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このご時世、こんなにも長引くとは思ってもいなかったけれど、まだ終わりが見える段階にも来ていない。私なりに心掛けていることがある。それは、ちゃんと大きな声でありがとうと言うこと。私が人と接するのはカフェの会計か美術館のチケットのもぎりぐらいだが、相手の目を見て、目で微笑んで、ボソボソとではなく、ちょっとだけ張りのある声を意識して「ありがとう」。その方が自分も気持ちいいし、こんなご時世だからこそ、些細なことだけど、たとえどれだけ心がやさぐれていようとも、これだけは日々忘れないようにと思っている。
2022/02/28
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ところで、私自身は自分のことを音痴だと思っている。いや、少し語弊があるか。ピアノを専門に学んだ身であるが故、渋々ながらも必須であった声楽のレッスンも受けていた。幼い頃は合唱団に入って活動したりもしていたし、多少は技術はある。が、ピアノの方が歌よりも100倍好きだったということと、私の体はひょろりとゴボウのように窶れていたので、思うような声は出せないことが子どもながらに心に引っかかっていた。歌を歌う人は自分の体が楽器となる。男女問わず、でっぷり肥えていわゆる寸胴でくびれのない丸太ん棒のような体型が望ましい。共鳴して大きな声も出るし、なんと言っても舞台映えする。私の体型はそれとはかけ離れ過ぎていた。要するに歌は苦手とまでは言わなくとも、決して得意ではなかったのである。ピアノが大好きだった。小さな子どもは自分の得意なことが好きになるものである。で、長い前置きはそろそろ終わりにして、なぜ自分を音痴と思うかと言うと、それは私の耳が相対音感を持っているから。ひとたびカラオケへ行けば99点を出したり、金を取れるぞ!と褒めてもらったりしたこともあったのだけど、私の耳には自分の声がどうがんばってみてもドレミでは聞こえてこない。先に書いたように、人の声というものは非常に曖昧で脆く定まりにくいものであり、声量もなく、半音の半音のような音ばかり出す自分が気に食わなくて仕方なかった。そもそも歌は得意ではないという意識を潜在的に持っていたことも影響してか、いつしかそんな自分の声を私の耳は音痴だと錯覚するようになってしまったのであった。調律さえきちんとしてありさえすれば絶対に音痴にはならないピアノの方が私の耳には心地良かった。ただそれだけのことである。
2022/02/27
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絶対音感という言葉はみなさん知っていると思う。例えばパン!と手を打って、シ!、ファのシャープ!などと言うアレである。私には絶対音感はない。パン!という音はただの破裂音である。が、相対音感を持っている。楽器であればすべてドレミの音名で聞こえて来る。この曲が何拍子の曲でメジャーなのかマイナーなのかも数秒でわかる。メロディーを聞けば、大まかではあるが、頭の中にはサラサラとした川の流れのように楽譜が出来上がって行くのである。(因みに、まったくの知らない曲の楽譜を初めて見る時、小説を読むように楽譜を目で追って行くと、そこに音源がなくとも頭の中にはメロディーが流れる。以前は、楽譜を立ち読みするためによく本屋へ行っていた。)ただ、人の声というものについては半々ぐらいの確率で聞き分けられない。というのも、人の声には声の「質」というものがあって、それは十人十色だから。同じ音を出しても高めに聞こえる人もいれば低めに聞こえる人もいる。また、ドとレの間にはドのシャープ(もしくはレのフラット)しかないが、人の声にはドとドのシャープ(もしくはレのフラット)の間にも更にいくつもの音階があるのである。この二つの音の関係を半音と言うが、つまり半音の半音の半音の半音のような音。少なくとも私の耳にはそう聞こえる。だから、人の声だけはすべてがすべて正確に聞き分けられるかと言えば必ずしもそうではない。理由はここにある。楽器の場合は、ドとレの間にはドのシャープ(もしくはレのフラット)それ一つしかないから。