次男、K 0
末っ子、Kei 0
ダックスOBチーム 0
天国の子・奨大 0
友人 0
全52件 (52件中 1-50件目)
東大阪に「知的障害の支援学校を」 保護者らが署名提出 隣接市の学校も教室不足 プレハブ校舎使う 大阪では500以上教室不足東大阪市に知的障害の子どもが通う特別支援学校を作ってほしいと、保護者らが大阪府議会に署名を提出しました。 14日午前10時すぎ、障害児の保護者や教師らで作る「東大阪の障害児教育をよくする会」が約2万1000筆の署名を、府議会に提出しました。東大阪市にある支援学校の小・中学部は体に障害のある児童・生徒が対象で、知的障害のある子どもは、隣の八尾市にある支援学校に通っています。しかし八尾支援学校では子どもの数が増えて教室が足りなくなり、図書室やプレハブの校舎を使っています。 文科省の調査によりますと、大阪府の支援学校は教室が500以上不足しているといい、各地で「学校の数を増やしてほしい」という声が上がっています。ABCテレビ(動画あり)[YAHOOニュース]少子化でも学校が足りない。子どもの個性に合わせた幅広い教育が臨まれる時代ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2024.01.29
コメント(8)
三重 特別支援学校 校長 “生徒との接し方 犬と関わるように”三重県桑名市にある県立の特別支援学校で、障害がある生徒たちとの接し方について、校長が教諭に対し「犬と関わるように接したほうがよい」などと、指導していたことが分かりました。三重県教育委員会は「事実関係を確認し、対応を検討したい」としています。三重県教育委員会は7日、会見を行い、去年9月に桑名市の県立くわな特別支援学校で、50代の女性の校長が障害がある生徒たちとの接し方について教諭から相談を受けた際「犬と関わるように接したほうがよい」などと、犬のしつけに例えて指導していたと発表しました。指導を受けた教諭は、ことし3月、一身上の都合で退職したということです。県教育委員会によりますと匿名の通報がありことし9月に聞き取りなどを行ったところ、校長は不適切な発言をしたことを認め、その後、教職員に謝罪しました。また、別の教諭1人にも同様の内容の指導をしたと話しているということです。校長は現在も通常どおり勤務していて、県教育委員会は「人権意識の面で課題があると判断し、校長に障害がある子どもの人権などについて個別研修を実施している。事実関係の確認を行い校長の対応を検討する」としています。また、学校では今夜保護者への説明会を開き、詳しいいきさつを校長から伝えることにしています。三重県教育委員会の錦織厚史人権教育監は「子どもたちやそのご家族の心情を傷つけ心配をおかけし、誠に申し訳ありません」と話しています。【NHK NEWSWEB】(動画あり)どういう見解でそういう指導になったのか、そのいきさつの校長の弁を知りたいですね。569万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。今年も残り僅かとなりましたね。少し早いのですが、皆々様お揃いでどうぞ佳いお年を、今年もありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.12.05
コメント(9)
「学費払えない…」 修学支援制度、専門学校の4割対象外 国公立大100%、私大97% 低所得世帯の大学生や専門学校生らを対象にした授業料や入学金の減免や、給付型奨学金を支給する修学支援制度が4月に始まったが、熊本県内の専門学校で対象となるのは6割弱にとどまっている。知らずに対象外の学校に進学した学生や親から戸惑いの声が上がっている。 「給付型奨学金を申し込もうとしたら学校側から対応していないと言われ、寝耳に水だった。どうやって学費を賄えばいいか…」 熊日の「SNSこちら編集局」に声を寄せた人吉市の女性(52)は、夫と一緒に勤めていた会社が昨年倒産。夫は自営業を始めたが収入は生活費に消え、再就職した女性の収入も月10万円ほどで、生活は苦しい。 子ども3人のうち長男(22)は今春、熊本市内の専門学校に入学。同制度の支援対象となる世帯収入や成績などの要件を満たしているため申請しようとしたが、できなかった。授業料は2年間で約160万円。やむなく、返済が必要な貸与型奨学金を申請した。長男は軽度の発達障害があり、大学を2年半で中退。在学中に借りた貸与型奨学金約150万円の返済も今後必要になる。女性は「やっと一歩踏み出せたところだった。学費が払えず中退となれば今度こそ引きこもってしまうかも」と心配する。 制度は住民税非課税世帯やそれに準じる世帯を対象に、国や自治体が実施。減免や給付の額は世帯収入や校種などによって違い、私立専門学校なら年間最大約59万円の授業料減免、同91万円の奨学金給付を受けられる。 対象となる学校は定員充足率や財務状況の公表といった要件を満たし、国や都道府県などへ申請する必要がある。文部科学省の3月末のまとめでは、国公立大と高専は100%、私立大は97%が対象となっているが、専門学校は62%にとどまる。県内の専門学校では45校のうち対象は26校(58%)。 対象校は文科省や県のホームページで公表されているが女性は知らず、学校からの説明もなかったという。県私学振興課は「受験の参考となるよう対象校は随時公表しており、よく確認してほしい」と話している。 ◆「SNSこちら編集局『それ、調べます』」は、読者から寄せられた身近な疑問や困りごとを、記者が深掘り取材する双方向型の調査報道企画です。LINEで「友だち」追加していただくと、取材班への情報提供やチャットでのやりとりができます。意見募集やアンケートなども実施します。投稿フォームなどからの情報提供も受け付けています。https://kumanichi.com/localjournalism/[yahoo ニュース]コロナの影響は各所に表れていますね。☄
2020.05.22
コメント(11)
校門前で授業中の児童事故死 当時の担任ら3人懲戒処分 神奈川県平塚市立土屋小学校の正門前で授業中だった6年生の男児(12)=当時=が乗用車にひかれ死亡した事故で、県教育委員会は12日、男児の担任だった男性教諭(45)を停職1カ月の懲戒処分とした。事故発生から5年半近くが経過した時点の処分について、県教委は「第三者調査委員会の検証結果を待っていた」と説明した。 監督責任として、当時の校長(60)を減給10分の1(6カ月)、教頭(65)を戒告の懲戒処分とした。 県教委によると、事故は2014年10月に発生。図工の授業で男児が正門の外側で絵を描いていたところ、別の児童の送迎に訪れた保護者の車にひかれた。 担任は安易に学校外での活動を許可し、安全を確保する対策を怠った。校長と教頭は学校内外の日常的な巡回を怠った上、正門前への保護者の駐車を黙認するなど安全管理が不十分だった。校長は男児の保護者に「学校の責任は一部」と発言するなどした。 3教諭は現在も同市内の小学校に勤務しており、この春に定年退職する校長の女性は減給分に当たる5カ月分の金額を自主的に県に支払うという。 一方、平塚市は同日、吉野雅裕教育長が給与の10分の1(1カ月分)を自主返納すると発表した。吉野氏は事故後の16年に現職に就いたが、「当時の校長らが処分されたことを重く受け止める」とした。神奈川新聞社[YAHOO ニュース]不意に起こった事故、注意さえ怠らなければ防げただけに残念でしたね。☄
2020.03.14
コメント(11)
国立大の付属小、入学直後から兄妹いじめ…駅で殴られ蹴られ不登校に三重大教育学部付属小学校(津市)に通う4年生の兄と3年生の妹が暴行などのいじめに遭って昨年6月から不登校となり、学校側がいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定していたことがわかった。きょうだいの両親が13日、記者会見で明らかにし、学校側も認めた。三重大は内部調査を行い、学校側が組織的に対応できていなかったことを指摘したという。 学校側によると、きょうだいへのいじめはそれぞれの入学直後に始まり、昨年の1学期まで続いた。 兄は同学年の4、5人から〈1〉登下校時に駅のホームで蹴られた〈2〉突き飛ばされて転び、手にけがをした〈3〉ランドセルと背中の間に石を入れられた――など、妹も複数児童に駅で腹を殴られたり、突き飛ばされて膝にけがをしたりした。いじめについて家庭で聞いた母親は学級担任や校長に相談。学校側はその都度、いじめた児童らに注意したが、いじめは断続的に続き、2人は昨年6月、学校に行けなくなったという。 三重大は昨年7月、両親からの訴えを受けて副学部長や弁護士らからなる内部の調査部会を設置。「学年が変わる際、担任間で情報が十分引き継がれなかった」などとし、学校側の対応が法や国の基本方針に沿っていなかったと指摘した。 両親は「調査はいじめた側の意見しか聞いておらず、不十分だ」として、学校側に対して第三者委員会による再調査を求めたという。 会見にはきょうだいも同席し、「学校に行きたいけれど、いじめられるから行けない。いじめを止めてほしい」と訴えた。同小の松浦均校長は取材に「2人に申し訳なく思う。このような事態が二度と起きないよう取り組む」と話した。[YAHOO ニュース]二度、三度といじめが繰り返されているのに、最後の校長の一言には逆に疑問を抱いてしまいますね。何故に、この兄弟だけに?何か他に原因がありそうですね。☄
2020.02.15
コメント(6)
全校百人一首大会 白熱の勝負[動画あり]秋田市の下北手中学校で行われた全校百人一首大会。毎年この時期に行われていて今年で6回目の開催です。大会には秋田市の支援学校の生徒や保護者も参加しました。下北手中学校は「遊びを楽しみながら古典への理解を深めてくれれば」と話していました。[日テレニュース24](リンク先から動画が見れます。)百人一首は、今では全国的に学校年中行事となりつつありますね。☄
2020.01.19
コメント(10)
外国籍は通常の2倍 特別支援学級在籍率 日本語できず知的障害と判断か外国人が多く住む25市町の公立小中学校に通う外国籍の子どもの5・37%が、知的障害がある子らが学ぶ「特別支援学級」に在籍していたことが、文部科学省への情報公開請求などで判明した。25市町の全児童生徒のうち特別支援学級に在籍しているのは2・54%で、外国籍の子どもの在籍率は2倍超に達していた。専門家は「日本語が理解できないため知能指数(IQ)検査の結果が低く、知的障害などと判断された可能性がある」と指摘している。[毎日新聞]受け入れる側も態勢が整のわなかったのでしょうが、日本語ができないから特別支援学級に在籍させるのは少し問題がありそうですね。☄
2019.08.26
コメント(13)
「学級雰囲気」発達障害児が過ごしやすい教室(5)学級雰囲気の4タイプ筑波大学教授 柘植 雅義 監修発達障害のある子供が過ごしやすい学級は、親和的で温かな雰囲気が醸成されている。このように、「親和的」や「温かい」という言葉で語られることが多い学級雰囲気を、客観的な数値で測定する試みに取り組んでみた。 まず、これまでの学術研究で用いられてきた「学級雰囲気」の定義を参考に、測定するための質問項目を作成した。これらを用いて、ある地域の小学4年生を対象に調査した結果、学級雰囲気は4つのタイプに分類された。 「タイプ1」(全体の27.0%)は、クラスの秩序が保たれており居心地が良い。……この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。[教育新聞]残念ながら、会員限定記事ですが、全ての学校で、児童が過ごしやすい環境が整うといいのでしょうね。☄
2019.04.28
コメント(7)
「学級雰囲気」発達障害児が過ごしやすい教室(2)社会的障壁の除去筑波大学教授 柘植 雅義 監修知的障害のない発達障害は、長年続いた特殊教育の時代から特別支援教育に転換する過程で、新たに対象に加わった障害である。転換への助走が始まった2001年には、発達障害の理解や対応の重要性が示された。やがて発達障害のある子供の出現率が全国規模で公表され、04年に発達障害者支援法が成立した。同法では自閉症(ASD)、注意欠如多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などを、発達障害の一種として挙げている。発達障害は従来の障害と共に学校教育法に明記されるようになり、今日に至っている。 知的障害のない発達障害の子供は、主に通常学級で学ぶ。……この記事は購読会員限定です。購読を申し込むと、続きをお読みいただけます。[教育新聞]教育現場も時代とともに変化しつつありますね。☄
2019.04.25
コメント(7)
