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東京演劇アンサンブルの劇「屠畜場の聖ヨハンナ」を観に行きました。仕事帰りに行ったのですが、会場のブレヒトの芝居小屋のある武蔵関駅は、準急と各駅しか停まらないのに気づかず、急行で高田馬場駅まで行ってしまい、引き返してきました。開演時間にギリギリ間に合って良かった。入間おやこ劇場にきた招待券で観に行ったのに遅れたらまずいものね。前から二列目の低い席だったので、お尻が痛くなってしまったけど。「『屠殺場の聖ヨハンナ』はブレヒトの共産党入党のころの戯曲で、アプトン・シンクレアの小説「ジャングル」に外枠をかりつつ、ブルジョアの冷酷さと巧かつさをあばいたもので、シカゴの屠殺場街をバックに、教会の救世軍の“戦士”であるヨハンナの貧民に対する“救済活動”と労働者に接しての動揺と労働者の味方に徹しきれなかったが故の破滅までの何日かを描いている。」暗いテーマだけど、割と良かったですね。ただ、台詞を忘れて棒立ちになり、楽屋から助け舟が4度くらいあったのにはガッカリ。アドリブでもいいから続ければいいのにとも思ったが、ブレヒトの戯曲の台詞を大事にしてるのかも。だったらちゃんと台詞を覚えて欲しいなあ。まあ、私もパステル音楽館のチャリティコンサートのオペレッタでは台詞を直前まで覚えきれずに苦労しましたが。後でHPを見たら、今日が初日だったのですね。これからは良くなるかな・・・ヨハンナの歌は割ときれいだった。夢の中の群衆のダンスは長過ぎる感じ。次の台詞は本当にその通りだと思った。まさに「衣食足りて礼節を知る」ですよね。「みなさん貧乏人たちは十分に道徳というものを持たないとよく聞かされます、それはそうかもしれません。あの下層階級のスラム街には、不道徳が巣くい革命の温床となっています。でもわたしはみなさんにおききしたいのです。その貧乏人がなにひとつ持っていないのにどうして道徳だけが持てるのですか。みなさん、道徳を買う購買力というものがあるです」ヨハンナは労働者側に立とうとしているのに、意に反して資本家に利用されようとしているのに気づき抵抗する。それでも死後、聖ヨハンナとして偶像化されてしまう。神を弱者の唯一の救いとしたように、犠牲者を崇めることで弱者を慰めようとするのだ。まるで靖国神社の英霊のように?今の日本も、不況の中で格差が広がり、不満を国外に向けるべく愛国心を高めようとしている。またきな臭い不安定な世の中になってきてしまった。この劇の世界大恐慌の時代が過去のこととは思えなかったほど。いろいろ考えさせられました。******************************************翌日、映画「それでも夜は明ける」を観て、またいろいろ考えました。奴隷から解放されて家族に会いたいという希望を胸に耐え忍んだのですよね。その希望が無ければ生き続けることはできなかったかもしれない。でも、この劇で印象的なセリフを思い出しました。「労働者から資本家、下から上につながる道があると思ったら、それは板でシーソーになっていた。下の者が上に行くとシーソーが下がってしまう。だから下が上に来ないように、それも下が多数になって安定するように操作してるのだ」と。上にいく希望を持っていても、上には決して行けないということ・・・?テレビのアメトークで「夢を持つな!夢が叶うと言ってるのは、夢が叶った一握りの人間だけだ。ほとんどの人間は夢は叶わない。」と言ってる芸人が居て、確かにそうかもと納得してしまう自分が悲しい。でも、長女マッキーが教えてもらったブロガー・チキリンも同じようなことを言っていた。過大な夢は抱かず、現状に満足、小さな夢を叶えて満足してる方が心が安定すると。主人に「生徒に希望、夢は持つなと教えるのか?」と言われたけど、過大な夢は持つなと言った方がいいかもしれない。「少年よ大志を抱け」と言うけど、大志のambitiousも英語のニュアンスでは野望に近いらしい。でも、これを読むと野望ではないのかな・・・「Boys,be ambitious! Be ambitious not for money or for selfish aggrandizement, not for that evanescent thing which men call fame. Be ambitious for the attainment of all that a man ought to be.少年よ大志をいだけ!お金のためではなく、私欲のためでもなく、名声という空虚な志(こころざし)のためでもなく、人はいかにあるべきか、その道をまっとうするために大志をいだけ。」 難しい。人は夢や希望を持ってないと生きてはいけないかもしれないけど、それが叶うかどうかは分からない。また、神が居ると信じても本当に居るかどうかは証明できない。神が人間を創造したのではなく、人間が神を創造したのかも。どん底でも希望を持てるように、神を創りあげたのでしょう。神は乗り越えられない試練は与えない。神は人間を愛しているからと。たとえそれでもいいからと信じる者は救われるのかもしれない。この劇の救世軍を観ていると、労働者を絶望することなく働かせるために神を存在させてる?また、映画のように奴隷が現世の苦しみを来世の幸せを願うことで忘れさせるために。植民地にするために宣教師を利用したように、奴隷や労働者にもキリスト教を利用する?「神は自ら助く者を助く」ではなく、「神は神を助く者を助く?」金持ちしか救わないのでは意味がない。貧しい者こそ救われるべきだけど、救われるから貧しさに耐えろというのは逆な気がする。私も一応クリスチャンだから、つい考えてしまうのだけど、あまり考えすぎると嫌になる。幼児洗礼を受けさせた親に反抗したけど、「神が居るかどうかわからないなら、居る方に賭けて信じた方が心の平安が得られる」と言う友の信仰告白を聞いて、私も信仰告白をした。今でも、本当に神が居るかわからないけど、信じることにしよう。この劇や映画を観て、ますます神への疑問・矛盾を感じるけど、自分や人間が信じられないからこそ、何かを信じたいのですよね。盲目的に信じることはしないけど、神に居てほしいと思う。それこそ、大きな夢や希望かもしれないけどね。
2014年03月20日
映画「ナナ」をDVDで観ました。息子カズが借りてきたのですが、長女マッキーが原作のコミックが好きだったから、マッキーが借りてきたのかと思ってしまった。マッキーは以前観たそうです。私もマッキーが持ってるコミックは全部読みましたが、 ずいぶん前だからか、それほどコミックとの違和感は感じなかった。 さすがにシンだけは、ちょっと松山ケンイチは合わない感じがしたなあ。 続編「NANA2」の本郷奏多の方がイメージに合うけど、それほど出番はないからいいか。 宮崎あおいのハチはかわいいし、ナナの中島美嘉、レンの松田龍平と合ってたから、 またハチとレンのキャストが続編で変わるのは残念・・・ ナナとレンの再会の場面は感動的だったから。ついウルウルきてしまいました。 カズはコミック読んでないせいか、訳が分からないと言ってました。 終わり方がいきなりだとも。 まあ、続編を見てもらいたいんだろうなあ。
2014年03月19日
映画「虹の女神」をDVDで観ました。長女マッキーが好きで、また観たくて借りてきたそうです。私もテレビか何かでちょっと観たことがあるような気がしたけど、マッキーが観てたのを横から見かけたのかな?ともかくちゃんと最初から最後まで観たのは初めてでした。「解説:互いに引かれ合いながらも気持ちを伝えられずに、やがて悲劇の結末を迎えてしまう若者の姿を描いた感動作。岩井俊二が自身の作品以外で初のプロデューサーを務め、『天使の卵』の市原隼人と『出口のない海』の上野樹里を主演に、『ニライカナイからの手紙』の熊澤尚人を監督に迎え、リリカルな映像美でエモーショナルな青春ストーリーを紡ぎ上げた。ファンタジックな物語にリアリティを与えた市原と上野の等身大の魅力が印象深い。」時系列が前後してるけど、第何章と区切ってくれてるのでわかりやすい。同じ場面を最初と後半に見せるけど、この部分を切り取って見せてたんだと納得。友達と恋人の境、男女の友情?は難しい。私も昔、友達を好きになったことがあったけど、女として見てもらえなくて悲しかったなあ・・・智也(市原隼人)もあおい(上野樹里)の気持ちに気づいているんじゃないと思いつつ、とぼけてるのか、本当に鈍感なのかはわからない。うすうす気づいていたのではないかと思うが、ラストで妹に言われる言葉に智也が涙するとこで、私も思わず涙ぐんでしまった。良かったですね。マッキーが一時、市原隼人にはまったと言ってた気持ちもわかるかも。「リリィシュシュのすべて」「偶然にも最悪な少年」「天使の卵」などの少年が好きらしい。ドラマ「カラマーゾフの兄弟」のエリート弁護士の役は意外でしたが、そういう役もできる大人になったんだなと思ってしまった。
2014年03月16日
映画「食べて祈って恋をして」をDVDで観ました。 一昨日、昨日と息子カズが借りてきたDVDを4本観たのですが、 今日は、長女マッキーが借りてきたDVDを一緒に観ました。 私はテレビで録画したドラマ・映画ばかり観て、借りてはこないので、 子ども達が借りてきたものを観てるのです。 あらすじ「ニューヨークでジャーナリストとして活躍するエリザベス(ジュリア・ロバーツ)は、離婚と失恋を経た後、すべてを捨てて自らを探す旅に出る。イタリアでは食の快楽を追求し、インドのアシュラムでは精神力を高めるべくヨガと瞑想(めいそう)に励む。そして、最後に訪れたインドネシアのバリ島では、彼女の人生を大きく変える出会いが待っていた。」 イタリアで知り合った友達が、太ったからとピザを食べるのを躊躇してるのを見て、 ジーンズをワンサイズ?大きなものに買い換えればいいだけよと言って2人で豪快に食べるのが印象的。 ジーンズを試着してなかなか履けなくても笑い飛ばす。なんか共感してしまった、、、 インドでは、人に許されるのを待つのではなく、自分で自分を許せるように努力することを学んでいた。 バリでは、瞑想などの調和、心の平安を得たと思った。愛し合う人ができたが、また失うことが怖くなって逃げ出そうとする。 でも愛で調和が乱されても、それも調和の一部だと言われ、思い返し会いに行く。 いろんな国に旅して環境を変えると、気持ちも変わるのかな。 現実逃避かとも思うけど、リフレッシュするためにはいいよね。 一緒に観ていた長女マッキーがいいなあと羨ましがっていた。 今、次女ミンミが東南アジアに旅行中だしね。 でも、マッキーまで行かれたらさみしいなあ。
2014年03月14日
映画「トレインスポッティング」をDVDで観ました。一昨日、途中まで観て止めてしまったのですが、借りてきた息子カズは後半の方が面白いと言うし、返却する前にやはりまた観ようと思い、観直しました。「ヘロイン中毒のレントンは、仲間たちと愉快ででたらめな日々を過ごしていた。ロンドンで仕事を見つけたものの、仲間たちのせいで結局クビに。そんなところへ、売人から大量のドラッグを売りさばく仕事を持ちかけられて……。イギリスでカルト的な人気を得、舞台にもなったI・ウェルシュの同名小説に、秀作スリラー「シャロウ・グレイブ」のチームが挑んだ話題作。本国はもとより、アメリカ、日本でも大ヒットとなった。」カズは4本借りた内、これが一番見たかったらしい。 最初はちょっと理解しがたかったけど、観ているうちにちょっと慣れてきた・・・麻薬の怖さは分かりますね。赤ん坊を死なせてしまった中毒の母親や注射針でエイズにかかって死んでしまう友達が哀れです・・・。でもコメディタッチなので、ある意味救われるかも。ネタバレになってしまいますが、主人公が仲間を裏切っても、最後は少し友達の為にお金を残しておくのが希望かな。割と面白かったので、観て良かったとは思います。
