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2012.01.07
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まろ0301さんがアメリカの金融政策を批判しているので、無断でまるまる引用します。
書かれた内容については、おっとり刀で経済を勉強中の私にとっては初めて知ることが多いのです。
特に、投機を規制する「グラススティーガル法」といういい法律があったようですね。ただ・・・・
昔のアメリカ人は、いい法律を作っていたが、悪名高いFRBがそれを無効とし、今ではウォール街デモが起きるほどの酷い世にしてしまったのです。

伝統的に揺り戻しの振幅が大きい米国ではあるが・・・オバマのような小者では、あまり期待できないのかも?


「自由」は規制を必要とする より
 アメリカ大統領としては唯一四選を果たしたフランクリン・ローズヴェルトは、1941 年1 月6 日、一般教書演説の中で、米国は、米国民だけでなく万人の権利である普遍的な自由を守るのだ、と述べ、最後に、米国が確保し、すべての個人に広めたいと願う「人類の普遍的な4 つの自由」を語っている。

第1は、世界のあらゆる場所での言論と表現の自由である。

第2は、世界のあらゆる場所での、個人がそれぞれの方法で神を礼拝する自由である。

第3は、欠乏からの自由である。それは、世界的な観点で言えば、あらゆる国に、その住民のための健全で平和時の生活を保証するような経済的合意を意味する。

第4は、世界のいかなる場所でも、恐怖からの自由である。それは世界的な観点で言えば、いかなる隣国に対しても、物理的な侵略行為を犯すことがないような形で、世界中の軍備を削減することを意味する。

そして以下のようにも述べている。

 そのような(独裁者たちが作り上げようとしている)新秩序に対して、われわれはもっと偉大な概念で対抗する。それは道義をわきまえた秩序である。優れた社会は、世界支配の企てにも海外での革命にも、等しく恐れることなく対峙することができる。

 「道義をわきまえた秩序」とは何か?ローズヴェルトといえば、「ニューディール政策」という事になるのだが、あの政策の根本は、資本主義に規制を加えて秩序あるものとするということであった。それまでの「常識」であった自由放任政策の大転換であったと言える。その背後に、「計画経済」によって好調に経済成長を続けていたソ連の存在があったことは確かである。

 資本主義経済に対して規制を加えることは資本主義それ自体の生き残りのためにも必要な措置であったと言えるのではないか。

 その一つが1933年に制定された「グラススティーガル法」である。この法律は、1929年の世界大恐慌の原因を探る過程から生み出され、投機の規制を行うことを主な目的としていた。

 しかし、「のど元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざ通りのことが起きる。

1980年にはFRBによって無効とされ、銀行持ち株会社が他の金融機関を所有することを禁止した条項も1999年に廃止された。

 この過程で、「新しい金融商品」が最新の金融工学を駆使して創り上げられ、販売され、そして崩壊した。これが2008年に始まる世界金融危機の一因となったと指摘するのは間違っているだろうか?

 サブプライムローンというシロモノについての解説を聞いた時には開いた口がふさがらなかった。結局これはババヌキ(トランプの・・・ですよ)ではないか、ということである。住宅価格が上がり続けるというあり得ない想定のもとに作り上げられたシロモノを金融のプロを自認する人たちが買い続けた。なんとか売り抜けられると思って。もうここまでいくと完全な博打であるにもかかわらず、多くの人がそれに群がり、その被害は、堅実に生活している人たちの生活にも多大の影響を及ぼすという事になった。

 何が「自己責任」か?投機に失敗して自分自身がすってんてんになるのが「自己責任」ではないのか?他人様の生活に多大の迷惑を及ぼし、各国の経済に破滅的な影響を与えておいて何が「自己責任」だ!!

 資本主義は、自由放任に規制を加えて「修正資本主義」の道をたどったために生き残れたことを忘れてはならない。

 グラススティーガル法の再制定を提案する動きがあるという。FRBの元議長のポール・ヴォルカー、ジョン・マケイン、マリア・カントウェルなどがその中心である。

 ただ、あれほどの金融危機を経てなお「自由競争」「自由放任」「小さな政府」に固執する勢力がかなりの数存在するアメリカの現状を見ると、そのようなアメリカ人にとって「自由」というのはもはや狂信の水準にまで至っているとしか思えない。


FRBの元議長のポール・ヴォルカーがグラススティーガル法の再制定を提案するだって・・・・罪滅ぼしかもしれないけど、白々しいぜ。





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Last updated  2012.01.07 11:21:41
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