障害児が「普通にいる」クラス求め……「インクルーシブ教育」の壁年が明け、もうしばらくすると入学シーズンを迎えます。子どもが障害を抱えていたり、発達に遅れがあったりすることによって不安を抱えている家族がいます。希望する教育が受けられる学校のある街に引っ越す家族もいます。三つの家族の決断から、障害児の就学問題について少し考えてみました。「普通の子と交流できる方がいい」 菅原光穂さん(43)の長男(12)は、ダウン症です。合併症はありませんが、言葉を話し始めるのが遅かったこともあり、医師からは「普通の子と交流できる方が発育上いい」と言われたことが、心に残っています。 東京都中野区に住んでいたときは、幼稚園に通っていました。「幼稚園では、差別、いじめもなく、恵まれていました」 とはいえ、幼稚園の年長になると、義務教育となる小学校の入学について考える機会が増えていきます。一般の家庭では、私立や国立の小学校への受験を考えなければ、地元の公立小学校に入学します。 しかし、障害や発達の遅れを抱える子どもたちは、その前に、教育委員会や学校に出向いての「就学相談」「見学」などをする機会があり、そこで現実を知ります。障害のある子がいる家族にとっても、進学は大きな転機(画像はイメージ)出典: PIXTA就学相談で言われた一言で決断 菅原さんも、教育委員会で話し合いをした上で、支援学級に通うことを提案されたそうです。 その時、菅原さんは「障害のない子と交流できない学校の支援学級に通わせて、もんもんとする毎日なら、引っ越した方がいいのかな」と考えたそうです。 「障害児」「ダウン症」と言っても、子どもによって違います。個性もあります。自分の子どもには「切磋琢磨していって欲しい」と考えました。それは、長男のためだけでなく家族全員「お互いのためにいいから」です。我が子に合った教育探す 菅原さん家族には、2歳違いの次男もいます。 長男は、障害児だけが集まる支援学級に通い、次男は通常学級に通い、同じ学校の中で支援学級と通常学級が交流することのない生活を送るようになることを想像したそうです。 「弟が成長すると、障害のある兄がいることを隠すようになってしまうのでは……」 菅原さんは、通常学級で生活する時間が長い、交流する時間が長い学校はないか、探しました。品川区、そして世田谷区の支援学級を訪ね、入学後の学校生活を聞いたそうです。 ただ、多くの学校では、菅原さんが期待するような答えは返ってきませんでした。その次に、訪ねたのが、文京区内の公立小学校にある支援学級でした。成長するにつれ、きょうだいの関係性に影響が出ることを心配する家族もいる(画像はイメージ)出典: PIXTA「障害のない子もトイレを失敗します」 菅原さんは、文京区のある小学校の校長(当時)から、次のような説明を受けたそうです。 「支援学級に在籍しますが、朝から帰りの時間まで基本は合理的配慮のもと通常学級で過ごします。授業によっては個別指導になりますが、国語や算数なども内容をかみ砕いて、通常学級で同じ授業を受けることもあります」 菅原さんが、「うちの子は、トイレを失敗することもありますが……」と聞いてみると、その校長はこう答えたそうです。 「障害のない子も失敗しますから」 夫婦で話し合い、その学校に通える学区内への引っ越しを決めました。家族4人で暮らす持ち家を売って、「インクルーシブ教育」が受けられる場所に引っ越すという大きな決断です。「インクルーシブ教育」を求めて 「インクルーシブ教育」を求めて引っ越す家族は、菅原さんだけではありません。 長女(5)がダウン症の高橋真さん(45)は、長男(8)が小学校入学のタイミングで東京都品川区から文京区に引っ越しました。 高橋さんは共働きです。「品川区は、小中一貫校などで知られているように、お兄ちゃんにはいいですが、娘には全然ダメだと思いました」と振り返ります。 引っ越した理由は、自宅が都市計画道路に引っかかっていることもありました。引っ越し先の選択については、「インクルーシブ教育」が整っているところがいい、と考えたそうです。大阪の小学校で学んだこと 「インクルーシブ教育」にこだわるのは、高橋さんが子どもの頃を過ごした、大阪での小学生時代の原体験がありました。 「小学6年間、クラスには障害を持った友だちがいました。給食の介助もしましたし、怒りも笑いもし、町での日常生活でも会いました」 「障害があるなしではなく、誰でも普通に生きている、生きていいんだ、ということを学びました」「インクルーシブ教育」に希望を見いだす親もいる(画像はイメージ)出典: PIXTA幼稚園では仲良く生活 山口千鶴さん(46)は、ダウン症の長男(10)と自閉症の次男(3)の2人の子どもがいます。山口さん家族は、東京都豊島区から文京区に引っ越しました。 長男は、豊島区に住んでいたときから、隣の文京区の幼稚園に通っていました。 ミッション系の幼稚園で、「ぜひ来て下さい。そういう子がいると、クラスがまとまるので」と受け入れを快諾してくれたからです。友だちと仲良く過ごしていました。自宅から遠い支援学級 そして年中の時、地元の豊島区教育委員会に就学相談に行きました。 支援学級がある小学校について尋ねると、「支援学級がある一番近い学校は、巣鴨です」と説明されたそうです。 この時、山口さん家族の家があったのは、高田馬場。「近くの学校に行けませんか」と質問すると、こう言われたそうです。 「みなさん、巣鴨まで通っていますよ」 山口さんは、「幼稚園でみんなと一緒に過ごしているのに、なぜ、小学校からは分けられないといけないのか……」と感じました。 そこで少しでも早い時期にと考え、年中の時に「インクルーシブ教育」をしている学校がある文京区に引っ越しました。息子を、他の児童たちと一緒に学ばせたい……そんな思いが背中を押す(画像はイメージ)出典: PIXTA通常学級に席と役割があるという大切さ 今回、話を聞いた三つの家族の子どもたちは、同じ小学校に通うか、通う予定です。学校を選んだ理由に、いくつかの共通点が見えてきます。(1) 通常学級にも「席」や「役割」がある(2) 登校から下校まで、給食、掃除も含めて通常学級で過ごす時間が長い(3) くつ箱の位置から、運動会などの行事まで、通常学級と一緒(4) 学童保育も受け入れてくれる(5) 必要なタイミングで合理的配慮が受けられる これらは一部ですが、保護者と学校側が学期前に作る「個別指導計画」にもよります。国語や算数は、支援学級で受けたり、理科や社会は単元によって変わったりすることもあるそうです。 就学前、各地の支援学級を見学したり、就学相談をしたりした三つの家族が感じたのは「公立だからどこの学校も同じではない」ということです。子どもたちの適応力のすごさ 通常学級で一緒に学校生活をする効果について、どのように考えているのでしょう? 高橋真さんは、こんなエピソードを話してくれました。 「集団登校の時、叫んで反対方向に行ってしまった子がいました。すると、他の子が、しょうがないなと思いながらも迎えに行き、対話をして、一緒に登校する姿を見ました。そのときの子どもたちの適応力、対話力は素晴らしく、それは環境で育っていると感じました」 集団登校のエピソードから見えるのは、多様な子どもたちが交わる環境で幼少期を過ごすことの「価値」です。 今、社会で求められている、多様な背景を持つ人たちとの共生に通じていくものがあるのでは、ないでしょうか。 高橋真さんは、こうも言います。 「社会性のある学校がいいと思います。『インクルーシブ教育』は、勉強をしたい子の権利を奪うものではありません。学校には、勉強を学ぶと同時に、社会を学ぶという役割もあると思います」「どの子もいじめられる可能性はある」 菅原さんは、学校からの下校時、「長男が同じ学校に通う子にからかわれている姿を見た時は涙がでました」と振り返ります。 学校には長男に優しくしてくれる子もいますが、残念ながらそうでない子もいます。 それでも、教師たちはクラスの子どもたちが長男を理解出来るように配慮し、共有する時間を多く持つようにしてくれました。 そのことによって、子どもたちも成長し、お互いに認め合うことによって、少しずつ多くの子たちが長男の特性を受け入れられるようになったそうです。 「どの子も様々な個性があるからこそいじめられる可能性はあります」障害がある子もない子も、個性が元でいじめられるかもしれないという状況は同じという(画像はイメージ)出典: PIXTA自然体の心地よさは地域と親の理解から 山口さんも、こんな経験をしています。 友だちが、通学路で道路工事があった際に手を引いてくれたり、授業で苦手なことがあったときに手伝ってくれたりしてくれることがあると言います。 「子どもが自然に助け合える環境を地域で作り出している感じがします。自然体で特別扱いをされていない心地よさは、地域と親の理解があるからだと思います」柳町小学校の取り組み 三つの家族の子どもが通ったり、通う予定だったりする学校は、文京区立柳町小学校です。今年度、創立117年目を迎え、校舎の建て替えが予定されています。 周囲は、マンションと古い住宅地が混在しています。2005年度に「文京区特別支援教育モデル校」に指定されました。その後もそのときに取り組んだ「インクルーシブ教育」を試行錯誤しながら続けています。 例えば、通常学級にも自分の机といすがあり、ロッカーやくつ箱、かさ立ても同じです。50音順に配列されています。学校行事にも通常学級のクラスで参加し、朝の会や帰りの会、日直や給食当番、係活動といった役割分担も同じようにこなしています。「ともに生きる」を学校で体感 同じ環境を整える一方、「一人一人の児童に対して、必要に応じて個別の指導や支援」にも力を入れています。 現在、477人の児童がおり、このうち12人が支援学級の児童です。多い年度は、20人ほどの児童が支援学級に在籍していたそうです。 現在の小池夏子校長は、モデル校の指定を受けた校長から数えると3代目の校長になります。 小池校長は「インクルーシブ教育」の効果について次のように語ります。 「子どもたち同士も、子どもなりのサポートを考えてしています。将来的には社会の中で、共生、ともに生きる、ということになります。それを、学校に中で自然と体感しているのではないでしょうか」異なる特性を持つ子どもたちが、助け合いながら生きること。そこに「インクルーシブ教育」の本質がある(画像はイメージ)出典: PIXTA選択肢がある環境取材を通して、障害を持つ親たちからも、その子どもたちが通う学校の校長からも、同じようなニュアンスのことを言っていることに気付きました。 「保護者にも色々な考え方があると思います」 「支援学校に通った方が手厚くサポートを受けられていいという保護者もいます」 すべての学校で、今すぐ「インクルーシブ教育」ができる環境ではありません。親によってはそれを望まない人たちがいます。 このような問題を考える際、様々な人たちへの一定の配慮が必要であるということにもつながります。 ただ、今回、取材に応じてくれた母親たちは、「選択肢」があることの重要性を話していました。 「選択肢」を作ることは簡単ではありません。 教員や職員を特別に配置するには、人員配置や財政上の措置が求められます。 しかし、柳町小学校のような、学校生活のベースを通常学級に置くような方法は、「無理難題」なことなのでしょうか? 今は、様々な背景を持つ人たちが、互いを理解し合いながら暮らす社会を目指す時代です。 取材を通して、障害児の教育を超えた、重い問いを投げかけられているような気持ちになりました。皆さんの経験談や提案、意見を朝日新聞「声」欄に投稿してください。 投稿はメール、FAX、手紙で500字以内。匿名は不可とします。住所、氏名、年齢、性別、職業、電話番号を明記してください。 ◇〒104・8661東京・晴海郵便局私書箱300号「声・障害児の就学」係メール koe@asahi.comFAX 0570・013579/03・3248・0355[withnews]文京区は子どもが少ないので、より理想的な教育環境が整うのでしょうね。☄
2019.01.10
コメント(9)
発達障害の子、教育・医療が一体で支援を 岐阜で協定 発達障害の疑いのある子どもなどを、より手厚くスムーズに支援しようと、岐阜市教育委員会と小児科医の団体「岐阜こどもの発達研究会」が協定を結んだ。教育と医療の現場が一体化した支援体制を作り、情報を共有する。市学校指導課によると、特別支援学級や、定期的に特別支援教育が受けられる通級指導教室に通う小中学生は年々増加しているという。同市では17年度の対象者数が719人で、15年度の531人の1・3倍に増えた。 必要性が高まる一方で教育現場では、「医学的に見た特徴や支援方法が分からない」といった悩みが寄せられているという。反対に、自閉症やLD(学習障害)といった発達障害の診断を下す小児科医たちからは「学校での状態が把握しづらい」「診断名だけ下して、その後の支援につながらない」などの声があった。 「岐阜こどもの発達研究会」は、県内の小児科医ら約20人からなる研修グループ。市教委はこれまでも、研究会の医師らの監修を得て、独自様式の診断書を作成し、市内の医師に活用を促すなど協力してきた。 両者は、さらに連携を強化するために協定を締結。来年度以降、学校側から、子どもの特徴や支援の内容を医師に伝える統一の情報シートを作成するほか、研究会の医師らが学校現場を見学できる機会を作ることを検討するという。 締結式で早川三根夫教育長は「本人(子ども)の生きづらさを少しでも解消して、乗り越えていけるよう互いに高め合いたい」と述べた。これに対し、研究会の西村悟子会長は「互いの現場のことが分かると、さらに風通しが良くなるはず」と応じた。[朝日デジタル]医師が現場と関わることで、本当の意味で子供を理解し向き合い、何より本人の生きづらさが解消され、より良い学習環境が整いそうですね。岐阜は教育にとても熱心ですが、ゆくゆくは、全国的に広がって欲しいですね。☄
2019.01.04
コメント(11)
昨年度小学校 「暴力」「いじめ」過去最多 /東京文部科学省が実施した2017年度の「問題行動調査」で、都教育委員会は25日、都内の公立小中高校(国立を除く)などの結果を発表した。小学校での「暴力行為」の発生件数と「いじめ」の認知件数がいずれも前年度より増加し、過去最多となった。 暴力行為は、小学校で前年度比89件増の760件。中学校や高校では減少した。いじめは、小学校で2万5837件(前年度比1万1889件増)▽中学校で5017件(同988件増)▽高校で147… この記事は有料記事です。残り314文字(全文523文字)[毎日新聞]何かとても険しいものを感じる調査です。現場の教師は、対応に追われますね。☄
2018.10.27
コメント(14)
10年で1400人分増へ 知的障害支援学校受け入れ大阪府教育委員会は29日までに、今後10年間で約1400人増加する見込みの府立支援学校の知的障害児童生徒数に対し、対応策の基本方針をまとめた。既存施設の運用を工夫するとともに、閉校した府立高の活用などを検討していく。 府立支援学校は計44校2分校あり、9千人余りが在籍。今後、発達障害を含む知的障害児童生徒は、大阪市を中心に増加傾向と見込んでいる。そこで2018年度から10年間で対応していくための基本方針を策定、四つの観点で取り組む。 前半の5年間で着手するのは、知的障害支援学校の既存施設の活用。科目別などにある特別教室の普通教室への転用や、通学区域の変更で400人分程度を確保する。肢体不自由支援学校との再編整備も行い、知的障害との併置で250~300人分受け入れられるようにする。 23~25年には知的障害支援学校を新設。閉校した府立高の活用を検討し、府の所有する施設と市町村の施設を交換して開設する手法も考える。600人分程度を整備する。 21年以降には、美術や体育など特色のある府立高校で支援学校分教室の設置も150~200人分確保。児童生徒や保護者への調査の結果、趣味などを通した社会参加を求める声が多いことを踏まえた。府教委担当者は「よりより教育環境ができるよう検討していく」としている。【大阪日日新聞】10年後を踏まえての事前対策、しっかりと支援体制が整いそうですね。🌠
2018.04.06
コメント(8)
