットが代表作の上映を企画した。 「母のいる場所」は2003年の作品で、フリーライターでシングルマザーの主人公(紺野美沙子)が、右半身不随の母(馬渕晴子)の介護や不登校の息子の子育てと仕事に追われる中、ユニークな有料老人ホームの施設長と出会い、母の居場所を見つける--という内容。 同ネット代表の宗晶子さん(43)は「家族の意見の対立や葛藤が生々しく描かれている。元気づけられる作品で、介護する自分、される自分について考えてもらえれば」としている。 入場無料で、整理券が必要。当日配布もある。問い合わせは宗さん(070・5418・3081)へ。(2014年1月17日 読売新聞) 今日の上映なので早速にアップします。近隣の皆さん、是非ご覧になれると良いですね。 私も以前に町田まで観に行っていましたが、色々と考えさせられるテーマです。 そして、全国的に放映される日を待ち侘びています。🌠
2014.01.18
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ジェニー・マッカーシー、息子は実は自閉症ではないとの報道に怒り 以前から息子エヴァン君が自閉症であることを公表し、同じ病気を持つ子どもとその家族のために積極的に活動をしてきたジェニー・マッカーシーが、実はエヴァン君が自閉症ではないとの報道に怒りの反論をした。 ジェニー・マッカーシー出演映画『スクリーム3』写真ギャラリー この報道は新しいTIME誌とのインタビューで明らかにされたと言われているが、ジェニーのツイートによるとインタビューは2010年のもので決して新しいインタビューではないとのこと。 また、その中では、エヴァン君が当初は自閉症と診断されなかったことなど口にもしていないと言っている。 「息子エヴァンが自閉症ではないかもしれないという、インターネットに出回っている報道はまったくの誤報で、あきれるばかりの内容です。エヴァンはUCLA神経精神病院の自閉症評価クリニックで自閉症と診断され、カリフォルニア州にも同じ診断を受けています。息子が自閉症ではなく、ランドウ・クレフナー症候群かもしれないとわたしが考えているとの記事は、無責任であり、誤報です」とのツイートをしている。 ジェニーはこの報道が、自閉症の子どもを抱えながら、勇敢に日常生活を送っている多くの人を傷つけてしまうと考え、無責任な報道をした人たちに対し、できる限りの法的措置を取るとも言っている。 エヴァン君はジェニーと元夫ジョン・アッシャーの子で11歳。ジェニーは現在、マーク・ウォールバーグの兄ドニー・ウォールバーグと交際中で、ドニーはエヴァン君のことをとてもかわいがってくれるとトークショー「ザ・ビュー」で語ったことがある。 [シネマトゥデイ芸能ニュース] 【送料無料】言葉よりずっと大切なもの [ ジェニ-・マッカ-シ- ] 関連記事を一昨年にアップしていましたが、 ランドウ・クレフナー症候群とは初耳ですが、色々とある医学用語の中でも、やはり自閉症であることに敢えて拘る。 真実は一つとは言え、さほど医学用語に振り回されなくても?という気もします。 ただ、さほど耳慣れないランドウ・クレフナー症候群よりは世間に知られてきているというだけで。 それにしてもこの美貌を保つ努力には、見習うものがありますね。🌠
2014.01.17
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就職面接 大学職員が同席 キャンパスでの支援をどう就労へとつなげるか。発達障害の学生の支援では最大の課題だ。 昨年の12月11日、雪おこしの雷が鳴り響く富山大(富山市)のキャンパスにある面談室を、卒業生の山中威男さん(24)(仮名)が訪れた。 「表情が明るいね」と職員が声をかけると、山中さんはうれしそうにはにかんだ。 他人と上手に話せない自分自身に、幼い頃から違和感を抱いていた。 大学に入学し、接客業のアルバイトを始めたが、失敗の連続。 2年生の時に訪ねた病院で、対人関係が苦手な「アスペルガー症候群」と診断された。「『そうだったんだ』と腑(ふ)に落ち、どこか安心した」 それでも特別なサポートを受けることなく学生生活を送っていたが、3年生になって就職活動が始まると、大きな壁に突き当たった。 面接で想定外の質問を受けると、言葉が出てこなくなる。 25社を受け、2社は最終面接まで進んだが、内定は取れず、「自分だけ就職できないのでは」と不安に押しつぶされそうになったという。 障害学生の相談対応窓口となる「アクセシビリティ・コミュニケーション支援室」に駆け込んだ。 支援室特命講師の桶谷文哲(ふみのり)さん(40)は「コミュニケーションが苦手な発達障害の学生は、筆記試験が優秀でも面接で落とされがち。就活と並行して卒業研究もあり、スケジュール管理が苦手な山中さんには負担だった」と話す。 昨年春、内定を取れないまま卒業した山中さんは、精神障害者保健福祉手帳を取得し、障害者雇用枠での就職を目指すことにした。卒業後も支援を続けていた桶谷さんは「一般就職でも大丈夫と思ったが、決意が固かった」と話す。山中さんは「親のことを考えるとつらかったけれども、就職できないままでいるよりはいいと思った」と胸の内を明かす。 卒業後に独学で簿記2級の資格を取るなど、真面目で粘り強いのが山中さんの長所。しかし、面接ではうまくアピールできない。大学はハローワークと連携し、山中さんの能力を正当に評価してもらうため、面接に支援室の職員の同席を許可してくれる企業を探した。 面接に同席した支援室コーディネーターの日下部貴史さん(33)は、山中さんが言葉に詰まった時に補うなどしてフォローした。「山中さんは特別な配慮を求めているわけではない。苦手な部分があることを理解してもらった上で働きたいということを伝え、発達障害への誤解を解いてもらった」と説明する。 山中さんは富山県内の企業に採用された。「仕事にやりがいを感じている」と笑顔を見せる。支援室の職員らは今も月1度、山中さんと面談し、フォローアップに努める。 桶谷さんは「特に地方では障害者雇用枠の求人が少ない。希望できる職種が狭まってしまうリスクもある」という。それでも障害者手帳に頼らざるを得ない学生がいたことが、発達障害に対する社会や企業の理解が進んでいないことを示している。(2014年1月3日 読売新聞) 自分の個性をきちんと受け入れ、前向きに挑む。 親への申し訳ない気持ちを乗り越え、自ら手帳を取得し、やがては就職というスタート地点へ。 人生はこの繰り返しにせよ、いつもいつも諦めずに前向きに歩みたいですね。🌠
2014.01.16
