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作家の川端康成は少年の頃を回想して介護をしている祖父の世話をしているとき尿瓶の底に響く小水の音を谷川の清水の音と表現したけれど気分がふさぎ込んだある日座って用を足しているとき自分の小水の音が余所の自分から離れたところから聞こえて来るように思う時があった遠くとも近くとも思える不思議な感覚空耳のようでまさに小川を流れる清水の音を空耳に聞いている気がした
2022/11/26
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子供の頃内気だった僕は祭りの山車に乗ることも出来ず山車に乗って太鼓をたたいている同級生達を羨ましい思いで見ていた秋の香りがすると懐かしさとともに胸が痛い思いもあるのは秋祭りの記憶のせいでもある金木犀が香って小学生の頃通学路に散って匂い立つ金木犀の金色の花が地に敷いたように地面に落ちていた内気なのは変わらないけれど大人になると共に図々しくもなった
2022/11/19
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味音痴の僕は牛肉と豚肉の違いが分からなくて以前の職場での飲み会で焼いたか揚げた肉料理がでた僕が先に食べていたので先輩が「何肉食べてるの」と聞いてきた「豚肉です」僕はそう答えた先輩が食べて「牛肉じゃないか」と笑いながら諭してくれた
2022/11/12
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いのちの在り処が分からなくって途方に暮れる見えないところ心の成り立ちいつも自然と生きている何故か分からずに産まれて落ちてそのまま生きている今までの経験から生きているけれど死ねないから生きているそういう単純なことではなくニホンザルの赤ん坊がしがみつく布の母親人形興味があるけれど怖がるケージの外を母猿の懐から見ているような温かい眼差し
2022/11/05
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