「障害児、地元でぴかぴか 大阪市立小進学PRポスター、家族ら製作大阪市淀川区の市立北中島小学校に通うダウン症の男児の両親と学校が協力し、障害のある子も地元の小学校に通えることを知ってもらおうとポスターを作った。こうした子どもたちの進学先を話し合う就学相談をPRする。市教委も取り組みを後押しし、289校の全市立小にポスターのひな型を提供。新1年生が入学する今月、各校での掲示を促す。男児の両親は「進学に不安を抱える親が気軽に相談できるようになれば」と期待している。 男児は新4年生の佐々木サミュエルズ・ジェイミーさん(9)。ダウン症で知的障害がある。ニュージーランド出身の父スティーブさん(40)と母純子さん(48)は特別支援学校ではなく同小への進学を望み、就学前に相談したが、当時の学校は受け入れに消極的だと感じ、一時は諦めたという。その後、市教委が仲介に入り2015年に入学。友達にも恵まれ、運動会では援助なしで1人で走れるようになった。 こうした経緯を踏まえ、スティーブさんが「『どの子もみんな一緒に学べる』と学校が宣言しては」とポスターの製作を提案。ポスターはA3判。障害のある子も地域の小学校で学ぶことを基本とし、就学先の決定には本人と保護者の意向を最大限尊重するとの市の考え方を紹介。教職員と児童たちが笑顔で集うイラストに、「保護者の皆様が学校と一緒に、すべての子どもを安心して育てていただけるようがんばっていきます!」との学校のメッセージを添えた。 純子さんが知り合いの親を通じて他の小学校にも掲示を依頼すると、複数の学校が応じた。校長会でも紹介され、市教委の目に留まった。 3月まで北中島小の教頭だった市教委の坂幸之介・教務部管理主事は「ポスターは、当時の反省を踏まえた学校の決意表明でもある。周りの子どもたちがジェイミーさんから学ぶ姿も見られるようになった」と話す。ポスターを見て、就学相談をためらっていた保護者が訪れたこともあるという。 家族と一緒に登校するジェイミーさんは、ポスターを見ると、ふんわりとした笑顔を見せる。純子さんは「ハンディがあっても地域の子どもたちと一緒に育つ子が一人でも増えてほしい。誰もが生きやすい社会を作る一歩になる」と話している。【毎日新聞】将来的な視野も踏まえての受け入れ、継続的に支援が受け継がれてゆくことがやはり理想的ですね。🌠
2018.04.03
コメント(11)
ダウン症女児に学習支援の介助員が唾吐きかける堺市の市立小に通うダウン症の小学1年女児(7)の学習支援を担当する介助員が女児に唾を吐きかけられたことに対し、指導の一環としてまねをしたところ、実際に顔にかかったことが7日、同市教育委員会などへの取材で分かった。学校側は「不適切な行為」と事実関係を認め、保護者に謝罪した。 市教委によると、2月21日の体育の授業中、女児が介助員に唾を吐いた。介助員がやり返すまねをした際、唾がかかった。介助員は「嫌な気持ちを伝えるためだった」と説明している。 市教委は「やられたらやり返すという間違った指導で、決して許されない。再発防止に努める」としている。 保護者によると、女児は言語の発達に遅れがある。今回の事案は保護者が同日に学校を訪れた際、顔見知りの児童が伝えてくれたという。保護者は「娘は被害を訴えることができない。児童が教えてくれなかったら発覚しなかった」と指摘している。 女児は摂食能力に障害があるが、学校が給食を個別調理するなどの対応を取らず、昨年4月から保護者が来校し介助する状況が続いた。昨秋ごろから給食時に看護師が配置されたが、保護者は「学校側は障害への理解が不十分。対応が遅く不信感しかない」と話した。(共同)【日刊スポーツ https://www.nikkansports.com/general/news/201803070000829.html】何より信頼関係が築かれていないのが負の連鎖へと繋がってしまいますね。🌠
2018.03.17
コメント(19)
知的障害の小5女児に体罰 男性教諭がタオル絞るように腕ねじる、堺堺市立小で60代の男性教諭が平成28年9月、知的障害がある5年生女児の腕をねじるなどの体罰を加えていたことが13日、堺市教育委員会への取材で分かった。市教委は昨年2月、教諭を訓告処分にした。 市教委によると、教諭は28年9月12日、特別支援学級で他の児童を指導中に女児がまとわりついてきたとして、タオルを絞るように腕をねじった。女児は保健室で患部を冷やすなどの処置を受けたが、外傷などはなかった。教諭は学校に報告していなかった。 学校側は2日後に母親から抗議を受け体罰を把握。その後、別の指導時にも女児の腕をねじっていたほか、握り拳を頭に押し付けて回したり、額を指ではじいたりするなどの行為も確認された。 市教委は「体罰はあってはならず、研修を徹底したい」としている。 また、堺市立中の男性教諭が昨年12月、校内で他の生徒に菓子を配った1年生の男子生徒を注意した際、椅子に座った生徒の胸ぐらを両手でつかんで揺すり、生徒が床に倒れて後頭部を打ちつけていたことも分かった。PTA関係者が、無料通信アプリLINE(ライン)に生徒のあざの写真が出回っていると学校に連絡したことなどから発覚。市教委は体罰に当たるとして、この教諭の処分を検討している。【産経WEST http://www.sankei.com/west/news/180313/wst1803130059-n1.html 】よりによって同じ生徒に繰り返しだと、支援体制の共有化が問われますね。🌠
2018.03.13
コメント(14)
教員の長時間労働改善、事務作業に支援員配置へ教員の長時間労働を改善するため、文部科学省は教員の事務作業を代行する「スクール・サポート・スタッフ」を全国の公立小中学校に配置する新制度の導入を決めた。大規模校を中心に3600人の採用を目指し、来年度予算の概算要求に都道府県教委への人件費補助14億9000万円を計上する。教員の多忙感は学習プリントのコピーや会議の準備などの雑多な事務も一因とされており、外部人材の活用で負担軽減を図る。 文科省によると、サポート・スタッフは都道府県教委がパートタイムの非常勤職員として雇用し、来年度は全国約3万校ある公立小中学校のうち規模の大きい3600校に配置する。文科省はその人件費の3分の1を補助する。担当する業務は児童生徒に配るプリントのコピーなどの授業準備のほか、校内掲示物の作成、行事や会議の準備・片づけ、調査統計のデータ入力などを想定している。【YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/national/20170823-OYT1T50079.html】教育現場も少しずつでも、着実に変化しつつありますね。🌠
2017.08.24
コメント(16)
「お母さんの容体が急変」小学校から女児を誘拐した容疑静岡県警清水署は10日、静岡市葵区瀬名川1丁目、職業不詳佐藤力斗容疑者(24)を未成年者誘拐の疑いで現行犯逮捕し、発表した。署は認否を明らかにしていない。佐藤容疑者は小学校の事務室を訪れ、女児の父親だとうそを言い、女児を車に乗せて連れ去ったという。 署によると、佐藤容疑者は10日午前10時45分ごろ、静岡市内の小学校を訪れ、「お母さんの容体が急変した」などとうそを言って小学生の女児(7)を誘拐した疑いがある。 小学校から連絡を受けた母親(32)から話を聞いた自宅近所の住民が110番通報して発覚。午前11時ごろ、佐藤容疑者が女児と一緒に交番を訪れたところを現行犯逮捕した。 女児にけがはなく、無事保護されたという。【朝日デジタル http://www.asahi.com/articles/ASK4B5SY1K4BUTPB016.html】24才で6歳児の父親を装う、何かしら不自然な言動もあったのでは・・?不幸中の幸い無事に女児が保護されて何よりでも、きちんと確認せずに児童を引き渡した学校側の落ち度は侮れませんね。🌠
2017.04.11
コメント(17)
通常学級での発達障害児いじめ 中学校でからかい多い宮城教育大学は、他の3大学と協働して「いじめ防止支援(BP)プロジェクト」を進めている。このほど、同学の研究テーマである「特別支援教育といじめ」に関する調査と経過を発表した。それによれば、中学校でのからかいが他校種と比べて多かった。同学では、通常学級における発達障害児へのいじめ問題を研究。平成27年度に行った同児童に関するいじめの実態調査では、宮城県内の公立小・中・高校教員から、トラブルの状況やいじめられる子の特徴などを聞いた。トラブルの状況では、「からかわれる」が小学校で22%、中学校で57%、高校で34%。「話している時に周囲の反応が素っ気ない」が小学校で26%、中学校で42%、高校で21%など。からかいや排斥、過剰な注意や叱責を受ける例が、特に中学校で多かった。いじめられる子の特徴では、「自分からふざけて周りの子にちょっかいを出す」が小学校で52%、中学校で47%、高校で15%。「他の人の話を最後まで聞かずに発言したり行動したりする」が小学校で53%、中学校で46%、高校で22%などだった。衝動性が強くて多動な子がターゲットになっている。学級内の周囲の子の反応では、「クラスでトラブルが起きてほしくないという思い」が、小学校で61%、中学校で70%、高校で43%。「特定の子が他の子に迷惑をかけていると思う」が小学校で38%、中学校で33%、高校で16%などの結果となった。トラブルの原因を特定の子に結び付けたり、トラブルから距離をとったりする反応が見えた。教員が望む支援体制では、少人数学級や教員の増員、事務仕事の軽減など、子供に注ぐ目を増やす内容が多かった。この他にも、同学では、発達障害児が学校や学級に適応するための有効な実践例などを研究している。いじめの被害者と加害者を含めた共生の学校環境の在り方を探る。同プロジェクトで連携しているのは、同学と上越、鳴門、福岡の4教育大。【教育新聞 https://www.kyobun.co.jp/news/20170315_03/ 】同じ日本人、「共生」という表現もまたバリアを感じてしまいますね。🌠
2017.03.17
コメント(15)
小4児童14人、けいれんや過呼吸で搬送 音楽の授業中8日午前11時10分ごろ、大阪府枚方市山之上1丁目の市立山之上小学校で、4年生の女子児童(10)が授業中に意識を失って倒れ、けいれんを起こした。枚方寝屋川消防組合などによると、直後に別の女子児童(10)も同様の症状で倒れるなど、約1時間のうちに男女児童計14人が過呼吸や吐き気を訴えて病院に運ばれた。女子児童2人は意識が戻ったが入院し、他の児童は軽症という。消防組合などが原因を調べている。 学校などによると、当時は音楽室で4年生3クラス計74人が合唱の練習中だった。最初に意識を失った女子児童は倒れてあごを切る軽傷を負い、すぐに別の女子児童が倒れた。その後も音楽室や移動した体育館などで、「気分が悪い」という訴えが相次いだという。 音楽室はエアコンの暖房が入っていたが、換気のため窓は開けていたという。同小は「原因や、管理に問題がなかったかを、しっかり調べたい」としている。【朝日デジタル http://www.asahi.com/articles/ASK386DLNK38PTIL02T.html】空調や教室の器具のメンテナンスも問われますが、今の時季は、児童の疲れも見られ、免疫力に体力低下もあるのでしょうね。🌠
2017.03.09
コメント(13)
発達障害児への教員、強化 教員1人に16.5→13人 文部科学省は19日、2017年度から、発達障害のある子らが別室などで学ぶ「通級指導」や外国人児童に日本語を指導する教員の配置を今より手厚くすることを決めた。少子化に伴い、機械的に教員を減らす「自然減」分を除くと、教員全体では今年度より計868人の増員となる。 「通級指導」の教員1人当たりの子どもの数は16年度の16・5人から13人になる。教員不足で通級できない「通級待機」が減るほか、よりきめ細かい指導ができるようになる。日本語指導の教員も同様に21・5人から18人になる。 教職員の定数は、子どもの数などに応じて機械的に決まる「基礎定数」と、各校の課題などに応じて配分する「加配定数」で決まる。17年度から通級指導の教員などの基礎定数化を始め、今後10年間で、いまの加配定数(約6万4千人)の約3割を基礎定数に入れる。これにより、各自治体は年度ごとに変動の可能性がある加配に頼る余地が少なくなり、正規雇用の教員を配置しやすくなる。 一方、いじめや不登校への対応(25人増)、貧困などによる学力課題の解消(50人増)、小学校の英語などの専科指導の充実(165人増)――は加配で対応する。 この結果、17年度の教職員定数は約69万人となり、17年度の政府予算案に約1兆5千億円を計上する。文科省は、定数の新たな算定基準を盛り込んだ義務教育標準法の改正案を来年の通常国会に提出する。【朝日デジタル http://www.asahi.com/articles/ASJDM658JJDMUTIL04Q.html】 教育現場のニーズに、教員試験の内容も変化してきそうですね。🌠
2016.12.20
コメント(11)
小6男児、発達障害ないと反論書大阪市立小6年の男児(12)がいじめを受けて心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したと訴えた問題で、市第三者委員会の部会が男児に関し「発達の観点から医療機関の精査を受けるよう推奨する」などと報告書に記載、診察した医師が「あたかも被害者に発達障害があり、それがいじめの要因のような結論だ」と反論書を提出したことが16日、市関係者への取材で分かった。 男児はPTSDの症状が原因で約3年半学校に登校できず、現在も完全には復帰できていない。市関係者によると、報告書は男児が2年時にいじめを受けたと認定、PTSDの原因になった可能性が極めて高いとの見解を示した。【REUTERS http://jp.reuters.com/article/idJP2016121601002131】いじめの原因を追求せずに、本人にその原因を押し付けるかのような流れに、何か教育の歪みさえも感じさせますね。🌠
2016.12.19
コメント(9)
知的障害の男子生徒を転倒させる…支援学校教員「興奮してやってしまった」 大阪府立西浦支援学校(羽曳野市)で、20歳代の男性教員が、知的障害のある中等部の男子生徒の胸ぐらをつかんで転倒させ、けがをさせていたことが分かった。 同校と府教育庁は体罰にあたるとして、5日、同校で保護者説明会を開き、謝罪した。 同校によると、教員は11月21日朝、体育館でランニング指導中、生徒の胸ぐらをつかんで2度床に押し倒した。 生徒は腰や首に1週間のけがを負い、4日間休んだ。 教員は、生徒に真剣に走るよう指導した際、生徒の拳が体に触れたといい、「興奮してやってしまった」と話しているという。 同府立の支援学校では、難波支援学校(大阪市浪速区)で実習助手が生徒に体罰や暴言を繰り返していたことが7月に発覚、停職3か月の懲戒処分を受けた。 【yomidr. https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20161206-OYTET50005/】 行き過ぎた指導は、ただ恐怖感を植え付けるだけで、今後の心理的ケアが必要になってもきますね。🌠229万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント、感謝です。
2016.12.07
コメント(11)