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「ディスレクシア(発達性読み書き障害)」とは? 「ディスレクシア」とは、知的発達に遅れはないのに、文字の読み書きなどが苦手な状態のこと。 本人は一生懸命取り組んでいるのになかなか結果が伴わないため、周囲から「努力が足りない」といった誤解を受けるケースもあるようです。 今回は「ディスレクシア」について、医師として発達障害の研究に取り組むお茶の水女子大学大学院教授の榊原洋一先生にお話を伺いました。 日本人の2~3%に見られる学習障害の一種 ディスレクシア(発達性読み書き障害)とは、学習障害(以下、LD)の一つです。 学習障害とは、「読む」「書く」「話す」「聞く」「計算する」などの学習行動の習得に著しい困難があり、努力してもなかなか学習成果が上がらないという特性を持つ障害です(※)。LDのなかでも中核をなすものが、ディスレクシアです。ディスレクシアは、知的発達に遅れはありませんが、文字の読み書きが苦手で、教科書を読んだり、ノートをとったりするのがうまくできません。 日本では、人口の2~3%に見られると報告されています。 ディスレクシアの特徴 ディスレクシアの人は、なぜ文字の読み書きが苦手なのでしょうか。 原因として、文字の意味をとらえる脳の部位の活動が低下していることがわかっています。たとえば、黒板に書かれた「さかな」という文字を見れば、多くの人は「魚」のイメージが瞬時に頭に浮かぶと思います。一方、ディスレクシアの場合は、「さ」「か」「な」というそれぞれの文字は読めても、れが「魚」のイメージに瞬時につながらないのです。反対に文字を書くとき、「『さかな』という字を書いて」と言われると、「魚」のイメージは浮かびますが、それが「さかな」という文字に結びつかない人もいます。機能が低下する部分は人によって異なります。 文字一つひとつは読めても、そこから意味を瞬時にイメージできないため、教科書のように長い文章が書かれたものを読ませると、スラスラ音読できず、通常の何倍も時間がかかってしまうことがあります。この障害の困難さを理解するのはなかなか難しいのですが、「カタカナで書かれた句読点のない文章を読む」感じだと思っていただけばよいでしょう。 最も支障をきたすのが音読や漢字の書き取りなどがある国語の授業ですが、ほかの教科でも教科書や板書の文字を読んだり、ートに文字を書いたりするのに時間がかかるため、理解が追いつかないことが多いようです。ディスレクシアの人は、会話で不自由することはないため、障害があることが周囲の人に伝わりにくく、周囲から「努力が足りない」「真剣に取り組んでいない」といった誤解を受けるケースもあるようです。そのため、ますます本人が学習に対してやる気を失ってしまうという悪循環に陥ってしまうケースがあります。 「もしかして」と思ったら、小児神経科に相談を 文字の読み書きを行うようになる年齢になっても教科書をスムーズに音読できないなど、ディスレクシアの特徴が当てはまると感じた場合、小児神経科などの専門医に相談してみるとよいでしょう。ディスレクシアかどうか判定する検査を受けることができます。ディスレクシアは、生まれつきの脳機能の障害によるものであるため、薬などで治療することができません。ただ、学習方法を工夫して子どもの学びをサポートしてあげることは可能です。たとえば、保護者が教科書を音読したテープを聞かせてあげる、教科書やプリントを拡大し、文字を見やすくしてあげるなどの方法です。アメリカの有名な俳優さんは、せりふを自分で読むことは困難なため、耳から台本を聞いて役づくりを行い、映画界で活躍しています。また、アメリカでは、ディスレクシアへの理解が進んでいて、診断書があれば、試験のときに文章を音読してくれるなどのサポートが受けられます。日本でもセンター試験において2011(平成23)年度入学者選抜試験より学習障害のある受験生に対して、試験時間の延長(1.3倍)などの特別措置が実施されています。周囲の人たちが個々の子どもに合った支援をしていくよう、日本でもディスレクシアに対する理解を広めていくことが今後の課題だと言えます。 ※学習障害とは学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。 学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。(文部科学省 1999<平成11>年7月の「学習障害児に対する指導について(報告)」より抜粋) [Benesse] 読み書きのスキルは生まれた月齢によってもかなり差が出てくるので、一概に障害とは言い切れないまでも、センター試験の受験時間延長にはかなりの理解を得られていますね。 一辺倒のやり方ではなく、個人差に合わせた融通性が、今後の理想となる教育かも知れませんね。🌠
2014.01.15
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岐阜市議、岩手山の登山口で凍死- 読売新聞(2014年1月13日01時52分) Infoseekニュース【続きはInfoseekニュースへ】 哀しい訃報が飛び込んできました。 以前、楽天にもzero0923のハンドルネームで このブログにもお気に入りを頂いていて、 時々コメントまで頂いていた大西さんのことなのです。 とても温厚で心のこもったコメントの数々、 有難く感謝したものです。 既にブログも削除されていたので、 心配していたのですが、 思わぬ事態に困惑しております。 慎んでご冥福をお祈り申し上げます。
2014.01.14
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知的障害者の暴行死:施設側、保護者情報巡りチグハグ対応 千葉県袖ケ浦市の県立障害者支援施設「袖ケ浦福祉センター養育園」で知的障害のある入所者の少年(19)が男性職員の暴行を受けた後に死亡した問題を巡り、入所者家族が情報共有などのために保護者だけの会合を開こうと園側に入所者家族の連絡先一覧の提供を求めたところ、「個人情報保護」を理由に拒否されたことが分かった。 県は保護者への情報開示が進んでいないとみており、園側に改善を促した。 同園では昨年12月以降、入所者への日常的虐待が次々発覚。 県によると、疑いも含め計13人(解雇や退職者含む)が何らかの暴行に関与していたという。 一方、園を運営する社会福祉法人「県社会福祉事業団」は12月13日に保護者向けの説明会を開いただけで、虐待の具体的内容は明かしていない。 入所者家族の支援者らによると、ある母親が翌14日に施設長に各家庭の連絡先一覧を求めたところ「個人情報にあたるので保護者会の承認がないと提供できない」と回答。 そのため今も会合は実現していない。 支援者の一人の男性(36)は「園の説明がないから要望しているのに、保護者会の承認が必要という理屈はおかしい」。 事業団の事務局は取材に「警察の事情聴取も続いており、時期を見て説明会を開こうとは考えている」と話す。 ◇淑徳短期大学社会福祉学科長の亀山幸吉教授の話 どこの入所型施設も大抵、独立性のある保護者会が連絡網を持っている。心配する家族がいる中、話し合いの機会を設ける目的に対しても連絡先を渡さないのはおかしい。家族の意見を集約し、これからの施設運営に生かすのが当然の対応だ。【毎日新聞】 同園は社会福祉法人・千葉県社会福祉事業団が運営。 運営する施設側の誠意ある対応が臨まれますね、でなければ今後の運営は逆に望めません。。🌠
