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ざらついた手触りでいのちを持て余す真剣に生きているはずだけれど妙に自分自身が頼りなく思えてくる死ぬ覚悟はまだ出来ていないというよりも自分が死ぬことの実感がわかない「自分は死なない気がする」そう言った90歳を超えた女性作家がいたけれど彼女は100歳を前に亡くなっただからどうだというわけでもないけれど自分の死期は自分では分からない明日も生きている保証もないけれど分からないから生きているそんなところもある気がするただ 一つ言えるとしたら自分のいのちを大切にしている人は他人のいのちも大切に思っている
2022/08/26
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幼い頃から怖がりだった僕は小学生の高学年のとき虫垂炎になって手術のために入院した手術はすぐに終わったけれどその後おならが出て初めて手術が成功した事になると聞いていた付き添いに来てくれていた祖母に何度もおならがもし出なかったらどうなるのと繰り返し聞いては祖母を困らせた同じ頃年の近い従兄弟が虫垂炎を拗らせて腹膜炎を起こして入院した見舞いに行くと平気そうな様子で冗談を言っては「傷口が痛いから笑わすな」そう言っては笑っていたそれを見て自分の不甲斐なさに劣等感を覚えた情けない自分に腹立たしささえ感じた
2022/08/20
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のんびり生きてほどほどで死ぬそんな生き方が理想だいのちは巡っているけれど輪廻転生は信じないこの世とあの世が連続しているとは考えないあの世はこの世とは違う法則で出来ていると思うから
2022/08/16
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いつからかお盆に先祖の霊を迎えることをしなくなった家の庭に灯籠を立てて迎える肉親を早く亡くしてその分生きている自分と死んでいった人との境がハッキリすると思えないほど混乱している今まで人の死に際に立ち会った事がないそのせいか人が何故死ぬのか実感として理解できないだからというわけではないけれど自分は死なない気がすると言った女性作家の気持ちが分かる実家を出てからはお盆休みの帰省も段々減ってきて父親が亡くなってからは実家も処分してお盆の行事もしなくなった
2022/08/14
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離岸流に乗って沖に向かうミズクラゲが漂って透明な灯りをともす生き物の生態なのかゆらゆら揺れていのちの在り処を探しているようだ孤独に囚われて怯えている人よあなたは一人を喜ぶべきだミズクラゲの孤独に倣えば良い静かに揺蕩う生命の強さ5億年以上前から生き続けてきた歴史発達することを進化することを止めて生きてきた生き物の99%が死んでもクラゲは生き残るという孤独とクラゲは本質的に融和している大海の中で自由に暮らす孤独と自由は同じ仲間
2022/08/11
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子供の頃から運動神経が悪かった僕は体育の時間が憂鬱だった特にマラソンが苦手でいつもビリだったある時マラソンで校庭を走っていた時気分が悪くなってもどしてしまった男子だけが走っていて女子は見学だったちょうど女子が見学している間近で吐いてしまった女子からわあっと喚声があがって汚なぁい気持ち悪ぅいと騒ぐ声を聞いて消えてしまいたいと痛切に思った恥ずかしくて恥ずかしくて消え入りたいと思った大げさに言うとこのまま地球が壊れてくれ世界が滅んでくれと願った大人になっても思い出す度に今でも赤面する
2022/08/04
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賑やかな街の車が頻繫に行き来する通りでカラスが上空を飛び回っている理由は分からないただ 今日は生ゴミの収集日そのことを知っているのだろうか今日は生ゴミは出ていないけれどカラスは曜日さえも判断しているのだろうか
2022/08/02
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