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2011.12.13
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カテゴリ: 経済
<シェールガスに期待できるか?>
日本の商社が争うように開発権益を取得しているシェールガスであるが・・・・
環境破壊を伴うような採掘方法が問題視されています。
米国で沸く「シェールガス革命」に期待していいんでしょうか?

・「シェールガス革命」に待った
・シェールガス争奪戦
・「ガスランド ~アメリカ 水汚染の実態~」
・革命的なシェールガス
水圧破砕法水道の蛇口からガスが出る?




<「シェールガス革命」に待った>
このエントリー見ると、フラッキング法制定の段階でハリバートン社のチェイニー元副大統領が顔を出しているが・・・・・それだけ旨味があり、いかがわしい商売である証拠なのかも知れないですね。
(シェールガスの採掘には水圧破砕法(Hydraulic fracturing 又は fracking)が使われている。これは1940年代にHalliburton Energy Servicesが開発したもので、同社はまた、水圧破砕溶剤の3大製造会社の1社である)


4/29 米国で沸く「シェールガス革命」に待った より

<当局によるフラッキング凍結相次ぐ>
 フラッキングに使用された液体が地中に流れ、飲料水が汚染されたという事例は確認されていないが、地上にあふれ出ることはある。フラッキングが出す排水は数百万ガロンに及び、ベンゼンを含む液体の一部が汚水貯蔵タンクからこぼれたことがある。高濃度の汚染物質を扱う設備がない処理施設では、廃水処理が追いつかない可能性がある。

 (中略、内容は左のページに載せています)

<EPA調査が始まったが、政治が優先される>
 ホワイトハウスの意向は定まらない。リサ・ジャクソンEPA長官は2月3日に開かれた上院公聴会で、「連邦政府による規制は必ずしも必要ではない」と述べた。多くの地域コミュニティや州政府がフラッキングの様々な工程を既に監視していることを指摘している。
 これに対して、スティーブン・チュー・エネルギー庁長官の意見は異なるようだ。2010年に行った演説の中で同氏は、フラッキングは「汚染」につながる可能性があるため、規制が不可避であると語った。アメリカ天然ガス連合の広報担当ダン・ウィッテン氏は、「各州の規制当局がガス生産を監督するのに適切な専門知識を持っていると信じている」と述べた。

 たとえEPAが介入したとしても、その権限は限られるだろう。2005年に成立したエネルギー法のある条項――フラッキング法の確立に貢献し、フラッキングに使用する液体の供給元であったハリバートン(HAL)のために設けられたため「ハリバートンの抜け穴」と呼ばれている――によって、フラッキングは飲料水安全条例の適用対象から除外されている。

 モーリス・ヒンチー下院議員(民主党、ニューヨーク州選出)は、元ハリバートンのトップだったディック・チェイニー副大統領(当時)がこの除外条項を入れさせたのだと言う。ヒンチー氏が挙げるのは状況証拠だ。フラッキングは、チェイニー氏が2001年にまとめたエネルギー関連作業部会の報告書が支持したもので、これがその後の2005年エネルギー法につながった。ワックスマン氏によると、この報告書はEPAが当初持っていた水質汚染への懸念を反映していない。

 現在、フラッキングが飲料水に及ぼす影響についてEPAが調査を始めている。EPAは最終的な研究結果は当初目標から2年遅れて2014年になるとの見通しを2月に発表した。2012年の大統領選挙の2年後だ。ワシントンの政策グループ、クリアビューエナジー・パートナーズのケビン・ブック理事長は、要は「政治が一番、規制は二の次」と手厳しい。「マーセラスシェールでフラッキングが創出する雇用の力を政府が手放すことはあり得ないだろう」と見ている。