2014.01.13
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爆弾・ドラッグ・ハッキングなどについて書かれた本の著者が改心した理由 爆発物、薬物の作成方法や様々なハッキング機器などの製作方法について書かれた本「アナーキストクックブック」の著者であるウィリアム・パウエル氏は「政治を変えるためには暴力が許可されるべきだ」という、少し過激な考えの持ち主でした。しかしながら、本の出版から40年以上経過した2014年現在、パウエル氏は本の出版を取りやめたいと思うほど、過去に持っていた理念を改めるにいたっており、その理由をパウエル氏自身が公開しています。I wrote the Anarchist Cookbook in 1969. Now I see its premise as flawed | William Powell | Comment is free | theguardian.comhttp://www.theguardian.com/commentisfree/2013/dec/19/anarchist-cookbook-author-william-powell-out-of-printパウエル氏は1969年12月にニューヨークにあった書店の店長を辞め、アナーキストクックブックの執筆を始めました。パウエル氏がアナーキストクックブックを書くことになったのは、1960年に勃発したベトナム戦争がきっかけで、本を通してアメリカ軍に対して感じた怒りを表現したかったとのこと。ドラッグやハッキング、合法・非合法の武器、爆弾などについて書かれたアナーキストクックブックの販売は好調で、出版から40年で200万冊以上売れたそうです。 出版から40年経過しても本の内容は変わりませんが、著者のパウエル氏の考え方が変わり、今では本の出版を取りやめるよう出版会社に依頼しています。政府に対する怒りから本を執筆するまでに至ったパウエル氏の理念を変えたのは、一体何だったのでしょうか。パウエル氏はアナーキストクックブックが出版されてからずっと、アジアやアフリカにある貧困諸国の学校で教師として働いてきました。教師という職業を通して教育の必要性を改めて理解することで、パウエル氏は暴力ではなく教育に関する本まで出版しています。パウエル氏は教師だけにとどまらず、2010年に失読症やADHD、自閉症に苦しむ子どものための学校をサポートする「Next Frontier」という非営利組織を設立。「私が子どもたちに教えたのではなく、子どもたちが私に素晴らしいことを教えてくれたのです」と語るパウエル氏からは、40年前の過激な思想など全く感じられません。 パウエル氏は恵まれない子どもたちのために精根尽くしてきましたが、パウエル氏の思想を完全に変え、本の出版停止を求めるきっかけになる事件がパウエル氏の学校で発生します。ある日、他の生徒や先生に対して暴力をふるってしまった生徒の持ち物を調べた所、パウエル氏が執筆した「アナーキストクックブック」が出てきたのです。 学校は生徒だけではなく先生にとっても安全な場所でなければいけません。パウエル氏によると、アナーキストクックブックが暴力をふるった少年に悪い影響を与えたかどうかは定かでありませんが、いい影響を与えたことは絶対にあり得ないとのこと。自分の書いた本が子どもに対して悪影響を与えたかもしれないことは、パウエル氏にとってとてもショックな出来事だったようです。 アナーキストクックブックを執筆した時は「暴力をもって暴力を制する」という非論理的な考えに対して盲目になっていたのパウエル氏ですが、事件をきっかけに教育者としての立場から出版を完全に停止するように出版社に依頼しています。しかしながら、アナーキストクックブックの著作権はパウエル氏ではなく出版社に属しているため、出版をストップさせる方法はないとのことです。【gigazine】 By Glenn Halog 執筆しても一旦自分の手元を離れてしまった著作権は、出版社に移るとなると、その思想や考えが変化した時のことを踏まえ、出版しないといけないのでしょうね。 やはり教師の残した作品は、それなりの影響があるのでしょうね。🌠
2014.01.12
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リアルさ進化「描くのが楽しいんだ」 障害者アート企画展に鉄道画を出品、福島尚さん 機関車の車輪やピストン、線路の砂利などの微細な部分から、遠近法を駆使した背景まで、見えるものがありのままに描かれ、写真と見間違えてしまいそうになる。 こんな鉄道画が10~14日、さいたま市浦和区の埼玉会館で開かれる障害者アート企画展で展示される。 埼玉県日高市出身。 生まれつき知的障害(自閉症)があり、昼間は施設に通う。 自宅に帰ると寝るまでずっと絵筆を握り、水彩画、アクリル画などに取り組む毎日だ。 幼いころから近所を歩けば電車や踏切、信号などに強い興味を示し、帰宅するとクレヨンを持って夢中で画用紙に向かった。 10代からは、日本各地の旅先で鉄道をスケッチしたり写真に収めたりして材料を集める日々が続き、自己流だが、次第に画力も向上した。 「これが絵かよ」。 15年ほど前、父の清さん(71)は、久しぶりにアトリエをのぞいて跳び上がった。列車が走る風景画は写真にしか見えない。それほど精密さが際立っていた。展覧会での受賞も増え、県立近代美術館や東京都美術館へ出品。最近では地元の学校に飾られたり自治体が広報誌に使用したり。個人からの制作依頼に応じることもある。「ずっと描き続けられれば」と清さんも目を細める。 下書きをせずに重ね塗りし、風景を再現。描くたびにリアルさは進化し、鉄道ファンも「ここまで精細に描かれた鉄道画は見たことがない」と舌を巻く。「(細かい表現は)難しくない」と涼しい顔だ。「(絵を)頑張って描くのが楽しいんだ」。絵筆を走らせながら、こう笑顔を浮かべた。【産経ニュース】 職場のTくんもかなりの鉄ちゃんのようで、休み時間には鉄道雑誌を楽しそうに見入っています。 仕事の精密さからして、多分目の付け所が更に細かな個所へと目が届くのかと想像しています。 福島さんも、趣味もここまで高じると素晴らしいですね。🌠
2014.01.11