2014年03月12日
映画「ミッドナイト・イン・パリ」をDVDで観ました。これも息子カズのセレクト。「幸せの隠れ場所」「17歳の肖像」といい、割と趣味がいい。でも、もう一つ「トレインスポッティング」というのも借りてあって、最初の方だけ観たけど、ヤク中毒や暴力とか付いていけず、止めてしまった。カズに言ったら、途中からは禁ヤクとかだんだん良くなると言われたのだけど、明日返却だからもう時間が無いなあ・・・話は「ミッドナイト・イン・ パリ」に戻ります。ピカソやダリが出てくるのに、なぜこの写真のバックの絵のゴッホが出てこないんだろう・・・「 『アニー・ホール』『ハンナとその姉妹』などのウディ・アレン監督が、パリを舞台に撮り上げた幻想的なラブコメディー。1920年代のパリを敬愛する主人公がタイムスリップし、自分が心酔してやまないアーティストたちと巡り合う奇跡の日々をつづる。社交性に欠ける主人公を、『ダージリン急行』のオーウェン・ウィルソンが熱演。」監督のウディ・アレンの分身のような?主人公。こんな風に心酔してる作家や画家に逢ってみたいのかと思ったら、インタビューではかえって逢いたくないと言っていた。過去の好きな時代を黄金時代と呼んで憧れるというのは、どの時代の人でもあるのですね。自分が生きてる現代は、いつも退屈だとおもってしまうから。昔は良かったと思っても、その時代に生きればやっぱり退屈かも。自分の過去もいいことしか覚えてないから懐かしいのでしょう。冒頭の3分はずっとパリの風景を写していたので、昨年の夏フランスに行った私は、ここ見たなあと懐かしく思ってしまいました。また過去に戻ってしまったかな・・・婚約者が浮気してるのを意識下では感じて小説に書きながらも、ヘミングウェイから指摘されるまで気づかなかったのはそんなことを認めたくないからだという。そんな心理がわかって面白い。まあ、自分も他の女性が好きになってるのだから、仕方ないけどね。軽妙でお洒落でフランスのパリらしい感じ。セピア色のレトロな雰囲気が素敵でした。
2014年03月11日
映画「17歳の肖像」をDVDで観ました。これも息子カズが借りてきたもの。長女マッキーが、「カズが映画好きになったのは元カノの影響かも」と言ってましたね。それこそ原題の「An Educasion」みたいです。それはともかく、その前に観た「幸せの隠れ場所」と同じく実話がモデルです。「イギリスの人気記者リン・バーバーの回想録を基に、ベストセラー作家のニック・ホーンビィが脚本を手掛けた注目の青春ムービー。年上の男性と劇的な恋に落ち、それまでの人生が一転する少女の変化と成長を描く。賢くキュートなヒロインを演じるのは『プライドと偏見』のキャリー・マリガン。その幸運な相手役に『エスター』のピーター・サースガード。傷ついてもしっかりと前を見つめて進んで行く主人公の凛(りん)とした姿がすがすがしい。」キャリー・マリガンが魅力的でかわいい。童顔だから、20過ぎでも17歳に見えるのですよね。映画「私を離さないで」を観た時も印象的だったけど。前半の恋愛も面白かったけど、後半の別れた後、自分の人生をやり直す意志の強さがまたいい。これこそ原題の「教育」かな。社会勉強と学校教育と両方必要なのですよね。教師も生徒もなんで学ぶのか、教育の必要性を考えないといけないのかも。イギリスの社会格差を抜け出すには教育しかないというのも哀しいけど。それは日本でも同じかな。教育も環境で決まるから格差も連鎖してしまうのですが・・・いろいろ考えさせられてしまいますね。でも、面白かったですよ。
2014年03月11日
映画「幸せの隠れ場所」を息子カズが借りてきたDVDで観ました。カズも面白かったと言ってたので見たのですが、本当に良かったですね。「ホームレス同然の生活からアメリカン・フットボールのプロ選手になった少年の実話を映画化した感動的な人間ドラマ。裕福な家族と黒人少年との、偶然の出会いと深いきずなを丁寧につづる。」以下はネタバレになってしまいます・・・人を信じられなかった少年が、ようやく養母を信じて希望を見つけたのに、実は養母が自分の母校を有利にするためだけに引き取ったのかと疑いを抱き、彷徨う姿が切なかったですね・・・それでも、必死に探しに来てくれた養母を信じることに決める。人間の誇りの大切さを小論文で提出し、奨学金をもらえる成績になることも良かった。なぜ周りの悪に染まらなかったのかと養母が少年に訊くと、実母が麻薬を吸うとき、彼には目をつぶって見ないようにと言っていたからと答えていた。吸い終わってから目を開けていいよとも。だから劣悪な環境でも攻撃的にならず、優しい「花の好きな牛」になれたのですね。家族を保護するつもりでメンバーを守る強さも。どんな状況でも希望を捨ててはいけないのだと思わせてくれる映画でした。養母のサンドラ・ブロックも魅力的だけど、義弟のS・J(ジェイ・ヘッド)との関係も微笑ましくてかわいい。もちろん少年のクリントン・アーロンも冒頓で誠実な感じが好感持てますね。
2014年03月11日
長女マッキーと一緒に映画「RUSH/プライドと友情」を観てきました。マッキーがKinki Kidsの堂本剛のファンなので、吹き替え版が観たいと言うのです。普段は洋画の字幕版しか観ないのにね。主人も、吹き替え版が近くの映画館でやっていても、字幕版を観るために遠くの映画館に行くほどですが、私はそれほどこだわりはありません。 「F1レーサー、ニキ・ラウダとジェームス・ハントが壮絶なタイトル争いを繰り広げたドラマを映画化。事故で大けがを負いながらもシーズン中に復帰したラウダと、性格もドライビングスタイルも正反対なハントの死闘とライバル関係を、臨場感あふれるレースシーンと共に描く。監督は、『ビューティフル・マインド』などの名匠ロン・ハワード。陽気なハントをクリス・ヘムズワース、冷静沈着なラウダをダニエル・ブリュールが演じる。」ハントを堂本光一、ラウダを堂本剛が吹き替えしています。お互い雰囲気というか、感じが似てるかも?エンドロールの後にはKinki Kidsの歌も。吹き替えに釣られて観に行ったけど、内容も面白くて、一緒に観に来た甲斐がありました。F1のリアルなレースシーンだけでなく、二人のライバル・友情や、夫婦の関係など、心情的にも深みがある。パンフレットも買いましたが、1970年代の雰囲気もわかって読みごたえがありました。
2014年02月26日
赤坂アクトシアターに友達と劇「クザリアーナの翼」を観に来ました。以前来たことがあると思ったら、昨年2月18日に「遠い夏のゴッホ」を観に来たのですよね。筒井道隆ファンなので、チケットを買って観たのです。普段は、入間おやこ劇場に来た招待券でしか劇を観に行かない私ですが・・・良かったら、2月18日の日記も見てくださいね。なぜか赤坂アクトシアターのそばに、鶴瓶とビートたけしの像が・・・?赤坂アクトシアターの窓にも、大きな写真が飾られていました。地球ゴージャスプロデュース公演で、作・演出は岸谷五朗。友達のYさんは、ドラマ「相棒」で寺脇康文のファンになったので、この劇のチケットを買ったそう。一緒に行こうと思ってたお嬢さんが行けなくなったので、私を誘ってくれたのです。少し安く譲ってくれたので、助かりました。 キャストは中村雅俊をはじめ、風間俊介、山本裕典、佐藤江梨子、宮澤佐江、湖月わたる、岸谷五朗、寺脇康文と豪華です。歌やダンスも多く、ミュージカルに近い感じだったけど、歌がちょっと残念だったかな。湖月わたるは宝塚仕込みでうまかったけどね。入間市出身で、次女ミンミが入ってた入間少年少女合唱団の先輩なのです。なんて身びいきかな?でも、一人二役で、別人のようだったからやはりうまいのかも。 岸谷五朗のダンスも上手でしたね。何度も同じセリフを繰り返して笑わせようとするのは少しくどかったけど・・・ 後半はシリアスになってきて、考えさせられる場面もありました。夢を持ってはいけないと教えられたのも、親の愛情からだ。 夢が実現したと思っても結局かなわなかったから、夢を持たないほうが良かったかも・・・ 孤独な王が実は暗殺されたがっていて、革命を成就させようとしていた。 小さな国が生き延びるためには、差別をしても、軍備を増強する必要があるというのは、今の日本を揶揄してるようですね。 きな臭い世の中になってきてるから怖い・・・最後に脅える者を殺すのはやめようと止めたのはホッとしたけど、現実には無理かもしれないとも思ってしまった。まあファンタジーだからいいのだけどね。 そうあって欲しいです。
2014年01月11日
映画「鑑定士~顔のない依頼人」を主人と池袋まで観に行きました。面白かったので、パンフレットも買いました。 主人が朝日新聞の映画評論を見て、行こうと言いだしたのです。結末を知ってからもう一度見直すリピーターは1000円で観られるというので、結末が意外だとは思ってはいたけど、ここまでとは・・・ネタバレになってしまうので、知りたくない人はここから読まないでくださいね。 主人は人間不信になってしまうとがっくりと落ち込んでいました。私はやはりそんなものかと思ってしまったけどね。主人はロマンチストなので、オールドマンのコレクションの女性の肖像画が一度に消えていた時も、だまされたとは思わずに、彼女が嫉妬から取り外したと思ったらしい。 まあ、たしかにここまで格調高く?芸術的なラブストーリーだったのに、急に現実に引き戻される感じで、最後が残念と言えば残念。ただ、バッドエンドではなく、実はハッピーエンドだったのではと主人は思いたいらしい。籠の鳥だった彼女を解放したのが彼で、自分自身も開放してもらったと。 そう思えば救われるような気がする。ネタバレになってしまったけどね。それにしても、ラストは賛否両論で分かれてるようだ。この頃、人間賛歌というか、ハッピーエンドの劇や映画ばかり見ていたから、こういう終わり方も現実的でありだとは思うけど、夢を見たい人には不向きかな。でも、思い出のプラハの店は実在していて、嘘の中にも真実はあったんだとも思った。そこで彼女を待つオールドマンは淋しいけど、店があったことだけでも救われたかも。その店の時計の歯車が、オートマタのからくり人形の歯車と重なって見えた。「歯車は絡まりあっていくうちにお互いに似てくる」とロバートは言っていたのに・・・「芸術品の贋作が可能なように、愛も完璧に偽れる」とも。そしてオールドマンは「いかなる贋作の中にも必ず本物が潜む。贋作者は自分の<印>を残したくなる>」と言っていた。どこに印があるか、探すのが観客なのかも。私は歯車が毎回一つずつ落ちているのが、罠に導くための餌だと思った。まあ、後から思えばだけどね。
2014年01月02日
昨日、主人が急に「ゼロ・グラビティ」を観に行こうと言いだしました。この頃いい映画をやってないと嘆いていたのにね。主人がラジオで話を聞いたらしい。私もラジオで聞いてたのでいいかなと思いました。ただ先日主人が観たいと言う「スーパーマン」を一緒に観に行ってがっかりしたので、今回もあまり期待はしないでおこう・・・そう思って観に行きました。それが良かったのか、思ったより面白かったですね。パンフレットも買いました。ただの宇宙パニック映画ではなく、ヒロインの成長物語でもありました。娘を亡くして心を閉ざし、生きることに虚しさを感じていたヒロインが、極限状態に陥り、生きる希望を失くし、自ら死を選ぼうとしたとき、実は生きたいと願う心が彼の幻覚を生み出し、その励ましによって生きようと思い直す。なんて、最初は私も彼が生きてるのかと思ったほどリアルだったのだけどね。その彼とは、ヒロインが生きるために、自己犠牲になり、その後もヒロインの生きる術を通信で指南しつづけてくれたジョージ・クルーニー演じるコマンダー。「君は生きて帰れ。『必ず生還する』と誓うんだ」と言って自ら手を離した彼。彼の分まで生きて地球に帰らなければ。天国で娘に会ったら、よろしく伝えてねと。あんなに次々と襲いかかる困難を乗り越えて、顔のかすり傷くらいで生還する。あり得ない話かもしれないけど、 生きることに希望を持ちたいと望む人への話かも。長女マッキーは、希望を持って生きて帰るという結末のわかった話だと言っていた。それでも、絶望して死んで終わる話よりはいいのかも。昨日の日記の「パラレルワールド・ ラブストーリー」のように人間は自分が信じたい話を信じるからね。 神が居るか居ないかわからないけど、居ると信じたいから信じる。それでもいいと思うのです。リーガルハイではないけど、「醜さを愛せ」かも。 きれいごとでは済まないのは分かってるけど、知った上での人間賛歌もいいかもしれないですよね。そう思わないと生きていけないしね。 秘密保護法、靖国参拝、沖縄基地問題と立て続けに戦争?へと近づく暗い世相だけど、それでも生きる希望を持てるような話を観たいですよね。