学校での問題行動調査いじめや不登校(ふとうこう)が増(ふ)え続(つづ)けています。 文部科学省(かがくしょう)が全国の小中学校、高校などを対象(たいしょう)に調べた2015年度の「問題行動調査(ちょうさ)」によると、見つかったいじめの件数(けんすう)は、14年度より3万6468件多い22万4540件と過去最多(かこさいた)を記録(きろく)しました。小中学生の不登校も、3年連続(れんぞく)で増えました。 いじめの件数が増えた理由について、文科省の担当者(たんとうしゃ)は「いじめを積極的(せっきょくてき)に見つけようとして、掘(ほ)り起(お)こしが進んだ結果(けっか)」と見ています。学校の中で問題を隠(かく)したり、見逃(みのが)したりせず、保護者(ほごしゃ)や教育委員会など関係者(かんけいしゃ)みんなで解決(かいけつ)に向けて協力(きょうりょく)することが増えているというわけです。 今回、いじめは小学校で15万1190件、中学校で5万9422件、高校で1万2654件、確認(かくにん)されました。その内容(ないよう)は「冷(ひ)やかしや悪口、脅(おど)し文句(もんく)」が最(もっと)も多く、「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをしてたたかれたり、蹴(け)られたりする」、「仲間(なかま)はずれ、集団(しゅうだん)による無視(むし)」が続きました。高校では「パソコンや携帯(けいたい)電話で誹謗(ひぼう)・中傷(ちゅうしょう)」も目立ちました。 また、いじめの問題を抱(かか)えていた小中高生が自殺(じさつ)したケースは、前年度より4件多い9件ありました。 大津市(おおつし)の男子中学生が自殺したのをきっかけに、「いじめ防止対策推進法(ぼうしたいさくすいしんほう)」が3年前に制定(せいてい)され、学校に様々ないじめ対策が義務(ぎむ)づけられていますが、被害(ひがい)の根絶(こんぜつ)にはほど遠いと言えます。 一方、学校を年間30日以上(いじょう)欠席(けっせき)する不登校の小中学生は、12万6009人いました。全体に占(し)める割合(わりあい)は過去最高(さいこう)の1・26%です。中学生はかつて10万人を超(こ)えていましたが、近年は9万人台です。小学生は2万7000人を超え、過去最多でした。不登校の原因(げんいん)として多かったのは、「不安(ふあん)」と「無気力(むきりょく)」。その背景(はいけい)には「家庭状況(じょうきょう)」「友人関係(かんけい)をめぐる問題(いじめを除(のぞ)く)」「学業の不振(ふしん)」が挙(あ)げられました。不登校は長期化 不登校の小中学生のうち、57・4%が90日以上欠席しており、長期化する傾向(けいこう)が見られます。さらに約(やく)1割の子どもは、1年間に10日以下(いか)しか学校に通っていませんでした。 文科省は今後、民間(みんかん)のフリースクールに加(くわ)え、公立の夜間中学で不登校の中学生を受け入れるなど、学びの場や受け皿づくりを進めていくそうです。【The Yomiuri Shimbun KODOMO http://www.yomiuri.co.jp/kodomo/newspaper/weekly/20161114-OYT8T50023.html】自殺や不登校の原因は様々でも、現場では苦肉の策が繰り広げられていますね。🌠
2016.11.23
コメント(7)
オンライン学習支援を拡充 茨城県つくば市、3カ月でアクセス10万件 茨城県つくば市は今夏、市立小中学校の児童生徒に提供しているオンライン学習支援システムを拡充した。問題数を約7倍の7万問に増やしたほか、パソコンのみにとどまらずタブレット型端末やスマートフォンにも対応させて、どこからでも使えるようにしたところ、家庭・学校合わせて年間約25万だったアクセスが、家庭など学校外からだけで3カ月間に10万回に達した。市教委は予想以上の好評ぶりに手応えを感じている。 ●終わらなかったら家で解く 広告inRead invented by Teads 「ワークシートにグラフを書いて。終わらなかった問題は、家から(アクセスして)解いてきてください」。つくば市の小学校併設型中学校、市立輝翔学園谷田部中学校1年生の数学の授業。担当の中山つくし教諭は、こう言って授業を終えた。生徒らは、授業の一部の時間で、タブレットを使って「つくばチャレンジングスタディ」の問題を解いていた。中山教諭は授業で、進度の遅い生徒に個別に説明したり、電子黒板でグラフ作成ツールを使って、生徒たちが解いている問題と同じ数値を使ったグラフを表示して解説したりした。 チャレンジングスタディには、小中学校5教科の問題が登録されている。インターネットでどこからでも使えて、どの学年の問題を解いてもいい。市では、普段の授業と家庭学習のほか、院内学級、不登校や教室で大勢と一緒に勉強することが難しい特別支援学級の児童生徒、家庭の事情などで塾に通うことが難しい中学3年生向けの放課後教室で使えるとしている。具体的な使い方は学校が決める。 この日、同中の特別支援学級でも、1年生の男子生徒が理科の実験のまとめをしていた。男子生徒は理科が得意で、実験は普通学級で一緒にできるが、大勢で授業を聞いたり、ノートを書いたりすることが苦手なため、まとめは、支援学級でチャレンジングスタディを使うと集中して取り組めるという。 チャレンジングスタディは、学校内から使う場合は、児童生徒がどの問題を何分かかって解いたか、学習履歴が残る。授業中にリアルタイムに確認することも可能で、中山教諭も、生徒の進捗(しんちょく)状況を確認しながら、個別指導をしていた。 ●個人情報漏えいに対策 一方、学校の外からアクセスした時は、学習履歴を残さない設定だ。学内は閉じたネットワークだが、家庭など学校外からだと、個人情報の漏えいなどの恐れもあるためだ。児童生徒自身は、学校内外どちらから使う場合も、進行表に単元ごとの点数などを書き込んで管理している。 チャレンジングスタディは約40年前、市内の教員が各教科の単元目標を分析し、子供が問題を解きながら系統だって学べるように、こつこつと作った学習ソフトが基になっている。筑波大学などが開発したツールを使い、授業1時間分のソフトを作るのに、慣れた教員でも50時間。初めてだと約200時間かかったという。「泊まりがけで、大変だった」と、当時、教員として理科の問題を作った柿沼宜夫(たかお)教育長は振り返る。 ●間違えた時の「気づき」を用意 子供がつまずくポイントを踏まえ、誤答しても、次の問題を解きながら、自分で原因に気づいていけるように工夫。誤答が続けば解説が表示され、正答が続けば応用問題が出る。ソフトはその後、国内メーカーが開発を引き継いで、問題数を増やし製品化されたが、初期のノウハウは生きている。柿沼教育長は「子供たちは喜んで問題に挑戦する。普通の(問題を集めただけの)ドリルとは違う」と自負する。市は、ソフトで学んでも、計算式などはノートに書くことも「学習の基本」として指導している。 また、学年ごとに、各教科を終えると、教育長名の修了証を渡す。通知表には高い成績がつかない不登校の子供たちにも、達成感を味わってほしいと、今夏から始めた。 ソフトは、2004年からインターネットで使えるようになったが、パソコンのみだったため、これまで家庭での利用は少なかったとみられる。市教委は、問題数が大幅に増え、タブレットに対応したことで、授業でも家庭でも使いやすくなったとみる。 同中の放課後教室を指導する3年生の学年主任、野田浩樹教諭は「テストの点数は上がっている」と効果を実感。「紙だったら、多数の問題から選んで解くのは大変だ」とオンラインの良さを話す。 最大の効果は「学力向上」と柿沼教育長は強調。文部科学省の全国学力・学習状況調査で、市の成績は現在、全国トップクラスだが、さらに上がるとみている。 【毎日新聞 http://mainichi.jp/articles/20161122/ddm/013/100/008000c#csidx0dfcdd8121ac0ac959ad6d81bf8e223 】 オンライン学習、使い慣れさえすれば、多方面で利用価値がありそうですね。🌠
2016.11.22
コメント(8)
養護学校教師、知的障害のある複数の児童に不適切な指導 福島福島県の県立養護学校の教師が、知的障害のある複数の児童に対して、粘着テープで口をふさぐなどの不適切な指導を繰り返していたことがわかった。 県教育委員会などによると、県立の養護学校の女性教師が、2016年の1学期から、知的障害のある複数の児童に対して、口を粘着テープでふさいだり、体を小突くなどの行為を繰り返していた。 児童に、目立ったけがはなかったということだが、FNNの取材に対し、学校側は、不適切な指導だったことを認めている。 県教育委員会では、「県内の養護学校では前例がない」として、事実関係を確認したうえで、この女性教師を処分する方針。 (福島テレビ) 【FNN http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00341814.html】県内のみでなく全国内でも、ありえない、決して許されない出来事です。🌠
2016.11.17
コメント(0)
発達障害ある女子生徒、教諭に髪切られ不登校に山梨県山梨市内の中学校で6月、発達障害がある女子生徒が校内で女性教諭に髪を切られた後、不登校となっていることがわかった。中学校によると、女子生徒は「衛生面について同級生に指摘された」と悩んでいたことから、6月上旬、教諭3人と話し合い、母親に髪を切ってもらった。翌日、女子生徒が女性教諭に「母親から『あとは先生にそろえてもらいなさい』と言われた」と話したため、女性教諭が放課後、校内の廊下で髪を切ったという。 一方、取材に対して、母親は、「娘は意思の伝達が苦手で、教諭3人と話し合った時に髪を切ることを断ったつもりだったのに、押し切られた。また、理容用でないハサミで、鏡やくしを使わず切られて髪が不ぞろいになったこともショックだったようだ」と話している。女子生徒は髪を切られた翌日からほとんど登校しなくなり、急性ストレス障害と診断されたという。 中学校の校長は「保護者に髪を切る了解を取らなかったことなど、配慮が足りない点があった」と話している。 山梨市教育委員会は「善意でできる限りの対応をしたもので、処分などは考えていないが、子どもの特性を十分に考えて対応すべきで申し訳なかった」としている。【2016年11月15日 YomiuriOnline http://www.yomiuri.co.jp/national/20161115-OYT1T50003.html 】伝達がうまくされず、話し合いもただ空回りで終わっていたのだとすると、もっともっと密に連絡を取り合う環境が必要ですね。🌠
2016.11.16
コメント(17)
支援学級担任が生徒に何度も不適切発言 不登校に 神戸市須磨区の市立中学校で、特別支援学級を担任していた30代の女性教諭が、同学級の女子生徒に対し「色気づきやがって」「おばさん」などと、不適切な発言を繰り返していたことが20日、同市教育委員会などへの取材で分かった。 市教委によると今年5月以降、正確な回数は不明だが、不適切な発言は1学期中に何度もあった。こうした発言を受けた女子生徒2人のうち1人は不登校になったという。同校は2学期から、教諭を同学級の担任から外した。 教諭は「女子生徒が鏡の前で前髪を直しているのを見て『色気づきやがって』と発言した。(一連の発言は)親しみを込めたつもりだった」などと話し、保護者に謝罪したが、なお保護者側の話と食い違いが残っており、市教委は詳細な調査をして処分するかどうかを決める。 保護者の一人は「何度も暴言を受けて娘が傷ついた。学校側の対応にも納得がいかない」と話している。【神戸新聞NEXT http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201610/0009596148.shtml】よりによって女性教諭の発言、それも耳に残る暴言はやるせないです・・。そして保護者との食い違いもあると現場での不安要素は尽きないですね。🌠
2016.11.15
コメント(13)
障害のある子を通常学級に 急がれる看護師配置 気管にあけた穴からの痰(たん)吸引や、おなかの穴から胃に栄養を送る「胃ろう」など、日常生活で医療的ケアの必要な子どもたちがいる。地域の学校で学びたいと願うものの、看護師の配置などについては自治体や学校によって対応もまちまちだ。胃ろうが必要な兵庫県西宮市の小学1年かんなさん(6)が、市立小学校に入学するまでを追った。 かんなさんは「CFC症候群」という先天性の難病で、発達はゆっくり。口から食事を取りにくいため、胃に直接、栄養を送る。 西宮市立の小学校ではこうした医療的ケアを保護者以外が行う場合、医師や看護師の配置が必要になる。そこで入学の2年前から、母親の知美さんは市教育委員会に相談し、小学校の通常学級進学を希望し続けた。 しかし、市内では前例がなく、市教委は「安全面と教育面を考慮した」と、特別支援学校もしくは小学校の特別支援学級を提案。知美さんは「ほかの子どもたちと理解を深めるには、同じ場所で一緒に過ごしてほしい」と願い、自ら知人の看護師に依頼し、協力してもらうことにした。最終的に、市教委がこの看護師を配置。かんなさんの学校生活を、看護師と学校の協力員が支える。 国語が大好きというかんなさんは、友達の朗読する文章を覚えるのが得意。校外学習やプール、運動会にも参加する。「毎朝元気に笑顔で登校する姿を見て、この選択をして良かったと感じる」と知美さん。「地域の学校にしても、支援学校にしても必要な配慮が受けられれば“特別な子ども”ではなくなるのでは」と話す。 文部科学省の2015年度調査によると、日常的に医療的ケアが必要な児童生徒は全国の公立小中学校に839人(兵庫県内37人)在籍し、うち301人(同10人)が通常学級に通う。一方、看護師の配置は350人(同11人)にとどまっている。 文科省はこれまで、看護師配置の補助対象を特別支援学校に限ってきたが、16年度から公立小中学校にも拡大。また、障害のある子とない子が一緒に学ぶ「インクルーシブ教育」のシステムづくりも目指している。インクルネット西宮世話人 栗山和久さんの話 障害者差別解消法が施行され「障害に応じた合理的配慮の提供」が義務付けられたにもかかわらず、障害のある子どもを通常学級に通わせることに悩む保護者は少なくない。こうした問題を考える「インクルネット西宮」を今春発足し、保護者の意見交換をしている。 車いすの子どもが希望する介助や通学支援を受けられないケースが今もある。医療的ケアが必要な子どものための看護師・協力員配置も、自治体任せでは不十分なままだ。 大阪府は看護師配置のため独自の制度を設け、すでに100人以上の児童・生徒が地元の学校に通う。「だれもが学びたい環境で学べる」ことが大切だ。【神戸新聞NEXT http://www.kobe-np.co.jp/news/kyouiku/201610/0009604575.shtml 】看護師配置のため独自の制度を設け、すでに100人以上の児童・生徒が地元の学校に通う、大阪の取り組みは目を見張るものがありますね。🌠