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インタラクティブ・メトロノーム一般公開セミナー1月18日開催(大阪) 一般社団法人次世代リハビリテーション研究所(所在地:大阪市西区、代表理事:辻下 守弘)は、アメリカ発の最新トレーニングメソッド「インタラクティブ・メトロノーム」を分かりやすく解説する一般公開セミナーを、2014年1月18日に大阪で開催いたします。 『インタラクティブ・メトロノーム一般公開セミナー』http://www.im-japan.com/seminar.html 【セミナー概要】現在コミュニケーションが難しい子どもたちや脳卒中などの神経疾患患者、そして認知の問題を抱えるお年寄りが全国的に増えています。また今後、医療機関以外で認知の問題や発達の障害に対する予防やサポートのニーズが高まることが予想されています。そこで今回、アメリカ発の最先端メソッド「インタラクティブ・メトロノーム」を分かりやすくお伝えするセミナーを開催することになりました。今回のセミナーでは、インタラクティブ・メトロノームの基礎的な理論と具体的な実践方法およびその効果について分かりやすく解説いたします。また、医療現場、教育現場、介護現場での応用方法についてもお伝えします。【インタラクティブ・メトロノームとは?】インタラクティブ・メトロノームとは、1990年代初頭にアメリカで開発されました。その後研究や臨床現場での応用が進み、現在アメリカやカナダなど欧米を中心に世界30カ国以上で使用されており、2万人以上のトレーナーによって、30万人以上の人々がこれにより改善したという実績があります。コンピューターをベースにした特殊な機器を使ってリズムトレーニングを行なうことで、脳内にある神経時計を厳密にチューニングします。特にリズムとタイミングを1,000分の1秒という厳密さでトレーニングしていくことが特徴です。タイミング能力には、高度な時間情報処理能力とそのための注意資源分配が要求され、46野を中心とした前頭前野のワーキングメモリー(※)が関与するといわれています。タイミング能力を強化しワーキングメモリーを活性化することで脳機能の改善につなげよう、というのが科学的根拠となっています。難しいエクササイズや辛いトレーニングは一切行ないません。薬を飲む必要もなければ、痛みを伴う施術も行ないません。利用者は遊び感覚の楽しいトレーニングエクササイズを行なうだけ。リスクが一切ないのがこのメソッドの大きな利点です。※ワーキングメモリーとは情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程を指す構成概念で、作業記憶、作動記憶ともよばれています。ワーキングメモリーを鍛えるトレーニングは主にADDやADHDなどを含む注意障害、自閉症などの発達障害の改善に利用されています。【薬を飲ませない回復メソッド】アメリカでは「薬を飲ませない改善方法」として多くのメディアでも取り上げられており(*)、教育現場、医療リハビリ現場で広く活躍しています。またアスリートのスランプ脱出にも効果があるとしてスポーツチームにも応用が始まっています。* https://www.interactivemetronome.com/index.php/success-stories/media-coverage.html (サイト内は英語表記です)【セミナーの概要】開催日 : 2014年1月18日(土)15:00~17:00(受付開始:14:30~)会場 : 一般社団法人次世代リハビリテーション研究所 セミナールーム (大阪市西区土佐堀1-1-32 大阪屋リバービル3F) (詳細地図 http://www.ingr.or.jp/access.html )参加費 : 無料定員 : 24名お申し込み: 06-6225-5050(平日10:00~17:00)詳細URL : http://www.im-japan.com/seminar.html参加対象 :理学療法士、作業療法士、医師、医療関係者、介護事業者、教育・療育関係者、患者グループ関係者など※筆記用具をご持参ください。<スケジュール>講師:辻下 守弘(一般社団法人次世代リハビリテーション研究所 代表理事) 馬場 信子(一般社団法人ディスレクシア支援協会 代表理事)【第1部】インタラクティブ・メトロノームとは(講師:辻下 守弘)【第2部】インタラクティブ・メトロノームの効果と子どもたちの変化(講師:馬場 信子)【第3部】実践・ワークショップ【その他】質疑応答/個別相談■会社概要商号 : 一般社団法人次世代リハビリテーション研究所代表者: 代表理事 辻下 守弘所在地: 〒550-0001 大阪市西区土佐堀1-1-32 大阪屋リバービル401URL : http://www.ingr.or.jp/【本セミナーに関するお客様からのお問い合わせ先】一般社団法人次世代リハビリテーション研究所Tel:06-6225-5050 【sankeibiz】 とても興味深いセミナー、薬を服用させない回復メソッド、次世代リハビリテーションへの架け橋になりそうですね。 幅広く全国展開して欲しいものです。🌠
2014.01.10
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松本寛庸「ゴシック建築」 アートについて話そう プロフィール:高機能自閉症と診断され、幼い頃から絵を描き始める。 生物や宇宙、歴史などに関心を持ち、絵の主題にも多く描く。2010~11年、パリ市立アル・サン・ピエール美術館で開かれた「アール・ブリュット・ジャポネ展」に出品したほか、多くの作品展に参加。【日経新聞】 きっちりした「ゴシック建築」 アートでも、松本さんの鮮やかな色使いが心穏やかで何よりバランスが取れていて素敵ですね。寒くても心身ともに温まります。🌠
2014.01.09
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年の初めということで...... 謹賀新年。皆様、明けましておめでとうございます! 昨年もいろいろありましたが、何とか無事に2014年を迎えることができました。 世間一般では、今日からいよいよ仕事はじめ。根っからのテレビっ子だった僕は、テレビのお正月特番がひと通り終わると(今年の正月も終わったんだなあ)なんて思ってしまいます。 2014年は、どういう1年になるんでしょうね。 去年は何かとあわただしく、暗い話題も多かったので、今年は明るいニュースで新聞紙面が彩られるような1年になるといいですね。 明るいニュースといえば、あと1カ月ほどでソチオリンピックが開かれます。 何年も前から各方面で宣伝されているので、もしかしたらもう終わったのかなという気にもなっていたのですが、やっぱり今年なんですね。 一番の注目競技といえば、フィギュアスケートでしょうか。荒川静香選手の「イナバウアー」は、今なお記憶に残っていますよね。今年も、日本選手の繊細な氷上の演技に期待したいと思います。それから個人的には、カーリングも応援したいですね。