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築地市場跡地の再開発、事業者は三井不動産など 東京都が公表東京都は19日、築地市場跡地(東京都中央区)で計画する再開発の事業予定者に、三井不動産を代表とする企業グループを選んだと発表した。事業者の提案概要によると、約5万人収容の屋根付きスタジアムや高級ホテルなどが建てられる。今年度末に都と事業者で基本協定を締結し、2025年度に着工予定で、38年度までの全面開業をめざす。 築地市場跡地は約19ヘクタールの都有地で、市場移転後に空き地になった。銀座から徒歩圏内にある東京都心の大規模再開発として注目されてきた。 都が有識者の審査会で選んだ再開発事業者は、三井不動産、トヨタ不動産、読売新聞グループを中心とする計11社のグループ。社屋が隣接する朝日新聞社も協力企業として加わっている。総事業費は約9千億円。 三井不動産など事業者側の提案内容は、最大約5万人収容の屋根付きスタジアム▽「ライフサイエンス」の研究開発拠点▽国際会議を想定したホールや高級ホテル▽日本の食文化の発信施設――など九つのエリアの整備。東京都が計画する地下鉄新線の新駅や「空飛ぶクルマ」の実用化を見据えたポート、舟運施設などを備えた次世代型交通拠点の機能も持たせる。 築地市場を巡っては、移転先の豊洲の土壌汚染対策を見直すとして、16年に小池百合子都知事が移転を延期。跡地の再開発について「食のテーマパーク」とする方針がいったん示された後、19年に国際会議場などを備える構想が打ち出された。 市場跡地は約70年間、事業者に一般定期借地権で貸し付ける。都は年101億円の収入を見込む。朝日デジタル[YAHOOニュース]101億円の収入を見込む事業、しっかりとしたバリアフリーの施設を期待したいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.04.04
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息子を“程度の低い子”と言われ、入会断られた経験 私が考える「断り方」私は昔、幼児教室の経営者でした。習い事は小中学校や幼稚園、保育園とは違います。各家庭が時間とお金を投資し、「わが子にこういうことを身に付けさせたい」という目的を持って子どもを通わせるのですから、そこへ、授業を進める際に妨げとなる子が入会してきたら困るわけです。 頂く授業料は決まっていますから、手のかかる子を受け入れたからといって、講師の数を増やすことは経営上できませんでした。そうした理由から、走り回ったり、大声を発したりして、周りの子どもの学習に影響を与えてしまう子どもの入会をお断りすることがありました。 現在は2013年に制定された、障害がある人の不当な扱いを禁止する法律「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)」で、個々のニーズに合った合理的配慮を提供することが求められています。しかし、そうはいっても、公的機関ではない習い事の教室や学習塾は、受け入れること自体が難しい場合もあると思います。涙が止まらなかった経験 私の息子は、知的障害のある自閉症児です。息子が幼い頃、体力をつけさせたくてスイミングスクールの体験授業に連れていきました。じっとしていられない多動な子どもだったので、どの水泳教室にも受け入れてもらえませんでした。 運営側に立てば、コーチの人数にも限りがあり、他の子に迷惑をかける息子を受け入れたくないのはよく分かります。ある水泳教室では「せっかくお越しくださったのに申し訳ございません。障害のあるお子さんは対象外ですから、入会をお受けすることはできかねます」、別の教室では「他のお子さんに迷惑がかかってしまいます。誠に申し訳ございませんが、お引き取りください」と断られました。 この2つの教室はとても丁寧な言い方でしたが、それでも断られた事実に悲しくなりました。しかし、ある有名なスイミングスクールでは、心をえぐり取られるようなきつい言葉を浴びせられました。大会に出場する選手を輩出する教室で、足を運んでしまった私たち親子が場違いではあったのですが。 このスクールの体験を受ける前、何とか入会許可が下りるよう、息子に「コーチの言うことを聞いて、じっとしているのよ。動いたり走ったり、暴れたりしたら絶対に駄目よ」と何度も言い聞かせました。保護者用の観覧席から見学していると、普段は落ち着きのない息子がそれなりに頑張っているのが分かりました。ただ、しばらく時間がたつと、プールサイドで順番をじっと待っていられなくなり、モゾモゾと動き始めました。 すると突然、コーチが息子の腕をわしづかみにして、私のいる保護者席まで連れてきました。「ああ、もう駄目だ」と私は悟りました。息子は自分の身に何が起こったのか状況が分からない様子で、キョトンとしていました。その息子と私を前に、コーチはこう言い放ちました。 「お母さま。あなた、一体何を考えているんですか。こんな程度の低い子、うちで水泳を習えるわけがないでしょ。入会はお断りします!」 私は息子の体をタオルで拭きながら、「よく頑張ったね。偉かったね。もう帰ろう。帰りにお菓子を買って、おうちで食べようね」と言うのがやっとでした。「他の子は体験授業に行けば、『入会しませんか?』と声を掛けられるのに、私たち親子はこんなふうに言われてしまうんだ」と思い、涙が止まりませんでした。同じ思いをさせないために… 習い事の無料体験授業の段階で「部屋から脱走する」「他の子を突き飛ばす」…こうなると入会を受け入れることはできないのですが、私はスイミングスクールでの苦い経験があるため、「他のお子さんにご迷惑をかけることになるので、入会をお断りいたします」と心では思っても、そのまま口に出すことは決してできませんでした。 落ち着きのないわが子に対して、親には「教室に入会すれば、椅子に座ることができるようになるかもしれない」「母親がしつけるのはもう限界だから、教室の先生に助けてほしい」という気持ちがあるのかもしれません。他の保護者からしたら、「いい迷惑」なのかもしれませんが、わが子のことに必死でそうなってしまうのは、私自身の状況が全く同じだったのでよく分かりました。そこで、苦し紛れに絞り出した言葉は… 「○○君は、個別指導だと伸びるお子さんですね。でもあいにく、今の段階ではそれができる講師がおらず、1クラス10人の集団授業の形態をとっております。教室に来たら椅子に座らなければならず、お子さん自身がつらい思いをすることになります。体制が整ったときにはご連絡いたします。お受けしたいのはやまやまなのですが…。今回は誠に申し訳ないのですが、入会していただくことができないのです」 これで相手が納得したかどうかは分かりませんが、少なくとも「あなたのお子さんは、他の子に迷惑をかける存在で困る」とは言わないようにし、こちらの体制が整っていないとだけ伝えました。 あれから15年がたち、息子は20歳になりました。今でも、近所のあのスイミングスクールの前を通るたびに、当時の光景やコーチの顔が思い浮かび、何ともいえない気持ちになります。「自分だったら、どう言われたら納得できるか」という視点に立って、断る――なかなか難しいことだと思います。子育て本著者・講演家 立石美津子[YAHOO NEWS]所詮、理解が無く、器のないところに逆に受け入れられても水泳はそれこそ命に係わるスポーツなので親としてもハラハラドキドキでしょうし、子どもも可哀想ですね。429万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2020.07.25
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発達障害の娘育てた経験、平野選手母がパラ指導卓球女子の平野美宇選手(18)(日本生命)の母・真理子さん(49)が、発達障害のある三女を育ててきた経験などを生かし、山梨県中央市で開いている卓球教室で障害者の指導に力を入れている。教室に通う一人で、知的障害がある横浜市の加藤耕也選手(25)は2020年東京パラリンピック出場を目指し、15日からスロベニアで開催される世界選手権に出場する予定だ。 中学から卓球部で活動した真理子さんは、大学卒業後の3年間、静岡市の特別支援学校で教員として勤務。「良いところを伸ばす」をモットーに、発達障害のある三女(14)の子育てにも奮闘した。昨年6月に出版した著書「美宇は、みう。 夢を育て自立を促す子育て日記」では、三女のことを「純粋無垢(むく)で癒やし系。私に(三女が)必要だった」とつづった。この本を読んで訪ねてきたのが、加藤選手だった。 加藤選手は中学、高校と卓球に打ち込んだが人と目を合わせられず、記憶力も良くなかった。22歳で軽度の知的障害と診断され、スポーツ推薦で入った大学を中退。それでも卓球は続け、一般社団法人「日本知的障がい者卓球連盟」(東京都)に加盟し、知的障害者の世界ランクで34人中8位(今月1日時点)に入っている。神奈川県のクラブチームに所属して技術を磨く一方、精神面を強化するための指導者を探していたという。[2018年10月10日 15時02分 © The Yomiuri Shimbun ]育児体験が生かされる、すてきなことですね。☄
2018.10.11
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<ともに>知的障害者 7割の会社(下) 福祉でなく必要な人材黄色、赤、青のハートマークに四つ葉のクローバー、チョウチョ…。ガラスに描かれたカラフルな絵が、訪れた人たちを明るく出迎える。チョーク製造の日本理化学工業(川崎市)の玄関だ。 社員食堂の窓にも、ハートや音符などの模様が躍る。これらの絵は、同社が十三年前に開発した「キットパス」というクレヨンのような商品で、社員たちが休憩時間などに思い思いに描いた。ガラスのほかプラスチック、ホワイトボードなど、黒板を除く平らな面ならどこにでも描ける。十六色あり、ぬれた布で簡単に拭き取れる。 同社は八十年以上、粉末の飛散が少ないチョークを作り続けてきた。学校向けの国内シェアの50%以上を占めているが、少子化や授業の情報技術(IT)化の影響で、チョークの市場は縮小し続けている。それを補おうと開発されたキットパスは、今後の経営を占う、いわば社運を懸けた商品だ。最近は海外からの需要も伸びてきており、当初の期待通り、会社の主力商品に育ちつつある。 その会社の将来を背負って立つ商品を製造するのも、知的障害がある社員たち。クレヨン形やブロック形などさまざまな形をしたキットパスは、製造方法が独特。熟練した技術を身に付けた数人が作業する。 二十年前に入社した知的障害のある本田真士さんは、開発段階から携わり、現在も製造を担当している。きっかけは、本田さんの趣味が料理だと健常者の社員が知ったことだった。「材料から完成形を想像し、作ることを楽しめるので、キットパスに向いていると思ったんです」と営業部広報課で、障害がある社員たちを支援している佐藤亜紀子さん(43)は話す。 本田さんは自閉症の傾向があり、ほとんど言葉を話さない。しかし、集中力に優れ、黙々と作業を続けることができる。わずかでもゆがみや色むらなどがある製品は、もう一度練り直して作り直しているが、そうした不良品を見逃さないことにも秀でている。 文字や数字が読めない社員も多く、思いを言葉で表せないため、もどかしさから社員同士でもめることもある。佐藤さんは「健常の社員が間に入ってお互いの気持ちを代弁し、誰が欠けても製品は作れないと伝えている」と話す。障害がない社員たちがサポートし、障害がある社員が能力を発揮することで、競争力のある商品は開発、製造されている。 同社は、六十年ほど前から障害者雇用を続けてきた。経営学者・坂本光司さんの著書「日本でいちばん大切にしたい会社」(あさ出版)で紹介され、最近は「幸せを創造する会社」とも呼ばれる。しかし、長年にわたって障害者を雇用し戦力としてきたのは、企業イメージづくりのためでも福祉のためでもない。事業に必要な人を採用し、力を発揮できるよう工夫してきたことが、いま、社会から注目されている。 障害者雇用を始めた当初の社長で現在会長を務める大山泰弘さん(85)の長男で、現社長の隆久さん(49)はこう話す。「障害がある人をたくさん雇っているからといって、社会貢献しているつもりはまったくありません。障害のある社員たちにビジネスを含めて会社が支えられ、今日があるんです」[東京新聞]社長は大山さんの長男に引き継がれても、相変わらずの同じ方針下での障碍者雇用。益々、営業も推進となりそうですね。🌠
2018.06.16
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新幹線殺傷容疑者自閉症? 「旅に出る」と1月自宅出る9日夜発生した東海道新幹線3人殺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された小島一朗容疑者(22)の伯父(57)によると、小島容疑者は愛知県一宮市出身で定時制高校を卒業するまで同市で育った。職業訓練校を経て埼玉県内の会社に就職したが、約1年後に「人間関係が合わない」と言って退職した。実家の両親とトラブルがあったため、2016年4月ごろから同県岡崎市の伯父方で暮らすようになったという。 【毎日新聞】文面にも何も触れていないのに、自閉症?とのタイトル。自閉症は引きこもらずに明るいので、安易な報道から混乱と誤解が生じますね。🌠
2018.06.10
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障害年金 : 精神・知的障害は打ち切り対象外日本年金機構が1010人の障害基礎年金の支給打ち切りを検討している問題で、厚生労働省は1日の衆院厚生労働委員会で、精神・知的障害者は検討対象に含まれないと明らかにした。精神・知的障害の等級判定ガイドラインの規定により、今回のケースは支給停止に該当しない。 また、1010人が再提出する診断書の記載方法について、機構が6月中に文書で注意喚起することも明らかにした。障害の状態について詳細な記載を主治医に依頼するよう求める。【毎日新聞】 診断書のきめ細かい記述がより求められるようですね。🌠
2018.06.03
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不明から40日余り…蓮くん、無言の帰宅 福井県坂井市の川で見つかった男児の遺体は、先月から行方不明となっていた田中蓮くん(3)と判明した。 蓮くんは20日夜、家族に見守られながら無言の帰宅をした。坂井市三国町を流れる九頭竜川の河川敷で19日、男児の遺体が見つかった。 警察によると、男児の遺体はDNA鑑定の結果、先月9日から行方不明になっていた越前市の会社員・田中了士さん(30)の長男で蓮くん(3)と分かった。警察からの連絡を受け、現場を訪れた蓮くんの両親ら遺族が花を手向けた。行方不明から40日あまり。 懸命に捜索を続けた両親らに見守られながら、蓮くんは20日夜に無言の帰宅をした。蓮くんの父親・了士さん「こうやって帰ってきてくれて、本当に蓮は親孝行な子」司法解剖の結果、蓮くんの死因は低体温症か溺死とみられ、警察は誤って川に転落したとみて調べている。[日テレNEWS24 http://www.news24.jp/articles/2018/01/21/07383461.html ] いなくなってから40日、元気に見つかることを祈っていましたが、最悪の結果になってしまい残念です。 心よりお悔やみ申し上げます。
2018.01.21
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車内で男児死亡、熱中症か=幼稚園送りの祖母「失念」-仙台2日午後2時25分ごろ、仙台市泉区加茂の民家の駐車場で「孫が車内でぐったりしている」と祖母から119番があった。同市泉区南光台の竹井誠人ちゃん(3)が病院に搬送されたが、死亡が確認された。祖母は車内に誠人ちゃんがいることを忘れ、置き去りにしてしまったという。 宮城県警泉署は死因は熱中症とみて、死因を調べるとともに、過失致死の疑いも視野に祖母から詳しく事情を聴く。 同署によると、祖母は2日午前8時20分ごろ、幼稚園に送り届けるため長男夫婦宅で誠人ちゃんを預かり、車の後部座席のチャイルドシートに乗せた。しかし、幼稚園に連れて行くのを忘れ、自宅の駐車場に戻り、車から離れていたという。 午後2時ごろ車で外出しようとして、孫を乗せていたことに気付き、通報した。 【msn news http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e8%bb%8a%e5%86%85%e3%81%a7%e7%94%b7%e5%85%90%e6%ad%bb%e4%ba%a1%e3%80%81%e7%86%b1%e4%b8%ad%e7%97%87%e3%81%8b%ef%bc%9d%e5%b9%bc%e7%a8%9a%e5%9c%92%e9%80%81%e3%82%8a%e3%81%ae%e7%a5%96%e6%af%8d%e3%80%8c%e5%a4%b1%e5%bf%b5%e3%80%8d%ef%bc%8d%e4%bb%99%e5%8f%b0/ar-AApiW2Y?ocid=HPCDHP】夏休みでも幼稚園に送り届ける、夏季保育でもあったのでしょうが、二重保育の盲点、実に無念ですね。🌠
2017.07.19