2016.11.14
コメント(1)
「通級指導」先生足りない 発達障害の子の別室指導、拡充求める声授業中に席でじっとしていられないといった発達障害の小中学生の学びを支えるため、一部の授業を別室で行う「通級指導」という制度がある。しかし、教員不足で希望者の多くが受けられないのが現状なため、保護者らが制度の拡充を求めて署名活動を始めた。 ■受けられない希望者も/保護者らが署名集める 通級指導は小中学生が対象。週に1~2回、所属する通常のクラスを離れ、友人との折り合いのつけ方や自分の障害の特性などについてグループや個別の指導で学ぶ。同じ学校の別の教室か、他校で専任教員の指導を受ける。 障害のある子の教育では、知的障害の子らを対象にした特別支援学校や特別支援学級があるが、通級指導はコミュニケーションが苦手などの発達障害がある子や、視力や聴力に比較的軽度の障害がある子らが対象だ。 文部科学省によると、2015年度に公立小中の全児童生徒のうち、通級指導を受けたのは1%弱にあたる約9万人。同省は発達障害と診断される子の増加を受け、専任教員を追加配置してきた。ただ、通常学級の小中学生の6・5%(60万人程度)に発達障害の可能性があるとの国の試算もあり、希望しても通級指導を受けられない子もいる。 発達障害の子を対象にした学習塾を運営する「LITALICO」(東京都)が10月に行った発達障害児の保護者アンケートでは、通級指導を受けていない人のうち約15%の人は、希望しても受けられなかったという経験をしていた。 署名を集めているのは、子どもが通級指導を受けられないでいる母親や支援者ら約10人。文科省などに専任教員を増やすなどして制度を拡充するよう求める。 呼びかけ人の一人、横浜市の女性(41)は市立小6年の次男が小学校に入った直後、学校に呼ばれた。授業中に床に寝転がるなどの行動があったためだ。注意欠陥・多動性障害(ADHD)とアスペルガー症候群と診断され、通級指導に申し込んだ。だが、空きが出ない。順番待ちをしている間、教員に「授業の邪魔をする」と言われたり、コミュニケーションの問題から次男が同級生に暴力を振るわれたりしたという。 こうした経験から、勤務先のLITALICOの協力を受けながら、10月に署名運動を始めた。オンライン署名サイト「Change.org」などを通じ、10月末までに集まったのは約3万人分。近く国会議員らに提出する予定だ。 文科省は今後10年間で専任教員を8900人増やす方針だ。しかし署名の要請文では「日本には小学校と中学校合わせて3万校ほどあり、あまりにも少ない」と指摘している。 ■学校への不安和らぐ 親「自己肯定感高まった」 通級指導にはどんな効果があるのか。小1の時から受けている東京都新宿区立中1年の男子は「学校に通えたのは通級指導のおかげ」と話す。友達とのやりとりで感情的になりがちで、これまでに広汎(こうはん)性発達障害やADHDとの診断を受けた。 通級指導は週1日。区内の別の学校に通った。教員5人に子ども5人。トラブルを避ける方法も習った。褒められることも多く、学校に行く不安が和らいだという。 母親(51)は「本人の自己肯定感が高まった」。通級指導の時間には通常の授業に出られないが、メリットの方が大きいと感じる。「普通と違っても皆に受け入れてもらえるようになるために、通級指導は大事」 筑波大の柘植(つげ)雅義教授(発達障害教育)は「通級による指導で、発達障害で生じる落ち着きのなさなどが改善するだけでなく、担当の専任教員が保護者の相談相手になり、通常学級の担任への助言役にもなる利点がある」と指摘。障害者にとっての障壁を取り除く「合理的配慮」を公的機関に義務づけた障害者差別解消法が今年から施行されたことを踏まえ、「全ての学校で受けられるようにするのが急務だ」と主張する。【朝日デジタル http://digital.asahi.com/articles/DA3S12641618.html?rm=150 】発達障害の子向けの塾で授業を受ける中1の男子(手前)通級指導と同様、コミュニケーション方法などを学ぶ=東京都豊島区別室指導が必要な児童・生徒が増える中で、それを支える教員の確保が難しいと現状もあるようです。少子化でも、現場でのニーズは増える一方ですね。🌠
2016.11.07
コメント(13)
給食牛乳112パック持ち帰った教諭 停職1カ月は重いか 兵庫県たつの市の知的障がいを持つ生徒が通う県立西はりま特別支援学校の女性教諭(42)が給食で、余分に発注した牛乳とパンを生徒に与えずに自宅に持ち帰っていたとして、停職1カ月の懲戒処分を受けた。 教諭は理由を「病弱な自分の子どもに飲ませていた」などと説明しているとされたため、ネット上の一部で同情の声も上がったが、生徒用として余分に発注したものを持ち帰っていたという。 ネット上では「セコ過ぎる」「横領じゃないか」などといった批判が起きている。 代金約6200円は弁償 兵庫県教育委員会にJ-CASTニュースが2016年10月26日に取材したところによれば、この教諭は16年4月から7月にかけて給食で出された200ミリリットル入りの牛乳パック計112パックとパン4個を生徒に与えず自宅に持って帰った。 その「手口」は、教諭が担当しているクラスには牛乳が飲めない生徒が2人いて、うち一人は全く飲めなかったため、牛乳が出された日に1パックを、計56パック持ち帰った。 もう一人は牛乳をゼリー状にしたものは受け付けるためそれを与えていたが、教諭はこの生徒に「飲む練習をさせるため」とし、ゼリー状のものに加え1パックを余計に給食室に発注し、その牛乳を生徒に飲ませることなく自宅に持って帰った。 それが56パックで計112パックになった。 また、月に1回パンが出る日があり、教諭は給食室に行き「生徒がお代わりを欲しがっている」とし、余分のパンをもらい、それを自宅に持ち帰った。 この教諭が7月にエプロンのポケットに牛乳を入れるのを同僚が見つけ不正が発覚した。 教諭は牛乳とパンの代金約6200円を弁償した。 なぜこんなことをしたのかについて、「給食は安全な食べ物を出しているため」「病弱な自分の子どもに飲ませていた」などと語っているというが、教育委員会の担当者は教諭が語った不正の理由について、「あくまで本人の供述ですから・・・」と困惑気味だった。 教諭は自分が食べ残した給食は持って帰る習慣があり、今年4月からこのクラスの担当になったのをきっかけに、「自分が食べ残しを持って帰る延長線上、『軽い気持ち』でやっていたのだろうと考えます。しかし、こうした行為は悪質であり、重い停職処分にしました」 と説明した。 給食では、過去にもたびたび事件が... ネットではこのニュースが流れた当初は、貧しい教諭が給食の余り物を病弱な子供に持って帰った、という同情も起きたが、実際の手口などが分かると、 「業務上横領じゃないのか? 犯罪者は子供に学問を教える資格なし」 「学校の子供も自分の子供もどっちもダシに使うのが最悪」 「ケチって恥ずかしいな」 などといった激しい批判に変わった。 給食に関する「事件」は、過去にもたびたび報じられている。 東京学芸大(東京都小金井市)の付属学校2校では、女性栄養教諭が11年度から4年間にわたり、牛乳や卵、野菜など給食食材をわざと多めに発注し約170万円分の食材を持ち帰り「自分で食べた」というもの。 学芸大は15年9月3日、教諭を懲戒解雇し、校長2人を訓告と厳重注意にしたと発表している。 また、12年12月には兵庫県西宮市立の8か所の保育所で、「捨てるのはもったいない」という理由から、調理員が休んだ子どもの給食を食べていたことが発覚した。 J-CASTニュースが16年10月26日に西宮市に取材したところ、「現在は調理員の食べる分は保育所で出すものと別に作っていて、食べた人がその代金を払うという形になっています」と説明している。 【J CastNews http://www.j-cast.com/2016/10/26281834.html?p=all】 学校給食の牛乳を持ち帰り停職処分に(写真はイメージ) 余計に貰って持ち帰るのはどうかとも思えても食べ残して余った食材を処分している現状もあり、勿体ないと感じるこうした余った食材の有効利用法を、逆に考えてゆくことも大事ですね。🌠
2016.10.31
コメント(14)
特別支援学級で道徳公開授業 物を借りるときの約束事東京都教委の平成28年度情報モラル推進校に指定されている文京区立湯島小学校(原香織校長、児童301人)で9月29日、特別支援学級での道徳の公開授業が行われた。ICT機器を活用しつつ、情報モラル教育の要素も取り入れて、児童らは「人から物を借りるときの約束」や著作権を学んだ。授業者は、同校の松林慶樹教諭。研究主題に「主体的に判断し、よりよく情報を活用する児童の育成」を掲げ、特別支援学級の3、4年生が学習に取り組んだ。同教諭はまず、アニメ教材を電子黒板に再生。主人公が隣席の級友のクレヨンを断りなく使い、級友を怒らせてしまうストーリー。視聴後、なぜ級友が怒ったのかを児童らに考えさせ、「借りてよいか聞いてから借りるべき」と気付かせた。続いて児童らに、視聴したのと同じ場面を再現。絵に色塗りをしながら、色鉛筆を隣の友達から借りる状況を、同教諭がうまく促し、自然に作り出した。すると児童らは、早速、ペアになった友達に「貸して」と言葉に発して頼み、物を借りるときの約束事を実践していた。授業の後半では、その絵を使って著作権を説明。有名漫画のキャラクターを児童らに見せ、「みんなの絵にこのキャラクターが使われたら、このキャラクターを作った人はどんな気持ちになるかな?」と尋ねた。児童に考えさせた後、他人の作品には著作権があると教えた。授業後に開かれた研究協議会で松林教諭は「特別支援学級の児童に情報モラルをどう教えるか、非常に悩んだ。特に著作権は複雑なので、作った人の気持ちを考えようという設定にした。踏み込んだ内容だが、児童からは自分で考えた自由な意見が出てきたので、楽しみながら学べたのだと思う」と振り返った。その上で、「特別支援学級なので、日々の授業でも楽しませながら、子供たちの力を増していければ」と話した。【教育新聞 https://www.kyobun.co.jp/news/20160930_05/】楽しんで子供たちが力を増していける授業が理想的ですね。🌠
2016.10.30
コメント(11)
『みんなの学校』劇場予告篇不登校も特別支援学級もない、同じ教室で一緒に学ぶ。ふつうの公立小学校のみんなが笑顔になる挑戦。2月21日(土)よりユーロスペースにて公開、ほか全国順次公開。 ここでは、特別支援教育の対象となる発達障害のある子も、自分の気持ちをうまくコントロールできない子も、みんな同じ教室で学びます。【関連情報:togetther http: http://togetter.com/li/534060 】昔は、こんな学校ばかりだったはず、いつから気難しい現場となってしまったのでしょう。初心に戻って、見つめ、、考え直したいですね。🌠
2015.01.09
コメント(24)
「座高」「ぎょう虫検査」が除外 変わる学校の健康診断 学校での健康診断には、さまざまな思い出がある人もいるだろう。文部科学省では、2016(平成28)年度から、検査項目を変更することを決めた。 具体的には、「座高」とぎょう虫卵検査などの「寄生虫卵検査」が廃止され、新たに「四肢(しし)の状態」という項目が追加される。教育ジャーナリストの斎藤剛史氏が解説する。 *** 日本の学校の健康診断は、国内の、ほぼすべての子どもたちの身体データを毎年測定する、世界的にもほとんど例のない取り組みです。 「座高」については1937(昭和12)年度から検査項目に加わり、当時の徴兵検査にならったといわれています。 しかし、座高データを活用した研究が少ないこと、測定に時間がかかるなどの理由から廃止が決まりました。 同じような経緯で廃止になった例としては、1995(平成7)年度からなくなった「胸囲」の測定があります。 「寄生虫卵検査」(ぎょう虫卵検査など)が、始まった当時(1958<昭和33>年度)、寄生虫発見率は約3割でした。 現在は、水洗トイレの普及など衛生環境の改善により1%未満に低下しているため、廃止されることになりました。 新たに加わる「四肢の状態」は、「四肢の形態及び発育並びに運動器の機能の状態」を観察するものです。 まっすぐ立っていられない、和式トイレなどにしゃがめないなど、運動不足が原因で筋肉・関節・骨などの発達に問題があると思われる子どもが増えたことに対応するのが狙いです。 野球やサッカーなど過度に特定のスポーツばかりしてきたことなどに起因する障害なども調べることにしています。 このほか色覚検査は、差別の助長につながる恐れがあるとして2003(平成15)年度から廃止されました。 しかし、色覚異常があることに気が付かないまま社会人となる者が増え、資格取得などの際に問題が生じるケースもあります。 文部科学省では、本人や保護者の同意があれば健康診断で色覚検査を実施できることを周知し、子どもに将来の不利益を招かないように、教育委員会や学校に求めています。 出典:どう変わる? 学校の健康診断 座高など廃止、新たな項目追加も‐斎藤剛史‐ -ベネッセ教育情報サイト 【Benesse】 時代の流れとともに人間の進化する部分、また逆に気にとめてゆくべき部分が出てくるようです。 健康とは何か、今一度、わが身を振り返り、家族の健康管理についても考え直す時期なのかもしれないですね。🌠
2014.06.18
コメント(17)