僕自身がボッチャという、(陸上のカーリング)とも言うべき障害者スポーツをやっていたので、この競技には親近感がわくのです。真冬の熱き闘いが、今から楽しみです! 「晴れのちSunnyday」も、今年の2月で3年目に突入します。年末年始も休まず連載させていただいているので、1年間で52本、単純に合計すると今までに100本以上の記事を書いてきたことになります。 過去の原稿はすべて自分のパソコンに保存しているのですが、時々あらためて読み返してみると、よくこれだけの本数の記事を書きつづけられたなという感慨が自分でもわいてきます。 今年も、エッセイでは(障害)というテーマを中心に置きつつ、少しずつ医療的な話題も記事に絡ませていきたいと考えています。障害者にとって、医療も大切な関心事ですからね。それに、福祉の分野でも、昨年は自立支援法が廃止され、障害者差別禁止法が新たに制定されるなど、僕たちの生活に直結する大きな変化が続いています。府の福祉政策に怠慢があれば、決して許すわけにはいきません。 エッセイを通しての問題提起、というのは大げさですが、社会の動向をつねに反映し、皆様と一緒に福祉の未来について考えていけるようなコラムにしたいと思っています。 ショートショートについても、これまでにない新機軸を導入していく予定です。今までにお読みいただいたようなブラックで皮肉たっぷりのいわゆる(僕らしい)世界観を大切にしながらも、まったく新しい分野に挑戦し、さらに作風を広げていく意気込みです。具体的に言えば、シリーズ物の連載を考えています。シリーズといっても、それぞれの話は一話完結で、ひとつのショートショートとしてもお読みいただけます。駆け出しの雑誌記者を主人公にした、福祉の話題を取り入れたコメディにしよう。いや、主人公はベテラン記者のほうが味が出るんじゃないか......アイディアはいくつか浮かんでいるのですが思うようにまとまらず、完成はまだまだ先になりそうです。年内には第1話の掲載にこぎつけられるように何とか努力しますので、御期待ください。「アピタル」ではおととしから、ツイッターやフェイスブックと連動した意見投稿システムが導入されました。フェイスブックの(fおすすめ)が2ケタを超えると、うれしいものですね。 特に、ショートショートで10を超えるおすすめをいただくと、(この路線で良かったのかな)と、次回作への自信につながります。今年も、(fおすすめ)が2ケタ、いや、ケタを超えるようなコラムを書きつづけていきますので、よろしくお願いいたします。もちろん、ツイッターのフォローリクエストもお待ちしています。「アピタル」での連載を離れたところで言えば、今、長編小説を構想中です。自閉症の青年が漫才コンテストでの優勝を目指すというコメディタッチのストーリーで、こちらも年内の完成を予定しています。他にも、短編ミステリーを何本かと、少し長めのホラーを書ければと考えています。ショートショートの執筆ももちろん楽しいですが、ある程度長い小説を定期的に書いていないと、ものを書く体力が落ちてしまうのです。といって、長いだけで中身のない話も困りものですが......。 もうひとつの大きな目標はやはり、自立生活の実現ですね。その夢を1日でも早く叶えるべく、昨年はCIL(自立生活センター)訪問やヘルパー利用時間の増加など、現時点でできる最大の努力をはじめたつもりです。今年はその足場をさらに固める意味でも、先輩方からの情報収集や自立計画の具体化など、昨年から続く(自立プロジェクト)をさらに発展させていきたいと思っています。一人暮らしの実現は時間がかかることなので、今年中にすべての結果が出ることはないかもしれませんが、(自立したい!)という願いが消えることはありません。ものを書くうえでの目標としてはもうひとつ、プロとしてのデビューが挙げられますね。プロデビューは小説を書きはじめた頃からの夢なのですが、20代も後半にさしかかって、いよいよ本格的な目標として意識するようになりました。作家の道が相当に険しいものであることは充分に理解しているつもりですが、それでも、プロになって自分の世界を伝えたいという思いは捨てきれません。ショートショート以外の作法をもう一度ゼロから勉強し直して、物書きとして着実にステップアップをしていきたいと思います。主だった目標としては、これぐらいでしょうか。景気づけに(彼女をつくる!)とでも宣言したいところですが、こればかりは相手のあることですし、確実に公約だおれになりそうなので、やめておきます。それから最後にもうひとつ、忘れてはいけない目標がありました。(「晴れのちSunnyday」を今年1年も続ける)結局のところ、これが一番大事な目標でしょうか。目の前の原稿を着実に書きあげることが、僕にとっての仕事です。また年末、恒例の振り返り企画ができることを、心から楽しみにしています。あらためて、本年もよろしくお願いいたします。立石芳樹 (たていし・よしき)1988年、神奈川県生まれ。生まれてすぐに脳性マヒ(CP)と診断される。中学校の頃から本格的に創作活動を始める。専門はショートショート。趣味は読書と将棋。ツイッター(@dupan216)も始めました。座右の銘は「一日一笑」。[apital] 立石さんの発信、去年もアップしていましたね。 今年も更なるご活躍を楽しみにしております。🌠
2014.01.08
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壮絶すぎるイクメン・佐々木常夫さんに子育てについて聞いてみた。 仕事では破たん会社の再生や様々な事業の改革に取り組み、2001年には取締役に就任。 2003年からは東レ経営研究所社長をつとめ、現在は同社特別顧問をされている。プライベートでは自閉症の長男に続き、年子の次男、長女が誕生。 妻は肝臓病がもとで入退院を43回繰り返し、うつ病を併発。激務の傍ら、家事・育児・看護を行い、数々の困難を乗り越えた。現在は快癒に向かった妻、子どもと共に幸せな生活をおくられている。 そしてその佐々木さんの家族の苦難と再生を描いた著書『ビッグツリー 私は仕事も家族も決してあきらめない』は多くの感動をよび、全国的なベストセラーとなった。 ・・育児のために会社を早く帰る場合、周囲に気兼ねする人は多そうです。 本人が仕事を一生懸命にしていれば何も問題ありませんよ。結果を出していれば、みんな協力してくれます。しかし、育児があるから仕事はほどほどに、ではダメです。会社は戦闘集団であり、人助けの組織ではないのですから。また、ムダな残業はできるだけ追放するべきですね。限られた時間の中で、効率よく成果を出すのがプロです。そして優れた管理職は、部下の残業を減らして、なおかつ成果を挙げるものです。残業する、させるのは、仕事ができないといっているようなものですよ。仕事を効率的にすることで、家族と自分の生活も大切にできる。そういった人生のタイムマネジメントが大切ですね。