2013年12月28日
DVDで映画「陽はまた昇る」と「四月物語」を観ました。「陽はまた昇る」は、受験生の息子カズが経済がわかる映画を観たいと言うので借りてきたのです。VictorのビデオVHS開発の物語で、経済全体の勉強にはならないけど、参考にはなるかも。まあ、私一人で観たのでカズには伝えておくかな。カズが見る暇はあるか・・・西田敏行演じるビデオ事業部長が、リストラ断行を命じられながらも、本社に内緒でVHSの開発を開始する。Sonyのβが先に発表されてからも、必死で開発を続け、他社に情報公開して売り込み、妻が倒れて、子ども達に非難されながらも、松下幸之助に会いに行く。それを理解して、子ども達にも理解を求める妻は出来過ぎですよね。緒形直人演じる江口涼平(システム開発課員、後に松下に転職)は、技術屋の誇り高く、営業に回されたのを悔しがり、後で開発に戻すというのも振り切って転職したのに、松下幸之助に手紙を書いて、VHS採用を説く。そんなに理解してるのなら、転職せずに開発すればよかったのになどと思ってしまいました。それにしてもNHKのプロジェクトXの題名ではないけど、「窓際族が世界規格を作った」ですよね。不良品ばかりのビデオ事業部は採算が取れず、左遷と言われていたのです。私は、sonyのβの方が技術は優れていたけど統一規格に出来なかったから敗れたのかと思ってましたが、技術もVHSの方が上回ってたのですね。また、営業でお客さんの声を聴き、1時間録画ではなく、2時間録画にしたのが良かったのですね。映画や野球など2時間ないと録画できないですものね。うちでは、節約?の為に3倍速で6時間録ってましたが。ともかく、面白くて引き込まれましたね。やはりカズにも見せた方がいいかな?*************************************************************「四月物語」は、次女ミンミが選んで借りてきました。岩井俊二監督作品が好きで、特に「リリィシュシュのすべて」や、「花とアリス」が好きらしい。「リリィシュシュのすべて」の音楽は小林武史で、Bankbandの「to U」なども作曲してる私も好きな作曲家です。話がずれましたが、ヒロインの卯月(松たか子)が初々しくてかわいい。静かで淡々としてるので、眠くなりながらもなんとか見続けました。やはり1日2本映画を見るのはきついかな?なんてドラマなら、何本でも観られるのですけど。卯月(松たか子)が、「なんでこの大学に入りたかったの?」と自己紹介の時に聞かれて言いよどんでいたけど、だんだんそのわけがわかってくる。実は高校の先輩(田辺誠一)が好きで、追いかけて同じ大学に入ったのだ。その名は武蔵野大学。撮影当時は同名の大学は無かったが、今は武蔵野女子大学が武蔵野大学と改名したから、同名になってしまったらしい。国木田独歩の「武蔵野」が好きで命名したのだろうなあ。彼がバイトしてる書店まで武蔵野書店なのだから。彼とは関係ないいろんなエピソードが挟み込まれて面白い。北海道から上京して、大学の新入生で一人暮らしを始めたら、こんなふうに初めてのことばかりに出会うのかも。まあ、こんなことばかりが続くとは思えないけどね。「陽はまた昇る」の方が刺激的だったけど、「四月物語」もそれなりに面白かった。ちょっと眠かったけど。
2013年12月19日
演劇集団キャラメルボックスの劇を観にいきました。入間おやこ劇場に招待券が来ていたので、それで行ったのです。以前も招待券が来ていたのですが、他の人達が行って面白いと言ってたから、観に行ってみたかったのですよね。今回は例会部の人達の都合が悪く、私一人で行かせてもらいました。クリスマス公演の「ウルトラマリンブルー・クリスマス」です。ダブルエンディングで、今日の2時からは、プロキシオンのバージョンでした。ロビーにはキャラメルボックスのキャラクターのみき丸が天使になってました。 またクリスマスツリーにもなっていた。みき丸のグッズもいろいろ売ってました。クリスマスツリーにかけてあるフード付きタオルも。上演前にいろいろグッズも宣伝してたけど、今日は雪になるかもしれないからマフラー代わりにとタオルも勧めてました。まあ、雪ではなく雨だったからよかった。 写真がボケてしまいましたが、ミニガレージセールで、以前使った舞台衣装も売ってました。プレミアムが付くのかと思ったけど、意外に安い。 招待券なのにS席(7300円)で1階の14列といい席だから、寝るわけにはいかないと思いました。よく寝てしまうのですよね・・・ 昨夜も夜更かしてしてしまったから心配・・・と心配してたけど、今回は最初から最後まで寝ずに、引き込まれました。主人公の鐘司は思うようにならない人生で、自殺まで考えるほど暗い話なのに、セリフにはユーモアがあって笑えるし、それほどの悪人も出てこない。まあ、アンコールの時に「来年のことを言うと鬼が笑う」で鬼と言われた堀田も居るけど。 笑って、泣けて、考えさせられる。最後は生きててよかったと思わせるハッピーエンド。自分なんか生まれてこなければよかったという鐘司に生まれてこなかった世界を見せる。自分には生まれてきた意味があるんだと思わせてくれますね。天使の出てくるファンタジーで、理想主義だけど、幸せな気分にさせてくれます。コメディとか安易なハッピーエンドは嘘くさくてあまり好きではないのだけど、これは素直にいいなと思えました。それまでが山あり谷ありだから、最後だけでも幸せになってほしいと思ってしまう。人の為に自分の気持ちを譲ってきたからこそ、回りまわって、「情けは人の為ならず」になるのかな。「メリークリスマス!」と一緒に言いたくなります。 ちゃんと神様は見ていてくれるのですよね。いつもは何も買わない私だけど、パンフレット(2000円)は買ってしまいました。 脚本・演出の成井豊さんのインタビューから引用します。「今回の舞台の元ネタになっている映画『素晴らしき哉、人生!』を初めて観た時は、ボロボロ泣きました。僕はおそらく人生賛歌に弱いんですよ。人が生きることの素晴らしさを描いた作品が好きで、特に登場人物の生が肯定された瞬間を見ると、途端に涙が溢れてくる。映画の中で登場人物の生が肯定される、イコール自分自身の生が肯定される、そんな風に思えるのかもしれません。」本当に私もそんな風に思って、幸せな気分になりました。なかなか素直に共感できないひねくれ者なのですが、今回はどうしてでしょう。ちらしにもあるように、夢を与えてくれましたね。ダブルエンディングなので、もう一つのシリウスバージョンも観たい気もするけどね。
2013年12月18日
DVDで映画「ノルウェイの森」、「北のカナリアたち」を観ました。「ノルウェイの森」は、最近小説を読んだばかりなので、断片的なエピソードも、わかって良かった。読む前に映画のキャストも知ってたから、イメージが狂うということもあまり無かった。ワタナベ - 松山ケンイチ直子 - 菊地凛子緑 - 水原希子永沢 - 玉山鉄二キズキ - 高良健吾レイコ - 霧島れいかハツミ - 初音映莉子直子はもっと繊細であって欲しかったけど、どういう女優がいいかは思い浮かばない。まあ、菊池凜子も演技派だからいいかな。やはり小説の方がいいけど、映画も自然の映像がきれいでよかった。小説よりも重くて暗い感じだけど、軽くても困るか・・・なぜ、自殺する人ばかりなんだろう。生きることを選んでほしいけどね。「北のカナリアたち」以前主人が一人で観に行って良かったと言っていた。私も観たかったと思っていたのです。吉永小百合はいつまで若作りで主演をやるんだろうなあと思いつつ、それほど違和感が無い・・・子ども達の歌声が本当にきれいで、ハーモニーもすばらしい。こんな指導ができたらなあと思ってしまった。分校の6人が6人ともこんな天使の歌声なんてありえないけどね。川島はる:吉永小百合鈴木信人:森山未來 (小学生時代:小笠原弘晃)戸田(旧姓・酒井)真奈美:満島ひかり (小学生時代:渡辺真帆)生島直樹:勝地涼 (小学生時代:相良飛鷹)安藤結花:宮崎あおい (小学生時代:飯田汐音)藤本七重:小池栄子 (小学生時代:佐藤純美音)松田勇:松田龍平(小学生時代:菊池銀河)川島行夫:柴田恭兵阿部英輔:仲村トオル堀田久:里見浩太朗あまり感情移入は出来なかったけど、自然の映像が美しく、冬の厳しさも感じられた。勇との別れの場面がちょっと偽善的?なんて思うのは、ひねくれてるのかも・・・湊かなえ原作にしては、最後に希望がある感じ。原作というより、原案だからかな。映画館で集中して観られたら、もっと感情移入できたのかも。
2013年12月17日
今日は朝、歯医者に行き、昼からは入間おやこ劇場の例会部会に行ってきました。昨夜、息子カズと一緒に映画「源氏物語」のDVDを見たのですが、割と面白かったです。源氏物語は六条の御息所の生霊の話が主で、カズはホラーみたいとも言ってました。紫式部と藤原道長、安倍清明の現実世界の話も長く、紫式部が六条の御息所、道長が光源氏がモデルと言いたいらしい。陰陽師の安倍清明は、現実世界だけでなく、物語の世界まで入り込んでましたね。桐壷・藤壺が真木よう子、夕顔が芦名星と、私のイメージより強すぎる感じもしたけど、現代女性でたおやかな感じの人はなかなか見つからないかな・・・六条の御息所の田中麗菜は熱演というより怪演でよかったですね。観終わってから、源氏物語を確認したくなって、漫画「あさきゆめみし」を読み返してます。それも長女マッキーが大学受験の時に買ったのけど、カズもこれから読むと言う。間に合うのかな?カズは読むの遅いし、古文の問題にはあまり源氏物語は出ないらしいけど・・・映画「源氏物語」もそのために借りてみたのだけど、平安の雰囲気がわかるだけでもいいと言ってた。「あさきゆめみし」も読み始めると止まらない・・・やはり、もののあわれという感じでいいですよね。
2013年12月16日
長女マッキーが借りてきたDVD「借りぐらしのアリエッティ」を観ました。割と面白かったし、かわいかったなあ。なんかドールハウスが作りたくなってしまいましたね。以前100円ショップでいろんな小物を買ったからそれで作ってみようかな。ランチは、主人と大戸屋に行きました。私は、すけそう鱈のみぞれ(大根おろし)和え定食。ご飯にとろろもトッピングしましたが、それはサービスチケットで無料になりました。 主人は、ミニほっけ定食。ご飯は五穀米に変更してました。 うちに帰ったら、次女ミンミも帰ってきて、また借りてきたDVD「さよならドビュッシー」を一緒に見ました。以前やはりミンミに借りて原作本も読んでたので、ネタバレしていたけど、細部は忘れていたのでちょっとハラハラ。主演の橋本愛も、あまちゃんとは別のイメージでよかったですね。途中、主人とミンミと三人でお茶しました。みたらしと草団子+粒あんのセットだったので、私は草団子+粒あんを選ばせてもらいました。 クリスプチョコも美味しい。夕食は、さつま揚げ・野菜炒めの卵とじと、鮭いくら丼。小松菜の味噌汁とスパゲティサラダも。