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提訴:雇用者側、争う姿勢 発達障害者自殺、初弁論 地裁浜松支部 /静岡 発達障害などを持つ浜松市西区の鈴木航(こう)さん(当時18歳)が自殺したのは、勤務先の自動車部品製造販売「富士機工」(湖西市)が障害に配慮しなかったのが原因だとして、両親が同社に慰謝料など約8000万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が24日、静岡地裁浜松支部(古谷健二郎裁判官)であった。原告側によると、会社側は対応に問題はなかったとして請求棄却を求める答弁書を提出し、争う姿勢を示した。 訴状によると、鈴木さんは2014年4月に障害者枠で入社。母ゆかりさん(48)が入社前に障害特性について説明したが、同社が障害に関する理解を欠いた配属決定などを行うなどしたため、同年5月20日に列車に飛び込み自殺したとしている。 弁論終了後、父英治さん(50)は「なぜ学生時代に12年間無遅刻無欠席だった息子が会社に行くことができずに、初めて休んで死を選んだのか。列車が来るまでの待ち時間、もがき苦しんでいたことを考えるとつらい」と涙ながらに訴えた。また「最愛の我が子を失った親として、同じ悲しみが繰り返されないためにも、この裁判で真実が明らかになることを望む」と話した。【毎日新聞 http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20151125ddlk22040081000c.html】発達障害者が仕事でもがき苦しんで自殺とはそれが事実なら、職場との溝の深さを感じ、ほんとうに悲しい出来事です。障害者を雇用したからにはやはり保護者との日々の連絡を欠かさないこと、最優先かと思います。🌠
2015.11.27
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特別支援学級の生徒殴りけが、名古屋市立中の50代男性教諭「指導として行った」 名古屋市千種区の市立中学校で10月下旬、50代の男性教諭が知的障害などがある生徒が所属する特別支援学級の男子生徒の頭を殴り、軽傷を負わせていたことが17日、分かった。市教育委員会は、体罰があったとして、調査した上で、教諭の処分を検討する。 市教委によると、生徒側が被害届を出し、愛知県警が捜査している。 男性教諭は特別支援学級を受け持っており「生徒が授業に遅れ、落ち着きを欠いたので、指導として行った」と暴力行為を認めている。11月9日から自宅療養を理由に学校を休んでいるという。 10月21日午後、数学の授業の開始直後に、教諭が男子生徒の頭を数回、拳で殴った。帰宅後に保護者が頭の腫れに気付き、病院で全治3日程度の打撲と診断された。 中学校が特別支援学級に通う8人の生徒の保護者を対象に10月28日に開いた説明会では「過去に子供が頭をたたかれた」との訴えがあり、市教委が事実関係を調べている。【産経ニュース http://www.sankei.com/west/news/151117/wst1511170027-n1.html】支援学級はやはり担任が複数で割り振りし、生徒を多くの目で見守ることが大事なんでしょうね。
2015.11.18
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【海外発!Breaking News】子宮摘出で身体成長を抑制。「知的・発達障害を持つ娘のため」に賛否(ニュージーランド)身長130センチ、体重24キロのチャーリー(10)の脳は新生児レベルで発達は期待できない。盲目で、話すことも歩くこともできない。「この子により質のある生活を送らせてあげたい」という思いから両親は驚くべき決断をした。『Global News』が伝えている。「もしこのままチャーリーが大きくなってしまったら、チャーリーを抱き上げることさえ困難になってしまう。どこへも行けず寝たきりにさせてしまうくらいだったら、今のうちに娘の成長を止めてしまおう」これがニュージーランド在住のフーパー夫妻が下した決断であった。チャーリーは出生時、脳に酸素が行き渡らない状態が1時間ほど続いたことで脳に障害を受けた。5か月の時には重症の小児てんかんと診断され、痙攣や身体の硬直などの発作が突然起こる。脳性まひで喉の筋肉が弱り、普通に食事をとることもできない。チャーリーの機嫌の良し悪しは、うめき声の調子や表情を見て読み取らねばならない。家族でケアをしていくにはかなりのハードルだ。成長とともに日々の介助が困難を極める中で、夫妻が見つけたのが「アシュリー・トリートメント(アシュリー療法)」だ。2004年、原因不明の脳症により知的・発達障害を持つアメリカ・シアトル在住のアシュリー(当時6歳)に身体的成長を抑制する医療処置が行われたというものだ。子宮摘出、乳房芽切除、虫垂切除、盲腸切除が行われたほか、エストロゲンによる成長抑制療法がとられた。アメリカでも大きな議論を巻き起こしたが、アシュリーの両親は「小さいままでいてくれることで介護の負担が減る上、家族でのアクティビティや生活の質も保つことができる。子宮がないことで生理痛、生理に伴う不快感、妊娠のリスクもなくなる。一生車椅子に縛られた生活では、乳房の発達でさえ不快になりえる」と主張した。最初の成長抑制療法実施から11年。知的・発達障害児の親からは、この療法を施して欲しいという申し出が増えているという。その一方で倫理問題も絡んでくるため人権侵害に値するとの反発も少なくない。「アメリカ知的・発達障害学会(American Association on Intellectual and Developmental Disabilities)」の最高経営責任者であるマーガレット・ニグレン(Margaret Nygren)さんは、「論点となるのはこの療法が親の視点で行われており、コミュニケーション能力を持たない当事者への配慮がないことです。障害者の視点、尊厳を重視すべきです」と述べている。チャーリーのケースでは、ニュージーランドで知的・発達障害の子供に対し成長抑制療法が実施された例がなく、オークランド倫理委員会の反対により国内でのホルモン治療実施を断念。チャーリーが4歳の時、韓国でエストロゲン療法をスタートした。その後、倫理委員会は「国外で成長抑制療法を始めた場合、安全上の配慮からそれ以降のケアにおいてのみニュージーランド国内での治療を可能とする」と妥協することになる。チャーリーは7歳にして子宮を摘出。完全に成長が止まるまで約4年の歳月を費やすことになる。家族はチャーリーが10歳を迎えた今でも、いままでと同じようにインドネシアのバリに年に一度の家族旅行を楽しんでいるという。ベビーカーにのってご機嫌のチャーリー、身体の成長は止まったままだ。フーパー夫妻は「人権を無視しているなんてもっての外です。私たちはチャーリーを愛するからこそこの選択をしたのです。知的・発達障害児に地域社会の十分な理解やサポートなどほとんどない中で最善の方法をとったまでです」と断言している。※ 画像はmetro.co.ukのスクリーンショット。(TechinsightJapan編集部 A.C.) 【livedoor news http://news.livedoor.com/article/detail/10785605/】手術後に癒着や副作用はないのだろうか?確かに障害を持った女児を育てるのは気苦労もあり大変なことです。ただ本人の尊厳問題となると、やはり賛否両論が生じるのでしょうね。とても奥深いニュースです。🌠
2015.11.14
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いじめや事故死…「誰もが被害者に」 遺族ら21人が手記を自費出版 全国の小学校で二〇一四年度に把握されたいじめの件数が、過去最多になった。教育現場で起きたいじめや事故で亡くなったり、深刻な被害を受けた子どもの親ら二十一人は、手記「問わずにはいられない-学校事故・事件の現場から」を自費出版し、「誰もが被害の当事者になり得る。その時にどうすればいいか、考える手助けになれば」と願う。 「学校や教育委員会は批判を恐れて必ず隠蔽(いんぺい)に走る。最終的に守ってあげられるのは親しかいない」。執筆者の一人で、兵庫県在住の男性(52)が話す。 男性の長男は神戸市立小学校の五年生の時、壮絶ないじめを経験した。同級生十三人の標的になり、殴る蹴るの暴行を受けて「死ね」「消えろ」と罵声を浴びせられ続けた。 次第にエスカレートし「金を持ってこい」と脅された長男は、男性が趣味で集めていた旧札の一万円などをこっそりと持ち出すようになった。金額が五十万円を超え、ようやく気が付いた男性が訴え出ても学校は事実を認めようとせず、転校させるしかなかった。今、長男は立ち直り、大学に通っている。 男性は「全国学校事故・事件を語る会」(兵庫県)のメンバーとして、他の被害者の相談にも応じる。「いじめでは先生に相談した後に自殺するケースが非常に多い。勇気を振り絞って打ち明けたのに、何もしてもらえず絶望してしまうからだ」と訴える。 「自分の子どもが生きた証しを世に残したい」。そんな親たちの願いをかなえたいと、男性は会の活動などを通じて知り合った遺族らに執筆を呼び掛け出版が実現。手記を寄せたのは、いじめのほか、教員の過剰な指導を苦に自殺したり、部活動中に顧問が適切な対応を取らなかったために熱中症や事故で命を落としたりした子どもの保護者らだ。 一三年八月、発達障害と知的障害があった大阪市都島区の国本考太さん=当時(24)=は、NPO法人が運営する障害者向けのスイミングスクールで水泳中、熱中症のため亡くなった。国本さんの母親(56)も手記を寄せた一人。「コーチがハードメニューを課さなければ、考太は突然に命を落とすことはなかった」と無念を記している。 手記を編集した取次代理店「L.C.研究所」(兵庫県尼崎市)代表の田原圭子さん(49)は「子を持つ親だけでなく、教員も手に取って、学校現場と世の中の常識は違うことを知ってほしい」と話している。 二百五十四ページ、定価千二百円(税抜き)。ネット書店のアマゾンで購入できる。問い合わせはL.C.研究所=電06(6430)9306=へ。【東京新聞 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201510/CK2015102802000248.html 】 体験からの思いを綴った手記、今後の学びにできたらいいのでしょうね。🌠
2015.10.31
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知的障害の男性から300万円恐喝未遂 容疑の友人逮捕知的障害のある男性(24)から現金300万円を脅し取ろうとしたとして、警視庁は、友人でアルバイト店員の少年(19)=埼玉県所沢市=を恐喝未遂容疑で逮捕し11日発表した。男性は脅された際、液体の殺虫剤を飲んで自殺を図り、一時意識不明になった。 東村山署によると、少年は4月18日、埼玉県所沢市を走行中の車内で、知的障害のある男性に「てめぇのおかげで仕事に遅刻した。俺の罰金を弁償しろ」と迫り、現金300万円を脅し取ろうとした疑いがある。容疑をおおむね認めているという。 男性は少年と別れた後、恐喝に悲観し、自殺しようとホームセンターで液体の殺虫剤(100ミリリットル入り)を購入し、半分ほど飲んだという。意識不明の状態が約6時間続いたが、命に別条はない。 2人は地元の友人同士で、男性は署に対して、以前から少年に現金を要求されたり、暴力を受けたりしたと話しているという。【朝日デジタル http://www.asahi.com/articles/ASH9C3TWGH9CUTIL03J.html 】これは昔からの知り合いとは言え、とても友人とは言えませんね。友人だとすっかり信じ切っていたのに脅されたとは一生の心の傷、逆に弁償して欲しい行為ですね。🌠
2015.09.12
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防犯カメラに執拗に追い回す姿 女子高生切りつけで18歳少年逮捕 大阪 大阪府八尾市で7月30日、帰宅途中の近くの私立高校3年の女子生徒(17)が男に切りつけられた事件で、大阪府警は、事件に関与した疑いが強まったとして任意で事情を聴いていた府内の少年(18)について、7日午後、殺人未遂容疑で逮捕した。府警によると、少年には知的障害があるという。 現場周辺の防犯カメラには、少年とみられる犯人が女子生徒を走って追いかけたり、女子生徒が悲鳴を上げる様子が記録されていた。捜査関係者によると、カメラ映像の分析などから少年の関与が浮上したという。 事件は7月30日夜、同市山本町北の市道で発生。女子生徒が歩いていたところ、背後から近づいてきた男に刃物で切りつけられた。女子生徒は悲鳴を上げて逃げたが、男は追いかけて再び切りつけ、女子生徒は背中などに重傷を負った。 夏休みは色々ありますね。できれば一人での行動はなるべく避けたいですね。🌠開設2900日です。いつもご訪問にコメントありがとうございます。
2015.08.14
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苦情対応や報告書、先生の7割「負担」 文科省が初調査 公立小中学校の教職員は、どのような仕事に負担を感じているのか。文部科学省が初めて調べ、27日に発表した。教諭の9割近くが「負担感がある」と答えた業務は「国と教育委員会の調査対応」だった。7割以上が「保護者からの苦情対応」や「研修リポートの作成」をあげた。いずれも授業や生徒指導とは別の仕事だった。 経済協力開発機構(OECD)が昨年に発表した国際調査で、日本の中学教員の勤務時間が参加国で最長だったことを受けて実施した。全国の公立小中451校の校長や養護教諭、事務職員など11職種、計9848人を対象に、昨年11月時点の状況を尋ねた。 教諭の1日の平均在校時間を調べると、小学校は11時間35分、中学校で12時間6分。自宅に持ち帰る仕事もあり、それぞれ1時間36分、1時間44分だった。 その上で、学校の業務を71に分けて負担に思うかを尋ねた。教諭のおおむね7割以上が従事する業務のうち、「負担」「どちらかと言えば負担」の合計が高かったのは「保護者や地域からの要望、苦情対応」と、「研修会の事前リポートや報告書作成」。このほか、負担感だけで見ると「国や教育委員会の調査対応」が9割近くで最も高かった。 一方、昨年の国際調査で週7・7時間と参加国平均の3倍を上回った部活指導の負担感は、中学教諭でも48・5%と5割を切った。「負担だがやりがいがある」という答えが多かったという。 「授業準備」や「放課後学習」など、授業や子どもと接する仕事は比較的負担感が低い項目が目立った。こうした教員の「本来業務」の時間を取られることも、それ以外の業務の負担感につながっている可能性がある。 文科省は改善に向け、今回の結果を盛り込んだガイドラインを作った。事務職員との役割分担や外部委託などの効率化策、教諭のパソコンをネットワークで結んで情報を共有するシステムの導入などの工夫を重ねている学校の例を挙げた。■教員1日ルポ 授業・雑務…14時間息もつけない 「世界一忙しい」とも評される日本の学校の先生たち。文部科学省による初めての調査では、行政調査の回答や文書作成などの仕事で負担を訴える声が目立った。どんな学校生活なのか。一日に密着してみた。 午前7時過ぎ。神奈川県の公立小で5年生の学級担任をする男性教諭(25)は職場に着くと、Tシャツとジャージーに着替えた。1時間目のスポーツテストに備え、体育館でマットや器具を並べる。 午前7時40分、職員室には約30人の教職員がほぼそろっていた。男性教諭は赤いペンを手に、児童の日記や漢字練習帳に目を通す。「様子が分かる貴重な手がかり」と言うが、読めるのはこうした合間だけだ。 午前8時過ぎに校門で児童を出迎えた後、職員室でコッペパンをほおばって「朝食」。時間が足りず、半分ほど残してリュックに押し込んだ。 1時間目のスポーツテスト、2時間目の算数を終え、30分間の中休み。「子どもと遊びたい」と漏らしつつ、スポーツテストの結果や漢字練習帳の点検を続けた。3時間目の体育では、倒立ができずに泣く女子にお手本を見せ、集中していない男子に注意する。4時間目は再び算数。 給食の時間。「いただきます!」。配膳台に残ったおかずの肉じゃがを児童によそって回った後、自分は10分弱でかき込んだ。掃除、午後の授業、月1回のクラブ活動……。午後3時半、「さよならー」とげた箱前で下校する児童を見送った。 今度は同僚と一緒にプール掃除だ。デッキブラシでごしごしこすっても、なかなか汚れが落ちない。続く宿泊学習の会議では、教員同士、子どもの健康状態を伝え合う。それが終わると生活保護家庭に必要な書類作成について福祉事務所に電話で質問。午後4時半、この日学校で初めてトイレに行った。「子どもがいると、なかなか外せない……」と苦笑した。 水泳の授業計画など、パソコンに向かって書類作りが続く。「○○ちゃん、今は安定してるね」「学年の水泳の『目当て』はどうしますか」……。同僚と話す間もキーボードを打つ。 「もう8時ですよ。まだ火曜日なのに、金曜日まで持つ?」。まだ仕事を続ける教員8人に、教務主任が声をかけた。 学期末には通知表を書くのも重要な仕事だ。児童1人当たり400字分、やる気が出るような言葉を考え、内容がダブらないように約30人分を仕上げる。 様々な調査にも時間を取られる。防災備蓄物資の数を確認したり、時にはゴキブリの数を数えて業者に駆除を依頼したり。近くの公園でのトラブルで苦情の電話を受け、地域や保護者への対応に追われることも。 この日、教諭の退勤は午後9時だった。「高学年は提出物が多くて、なかなか子どもとふれ合えない」。夕食は、帰路のコンビニで買ったそば弁当だった。 ◇ 「2~5月は毎週、土日どちらかは出勤でした」。埼玉県の公立小学校に勤める女性教諭(38)は言う。時期によって評価をつける指導要録や通知表の作成、会計報告も重なる。領収書などを確かめながら、保護者向け報告書を作るのは神経を使う。翌日の授業計画を考えるのは毎夜8時過ぎから。研鑽(けんさん)の時間がとれず、悔しいと漏らす。「外国語、書写、水泳……。高めたいと思うのに全部できない」とため息をつく。 中学では部活動の指導を負担に感じる教員が多い。 関東地方の男性教諭(30代)は午後6時過ぎまで顧問のテニス部を指導する。「昔と違い、けがなどに備えて今はずっと見ないといけない」。午後8時に退勤し、我が子の世話を終えた午後10時ごろ、翌日の授業準備。週末は部活動の試合で1日がほぼ終わる。「部活に注ぐエネルギーの2~3割でも減らせれば、授業研究も充実すると思う」(芳垣文子、岡雄一郎、杉原里美)■学生活用・事務職員を増員…負担減に各自治体の取り組みは 各自治体の教育委員会も様々な対策を講じている。 大阪市では2012年度から、市立学校の教職員のパソコンをネットワークで結び、児童生徒の成績や出欠、校内連絡などの情報を共有するシステムをスタート。最新の児童生徒名簿を基本に通知表や指導要録など各種書類に活用することで手間を省き、連絡掲示板で会議の回数を減らすなどして効率化を図っている。 静岡県藤枝市では、静岡大教育学部の学生にボランティアとして市立小中学校のサポートに入ってもらう取り組みを12年度から続けている。美術や家庭科などの実習や教材の準備、理科の実験や観察の支援など。担任からは「より安全に実験に取り組めるようになった」(理科)、「生徒がより多くの人とかかわることができた」(特別支援)などの声が出ているという。 北海道の公立小中学校では11年度から事務職員を増員。指導との関連が比較的薄い仕事を担っている。 事務職員が12年度から2人に増えた石狩市立花川小学校では、児童の名簿入力やテスト結果の一覧表づくり、PTAのアンケート集約などを事務職員が行う。 札幌市立東白石中学校では1人だった事務職員が3人に。学校便りの取材や企画、地域への配布のほか、職場体験学習の受け入れ先の開拓を事務職員が担うほか、給食費が未納の家庭への督促も教員と協力して実施している。「事務職員の増員で、先生方の仕事ぶりに余裕が感じられるようになった」と高谷義仁教頭は話す。 ◇■《視点》子ども下校後の仕事、分担を 職員室のある1階から教室のある4階の端まで、この日何回往復しただろうか。「密着」のはずが、足早に階段を行き来する男性教諭を時々見失った。授業中も休み時間もほとんど座ることがなく、常に動き回っていた。 さらに強く感じたのが、子どもを帰してからの仕事の多さだ。様々な問題に対し、実態をつかもうとする文部科学省や教育委員会などの調査も、かえって教員の多忙化を招いている。 「子どもと過ごす午後3時くらいまでの時間が何よりも楽しい」と話していた男性教諭。仕事の一部を事務職員などが分担する動きも一部で始まっている。そうした取り組みが各地で広まれば、負担軽減につながるだろう。(芳垣文子)【朝日デジタル http://www.asahi.com/articles/ASH7Q7R8TH7QUTIL055.html?ref=nmail 】初調査、色々と表面出て来るもの、改善策が求められますね。🌠