ワークライフバランスという言葉より、ワークライフマネジメントと言う方が私にはしっくりきます。人生のタイムマネジメントというのは初めて聞きました。仕事の場合のタイムマネジメントは、「何が大事なのか」を決めることです。そして人生においても何が大事なのかを決める。仕事は大事ですよ、だけど家族も大事、コミュニティも、趣味も大事です。だから「何歳になったからこれをする」じゃなくて、その時によって重点配分を変えたらいいんですよ。100%仕事だけやっていると、次の場面で思うようにいかないわけです。大事なものを忘れていますから。例えば「熟年離婚」というテレビドラマでは、仕事一筋だった主人公が定年退職を迎えた日の夜に、長年連れ添ってきた妻から突然離婚を言い渡されます。この主人公は、仕事のマネジメントはできたかもしれませんが、人生のマネジメントができてなかったんです。その時々でうまく優先順位を入れ替えながら、バランスを保つことが大事ということですね。 やっぱりね、男には勝負の時があります。例えば30代前半の残業時間は200時間を超えていました。私が先ほど言ったのは、一番会社で楽な時期なんです。課長は楽だった(笑)。何が楽ってね、部長という上司はいますが、定期的に報告しておけば、細かい事は言ってこないものです。「あいつは黙っていても2週間に1回、報告にくる」と思わせて、結果も出していれば何も言われません。ところが、段々立場が上になると帰れないんです。私の上に副社長がいて、社長がいて、会長がいて。色んな事を聞いてきたり、指示したりする。まるで担当者ですよ(笑)。だから、課長っていうのは良かった。今考えてみたら、仕事を滅茶苦茶やった時期、楽だった時期の繰り返しですね。勝負をする時は、趣味も何も全部外して仕事に全力を注ぎます。 また、子どもは色んな人と接することによって幅広い人間に成長していきます。・・子育てにおいて重要だと思われることは何ですか?以前対談で「親というのはなるべく長い時間、子どもと接したほうがいい」という話しをされた方がいたんですが、「それは違うんじゃないですか」と言いました。私は6歳のときに父を亡くして、それ以来、母は働きづめでした。朝6時半に家を出ていって、帰ってくるのは夜10時の生活。1年で休むのは4日だけ。母との会話っていうのはあまりなかったけれども、うちの家族は絆が深いですよ。親が子どもと付き合った時間の長さではなくて、「親が子どもにどう真剣に向き合ったか」ということだと、私は思います。私が親になってからの子どもとの接し方も、それに近いものがあった。一瞬一瞬真剣に向き合いました。佐々木さんの著書でも、お母様との関係が印象的ですね。私が小さい頃に、果物屋からリンゴを盗って食べたことがあるんですね。それを知った母がものすごく怒りまして。果物屋さんに行って土下座して謝らせて、帰り道のプールのそばで「今度人のものに手を出したら、お母さんはあなたと一緒にこのプールに沈みます」と言ったんですよ。そのプールはちょうど3週間前に溺れ死んだ人がいて、怖くてね。「もう絶対に人のものは盗まない」と思いました。母の言葉や顔は、今でも覚えていますからね。よほど怖かったんですよ、そして親はよほど真剣だったんですね。親というのは四六時中注意することはないんです。肝心要の時にドカンとやるんです(笑)。骨の髄までというやつです。今日のお話もそうですが、著書からも大変な境遇にある中、前向きな人柄を感じるんですが、それは何故ですか。私は「人の幸不幸は計れない」と思っているんですね。私の抱えていた不幸と、不登校の子を持つ母親の不幸、どっちが大きいか。それはどっちとも言えないですよ。家族が大変な頃には、何もトラブルが起きないだけで「幸せだな」と感じていました。人間は置かれた状況の中で幸せを感じ、不幸を感じるんだと思います。だから周りからみて大変だなと思われていても、私は普通のことだろうと思ってニコニコしている。そうすると周りの人も楽しいですよね。私の母は非常に苦労しましたけど、いつもニコニコしていましたからね。それを見て育っていますから。■記事協力:ライフネット生命http://ck.rd.livedoor.com/ck/VjF_i_tL4xGNn0IvmWpOhQ/001/[livedoor news] 生命保険会社が主体となっている対談ですが、佐々木さんの普段の様子、考え方がよく分かるのでアップしてみました。 人生のタイムマネジメント、人生を家事とすると分かりやすいですね。🌠
2014.01.07
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発達障害の子ら 才能伸ばします 大学内に個別学習塾発達障害やひきこもり、不登校の子らを対象にした個別学習塾が今夏、東京都足立区の東京未来大新キャンパスに開校する。 対人関係が苦手だったり落ち着きがなかったりする一方、突出した能力を持つことが多い子らの特性を見極め、長所を伸ばすのが狙い。 同大によると、大学が運営し、心理や教育の専門家が携わる学習塾は全国的に珍しいという。 学習塾は、東京未来大が足立区綾瀬に建設中の新キャンパス内に開校する「こどもみらい園」。 発達障害の有無にかかわらず、入園アセスメント(診断)を受けた二歳~小学六年の子が入園できる。 「できないことを支援する施設はあるが、良い部分を伸ばし、心の成長を支えるのが園の特徴」。 園設置準備室の平林景(けい)さん(36)が説明する。 経営母体の学校法人三幸学園グループに、グループの美容専門学校講師だった平林さんが提案したのが開校のきっかけ。平林さんには発達に悩みを抱える長男(6つ)がいる。 長男は記憶力が抜群に良く、その能力を伸ばせる幼稚園や塾を探したが、できない部分を指摘されることが多かった。 「彼らの特性が認められ、自信が持てる居場所をつくりたい」と動機を話す。 同大にはこども心理学部があり、心理や教育の専門家が多い。 入園前には臨床心理士が発達検査やカウンセリングで一人ずつの特性を把握。 研究者の臨床の場としても生かす。 学習塾は、読み書き計算、英語、IT、アート、ダンス、体操の六コースを用意し、講師が個別か一対二で指導する。 毎週か隔週の受講を選び、受講料は個別で一回(五十分)五千百円。 保護者が情報交換したり、悩みを話し合ったりするカフェも設ける。 平林さんは「知的な遅れがなく通常学級に通っているが、ついていけない、という子は少なくない。まずは小学生までの塾として始め、将来的に就労支援もできれば」と話す。 入園診断(二万五千円)の申し込みは「東京未来大こどもみらい園」のホームページから。問い合わせは園設置準備室=電03(5813)2525=へ。 <発達障害> 他人とのコミュニケーションが苦手だったり、興味や行動にこだわりが強かったりする自閉症やアスペルガー症候群、衝動性などが特徴の注意欠陥多動性障害(ADHD)、読み書き計算が苦手な学習障害(LD)などを含む。先天的な脳機能障害とされ、個人差が大きい。文部科学省の2012年の調査で、通常学級に在籍し発達障害の可能性がある児童生徒は推計で全体の6・5%。【東京新聞】 大学が率先してこういう活動を営むようになると、本人の支援に保護者の心の拠り所ともなり、多くの情報交換のできる場所が実現しますね。 今後の経過を見守りたいですね。🌠