メキシコ湾石油流出事故はチェイニー元副大統領のせい? ・・・・問題の多い人である。



<シェールガス争奪戦> 工事中



『シェールガス争奪戦』 より
シェールガス争奪戦

 国際エネルギー機関(IEA)は2011年6月、世界が「ガス黄金時代」を迎えたとするレポートを公表した。そのシナリオによれば、世界の天然ガス需要は2035年に08年比で62%も増加すると予測している。エネルギー全体の需要が年率1.2%で増えるなか、天然ガスは年率2%と約2倍の勢いで伸び続け、エネルギー構成での役割が飛躍するとの見方だ。それを支えているのが、地下からの回収がこれまで難しいと考えられていた「非在来型天然ガス」の存在である。
 回収技術の飛躍的な進歩により、世界中に眠っている膨大な量の天然ガスの存在が明らかとなり、非在来型ガスの技術的回収可能量は230.3兆m3と試算され、少なく見積もっても、残された在来型(404.4兆m3)の60%弱も存在することが明らかになった。その結果、「技術的回収可能量」の半分が経済合理的に地下から取り出せるとすると、世界の天然ガスの可採年数は在来型ガスの残存確認可採埋蔵量をベースとした60年から少なくとも160年を超えるのは確実になったのだ。
 非在来型天然ガスには現状、タイトガス、コールベッドメタン、シェールガスという三つの開発対象があり、その中でも、これまで手付かずの状態だったシェールガスの供給量が大きく伸びたため、2008年に米国の天然ガス日産量の50%が非在来型の天然ガスになったことは世界中のエネルギー関係者に衝撃を与えた。
 米国のエネルギー情報局(EIA)は2011年4月にシェールガスの「技術的回収可能資源量」を188兆m3と推定した。世界の在来型天然ガスの残存確認可採埋蔵量約181兆m3(2009年末)、年間の天然ガス消費量3兆m3(2008年)と比べても膨大なことがわかる。
 シェールガスの開発は米国の中堅企業により主導されたが、その資源としての規模の大きさに大手石油会社も続々参入した。水平坑井や水圧破砕などの技術の進歩が、20世紀までは地下からの回収が困難と考えられていたシェールガスを米国の新たな巨大天然ガス資源へと押し上げたのだ。この非在来型ガスを在来型ガスへ押し上げるうねりは、世界的展開を見せている。まずは、カナダ、欧州、中国への普及が注目されるところだ。
 シェールガスの登場によって増えた「世界のガスの大供給余力」は、原油価格にリンクさせているLNGの価格体系に変革を与えると思われる。日本もその恩恵を受け、現在の長期契約取引も変わるかもしれない。人口増や東日本大震災といった大災害、脱原発に対応した世界のエネルギーミックスを考える際に、天然ガスは検討の余地をひろげることになるだろう。21世紀に入ってから実現した天然ガスの大供給余力を背景に、天然ガスサプライチェーンの充実、天然ガスの利用技術の普及が望まれるところだ。
 本書は、著者が(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の駐在員として米国のヒューストンに滞在していた2005年から2008年の間に情報収集していた「シェールガス」という耳新しい資源を日本に帰国してからも追っかけているうちにいろいろとわかった「非在来型天然ガスがエネルギー市場を変えつつある現実」をまとめたものである。自分の専門である石油工学(石油や天然ガスを地下から採り出す技術)の進歩が、21世紀に入ってから「シェールガスの開発」に火をつけ、さらには「世界の天然ガス埋蔵量の急増」につながったことは、技術者の一人として感慨深い。
 このたび執筆の機会を与えていただいた日刊工業新聞社に心からの感謝の意を示したい。

 2011年9月 伊原 賢 




<「ガスランド ~アメリカ 水汚染の実態~」>
シェールガス採掘を描いたGASLANDというドキュメンタリー映画は衝撃的だったので、以前の日記で GASLANDの衝撃 として書いたが・・・・
「化学業界の話題」というサイトが、この映画を詳しく報告しているので、そのまま紹介します。


「ガスランド ~アメリカ 水汚染の実態~」 より
先週、NHKのBS世界のドキュメンタリー 「ガスランド ~アメリカ 水汚染の実態~」のアンコール放送を見た。
 昨年12月の放映を見逃し、再放送は東日本大震災で2度も中止となっていた。

 世界の資源地図を塗り替えると期待される、新しい天然ガス「シェールガス」。その開発に疑惑を持ち、コロラド、ワイオミング、テキサス、ルイジアナ・・・ と自家用車で旅を続けるジョシュが見たものは、飲み水や大気の汚染で深刻な健康被害に怯える人々と、無残な姿をさらすアメリカの大地だった。
や環境問題の専門家などに話を聞くうち、汚染の原因は、岩石層の水圧破砕のために地下に注入する特殊溶液にある可能性が浮上してくる。アメリカでは飲料水の安全確保のため、水源地帯の土中に異物を混入する行為は厳重に規制されている。ところが、住民の要請を受け当局がガス開発を優先する特例を推し進めたのは、巨大エネルギー会社のCEOからブッシュ政権調

(後略、内容は左のページに載せています)



原発の代替としては、短期的なリリーフ役には天然ガスが筆頭であり、欠くべからざるものである。
日本の商社も、シュエールガス開発ラッシュに乗り遅れないように、メジャーに負けない動きで頑張っているようだが・・・・・
ネットで商社関連情報を見ても、環境破壊のことには触れていないのが、気になるところです。

天然ガスに関する展望をENECO-5月号(日本工業新聞社)から引用します。

p20~21「安定供給と環境負荷低減を両立させるLNG」石井彰
 福島第一原発の事故の行方は、依然として予断を許さない危機的状況が続いているが、その失われた原発発電能力の穴埋めは、短期的にも中長期的にも、液化天然ガス(LNG)が主軸になるだろう。
 従来、LNG火力発電はミドルロード電源と位置づけられてきたが、当分の間、常時フル稼働する必要がある。ピークロード用電源と位置づけられて低稼働運用されてきた石油火力も、フル稼働されることになるが、さらに最短で数ヶ月で設置可能なLNG火力の新設にも取りかかる必要がある。
(中略)

 しかし、世界的、長期的に見れば、北米において過去数年で生じた「シェールガス革命」「非在来型天然ガス革命」による天然ガスの埋蔵量と生産量の爆発的拡大で、いずれアジア太平洋地域のLNG価格も低下してくると考えられ、3月中旬に開催された「GASTECH 2011」では、近年の高価格希求、石油価格準拠価格の死守の急先鋒であった英蘭系メジャー:ロイヤル・ダッチ・シェルもこの可能性を認めている。また、買い手側はそれが実現するように、購入・調達・投資戦略を再構築する必要があろう。




<革命的なシェールガス>
 (内容略、内容は左のページに載せています)

革命的なシェールガス






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Last updated  2012.03.27 18:18:23
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