2015.08.10
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<インサイド>60年 風化を許すな ◇森永ヒ素ミルク中毒事件 約1万3000人の被害者を出した森永ヒ素ミルク中毒事件は24日、原因の特定から60年を迎える。ミルクを飲んで障害が残った被害者は60歳を超え、親の高齢化も進む。「食の安全」に対する企業モラルが問われる事件が後を絶たない中、関係者は「原点となった森永の事件を、風化させてはならない」と誓う。 ◇19年間の闘い その赤ちゃんの下腹部は黒ずみ、膨れ上がっていた――。岡山市で今月1日、福祉関係者の研修会で、ミルクを飲んだ子どもの写真が紹介された。節目の年に改めて事件を学びたいという声が上がったからだ。 1955年6月以降、森永乳業の粉ミルクを飲んだ乳児が発熱や下痢、肝臓肥大などを起こし、相次いで亡くなった。岡山県は8月24日、徳島工場で製造された粉ミルクに混入したヒ素が原因と発表。各地で被害者団体が結成された。 厚生省(当時)の有識者委員会は12月、死亡の場合は25万円、患者には1万円を同社が支払うとする補償案を公表。被害者は知的障害や肢体障害など深刻な後遺症を抱えていたが、「全員治癒」とされた。 救済の道が開けるのは69年秋、丸山博・阪大教授(故人)らによって後遺症の実態が明らかにされ、全国組織「森永ミルク中毒のこどもを守る会」が発足。不売買運動や民事訴訟などを経て、73年10月、守る会と国、森永乳業の3者会談が始まった。 同年12月、同社が治療や生活保障など費用の一切を負担すると約束した確認書を交わし、74年には同社が財源を全負担する公益財団法人「ひかり協会」(本部・大阪市)が設立され、救済事業がスタートした。 ◇続く苦悩 「こどもを守る会」は83年、「森永ひ素ミルク中毒の被害者を守る会」に改称した。自身も被害者の菅野孝明さん(60)(岡山市中区)は協力員として、後遺症が重く、施設に入所する被害者の支援にあたっている。 ひかり協会によると、県内で今も連絡を取り合っている被害者は675人(今年3月末現在)。うち104人は、肢体障害や脳性まひ、てんかんといった障害を抱えているという。 菅野さんも、20歳代後半まで重度のぜんそくで治療を受けていた。被害者は完治したとされた時代で、病院に診察を断られないようにと、被害者であることを伏せて入院や通院した。 34歳で結婚。「子どもに影響が出るのではないか」との不安がぬぐえなかったが、授かった2人の子どもは無事に成長した。「森永乳業にはまだわだかまりがあるが、死んだ仲間は戻ってこない。残された仲間を支えるとともに、食の安全を訴えていく」と語る。 ◇語り継ぐ 能瀬英太郎さん(78)(岡山市南区)は、事件の歴史をまとめたルポルタージュ作品などを出版。現在も被害者や家族への聞き取りを重ね、市民運動の雑誌で改めて経緯をたどる連載を始めた。 当時、18歳だった能瀬さんは近所にも被害者のいることは知っていた。事件が再び注目を集めた69年に長男が誕生。親の気持ちが理解でき、被害者の救済運動を手伝うようになった。 被害者と親も高齢化が進む中、「物言えぬ重症者の現実を伝えたい」と能瀬さん。「60歳を過ぎて亡くなる患者も多い。60年目の今年は、事件にスポットを当てられる最後の機会になる」とペンを握る手に力をこめる。2015年08月09日 YOMIURI ONLINEホームへ http://www.yomiuri.co.jp/local/okayama/news/20150808-OYTNT50160.html丁度私たちの両親の世代が育児していた頃のできごと、粉ミルクへの恐怖は母もよく語っていたものです。一時のできごとが命取りとなる、生まれ立ての人間の赤ちゃんほど無力なものはなく、人間一人を一人立ちさせるまでの育児の大変さをも垣間見る事件でしたね。🌠
2015.08.09
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一部メディアが、加害者家族を苦しめている加害者家族のプライバシーも保護されるべき前々回の『絶歌』元少年Aの犯罪、原因は母親にあった?は、多くの人に読んでいただきました。Aの身近にいた人にできたであろうことを、後付けで考えたものでしたが、私の力不足から、加害者の両親だけを批判しているように解釈された方がおられ、深く反省しています。一般的に、凶悪犯罪加害者の家庭には、「死んで詫びろ」「殺人鬼の製造者」などと、あおりや差別発言で中傷する手紙や電話が殺到するそうですが、多くの場合でこれは不当です。ある日突然、犯罪加害者の家族になって動転し、針のむしろに座らされた人たちに執拗に追い打ちをかけるのは、人としてとても恥ずべき行為です。彼らは、被害者以外の第三者から何と非難され誹謗中傷されようと、反論できない立場にあるのです。親が思うように子が育つのであれば、世の中は湯川秀樹博士やビル・ゲイツだらけになります。ネグレクトされて育った子どもさんが立派に育ったり、親が手塩にかけて育てた子どもが犯罪者になったりするのが現実です。犯罪に至る原因には、いくつもの要素や不運が重なるわけで、加害者家族を責める資格は誰にもありません。自殺に追い込まれる家族2014年7月の佐世保女子高生殺人事件でも、加害者の父親が自殺に追い込まれました。加害者の女子高生は、心に障害を持っていました。親は一緒に精神科に通い、入院治療を希望しましたが実現せず、「放置すれば人を殺す可能性がある」という精神科からの通報は、児童相談所の幹部に揉み消されていました。事件発生当初、加害少女の父親は「生きていてよいのでしょうか」と言っておられたそうです。生きて、被害者への償いと少女の更生に寄り添う決意をしておられたそうですが、プライバシーに関してあることないことを書かれたことが、彼を自殺に追い込んだようでした。加害者家族を、第三者が死に追いやるほど非難するのは、筋違いです。「死んでお詫びした」か「あの世へ逃げた」加害者の父親を非難することは簡単ですが、言葉の暴力で死に追い込んだ(もちろん、それだけが原因ではないかもしれませんが)人たちが、何の問題にもされないのは明らかにおかしいことです。筆者はかねがね、「国民の知る権利」の名の下に、犯罪加害者の家族のプライバシーまで暴く週刊誌に怒りを覚えてきました。書かれた側が「死やそれに近い状況」に追いやられる記事が後を絶ちませんが、ほとんどの場合、書いた週刊誌は何の罪にも問われません。ネットでの匿名のあおりや脅しは、それ以前の卑劣な行為で、私は非難する価値も認めないほど軽蔑しています。このような方たちは、加害者の家族に「死んで詫びてもらって満足」しているのでしょうか、それとも将来を奪って溜飲を下げた気分なのでしょうか。1989年の宮崎勤の幼女殺害事件では、執拗なメディア取材を受ける宮崎勤の家族に、「お前たちも死ね」「殺してやる」という憎悪に満ちた手紙が、段ボール箱一杯ほど届いたそうです(鈴木伸元『加害者家族』より)。宮崎勤は、手首に特殊な障害を持って生まれました。それがイジメられる原因になったり、彼が殻に閉じこもる遠因になったと言われていますし、彼は発達障害と診断されています(この病名の人は罪を犯しやすいとか、犯行を正当化していませんので、念のため)。しかしこの病気や障害は親の責任ではありません。犯罪者とその親族は、当然、分けて考えられるべきですが、往々にして加害者の家族も被害者になります。宮崎勤の父親は家を売り払って被害者への賠償金とし、川に飛び込んで自殺しました。この一族の場合、父親から見て長女・次女、父親の弟たちとその子ども、母親からみてその兄の子どもたちが、皆、職を辞したり結婚を破断にしたりしています。執拗なメディアの追いかけ取材が原因でした。犯罪加害者と家族は別だという考えが、私たちの社会の常識として、メディアも含めてもっと徹底されるべきではないでしょうか。元少年A宅と私の家は紙一重私は元少年A(以下A)のご両親のような立場の人に、後ろから石を投げるような言動は、毛頭持ち合わせていません。先のコラムでは、「死んでお詫びする勇気もない私たちをお許しください」という両親の手記からの言葉を、最初に紹介しました。Aのご両親は被害者の方たちとも、Aとその弟たちとも正面から向き合い、贖罪(しょくざい)の日々を過ごしていくほうを選択されたことを、紹介したかったからでした。そして私がいちばん筆足らずだったと反省する点は、Aは特殊な心の病気だったのに、その母親のせいで愛情不足を感じて暴走が始まり、また母親にAの暴走を止めることができたはずだとの印象を与えかねない書き方だったことです。私など、子どもたちにもっとひどい体罰を加えたことは数えきれませんし、いつもイライラしていた点では、誰にも負けないほどです。にもかかわらず、我が家では誰もそのような“こころの病気”にかかっていませんでしたので、母親のAへの態度だけが犯罪の遠因になったとは思っていません。私は十数年前、このご両親の手記を読んだとき、到底凶悪犯罪を起こすような荒れた家庭ではない普通の家庭像だっただけに、Aの両親に同情しました。これらの状況は、今後も少年Aのような事件が、どこの家庭にも起こり得る問題であることを、示唆しています。 そんな中、あえてAを止める機会があったとすれば、どの地点かを振り返り、盲目的に子どもを信じず、子どもの異変に気付く義務があることや、「愛情を注ぐこととそれが伝わっているかは別である」という点を教訓として共有することに意味があると思い、執筆しました。Aの親子の手記を読み比べてみて、いちばん教訓として感じたことは、無償の愛で育てた親の思いが、子どもに伝わっていなかったということでした。Aは“愛情不足”だったと、専門家によって結論づけられています。Aのご両親の大きな愛は、どこで“消えて”いたのでしょう。Aは特殊な精神の病を抱えていましたが、それを別にしても親なればこそ厳しすぎたり、盲目になったりするのは多くの親がすることです。子どもを信じることすら、子どもによっては拒絶されます。Aは最初の取り調べを受けているとき、逃げられない証拠をつきつけられて、もう終わりだと観念しても、「母親には何と説明すればいいだろう?(中略)母親はきっと僕のウソを鵜呑みにして、また僕を全面的に信じるだろう。僕にはそれが耐えられなかった」と回想しています。「愛したが伝わっていなかった、信じすぎてもダメ、家族の存在も犯行の抑止力にならなかった」。これはどの家庭でも起こりえる状況なだけに、はたして親としての愛情が愛情として子どもに認識されているのか、また小さな異変でも親が敏感に察知できているのかを問い直すことが重要なのだと思います。「絶歌」の内容は極めて残念ここまではAが少年であったことから、親の責任が取りざたされましたが、今問題なのは「少年A」がすでに「中年A」になり心の病気も治ったとされる中で、「絶歌」が出版され多くの人を苦しめている点です。私は、「絶歌」は全体的に読み手を失望させる駄作だと思います。日々、被害者とその遺族、そして迷惑をかけている自分の家族への謝罪と贖罪の日々を過ごしているものと想像していましたので、内容は極めて残念なものでした。被害者遺族や自分の家族への贖罪意識は、部分的・瞬間的には本心だったとしても、継続性・一貫性はないに等しいです。Aの手記には“軽い反省の弁“がつづられていますが、猟奇的な部分や出所後の生活をあれほど詳細に書けるAだけに、その取ってつけたような淡白な”謝罪意識“が浮いて見えます。Aの“謝罪”には行動が伴っていません。これほどまで困難な道に追いやっている両親と、10年以上も連絡を絶ち心配させています。親の心情を思うなら、これはできることではありません。そして厳然たる事実は、被害者家族を無視して出版に踏み切ったこと、および遺族側から出された出版撤回の要望に対し、5万部増刷という形で答えたことです。 内容も的外れです。医療少年院での「更生」の過程はすっぽりと省略され、その前後が詳しく記載されているなど、教訓的なことは何も伝わってきません。出所後に転々とする生活が、詳細ないし冗長に書かれていますが、内容に乏しく、そこに一端の小説家を気取った人物描写や状況描写が、あたかも自分を村上春樹氏の小説の主人公と錯覚しているのでは、という文体で長々と続きます。Aに文才があるなどと評価する人がいるようです。「村上春樹氏のまねをしてうまい表現できるところをアピールしたい」という気持ちが強く伝わってくる文体ですが、本質を覆い隠すための文章という気がします。借り物じみた表現が多く、見せかけの文才はありますが、本当の文才はありません。しかし今後、Aを利用して続編を書かせたり、映像化して儲けようと企む者が出るかもしれません。最近、猫の猟奇殺害事件がまたありましたが、模倣犯が出る可能性が大きいと感じます。現在、「サムの息子法」が話題になっていますが、日本でも「淳くん・彩花さん法」で、凶悪事件犯罪被害者遺族の同意なき加害者による手記の出版禁止、出版社および著者の利益が被害者家族に全額支払われる規定がなされなければなりません。そしてもうひとつ、この凶悪殺人事件をめぐる法律に付け加えたいのが、冒頭で触れた「加害者家族の権利保護」です。加害者家族のプライバシーも保護されるべき2008年の秋葉原事件の犯人・加藤智大の弟が、事件の6年後の2014年に自殺しました。マスコミがしつこく嗅ぎつけて、職を転々としていたそうです。そんな中、彼にも彼女ができました。素性を明かしたところ、彼女の親から反対されました。何かでカッとなったとき、彼女に「あなたの一族全体が異常だ」と言われたそうです。6年も経っているのに、これからもずっと犯人の弟として生きる重圧に絶望したのかもしれません。「死ぬ理由に勝る、生きる理由がない」という言葉を残しました。もちろん被害者の遺族の苦しみは計り知れませんし、そのプライバシーが侵害されているのも問題です。同時に加害者の兄弟や親戚まで追いつめる「取材」にも、憤りを覚えます。加害者とその家族は別だという社会的な合意が徹底され、加害者家族のプライバシーも保護されるのは当然だという社会になることを願ってやみません。皆様は、どのように考えられますか。 [東洋経済http://toyokeizai.net/articles/-/75872]
2015.07.21
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知的障害者判定交付台帳を紛失 - 石川障害者職業センター 高齢・障害・求職者雇用支援機構石川支部石川障害者職業センターは、個人情報が記載された台帳を紛失したと発表した。誤廃棄した可能性が高いとしている。所在がわからなくなっているのは、1988年度から1994年度までの「知的障害者・重度知的障害者判定交付台帳」。3月に知的障害者判定書の再交付請求があり、判定書を作成するため判定交付台帳を確認したところ、一部台帳の所在が確認できなかった。紛失した台帳には、知的障害者判定を受けた対象者の氏名や性別、判定年月日、判定結果、交付年月日などが記載されていた。同センターでは、台帳の保管期間を30年としており、期限前に不要文書とともに誤ってシュレッダーによる裁断処理を行い、廃棄した可能性があるとしている。(Security NEXT - 2015/07/17 http://www.security-next.com/060518) ずさんな管理体制がまた浮き彫りになりましたね。個人情報の管理は綿密に徹底して欲しいですね。🌠
2015.07.19
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ユニクロが資金5500万円と衣料提供 知的障害者の「スペシャルオリンピックス」にユニクロは8日、米ロサンゼルスで7~8月に行われる知的障害者による「スペシャルオリンピックス」の夏季世界大会に協賛すると発表した。45万ドル(約5500万円)の資金、ポロシャツなど計7千着の衣料を提供する。【産経ニュース http://www.sankei.com/sports/news/150708/spo1507080020-n1.html】世界進出したユニクロならではの取り組みですね。🌠
2015.07.10