2013年12月12日
今日は、いるま生涯学習フェスティバル。JAY'S GARDENライブの手伝いをしました。遅くなってしまい、あまり手伝えませんでしたが、開場待ちの列の最後尾を示したり、ビラ配りをしたり、演奏後のごみひろいなどしました。「笑顔のたね」の歌で一緒に踊ったりと楽しかったです。Oさんが作った、メンバーの紹介。可愛くて、ファンが見入ってました。ファンのYさんが作ったと言うメンバーの顔写真付き向日葵の扇子。可愛い鍋つかみにもメンバーのバッチを付けてました。今回は入場無料だったけど、その後のCD販売で少し収入になるといいなあ。また、会場の産業文化センターのロビーには、「入間市が育んだビッグネーム!麻生周一・松井優征」のサイン色紙展示も。JAY'S GARDENのメンバーの一人もファンらしく、共演?と喜んでました。コンサートの後は、図書館の無料提供本を見て、「女友達」という本をもらいました。Uさんにクリスマスコンサートのちらしを渡したりもしました。メルアド知ってる人には、後でメールするからいいかな。いつもしつこくてごめんなさい。入間おやこ劇場のお店で、カレーライスを食べましたが、私でちょうど売り切れでした。ご飯を五合炊飯器ごと持ってきた甲斐がありましたね。柚子茶も買い、お湯を入れないで持ち帰ることに。 その後、整理券をもらっていた「しわ」というスペインのアニメーション映画を見ました。施設入所者の老人の話で、「痴呆症や、老いにどうやって向き合えばいいのか、本当に必要なのは家族か友達か・・・」いろいろと考えさせられる映画でした。
2013年12月01日
所沢のミューズマーキーホールに劇団希望舞台の「釈迦内柩唄」を見に行きました。ミューズのイルミネーションがきれいでしたね。昨夜、夜更かししたし、カラオケ等で疲れたのか?また見ながら寝てしまいました。まあ最初、秋田弁で1人語りだったので眠くなり、家族が出てきても、父のセリフはあまり聞き取れず、憲兵は標準語?時々起きましたが、そのたびにまた眠くなる感じでした・・・睡魔に負けた・・・私はよく寝てしまうのですが、興味を持つと起きるのですよね。あまりよく見てないのでわかりませんが、あらすじがパンフレットに書いてあったので、大体想像はつく。結末まで書いてあるから、また眠くなってしまうのかも・・・終わってから、例会部員のYさんが、いろんな人に感想を聞いていた。ある人が、だんだん世の中がきな臭くなって、劇の時代の戦時中に近づいてると言ってました。秘密保護法は成立してしまうし、本当に怖いですよね・・・そういう意味ではタイムリーな劇だったのかもしれないけど、寝てしまった・・・
2013年11月28日
長女マッキーが映画「風立ちぬ」を観て嵌り、3回も見たり、小説「風立ちぬ」や「永遠の零」なども読んでました。また、ジブリも「紅の豚」や「ゲド戦記」を借りてきたので、私も見させてもらいました。「紅の豚」は、良かったですね。加藤登紀子のジーナは歌も台詞も素敵。戦争じゃないから殺しはしない。国や党をスポンサーにして飛ぶのは嫌とか、台詞が洒落てますよね。「ゲド戦記」も、酷評されてた割りには、それほど酷くはないかとも思ったけど、途中眠くなって寝てしまったほど、冗長だっかな。アレンの鬱々とした悩みもわかるのだけど、テルーの歌で涙するほどだったのかな、、、突っ込みどころ満載だけど、宮崎吾郎が初監督で、偉大な父親のプレッシャーの中、作った作品だから仕方ないかも。父の王を殺してしまう王子アレンと重なってしまいました。「コクリコ坂」も見たけど、こちらはまだ良くなったかな。宮崎吾郎の出身高校が、息子と同じで先輩だから、なんとなく同情してしまうのですよね。ジブリも宮崎駿が引退してどうなるか心配だけど、ディズニーと並ぶアニメの殿堂だから、後継者を育てて、日本アニメを引っ張って欲しいですね。
2013年10月22日
映画「そして父になる」を義母と主人と次女ミンミと観にいきました。義母が福山雅治のファンで観たいというから、付添いを兼ねて一緒に見に行ったのですが、思ったより面白かったです。義母も喜んでいて、パンフレットも買っていたので、読ませてもらいました。カンヌ国際映画祭絶賛の是枝裕和監督作福山雅治が、父親役とカンヌについて語るインタビュー「 『誰も知らない』などの是枝裕和監督が子どもの取り違えという出来事に遭遇した2組の家族を通して、愛や絆、家族といったテーマを感動的に描くドラマ。順調で幸せな人生を送ってきたものの、運命的な出来事をきっかけに苦悩し成長する主人公を、大河ドラマ「龍馬伝」や『ガリレオ』シリーズの福山雅治が演じる。共演は、尾野真千子や真木よう子をはじめ、リリー・フランキー、樹木希林、夏八木勲ら個性派が集結。予期しない巡り合わせに家族が何を思い、選択するのか注目。」福山雅治が演じる父親はエリートで人を見下すように話すいけすかない?男だけど、内面は傷つきやすいのかもしれない。自分も離婚した母に会いに家出したり、継母をお母さんと呼ばなかったりしてきた。そのトラウマから人をうまく愛せなかったりするのだろう。そんな繊細な男性をうまく演じてる。対するリリーフランキー演じる父親はだらしないけど、子ども達と一緒になって遊べる童心を忘れない男。福山が、「子育てする時間が無いのは、自分にしかできない仕事をしているからだ」と言ったら、「父親だって自分にしか出来ない」と言い返している。「負けたことのない人間は思いやりがない」というようなことも言っていた。うろ覚えなので、言葉は違うと思うけど、そんな感じの意味だと思う。日常生活ではそんな長くは話さないということで、2行以上のセリフは書かないという是枝監督の脚本だから、言葉の重みが違うのかもしれない。是枝監督脚本のドラマ「ゴーイングマイホーム」は主人が絶賛していたのですが、この映画もよかったと言ってました。「ゴーイングマイホーム」も、ドラマというより映画のようなテンポというか雰囲気でしたね。私はつい早送りで見てしまうほど、せっかちな性格なので、あまりじっくり見たりできないし、ゆるいものだと眠くなったりするのですが・・・主人には筋追いだと言われてしまう・・・ でも、この映画は親の心情や子どもの心情を推し量ってると入り込み、特に母親には感情移入してしまうから切なくなってしまいます・・・お互いに同じ傷を負ったからかもしれないけど、嫉妬や対抗心も捨て?母親同士が情報交換したり、仲良くしてるのが不思議だった。自分の子と育てた子、両方可愛いと思い、もう一人の子に悪いと思う。尾野真千子演じる母親は「母親なのに自分の子じゃないとわからなかった」と自分を責めてる。それは母親だけじゃなくて、父親だって同じだと思うのに・・・真木ようこ演じる母親は「血にこだわるのは、あまりかかわってない父親だから」とも言っていた。自分の子じゃないと聞いたとき、福山は「やっぱりそうか」と言っていた。それを聞いた尾野は、「それが一番許せなかった」とも後で言う。従順な妻のせめてもの反撃。 父親はすぐに父親になるのではなく、「そして父になる」のですね。こんなことが無かったら、福山はいつまでも父になれなかったかもしれない・・・うちの主人も父になってるのかな?などと思いつつ、そんなこと言ったら私だって母になってるのか?とも思ってしまう。女だって、生まれてすぐに女ではなく、女になるんですものね。いろいろ考えさせられた映画でした。 リリーフランキーのセリフがレビューでわかりました。「父親だって取り替えの利かない仕事」「負けた事の無いヤツは人の気持ちが判らない」
2013年10月06日
映画「マンオブスティール」を主人と見にいきました。主人が見たいと言って、台風の強風の中出かけたのです。スーパーマンだからアクションなんでしょと言ったら、結構人間ドラマらしいと、主人が映画評論を見て言うので、少し期待していったら、やはりアクション中心で途中寝てしまいました。劇はよく寝る私ですが、映画は滅多に寝ないのにね。睡眠不足とはいえ、あんなに寝たのは初めて。ウトウトしながらも、見るとアクションなのでまた寝てしまう。自分はなんでこんなに力が強いのか疑問に思い、父親から「実は宇宙船に乗ってきた赤ん坊だった。でも、その力を人前で見せないように」と言われる。差別・偏見にさらされながらも、孤独に耐え忍んでいく。少し人間ドラマの部分はあるけど、やはりアクションが長い。ビルや人工衛星など壊しまくり、爆発などで人間もどれぐらい死んでるのだろう。もっと人も物も無いところで戦えばいいのにと思うけど、それじゃあ絵にならないから映画として成り立たないか。主人は寝てはいなかったらしいけど、やはりアクションの長さに辟易したらしい。もっと、人間ドラマやユーモアを期待していたみたいだから。まあ、いつも映画は主人が選ぶのだけど、たまには私も選びたいかな。息子のカズと「許されざる者」が見たいよねと言っていた。口直しならぬ、目直しに見に行こうかな。
2013年09月16日
長女マッキーが突然、「夜8時からの『風立ちぬ』を観に行かない?」と言うので、慌てて夕食を作り、バスと電車に乗って出かけました。義母が夕食を食べにくるので、その送り迎えに車が必要なので乗れないのです。駅前のリサイクルショップにも寄って、マッキーは青いハンチング帽をゲット。レディースディで1000円で割と人が来てるのですが、「風立ちぬ」は、さすがにもっと人が多いですね。下の写真は鑑賞後、パンフレットと一緒に買った絵コンテです。マッキーが気に入ったので、誕生日プレゼントに買ってあげました。「風立ちぬ」は賛否両論?あったようなので、それほど期待はしていなかったのですが、私は面白かったですね。マッキーも以前から見たかったらしく、喜んでました。堀越次郎というゼロ戦の設計者の半生と、堀辰夫の小説を掛け合わせたもの。淡々と冷静に語る次郎が、菜穂子とのことになると情熱的になる。素敵な恋愛だけど、結核と戦争のための仕事で、離れ離れになってしまう・・・菜穂子が次郎に告げずに高原病院に帰った時、「きれいなところだけ見せたかったのね」と黒川夫人が言ってた言葉が印象的でした。この映画も、戦争の醜いところなどあまり見せたり語ったりせずに、映像やイメージで想像させる感じ。そういうときはセリフや説明もない。ジブリのファンタジーだけど、子ども向けではなく大人向きかな。でも、小さいころに観ておけば、きっとテレビでも再放送されたり、DVDでも観られるだろうから、大人になってまた観ると、意味が分かるかも。「もののけ姫」も子ども向けではないかもしれないけど、マッキーは小学生の時観て、ビデオを買うほど気に入ってました。次女ミンミはさすがに幼くて、怖いと言ってましたが。これで宮崎駿が引退とは惜しいけど、やり残したことはないのかも。趣味の世界を公開したような感じらしいけど、好きな夢を追うのも共通してる。10年頑張ると言ってたけど、私は教師になってまだ10年経たない。たぶん右肩の手術・入院で辞めたら、次の仕事は来ないかな・・・それでも、私なりには頑張ったから、子どものころからの夢はかなったかも。話はそれてしまったけど、仕事と恋愛を両方充実させた次郎は凄い。声優をやってた俳優・女優も素晴らしく、主役の庵野秀明監督も合っていた。久しぶりに映画を観に行ったけど、行った甲斐がありましたね。荒井由美の「ひこうき雲」も懐かしかった。LP持っていたのです。好きでしたね。この映画のために作られたような曲だけど、もう40年近くも経つんだ・・・
2013年09月04日
