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2018.04.03
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カテゴリ: アート
図書館で『わが心のジェニファー』という本を手にしたのです。
ぱらぱらとめくってみると、浅田次郎版ニッポン・ガイドブックみたいな本になっているようです。飛行機の機内で読むにはいいかもね♪




ジェニファー

浅田次郎著、小学館、2015年刊

<商品説明>より
日本びいきの恋人、ジェニファーから、結婚を承諾する条件として日本へのひとり旅を命じられたアメリカ人青年のラリー。ニューヨーク育ちの彼は、米海軍大将の祖父に厳しく育てられた。太平洋戦争を闘った祖父の口癖は「日本人は油断のならない奴ら」。
日本に着いたとたん、成田空港で温水洗浄便座の洗礼を受け、初めて泊まったカプセルホテルに困惑する。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると、浅田次郎版ニッポン・ガイドブックみたいな本になっているようです。飛行機の機内で読むにはいいかもね♪

rakuten わが心のジェニファー


この小説の語り口を、ちょっとだけ見てみましょう。
p50~52
<4>
「何も心配はないのよ、ラリー。問題は何ひとつ起こらないから」
 ジェニーはまるで全能の聖言のように、そうくり返した。
 もっとも、イラクで戦死した兵士や、ワールド・トレード・センターの闇を逃げまどっていたビジネスマンの多くも、聖言を口々に唱えていたと思うのだが。

 僕の不安の原因は日本ではない。いくらか消極的な性格だけれど、好奇心や探究心は人一倍強くて、心は浮き立っている。しかしそのうきうきした気分を、のっぴきならぬ、オブラートだか包装紙だかわからない不安がくるみこんでいるのである。

 僕はPCも携帯電話も、そのほかの電子機器に類するものを何ひとつ持っていない。ぼんやりとした不安の原因は、それらを持たずに未知の世界に踏みこんだことだった。

 ベッドの中でジェニーの提案を聞いたときは、むろんジョークだと思った。それらのツールは僕にとって、いや現代人のほとんどにとって、体の一部と言ってもいいくらいだ。少なくとも自分自身の重要な属性であるそれらを捨てて旅に出るなど、冗談としか思えなかった。

「電話やパソコンで私と繋がっていたら、あなた自身の日本を体験できないわ。もちろん私だって、あなたの声を3週間も聞かずにいるのはつらいわよ。でも、私を通して日本を知ってほしくはないの。この目で日本を見て、この肌で日本を感じてちょうだい。私たちがこれから何十年も共有する価値観を、花束みたいに抱いて帰ってきて」

 ジェニーは真顔で、青い大きな瞳に涙さえうかべてそう言った。
 理屈はよくわかる。物心ついたときからそれらを生活の一部とし、なおかつそれらの進化とともにきょうまで生きてきた僕らの世代は、あんがい心の中では人間とそれらとの関係を疑っている。

 しかし、さすがに即答はできなかった。理屈や哲学はさておくとしても、通信手段が肉筆の手紙だけだなんて、想像を超えている。それは古い文化や伝統を愛する、いかにも彼女らしい提案だが、旅する本人にとっては相当に手強いチャレンジだった。

 回答を保留して、ブロンクスの老人病院を訪ねた。どうしても結論が出せないとき、僕が頼るのは祖父だった。
 このごろの祖父は体こそしっかりしているが、心は天国と地上を往復しているようなもので、いよいよ神々しい感じがする。

「おお、何てロマンティックな女だ!」
 黄色く色付いた菩提樹の根方に車椅子を止め、祖父はまるで部下の殊勲を褒めたたえるように僕の肩を叩いた。それから、レーダーやソナーの装備がどれほど海軍を堕落させたか、実際、パールハーバーでは、そうした最新鋭の兵器がクソの役にも立たなかったことなどを、とうとうと語り続けた。

 その話は百回も聞いていた。ということはつまり、僕は祖父に意見を求めたのではなく、決心するために訊ねたのだった。
 だが、予想通りの長い話のあとで、祖父がぽつりと添えた一言は効いた。

 「いいか、ラリー。商売人は五分五分の勝負をしない。銀行家は一部の勝利を信じて戦わねばならん。チャレンジだ、ラリー。けっして敗北を怖れるな」

 こうして僕は、19世紀の優雅な旅人みたいに、レターセットとガイドブックだけをよすがとして旅立ったのだった。

最近、三宮駅ではスーツケースを引きながら、スマホを操作する中国人、韓国人の旅行客が闊歩しています。
この小説のように、電子機器に類するものを何ひとつ持たずに、旅する人は・・・見かけへんでぇ。





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Last updated  2018.04.03 00:26:28
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