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4兄妹が農薬自殺「15歳まで生きないと誓った」 中国中国貴州省の貧困地域で兄妹4人が6月初め、農薬を飲んで自殺した。親が出稼ぎで家を離れ、孤独な暮らしを強いられていた「留守児童」だった。事件は社会に衝撃を与え、経済規模で世界2位の「大国」が抱える貧困問題を改めて浮かび上がらせた。兄妹が住んでいた村を訪ねた。 事件発生5日後の6月14日、現場となった中国内陸部、貴州省畢節市の茨竹村を目指した。市中心部から車で約3時間、起伏の激しい山道を進むと、トウモロコシ畑が広がった。その一角に、兄妹4人が住んでいた家があった。入り口には鍵がかけられ、警官らが見張っていた。 同じ村に住んでいる張啓付さん(40)が、事件当時の様子を語ってくれた。6月9日午後11時ごろ、「どん」という音が聞こえ、イノシシが鳴いているような声も耳にした。驚いて屋外に出ると、数十メートル先の兄妹の家の前で少年が倒れているのが見えた。少年はけいれんしながら水分を吐き、今にも息絶えそうだった。黒いシャツとズボン姿。靴は履いていなかったという。 貴州省民政庁の報告によると、死亡したのは、14歳の長男と5~10歳の妹3人。4人とも農薬を飲んで自殺したとみている。兄妹の父親(34)は出稼ぎで不在。母親(32)も2年前に家を出ていた。長男が豚の世話などをしながら、幼い妹たちの面倒を見ていたという。 近所の張宗義さん(63)は「家の中はぼろぼろで汚れていた。服や靴、いろんな物が散らかっていた」と言う。「子どもたちには両親の愛が足りなかった」と語った。 貴州省の2013年の1人当たり域内総生産は約2万3千元(約46万円)で、中国の省と直轄市のなかで最下位。上海の3割に満たない。報道によると、茨竹村は貴州省の中でも特に貧しい農村部にあり、約2500人の住民のうち半数ほどが出稼ぎで村を離れているという。 長男と妹2人は5月8日から学校に行っていなかったと中国紙は伝える。役人や学校の先生が6月9日に家を訪ね、学校に来るよう促した。4人はその夜、農薬を飲んで亡くなったという。 警察当局は、少年が宿題をするノートに書いたという遺書の概要を中国メディアに公表した。 《みなさんの好意に感謝します。みなさんがよくしてくれたことはわかっています。でも僕は行かなければならない。僕は15歳まで生きないと誓っていた。死ぬことは長年の夢でした。今日、リセットします!》 兄妹の家から数百メートル離れたところで、8歳の男の子が靴を洗っていた。「ママがいなくて寂しいけど、パパが帰ってきたからうれしい」。男の子の父親、蘇忠成さん(27)は広東省に出稼ぎに出ていたが、2カ月前に村に戻った。養豚などで細々と暮らすが、妻は出稼ぎに行ったまま。「ここで金を稼ぐのは簡単じゃない」と語った。■過去にも事故、政府は対策強化 畢節市では2012年にも痛ましい事故が起きていた。大型のごみ箱の中で暖を取っていた留守児童の男児ら5人が一酸化炭素中毒で死亡した。3年前の悲劇と今回の兄妹の自殺が同じ地域で起きたこともあり、中央政府も事態を重く見ているようだ。 自殺事件の後、李克強(リーコーチアン)首相は「悲劇を繰り返してはならない」と訴え、留守児童らを保護するための対策を強化するよう指示した。地区や教育担当の幹部らは責任を問われ、停職や免職などの処分を受けた。 中華全国婦女連合会などによると、10年時点で親と離れて暮らす農村の留守児童は全国に約6100万人。そのうち、両親とも離れているのは約47%と推計される。また、0~5歳の子どもは2300万人以上とみられる。 また、民間団体が貴州省や雲南省など約1千人の留守児童にアンケートし、6月にまとめた調査結果によると、留守児童のうち11%が月に3~4回親に会っているが、15%は年に1度も会っていないという。国営の新華社通信は「多くの留守児童が見捨てられた状態だ」と指摘する。 留守児童の問題は、農村部の貧困や格差の問題を端的に示しており、共産党指導部も注視している。 習近平(シーチンピン)国家主席は6月中旬、視察先の貴州省で地方幹部を前に「2020年までに貧困から脱却できるようにしなければならない」と演説。留守児童への支援も求めた。 新華社によると、年間の収入が2300元(1日当たり6・3元=約1ドル)以下で生活する農村の貧困人口は約7017万人に達する。貴州省、雲南省、広西チワン族自治区などではそれぞれ貧困人口が500万人を超えている。(畢節=金順姫)[朝日デジタルhttp://digital.asahi.com/articles/ASH6T52C7H6TUHBI01B.html】悲しい現実、日本でも危惧しないといけない昨今ですね。🌠
2015.07.06
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障害もつ子どもの生活費どう残す 民事信託活用も高齢のAさんは、知的障害を持つ子どもBさんと2人暮らしで、自分が死んだ後の子どもの生活が心配でならない。Aさんは預貯金や賃貸アパートなどを相続させるつもりだが、子どもに管理はできない。そこでAさんは、実の弟に財産管理を頼みたいと考えている。具体的にはどのようにすればいいのか。子どもが障害を持つ場合、親は自分が亡くなった後、だれが子どもの面倒をみてくれるのだろうかと心配になります。子どもが安心して暮らせるように財産を残して生活費を確保しておいてあげることが大事です。民事信託推進センター(東京・中央)によると、「信託制度の一つである民事信託を利用する方法がある」と言います。これは財産を所有する人(委託者)が特定の誰か(受託者)に財産を引き渡し、その信託財産から生じる収益を、別の誰か(受益者)に渡していく仕組みです(図)。弁護士や司法書士などに頼めば、契約書を作ってもらえます。 事例ではAさんが委託者です。弟に受託者になってもらい、預貯金や賃貸アパートなどを信託財産として引き渡します。利子や賃料収入を子どものBさんが受け取る契約にしておけば将来、生活費に充てられます。子どもが受益者です。 受託者(事例ではAさんの弟)になると、大きく3つの義務を負います。善良な管理者として注意深く信託財産を管理する義務、受益者のために忠実に仕事をする義務、信託財産と受益者自身の財産を分けておく分別管理義務です。 くつぬぎ司法書士事務所の司法書士、村山澄江さんは「Aさんが元気で子どもの面倒をみられる間は、Aさん自身を受益者にしておくといい」と指摘します。子どもを受益者にすると贈与税が課される心配があるからです。Aさんが死亡したときに、受益者を子どものBさんに変更するようにします。 信託財産からBさんに一定額の収入が渡るとしても、本人に判断能力がなければ生計は立てられません。民事信託契約の際、Bさんの身の回りの世話を、弟に頼む事項を入れるのは可能ですが、財産の管理に加えて身上の監護までを弟1人がするのは大変です。 そこで「成年後見制度を使うことが考えられる」と村山氏は言います。成年後見制度は、判断能力がない人を守るために、家庭裁判所が認めた後見人が、本人に代わって生計を管理したり介護サービスの契約をしたりする仕組みです。 後見人には親族のほか、弁護士や司法書士ら法律専門職がなることができます。後見人の仕事ぶりは家裁が監督します。信託財産を弟がきちんと管理できるかという問題もあります。Bさんの後見人として専門職がつく方法であれば、生活費の支払いの状況などを通じて、弟をチェックできます。【日本経済新聞 http://www.nikkei.com/money/features/37.aspx?g=DGXMZO8566998014042015945M01】図兄弟や親せきに頼めること、少しずつでも予後のこと、考えてゆかないとですね。🌠
2015.05.05
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亡き長男に姿重ね子ども支援 三重の女性、通学バス添乗員4年目生まれつき体が不自由で、知的障害があった24歳の長男をみとった母親が、お世話になった特別支援学校でスクールバスの添乗員として働いている。在りし日の長男の姿を感じながら、笑顔で子どもたちと接する日々は4年目を迎えた。 三重県四日市市の県立特別支援学校「北勢きらら学園」。小中高の児童生徒約130人が通う。同県いなべ市の広谷さつきさん(54)は平日の週5日、送迎バスの添乗員として登下校に付き添い、給食や着替えの手助けもする。長男の直大(なおひろ)さんは小学5年生から8年間、車いすに乗って通った。「でんしゃ」「ぎゅうにゅう」など好きな単語は話せ、相手の言葉は理解できたが、思いを伝えることは難しかった。食事や入浴には介助が必要で、1日に2、3回の発作が襲う日もあった。さつきさんは夫(57)と世話にかかりきりだった。 「長女(29)と次男(24)に十分に目をかけることができたか、自信がない」。さつきさんは子どもたちが、ほかの家庭のようにきょうだいで一緒に遊べない悲しさがあるのではないかと不安を抱いていた。 1998年3月。長女は小学校の卒業式で、壇上に立ち、しっかりした口調で思い出を発表した。 「私の弟は障害者で、私には弟が差別されているように感じます。みんな人間なのだから、障害者だけでなく友達にも差別をしてはいけないと思います」 成長を感じた瞬間。何より直大さんのことを理解してくれていたのがうれしかった。うるんだ目に、長女がぼんやりと映った。 ◇ 2008年9月、一家に危機が襲った。学園を卒業し、地元の社会福祉協議会の作業所に通っていた直大さんが、作業所の慰安旅行で発作と肺炎を併発し、ほぼ寝たきりの状態になった。「意思表示ができなくなり、別人のようになってしまった。見ていてつらかった」。その後は入退院を繰り返し、11年夏に容体が急変。息を引き取った。 「沈んだ気持ちから抜け出せなかった」。さつきさんは直大さんを思い出して涙を流し、気持ちを抑えるため毎晩お経を唱えた。死去から半年以上たった12年2月。友人から「スクールバスの添乗員さんが定年退職で辞めるけど、後釜にどう?」と誘われた。「私に出来るかな。思い出して落ち込むかも」。直大さんの担任だった前山祥子(さちこ)さん(49)に相談すると、「障害がある子どもたちの立場を考えられる広谷さんになら安心して任せられる。前に進みませんか」と、背中を押してくれた。 12年4月から出勤したが、最初の数カ月は直大さんが通っていたころを思い出してつらかった。 しかし、子どもたちと接するうちに変化が現れ始めた。スプーンを持って食べさせていたのに、1年後には自分でスプーンを持って食べている。あまり話せない子が、接しているうちに名前を覚えて「ひろたにさん」と呼んでくれた……。成長を目の当たりにし、「なおと一緒にいるようで楽しい。できることが増えるのを見るとうれしい」と思えるようになった。今では毎日の仕事にやりがいを感じる。 さつきさんは時間があれば、直大さんのお墓参りをしている。畑で夫が育てた菊や金魚草などの花々を手向け、そっと語りかける。「みんな元気にやってます。なおも見守ってね」【apital.com http://apital.asahi.com/article/local/2015050100026.html 】思いがけないことで途切れてしまう親子の絆、ただ他界してもずっと繋がれる御縁がある。作業所の旅行、私も毎年祈るような思いで送り出しています。新たな門出が迎えられて良かったですね。🌠
2015.05.04
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(フォーラム)読者と朝日新聞をつなぐ パブリックエディターから朝日新聞社は今月からパブリックエディター(PE)制度を始めています。社外の3人に本社員を加えた4人が、読者やお客様から寄せられたご指摘やご意見を受け止め、日々の紙面について議論し、報道に生かす取り組みを進めています。 ■「過ち」認め信頼の基礎に 河野通和さん(季刊誌「考える人」編集長) およそ40年前、1人のベテラン記者による調査報告が朝日新聞社の社内報に掲載された。後にこれをもとに書かれた上前淳一郎氏の「支店長はなぜ死んだか」によって、広く世に知られる通称「疋田(ひきた)リポート」(「ある事件記事の間違い」)である。出版ジャーナリズムの世界に興味を持ち始めていた私は、大学生の時に上前氏の著書でこのリポートの存在を知り、現役新聞記者による鋭く本質的な報道批判の内容に衝撃を受けるとともに、新聞のあり方を見直し、「新聞に対する読者の信頼を回復しよう」とする真摯で勇気ある疋田桂一郎氏(元朝日新聞編集委員)の姿勢に感銘を受けた。 ある銀行員が重い心身障害のあるわが子を「餓死させた」容疑で取り調べを受ける。約9カ月後、殺人罪の有罪判決を受けた夜に、彼は電車に飛び込んで自殺する。事件直後に報じられた「冷血で残酷なエリート銀行員」という父親像と、自殺を報じた記事に載った妻の談話内容のあまりの落差に、ベテラン記者の直感が働いた。自ら志願して事件を初めから克明に洗い直し、その結果、鬼のような父親像は新聞によって作り上げられた虚像であることを確かめる。そして、その検証結果を明晰な文章と、新聞人としての強い自責と自戒の念をもって社内に問い、改革の道筋を示したのである。 当時、海の向こうでは「大統領の犯罪」を追及したウォーターゲート事件報道でワシントン・ポスト紙の声望が高まっていた。この一連の調査報道を牽引(けんいん)したB・ブラッドリー編集主幹にノンフィクション作家の立花隆氏がインタビューした雑誌記事も鮮烈だった。編集主幹が述べた「新聞は必ず過ちを犯す」という言葉。そして、「誤っていた場合ははっきりと過ちを認め」、必ず訂正記事を出すという原則。それが「新聞社と読者の間の信頼感を形成する一歩」だから、という理由――。 PEという職責は、この信頼感という、もろくて壊れやすい関係を、読者に代わってたえずモニターし、新聞社の内部と社会との「窓」を開く役割だと理解している。先人たちの「遺訓」をかみしめながら、改めて新聞に向き合い始めたところである。 * こうのみちかず 1953年生まれ。中央公論社(現・中央公論新社)で「婦人公論」「中央公論」編集長などを歴任。2010年新潮社に入社し、現職。 ■紙面通じた真の対話を 小島慶子さん(タレント、エッセイスト) TBS入社1、2年目の1995~96年、「TBSオウム・坂本弁護士ビデオ問題」が起きました。外出先から帰社する際、タクシーで運転手さんに叱られ、当時は社名を口にするのもはばかられました。社内では報道のあり方について議論がありましたが、一方でバッシングを恐れて萎縮しがちな人もいました。 昨年から厳しい批判にさらされている朝日新聞の記者たちは、萎縮していないでしょうか。読者からの声に向き合っているのでしょうか。「思ったことを言う」「現状を疑う」ということが今、とてもしづらくなっている気がします。だからこそ、報道機関は内輪の理屈を優先したり、批判を恐れて口をつぐんだりしてはならないと思います。 読者の声に実際に目を通すと、真摯な批判もある一方で、感情的な罵声もあります。しかし声を寄せるということは、何か伝えたいことがあるはずです。私は、彼らが自分の鬱屈(うっくつ)を、なぜ建設的な批判ではなく罵りにするのかに関心があります。 世の中から「お前の事情など知るか」というメッセージを受け続けていると、意見とは自分の痛みや希望を語ることではなく、誰かをたたき、罵ることだと思ってしまうのかもしれません。でも、もし違うやり方があると知ったら、その怒りのエネルギーは世の中を変える力になるかもしれないとも思います。 怒りを表す「違うやり方」があるとしたら、たぶんそれは「私は」と語ることでしょう。それはとても怖いことかもしれない。でも、あなたの痛みはあなたにしか語れないのだから「私はつらい」「私は疑う」と声を上げていいのだ、と労(いたわ)り励ます場が今、必要なのではないかと思うのです。新聞は本来、そのように人々の思いに光を当て、言葉を与える場ではなかったのでしょうか。 朝日新聞を作る人々が、読者の声を「これは社ではなく、自分に向けられた声だ」と思って聞いているのか、取り組みが始まったばかりの現時点では、私にはまだ分かりません。紙面を通じた読者との対話が本当に成立しているのか、誠実に語られる言葉のやり取りになっているのか、注視していこうと思います。 * こじまけいこ 1972年生まれ。TBSアナウンス部に勤務し、2010年退社。テレビ出演やエッセー執筆などを行っている。著書に「解縛(げばく)」など。 ■多様な意見吸い上げて 高島肇久さん(元NHKキャスター) 4月6日の朝。東京の朝日新聞の1面トップの見出しと記事に違和感を覚えた。菅義偉官房長官と翁長雄志沖縄県知事の初会談を伝えたものだが、主見出しは知事の言葉から「辺野古移設『絶対できない』」。添えられていたのは、翁長知事が目を合わさずに菅長官と対峙(たいじ)する写真だ。「会談は平行線に終わるだろう」と思ってはいたが、この見出しで「予想を超える対立点が出たのか」と驚いた。在京他紙は全て「会談は平行線」。朝日が突出していた。 普天間と聞くと、私は市街地に囲まれた基地と隣接の沖縄国際大学に残るヘリコプター墜落事故の痕跡を思い出す。何故こんな状況が放置されるのか。オスプレイ配備時にあれほど危険を叫んだのに、飛び始めるといつの間にか静まってしまう。事故はいつ起きるかわからないし、墜落の場所が学校だったらと考えるといたたまれない。この状態を無くす早道は名護市辺野古への移転だと私は思う。県外や国外の議論はそれと並行して進めれば良い。米軍機は明日も明後日も普天間に離着陸し、飛行コースの下には、普天間の住民が、子供たちがいるのだから。 全国紙の朝日新聞には「沖縄の怒り」という常套句(じょうとうく)を書き連ねるのではなく、危険をなくすために今何をすべきかの提示を求めたい。菅・翁長会談の後、朝日新聞への読者の声には「辺野古に反対なら対案を示してほしい」という意見が少なからずあった。紙面作りでもう少し幅を広げ、多様な意見を吸い上げてもらいたいと思う。 4月8日。パブリックエディターの初会合が開かれ、私はこれらの点を発言した。9日後、安倍晋三首相と翁長知事の会談が行われたが、翌朝の東京の朝日新聞1面トップの主見出しは「首相と翁長知事 平行線」。写真は握手を交わす2人の姿で菅・翁長会談の時とは様変わりしていた。政治状況の変化か、編集側のどんな判断か、いずれ聞いてみたいが、紙面には落ち着きが感じられた。 パブリックエディターとはいかなる仕事かと自問する毎日だが、違和感を覚えた時にその感覚の拠(よ)って来たるところを見極め、伝えることを当面の仕事にしようと考えている。 * たかしまはつひさ 1940年生まれ。NHKでワシントン、ロンドンに勤務、「NHKニュース・21」キャスターなどを歴任。外務省外務報道官も務めた。 ■読者代表として向き合う 中村史郎(本社パブリックエディター) 「パブリックエディターって何?」「どう意見を伝えたらいいのか」「どんな基準で人選したのか」――。3月下旬にパブリックエディター(PE)制度の発足を発表して以来、読者のみなさまから多くの問い合わせをいただきました。 PE制度は朝日新聞社の記事取り消しなどの問題への反省を踏まえて導入されました。本社には、読者やお客様のための窓口である「お客様オフィス」をはじめ、さまざまな部署に記事に対する意見や疑問、時には抗議が寄せられます。こうした声を集めて、主な意見をPEの間で毎日共有します。それを元に週に1度、会議を開いて話し合い、疑問に感じる点は編集部門に説明と改善を求めるという仕組みです=図。場合によっては訂正を求めることもあります。いわば読者の目線で報道を点検する「読者代表」。読者目線の紙面づくりに向けた提言もしていきたいと思います。 欧米にはPEやオンブズマン、読者エディターといった制度を持つ新聞社があります。ニューヨーク・タイムズには他社の記者から招いたPE1人が常駐しています。朝日新聞は今回、テレビや雑誌など、新聞以外のメディアで活躍してきた経験豊かな3人の方にお願いしました。朝日の記者出身の私を含めて、いろいろな視点から新聞社の「常識」をただしていきます。 まだ始まったばかりですが、すでに厳しい意見が出ています。4人の見方が一致するとも限りません。そもそもジャーナリズムに「正解」はないと思います。実験的な試みですが、試行錯誤をしつつ、「ともに考え、ともにつくるメディア」を目指します。 ◆キーワード <TBSオウム・坂本弁護士ビデオ問題> 1989年、TBSの番組スタッフが、オウム真理教幹部らに「被害者の会」の坂本堤弁護士が教団を批判している録画を放送前に見せた。その後、同教団は坂本弁護士一家を殺害。同社は96年、録画を見せたことを認め、謝罪した。【朝日デジタル http://www.asahi.com/articles/DA3S11726391.html 】世田谷・2歳児餓死事件 http://yabusaka.moo.jp/setagaya-gashi.htm報道の自由あれど、やはり事実に忠実に、お願いしたいものです。🌠