入間おやこ劇場の情報交換会で、今夜、劇「ブンナよ、木からおりてこい」を小平でやると聞き、チケットを買って観に行きました。小平こども劇場ほか、都内のおやこ劇場・子ども劇場の5団体くらいの合同例会です。それとは別に一般にチケット売りもしているから、やはり大きな舞台劇を取るのは大変なのですね。ちょうど先日、埼玉県センターの鑑賞部主催の子どもの舞台芸術交流会で、「ブンナよ、木からおりてこい」は、ずっと前から上演されてるけど、演出、役者などどんどん変わって、現代にも通じる劇になってると聞いていたのです。今回は第5次の変更だそうで、見たかったのですよね。 入間おやこ劇場から、大人子ども合わせて総勢10人くらい?観に行きました。会場はルネ小平というところで、小平駅から歩いて5分ほどの便利な場所にあります。2階席まである立派なホールで、私は1階席の端の奥でしたが、割とよく見えました。最初の合唱が長すぎて、いつもの睡魔に襲われてしまいましたが、徐々に目が覚め、私にしては割と起きて見ていたかな。「ブンナやほかのカエル達の発声が叫んでるようでうるさい」と他の人は言ってたけど、まあよく聞こえたからいいかな。水上勉の原作は読んだことなかったけど、話は面白い。「弱いということは悪いことではないよね」という雀・・・弱さゆえに、ネズミなどに自分よりも先にトノサマガエルのブンナを食べろと勧める。自分が助かりたいというのは弱さというより、本能ではないかとも思うけど、それをネズミに責められてしまう。そのネズミもまた、トンビに蛇を先に食べてくれと差し出す。この世は弱肉強食で仕方ないのだけど、食べられる者の気持ちも考えろと言う。地べたを這いずる現実から逃れ、天国はないかと椎の木のてっぺんまで上るが、そこにはトンビの餌倉という生き地獄が待っていた。生餌にするため、弱らせても生かしておくのだ。子ども達は自分に重ねて考えると言う。今のいじめにも通じるのか。自分がいじめられないために、もっと弱いものがいじめられてるのを見て見ぬふりをし、またいじめにも加担する。そうしなければ、今度は自分がいじめられるかもしれないという恐怖を抱えながら。まさに現代にも通じる話・・・大人だって、言いたいことも我慢して耐えていたりする・・・見ていてつらいけど、最後は救いがあったのかな。ネズミが自分の死骸から発生する虫を食べて生きながらえろとブンナに言い残して死ぬ。長い冬眠から覚めて、虫に見立てたシャボン玉を食べるブンナ。何人もの黒子がシャボン玉を吹いてるから、綺麗だけど多すぎて虫とは思えなかった。冬に死んだネズミから、春に虫が発生する?などと考えてしまい、冬眠する前に、虫を発生させればよかったのにとも思ってしまった・・・いろいろ突っ込みどころはあるけど、それでもテーマはよかったかな。帰りの電車の中で息子カズに会い、駅から一緒にうちまでMさんに車で送ってもらったのだけど、Mさんの娘さん達に感想を聞いたが、あまり答えてはくれない。カズが「そんなこと聞かれたって困るよな」と言ってた。カズも感想言ってくれなかったっけ。以前はおやこ劇場に入って観てたのです。感想言ってくれなくても、何かは感じてくれてるだろうと思ってたけどね。私だって、それほど人に感想を言うわけではない。このブログに独り言のように書くだけかな。例会部員としては、もっと伝えなくてはいけないのだけどね。
2013年08月30日
13時過ぎまでパステル音楽館のチャリティコンサートの練習で、14時から、入間おやこ劇場の小学生以上例会の劇「ベッカンコ鬼」があったので、割とギリギリに着いて、駐車場が満車、、、出口の坂道に縦列駐車で最後の一台分に停めました。立て看板も例会当番の手作りです。会場の入り口に貼ってあったポスター。朝早く、息子カズを予備校の合宿に送り出し、寝不足でパステルの練習したので、眠かったけど、なんとか眠らずに観られてよかった。前評判が良かったので、つい期待し過ぎて、思ったほどではなかったけど、割とよかったです。歌もうまいというほどではないが、発音がはっきりしていてうらやましい。人間の心の中に鬼がいるというテーマかな。最後の鬼の面が般若というのが、結構衝撃的でしたね。2人だけで何役も演じるのは大変だけど、夫婦ならではの息の合った芝居で、安心感がありますね。
2013年07月21日
今日は、息子カズが熱を出し、学校を休んだので、 入間おやこ劇場のオールライツを欠席して、 病院に連れて行きました。 その後、TSUTAYAで古文の参考書を買い、 「プラダを着た悪魔」を借りて一緒に見てしまった。 私は以前見たことがあったのですが、 カズが元気が出る映画と書いてあったからと借りてきたのです。 確かに元気が出るかも。 あれだけ上司の無理難題に応えながら頑張ってきたのに、 流石に最後の別の部下への冷たい仕打ちに耐えられなかったのか、、、 でも、転職する時に伝えられた言葉には本当に元気が出ますね。 ネタばれだけど、最後の最後は楽しみにしていてください。 これを見て疲れたのか?韓国ドラマ「武人」の録画を見て眠くなってしまうとは、、、 まだ二回目だけど、一回目を見逃したので、 やはりあまり感情移入できなかったかな。 そのまま昼寝をしてしまい、また夕方から見ました。 修理に出していたパソコンが返却されたけど、 データも無くなって一からやり直し。 まあ、主人が再現してくれてるのだけど、 ソフトをインストールしてないせいか? バックアップしたデータが入らないらしい。 また、土日にやってくれるそうだけど、 当分使えそうにないかも。 楽天ブログは、iPhoneから更新してるけど、 入間おやこ劇場のHPの修正が出来ない。 急がないとは言ってもらえたけどね。 週末にまたやろうと思います。 カズも熱は下がったけど、鼻と喉がまだ調子悪い。 明日は学校に行けるかな? 私も仕事だから、行って欲しいのだけどね。
2013年06月26日
新橋演舞場で東をどりを観ました。ペットボトルのお茶が200円もしたけど、ポストカードもくれたからいいかな。2幕はちょっと?寝てしまったけど、最後の芸者衆勢揃いは圧巻でしたね。手拭いを会場に投げ入れてくれて、私も主人ももらえたので、隣のご夫婦に一つ差し上げたら、すごく喜んでくれました。広げたら、東をどりと書いてあった。小千代姉さんの愛蔵の帯。「中国・清の時代(1644~1912)の作で、鶴の模様なので高位の文官用のものと思われます。」とのこと。新橋で東をどりを観終わってから、近くの歌舞伎座を見に行きました。4月に改築したばかりだから、見物客も多く、混んでましたね。主人です。屋上庭園は雨のため出られなかった。
2013年05月20日
主人と新橋演舞場の「東をどり」を観に行きました。新橋の芸者さんたちの踊りや舞台らしいです。なんと一階の1列目。近過ぎたけどね・・・提灯に飾られ、花道もあります。幕も目の前。お腹が空いたので、売店でもちどらを買って、始まる前に食べてしまいました。序幕の下「野崎の春」は、劇仕立てで、三角関係のもつれ。相手が身ごもってると知るや、嫉妬を抑え、二人を見送る許嫁が切ない・・・序幕と2幕の間の休憩に座席で、主人が予約しておいた散らし弁当を食べました。いろんなものが入っていて美味しかった。
2013年05月20日
今日は、入間おやこ劇場の幼児・小学生例会でむすび座の人形劇「ピノキオ」を見に行きました。私は中学生以上に登録しているのですが、例会部でおしゃべりシアターを主宰し、この「ピノキオ」と中学生以上例会の「時代横丁」について話すので、観ておかないと話についていけないと思い、乗り入れて観ました。先日、事前のピノキオの人形作りにも参加して人形を作ったので、その人形を今日持っていって、他のと一緒に飾ってもらいました。それを子ども達が見てくれたりして嬉しいですね。でも、一つの人形の頭が取れてしまい、胴体に乗せておいたら、観終わって見ると、鼻を胴体に挿されていました・・・鼻が無いとピノキオじゃないよね・・・ピノキオの人形劇は、ステージで舞台劇と言ってもいいほど大掛かりなものでした。首都圏ツアーでなければ、入間おやこ劇場単独で取るのは難しい公演料の高さかも。それぞれのおやこ劇場・こども劇場が旗を作ってそれを繋げてたりしてます。連帯感が感じられていいですよね。(この日記を書いた時は、写真をアップ出来なかったのですが、翌日、アップできたので、また写真を載せて書きました。良かったらその日記も見てくださいね。)人形劇自体は、まあまあ面白かった。最初の丸太の状態のピノキオが動き出すというのをパントマイムで表現してる時間が長すぎるとも思いましたが、会場に入り込み、その丸太で観客の頭を叩いたりしたかったのかな。暗闇や登場する人形が怖いのか、泣いてる子が居たりしました。結構泣き声が響いていたので、セリフが聞き取りにくかったりもした。外に出ないのかな?とも思ったけど、それをスタッフが勧めても、子ども自身が出たくないと言ってたそうですが・・・暗い会場がトラウマにならなければいいけど。まあ、マナーとしては泣きやむまで出た方がいいと思うけどね。なんて、うちの子たちも泣きはしなかったけど、通路の階段を歩いたりと行儀悪かったなあ・・・話が飛びましたが、ともかく肝心の人形劇ですよね。休憩の前までは、話に参加するためには、しっかり観ないと意識していたので、寝ないで観られたし、それなりに面白かったので観ていました。ロバになって逃げていくときのピノキオの歌の音程は疑問だったけど。そういう歌なのかもしれないが、それではちょっとなあと言う感じ。休憩の時、ロビーにでも出てリフレッシュすれば良かったのかもしれないが、席に座ったまま話していたので、つい後半は疲れて少し寝てしまった。背もたれに頭を載せてしまったのが敗因かも・・・それでも、わーっという歓声で起きると、人食いざめの体なのか、波なのか、大きな布が会場を通り過ぎて行ったのが印象的。それからはバッチリ目が覚めて見ていました。ピノキオが人間にならなくてもいいから、お父さんを助けてと言うのに感激した。ただ、最後はやはり人間になってもらいたかったかな。人形のままだったので、人間になるのは、私の思い違いかと思ってしまった・・・アンコールの時、袋を担いだ男性は出てこなかったから、やはりあれは、ゼベット爺さんの人形の使い回しかな?最初に出てきたとき、そう思ったけど、イメージが被るからやめてほしい。小さい子などは混同するんじゃないかな。でも、全体的にはよくできていかも。あまり人形劇は見慣れていないのでよく分からけど、小学4年生までには惜しかったかな。5・6年生も「時代横丁」と選択にすれば良かったのに。まあ、そうすると見る子が少なくなってしまうかな?幼児は年長からだったそうだけど、年長でも長いからきついかも。所沢と合同だったけど、年齢は統一したのかな?入間は別にもっと下の年齢対象の幼児例会の「赤ずきんちゃん」があるからいいけど、所沢は幼児はみんな観たかもしれない。泣いていた子とかそうだったのかな?そういえば、所沢のSさんのお嬢さんが、うちの長女のマッキーと勤務先が同じとNさんに聞き、紹介してもらって話しました。うちは今年の1月から働き出したばかりなので、よろしくお願いしますと頼みました。といっても、そのお嬢さんは家を出て、勤務先の近くに住んでいるので、時々、料理を持って来たりするくらいらしい。薄味で少し物足りないとも言ってたけど、同感です。マッキーはもう慣れたと言ってたけど。それにしても世の中狭いですね。また、おしゃべりシアターのチラシの原稿を結構以前に事務所のパソコンに送ったのだけど、印刷・配布されてなくて残念だった・・・おしゃべりシアターの参加者が少なくなってしまいますね。仕方ないけど、やはり例会部のイベントだから、事務局や運営委員に任せず、印刷なども例会部員でやるべきだったのかな。反省して次回に生かそうとの例会部長Uさんの弁。おしゃべりシアターは長崎から帰って次の日だけど、頑張って出ないと。今日、右肩のリハビリに行って、週2回くらい来た方がいいと言われたけど、修学旅行に長崎旅行、いろんな予定で土曜の週1回しか行けなかったりする。うちでリハビリすればいいのだけど、どうせ少し痛くなるまでやるのだったら、ただの体操より、卓球した方がましかな。なんて、なかなか行く時間もないのだけど。これから体育館はサウナになるから、言ったら痩せるかも。去年はそれで痩せたのですよね。今年も頑張っていこうかな。今年の会費も払ったことだし、参加しないとね。また、人形劇から話が飛びましたが、この辺で終わりにします。