ただ、一つ言えることは、オペラ歌手など本当のプロの方の声は、100%の確率でドレミの音名で聞こえて来ることを敢えて書いておこう。要するに、半音の半音のような実在しない音ではなく、一寸の狂いもないドンピシャリと実在するその音をピンポイントで発声できているという証なのであった。民族音楽を歌うような方も同じく。一緒に住んでいた祖父が少しピアノを弾けたらしかった。だから私が生まれた時からオンボロピアノは家にあった。物心ついた時には既に弾いており、ピアノと共に育ったので、幼い頃から耳は非常に訓練されたのだろう。環境というやつである。これを良く思うのか悪く思うのか、いや一旦はピアノの道に進んで精進したのだから、私の誇らしい才能だと思いたい。
2022/02/26
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先日、朝から良い天気だったのである美術館へ行こうと思った。この美術館には展示替え毎に足繁く通っており、大好きな美術館の一つである。家からは電車で1時間ほど。フッと、今日ちゃんと電車は動いているかしら?と頭を掠めた。支度をして最寄り駅へと向かった。すると、改札口に人だかりが見える。もしや?なんと、そのフッと頭を掠めたちょうど1時間後に、人身事故が起きていた。しかも目的駅の3つ手前の駅で!勘が凄まじい。予知のような気もする。最近になってようやく鈍っていた勘は完全に戻ったと感じていたが、否、一段と鋭く冴えて増している。
2022/02/25
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「まったく、おまえさんのいうとおりさ。だれが死んで、だれが生きてるか、わかるもんじゃない。だれでも苦労っていうものはあるし、神さまはみんなのものだからね!」「ただ、おまえさんは年をとってきた。もっとも、あたしだって年をとる。だれだってみんな年をとるのさ」「ちっとはじぶんで考えるようにしろ。じぶん一個の意見をいえ。はじめは、一つきりでかまわん」「何を心に隠しているんだい」「この世の快楽や苦労はとても多くの人たちの心をとらえるものだが、悲しみがその人たちを襲ったときに、いままいている種子(たね)のいくつかは根をおろすことだろう」「世のなかがひっくり返った。世界の終わりだ。さあ、あたしゃ、もう知らないよ」
2022/02/24
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41歳。疲れがひどい。めまいとフラつき、肩こりなども急に始まった。生きているだけで疲労困憊と言った高齢の方がいたが、その意味が今わかりかけている。完全に更年期症状だ。生活に支障をきたすほどひどいものを更年期障害と言うらしい。もしそうなったなら、それはもう薬に頼るしかないかもしれない。今、老いのスタート地点に立ったばかりなので、きっと不安なのである。人間ってなんて不思議なのだろう。生まれてから死ぬまでの精神と肉体の構造。年代に合わせて上手く付き合っていく術を私なりに編み出して、機嫌良く日々を送れるようにしなければ。とは言え、まずはこれから先の40代をどうやって過ごしてゆくのだろうかと漠然と考えてしまう。ついに図書館で更年期の本を借りてしまった。少し勉強しようと思う。後先思いやられる。
2022/02/23
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このご時世になるずっとずっと前、あるカフェでのこと。今では考えられないほど隣の人との間隔が狭く、肩も触れ合わんばかりの近さ、あちらこちらで会話が盛り上がり、ひしめき合っていた。私は一人小説を読みながらむしゃむしゃパンを頬張っていた。ここのパンは安くておいしい。と、私の隣におばあちゃんが近付いてきた。セルフカフェだったので、両手でドリンクの乗ったトレイを持って。と思った瞬間に、あッと言う暇もなく威勢よく私にぶちまけた。私は一瞬にして胸が怒りで埋め尽くされてしまい、鎮めるのに必死だった。私は白い服を着ていた。それはアイスコーヒーだった。ごめんなさいね、足らないと思うけどクリーニング代にして、と手に握らされ、形だけの押し問答をしつつも私はあっさりと受け取った。おばあちゃんは、どうやら手が少し震えているようだった。なぜあの時拒まず受け取ってしまったのか、今になって後悔している。愚かだった。