2014.01.06
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障害者78人が行き場失う恐れ 利用者家族に募る不安 [福岡県] 不祥事を重ねた施設運営のしわ寄せを受けるのは障害者たち-。 入所者への暴行に続き、自立支援給付費の不正受給が発覚したNPO法人「リブロ」は、7事業所の指定を取り消されることになったが、計78人の利用者は新たな受け入れ先が見つからなければ、行き場を失いかねない。 家族たちは「行政は責任を持って新しい施設を探してくれるだろうか」と不安を募らせた。 「問題だらけの施設から早く移してあげたいという思いはあるが、良い施設が見つかるのか」。 福岡県小郡市の事業所に、知的障害がある娘を通わせる父親は表情を曇らせた。 約10カ月前の2月、入所者を椅子に座らせ、頭上の的に千枚通しを投げ付けたとしてリブロ運営事業所の元施設次長が逮捕された。 父親は娘の預け先を変えたいとも思ったが、その後も、やむなく通わせた。 「障害がある娘が新しい環境に慣れてくれるのか不安だった。家から施設が近いのもありがたかった」からだ。 娘は1人で電車に乗れない。 自家用車もないが、リブロは同市内の自宅との間を車で送迎してくれた。 残された時間はあと3カ月...。 不安は膨らむばかりだ。 7事業所の利用者78人のうち、事業所で寝泊まりしているのは40人に上る。 新たな受け入れ先探しのため、両県は処分決定から指定取り消しまでに3カ月間の猶予期間を設けた。 初めて障害者施設の指定を取り消した佐賀県は「異例で深刻な事態」(障害福祉課)として、県内の知的障害者施設に受け入れが可能かどうか早急に問い合わせる方針。 福岡県も同様に対応するが「近隣施設の定員が埋まっている状況も考えられ、すぐに次の施設を見つけるのは難しい」(障害者福祉課)とみている。 13日、西日本新聞の取材に応対したリブロの職員は「コメントできる者がいない」と説明した。 =2013/12/14付 西日本新聞朝刊= 年頭で余り際立ったニュースが無いので、こちらも古い記事を拾ってきました。 余りにも腹立たしいので敢えて避けていたんですが、場を失われるのも辛いけど、居心地の悪い居場所にずっと居るよりは、なんでしょうね。 早目の対処が臨まれますね。🌠
2014.01.05
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障害者用共同住宅 来春誕生へ...茨城 知的障害者の親たちでつくるNPO法人「風花」(茨城県鹿嶋市)が来年4月の開所を目指し、ケアホーム「ウィング」の建設を始めた。 6日には、鹿嶋市田野辺で上棟式が行われた。 親たちが自らの死後を見据え、子供たちの一生の生活の場を確保しようという取り組みだ。 母親らは、屋上で執り行われた神事を見守り、まだ骨組みだけの建物に希望を託した。 「自分が死んだら子供はどうなるのか」。 施設はそんな不安を抱いた親たちが資金を持ち寄って建設する。 名前には、障害の重しから解き放たれる翼になってほしいという願いを込めた。 完成後は、子供たち10人が介護職員のケアを受けながら共同生活を送る「家」となる。 計画を中心的に進めてきた同NPO理事の尾崎節子さん(67)にとって、施設は15年前から温めてきた夢だった。 重度の知的障害のある次男(37)は、消毒薬まで飲んでしまう異食症や自傷行為があるため、片時も目が離せない介護の日々を続けている。 自らの年齢を考えると、「生きているうちに子供に合った生活の場を」との思いが年々強まったが、評判の良い施設は5年の順番待ちと言われた。 障害の重さを考えると、大規模な施設は合わない気もした。 そこで、同じような思いを持つ仲間とともに自分たちだけで新たな施設を建設することを決意。 バザーで資金集めを行うなど、一歩一歩、計画を進めてきた。 施設の定員は10人にとどめた。保護者と介護職員が意思疎通しやすい環境を作り、個々の事情に応じたきめ細やかな介護を目指す。保護者自身も掃除や炊事などで運営に協力することで、「施設に預けてそれで終わりではなく、親が生きているうちは一緒に介護していく場所」とするのが尾崎さんの理想だ。 県によると、2006年の障害者自立支援法施行以降、日立市や牛久市など県内各地でも同様の動きが広がっている。 尾崎さんは「障害者の子を持つ親なら一度は『一緒に死のう』と考えたことがあると思う。大変な息子なんだけれど、その息子がずっと楽しく暮らしていける場所になったら」と話していた。 (2013年12月11日 読売新聞) 去年の記事を拾って来たので、共同住宅の完成はこの春の予定です。 「施設に預けてそれで終わりではなく、親が生きているうちは一緒に介護していく場所」 正に原点はそこにあり、我が子と相変わらずの関わりを続けることで、不安を感じることなく自立への道へと進めるのかと思います。 何ごとも親の気持ち、心掛け一つですね。🌠
2014.01.04
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発達障害を支える (3)自分で対処できる力 習得 らせん階段を上った2階に広がる自習スペース。その一角に名古屋工業大(名古屋市)の「学習相談室」がある。 そこで12月10日、後輩のノートを見ながら問題の解き方を丁寧に教えていたのは、工学部3年の上原真さん(26)(仮名)。 上原さんは「特定不能型の広汎性発達障害」と診断されている。 幼い頃から、発達障害と特定の状況で言葉が出ない場面緘黙(かんもく)に悩んできた。 家庭では普通に話せるのに、学校では話せなくなる症状。 中学時代には理解のない教師に、日直を続けさせられたこともあった。 話せなくても成績は優秀で、高校時代から親元を離れて県外の進学高に進み、有名国立大学に入った。 しかしその大学で、英語の授業で発表ができず不登校に。「失敗したくないという思いが強く、自分の意見を外に出せなかった。よく知らない相手に話しかけることもできなかった」と話す。 留年を重ね、4年間在籍した後、退学した。 もう一度大学生活をやり直そうと、母親と一緒に、2010年秋から自分を受け入れてくれる大学を探した。「発達障害を特別に支援していない」などと複数の大学に断られたが、名古屋工大は入学後のサポートを約束してくれた。翌年、23歳で入学。 「その時の母が流した涙が忘れられない」と振り返る。 同大は09年から入学前相談を始めるなど、発達障害がある学生へのサポートにも力を入れてきた。