2013年05月18日
長女マッキーと、ジョンソンタウンのカフェでランチした後、映画「リンカーン」を観てきました。 解説: 巨匠スティーヴン・スピルバーグによる、第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンの伝記ドラマ。奴隷制の廃止と禁止を強固なものにし、泥沼化した南北戦争を終結させるため、憲法の修正に挑むリンカーンの戦いを重厚なタッチで映し出していく。『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』などのダニエル・デイ=ルイスがリンカーンにふんし、国と人民の未来をめぐる理想と現実に苦悩する彼の胸中を見事に体現。『50/50 フィフティ・フィフティ』のジョセフ・ゴードン=レヴィットら、脇を固める実力派の妙演も見逃せない。あらすじ: エイブラハム・リンカーン(ダニエル・デイ=ルイス)が、大統領に再選された1865年。アメリカを内戦状態に追い込んだ南北戦争は4年目に突入したが、彼は奴隷制度を永遠に葬り去る合衆国憲法修正第13条を下院議会で批准させるまでは戦いを終わらせないという強い決意があった。そのためにも、国務長官ウィリアム・スワード(デヴィッド・ストラザーン)らと共に憲法修正に必要な票を獲得するための議会工作に乗り出す。そんな中、学生だった長男ロバート(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)が北軍へと入隊し……。以前から予告編を観て、マッキーと「観たいね」と言っていたのです。次女ミンミや息子のカズもそう言ってました。念願かなってようやく観たのですが、睡眠不足もたたってか、ウトウトしてしまい、それはマッキーも同様だったよう。映画で寝てしまうなんて、あまり無いのに・・・奴隷解放の憲法修正案を通すための多数派工作に集中してるせいもあるかもしれない・・・正義のための戦いなのだけど、その裏側では手段を選ばない・・・正攻法で説得するのではなく、取り込むためには落選しそうな議員に職を斡旋するなど、なりふり構わずなのだ。また、「人種に関係なく人間は皆すべてにおいて平等だ」と言ってた急進派も、まずは修正案を成立するために、「法の前では皆平等」と一歩退いて主張する。まあ、そうでもしなければ、奴隷解放は実現しなかったのだろうけれど、ちょっとガッカリしてしまった・・・奴隷解放宣言では、南北戦争の一時だけ、南部の奴隷を解放しただけだったらしい。憲法を修正しなければ、それも南北戦争が終結する前に成立させばければ、本当の意味の奴隷解放にはならないと、リンカーンは焦りつつも慎重に事を進めていった。味方さえもだましながら・・・また政治闘争だけでなく、家族の愛情、憎しみも描いている。悪妻と呼ばれたメアリーも、息子を亡くした哀しみに自分を見失う情が深すぎる女性なのだ。リンカーンは哀しむことを自分に禁じるあまり、哀しみに溺れるメアリーを憎み、精神病院に入院させてしまうほど。でも、それも愛情の裏返しなのだろう。やっと修正案が通り、南北戦争も終わり、平和に夫婦で旅行にでも出かけようという矢先に・・・あまり書くとネタバレになってしまうので、これ以上書きませんが・・・ウトウトしていた割には、肝心なところは観ていたのかな?でも淡々としていて、それほどメリハリがないような気がする。眠かったのもあるけど、眠気を誘う感じ・・・マッキーが、「もっと時代背景を調べたうえで、元気な時に観た方がいいかな?」とも言っていた。確かにそう思いますね。ミンミやカズは、パンフレットを読んだうえで観た方がいいかも。
2013年05月08日
今日は午前中、義母と病院に行き、午後は長女マッキーと映画「名探偵コナン」を観に行こうと思っていたら、義母も観たいというので、くら寿司でランチした後、一緒に行きました。義母は久しぶりに映画館に行きたかっただけらしく、途中寝てましたが・・・今回のコナンは18回目で、マッキーは最初から欠かさず見ています。小さいころ、ゴールデンウィークに毎年映画館でコナンを見るのが楽しみだったのですよね。その頃は家族総出?(主人以外)で、次女ミンミや息子カズと一緒に観てました。マッキーはパンフレットも集めていて、みんな持ってるのです。今回も買いました。「ハリーポッター」も全回見て、本もみんな持ってます。コレクター気質なのかな?それはともかく、今回も楽しみにしていたのですが、あまり内容は知らずに見に行き、なんとのっけから、イージス艦が登場したのにはビックリ・・・私もマッキーも自衛隊というか戦争にアレルギーがあるので、見るのがちょっと辛かったのですが、映画の中で子ども達が「かっこいい!」と賛美してるのがもっと耐えられない・・・「ゲームみたい!」なんて言われると困惑・・・それにしても、ドラマ「空飛ぶ広報室」や、このコナンの映画にしろ、自衛隊協力で、ドラマや映画が広告塔になってるのには違和感を感じます。ドラマや映画が面白いだけに怖い。パンフレットも映画より海上自衛隊の説明みたい。私みたいな者にさえ、やはり自衛隊は必要なのかな?と思わせるほど洗脳される?「あの国」の部品が使われてる廃船など、北朝鮮を暗示してるのかも。なんか、きな臭い今に合わせて、自衛隊宣伝、イメージアップを図ってるのかな。3.11からの自衛隊の活躍は分かっているから、必要だとは思うけど、専守防衛から、派遣とか攻撃したいのかと疑ってしまう。こんな子ども達も観るアニメ映画で、自衛隊万歳をやられると、また小さい頃から刷り込みをするつもりなのかと思ってしまう。まあ、私はうちの子ども達には逆の刷り込みをしてきたから、マッキーなどはこういうのに私より抵抗を感じるほどですが。もちろん、その後いろいろ読んだり、見聞きしたりしてきたからだろうけどね。戦争が起こって、息子のカズが徴兵されたらなどと思うのは考え過ぎかもしれないけど、基地のある入間に住んでるから、もしかしたら標的にならないかとも思ってしまう。家を買うときはそんなこと考えもしなかったのにね。話が飛びすぎましたが、コナンの映画はアクション映画になってきてますね。推理はもちろんだけど、蘭とスパイの乱闘がすごい・・・和葉までスパイを追いかけるとか、どれだけ女性が強いのか・・・女性自衛官が出てくるくらいだから、男女平等に戦えということなのか・・・女性自衛官の声がクレジットで柴咲コウと知り、その後のセリフは目を瞑って聞きました。そう言われれば、そうも聞こえるけど、いつもと声が違う感じ。毎回声優以外を起用して、違和感を感じるけど、今回は割と自然でした。いつものジャンプで募集している子どもの声はすぐわかったけどね。マッキーは毎回、前の方が良かったと言いながらも見続けている。今回は内容と言うより、題材にイージス艦(自衛隊)が使われてるのに抵抗があったみたいだけど、また次回に期待して見るのかな?私は今回のコナンはマッキーに付き合って観たのだけど、やはり「リンカーン」の方が観たかったかも。今度はまたマッキーと一緒に「リンカーン」を見に行きたいです。それは義母は観たくないと言ってたなあ。主人もそう言うからさすが親子。
2013年04月30日
文学座の劇「十字軍」を信濃町まで観に行きました。信濃町の駅から文学座アトリエまでの道で見かけた素敵な建物を撮りました。煉瓦館。創価世界女性会館。文学座アトリエ。第20回読売演劇大賞に文学座の「ナシャ・クラサ」が選ばれました。以前、この劇も観て、衝撃的でしたね・・・一緒に観ていたTさんはあまりの残酷さ?に席を立ってしまったほど・・・でも、この劇が受賞したのを教えてくれたのも、また今日の「十字軍」を一緒に観るのもTさんです。今回の「十字軍」も、戦争の残虐さを描いてるのですが、「ナシャ・クラサ」の方がきつかったかもしれない・・・まあ、今回はまたウトウトしてしまい、断片的に観ていたからかもしれませんが。「十字軍」とは、ローマ時代のかと思っていたら、そこから続く現代のエルサレム紛争だった・・・幼馴染の親友同士が、敵味方に分かれて殺しあう・・・また、初めて愛し、自分の子を宿した女が友達を撃ち殺させたことを知り、怒って殺してしまう男・・・見るに堪えない、聞くに堪えない言葉や銃声。それでも、そういうものでしか表現できない戦争。拡声器を使ってのセリフは耳に痛いほどうるさく、聴き辛かったけど、目が覚ますのには役立ったかも。話が飛んで、あまり筋を追えないのも眠りを誘ったのかな。起きていれば、もっと分かったのかもしれないけど・・・観客が舞台の四方を囲み、観客席の中から役者が出てくるのが面白い。ただ何回も続くと、それほど新鮮味は無くなってくるけど。Tさんも、「ナシャ・クラサ」の方が、いい意味でも悪い意味でも印象的だったと言っていた。確かにあれほどのインパクトはなかったけど、それを超えるのもきついかな・・・それに疲れたのか、寒さからか、うちに帰って夕食作ってから熱を測ったら、37度5分あったので、義母に夕食を届けてから寝込んでしまいました。この日記も翌日に書いてます。
2013年04月24日
映画「舟を編む」を主人と観に行きました。いつも主人が選ぶのですが、新聞の映画評論に影響されるのですよね。下は新聞の切り抜きです。映画を見終わってから見せてもらったのですが、「さわやかな文系スポ根」とは、言い得て妙ですね。【あらすじ】玄武書房に勤務する馬締光也(松田龍平)は職場の営業部では変人扱いされていたが、言葉に対する並外れた感性を見込まれ辞書編集部に配属される。新しい辞書「大渡海」の編さんに従事するのは、現代語に強いチャラ男・西岡正志(オダギリジョー)など個性の強いメンツばかり。仲間と共に20数万語に及ぶ言葉の海と格闘するある日、馬締は下宿の大家の孫娘・林香具矢(宮崎あおい)に一目ぼれし......。 「真面目というのは渾名かと思ったら、本当に馬締(まじめ)と言うのか」と言うオダギリジョー扮する西岡が面白い。「ダサい」の語釈や用法もチャラ男の西岡が書くのだが、「酔っぱらってプロポーズするなんてダサい」とは、実際の体験を生かしてる・・・それに対照的な真面目な馬締。結婚しても、丁寧語を使い続けるあたり、やっぱり面白い。なんてネタバレかな?真面目な映画だけど、あまりの真面目さがくすりと笑わせてくれる。コメディではなく、真面目に辞書編纂を描いてるところが好感を持てた。関係ないけど、「ガラスの仮面」がギャグ映画になるという予告を見て、子どものころからの「ガラスの仮面」ファンとしては哀しいというか、悔しい・・・真面目な映画を見たいですね。
2013年04月23日