2022/02/22
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私は過敏だ。超、超過敏だ。皮膚は言わずもがなだが、アトピーで花粉症。ついでに目も鼻も耳も、とにかくいつでもどんな時でも鎮まらない。大型の家電量販店には行けない。行けないというのは、行くと体調が悪くなるから行けない。店に入ると頭痛が始まり、特に照明器具のコーナーなどは、目を開けていられないほどチカチカ眩しくてフラつく。臭いにもすぐ反応する。香水や柔軟剤をプンプンさせている方って結構いるが、吐き気を催すのでとっさに息を止める。唯一好きな香りは白檀などのお線香である。耳に関しては極めて顕著である。例えばオーケストラが流れてくれば、すべての楽器が一斉にドレミの音名で聞こえてくるので忙しい。この間満月だった。その数日前から、霊にでも取り憑かれたのかと思うほど首や肩の辺りがドーンと重たく、ぐったりと横になっているしかなかった。結局、左側の顔面痙攣も未だ止まっていない。だから、部屋は徹底的に掃除をして無味無臭の埃もない精神落ち着く空間に作り上げた。もしもう少しだけ鈍感だったらば、もうちょっと生きやすかっただろうに。私は神経の病気だが、先天的なものか後天的なものか、まぁ要するに病気になる素質は“生まれ付き持っていた”。これは私の個性であるのだが…。
2022/02/21
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半身浴をし始めて5年と7ヶ月。背中に直径20cmほどの巨大な湿疹がドンと居座って久しいが、湿疹の根深さは確実に浅くなっている。四六時中ヒリヒリすることはなく、下着に黄色い汁のシミは付くものの、許容範囲かと思われる。が、ちょっとやそっとの湿疹ではないことは、敢えて言っておこう。左側の顔面痙攣が止まったと思っていたけれど、やっぱりまだ続いているらしい。ふとした時に違和感を感じる。去年の8月に始まったが、いつになったら完全に止まるんだろう。そうこうしている内に次の夏が来てしまう。これだけ長引いているということは、それだけ大きな精神的ストレスを感じているということだと思うが、それはこのご時世のストレスなのか、はたまた何か他のストレスなのか…?いずれにせよ、おそらくそれは原因を取り除くことが難しいストレスなのだろう。読書と映画三昧の日々だが、それなりに楽しくて、まぁなんとかやってます。ワクチンは打っていないし、これからも打つつもりはないから、いろいろと自分で考えて行動するしかない。ささやかな幸せを見つけてね。花粉はまだなんとか大丈夫。今年は多いのだろうか。このブログに、妹の旦那さんのことを義理の弟と書いたことがなく、いえ、それは何も意地悪な小姑というような意味ではなくって、これだけ経っても私には弟だという感覚がまったくないから。あくまで妹の旦那さんであり、それ以上でもそれ以下でもない。これって変かしら?
2022/02/20
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少食って、一体何なのだろう?長らく、あ〜お腹いっぱい、ポン!と腹を打つようなことは感じない生活を送っている。腹八分ほどが私にとっては最大のお腹いっぱい。それ以上は絶対に食べないし、お腹が少し空いているぐらいの方が遥かに体調が良い。ずっと悩んでいた、夜中にトイレに起きることも一切なくなった。毎日朝まで熟睡。ヘルペスも頻繁にできるけれどさほどしんどくもなく、重症化しない。どちらもおそらく少食になったことがきっかけだと自己分析しているのだが、なぜなのだ?少食になったぐらいのことでトイレに起きなくなったりする?なんで、食事とは一見関係なさそうなヘルペスまでもが比較的軽くで済むようになるの?本当に不思議でならない。だけど、これは事実である。ずっとずっと自分の身体と向き合う生活をしてきて、実際そうなのだから。食べることって生きる為にはもちろん必要なことだけど、身体には著しく負担なのかもしれないなと、身を以て知る経験をしているのであった。となると、やっぱりコーヒーを辞めたことはなるべくしてなったのか…?