勘違いしがちだから気を付けよう!実はNGな「先生」評価の仕方 あなたは普段、幼稚園や保育園の先生の一面を見て「いい先生」「ダメな先生」と決めつけていませんか?これ、意外とやりがちなのですが、実はパッと見だけで評価するのは危険なのでNGです。 とはいえ、具体的にどこを見て評価するのがよくないのか、ご存知ですか?そこで今日は、『はずれ先生にあたった時に読む本』の著者の立石美津子が"ダメな決めつけ"&"本当にいい先生の見抜き方"をお話ししたいと思います。 ■決めつけてはいけないポイント2つ(1)連絡帳の文章の長さ幼稚園や保育園に通う子どもがいると、親と離れている時間のどうしているのか気になりますよね。それでかばんの中の連絡帳を、「今日の●●ちゃん、様子はどうだったかな」とワクワクしながらノートを広げると思います。このとき、書かれていたのがたった一行「楽しく遊んでいました」だけだと、ショックを受けていませんか? 見た瞬間「ガーン!」とならなくても、「なんだぁ、これっぽっちか!」と何だか期待外れな気分になってしまうママ、結構いるのです。もしくは、ママ友が「前の先生は連絡帳に結構詳しく様子を書いてくれたけど、今度の担任は一行だけ。たまに書き忘れていることもある、酷い先生なの」といった噂話をされたとき、一緒になって「ひどい先生ね」などと決めつけて話していませんか?こういった些細な要素で、先生の良し悪しを決めつけてはいけません。 筆者はいち保護者ですが、同時に先生ですので保育園の現場をよく知っています。 日中、大勢の子どもの世話をしながら20人近くの子どもの様子を書くことがどんなに大変なのかよくわかります。 仮に1人分書くのに3分かかっていたら、3分×20人分=60分。この1時間を捻出するなんて実際、無理なこと。どっさり書いてあれば、「どこかで子どもと向き合う時間をカットしているかもしれない」と考えてみては? 実際、本来の保育の目的を忘れて連絡帳を書くこと自体が目的になってしまっている"本末転倒な先生"もいます。たった一行しか書いていない先生に対しては、むしろ「汗水たらして子どもと遊んでくれている」と考えた方がいいです。 (2)送迎時の笑顔 人はパッと見で決めてしまいがち。実際、人は見た目が9割。人間の脳はたった3~7秒で相手を好きか嫌いか判断してしまうと言われています。しかも、一度ついた悪い印象を覆すことはなかなかできません。そのため、どうしてもお迎えに行ったときの先生の立ち振る舞い、表情で良し悪しを評価してしまうものです。だから、笑顔だと優しい先生、感じが悪いと酷い先生と錯覚してしまうことも......。気持ちはわかりますが、上辺だけで決めつけないようにしましょう。 ■本当にいい先生を見抜くポイント それでは、どうやって見抜けばよいのでしょうか? 一番、いい方法はヨネスケの『突撃隣の晩御飯』のように公開保育や体験授業ではないとき、用事がある振りを訪ねてみるといいです。 実際が見えてきます。 例えば、保育の邪魔にならないように園に迎えに行ったとき、覗いてみる。もしくは、子どもを送り届けてもサッサと帰らないで、預けた後の保育者の対応をよ~く観察してみてください。ママに対する笑顔から豹変せず、子どもへの言葉遣いも丁寧であれば良しとしてOK。ママに対して「はい、大事にお預かりします。行ってらっしゃい~」と丁寧な言葉遣いをしながら、子ども達に「あんた達、なにやってんのおおお!」だったらNGです。 今まで連絡帳だけで判断してきたママは、ドキッとしたのでは?"先生"というフィルターを通して見ると、どうしてもイメージに固執したり過剰な期待をしたりしてしまうものです。 しかし見た目に惑わされないで、一度訪ねて行き自分の目で確かめてみましょう。 【取材協力】※ 立石美津子・・・1961年大阪市生まれ。聖心女子大学在学中、幼稚園教諭・小学校教諭免許を取得、佛教大学にて特別支援学校教諭許取得後、障害児教育に携わる。32歳で株式会社パワーキッズ(教室名:エンピツらんど)を起業。 現在、教室に3歳~小学校3年生まで7,500名の生徒が通う。講演家・作家・自閉症児の子どもを持つ1児の母。 著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』&『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』(中経出版)、『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』(あさ出版)、『はずれ先生にあたったとき読む本』(青春出版社)がある。【ameba】 【楽天ブックスならいつでも送料無料】【6月5日3:59まで!ポイント3倍】「はずれ先生」にあたったとき読む本 [ 立石美津子 ] 見る目を育てるのも育児には大切な部分、子どもの措かれた環境での日々の生活、新たな観点で見つめ直すのも大事ですね。🌠
2014.06.02
コメント(26)
長野翔和学園が開校 発達障害などの10人が入学. 発達障害のある若者の教育を専門的に行う「長野翔和学園」の開校・入学式が十二日、長野市若里の県社会福祉総合センター内で開かれた。 県が発達障害者の居場所を作ろうと学園を誘致。新入生十人が将来の社会参加に向けて、第一歩を踏み出した。 運営するのは、東京都中野区で発達障害者の教育支援に取り組んでいるNPO法人「翔和学園」で、入学の対象者は県内の高卒程度の若者。障害がなくても、不登校やひきこもりで対人関係が苦手なケースも受け入れている。 伊藤寛晃学園長によると、音楽、美術、コンピューターなど、得意なものを徹底的に伸ばす「ギフテッド教育」が最大の特徴で、生徒の自尊心を育み、社会参加につなげる。 専門の医師も参加し、万全のサポート体制を備えているという。 開校式で、阿部守一知事は「発達障害者の支援は大きなテーマ。県としても全力で応援したい」と今後の支援を誓った。県は学園の家賃や改装費の一部を負担している。 ある新入生の保護者の男性(59)は「息子は中学二年から引きこもりが続いており、いきなり就職するのは難しい。人と関わりを持つことができる場所ができたことは本当に大きい」と話していた。 [中日新聞] 将来の日本を担う若者の育成、教育現場も日々変化していますね。 今後の発展も楽しみですね。🌠
2014.04.16
コメント(26)
青春・勉強もっと 発達障害の若者へ「大学」開講 発達障害の若者のための学びの場が少しずつ広がっている。 一般の大学に進学しても、なじめずにやめてしまう人も少なくない中、勉強からサークル活動まで楽しめるよう支援する。 同世代と同じように、青春を味わってほしい--。保護者や指導者らの願いが背を押している。 「なぜマンデラさんは投獄されたのか。みんなで考えてみましょう」 名古屋市中川区のビルの1室に昨年秋、見晴台(みはらしだい)学園大学教養学部現代教養学科が開校した。 3月7日、「世界の人々と文化」の講義をのぞくと、4人の学生がアフリカについて学んでいた。 [朝日デジタル] ある程度の学習意欲があれば、学べる場所がある。 ただただ、偏差値や学力のみで入学が制限されていた大学に、あらたな試みが拡がっていくと扉を叩ける人も増えるでしょうね。🌠
2014.04.06
コメント(21)
「ディスレクシア(発達性読み書き障害)」とは? 「ディスレクシア」とは、知的発達に遅れはないのに、文字の読み書きなどが苦手な状態のこと。 本人は一生懸命取り組んでいるのになかなか結果が伴わないため、周囲から「努力が足りない」といった誤解を受けるケースもあるようです。 今回は「ディスレクシア」について、医師として発達障害の研究に取り組むお茶の水女子大学大学院教授の榊原洋一先生にお話を伺いました。 日本人の2~3%に見られる学習障害の一種 ディスレクシア(発達性読み書き障害)とは、学習障害(以下、LD)の一つです。 学習障害とは、「読む」「書く」「話す」「聞く」「計算する」などの学習行動の習得に著しい困難があり、努力してもなかなか学習成果が上がらないという特性を持つ障害です(※)。LDのなかでも中核をなすものが、ディスレクシアです。ディスレクシアは、知的発達に遅れはありませんが、文字の読み書きが苦手で、教科書を読んだり、ノートをとったりするのがうまくできません。 日本では、人口の2~3%に見られると報告されています。 ディスレクシアの特徴 ディスレクシアの人は、なぜ文字の読み書きが苦手なのでしょうか。 原因として、文字の意味をとらえる脳の部位の活動が低下していることがわかっています。たとえば、黒板に書かれた「さかな」という文字を見れば、多くの人は「魚」のイメージが瞬時に頭に浮かぶと思います。一方、ディスレクシアの場合は、「さ」「か」「な」というそれぞれの文字は読めても、れが「魚」のイメージに瞬時につながらないのです。反対に文字を書くとき、「『さかな』という字を書いて」と言われると、「魚」のイメージは浮かびますが、それが「さかな」という文字に結びつかない人もいます。機能が低下する部分は人によって異なります。 文字一つひとつは読めても、そこから意味を瞬時にイメージできないため、教科書のように長い文章が書かれたものを読ませると、スラスラ音読できず、通常の何倍も時間がかかってしまうことがあります。この障害の困難さを理解するのはなかなか難しいのですが、「カタカナで書かれた句読点のない文章を読む」感じだと思っていただけばよいでしょう。 最も支障をきたすのが音読や漢字の書き取りなどがある国語の授業ですが、ほかの教科でも教科書や板書の文字を読んだり、ートに文字を書いたりするのに時間がかかるため、理解が追いつかないことが多いようです。ディスレクシアの人は、会話で不自由することはないため、障害があることが周囲の人に伝わりにくく、周囲から「努力が足りない」「真剣に取り組んでいない」といった誤解を受けるケースもあるようです。そのため、ますます本人が学習に対してやる気を失ってしまうという悪循環に陥ってしまうケースがあります。 「もしかして」と思ったら、小児神経科に相談を 文字の読み書きを行うようになる年齢になっても教科書をスムーズに音読できないなど、ディスレクシアの特徴が当てはまると感じた場合、小児神経科などの専門医に相談してみるとよいでしょう。ディスレクシアかどうか判定する検査を受けることができます。ディスレクシアは、生まれつきの脳機能の障害によるものであるため、薬などで治療することができません。ただ、学習方法を工夫して子どもの学びをサポートしてあげることは可能です。たとえば、保護者が教科書を音読したテープを聞かせてあげる、教科書やプリントを拡大し、文字を見やすくしてあげるなどの方法です。アメリカの有名な俳優さんは、せりふを自分で読むことは困難なため、耳から台本を聞いて役づくりを行い、映画界で活躍しています。また、アメリカでは、ディスレクシアへの理解が進んでいて、診断書があれば、試験のときに文章を音読してくれるなどのサポートが受けられます。日本でもセンター試験において2011(平成23)年度入学者選抜試験より学習障害のある受験生に対して、試験時間の延長(1.3倍)などの特別措置が実施されています。周囲の人たちが個々の子どもに合った支援をしていくよう、日本でもディスレクシアに対する理解を広めていくことが今後の課題だと言えます。 ※学習障害とは学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。 学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。(文部科学省 1999<平成11>年7月の「学習障害児に対する指導について(報告)」より抜粋) [Benesse] 読み書きのスキルは生まれた月齢によってもかなり差が出てくるので、一概に障害とは言い切れないまでも、センター試験の受験時間延長にはかなりの理解を得られていますね。 一辺倒のやり方ではなく、個人差に合わせた融通性が、今後の理想となる教育かも知れませんね。🌠
2014.01.15
コメント(4)
発達障害を支える (3)自分で対処できる力 習得 らせん階段を上った2階に広がる自習スペース。その一角に名古屋工業大(名古屋市)の「学習相談室」がある。 そこで12月10日、後輩のノートを見ながら問題の解き方を丁寧に教えていたのは、工学部3年の上原真さん(26)(仮名)。 上原さんは「特定不能型の広汎性発達障害」と診断されている。 幼い頃から、発達障害と特定の状況で言葉が出ない場面緘黙(かんもく)に悩んできた。 家庭では普通に話せるのに、学校では話せなくなる症状。 中学時代には理解のない教師に、日直を続けさせられたこともあった。 話せなくても成績は優秀で、高校時代から親元を離れて県外の進学高に進み、有名国立大学に入った。 しかしその大学で、英語の授業で発表ができず不登校に。「失敗したくないという思いが強く、自分の意見を外に出せなかった。よく知らない相手に話しかけることもできなかった」と話す。 留年を重ね、4年間在籍した後、退学した。 もう一度大学生活をやり直そうと、母親と一緒に、2010年秋から自分を受け入れてくれる大学を探した。「発達障害を特別に支援していない」などと複数の大学に断られたが、名古屋工大は入学後のサポートを約束してくれた。翌年、23歳で入学。 「その時の母が流した涙が忘れられない」と振り返る。 同大は09年から入学前相談を始めるなど、発達障害がある学生へのサポートにも力を入れてきた。グループやペアで活動する演習や実験など、上原さんが困難を感じる授業には、TA(ティーチング・アシスタント)と呼ばれる大学院生が同行して支援した。 森やよい学生支援室長(60)は「困ったことへの対処法をTAとともに考えることで、自分で対処できる力を育ててもらい、少しずつ支援の手を離していく」と狙いを説明する。 同じ悩みを抱える学生が定期的に集まる自助グループ「カウンセラーズカフェ」で友人ができたのもきっかけになり、上原さんは苦手なことに直面しても、少しずつ自分で対処できるようになっていった。 勉強が得意な先輩が後輩の相談に乗る「ピアサポーター」の制度があるのを知って1年生の後半から志願して準備を始め、相談に応じるようになった。 「自分がしてほしかったことを、今度は後輩にしてあげたい。すぐに答えを教えず、解答に誘導するよう工夫している」という。 学生支援室カウンセラーの早川由美さん(36)は「教え方が上手で成績が上がったと、後輩の評判もいい。サポートする側に回ったことで、彼は見違えるほど変わった」と目を細める。 必要な支援を受け、支援の大切さを知った上で、やがて支援する側へ--。 その体験が大きな自信を育んでいる。 (2014年1月2日 読売新聞) 苦労した分だけの才能が与えれる、人生の歩みには無駄な経験などありませんね。 環境さえ整えば、誰でも存分に発揮できる居場所は確保できる、今後の体制作りに期待が集まりますね。🌠
2014.01.03
コメント(29)