2015.04.26
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後藤健二さんのもう一つの「顔」埼玉の子供めぐる裁判戦地の子どもたちにカメラを向け続けた後藤健二さん。日本でも、子どもの権利を守るためのもう一つの活動を続けていた。 過激派組織「イスラム国」(IS)によってシリア国内で殺害されたとされるフリージャーナリストの後藤健二さんが支援していた裁判がある。 提訴したのは、難病で知的障害もある男児(10)と母親の浦畑味希さん(41)。浦畑さんによると、男児は2011年、通っていた埼玉県立三郷特別支援学校で、30代の女性教諭からたたく蹴るの暴行を受けたり、「人の助けを借りることばかりしやがって」「帰ってくんな」などと暴言を吐かれたりしたという。14年1月、暴力や暴言によって精神的被害を受けたとして、県と教諭に計400万円の損害賠償を求め、さいたま地裁に提訴した。 後藤さんが事件を知ったのは12年のこと。デザイン書家の山崎秀鷗さんが友人の浦畑さんから相談を受け、付き合いのあった後藤さんに橋渡しした。後藤さんは、「難病で長くは生きられないかもしれない子がこんな酷い目にあうなんて」と憤り、浦畑さんに同行して学校との交渉の場に何度も足を運んだという。近年はシリアやイラクなど戦火の中にいる子どもたちにカメラを向けていた後藤さんにとって、日本でも苦しむ子どもがいることは見過ごせなかったのだろう。「初めは私も一緒に支援活動をしていましたが、仕事が忙しくなって続けることができなかった。後藤さんは一度関わったらぶれずにずっと力になっていました」(山崎さん) 浦畑さんは、同行してくれた後藤さんの言動を今も克明に覚えている。「校長の話が毎回変わることやPTAが学校側の味方になってこちらを攻撃してくることにとても驚いていました。学校と闘う保護者が私一人だけになってしまった時も、『子どもを守れるのはお母さんだよ』と言って力づけてくれました」 提訴直前の14年1月25日、後藤さんは弁護団長の杉浦ひとみさんに次のようなメールを送信した。「いよいよですね! ここまでのお仕事に心から敬意を表します。(中略)私は今シリアのアレッポにいて、今月いっぱいは日本に戻れそうにありません。戦時下の生活は通信もままならないのですが、隣人を親切に受け入れてくれる人たちのおかげでなんとか生活できています。どうか、頑張ってください!」※AERA 2015年4月20日号より抜粋 [dot. http://dot.asahi.com/aera/2015042000049.html]現場ではどこも日々戦いのようですね。後藤さんのもう一つの顔、思いが繋がれるといいですね。子供にとっても厳しい社会、見守る目をより多くして、楽しい学校生活をお願いしたいものです。🌠127万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント恐れ入ります。
2015.04.22
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知的障害者の自立を支援 大阪の福祉事業型学校で公開授業 知的障害者が高校卒業後、新たな進路として選択できる大阪市浪速区の福祉事業型の学校「エルズカレッジおおさか」で、生活社会科の公開授業が行われた。知的障害者の自立支援のための試みで、生徒たちは電子黒板を使い、自宅から学校までの通学路を来場者に説明した。 障害者総合支援法に基づき、2年制の福祉事業型の学校として4月1日に開校した。 これまで知的障害者は府内でも、高校卒業後の進路選択が福祉作業所などに限られていた。 そのため「もっと学びたい」「学ばせたい」という生徒や保護者の声を受け、障害者の就労移行支援事業所などを運営する一般社団法人「エル・チャレンジ」(大阪市中央区)が母体となって開校した。http://www.l-challenge.com/ 在学期間は2年。知的障害者が社会生活をするうえで必要な広範な知識を学ぶ「生活社会」などの授業がある。 公開授業では、1期生8人が自宅からの通学路について資料などを使い、保護者ら約60人の来場者に分かりやすく説明した。 通学路の理解に役立てるほか、発表力を高める狙いもあり、発表を終えた生徒たちは「緊張した」「うまくできた」などと感想を話していた。 同校は授業を主体とするカリキュラムを組んでおり、校外学習や水泳大会なども計画している。 辻行雄校長は「知的障害者の特性を考えると、落ち着いて人の話が聞けるようになるのは20歳ぐらいになってからの生徒もいる。さまざまな活動を通して、自立するための力を身につける場を提供していきたい」と話している。[産経ニュース http://www.sankei.com/region/news/150421/rgn1504210080-n1.html]高校卒業後の進路選択、こういう形で選択肢が広がるのはありがたいことです。もっともっと学習できる態勢を整えて欲しいものです。🌠
2015.04.20
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中学生も医療費助成65% 1134自治体、10年で100倍 厚労省調査子どもの医療費の助成対象を広げる市区町村が急増している。厚生労働省の昨年の1742市区町村への調査では、通院で中学卒業またはそれ以上まで助成する自治体は1134市区町村(65%)に上った。2004年は11自治体しかなく、10年で103倍に増えた。少子化への危機感や地域間競争が背景にあるとみられる。▼2面=助成拡大合戦 子どもの医療費は小学校就学前まで公的な医療保険で8割を賄い、2割は自己負担。小学生からは大人と同様に自己負担は3割になる。この自己負担分を何歳まで助成するかは都道府県や市区町村で異なる。 厚労省が昨年4月1日現在の状況を調べたところ、中学卒業まで助成する自治体は930、高校卒業までが201あった。最長は22歳の学生まで助成する北海道南富良野町。一方、4歳未満や5歳未満を含め小学校就学前までの市町村が353、小学校卒業までが185あり、地域格差が広がる。市区町村の8割近い1373市区町村が所得制限を設けていない。 一方、厚労省の04年の調査では、3123市区町村のうち小学校就学前までに助成が終わる自治体が2988(96%)に上った。 この10年の拡大の流れを象徴するのが東京23区だ。都と区が自己負担分を折半し、04年まで通院は小学校就学前までで23区は横並びだった。品川区が05年1月に小学校卒業まで無料化すると、同4月には港区と台東区が中学卒業まで無料化を始めた。 23区で中学卒業まで無料化が広がったのは統一地方選があった07年。都知事選で石原慎太郎氏が公約に掲げて当選し、都は同10月、中学卒業まで助成を拡大。これを機に全23区が所得制限なく中学卒業まで無料化で足並みをそろえた。23区の動きは全国に及び、前回統一選の11年には小学校就学前までに助成が終わる自治体(657)と中学卒業かそれ以上にも助成する自治体(696)が逆転した。[朝日デジタルhttp://digital.asahi.com/articles/DA3S11709098.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11709098] 少子化の時代、できたら医療費は助成がありがたいです。長男も今は障碍者枠で医療費の助成を受けています。年齢に関係なく、助成はお願いしたいものです。やはり23区の動きが今後も気になりますね。🌠126万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント、ありがとうございます。
2015.04.13
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知的障害者スポーツの祭典、ボランティア500人募集 秋に名古屋、刈谷市などで開かれる知的障害者のスポーツの祭典「スペシャルオリンピックス日本2015愛知」に向け、大会事務局は運営を支援するボランティアを募集している。 スペシャルオリンピックスは知的障害者の社会参加を目指して一九六八年に米国で始まり、世界大会が四年に一度開かれている。国内でも全国、地方レベルで大会を実施。今回は東海・北信越ブロックの夏季大会で二〇一〇年に続き二回目。県内での開催は初めて。 夏季大会は十月三十一日、十一月一日の二日間、刈谷市をメーン会場に名古屋、豊田市で陸上競技、水泳、テニスなど七種目を実施。九県から約千三百人が選手やボランティアとして参加する。 ボランティア内容は大会運営や選手のもてなし、事務局の手伝いなどで、募集人員は五百人。十八歳未満は保護者の同意が必要。所定の応募用紙に必要事項を記入し、郵送、ファクス、メールで申し込む。 応募用紙は大会ホームページからダウンロードできる。応募締め切りは六月三十日。 (問)大会事務局=0566(93)1240リンク:スペシャルオリンピックス日本2015愛知 http://son-aichi.jp/index.html ボランティア応募ページ http://son-aichi.jp/pages/vboshu/volboshu.html[中日新聞 http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20150409/CK2015040902000061.html ]いよいよ始まりますね。500人ものボランティア、多くの支援を受けるのですね。🌠
2015.04.09
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「親に責任」どこまで 子どもが起こした事故子どもが起こした事故の責任を、親はどこまで負うべきなのか。最高裁は9日、これまでほぼ全面的に認めてきた親の責任を、限定する初めての判断を示した。認知症の高齢者が原因となる事故にも当てはまる可能性があり、一緒に暮らす家族が何に注意すればいいのか、判断材料のひとつになりそうだ。▼1面参照 ■校庭でボール「悪いことなのか」 両親、拭えなかった疑問 「放課後の学校の校庭でゴールに向かってボールを蹴ることが、法的に責められるくらい悪いことなのか、疑問がずっとぬぐえなかった。主張が認められ、ひとまず安堵(あんど)しています」 判決後、ボールを蹴った男性(23)の両親の代理人は東京・霞が関で記者会見を開き、父親(53)のコメントを配布した。「親として、少なくとも世間様と同じ程度に厳しくしつけ、教育をしてきたつもりでした」とも。「(一、二審で)『違法行為だ』と断じられたことは、我々親子にとって大変ショックで、自暴自棄になりかけたこともありました」と、これまでの裁判を振り返った。 一方で、「被害者の方のことを考えると、我々の苦悩が終わることはありません」と心情を明かした。 代理人の大石武宏弁護士は、裁判についてこう語った。「親が賠償責任を免れることのハードルは高く、上告しても勝訴するのは難しいという考えもあった。だが、一般社会の目線で見たときに、今回の事例で親の責任が問われてよいのかという思いがあり、最高裁の判断を仰ごうと思った」 子どもがけんかでけがをさせたり、危険なスピードで自転車を運転して衝突したりするケースと、校庭でのサッカーを同列に考えてよいものか――。 この日の最高裁の判断を大石弁護士は「画期的だ」と評価した。「これまでの判決は、子どもの行為に対して親に過大な責任を負わせてきた。子どもの加害行為にも、いろいろな性質のものがある。それに応じて親の責任を限定する考え方を最高裁が示してくれた」 一方、亡くなった男性の遺族側は、コメントなどは出さなかった。 ■認知症高齢者が徘徊、列車事故 他の賠償訴訟に影響か 最高裁の判断は今後、どう影響するのか。 子どもが関わる事故の訴訟に詳しい三坂彰彦弁護士は、「これまでは偶然性の要素が大きい事故でも、ほぼ自動的に親の責任が認められてきた。今回、事故の際の子どもの行為やその場の状況が具体的にどうだったのか、防ぐために親が何をできたのか、そうした点も検討するよう求めた意義は大きい」と話す。 子どもが原因の事故をめぐっては、過去にこんな判決が出ている。(1)小学生2人が公園でキャッチボールをした際、ボールが別の小学生に当たって死亡。仙台地裁は05年、2人の両親に計約6千万円の支払いを命じた(二審で計約3千万円で和解)(2)マウンテンバイクに乗った小学生が坂道で女性に衝突。女性は寝たきりになり、神戸地裁は13年、母親に9500万円の支払いを命じた(二審で確定)。 「今後は、キャッチボールをする際、周りに人がいないことを確認するよう親が指導し、子がそのことを守っていたか。自転車を運転する際は、自転車の走行が許された道路をスピードを守って走るよう指導し、それに従っていたか。そうした具体的な点が判断対象になるのではないか」。三坂弁護士は指摘する。 子どもによる事故以外にも、この日の判決は影響を及ぼす可能性がある。 愛知県で07年、認知症の男性(当時91)が徘徊(はいかい)中、JR東海道線の駅の構内で列車にはねられ死亡した。JR東海は男性の家族に、列車の遅れに伴う振り替え輸送費などの損害賠償を求めて提訴。二審・名古屋高裁は、同居の妻の監督責任を認めて約359万円の賠償を命じた。 妻の代理人の畑井研吾弁護士は最高裁判決について「こちらの裁判に直接当てはまるわけではない」としながら、「監督義務者の責任について、抽象的な危険の予測ではなく、具体的な予想を求めた点は大きい。徘徊をすれば何らかの危険があるという程度ではなく、具体的に線路に入り込む危険性を予想できたかが問われることになる」とみる。 ■年数千円負担、保険で備え 東京都立川市。駐車場やマンションに挟まれた小さな公園では、小学2年の長女(7)が遊ぶのを看護師の母(44)が見守っていた。仕事があり、毎回付き添えるわけではない。判決は妥当だと思う。「でも、いざ子どもが原因で誰かが亡くなってしまったら『賠償金は払えません』とも言えない。難しいです」 東京都板橋区の佐藤淳子さん(42)は小学生の男児2人の母親だ。息子たちには家族連れやお年寄りに気をつけて遊ぶように言い聞かせている。「子どもの行動はやっぱり親の責任。でも彼らは親の想像も及ばないことをする」と語った。 万が一に備え、佐藤さん宅は個人賠償責任保険に加入している。子どもの遊びや自転車乗りで他人にけがをさせた際などに適用される。保険会社「ぜんち共済」(東京都千代田区)によると、加入者は増加傾向という。年間数千円で、1億円の保険がかけられる。各保険会社は自動車保険の特約として年1千円台で利用できる商品なども販売している。 一方、公園近くに住む人たちは複雑な心境だ。東京都世田谷区。公園の隣に住む男性(71)の家では、しばしばサッカーボールが飛んできて壁にあたる。公園の柵には「駐車中の車が破損する被害がありました。ボールをぶつけた人は連絡を」という区の呼びかけがあった。「被害にあったら誰かに責任を取ってほしいと思いますよね」 親の代わりに学校や公園管理者の責任を問う動きになれば、ボール遊びなどはさらに規制されるかもしれない、と江東区の主婦は心配する。「子供は自由な発想の遊びを通じて育つ。大人の知恵と工夫で、子供の育ちをどう保障するか考えていくべきだ」と天野秀昭・大正大特命教授(こども学)は話した。 ■監督責任をめぐる過去の裁判事例 <事故の発生年月と場所> ◇ <2002年4月 宮城県大河原町> 【事故の内容】小学生2人が公園でキャッチボールをしていた際、ボールが別の小学生の胸に当たり死亡 【裁判の結果】一審は2人の両親に計約6千万円の賠償命令。二審で計約3千万円の支払いで和解 * <2007年12月 愛知県大府市> 【事故の内容】認知症の男性が徘徊(はいかい)中に列車にはねられ死亡。列車の振り替え輸送費などをJR東海が賠償請求 【裁判の結果】一審は妻と長男に約720万円の賠償命令。二審は妻のみに約359万円の賠償命令。上告中 * <2008年9月 神戸市北区> 【事故の内容】マウンテンバイクに乗った小学生が坂道を下っていて、衝突された女性が寝たきりの状態に 【裁判の結果】一審は母親に9500万円の賠償命令。二審で確定 【朝日デジタルhttp://digital.asahi.com/articles/DA3S11697239.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11697239 】事故は起こるべきにして起きる。と言え、想定外のできごとが世の常ですね・・。どこまで子どもたちを守れるのか、親でも日々緊張の連続なんだと思います。事故からの学びを声を大にして訴えていくことなんでしょうね。🌠
