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2026.01.07
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カテゴリ: メディア

図書館で『大航海時代の日本人奴隷』という本を、手にしたのです。

ぱらぱらとめくってみると・・・画像が多くて(モノクロ画像ではあるが)、思いのほかビジュアルなのが、ええでぇ♪


【大航海時代の日本人奴隷】

ルシオ・デ・ソウザ著、中央公論新社、2017年刊

<「BOOK」データベース>より
戦国時代の日本国内に、「奴隷」とされた人々が多数存在し、ポルトガル人が海外に連れ出していたことは知られていた。しかし、その実態は不明であり、顧みられることもほとんどなかった。ところが近年、三人の日本人奴隷がメキシコに渡っていたことを示す史料が見つかった。「ユダヤ教徒」のポルトガル人に対する異端審問記録に彼らに関する記述が含まれていたのだ。アジアにおける人身売買はどのようなものだったのか。世界の海に展開したヨーロッパ勢力の動きを背景に、名もなき人々が送った人生から、大航海時代のもう一つの相貌が浮かび上がる。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると・・・画像が多くて(モノクロ画像ではあるが)、思いのほかビジュアルなのが、ええでぇ♪

rakuten 大航海時代の日本人奴隷


「序章 交差するディアスポラ」で日本人奴隷の一人を、見てみましょう。
p35~37
<ガスパール・フェルナンデス・ハポンの証言>
 日本人の奴隷ガスパール・フェルナンデス(日本名は不詳)は豊後、すなわち現在の大分県で1577年に生まれた。8歳か10歳頃まで両親の下で育ったが、ある日彼の人生は一転した。ガスパールは誘拐され、長崎へと連れて行かれたのだ。彼の家族の詳細や、誘拐した人物の素性は不明である。

 この経緯を記した2種類の史料から察するに、ガスパールを後に彼の主人となるポルトガル商人ルイ・ペレスに売った日本人は、ガスパールを入手した経路を説明しなかったようである。彼の主人となったペレスはポルトガル人で、ユダヤ教徒から改宗した新キリスト教徒、いわゆる「コンペルソ」であった。ペレスはゴアの異端審問所の迫害から逃れるために、長崎に移住してきていた。以下、この章で語られる物語は、メキシコ国家文書館所蔵の異端審問記録とイエズス会士たちの証言書類から判明する事実に基づく。

 このルイ・ペレスの運命は日本人の少年奴隷ガスパールのその後の人生を大きく左右することになる。ペレスが少年ガスパールを購入した経緯は不明である。ポルトガルの商人たちは自分の子供の遊び相手や従者として子供を買うことがあった。子供の奴隷を購入して従者にするのは、己の富貴と寛大さを周囲に知らしめること、つまり財力の誇示と敬虔なキリスト教徒であることの証と考えられていた。子供には過酷な労働は担えず、主人が恥をかかぬよう、食べ物や衣服を十分に与える必要があったからである。

 あるいは、ただ単純にペレスはその子を哀れに思い、助けたいと考えたのかもしれない。奴隷を購入した動機が何であれ、召使いや奴隷に対する虐待が日常茶飯事であった時代に、ペレスや彼の家族がガスパールに対し、そのような虐待をおこなったとする記録や証言はない。

 ガスパールの奴隷契約の条件に関わるものとしては、二種類の文書がある。一つはルイ・ペレスの息子たちによる証言、他方はガスパール自身の証言である。ペレスの息子たちによると、ガスパールの購入価格は10ないしは11ペソであり、それは一般的な年季契約の奉公人の価格に相当するものであったという。一方、ガスパール自身の証言によれば、彼の売値は8レアル相当(1ペソ)であった。ガスパールが記憶する価格がきわめてヤシの葉、彼が受け取った金銭とペレス一家が仲買人に払った金銭に大きな差があったことを意味するのかもしれない。

 日本の感覚では、年季奉公は「奴隷契約」ではない。つまり、ヨーロッパ人の「期限付き奴隷」に対する考えと中世日本社会の「年季奉公」の慣行に対する意識の間には、相当の隔たりがあったことを前提に、日本における国際的な「奴隷取引」の環境は考察されねばならないのである。



『大航海時代の日本人奴隷』 1

https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202207170001/






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Last updated  2026.01.07 00:58:17
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