次女ミンミが借りてきた映画「マイ・レフトフット」を一緒に見ました。友達が勧めてくれた映画だそうです。一生植物状態と言われていた小児麻痺の男性が、唯一動く左足で絵を描いたりできるようになる。恋をして破れ、自殺を図るところなど、普通の人と変わらない。見ていて切なくなるけど、最後は救われて癒されました。重度の脳性小児麻痺に冒されたアイルランド人画家であり小説家であるクリスティ・ブラウンの半生を描く実話ドラマ。エグゼクティヴ・プロデューサーはポール・ヘラーとスティーヴ・モリソン、製作はノエル・ピアソン。クリスティ・ブラウンの原作を基に、監督・脚本は本作品がデビューとなるジム・シェリダン、共同脚本はシェーン・コノートン、撮影はジャック・コンロィ、音楽はエルマー・バーンスタインが担当。出演はダニエル・デイ・ルイス('89年アカデミー賞主演男優賞)、ブレンダ・フリッカー(同助演女優賞)ほか。映画のストーリー結末の記載を含むものもあります。「チャリティ・コンサートのレセプションに出席したクリスティ・ブラウン(ダニエル・デイ・ルイス)は、看護婦のメリー・カー(ルース・マッケイブ)に、自作の『マイ・レフトフット』を読ませる--。'32年、アイルランドのダブリンの煉瓦職人ブラウン夫妻(レイ・マカナリー、ブレンダ・フリッカー)の10番目の子供として生まれたクリスティは、生まれながらに脳性小児麻痺に冒されていた。幼い頃のクリスティ(ヒュー・オコナー)は、ある日臨月を迎えた母が階段から落ちたことで、かろうじて動く左足で必死に扉を叩き、近所の人を呼ぶが、誰もクリスティのおかげと気づく者はいなかった。また別の日、兄弟たちが勉強する姿を見ていたクリスティは、左足にチョークをはさみ、文字を書いた。こうしてクリスティは、外の世界とふれあう手段を得たのだった。思春期のクリスティ(ダニエル・デイ・ルイス)は、遊び仲間の少女に恋をしたり、母から車椅子を買ってもらったりした。そして脳性小児麻痺の専門医アイリーン・コール(フィオナ・ショウ)と出会ったクリスティは、彼女の指導で言語能力と身体の機能を開発させてゆく。そしてクリスティの絵の個展の日、アイリーンは婚約していることを彼にうちあける。秘かに彼女を愛していたクリスティは、失意から自殺を企るが、不自由な身体ではうまくゆかなかった。'57年、父が死に、クリスティは自伝『マイ・レフトフット』を書き、ベストセラーになった--。この本を読んでクリスティの才能と真心に心揺さぶられたメリーは、やがて彼と結婚することになるのだった」
2013年04月19日
劇団仲間の劇「星の王子さま」を新宿の全労済スペースゼロに見に行きました。聖書に次ぐベストセラーというサン=テグジュペリの有名な「星の王子様」が原作。期待するとガッカリするのでは思っていたのですが。先日、箱根の「星の王子さまミュージアム」に行ってサン=テグジュペリの生涯などを見てきたほど、割と好きなので、イメージと合うか心配。案の定、最初の飛行士の歌があまりうまくないし、星の王子さまも女性で服もイメージが合わないしと、前半はウトウト寝てしまったのですが、後半のヘビやキツネが出てくる頃から起きて見出したら、それほどは悪くない。ちょうど劇が始まる前に本を読んでたところで、セリフが原作に割と忠実だし、イメージを損ねるほどではない。原作から引用します。**********************************「君がぼくのなじみになってくれたら、君とぼくとはお互いになくてはならない者同士になる。君はぼくにとって、この世でたった一人の子どもになるし、ぼくは君にとってこの世でたった一匹のキツネになるのさ、、、」*************************************まあ、キツネと遊ぶ星の王子さまが元気で子どもらしいのは、私のイメージと違ったけど、観てる子ども達の笑い声も聞こえて微笑ましかった。キツネが「言葉というのは、何かと誤解を招くもとだから」と言いつつも話し続ける哲学的なセリフ劇なので、子ども達には難解なのでは?退屈し始めた子ども達のおしゃべりも聞こえてきたので、遊ぶシーンは気分転換に良かったかも。観てる大人も、子どもの頃を思い出したかな。キツネの秘密の贈り物。「とても簡単なことなんだ。心で見ないとよく見えない。大事なことは目にみえないってことさ。」それが分かるのは直観的な子ども達や、子どもの頃の心を忘れていない少数の大人達かもしれない。原作ではこう続きます。引用しますね。「君が君のバラのために失った時間こそが、君のバラをかけがえのないものにしているんだよ。人間たちはそういう真実を忘れてしまっているんだ。君は自分でなじみになったものに対して、君はずっと責任があるんだからね。君は君のバラに対して責任があるんだよ。」他にも好きな言葉を引用しますね。なんて、あり過ぎて書き切れないかも。先に劇の感想を書こうかな。イメージを損ねるほどには悪くはないけど、やはり原作は越えられない。まあ、文学と劇は別物だから、比較にはならないのだけど。最後のシーンは割と印象的だった。ヘビはスライドのみ、光だけで最期を表していて良かった。途中のヘビやたくさんのバラなど、表し方が面白かった。バラの三人目はキツネと同じ役者だからか、途中で抜けるのが気になったけど、仕方ないか。王子さまの星のバラのシーンを寝て見過ごしたのは残念。作者サン=テグジュペリの別居中の妻がモデルと言われてるらしい。好きな文章を引用しますね。**********************「砂漠が美しいのは、砂漠がどこかに井戸を隠し持っているからなんだ。」「夜、君は星空を見上げる。星空の星の一つに、ぼくが住むことになる。星空の星の一つでぼくが笑うことになる。だから、君にすれば、満天の星という星がまるで笑っているのと同じになるんだ。君だけは、笑うことのできる星空を自分のものにするんだよ。そして、君の悲しみが癒されたら(いつだって、人は癒されるものさ)、ぼくと出会えてよかったって、君は思うことだろうよ。君はこれから先もずっとぼくの親友さ。君はぼくといっしょに笑いたくなるだろうよ。」*************************************「君は来ちゃいけなかったんだよ。君の心が痛むことになる。ぼくは死んじゃったみたいになるだろうけど、それはそうじゃないんだ、、、分かるだろ。遠過ぎるんだ。この体を持ってゆくことなんかできっこないんだよ。重すぎるからね。でも、古い皮を脱ぎ捨てるようなものさ。古い皮なんて、別に悲しくもなんともないよね、、、」「王子さまの踝(くるぶし)近くで、黄色い光がピカッと走っただけでした。王子さまは一瞬動けなくなりました。声は立てませんでした。一本の木が倒れるように、すうっと倒れたのです。音さえもしませんでした。倒れたところが砂だったものですから。」********************************「心がほんとうに悲しいとき、人はだれだって夕日がみたくなるものなんだよ、、、」「ということは、44回も日の入りを見た日は、君はそんなにも悲しくて悲しくてしようがなかったんだね?」ぼくがきいても、王子さまはなにも答えてくれませんでした。
2013年04月14日
映画「遺体」を新宿まで長女マッキーと夜に観に行ってきました。マッキーは東日本大震災後、宮城などにボランティアに行ってましたが、さすがに遺体安置所には行ってないし、神聖な場所だからと恐れ多くて近づけなかったと言っていました。解説: 2011年の東日本大震災で被災した岩手県釜石市の遺体安置所を題材としたルポルタージュ「遺体 -震災、津波の果てに-」を基に、メディアが伝え切れない被災地の真実を描き出したヒューマン・ドラマ。葬儀関係の仕事をしていた主人公を中心に、遺体を家族のもとに帰そうと奮闘する遺体安置所の人々の姿を映し出す。メガホンを取るのは、『踊る大捜査線』シリーズの脚本や『誰も守ってくれない』などで知られる君塚良一。西田敏行が主演を務め、佐藤浩市や佐野史郎など日本を代表する名優たちが共演。東日本大震災の壮絶な様子と共に、遺体安置所の人々を通して日本人の死生観をも映し出す。シネマトゥデイ(外部リンク) あらすじ: 東日本大震災の発生直後。定年まで葬儀関係の仕事に就いていた相葉常夫(西田敏行)は、仕事柄遺体に接する機会が多かったことから、遺体安置所でボランティアとして働くことになる。一人一人の遺体に優しく話し掛ける相葉の姿を見て、膨大な遺体に当初は戸惑っていた市職員たちも、一人でも多く遺族のもとに帰してあげたいと奮闘し続ける。 見るのが辛いと思うほどの厳しい現実でしたが、それでも見続けていられたのは、遺体を単なる死体ではなく、ご遺体として丁寧に扱おうとする西田敏行演じる元葬儀社員の民生委員の相葉のお蔭。ご遺体に話しかけ、名前を呼び、体を柔らかくほぐし、死に化粧をし、指輪も外す。ご遺族の願いを受け止めて、一緒に寄り添う姿が印象的でした。最初、行方不明の友達を案じて、自暴自棄になり、職場放棄?している市職員の及川(勝地涼)を相葉が見かねて声をかけると、市職員の上司の平賀(筒井道隆)は、「今は友達が行方不明で、アパートも流され、これ以上追いつめると壊れてしまうからそっとしておいてやってください」と言うのです。筒井道隆のファンなのですが、役とは言え、ますます好きになりました。役所勤めが合ってる朴訥で誠実な感じがいいのですよね。また、他にも主役級の役者たちがこの映画に賛同して参加してる。今はまだ傷が癒えない被災地の方たちには見るに堪えないかもしれないけど、忘れられないためにも、やはりこう映画は作って見続けて欲しい。風化してしまうのが一番怖いことなのですよね。東日本大震災だけでなく、普通に生きてる時も必要なことも教わりました。死者を大切にすると言うことは、同時に生きている人を大切にすることだと思いました。遺族の気持ちを大事にして、一緒に哀しみ、慰めることで、救われることもあると思う。難しいことは分からないし、言えないのですが、この映画を見てよかったと思います。見ながらボロボロと泪を流し、今でも主人に説明しながら涙ぐんだりしてしまいましたが、もっと多くの人たちに見てほしいと思います。パンフレットもこの映画だけ売切れてました。上映館や上映時間が限られるし、もうすぐ上映終了の上映館も多いので、今のうちにぜひ見てほしいです。起承転結があるわけでもなく、ドキュメンタリーと物語の間のような映画ですが、それでも感動があるし、発見はあると思います。ぜひ見に行ってくださいね。よろしくお願いします。
2013年03月27日
映画「遺体」を長女マッキーと明日新宿に見に行きます。http://movie.walkerplus.com/th309/sc567502.html東日本大震災の津波の遺体安置所のルポタージュを映画化したもの。観るのも辛いかもしれないけど、目をそむけてはいけないですよね。筒井道隆も出演するから楽しみです。DVDで映画「ヒア・アフター」で津波のシーンを見て怖くなりました。トラウマのある人は見ないようにという注意書きがあったくらいリアル。双子の男の子の一人が亡くなり、その子の声が聞きたいと霊能者を探すのが切ない。解説巨匠クリント・イーストウッドが、死後の世界にとらわれてしまった3人の人間の苦悩と解放を描いたヒューマン・ドラマ。サンフランシスコに住む元霊能者で肉体労働者のジョージ、臨死体験をしたパリ在住のジャーナリスト・マリー、兄を亡くしたロンドン在住の小学生マーカスの3人が、互いの問いかけに導かれるようにめぐり会い、生きる喜びを見出していく姿を描く。脚本は「クイーン」「フロスト×ニクソン」のピーター・モーガン。出演はマット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス。
2013年03月26日