『発達障害者』に勉強を強いるのって「虐待」じゃないの? 僕は、身体障害者ながらも家庭教師という仕事をやっている。 昔は家庭教師というと、お金持ちが塾とはプラスして個別でも見てもらって勉強させる目的に仕事を頼むというのが一般的だったのかもしれないけど、今は一般家庭、それどころかあまり裕福でない家庭でも仕事をお願いされることがある。 理由は簡単。家庭教師を頼む家庭の子供は、十中八九「発達障害」や「軽い知的障害」、「精神病」のようなものを抱えているから、親としても無理をしてでもなんとかしたいのだと思う。 そして、僕が診る家庭の殆どの親御さんがこれらの「脳の障害・病気」に関して無知だったりするからやっかいだ。 これらの障害は目で見て分からないものだ。 だから、本人がサボっているだとか、やる気がない、とか思われてしまっているという現実がある。 正直、「障害者と健常者の壁を埋めたい」と偉そうなことを僕は言いながらも、こういう子達の中でも診るのがキツいと感じる子もいるし、僕が若造で未熟なばかりに適切に対処出来なくて(例えば、怒りすぎてしまったり。)僕の元から離れていった子もいる。 お金を貰っている以上、仕事だから手を抜くわけにはいかない。家庭教師を頼む殆どの親御さんの目的は「子供の成績を上げる」ことだ。それは別に、良い大学に入れたい為だとかじゃなく、せめて一般的な公立の高校や出来れば大学まで行って欲しい、子供の将来のことを思ってのことだ。僕は本当は、ただ単に教える仕事がしてみたかっただけで、世の中の「見えない障害」の子達を救いたい、とか立派な志を持ってこの仕事を始めたわけじゃないし、まさかそういう子達ばかりが自分の生徒としてやってくるとは仕事をする前は思っていなかったんだけど(笑)、仕事を受けた以上は真剣になるよね。 たまたま、僕の周りには「発達障害」や「軽度の知的障害」を抱えている友達が多くいた。 そういう子達は二次障害として「欝病」を抱えている子も多い。 僕は高校を一度中退して、通信・単位制の高校に入り直しているんだけど、こういう高校や夜間の定時制高校には発達障害を抱えている子は多いと思う。それを本人や親御さんが気がついてないだけで。そういう環境で過ごしてきたからというのもあるのか、友達のことを少しでも理解しようと、発達障害などの関連の書籍を今まで読みあさってきたし、そうやってそういう友達と関わってきたから、そういう子達を教えることが出来ているのかもしれない。ただ、仕事をしていていつも思うのが、「こういう子達に一般の子と同じレベルの勉強をさせたり、普通高校に入れる必要があるの?」ということだ。事前にも書いたとおり、僕が診ている生徒の親御さんのほとんどはそういった関連の知識がない。こちらが、「発達障害の一種、学習障害を抱えている可能性があります。」と伝えることもあるけれど、それを受け入れてくれる親御さんは少なく、むしろ激怒されることの方が多い。 「成績を上げる」という仕事を頼まれている以上、そういう授業の進め方をする責任がある。もちろん、点数がどうたら、勉強しておかないと学歴社会ではどうのこうの、とかいう教え方はせずに、勉強以外の話、例えばゲーム好きの子には、「ゲームのプログラミングをしてみたらいい。その為には数学をしっかりと勉強しておくと便利だよ。あと、プログラミング言語はアルファベットが並んであるから英語もちゃんとしておいたほうがいいね。」というような教え方をしている。 それでも、そういう子達を一般学校の授業についていかせようとすることは本当に正しいことなのだろうか、と常に疑問に思っている。 そういう子達に無理に勉強をさせることは、「手が不自由な人に重い荷物を持たせることや、足の不自由な人に車椅子を使わずに自分の脚で立って歩け。」 と言っているようなものなんじゃないかと。 確かに日本は学歴社会的な考えがまだ抜けていない。勉強を出来ていたほうが職業選択の幅は広がる。勉強出来るに越したことはない。でも、本人がサボっているから成績が悪いという子もいるけれど、そうじゃなくて生まれつき脳に軽度の障害があって勉強の出来ない子もいる、という事をもっと一般の人にも知ってほしい。中には「高機能自閉症」といって、アスペルガー症候群やADHDというのが有名なんだけど(説明がめんどくさいから、気になる人はググれw)知能面では普通の子と変わらない、むしろ普通の子よりもめちゃくちゃ頭が良いけれど、集中力が極端になかったり、こういう子には"変わり者"が多いから、学校に馴染めずに、時にはいじめに遭って精神的な病気を抱える子もいる。 そういう子達がもっと世の中で生活しやすいようにさ、学歴以外の特技、例えば絵が上手だとかモノ作りが得意だとか、歌が上手いだとか、「勉強以外の特技」で生活出来るような、「生まれつき勉強の出来ない子」でも幸せな生活を送れるような、社会的インフラを日本はもっと整えるべきなんじゃないかな。ただ、最近のニュースでお絵かき投稿サイト「pixiv」さんが、採算度外視で(本音のところは分からないけどねw)クリエイターが自分の絵や作ったものをネット上で販売出来るサイトを立ち上げたみたいだ。 別に僕はpixivの回し者じゃないんだけどw こういうふうなサイトがもっと世の中に増えて、世の中で「生き辛さ」を抱えている人達が生活しやすい世の中になっていけばいいな、と願ってやまない人間の戯言ですがね。もっと、「多種多様な価値観」が「色々な"個性"」をもった人が共存していける世の中になってほしいものですね。 執筆: この記事はuwasanoaitsuさんのブログ『だいちゃん.com』からご寄稿いただきました。寄稿いただいた記事は2013年12月24日時点のものです。 教育の有り方を考えさせられるテーマです。 アメリカでは乳幼児期にスクリーニングで障害が分かると、そこからが分岐点となり、特殊教育へと誘われます。 それが本人の幸せへと繋がるとの意があってのこと、ただ日本ではそこまで厳しくなく、まだまだ保護者に委ねられる部分があることで、選択肢の中から選べる手段があること。 ある意味、親の精神上の安定という部分で、子どもの将来の選択を逆に延ばしてしまったりも、あるような気がします。 個々の個性に添ってのより良い支援教育。まだまだ序の口なのかも知れませんね。🌠
2013.12.29
コメント(14)
「知的障害者の性教育」批判に賠償命令--教育への「不当介入」とされたワケ。 東京・日野市の都立七生養護学校(現・七生特別支援学校)での「性教育」の是非をめぐり、8年以上にわたって争われていた裁判に11月下旬、ようやく決着が付いた。 同校では、知的障害のある児童・生徒に対し、歌や人形を用いる独自の性教育を行っていた。 ところが2003年、一部の都議らがこれを「過激だ」などと問題視し、現地を訪れて強く批判したほか、これに同調した都教委が同校教員を厳重注意にした。 教員や保護者らは不当な介入だとして、都議・都教委らに計約3000万円の損害賠償を求める訴訟をおこした。 1審・2審はこれらの行為を教育現場への「不当な支配」と認定し、教員らに対して合計210万円の損害賠償を支払うよう、都議・都教委に命じていた。 今回、最高裁が上告を退ける決定をしたことで、2審判決が確定した。 裁判所の判断ポイントは、どんな点にあるのだろうか。村上英樹弁護士に解説してもらった。 ●「学習指導要領」に反する内容だったのか? 「日本の教育においては、『教育現場の自主性』が尊重されています。教育基本法も、『教育は、不当な支配に服することなく』行われると規定しており、外部からの不当な介入は許されません」このように、村上弁護士は述べる。現場の自主性で行うことができる教育と、それ以外の境界線は、どこにあるのだろうか?「いくら『自主性』と言っても、法律や学習指導要領に反する教育はできません。今回、都教委や都議の行為が『不当な支配』にあたるかどうかは、この学校で行われていた性教育が、学習指導要領に反するものだったかどうか、にかかってきます」 学習指導要領では、どのような性教育を行うべきだとしているのだろうか。「学習指導要領は、性教育については、やり方を固定的に決めるような内容にはなっていません」そうなると、性教育については、比較的幅広いやり方が認められていると考えていいのだろうか?村上弁護士はうなずいて、「同校の性教育が学習指導要領違反には当たらないというのが、高裁判決の結論でした。最高裁でも、この考えが支持されたものと言えます」と述べる。 今回、争点となったのが「知的障害者に対する性教育」だったことについては、どう考えるべきなのだろうか。 「知的障害などで、肉体は成長していても判断力等が十分でない場合、性に関する知識が正確に備わっていないと、よく分からないうちに性被害に遭うことがあります。逆に、加害者になってしまうおそれもあります。しかし、彼らに対する性教育では、言葉だけで十分な理解をさせることが難しいという側面があります。そこで、視覚などを活かした性教育の実践がなされたことは、現場の創意工夫だと言えます」 村上弁護士は、このように指摘し、当時同校で行われていた性教育を肯定的に評価する。 ●現場の創意工夫を萎縮させる行為は許されない 一方、都議らが「過激だ」と主張したことについては、どう受け止めるべきなのだろうか。「性教育の方法論には、いろいろな考え方があります。人形を用いたりする視覚的な方法による性教育に、違和感を覚える人がいることは理解できます。しかし、だからと言って、学習指導要領に反するものでもなく、また、生徒の状況に応じた現場の創意工夫と言えるものに対して、都教委や都議が萎縮させる行為をしたことは『不当な支配』にあたり許されない--裁判所は、このような判断をしたということになります」村上弁護士はこのように述べていた。 知的障害者への性教育を考える際には、この裁判のポイントも十分に踏まえて、議論すべきと言えそうだ。(弁護士ドットコム トピックス) 【関連記事】わいせつ動画「出演女性」を逮捕--弁護士が異論「女性の行為は処罰対象でない」雪道をノーマルタイヤで走る「非常識」 これって「道交法違反」じゃないの?学校あるある「給食を全部食べるまで昼休みナシ!」は「体罰」なのではないか?トイレの便座に「強力接着剤」を塗る「悪質ないたずら」 犯人はどんな罪になる?【取材協力弁護士】 村上 英樹(むらかみ・ひでき)弁護士 主に民事事件、倒産事件(債務整理含む)を取り扱い、最近では、交通事故(被害者)、先物取引被害、医療過誤事件も多い。法律問題そのものだけでなく、世の中で起こることそのほかの思いをブログで発信している。 事務所名: 神戸シーサイド法律事務所 性教育裁判 七生養護学校事件が残したもの この案件は初耳でしたが、 過激と指摘する前に、如何に導入するかの指標を打ち出す方が先手でしょうね。 知的障害があるからこそ、必要な性教育はあるはずですし、闇雲にスルーしては不安要素は絶えないようにも思います。🌠 にほんブログ村 にほんブログ村
2013.12.27
コメント(9)
カレッジ早稲田:支援学校卒後の知的・発達障害者向け教育機関、開校--新宿・西早稲田 /東京 特別支援学校高等部を卒業した知的・発達障害者向けの教育機関「カレッジ早稲田」が10月、新宿区西早稲田に開校する。 原則4年制で、職業訓練に加え社会で必要とされるコミュニケーション能力を身につけることを目指す。 運営するのは、九州で同様の教育機関2カ所のほか、高齢者や障害者向けの事業所を営む社会福祉法人「鞍手ゆたか福祉会」(福岡県鞍手町)。 厚生労働省の「自立訓練事業」と「就労移行支援事業」を組み合わせるため、運営費などは国によって賄われ、利用料は無料。 買い物の仕方や健康管理など社会生活を営むために必要な訓練と、職場実習など就職に必要な訓練を2年間ずつ行う。 同会によると、特別支援学校高等部は、一般的に就職のための職業教育が中心。 卒業生が社会性を身につけないまま就職し、コミュニケーションが上手にとれずに離職するケースが多いのが課題という。 長谷川正人理事長(52)は「生きるためのスキルをじっくりと学んで自信をつけ、卒業後も豊かな人生を過ごしてほしい」と話す。 現在学生を募集している。 問い合わせは同会東京事業本部(03・5579・9027)へ。〔毎日新聞都内版〕 支援校を卒業した後の見守り機関、それが運営費が国によって賄われ、利用料無料とされれば、成人を迎えるまでの時間を有意義に過ごせそうです。 とても、魅力的な取り組み、今後の運営、利用者の成長が楽しみですね。🌠 にほんブログ村 にほんブログ村
2013.10.19
コメント(24)
発達障害者教育施設 長野市に来春開設 官民連携で育成支援 集団での生活に困難さを持つ発達障害の若者たちを育て、就労の場に送り出す「発達支援を専門的に行う学びの場」が来年4月、長野市の県社会福祉総合センターに開設される。 運営するのは、県の公募に応じた特定非営利活動法人翔和学園(東京都中野区)。 県は施設使用料を全額免除するなどして運営を支え、発達障害者に対する教育のノウハウを学園から吸収し、県内の教育現場に反映させていく。 県次世代サポート課によると、官民が連携して発達障害に特化した支援教育を行う施設を開設するのは全国でも初めて。 阿部守一知事は「発達障害者の支援のノウハウを幅広く共有させてもらうことにより、県内の発達障害者の支援や教育に生かしたい」と期待を示す。 「長野翔和学園」の名称で設置される「学びの場」は、全国の高卒相当年齢以上を対象とした本科コース(3年制)と、県内の高校に在籍するか中退した人を対象とした時間制コースを開設。 発達障害で人間関係に不安をもち、学ぶ場が必要な若者30人を受け入れて、それぞれの才能や得意な部分を伸ばすカリキュラムを設ける。 具体的にはダンスや音楽など、興味を持つ分野を重点的に行うほか、優れた能力の育成支援、知覚トレーニングなど治療的教育、パソコン教育などを通じて、就労や自活に必要な対人関係や職務遂行の能力向上を目指す。 年間の学費は本科コースが84万円、時間制コースが20万円(入学金など除く)。 翔和学園の伊藤寛晃校長は「青春時代を学園で謳歌(おうか)することを通じて、人間関係を結ぶ力を育み、生きていく気力を育てていきたい」と話している。 生徒募集はすでに開始しており、20日午後1時から長野市立中部公民館で学校説明会を開き、教育方針やカリキュラムについて説明する。 問い合わせは長野翔和学園開設準備室(電)080・9579・4911。【産経ニュース】 東京・中野の翔和学園が公募に応じ、官民連携で発達障害者を長野で支援の初の試み、先日からかなり報道されております。 教育施設も必要に応じて多種多様化。 青春を謳歌し人間力をつける、教育に大切な新たな歩みがまた一つ、始まったばかりですね。🌠 にほんブログ村 にほんブログ村
2013.10.13
コメント(23)
知的障害者からかう動画投稿...静岡の高校生 静岡県東部の県立高校3年の男子生徒が、学校近くで知的障害を持つ男性をからかう動画を撮影し、動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿していたことがわかった。 同校によると、動画は今年5月から8月にかけて数回にわたり、スマートフォンで撮影され、投稿された。 男子生徒は、男性に話しかけ、男性の受け答えを撮影したり、障害を揶揄(やゆ)したりしたという。 今月8日に同校に連絡があり、発覚した。 男子生徒は学校の調査に「軽い気持ちでやった。大事になってしまった」と話し、反省しているという。 男子生徒と保護者が8日、男性らに謝罪した。同校では9日から男子生徒を自宅待機とし、処分を検討している。 同校教頭は「人としてあるまじき行為であり、申し訳ない。地域の信頼を裏切り、おわびの言葉もない」と話している。(読売新聞) 最近は、大人でも面白半分に動画投稿する実態が日々浮き彫りになっています。 個人の楽しみの記録に、道楽にという枠を超えて、行き過ぎた事態は残念ですね。🌠 こういう感動できる動画を拝見したいです。⁂ にほんブログ村 にほんブログ村