2022/02/19
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女性の月々の体調の変化によって、無性に食べたくなる時がある。カップ麺やこってりと油っこいもの、逆に甘過ぎるもの、そういう両極端に振り切れた普段欲しないものをやけに欲するようになる。コーヒーも飲みたくなる。以前のあの至福だった時間が甦ってきて、もう一度あれを味わいたいと思う。どうしても頭から離れず、イライラする。私の場合、それらの欲した食べ物を食べたら胃腸の調子が悪くなることを知っているから、実際に食べる訳ではない。ただ、ずっと頭を支配し続ける。一日中考えていたりもする。食べたい食べたい食べたい食べたい。大波が過ぎ去るまでは、この感情をどうやって他へ向けて紛れさせたらいいか、なかなか苦痛で仕方ない。数日間の体調の波が落ち着くと一瞬でケロリとして、なんであんなものが食べたくなったんだろうと不思議でならなくなる。あれだけ食べ物に惑わされていた自分が他人のように思える。
2022/02/18
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散歩中は作曲の時間である。何かふと頭に浮かんだ誰でも知っているような歌を口ずさむ。最初は気持ちよく歌っているのだが、途中からは、私だったらこういうメロディーにするのになぁとか、ここのリズムはこうした方が臨場感が出て良いのになぁとか、少しずつ少しずつ知らぬ間にアレンジされていく。だんだんアレンジに歯止めが効かなくなっていって、ついには原型留めずの曲に仕上がる。もはや編曲ではなく作曲である。うん、上手くできた、と自画自賛。が、家の玄関を開けた途端に清々しさは一気に吹き飛び、すっかり忘れてしまって二度と歌えない。これもまた一期一会で良い。 「私の殺した男」「ノー・マンズ・ランド」いう映画が実に胸に響く良い映画でした。是非。
2022/02/17
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万年金欠のこの生活に慣れると、必要な物って本当に少ないなという結論に至る。自分の体は一つしかないし、腕も2本しかないし。それに加え断捨離をしてミニマリストに近い暮らしになったので、必要最低限の物が必要な時にちゃんと揃ってさえいればそれで十分満足で、それ以上の贅沢なぞにはまったく興味が湧かなくなる。妹の話を聞いていると、「買い物」とは「メルカ◯で買うこと」を指し、欲しいものがあればまずはメルカ◯で探すのだそう。ここ最近実物を見て買ったことはほとんどないのだとか。そうやってなんだかちょこちょこ毎日のように買い物をしている。買い物って、以前はもっと特別な出来事だったような気がする。何か欲しい物があったら、実際にお店で手に取って、いいなぁ欲しいなぁ、とあれこれ想像を巡らせる。後日、やっぱり買おうかなぁと夢見る。しばらくしてからようやく買うことを決断し、ちょっとお小遣いを貯めなきゃ、と意気込む。なんとか目処が立ったらおもむろにお店へ。これください!そうやって迎え入れた物にはうんと愛着が湧き、大事に大事に使おうと思う。本当に気に入った実りある買い物とは、心も体も満たしてくれるもの。そういう感覚は時代が進んでも失いたくないなと思う。
2022/02/16
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30代と40代との間には、深く大きな川がザーザー流れ荒れ狂っていたが、満身創痍になりながらもなんとか無事に渡り切ることができたかと思う。26歳で発病した時、歩けなくなって身体機能が奪われた訳だが、これはいわば物理的なものだった。そして、今回は物理的でもなんでもなく、ただ老いという摩訶不思議なものから来る身体機能の低下。早々とそのどちらをも経験した今、老いることとは、更には人間の一生とは、なんと興味深いものなのだろうと、遠目に世の中を見る。とは言え、今私は老化のスタート地点に立ったばかりなのであった。人生は長い。はて、これからどういう道へ迷い込んでゆき、いずれどうやって肉体は朽ち果てるのか…?
