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歩世亜さんComments
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図書館に予約していた『 天気でよみとく名画 』という本を、待つこと 10 ヵ月ほどでゲットしたのです。
フェルメールの絵や浮世絵、さらには現代マンガも取り上げているとのことななので、チョイスしたのです。
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<table border="1"><tbody><tr><td width="550" height="50">
【 天気でよみとく名画 】
webp 画像につき開示できず
< 「 BOOK 」データベース >より
「悪魔」の正体は局地風(ゴッホ“星月夜”)、描かれた雲から降水確率もわかる(フェルメール“デルフト眺望”)、天気の表現でわかる作家の出身地などなど、古今東西の名画やマンガを天気という視点で見直すと、意外な発見に満ちている。画家たちの観察眼は気象予報士よりも凄いかも!?さらに、同じ地域でも時代の異なる作品を比較することで、温暖化などの変化に気づくことだってできる。現役気象予報士による美大の人気講義を再現。
<読む前の大使寸評>
追って記入
https://books.rakuten.co.jp/rb/17748858/
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天気でよみとく名画
</a></td></tr></tbody></table>
「第 4 章 豊かな日本の雲と雨」で浮世絵 が載っているので見てみましょう。
</a><TABLE border="1"><TR><TD width="550" height="50">P112 ~ 116
<font color="brown"> < にわか雨に慌てる旅人 広重 « 東海道五十三次 庄野白雨 » > </font>
浮世絵師、歌川広重の表現力と観察眼を存分に味わうには、まず「雨」でしょう。広重の大胆であると同時に繊細な雨の表現は、人を惹きつけるものがあります。気象学的にも的確。四季によって、また時間によって変わる日本の雨の雰囲気を味わうことができます。広重の雨は、日本人と雨との関わり方を象徴するものになっていると思います。
« 東海道五十三次 庄野白雨 » は、東海道の宿場町、庄野、現在の三重県鈴鹿市をモチーフにした作品です。白雨というのは、目の前が白く見えるほどの激しい雨という意味で、夕立、にわか雨のことです。
歌川広重 « 東海道五十三次 庄野白雨 »
存在感を放つのは、画面を斜めに横切る無数の線。様々に幅を変える薄墨の線を画面の右上から左下に大胆に走らせ、ことらにまで雨音が聞こえてきそうな勢いを感じさせます。さらに、にわか雨が起きた時にしばしば吹く強い風が、大きく揺らぐ木々で表現されていて、躍動感にあふれています。
このようなにわか雨は、現代の雨雲レーダーでも予測ができないので、昔ならなおのこと想定外だったと思います。転がるように坂を下る番傘の男や、駕籠の雨よけの覆いが強風に煽られて今にもまくれてしまいそう。
そんな描写から、旅人たちが急な雨に慌てている様子が伝わってきます。現代の私たちにも共通するところがあり、「こういうことあるよなあ」と思わずクスっとしてしまうコミカルさがありますね。
また、白雨の時の空の特徴もしっかりと描かれています。積乱雲特有の重たく黒い雲が、画面の上部を縁取るような黒い線を引くことで、ひょうげんされています。さらに、雨や湿度によって遠くほどが見えにくくなる様が、木々のグラデーションで丁寧に描かれています。
単に「白雨」という情報を伝えているのではなく、雨の勢い、雲・空の特徴、人々の行動などなど、その時の雰囲気を生き生きと伝えるためのすべての要素が詰め込まれているのです。
広重は、あらゆる季節や時間で、様々な降り方をする雨を残しています。例えば、白雨と異なる雰囲気で描かれる「春雨」。春に降る雨は、実際にはしとしとと優しく降ったり、冷たい雨だったりと様々な降り方があるのですが、 « 東海道五十三次 土山 春之雨 » で広重が描いたのは春に強く降る雨です。
現在の滋賀県甲賀市にある土山宿への峠道は、雨の多い場所。交差する線で雨を表現していて、風も感じられます。春には発達した低気圧がしばしばやってきて、強い風と雨をもたらしますが、その様子を捉えているのでしょう。低気圧による雨は、突然降るというよりも、雲が増えて空が暗くなり、雨が落ちてくるといったように徐々に変化するため、人びとが笠をかぶり、慌てた様子がないのも大きな違いです。また、雨に雪解け水も加わって嵩を増した川の音だけが聞こえるようで、暖かくなってきた春を感じさせます。
( 中略 )
日本人は、古くから豪雨に見舞われ、命を奪われることも幾度となく経験してきました。そのため命に直結する雨に畏怖を抱くようになったと思われます。また、農耕民族である日本人にとって、雨は農作物を育む命そのもの。それが自然、水への信仰につながっていったのでしょう。
中国から伝わった水神の竜や大蛇が定着、水の神の河童なども生れ、それぞれにストーリーをもって古くから語り継がれてきました。現代では、アニメ『千と千尋の神隠し』の登場人物ハクが竜の姿で描かれていましたが、川や海の神を竜とすることも中国や日本の伝統的な表現ですね。
</TD></TR></TABLE>
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