2013.10.12
コメント(26)
子供たちの「居場所」25年 柏市豊四季のフリースクール「ゆうび小さな学園」が、創立から25年目を迎えた。 放課後の居場所としてスタートし、不登校や自閉症など様々な子供たちの心のよりどころとなってきた。 25周年を記念し、9月には発達障害をテーマにシンポジウムを開く。 同園は、東京都内で小学校教諭を40年務め、普通学級に自閉症児を受け入れる教育を実践してきた内堀照夫代表(83)が、自身の信条に共鳴してくれたかつての教え子たちの保護者から資金提供を受け、1989年に設立した。 ミニ体育館に園庭、プールなどを備え、当初は児童が放課後を過ごす場として出発。 その後、自閉症やダウン症、学習障害などのハンデを持つ子供や、不登校の児童生徒も受け入れるフリースクールとなった。 3年前からは福祉作業所としても活動。 現在は小学生から30歳代まで57人が通い、このうち45人が不登校かその経験者だ。 内堀代表は「様々な個性や特性を持つ子供や若者が、ありのままで居られる場」が園の理念という。 サッカーが上手な子、ピアノやギターを弾くのが得意な子、大騒ぎするのを楽しむ子、静かに過ごすのが好きな子などが、家族のような、遊び仲間のような雰囲気で生活している。 競争や規則はほとんどなく、通園時間のほか、遊ぶのか勉強するのかも自由だ。 バザーや文化祭、遠足といったイベントも多く、2002年からは毎年、柏まつりのねぶたパレードに園生が山車を手作りし参加している。 スタッフは内堀代表を含め8人。 土日や休日も開園し、園生たちは「学校のような家庭のような空間」と話す。 内堀代表は「心配させる子もたくさんいるが、子供といると飽きない」と25年を振り返る。 「今後も一人ひとりに目の行き届く運営をしていきたい」と語る。 シンポジウムは9月8日午後1時半から同園(柏市豊四季360の2)で行われ、児童精神科医の石川憲彦さん(66)を講師に、発達障害との共生について考える。 参加は無料で定員100人(当日受け付け)。問い合わせは同園(04・7146・3501)。(2013年8月29日 読売新聞) 教育の場を必要に応じ拡大して、やがては居場所となる。 加齢とともに場が変化してしまう不安からも解放され、充実した日々から送れそうですね。 ご高齢ながらに、まだまだお元気に、と願わずには居られません・・。💛 にほんブログ村 にほんブログ村
2013.08.29
コメント(22)
発達障害児に家庭教師を派遣、高田成啓さん /東京 ◇「社会で生きる」手助けを--高田成啓さん(43) 自閉症などの発達障害児専門の家庭教師派遣を、都内で10年前から続けている会社がある。 子どもの特性に合わせた学習教材やカリキュラムを独自に作り、養成した家庭教師は1500人を超える。 さらに来月からは、インターネットで全国の保護者と個別指導ができる専門家の橋渡しをする無料のマッチングサービスを始める。 代表の高田成啓さんに、発達障害児支援への思いを聞いた。 --発達障害児への家庭教師派遣を、日本で最初に始めたんですね。 1999年、大阪で小さい学習塾を開いていた時、ダウン症の小学5年生の家庭教師をしてくれないかと親御さんに頼まれたのがきっかけです。 まだ「発達障害」という言葉が一般的でない時代でした。 手探りで指導方法を考え、これが新聞で取り上げられて問い合わせが全国から殺到したため、本格的に派遣事業を始めました。 ただ最初は「専門の資格もないのに」と批判されたり、指導がうまくいかず保護者に怒られたこともよくありました。 --何がまずかったのですか? 福祉や教育を学んでいる学生を集めたのですが、大学の知識だけでは通用しないんです。指導力以前にコミュニケーション能力が求められ「○○君は自閉症」ではなく「自閉症の○○君」と捉えて接するのが大切だと実感しました。 そこで誰でも水準の高いサービスを提供できるよう、マクドナルドや東京ディズニーリゾートの接客マニュアルなども参考にしながら研修プログラムを作りました。 --発達障害を持つ子に、どのような教え方をするのでしょう。 例えば「1+1=2」がすぐに理解できなくても、おはじきを使ったり、好きなアンパンマンの絵をそろえたりと、その子に合わせていきます。 福祉の世界では、どうしても障害児を福祉の枠の中で育てようとしますが、保護者は社会の中で生きていける子に育てたいんです。 電車に乗ったり、コンビニで買い物したり。そういう要望に応えるため、いろいろな経験を持ったスタッフがいます。 --10年以上たち、環境は変わりましたか? 当初は重度の障害児が多く、日常生活支援が主でしたが、今は約8割が学習障害や注意欠陥多動性障害などの子の指導です。 発達障害者支援法施行(2005年)で重度の子のケアが進んだ面がある一方、普通学級に通うような子の受け皿は十分でない気がします。【毎日新聞】 学校の現場でも発達障害児支援法施行に伴い、かなり改善されつつある中で、逆にそれに引っかからない普通学級に席を置く子供たちのケアが行き届かないという現象が起きているんですね。 バランスよくそれぞれの個性に合わせての受け皿に支援、今後も現場での取り組みが期待されます。💛 にほんブログ村 にほんブログ村
2013.08.26
コメント(16)
自閉症の子どもを描いた絵本 新刊絵本『ぼくは ここにいる』は、米国の絵本作家、イラストレーターのピーター・レイノルズさんが、シンプルな文と絵で、自閉症の子どもの個性を温かく表現した作品。 「みんな」と遊ばないで、一人でいる「ぼく」は、風に乗って舞い降りてきた紙で飛行機を作って飛ばす。 その後、紙飛行機を拾って持ってきてくれた女の子と友だちになる。人の心と心がつながる喜びを感じることのできる一冊だ。酒木保・訳、小峰書店、1400円。【読売】 【送料無料】ぼくはここにいる [ ピーター・レイノルズ ] 【送料無料選択可!】ジュディ・モードとなかまたち 第3集 3巻セット (児童書) / メーガン・マクドナルド/作 ピーター・レイノルズ/絵 宮坂宏美/訳 【送料無料選択可!】ほしをめざして / 原タイトル:THE NORTH STAR (児童書) / ピーター・レイノルズ/文・絵 のざかえつこ/訳 自閉症という特有の一人の世界の中から、人の心と心のつながりを感じることができるとされる一冊。 いかに、自閉症児(者)は孤立した世界にいるようで、実はいろいろな人の存在や心をキャッチしているか、関わりの不器用さからまた生まれる、一つのハーモニーが響いて来そうですね。 連休も終わり、月も後半へ。末っ子、一週間の試験休みが終わり、今日、明日と登校です。 終業式に夏休みも、目前ですね。 とても夢のある、ほのぼのした世界に導かれますね。 にほんブログ村 にほんブログ村
2013.07.16
コメント(27)
充実が求められる、高校の特別支援教育‐斎藤剛史‐ 「特殊教育」が「特別支援教育」に切り替わり、一般の学校に在籍する発達障害などのある子どもたちも特別支援の対象となったことで、学校現場の対応は大きく変わってきました。 まだ十分とは言い切れませんが、小・中学校においては発達障害児への対応が急速に進んでいます。 そして、発達障害のある子どもたちも多くが高校に進学します。 その高校段階での対応は、どうなっているのでしょうか。意外と見過ごされがちなことですが、一般の学校における特別支援教育は、義務教育である小・中学校だけではなく、高校も対応する義務を負うことが学校教育法で定められています。 しかし、「高校は、入試に合格した生徒を対象にしている」「高校は義務教育ではないので、障害は自己責任で対応すべきだ」という意識が高校関係者には根強くあることもあってか、発達障害児などに対する支援が小・中学校に比べて遅れており、文部科学省は高校における特別支援教育の推進を大きな課題として位置づけています。最近になって、ようやく高校の対応にも改善が見られ始めたようです。文科省の調査(2012<平成24>年9月現在)で公立高校の特別支援教育への対応を見ると、特別支援教育のための校内委員会を設置しているのは99.0%(公立中学校は99.9%)、発達障害などの実態把握をしているのは85.0%(同97.3%)、特別支援教育コーディネーターを任命しているのは99.8%(同99.9%)となっています。 6年前の2006(平成18)年度の公立高校の実施率は、校内委員会が25.2%、実態把握29.4%、コーディネーターが18.5%だったことと比べれば、高校の特別支援教育は改善されていると言えるでしょう。しかし調査結果をよく見ると、簡単に安心できないことがわかります。特別支援教育では、子ども一人ひとりの教育的ニーズに応じた支援をする「個別の指導計画」と、学校卒業後までの長期的な計画をまとめた「個別の教育支援計画」を作成することになっています。 ところが、公立高校で「個別の指導計画」を策定しているのは27.7%(公立中学校は86.1%)、「個別の教育支援計画」を策定しているのは23.9%(同70.3%)だけでした。 つまり、校内委員会など特別支援教育に関する表面的な体制は整備されたものの、実質的な特別支援はあまり行われていないということです。 これについて「発達障害児などが在籍しない学校も多いので、中学校とは比較できない」との見方もありますが、発達障害児などの在籍を把握している公立高校だけに限っても、「個別の指導計画」策定は64.2%(同94.9%)、「個別の教育支援計画」策定は57.9%(同82.0%)と、はるかに中学校には及びません。多くの都道府県教委は高校の特別支援教育を課題に挙げていますが、高校関係者の意識改革が進まないことなどもあり、なかなか進展しないのが実情のようです。 中卒者の98%が高校に進学する現在、小・中学校における努力や積み重ねが高校段階で途切れることがないよう、高校における特別支援教育の充実が強く求められます。[Benesse] 義務教育後の特別支援教育は、いまや世界各国が抱えている問題かもしれませんが、やがて、大人になり、社会に送り出すことを考えると、やはりその繋ぎ目となる大切な通過点であり、より懇切丁寧な指導が望まれる時期に来ているようにも思います。 末っ子、いよいよ期末試験が始まっています。一週間の長丁場なので、気持ちをゆったりと構え、挑んで欲しいと思います。 にほんブログ村 にほんブログ村
2013.07.02
コメント(21)
授業アンケート、誰のため 大阪、教員査定に反映は初 先生の「教える力」を子どもや保護者が評価する授業アンケートが、今月から大阪府内のすべての公立学校で始まる。 「ユーザー視点の教育改革」を唱える大阪維新の会(橋下徹代表)が主導。 結果を教員の査定にも反映させる全国初の試みに、現場からは賛否の声が聞こえてくる。 ■自由記述欄なし アンケートの評価項目は「授業が分かるようになったか」「授業が分からないときや、もっと知りたいとき教えてもらえるか」など。 小学校は保護者、中学と高校は生徒がアンケートに答える。 設問は小中学生が5問、高校生は9問。「そう思う」「だいたいそう思う」「あまり思わない」「思わない」の4択(小学生は「わからない」を加えた5択)から選ぶ。 自由記述欄は、「事務作業が繁雑になる」などとして設けていない。 [朝日新聞] 色々と紙面を賑わしている橋下市長ですが、今回は、教育の現場に波紋を広げているようですね。 ただ、教員査定は、国内初でも、世界では、行っている国もある訳で、子ども達の教育環境が改善されるのであれば、賛否両論あれど、緊張感が維持される授業、いじめなども阻止できる、ほぼ完ぺきな環境が期待できそうですね。 台風は、終日影響を及ぼしながらも、温帯低気圧に移行しつつ、週末には台風一過となりそうです。 各地、土砂災害・河川反乱の影響が、最小限でありますように。。
2013.06.21
コメント(22)
「自殺練習」いじめ放置 教諭「見て見ぬふり」「一緒に笑っていた」 大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺した問題で、男子生徒へのいじめについて学校側が直後に在校生徒に実施したアンケートで、教諭が「見て見ぬふり」「一緒になって笑っていた」などといじめを放置していたことを示す回答が少なくとも14人分あったことが4日、関係者への取材でわかった。 アンケートには男子生徒が自殺の練習をさせられていたとの回答があったことがすでに判明。 市教委は「自殺の練習」と同様に、事実確認できないとして公表していなかった。 教諭の放置を示す回答は記名8人、無記名6人で、直接見聞きした内容が1人、伝聞が13人。 「先生も見て見ぬふり」や「一度、先生は注意したけれどその後は一緒になって笑っていた」と記されていた。 また「先生もいじめのことを知っていたけどこわくて言えなかったらしい」などとするものもあった。 一方、男子生徒が先生にも泣きながら電話でいじめを訴えたが、あまり対応してくれなかったらしい、と指摘する回答もあり、教諭が男子生徒へのいじめを認識していながら、適切な対応をとっていないことが明らかになった。 市教委は昨年11月、記名で生徒が実際に目撃し、事実確認できたアンケート内容のみを公表し、死亡した男子生徒がいじめを受けていたことを認めたが、いじめと自殺との因果関係は不明としていた。 しかし「自殺の練習」や教諭の放置を示す回答は、追加調査しても事実確認できないとの理由で、公表を見送っていた。 大津市の澤村憲次教育長は4日市役所で記者会見し、「自殺の練習」のアンケート結果を公表しなかったことについて 「隠したとは思っていない。(回答した生徒が)直接見たわけでなく、事実として確認しきれず、公表しなかった」と釈明した。 当初「自殺の練習」と回答したのは15人とみられていたが、大津市教委は4日、16人と発表した。[産経] 大津市といえば、数年前に母が首の手術をした京都の、とある街。 のどかなその街の中で、しかも、このような信じられない出来事がなぜ、起こってしまったのでしょう 私が母だったら、事前に転校させていたのではと感じさせる、納得のいかない学校側の釈明ばかり。。 少子化で、今後もっともっと教育に力を入れて欲しい時代。自殺の練習・・とは、なんとも、やりきれない、残念なニュースでした。 「無念は残すと、ストレスを溜めるだけ・・」 と昨日のある番組でも伝えていましたが、本当に、その場その場で見過ごさずに、逃げずに、きちんと対応することの大切を思い知らされる出来事ですね。 今日は、朝から東京は雨模様です。 お洗濯も、小休止です。
2012.07.06
コメント(37)
全52件 (52件中 1-50件目)