2022/02/15
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マスク生活が始まってすぐの頃は、みんなマスクをハンドメイドすると言って、それぞれ個性的な生地で世界に一つだけのマスクを誇らしく付けていらっしゃったが、今やみんな押し並べて市販のマスクである。ほとほとこの生活に疲れ果て、こうべを垂れてとぼとぼ俯いて歩き、マスクを作る気力さえ出ないのであった。夜中でも煌々と明かりが灯っているお宅がたくさんあるが、みなさん一体何をして過ごしていらっしゃるんだろう。テレビ?ゲーム?お酒飲んでるとか?一軒一軒聞いて回りたい。美術館のチケット代が痛く高い。以前の倍近くの値段になったと言っても過言ではない。これじゃあ行けやしない。最近では、果たしてそれだけの価値があるのかどうかという疑問まで抱くようになってしまい、そんな自分が嫌になる。年々美術館へ足を運ぶ回数が減っていて、趣味がますます閉ざされてゆき悲しい限りである。
2022/02/14
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「読書は“善行”なり」「魂にも肉体と同様、それなりの破傷風というものがある」「なぜ私は悲しいの?」「碌な事はできぬが、お茶はうまいのを飲ませたい」「さあ、自分のことをちゃんとやりたまえ、他人のことに口を出していると、なにもかもなくしてしまうぞ」「これは昔からなんとなく思っていたことなのだが、他人と一時間過ごしたら、そのX倍の時間を一人きりで過ごす必要がある。Xに当てはまる数字がいくつなのかははっきり言えないが…かなりの比率になるだろう」「<歩いて到達した思想にのみ価値がある> ニーチェ」「人生は生きるためにある」「ぼくとしちゃあ、家族っていう名義は、およそ意味のないもんだと思うんだ」「“敵前逃亡”は負けだ」
2022/02/13
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朝ごはんは毎日ご飯と納豆とお味噌汁と決まっている。これがもう心から至福の時間で、この朝ごはんを食べるが為に、仕方ない今日も起きようかと思う。幼い頃は食パンと果物を食べていたが、大人になってからご飯に変えた。パンも果物も大好きだが、私の体には朝はご飯を食べる方が合っているらしい。夜中にトイレに起きることに悩まされていたが、少食になった途端パタッと止まった。なぜだかわからないが、朝までしっかり熟睡。だから神経も整う。夜の睡眠は大体6〜7時間。更には昼に30分ほどの仮眠を取る。これが今の私にはベスト。コーヒーは完全に絶っている。ホッと一息つきたい時は濃いめに紅茶を淹れる。フレーバーティーやら何か洒落た名前のお茶を飲んでみたりもしたが、結局は普通の紅茶を砂糖もミルクも入れずにストレートで飲むことが一番おいしいという結論に至った。そこで、最近ある紅茶専門店を知ったので、近々行ってみようと思っている。楽しみだ。
2022/02/12
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「人間は自らの運命に慣れてしまって、自らの生活の卑俗さを受けいれてしまうものである」「いろいろな言語が下賤(げせん)なものと化してゆくということは、人間風俗の奇妙さのひとつをなすものであるが、」「しかし、美しいメダルには裏があります」「わしは命日が嫌いだ」「神の摂理にはそれなりの道というものがありますから、それを穿鑿(せんさく)はいたしますまい!」「でも、ほら、親切気はあっても、それぞれ用事があって、お友だちに会いにゆくための一時間がなかなか見つからないのね」「結局のところ、そうよねえ、人生というのはとても悲しいものよね」「人生が私にとって夢想したとおりのものになることを、神はお望みにならなかった」「我々は孤独に入り、そこで孤独感を捨てる」「静かに死なせてくれ!…」
2022/02/11
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どこか心がむしゃくしゃして悶々とするとか、部屋の空気が滞って澱んでいると感じたら、すぐさま床の拭き掃除をする。これはもう長年の習慣であり、床の清潔さと心の風通しは繋がっている。半身浴もずっと続けているが、その日の老廃物はその日の内に、がモットーなので、これをしないと一日が終われない。むしろ一日の中で一番大切な時間である。冬は、毛布の毛玉をむしることもなんだか心が落ち着く。その一つ一つの毛玉を手でむしり取っていく作業が心休ませてくれ、きれいになった毛布にくるまる時もまたいとおかし。表情豊かなくろねこちゃんに遭遇しました。お気に入りの一枚になったよ。
2022/02/10
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「いまさっき《美徳》の絶望を見てきたところなんだ!」「美徳があるの、絶望にも?」「人生って結局着物とおんなじよ。汚なくなったらブラシをかければいいの。穴があいたらつぎをあてるの。だけどとにかく、できるだけのことをして、何かは着ているようにするものよ!」「神さまってのは、誰にでも味方してくださらねえってことは、よく言うじゃねえですか、いろいろと、えこひいきなさる」「ほんとの話、《善》を刈り入れるには、ときには《悪》の鎌(かま)だって必要だと思うわ」「心の病気というものは身体の病気にたいして莫大な利点をもっており、この病気は奪われていることから生ずるのであるから、その原因となっている欲望が実現されることでもって、治癒するのである」「いいかね、おかみさん、あんたの旦那の病気の主な特徴のひとつは、なんでもないことにじりじりすることなんだし、」「神さまが私たちに苦しみをおつかわしになるんですよ、私たちの過ちに罰をおくだしになるんですよ、」