2015.04.06
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重度障害生徒に平手打ち 大阪の支援学校、教員謝罪 生徒から聞き取りへ大阪府八尾市の府立八尾支援学校東校( 浅浦明雄 (あさうら・あきお) 准校長 http://www.osaka-c.ed.jp/yao-y/)で、高等部2年の音楽科の50代女性教員が、重度知的障害がある2年の男子生徒(17)の頭を平手打ちする体罰をしていたことが19日、分かった。同日、保護者説明会を開き、学校側が経緯を説明、謝罪した。女性教員も「大変申し訳なかった」と話した。府教育委員会は処分を検討する。 浅浦准校長は他に体罰がなかったかどうか、教員が3月中に家庭訪問して生徒らから聞き取りを始めることを明らかにした。 同校では、ほかにも複数の教員による一部の生徒への平手打ちや、正座させるなどの体罰や虐待を繰り返していた疑いが、生徒や教員の証言から浮上している。 昨年11月、一部の教員から府教委に匿名の投書があり、学校側が調査。体罰を告発する文書が保護者に配られるなどし、最終的に女性教員による1件を体罰と認めた。 女性教員は昨年10月29日、教室を移動する際、机に伏せて寝ていた男子生徒の頭を平手打ちした。実習生が目撃しており発覚。当初「たたいてない」と否定していた教員も認め、生徒や保護者に謝罪した。 関係者によると、投書は目撃した体罰や暴行約20件を日時や場所、8人の教員の実名入りで列挙。被害の多くはこの男子生徒に集中し、担任の女性教員2人が靴を隠して正座させたり、平手打ちしたりしたと記されていた。別の生徒数人も暴言を浴びせられたという。 体罰と疑われる事案があった場合、文部科学省は生徒や保護者からの聞き取りを求めているが、していなかった。体罰と認定した1件と靴隠しや正座を「不適切な指導」としたが、ほかは目撃証言がないとして「暴力行為に当たらず指導の範囲内」と結論付けていた。 浅浦准校長は、生徒からの聞き取りをしていなかった調査について「不十分とは思わない」としていたが、説明会では一転して「不適切だった」と認めた。 [共同通信 http://www.47news.jp/47topics/e/263297.php ]いわゆる内部告発という形で明るみに出たできごと、実習生が定期的に現場に入ることの意義があるとともに、校長の認識の甘さも気になるところですね。🌠 124万アクセス達成、いつもご訪問にコメントありがとうございます。
2015.03.25
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(いま子どもたちは)少年院:1 無縁の道と思っていた 「多くの人に迷惑をかけました。少しでも社会に貢献できるよう努めます」 「人を傷つけるのではなく、人を守る男になります」 東京都八王子市の丘陵地にある多摩少年院で1月15日、成人式があった。全国52の少年院の中で浪速少年院(大阪府)と並んで国内最古となる92年の歴史があり、収容人数は最大規模だ。在院生は、10代後半~20歳すぎの約150人(1月現在)。非行内容は、窃盗と詐欺、傷害で約6割を占める。 今年は約50人が成人する。式に出席した少年たちは、30秒以内で誓いの言葉を披露した。 「生まれ変わるためのラストチャンスをものにして、幸せな人生を切り開きます」 冷たい雨が降りしきる日だった。底冷えのする体育館で、丸刈りの男性が次々と壇上に登る。紺色のスーツは少年院で借りたものだ。 「自分に負けるな!」。大きく息を吸い込んでから、そう叫んだ男性もいた。 「20年間、中途半端な人生でした。時間はかかるかもしれないけど、必ずお父さん、お母さんを幸せにすることを誓います」 「迷惑をかけてしまったママへ。必ず親孝行するので待っていて下さい」 体育館で息子たちを見守る約70人の保護者からは祝いの言葉が寄せられ、司会役の教官が代読した。 「今は自信をつけるとき。頑張れよ。おやじより」 「一人前の大人として、自分の人生を切り開いていってほしい。帰りを楽しみに待っています。母より」 「進んで良いことをしなくていいです。悪いことだけはしないで下さい。これからもそばで応援していきます。ママより」 1時間余りの式典の間、少年たちは姿勢を正し、硬い表情を崩さなかった。 その中に、すらりとした長身のAさんがいた。関東地方でフリーターをしていた10代後半のとき、詐欺グループの犯罪に加担した。 「大切な人たちと笑える人生を目指して、真っすぐ進んでいくことを誓います」 * なぜ、人をだましたのか。 記者が多摩少年院の一室で面会したAさんは、ひざまであるベンチコートを脱ぐと四角くたたみ、そっと椅子の下へ置いた。「大雑把な性格。家では服は脱ぎっぱなしでした」。語り始めたAさんは、話し方も表情も穏やかだ。 「犯罪とは無縁の人生だと思っていました」 大学受験がうまくいかず、高校卒業後は実家で両親と暮らしていた。「特にお金が必要なわけでもなかった」が、飲食店でアルバイトをした。服や装飾品を買ったり、友達にボウリング代をおごったり。そんな毎日を送っていたという。 夏が終わるころ、2年続けていたバイトをやめた。今後のことを、なんとなく友人に相談した。 「仕事、どうしようかな」「紹介してくれる知り合いがいるよ」 「どんな仕事?」 「よく分からないから、聞いてみなよ」 友人が知り合いの男に電話すると、さっそく会おうと誘われた。待ち合わせは国道沿いのコンビニエンスストア。姿を見せた若い男の腕に、入れ墨がちらりと見えたことを、Aさんは覚えている。 男は「仕事を探してるの? お金がよくて楽な仕事なんだよね。事務所に住み込みで」と切り出した。 Aさんは「考えておきます」と答え、携帯電話の番号を交換した。本当は、すでに断るつもりでいた。住み込みはきついから無理だと思った。ただ、「厚意で持ってきてくれた話だし、オブラートに包んで断ろう」と考えた。それが、あいまいな返事につながり、「無縁」だと思っていた世界に入るきっかけになった。 数日後に男からかかってきた電話で紹介されたのは、「現金を受け取る仕事」。それからAさんが警察に逮捕されるまで、そんなに長い時間はかからなかった。(岡田昇) ◇少年たちは、なぜ非行に走ったのか。どうやって立ち直るのか。多摩少年院を訪ねた。 ■窃盗、傷害・暴行が半数 少年少女の非行内容 少年院に収容されるのは、おおむね12~20歳未満の少年と少女。犯罪白書によると、少年の非行内容は、約3割が窃盗、約2割が傷害・暴行だ。少女の場合は、傷害・暴行と窃盗で半数近くを占めるほか、2割近くが覚醒剤取締法違反となっているのが特徴的だ。 少年院は矯正教育施設で法務省が所管する。集団生活の中で、社会に適応できる健全な少年に育てるのが目的。面接やグループワークを通じて規則正しい生活を指導し、職業訓練もさせる。 少年院には4種類あり、年齢や非行程度などによって収容先が分かれる。原則、16歳未満は初等少年院、多摩少年院のような中等少年院には16歳以上が入る。16歳以上で非行を繰り返した場合などは特別少年院。精神的、身体的に著しい疾患があれば医療少年院となる。家庭裁判所の決定で、23歳(医療少年院は26歳)未満まで収容が延ばされることもある。 戦後、非行が増えた時期には、それぞれ特徴があるという。立正大学の村尾泰弘教授(非行臨床)によると、1950年代までは戦後の混乱・復興期で、貧しさによる盗みなどが多い。60年代はベビーブーム世代が10代後半となり、遊興費欲しさの非行が目立つ。80年代前半は校内暴力。2000年ごろには、西鉄バスジャック事件など、特に問題を起こさなかったような少年が突然起こす凶悪事件が頻発したという。 少年院などを舞台にした不良少年、矢吹丈が主人公のボクシング漫画「あしたのジョー」の連載が始まったのは67年だった。【朝日デジタル http://digital.asahi.com/articles/DA3S11655456.html?_requesturl=articles%2FDA3S11655456.html&iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11655456】 人生とは、まさに、まさかの連続なのかもしれないです。最近とみにそう感じます。それでも生かされていることの意味を追求し、自分と向き合っていくことなんでしょうね。🌠
2015.03.18
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池に浮き死亡の男児、先月末から不明6歳と確認15日午前11時15分頃、大阪府豊中市の服部緑地で、散歩中の男性が池に男児が浮いているのを見つけ、府警に通報。 男児は市内の病院に運ばれたが、死亡が確認された。 身元は、2月28日に近くの療育支援センターから行方不明になっていた同市の疋田逞大君(6)と、家族が確認。目立った外傷はなく、豊中南署は誤って転落した可能性があるとみて、司法解剖を行い、死因などを調べる。[読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/national/20150315-OYT1T50079.html ]全く以て残念な結末となってしまいました。心よりお悔やみ申し上げます。
2015.03.15
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淡路島5人殺害事件 容疑者は精神疾患で入院「妄想性障害」と診断も 兵庫・淡路島の洲本市の民家2軒で、住民の男女5人が刺殺された事件で、兵庫県警に殺人未遂容疑で現行犯逮捕された無職、平野達彦容疑者(40)は、近隣住民との交流がなく、自宅に引きこもりがちだったという。「パソコンおたく」との噂もあり、インターネット上では被害者らを中傷する書き込みを繰り返していた。 県警によると、平野容疑者は9日、近所の平野浩之さん(62)と平野毅さん(82)方に押し入り、浩之さんら男女5人を刃物で刺して殺害したとしている。被害者5人とも「平野」姓だが、容疑者とは親戚関係にないことも分かった。 県警は同日、平野容疑者宅を家宅捜索し、ナイフを含む複数の刃物を押収。血液が付着していないかなど詳しい鑑定を進めている。 住民によると、平野容疑者は事件前まで、父親と祖母の3人で暮らしていた。自宅と事件現場となった2カ所の民家は半径数百メートル内にあり、平野姓が多い地域で、田畑や雑木林に囲まれている。 平野容疑者はこの地区で幼少期を過ごしたが、中学時代には休みがちになり、地区外の高校に進学。10代で父親と別居した。父親も一時地区を離れていたが、10年ほど前に高齢の祖母の面倒を見るため実家に戻り、地域の老人会の活動などにも積極的に参加していた。 県警によると、平野容疑者は2013年10月まで兵庫県明石市の精神科病院に入院しており、「妄想性障害」と診断されていた。 退院後、父親と再び同居を始めたとみられるが、短文投稿サイト「ツイッター」や会員制交流サイト「フェイスブック」などを利用し、近隣住民や地域の病院の院長、警察官、市職員らを一方的に中傷していた。事件前日の8日にも、被害に遭った2軒の家族らを名指しして「電磁波兵器で他人の心をのぞき見と洗脳」や「ギャングストーキングと電磁波犯罪を徹底」などと意味不明な批判を展開。気付いた被害者側が県警に相談し、パトカーが近所を巡回。4日には被害者の親族とみられる女性が洲本市役所を訪れ、「近隣関係のことで相談したい」と無料の法律相談を利用していた。 平野容疑者の家族を知る近くの60代男性は「被害者らとのトラブルは聞いていないが、パソコンおたくでインターネット上に他人の悪口を書き込んでいるという噂は聞いたことがある」と証言する。 新潟青陵大大学院の碓井(うすい)真史教授(社会心理学)は「逮捕後に『弁護士が来てから話をする』と供述しているように、日常生活は送れていたとみられる。妄想性障害があっても善悪の判断はできる人は多く、むしろ通常の酔っ払いの方が危険。ただ、何らかの精神疾患が犯行のきっかけになった可能性はあり、患者には治療と合わせて行政や民間団体などのサポートが必要だが、事件現場のような農村部ほど偏見を恐れて引きこもりがちになりやすい」と分析している。[zakzak http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20150310/dms1503101830010-n2.htm]妄想性障害、ひきこもりの症状も多々あれど、ここまでなる前になんとかならなかったのかと残念ですね。🌠121万アクセス達成、いつもご訪問にコメントありがとうございます。
2015.03.12
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教諭に蹴られ小6男児骨折 傷害容疑で愛知県警が聴取へ愛知県豊田市の市立小学校で、40代の男性教諭がバスケットボールのクラブ活動中、6年生の男子児童(12)に蹴るなどの暴行を加え、背中の骨が折れる大けがを負わせていた疑いのあることがわかった。県警は11日にも傷害の疑いでこの教諭から事情を聴く方針。 県警などによると、教諭は今月4日、同校体育館で行われたバスケットボール部の試合後、部員の男児の胸ぐらをつかんで押し倒したり、蹴ったりして、背中の骨が折れる大けがを負わせた疑いがある。教諭は男児の試合中の態度に腹を立て、暴行したとみられる。 その後、学校側は部員の保護者らに謝罪。大けがをした男児の保護者が県警に被害届を提出したという。 学校の部活動で、監督ら指導者による暴力行為は後を絶たない。2012年、大阪市立桜宮高校バスケットボール部の男子生徒(当時17)が顧問(当時)に暴力をふるわれ、自殺したことが発覚。顧問は傷害容疑などで書類送検され、有罪判決が確定している。昨年7月には、豊田市の私立豊田大谷高校野球部の監督(当時)が練習中、部員を殴って重傷を負わせたとして傷害容疑で逮捕された。【朝日デジタル http://www.asahi.com/articles/ASH3B6R06H3BOIPE01Z.html 】余りにも気持ちが入り過ぎてしまうのでしょうか?手加減のできない教師が増えている現実、生徒側の成長面への影響も心配ですね。🌠
2015.03.11
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豊中6歳男児不明:目撃者、防犯カメラ映像もなく…1週間大阪府豊中市で先月28日に疋田逞大(ひきた・ていた)君(6)が行方不明になって1週間が過ぎた。大阪府警は7日、いなくなったとされる時間帯に合わせ、午後4時ごろから重点的に聞き込みをした。疋田君はどこにいるのか。目撃者や防犯カメラの映像は確認されておらず、府警は情報提供を呼びかけている。疋田君は自宅から約2キロの豊中市若竹町2の児童施設から姿を消した。服部緑地の南側を通る道路に面したマンションの1階だ。 施設によると、午後4時ごろ、職員の引率で服部緑地の売店に「買い物体験」に出かけた。施設に戻り、同4時半ごろ、職員が疋田君を見たが、その約10分後にいなくなった。靴と靴下は施設に残っており、裸足のままとみられる。 男性施設長(30)は「無事に見つけ、早く家に帰してあげたい」。 豊中南署によると、捜査1課や機動隊を含め延べ約800人の警察官を投入。阪神甲子園球場33個分の広さがある服部緑地や周辺の住宅街を連日捜している。防犯カメラ50台以上を調べたが、疋田君の姿は映っておらず、目撃情報もない。 疋田君は身長約115センチで丸刈り。茶色いトレーナーと白の水玉模様が入った青色のズボンを着ていた。情報は豊中南署(06・6334・1234)。【毎日新聞 http://mainichi.jp/select/news/20150308k0000m040080000c.html 】通所施設で余り慣れていなかったのか、居心地もどうだったのでしょう。まだ朝晩寒い日もあるので、どうしているのか心配です。一刻も早く見つかること祈るばかりです。。🌠120万アクセス達成、いつもご訪問にコメントありがとうございます。
2015.03.07