グループやペアで活動する演習や実験など、上原さんが困難を感じる授業には、TA(ティーチング・アシスタント)と呼ばれる大学院生が同行して支援した。 森やよい学生支援室長(60)は「困ったことへの対処法をTAとともに考えることで、自分で対処できる力を育ててもらい、少しずつ支援の手を離していく」と狙いを説明する。 同じ悩みを抱える学生が定期的に集まる自助グループ「カウンセラーズカフェ」で友人ができたのもきっかけになり、上原さんは苦手なことに直面しても、少しずつ自分で対処できるようになっていった。 勉強が得意な先輩が後輩の相談に乗る「ピアサポーター」の制度があるのを知って1年生の後半から志願して準備を始め、相談に応じるようになった。 「自分がしてほしかったことを、今度は後輩にしてあげたい。すぐに答えを教えず、解答に誘導するよう工夫している」という。 学生支援室カウンセラーの早川由美さん(36)は「教え方が上手で成績が上がったと、後輩の評判もいい。サポートする側に回ったことで、彼は見違えるほど変わった」と目を細める。 必要な支援を受け、支援の大切さを知った上で、やがて支援する側へ--。 その体験が大きな自信を育んでいる。 (2014年1月2日 読売新聞) 苦労した分だけの才能が与えれる、人生の歩みには無駄な経験などありませんね。 環境さえ整えば、誰でも存分に発揮できる居場所は確保できる、今後の体制作りに期待が集まりますね。🌠
2014.01.03
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重度知的障害、重複障害者母親が介護96%大阪の市民団体 "自助限界、解消を" 重度知的障害や重複障害のある人たちの約9割は家族と同居し、母親が介護する割合が96・3%であることがこのほど、わかりました。 「大阪障害児・者を守る会」(播本裕子会長)の調査によるもの。 対象は、大阪府内に住む障害児者1620人です。 調査からは、障害児者の暮らしを支える社会保障制度がぜい弱なため、家族介護に頼らざるを得ず介護の大半を担う母親は疲弊しきっている実態が浮かび上がりました。 家族と同居する障害者が87・7%を占め、グループホーム等に住む人は8・8%でした。 ヘルパーなどを活用して一人暮らしをする人は、わずか0・5%にとどまっています。 介護者の健康状態についての設問では、「よく肩がこる、痛い」と答えた人は60・7%。 「朝起きたとき疲れが残っている感じ」は57・1%でした。97%の親が何らかの体調不調があると回答しています。 大阪千代田短期大学の山本敏貢副学長は「女性の健康に関する各種調査結果と比較して、障害児者を介護する人の健康は深刻な状態だ。家族中心の介護は限界を迎えている」と指摘。 「介護者の負担を解消する福祉施策が必要だ」と訴えます。 「わが子との将来の関係」についての設問で、「親と子は別々の生活をしたい」と回答した親は43・4%。 「自宅で親と子で一緒に住みたい」は39・7%で「一緒にケアハウスなどの施設に入りたい」が19・4%でした。 年代別でみると、親の年齢が上がるに従って別居を希望。50歳代でピークとなります。30歳未満の親で「一緒に住みたい」「一緒に施設に入りたい」と回答したのは、合わせて65・0%を占め、「別々の生活」より30ポイントも上回っています。 50歳代では、「一緒に住みたい」「一緒に施設に入りたい」は52・0%で、「別々の生活」より1・6ポイントだけ多くなります。 ところが、70歳代になると、「一緒に住む」「一緒の施設に入る」を希望するのは69・6%。 「別々の生活」より31・6ポイントも上回ります。 播本会長は「地域に障害者の生活を支える資源が少ないため、親が高齢に伴い自分で介護できなくなっても、第三者に依頼することすらできない状態になっている」と指摘します。 政府の批准が決まった国連の障害者権利条約は、障害者に障害のない人と同じ程度の暮らしをする権利を認めています。 播本会長は「障害者や家族の実態は、障害者権利条約のめざす水準からかけ離れている。障害者と家族は、安倍政権が求める"自助"をやりつくしている。国と自治体の公的責任で、権利条約に見合う社会になるよう施策の整備が必要だ」と強調します。 【新聞赤旗】 高齢化社会に伴い、障害を持った我が子のこと、加齢とともに辛く重く押しかかってくる現状。 介護の負担を軽減できる方法を模索しつつ、やはり近くで暮らしたいと願うのも母なのでしょう。 それぞれに快適で理に適う生活、そういう体制作りを社会が基盤となって実現できるよう、地域社会の一つのかたちが必要になってきますね。🌠
2014.01.02
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障害者のトラブル時に支援者育成 湖国の福祉関係者ら 知的障害や発達障害がある人が、犯罪につながるトラブルを起こしたり、警察に逮捕された場合に福祉の支援体制を整える「トラブルシューター」の育成に滋賀県内の福祉関係者らが取り組んでいる。 障害がある人たちは十分な意思疎通ができず、周りの障害への理解不足から誤解されるケースがあるといい「障害の特性に対する理解を広げたい」としている。 障害者福祉施設「大津市立やまびこ総合支援センター」によると、障害がある人たちは障害の特性で、強いこだわりや周りとコミュニケーションがうまく取れないことがあるという。 そのため、じっと人を見つめたり、いきなり人の物に触るなどしてしまい、警察から注意を受けたり、逮捕されることがあるという。 トラブルシューターは、障害者の権利擁護活動をするNPO法人「PandA-J」(東京都)が考案。 障害がある人たちがトラブルを起こしたり逮捕された時に、警察や被害者らに障害の特性を説明し、理解を求める。 その後、トラブルや事件が起きないように、福祉支援体制や生活環境を整える。 同NPOの養成セミナーを受講すれば修了証がもらえ、トラブルシューターと認定される。 滋賀県内では2011年4月に社会福祉士や弁護士、臨床心理士ら十数人が集まって勉強会を発足させた。 11月には大津市内で同NPOの養成セミナーを開き、約60人が参加。 刑事手続きについて弁護士から説明を受け、精神科医からは罪を犯した障害者の特徴について話を聞いた。 取り組みを広げているやまびこ総合支援センターの相談員越野緑さん(38)は「事案が起きた時にすぐに動けるネットワーク体制を作りたい。行政関係者や企業など障害者に関わりのある幅広い人たちに参加してほしい」と話している。【京都新聞】 大津市の試みは先日も掲げた権利擁護ハンドブックといい、実に障害者の生活に密着した支援を見出しています。 支援者育成がより多くの理解へ繋がること、願うばかりです。🌠
2014.01.01
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