2022/02/09
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フランス映画を観ていると、それぞれの以前のパートナーたちと頻繁に食事を楽しみ、兄弟姉妹の家族、更には現在のパートナーやその両親や孫、みんながみんな分け隔てなく付き合い、またその中で内うちで懇ろになったりする。それが日常茶飯事。まだおぼこい女の子が、今日パパは恋人と出かけたの、と何気なく言葉するシーンがとても印象的だった。もちろんこれは映画という作り物の中の話であり、私はフランス人ではないので実際にはどうなのかわからないが、恋愛の良し悪しのことを言いたいのではなく、何かこう、こうあらねばならないという制約もないし、フランスはあらゆるすべてのことにおいて個人が尊重されていて寛容で自由だなと思う。厳格で閉鎖的な日本ではなかなかこうはいかない。私などは、仕事も家庭もない訳で、社会貢献も一つもしておらず、今後歳を重ねてゆくにつれますます肩身狭くなってひっそりと姿消して生きていくしかない身分である。妹のような人間が生きる世界。私のような人間が生きる世界。そんなに違いますか?
2022/02/08
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私はこんな年齢になってまで母の家に住まわせてもらい、食べさせてもらい、何一つ不自由なく生きさせてもらっている。贅沢極まりない暮らし。お殿様だ。文句なんてあるはずがない。母がいなければ路頭に迷いのたれ死ぬ。が、この先もずっとこんな家で萎縮して暮らしてゆくぐらいなら、のたれ死んだ方がマシだと毎日考える。それでも、父の血と肉であるこの家にいられることを感謝している。
2022/02/07
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読書が趣味となってから海外文学ばかり読んでいるが、理由は「非現実の世界に浸ることができるから」である。非現実と言うのは、ファンタジーやSFなどのことを指している訳ではない。私が考える非現実とは、私は日本人だから海外のものを、私は現代に生きているから古典を、という意味での非現実である。だから、翻訳も図書館の所蔵の中で一番古い出版年度の本を選ぶ。なるだけ当時に近い言葉で読みたいから。もちろん昔の日本の小説を読むこともある。好きな作家は何人かいて、非常におもしろかった。だけど、日本人の私が日本人作家の小説を読んでも感性の広がりには限度があると思えてならない。あ、こういう感じ方もあるんだな、これは日本人には理解し難い感覚だな、そういう相容れないと思われるようなことを知って感じてこそ、感性は深く広くなってゆくのではなかろうか。時代においてもそうで、例えば“スマホ”なんて言葉が文中に出てきた日にゃあ、夢もへったくれもなくすぐさま現実に引き戻されてそれはもう非現実ではなくなる訳で、著しく気分が萎えるので、馬車とか電報とか、あるいは戦争とか貧困とか、何かそういう想像力がどこまでも膨らむ世界を好む。これは映画においても同じことであり、モノクロ映画などは心ワクワクする。この非現実を求める考えだけはずっと変わらない。これが醍醐味であり、今の生活の中での唯一の楽しみだ。が、もっとずっと歳を重ね、年輪が今よりも二重にも三重にも肥えてどっしりとした頃、間違いなく帰結する場所は日本だろうということもちゃんとわかっている。だって私は日本人だもの。さあれども、今はまだ世界を旅していたい。
2022/02/06
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半身浴をし始めて5年半と半月。立春。梅の蕾がぷっくりと綻んで愛らしい。私も久しぶりに髪の毛を切った。3cmほどだろうか、伸びて鬱陶しかったから軽くなってスッキリ爽快。春だね。ところで、今なら美容院へ行けるような気がしなくもない。知らない人に触れられるのが苦手で汗が出てしまうから自分で切るようになったけれど、神経がかなり整ったからそんなに緊張することなく切ってもらえるかもしれない。が、自分で切っていて事足りているのだから、無理に行くことは止しておこう。たぶん、こちら関西は1月末から花粉が飛び始めた。私は花粉症のほとんどが目の症状だが、しょぼしょぼする。パッチリと開かなくなる。あーあ、今年もこの季節が来てしまった。両膝の湿疹がまぁまぁ良い。なんだかんだ長引いたが、とてもうれしい。手は消毒で荒れてはいるが、湿疹は9割方治っている。あかぎれは今年激減。結局最後まで残るのは背中と耳の中である。この2箇所は治る気配もない。むしろ季節柄少しひどくなった気さえする。黄色い汁はほぼ出ないのでかなり楽にはなったけど、後数年はかかるだろうと踏んでいる。去年の8月から微かな左側の顔面痙攣が続いていたが、たぶん止まった。ここ最近違和感は感じない。長かったな。半年かかったな。ま、止まってくれたからホッとしたな。また夏に始まるんだろうな。このご時世も既に3年目である!後2、3年はマスク生活が続くんですってよ。ところで、もんじの担任の先生が感染したのだけど、もんじは濃厚接触者には当たらないとのこと。え、なんで?