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「妻と娘を守る義務がある」 三男殺害、父への判決 就寝中の息子の胸を刃物で刺し、命を奪った父に告げられたのは、執行猶予付きの判決だった。東京地裁立川支部で先月下旬にあった裁判員裁判。裁判長は「相当やむを得ない事情があった」と述べた。ともにプラモデル作りが好きで、二人三脚で大学受験に臨むほど仲が良かった父子に、何があったのか。三男(当時28)への殺人罪に問われたのは、東京都八王子市の父親(65)。黒のスーツに青紫のネクタイを締め、法廷に現れた。事件までは、監査法人の会社員。同僚からは「まじめ」「誠実」と思われていた。 事件の経緯を、検察の冒頭陳述や父親の証言からたどる。 約10年前、三男は都立高2年のとき、精神の障害と診断された。通信制高校に移るなどしたが、浪人生活を経て大学にも進学。充実した学生生活を送った。卒業後はガス会社に就職した。 しかし、次第に変化が生じる。仕事がうまくいかず、職を転々とした。「自分をコントロールできない」と本人も悩んでいた。昨年夏ごろから家族への言動が荒くなり、次第に暴力も始まった。 今年5月下旬、母親が三男に蹴られ、肋骨(ろっこつ)を骨折。「これから外に行って人にけがさせることもできる」。三男はそんな言葉も口にした。 父親は、警察や病院、保健所にも相談を重ねた。 警察からの助言は「入院治療について、主治医と話し合って。危害を加えるようでしたら110番して下さい」。保健所でもやはり、「入院について主治医と話して下さい」。 一方、主治医の助言は、「入院してもよくなるとは言えない。本人の同意なく入院させれば、退院後に家族に報復するかもしれない」。ただ、「警察主導の措置入院なら」と勧められたという。 措置入院とは、患者が自身や他の人を傷つける恐れがある場合、専門の精神科医2人が必要と認めれば、本人や保護者の同意がなくても強制的に入院できる制度だ。 主治医は法廷で、「家族の同意によって入院させた場合、三男は入院についてネガティブに考えると思った。警察主導の措置入院なら、本人の認識を変えるきっかけになると思った」と証言した。 ただ、警察は措置入院に前向きではなかった。被告が相談に行っても、「措置入院には該当しないのでは」との返答。三男は暴れても、警察が駆けつければ落ち着いたし、警備業のアルバイトを続けられていたことなどが理由だった。 いったい、どうすればいいのか――。父親は追い詰められていった。 6月6日、事件は起きた。 この日、父親は1人で病院に行き、主治医に三男の入院を相談。ソーシャルワーカーを紹介されたが、入院については、あくまでも警察主導の措置入院を勧められた。 午後8時半。妻からメールが入る。妻が誤って三男のアルバイト先の仕事道具を洗濯してしまい、三男が「殴る蹴る以上のことをしてやる」と怒鳴っている――。そんな内容だった。 父親は急いで帰宅した。暴れる三男を目にして、110番通報した。 駆けつけた警察官に、父親は再度、措置入院を懇願した。三男はこの日、両親の顔を殴るなど、いつも以上に暴力を振るっていた。しかし、三男は警察官が来てからは落ちついた。「措置入院にするのは難しい」。警察官は言った。 警察官が帰ると、三男は就寝し、父親は風呂に入った。 弁護人「風呂では、何を考えた?」 父親「主治医や警察に入院をお願いしたが、最終的には措置入院もできなかった。今の精神医の社会的仕組みでは、私たち家族は救えないのではないか。そう思いました」 弁護人「今後ますます暴力は激しくなると」 父親「はい。三男は『今度は刃物を使うから覚悟しろよ』と言っていた。今度は刃物を振り回すと思った。私は逃げられても、妻はひざが悪いので逃げられない」 一家は当時、両親と三男、三男の妹である長女の4人暮らし。ただ、母親も長女も三男の暴力におびえ、追い詰められていた。 弁護人「家族で逃げることは考えなかったのですか」 父親「家を出ても、三男は私の勤務先を知っている。職場に怒鳴り込んでくると感じました」 弁護人「警察に被害届を出すことは」 父親「警察に突き出すことは、三男を犯罪者にしてしまうこと。その後の報復を考えると、それは出来ませんでした」 父親は法廷で、「三男は自分が犯罪者になることを恐れていた。家族がそうさせることはできなかった」とも話した。 7日午前3時前。父親は風呂を出ると、2階にあった出刃包丁を持ち出し、三男の部屋に向かった。寝ている三男の横に中腰で座り、左胸を1回、思い切り突き刺した。 父親「わたしは、妻と娘を守る義務がある。警察や病院で対応できることには限度があるが、暴力を受ける側は悠長なことは言っていられない。私は夫として、父として、こうするしか思いつきませんでした」 刃物を胸に突き刺すと、血が流れ出る音がした。しばらくして、手を三男の鼻にかざした。息は止まっていた。 父親はそのまま、三男に寄り添って寝た。 弁護人「何のために添い寝を」 父親「三男とは、もとは仲が良かった。三男のことを考えたかった」 父親は法廷で、何度か三男との思い出を口にした。 ともにプラモデルが好きで、かつて三男は鉄人28号の模型を自分のために作ってくれた。大学受験の時には一緒に勉強し、合格通知を受け取った三男は「お父さん、ありがとう」と言った。大学の入学式、スーツ姿でさっそうと歩く三男をみて、とてもうれしかった――と。 弁護人「あなたにとって、三男はどのような存在でしたか」 父親「友達のような存在でした」「三男にとっても、私が一番の話し相手だったと思います」 朝になり、父親は家族に事件のことを話さぬまま、警視庁南大沢署に自首した。 家を出る前、「主治医に相談に行かない?」と尋ねた妻に、「行くから。休んでて」とだけ告げたという。 母親「主人は子どもに向き合い、とにかく一生懸命でした」 証人として法廷に立った母親は、涙ながらに語った。 母親「私は三男と心中しようと思ったが、できませんでした。警察などに何回も入院をお願いしても、できなかった。どうすれば良かったか、私にはわかりません」 一方で父親は、事件から半年を経て、いまの思いをこう語った。 父親「今から思えば、三男を家族への暴力行為で訴え、世の中の仕組みの中で更生の道を歩ませるべきでした。三男の報復が怖くても、三男のことを思えば、そのように考えるべきでした」 地裁立川支部は11月21日、父親に懲役3年執行猶予5年を言い渡した。検察側の求刑は懲役6年だった。 裁判長「被害者の人生を断ったことは正当化されないが、相当やむを得ない部分があったと言わざるを得ない。被告は、被害者の人生の岐路で、父親として懸命に関わってきた」 ただ、こうも続けた。 裁判長「家族を守ろうとしていたあなたが、最終的には家族に最も迷惑をかけることをした。これからは、もっと家族に相談するよう、自分の考えを変えるようにして下さい」 父親は直立し、裁判長の言葉を聞いた。 法廷には、母親のすすり泣く声が響いていた。【朝日デジタル http://digital.asahi.com/articles/ASGD35DWNGD3UTIL02M.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASGD35DWNGD3UTIL02M 】障害が高2になってからの判明とは既に身体も大きくなっていたので、本人も周りも大変だったのでしょうが、なんとも居たたまれないできごと。措置入院、初めて知りました。🌠
2015.03.04
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大阪・豊中の6歳男児が行方不明、府警が捜索大阪府警豊中南署は1日、同府豊中市東泉丘の疋(ひき)田(た)逞(てい)大(た)君(6)が2月28日から行方不明になっていると発表した。同署は、事件や事故に巻き込まれた可能性もあるとみて捜索するとともに、顔写真を公開し情報提供を求めている。 同署などによると、疋田君には軽度の知的障害があり、昨年12月から同市内にある障害児の支援施設に月数回通っていた。28日午後4時半ごろ、施設内で帰宅準備をしているときに行方が分からなくなり、施設の職員が110番した。 疋田君は身長約115センチ、細身で丸刈り。茶色のトレーナーに青色っぽいズボンをはいていた。情報提供は同署((電)06・6334・1234)。【産経west http://www.sankei.com/west/news/150301/wst1503010057-n1.html 】心配ですね、早く見つかって欲しいです。🌠
2015.03.01
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知的障害者の文字を商品デザインに 劇団四季の元美術担当、福祉で奮闘 大阪劇団四季でミュージカルの小道具などを制作していた元美術担当の女性が、その技術を生かし、大阪市内の知的障害者施設を拠点に、知的障害者たちの絵や文字などをおしゃれなデザインにアート化し、かばんなどの商品にして販売する活動に取り組んでいる。施設では障害者対象の美術教室を開いているほか、商品の販路拡大にも尽力しており、「知的障害者が社会参加する懸け橋になりたい」と目を輝かせる。 女性は、大阪市東淀川区の知的障害者施設「西淡路希望の家」職員、金武啓子さん(46)。 最近では、施設で働く知的障害者が紙に書いた文字をもとに、外部のグラフィックデザイナー、近藤聡さんとデザインを考案し、月めくりカレンダーを制作した。 日付の数字は、筆やクレヨン、ボールペンなどさまざまな筆記用具で自由に書かれている。台紙の色も、パステルカラーの水色やたまご色など多彩だ。少し崩れた数字もあるが、それが逆にアート性を感じさせる。 サイズはB3判。1000円で販売している。購入者からは「いろんな文字が出てくるのがおもしろい」と好評で、すでに約700部が売れ、現在も販売中。 金武さんは「重度の知的障害者でも、文字なら書くことができる人もいて、商品作りに参加しやすい」と話す。 金武さんは兵庫県出身。演劇鑑賞が好きで、舞台美術の仕事を夢見て宝塚造形芸術大(現宝塚大)に入学。芸術センスが評価され、劇団四季(横浜市)に入団した。技術部門でミュージカル「キャッツ」の舞台に設置されたごみ風の置物や、「オペラ座の怪人」のファントム役のマスク、ヒロインをまねた人形など、物語で重要な役割を担う小道具を数多く手掛けた。 約3年間活躍した後、「ひと通りの仕事をやりきった」と感じて退団。兵庫県宝塚市に移住した。美術関係の職を探していたところ、知的障害者に絵を指導するボランティアの募集を見つけ、応募。知的障害者と交流を深める中で「もっと支援に関わりたい」と思い、平成12年、西淡路希望の家にボランティアとして参加した。 西淡路希望の家では当時、美術の専門知識がある職員はいなかったため、さっそく絵に関心のある利用者たちを集めて月3回、美術教室を開いた。 利用者の描いた絵や文字、手作りした織物などを素材に、手鏡とポーチのセットやぬいぐるみ、髪飾り、バッジなど、アート性の高い商品に仕上げて販売した。次第に口コミなどで人気となり、商品数も10種類以上に増えた。 いまは東淀川区役所で第2、第4金曜の午前11時から販売しているほか、兵庫県と東京都の雑貨店にも流通している。ただ、まだ府内でも販売店がないため、金武さんは販路拡大を目指しており、21~23日には東京都内で開かれる作品展に商品の一部を出品する予定だ。 金武さんは「知的障害者たちが日々の生活で生み出したデザインを、これからも幅広くアレンジして商品化していきたい」と意欲をみせている。 問い合わせは西淡路希望の家(http://www.normalization.or.jp/publics/index/27/ )(電)06・6323・4991。【産経ニュース http://www.sankei.com/region/news/150214/rgn1502140051-n1.html 】視野の広い目で独自の趣向に幅を持たせる、こういう意欲ある方の発信は幅広く受け入れられ、広まっていくのでしょうね。🌠117万アクセス達成、ありがとうございます。いつもご訪問にコメント、恐れ入ります。🌠
2015.02.14
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イスラム国、子供ら生き埋め・斬首も=国連委国連「子どもの権利委員会」は、過激派組織「イスラム国」が子供たちを生き埋めや張り付けにしたり首を切断したりするなどの残虐行為を働いているとの報告書をまとめた。 報告書によると、子供たちは誘拐された後に奴隷として売られているほか、自爆テロを強制させられたり、米国主導の有志連合による空爆から拠点を守るための「人間の盾」としても利用されているという。 同委員会のレナーテ・ウインター氏は4日の記者会見で、「子供たち、特に知的障害を抱えている子供たちが自爆テロ犯として利用されているとの報告を受けている。ほとんどの子供たちは恐らくそのことを理解していない」と述べた。イスラム国は戦禍で家を失ったり、孤児になったり、路上で暮らしたりしているような子供たちを不当に利用しているという。 報告書によると、8歳の子供がイスラム国の兵士にされ、12歳の少年が爆弾作りや見張り役をさせられている。イスラム国は先月、中央アジア出身とみられる少年が身元不明の男性2人を殺害している動画をインターネット上で公開した。 イスラム国はイラクとシリアの広大な地域を掌握した昨年以降、兵士として参加する子供たちのことをソーシャルメディアで宣伝。自動小銃を抱えて訓練に参加したり、隊列を組んだりしている子供たちの動画や写真を公開してきた。 報告書によると、最も犠牲になりやすいのはイラクのヤジディ教徒のようなマイノリティー(人種や民族の少数派)の子供たちだ。イスラム国はマイノリティーを標的に「組織的な虐殺」を行っており、少年たちの大量虐殺も何件か起きている。生き埋めや張り付け、首の切断といった残虐行為を受けた子供たちもいるという。 報告書は18人の外部専門家がまとめた。【The Wall Street Journal日本版 http://jp.wsj.com/articles/SB12052756172436844285404580444993739511112】残忍なできごとが浮き彫りになる中で、自国内でも犠牲になっている命があるようで、同じ時代で生きてるとは信じがたい事実に驚嘆です。🌠開設2700日、116万アクセス超えました。いつもご訪問にコメント、恐れ入ります。。
2015.02.07
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障害者施設の前施設長が性的虐待…発覚後自殺か京都府南丹市の知的障害者就労支援施設「あしたーる工房http://www.kyoto-hotheart.jp/modules/contents/index.php?content_id=272 」の50歳代男性の前施設長が、女性利用者に性的虐待を繰り返していたことが、市や府の調べでわかった。 前施設長は今月6日、自宅で死亡しているのが見つかった。府警南丹署によると自殺とみられるという。 南丹市や府などによると、前施設長は2010年頃から継続的に、2人の女性利用者の体を触るなどしていた。昨年12月中旬、被害者の家族が、居住地の行政窓口に相談。市の聞き取りに対し、前施設長は虐待の事実を認め、「毎週のように続けていた」などと説明したという。 市によると、問題発覚後、同施設を運営する社会福祉法人「京丹波福祉会」は、前施設長を1か月の停職処分とした。市と府は同施設を立ち入り調査し、再発防止や利用者の心のケアなどを指導した。【読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/national/20150117-OYT1T50065.html 】よりによって施設長の犯行とは・・。責任を負う立場の者が何とも愚かな失態で、利用者の心の傷は深く辛いでしょうね。🌠
2015.01.19
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神戸女児殺害事件 「安心して子供を外に出せない」地域に刻まれた「悲劇」の爪痕「先生、手をつなごう」。12月中旬。授業を終えた神戸市立名倉小学校(長田区)の児童たちが、緑色のベストを着た教職員に付き添われ、足早に家路についていた。同小1年の女児=当時(6)=が放課後に行方不明になった9月11日の翌日から続く一斉下校の光景だ。 行方不明から12日後の23日。家族の願いもむなしく、同区長田天神町の草むらで、ポリ袋に小分けにされた女児の切断遺体が見つかった。残忍な凶行に衝撃が広がったのもつかの間、事件は急展開をみせた。兵庫県警は翌24日、死体遺棄容疑で、現場近くに住む無職、君野康弘容疑者(48)を逮捕したのだ。 近所で酒に酔って激高するなど奇行が目立っていた君野容疑者は軽い知的障害があるとされ、県警の取り調べに黙秘した。しかし、ポリ袋から君野容疑者のDNA型が検出されたたばこの吸い殻や診察券が見つかり、自宅の捜索では女児が所持していたリュックサックに加え、浴室から女児の血痕や刃先の先端が欠けた包丁も発見された。 物証に追い詰められたのか。10月14日に殺人容疑で再逮捕された後も黙秘を貫いていたが、一転して20日から関与を認めた。「ひもで首を絞めて殺害した」と供述。女児とは初対面で、「絵のモデルになってくれないか」と声をかけて自宅に誘ったという。現在、事件当時の責任能力を調べるため鑑定留置中だ。 子供を狙った誘拐や殺人は絶えない。事件のたびに子供の安全確保に向けた取り組みが地域で強化されてきた。特に今回の現場は、連続児童殺傷事件(平成9年)が起きた須磨区に隣接し、通学路などの見守り活動が続けられる中で悲劇が繰り返された。どうやって子供を守ればいいのか。手探りの活動が続く。一斉下校もその一つだ。同校では事件前、児童を個別に帰宅させていた。今は教職員が校区内を6つの方向に分かれて引率し、自宅近くまで送り届ける。 「とにかく子供を1人にしないことが大切。1人になりやすい放課後に、不審者が近づけないようにするには一斉下校しかない」と平井正裕校長。下校中、近くを通る人たち、そして取材する記者にも、教職員が「こんにちは」とにこやかに声をかける。不審者対策の一環なのだろう。笑顔の裏に「緊張」ものぞく。 校門には朝から夕まで警備員3人が常駐する。女児の月命日の11日を「安全デー」と名付け、教職員とPTAの計約40人が放課後の見回りをしている。 事件から約3カ月。女児が生前遊んだ公園には子供たちの姿が戻ってきた。だが遅くなると、見回りの教職員が帰宅を促す光景も。「安心して子供を外に出せなくなった」。同校3年の娘の母親(38)は打ち明けた。 いまなおぬぐえない不安感。事件が地域に刻みつけた爪痕はあまりに深い。 残忍、騒然、不信…。さまざまな出来事が相次いだ平成26年。ニュースの“記憶”を宿す師走の現場を再び歩いた。【産経 http://www.sankei.com/west/news/141227/wst1412270027-n1.html 】 決して忘れてはいけない、残忍、騒然、不信が来年は少しでも改善されることを祈るばかりです。🌠
2014.12.28
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障害者に1日2万歩ノルマ、達成まで食事与えず秋田県湯沢市が運営する知的障害者支援施設「皆瀬更生園」( http://www.shougaikyo.com/s108-0183462729.html入所者82人)で、女性入所者(54)が2012年4月からほぼ毎日、歩行訓練と称して担当職員から「1日2万歩」のノルマを課され、達成するまで食事を与えられていなかったことが24日、わかった。 福祉の専門家らによる市の虐待ケース検討会議は「虐待にあたる」と判断。市は今後、県に概要を報告するとともに、施設の運営改善など対策を取る。 市によると、女性職員(47)が12年4月から13年3月まで、歩数計を着けた女性入所者に施設内の廊下を歩いて往復させ、夕食の時間になっても2万歩の目標を達成できないと、食事を遅らせることが複数回あった。職員は理由について「女性の日々の行動に問題があり、自由な時間を与えたくなかった」と話しているという。同年4月に別の女性職員(30)に担当が替わった後も、今年11月までノルマは続いたという。 歩行ノルマは、市が11月下旬から12月上旬にかけ、施設の全職員35人と入所者12人に対して行った聞き取り調査でわかった。入所者ごとに作成する支援計画書や行動日誌に女性の歩行訓練に関する記載がなく、女性が夕食にたびたび遅れることを他の職員が問題視していたという。 18日に開かれた専門家3人による虐待ケース検討会議では、ノルマで女性にかかる負荷を試算。女性は身長約1メートル60で、2万歩は約15キロ歩いた計算になるという。時間も5時間ほどかかり、会議のメンバーからは「1日に2万歩は度が過ぎている」「食事を遅らせるなど、入所者の心理的・精神的負担は大きい」などの意見が出たという。 施設では、このほか、歩行ノルマを課していた47歳の女性職員が昨年4月、この女性に漢字練習ノートを投げつけて頬を切るけがを負わせ、さらに、今年4月には、男性職員(46)が男性入所者(66)を押さえつけ、頬を3回平手打ちする問題が発覚している。 市は障害者虐待防止法に基づき、虐待事案の通報窓口として福祉課に「障害者虐待防止センター」を設置しており、通報があった場合、虐待の有無や対策を検討する会議を開く必要がある。しかし、ノートと平手打ちの件では、施設から連絡があったにもかかわらず、市は「虐待に当たらない」と独断し、会議の開催や県への報告を怠っていた。 24日の定例記者会見で、斉藤光喜市長は「すべて私の監督不行き届き。おわび申し上げたい。今後、職員の処分や施設の運営改善など、しっかりと対処していきたい」と謝罪した。2014年12月25日 11時01分 Copyright © The Yomiuri Shimbun 【 http://www.yomiuri.co.jp/national/20141225-OYT1T50010.html 】我が子も放浪癖が酷かった頃は、夜通し3万歩歩いていたことがありますが、まさに虐待に値するほどの距離なんですね。🌠
2014.12.27
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知的障害の女性社員にセクハラ 西友店員に賠償判決大手スーパー西友のパート社員だった女性(29)が「セクハラで退職を余儀なくされた」として、西友と元同僚の男性社員に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は16日、330万円の支払いを命じた。女性には軽度の知的障害がある。 判決によると、女性は2010年に障害者雇用で採用され、東京都内の店舗で働いていた。昨年2月、男性社員から複数回、胸や尻を触られるなどのわいせつ行為を受けたと会社に申告。会社は「頭や肩、腰には触れた」とだけ認めて男性を減給処分にした。女性はうつ病となり、昨年退職した。【河北新報 http://www.kahoku.co.jp/naigainews/201412/2014121601002164.html 】とても切ない事件ですね。何かと被害者とされてしまう側の弱みにつけこんだ酷い話です。🌠
2014.12.18
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JR浦和駅で段ボール燃やす 知的障害の19歳少年書類送検今年7月、さいたま市浦和区高砂1丁目のJR浦和駅で段ボール箱が燃えた火災で、浦和署は10日、威力業務妨害の疑いで、さいたま市に住む作業員の少年(19)をさいたま地検に書類送検した。 書類送検容疑は7月29日午後6時ごろ、浦和駅の東西連絡通路で、段ボール箱にライターで火を付け、同日午後9時40分ごろまでの間、駅員らに消火活動を行わせるなどして、同駅の業務を妨害した疑い。この火災によるけが人や類焼はなかったが、出火時間が帰宅時間帯と重なり、現場は一時騒然となった。 同署によると、少年には知的障害があり、勤務先からの帰宅途中だった。同駅の防犯カメラの映像などから特定した。少年は「ライターで火を付けた」と話しているという。 もっとニュースを読みたい方は携帯サイトで 【 埼玉新聞 http://www.saitama-np.co.jp/news/2014/12/11/02.html 】何も知的障害だからではないにしても、調べたら知的障害があったとは残念な事件でしたね。112万アクセス突破ありがとうございます。🌠
2014.12.11
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発達障害児に元担任が体罰 奈良市が50万円賠償、民事調停成立奈良市立小学校で平成22年5月、当時5年で特別支援学級に通っていた発達障害の男子生徒(15)が元担任(61)から暴行を受けた問題で、市側が謝罪し賠償金50万円を支払うとの内容で11日、民事調停が成立した。 市教委などによると、生徒は22年5月10日、物を投げたことを元担任に大声で注意されてパニック状態に陥り、両肩などを押さえつけられた。 市教委は当初、元担任の行為は体罰にはあたらないとしたが25年3月、県警が暴行容疑で書類送検。奈良地検は同4月、暴行を認定したうえで不起訴(起訴猶予)とし、これを受けて市教委も11月、元担任の行為を「体罰」と認定していた。 この日は調停に先立ち、中室雄俊市教育長と元担任、元校長が生徒と両親に謝罪。調停成立後会見した生徒の両親によると、生徒は現在も午後の短時間しか登校ができない状態だが、市側からの謝罪に「少しほっとした」と話したという。 仲川げん市長は、「特別な支援が必要な子供らに丁寧な指導ができる体制を整えていきたい」とコメントした。【産経 http://www.sankei.com/west/news/141111/wst1411110059-n1.html】現場のその時々の生徒の反応は予期できないこともあり、担任でも突発的な行動に出たりもあるのでしょうが、このような温厚な対応は親にとっては何より有難いでしょうね。🌠
2014.12.10
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「抵抗しない」と・・・知的障害少女が被害、容疑で男逮捕知的障害のある少女に不適切な行為をしたとして、準強制◯◯と〇〇目的略取の疑いで福岡県内に住む無職、友納義晴被告(66)が逮捕、起訴されていたことが26日、捜査関係者への取材で分かった。「知的障害者は抵抗しないと思い、施設周辺で探した」という趣旨の供述をしているという。 関係者によると、友納被告は10月上旬ごろ、知的障害者が利用する福岡県内の施設周辺で、少女を無理やり車に乗せて体を触るなどしたとして福岡県警に逮捕された。福岡地検が今月12日、起訴した。 少女が保護者を通じて被害届を出し、少女の証言や手口から友納被告の関与が浮かんだ。 友納被告は、知的障害のある少女に〇〇な行為をしたとして平成20年にも準〇〇などの疑いで逮捕され、実刑判決を受けて今年6月に出所していた。【産経ニュース http://www.sankei.com/affairs/news/141126/afr1411260022-n1.html 】関連記事:http://tombotelevision.seesaa.net/article/409591256.html前科があるようで、もはや修復不可能な病のようですね・・。再発防止できずに残念極まりないです。🌠一部分〇に置き換えています。リンク先からご覧ください。
2014.12.03
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「介護に疲れた」知的障害の次男を絞殺 容疑で73歳の母逮捕 大阪・浪速知的障害の次男の首を絞めて殺害したとして、大阪府警浪速署は22日、殺人容疑で大阪市浪速区日本橋東、無職、山口喜代子容疑者(73)を逮捕した。「介護に疲れた。今年初めから、将来のことを考えると殺すしかないと考えていた」と容疑を認めている。 逮捕容疑は22日午前8時ごろ、自宅マンションの一室で、同居していた次男(44)の首を着物のひもで絞めて殺害したとしている。 同署によると、山口容疑者は2人の息子との3人暮らし。次男は重度の知的障害で、山口容疑者は「生まれつきしゃべることも動くこともできず、車いすで生活していた」と説明している。午前9時半ごろ、新聞配達の仕事を終えて帰宅した長男(47)が布団上で心肺停止になっている次男を発見、119番した。【産経 http://www.sankei.com/west/news/141122/wst1411220073-n1.html 】前々から考えていたこと、一時でも誰かに相談できていたら、傍に長男さんもいたのに、ただただ一人で抱え込んでいる思いでいると、今後もこういう事件が増えそうで残念でなりません。🌠
2014.12.02
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佐世保児相に突然引き離された親と子佐世保高一同級生殺害事件と時期を平行して、男児(当時8歳)の一時保護をめぐり、保護者とトラブルを起こしていた佐世保こども・女性・障害者支援センターの児童相談所部門。以下、佐世保児相)。今年(2014年)3月31日(日)から、事前に佐世保児相や佐世保市の調査・指導を受けていない6人家族(両親、子4人)の家庭から長男だけが引き離され、7カ月が過ぎた今もその状態が続いている。<疑われた要因> 佐世保市の子育て応援センターの職員が、佐世保児相に送り届け、すぐさま緊急保護による一時委託が決められた男児について、佐世保児相は、保護者が長崎県知事あてに出した審査請求に対する弁明書のなかで以下の3点を「不適切な養育」にあげている。(1)食事制限および食事を与えない心理的虐待とネグレクト(2)行動制限および家庭からの閉め出しの心理的虐待 (3)家族からの著しい疎外の心理的虐待 これらの根拠は、主に男児の証言、そして病院の記録によるものだが、一時保護を決定する前に、保護者への事実確認などは行われておらず、保護者は虐待とされる食事制限の目的に関して反論している。虐待を疑われた男児とは、どのような子どもだったのか。学校の通知表によると、男児は保護されるまで、欠席は1度もなく、学業では優秀な成績をおさめていた。佐世保児相から求められ、小学校が提出した意見書にも保護者の虐待を示す具体的な記述は見られなかった。 児童虐待を疑われる要因の1つは男児の身体的特徴にあった。男児は、身長95.6cmで6歳児の平均身長よりも低く、このことで11年11月21日から佐世保中央病院で受診を始めた。翌12年1月16日から同月18日までの3日間、検査入院。4月23日、「成長ホルモン分泌不完全低身長」と診断され、成長ホルモン製剤の投与を始めた。しかし、その効果は見られず、治療適応の打ち切りも懸念された。両親は経済的理由から薬の投与の継続や、他の子の世話(特に一番年下の3歳児)があることから、医師が勧める検査入院を断念したという。 低身長に関連して、男児には食べ物に対する異常なまでの執着があったことが医師の記録にも残っている。医師からの食事量が足りていないのではとの質問に対し、「食事は他の兄弟と同じくらい食べるが、放っておくと大人の2倍くらい食べる。冷蔵庫のなかの盗み食いもあり、しつけの意味で抑制している」と、父親は答えたという。 男児にはエビやカニなどへの食物アレルギーがあった。保護者は、量だけでなく、男児の食欲に関してかなり気をつかっていた。「給食でエビピラフが出る時は、エビの入っていないピラフを作って、学校にもたせて行きました」と、母親は語る。異常なまでの食欲を心配し、発達障害の可能性を考えて、13年7月26日から、佐世保市子ども発達センターの小児科医のところへも通い始めた。「食べ物に関してくり返し、ウソをついていることが判明した。『エビかつの件は命にもかかわるのに』と思うと、どうしてよいかわからなくなって」と、母親は医師に伝えている。一方、学校では、給食が床に落ちたものを男児が拾い食いするところが先生に見られており、保護者にも連絡があった。 男児の食事に関して特別な状況があった以上、一方的に「虐待」と決めつけることには疑問を抱かずにはいられない。さらに、男児の食事に関して、一時保護の後、佐世保児相の不適切な対応と思えるやり取りもあった。4月14日、小学校までの集団登校を担当している地域の人とともに佐世保児相を訪れた母親に、児相職員から「3週間をめどに家に帰す」として、カウンセリングの受診や食事量の増加といった条件が提示された。我が子を取り戻したい一心の母親はこれに同意。しかし、4月16日、両親が佐世保児相に行くと、その話はなかったこととされた。 佐世保児相が一時保護を正当化する根拠は、一時保護後の男児の身長・体重の増加とされている。たしかに記録では、保護された3月31日の身長99.7cm、体重16.3kgから6月12日現在、身長102cm、体重19.2kgまで増えていることになっている。しかし、両親の元にいた1月7日、佐世保市子ども発達センターでの測定値、身長99.5cm、体重14.3kgからすると、3月31日で身長0.2cm、体重2.0kg増加していた。食事制限が「しつけ」か「虐待」か、食欲旺盛な男児の言い分だけで判断するのは、かなり無理があるのではないだろうか。【NETIB news http://www.datamax.co.jp/politics_and_society/2014/11/22761/1114_dm1718_02/】 難しい問題が見え隠れしますが、何より子ども本人の幸せを第一に考えると、自ずと答えも出て来そうですが、それぞれの家庭の中にも一言では語り尽せないことも、多々あるので見守りも難儀な部分もあるのでしょうね。🌠(2)を転載していますが、前後の文脈と照らし合わせて読むと分かりやすいです。
2014.11.26
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聴覚障害認定方法"作曲問題"受け見直しへ 耳が聞こえない障害を乗り越えて作曲活動をしているとしていた男性が、聴覚障害ではなかったとして障害者手帳を返還した問題を受けて、厚生労働省は、聴覚障害を認定する際にはこれまでの聴力検査に加え脳波を調べることを義務づける方針を決めました。 耳が聞こえない障害を乗り越えて作曲活動をしているとしていた佐村河内守氏は、聴覚障害では最も重い「身体障害2級」の障害者手帳の交付を受けていましたが、ことし2月、聴覚障害ではなかったとして手帳を返還しました。この問題を受け、厚生労働省は医師で作る会議で聴覚障害の認定方法の見直しを検討してきました。その結果、聴力を調べるためにヘッドホンから音が聞こえている間ボタンを押す現在の方法では、音が聞こえていないふりができるとして、不正を防ぐために新たに脳波の検査を義務づける方針を決めました。会議では、障害者団体などから「認定される人の範囲を狭めるような見直しは行うべきではない」との指摘があったことから、聴覚障害と認定されていない人が最も程度の重い2級の手帳を申請する場合に限って脳波の検査を義務づけるとしています。厚生労働省は、近く認定審査を行う全国の自治体に通知したうえで、来年度から認定方法を改めることにしています。 【NHK】 一つの出来事が辛い検査を追加する結果となる、合併症があると余計に脳波の検査は辛いものです。 せめて、検査料だけでも軽減して欲しいものですね。🌠
2014.11.06
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JOC支援で障害者2選手が就職 JOC=日本オリンピック委員会と日本パラリンピック委員会がことし8月に選手の就職支援の協定を結んでから初めて、障害者スポーツの2人の選手が企業に採用されました。 JOCは、経済団体と協力したトップアスリートの就職支援のための独自の制度を4年前に導入し、8月にパラリンピック委員会と協定を結んでパラリンピック出場を目指す選手の支援を始めていました。その結果、3大会連続でパラリンピックに出場したアルペンスキーの小池岳太選手が大手旅行代理店の関連会社に、パワーリフティングで去年、日本一になった西崎哲男選手が商業施設のデザインや設計を行う会社への採用が決まり、今月1日付けで入社したということです。協定が結ばれてから制度を利用して採用になったのは初めてです。小池選手は夏のパラリンピックに向けて新たに自転車に挑戦していることも明らかにし、「必ず結果を出して応援してくださる皆様に恩返しするとともに、一社員としても会社に貢献していくように努力します」とコメントしました。また、西崎選手は「東京パラリンピックに向けて競技に集中できる環境を提供していただき感謝しています。これまで以上に努力していきます」とコメントしています。【NHKnewsweb】 大舞台から思わぬご縁が生まれ、素晴らしい展開ですね・・。 今後のご活躍がまた楽しみですね。🌠
2014.11.05
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大阪でウオークイベント 知的障害者と健常者が一緒にバラ園など巡る 働く女性の奉仕団体「大阪パイロットクラブ」(柳瀬彩子会長)が、大阪・中之島の中之島公園内のバラ園などを歩いて巡る「2014パイロットウォーク」を開催した。 約200人が参加。 知的障害のあるスポーツ選手の社会参加を応援する「スペシャルオリンピックス」の大阪選手団の壮行会も兼ねて企画した。 大阪・天満橋の八軒家浜を出発し、川を越えて中之島公園に移動。 園内のバラ園などを巡って出発点に戻る約3キロのコースを、クラブの会員と知的障害のある選手らが一緒に歩いた。 参加費の一部は、NPO法人スペシャルオリンピックス日本・大阪に寄付された。 柳瀬会長は「障害のある人と楽しく歩いて、障害のある人もない人も、ともに生き生きと生活できるように応援したい」と話していた。 【産経ニュース】 体育の日に行われたこのイベント、極日常的に開催されるようになるといいですね。 バリアフリーのウオーキング、秋さながらに楽しめそうですね。🌠
2014.11.02
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