2022/02/05
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美術館にも行けないので、散歩に精を出している。図書館へ行くついでにぐるりと回って帰って来るだけなのだが、リフレッシュになり心身スッキリする。以前は、知らない路地裏に入り込むことが楽しかったが、最近ではいつも同じ道を通っている。たった数日間通らなかっただけで景色が変わっていることもしょっちゅうで、あ、今日はワンコが外で寝てるとか、あ、梅の蕾が膨らんでもうすぐ咲きそうとか、ガードレールがへしゃげていてOh No誰か追突したのねとか、なんだかそんな些細なことでもそれぞれの生活が垣間見られておもしろい。日々は常に移ろう。立春。梅が満開でした。
2022/02/04
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ふと思い立って、今まで撮り溜めてきた湿疹の写真を見返してみる。おおよそ6年前からの写真の山。その膨大な量の写真に目を通す…。思わず涙が溢れ出て胸がキューッと苦しくなった。よくがんばったな、私。当初は家から出られないほどの湿疹に見舞われたので、その時の記憶がありありと甦り、ステロイドの薬を断つことの難しさや、そこまでしてでも自己と向き合って身体を改善しようと心決めた自分を懐かしく思うと共に、やっぱりこれでよかったんだとスッと納得できた。不安で過酷だった日々を乗り越え、ゴールはまだまだ果てしなく遠くにではあるがなんとか見えるようにはなっている。間違ってはいなかった。示された道はまっすぐに伸びていた。私の進む道はこれでいい。無事に湿疹が完治したあかつきには、この写真の数々を一斉に削除することが今の目標である。
2022/02/03
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週末、妹は友達の結婚式に行った。会場はこちら関西の都会のど真ん中。私が主催する立場だったら間違いなく延期にするけどなと思った。私が招待された立場だったら今回ばかりはと断って欠席するけどなと思った。幼い子どもを抱えているなら尚更だ。もんじの担任の先生が感染したんだし。予定は未定であり決定でもある妹だが、やっぱりその結婚式を主催する友達もまた、予定は未定であり決定でもあるのであった。えー、妹は、事前に一緒に行く約束をしていた友達のAちゃんと、食べ物には手を付けないでおこうと取り決めていたんだとか。なんて滑稽なんだろう!結婚式に招かれて食事をいただかないだなんて。そんな結婚式聞いたことがない。
2022/02/02
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ところで、昔は人生50年だった。私も数年前から少しずつ体の変化を感じるようになっているが、もともと人間には大体50年という生涯が潜在的に刷り込まれているんじゃなかろうか?女性は50歳頃に閉経を迎えるし、50歳頃に病気が見つかったとか、50歳を迎えた途端にガクンと来たとか、何かそういうことをよく耳にするが、50歳って鬼門というか、そういうものってきっとあると思う。それ以上のそれから先の人生は、その人個人の能力次第だと思えてならない。運も能力の内。骨太で逞しく丈夫な人が長生きする訳でもなく、青白くひ弱な人が早死にする訳でもない。もちろん医学は目覚ましく進歩しているし、生活環境はすこぶる良いが、そもそもの人間が持って生まれる体の寿命というものは、おそらく50年ぐらいなのだろうと最近なんとなくそう思う。それは今も昔もそう変わらない。
2022/02/01
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