息子カズが映画「レインマン」を借りてきたので、一緒に観ました。以前見た気がするけど、うろ覚えになってしまってたので、見て良かった。レインマンは想像の友達だと思っていたら、実際には3歳ころに別れた自閉症の兄だった。自分に火傷や怪我をさせないために、兄は施設に自分から入ったのだと知り、本当の兄弟の絆を結び、本当の後見人になろうと決心する場面がいいですね。自閉症を演じるダスティ・ホフマンはさすが演技派。実際の自閉症の人を観察して自分なりになり切って演じてたようです。「卒業」の時も良くて、音楽もサイモン&ガーファンクルの曲と歌声が気に入り、サントラ盤を誕生日プレゼントに親から買ってもらったほどでした。トム・クルーズも魅力的。最初は自分勝手な男だと思ったけど、だんだん兄を理解しよう、一緒に住みたい努力する誠実な男に変わっていった。トム・クルーズ自身もただの二枚目俳優から脱皮したのでしょう。名画はいつになっても古くならないものですね。【あらすじ】26歳の中古車ディーラー、チャーリー・バビット(トム・クルーズ)は、恋人スザンナ(ヴァレリア・ゴリノ)とのパーム・スプリングスへの旅の途中、幼い頃から憎み合っていた父の急逝の訃報を耳にし、葬儀に出席するため、一路シンシナティへと向かうのだった。そしてその席で、チャーリーは父の遺言書を開封し、自分に遺されたものが車1台と薔薇の木だけという事実に衝撃をうける。同時に300万ドルの財産を与えられたという匿名の受益者の存在を知った彼は、父の管財人であるウォルター・ブルーナー医師(ジェリー・モレン)を訪ね受益者の正体を聞き出そうとするが、医師はそれを明かそうとはしなかった。諦めて帰ろうとするチャーリーは、スザンナの待つ車の中にいたレイモンド(ダスティン・ホフマン)という自閉症の男と出会い、やがて彼こそが受益者であり、自分の兄であることを知るのだった。記憶力に優れたレイモンドをホームから連れ出したチャーリーは、スザンナも含めて3人でロスヘ旅することにした。ところがある日、チャーリーが遺産を自分のものにするためレイモンドの面倒を見るつもりでいることを知ったスザンナは愕然とし、チャーリーのもとを去る。兄の後見人となることで遺産の半分を所有しようとするチャーリーは、飛行機嫌いのレイモンドとともに車で旅をすることになったが、ある日モーテルに泊まった夜、彼こそがチャーリーの幼い頃の辛いばかりの思い出の中で、唯一心なごませる存在であった"レインマン"であることを知り胸つき動かされ、スザンナに電話で兄の本当の後見人になる決意を伝えるのだった。こうして兄弟の熱い絆で結ばれた2人は、ラスベガスに立ち寄り、レイモンドの抜群の記憶力でカードで大金を得る。またチャーリーは、レイモンドが好意を抱いた娼婦アイリスとのデートのセッティングをしたり、ダンスを手ほどきしたりするが、結局彼女は姿を現わさなかった。落胆するレイモンドをスザンナは優しくなぐさめ、彼と一緒にダンスをし、2人は静かに唇を重ねるのだった。しかしロスに到着した2人を、現実の荒波は容赦なく押し寄せ、やがてレイモンドとチャーリーは、兄として弟として、それぞれの路を歩み始めることになるのだった。
2013年03月20日
次女ミンミが借りてきた「リトルダンサー」を観ました。「リトルダンサー」は先日見たので、記憶がおぼろげになってきてますが、とても良かったですよ。本当に泣けますね。なぜ、ストの場面が延々と続くのかと思っていたら、次男ビリーのバレエ学校入学資金を稼ぐため、長男がリーダーの組合のストを破るのが裏切り行為だといいことへの伏線だったのですね。ダンスシーンは素晴らしいし、とても魅了的だけど、家族の心情が胸を打ちます。ダンスの先生も、その娘も、ブリ-を応援していて、みんなの夢を背負ってるんですね。母の形見のピアノを薪にするため壊してしまうシーンが印象的でした。 goo映画でのあらすじ・解説を引用しましたが、goo映画が3月いっぱいで終わるとのこと。紹介が面白いのでよく引用してたのに、残念です・・・あらすじ・解説 イギリスで超ロングランヒット、カンヌ国際映画祭監督週間クロージング作品として上映され、"無名の少年が一夜にしてスターに!"と絶賛された本作。主人公ビリーには、2000人のオーディションの中から、その抜群のダンスと演技力で13歳のジェイミー・ベルが選ばれた。特に父親にダンスを反対され、街に飛び出したビリーが、怒りをタップダンスで表現するというシーンは必見!!『ン、ン~』と言葉にならない悔しさを喉奥で押し止めながら激しく足を踏みならし、もっともっと上へと手をイッパイに上げる姿に、涙が込み上げてくる。そして息子の情熱を理解し始めた父親のけなげな姿は胸をうつ。こんなにも親と子の見えない絆を感じた作品は最近ではなかなかない。グラムロックのT.レックスやパンクロックのザ・クラッシュの曲で踊る小さなヒーローを応援したくなる感動作だ!!あらすじ 1984年、ストライキに揺れるイングランド北部の炭坑町。母親を亡くし、父(ゲアリー・ルイス)も兄のトニー(ジェイミー・ドラヴェン)も炭坑労働者のビリー(ジェイミー・ベル)は、ボクシング教室に通ってい...『リトル・ダンサー』あらすじ全文※ストーリーの結末が記載されていることがあります。ご注意ください。「1984年、ストライキに揺れるイングランド北部の炭坑町。母親を亡くし、父(ゲアリー・ルイス)も兄のトニー(ジェイミー・ドラヴェン)も炭坑労働者のビリー(ジェイミー・ベル)は、ボクシング教室に通っているが、試合に負けてばかりの11歳。そんな時、偶然目にしたウィルキンソン夫人(ジュリー・ウォルターズ)のバレエ教室に強く惹かれ、女の子たちに混じって練習するうちに夢中になっていく。ウィルキンソン先生はどんどん上達するビリーに自分が果たせなかった夢を重ね合わせ、熱心に彼を教える。しかし、家族の金をバレエに使っていたことがバレてしまい、父は激怒。ビリーは悔しさをぶつけるように、一人で踊っていた。だが、ストライキが長引き町中が暗く沈んでいるクリスマスの夜、親友マイケル(ステュアート・ウェルズ)の前で踊るビリーの姿を見て、息子の素晴らしい才能に初めて気づいた父は、彼をロンドンの名門、ロイヤル・バレエ学校に入学させる費用を稼ぐため、スト破りを決意する。それは仲間たちへの裏切り行為であった。だがスト破りの労働者を乗せたバスの中に父を見つけたトニーが、バスを追いかけて必死に止め、父は泣き崩れる。その事情を知った仲間たちがカンパしてくれ、ビリーは学校に行くことができた。15年後。バレエ・ダンサーになったビリー(アダム・クーパー)は、父と兄とマイケルが客席にいるウエスト・エンドの劇場の舞台で、スポットライトに包まれながら堂々と踊るのであった。 」
2013年03月20日
3.11を忘れないー命の尊さを謳うー東日本大震災子ども舞台支援のためのチャリティ公演。「空の村号」(作・篠原久美子)を観ました。昨日、入間おやこ劇場の例会部会で事務所に行っていたのですが、 招待券で是非見にきて下さいとの電話が事務所にあり、 急遽、私が翌日に見に行くことになったのです。 昨夜は、主人が送別会で遅いのを言ってなかったのですが、 カレンダーに書いてあるのを見て、前に言ってたのを思い出しました。 義母がうちに夕食を食べに来るのに車の送迎をしないといけないので、 主人が帰ってきたときに、 前日か当日に言って欲しいと言ったら、 カレンダーに書いておいただろとか、私の言い方が悪いと怒って機嫌が悪くなってしまった。本来なら、夕飯だけでなく、義母の送迎までさせて悪いねと言って欲しいくらいなのに。私も頭にきたけど、それを口に出すと火に油を注ぐからと、明日の観劇もあるし、何時ものように下でに出て謝ったけどダメ。観劇に行くから、義母と外食して欲しいと頼んだらますます機嫌が悪く、口もきかなくなってしまった。怒ると怒鳴るかだんまりなんですよね。ともかく、そんな思いまでして来たけど、それほど期待はしていなかった。でも、主人の機嫌を損ねてまで見に来た甲斐はありました。まるで、ナチスの映画「ライフ イズ ビューティフル」のように泣き笑いしてしまいました。原発事故後の重く、悲しい、厳しい現実なのに、子どもや家族、ドキュメンタリー映画監督の目を通して、明るく、ユーモア溢れた舞台にしている。切なくて泣けてしまうのに、ユーモアに思わず笑ってしまう。【あらすじ】「楠木空(小学5年生)は酪農家の長男で、特に夢はない。原発事故後、変わっていく福島の村と家族。どっかに世界征服を企む悪の組織があって、それをやっつければ、平和が戻ってくると空は信じたかった、、、」何も夢がなかった空が、人に仕事を頼むのが仕事だという映画監督になりたいという夢を抱き、原発事故後の村を撮りに来たドキュメンタリー映画監督に出会う。家族のインタビューを通して、祖母や父母の想いを知り、考えては、分からないと迷う。深刻に悩む頭のいい妹の海に比べると楽観的で馬鹿といわれる空だが、現実逃避のノンフィクション映画を友達と妹と撮っていくうちに、現実の壁を思い知らされる。昨日、大丈夫と大学教授が講演会で言い、今日は、政府のお偉いさんが、村外避難しろと言う。村や家族、友達から離れたくないと泣く子ども達。本当に忘れられたくない、忘れてはいけないと思います。パレスチナの人たちも忘れられるのが一番怖いと言うらしい。また、唯一の音響のピアノを弾くだけでなく、蓋を叩いてピアノ線を振動させ、地震や爆発などの効果音を出すなど工夫されていました。練馬などでも上演するから、子ども達にも見せたいですね。脚本が載ってる雑誌「げき11」も買いました。行けないなら、せめて読んで欲しいです。劇ではなくドラマリーディングだったけど、台本持ちながらの劇という感じで、ほとんど劇でしたね。下にこれからの公演予定の写真を載せるので、良かったら見に行って下さいね。子どもから大人までオススメです。入間おやこ劇場の例会にも取りたいと思ってしまうほどでした。
2013年03月19日
映画「ライフ イズ ビューティフル」をDVDで観ました。2002年より前に、映画館で同じ映画を見たのですが、息子カズが、オススメの映画はないかというので、これを推薦し、また一緒にみたのです。以前、ナチスの劇「センポ・スギハラ」の感想のついでに、ライフイズビューティフルのあらすじや感想を日記を書いたので良かったら見てみて下さいね。http://plaza.rakuten.co.jp/friendly0205/diary/200207170000/今回見ても、やはり最後は涙なみだでした。あらすじを話すだけでも涙ぐんでしまうほど。カズが小さい頃に見たのですが、つい映画の子役と重ねてしまったのですよね。ユダヤ人収容所をコメディ?で描いているので、笑いながらも泣いてしまうのです。カズも良かったとは言ってたけど泣いてはいなかった。まあ、今まで映画などを見て泣くところを見たことはないけど。以前は日本のコメディばかり見ていたから、成長したかも。
2013年03月16日
昨晩、次女ミンミが借りてきたDVDで映画「今を生きる」を観ました。以前にも見たことがあるのですが、うろ覚えだったので、思い出しながら見ていました。でも、さすがにニールが自殺してしまうことは覚えていた・・・自由を知ってしまったから、また抑圧されることに耐えられなかったのか・・・キーティングが言うように、卒業してから自分のやりたいことを目指すまで待てなかったのかな・・・こんな教師は憧れるけど、なれそうにもない。でも、少しでも心を解放してあげたいですね。この映画を見ると、哀しいけど最後に救われた気がする。とてもいいいです。【あらすじ】1959年、バーモントの全寮制学院ウェルトン・アカデミーの新学期に、同校のOBという英語教師ジョン・キーティング(ロビン・ウィリアムス)が赴任してきた。ノーラン校長(ノーマン・ロイド)の下、厳格な規則に縛られている学生たちは、このキーティングの風変わりな授業に、最初はとまどうものの、次第に行動力を刺激され、新鮮な考えに目覚めてゆくのだった。ある日生徒のニール(ロバート・ショーン・レナード)は学校の古い年鑑に、キーティングが学生時代に『デッド・ポエッツ・ソサエティ』というクラブを作っていたことを見つけ、ダルトン(ゲイル・ハンセン)やノックス(ジョシュ・チャールズ)らと共に、近くの洞窟でクラブを再開させる。ニールの同室である転校生のトッド(イーサン・ホーク)も、誘われるままそれに加わった。そして彼らは自らを語りあうことで自分がやりたいものは何か自覚してゆくのだった。ノックスはクリス(アレキサンドラ・パワーズ)という娘との恋を実らせ、ニールは俳優を志し『真夏の夜の夢』の舞台に立った。しかし父親(カートウッド・スミス)に反対され、陸軍士官学校に転校させられることになったニールは自ら命を絶った。この事件を捜査する学校側は、退学処分を切り札にデッド・ポエッツ・ソサエティのメンバーに証言を強要し、やがてそれは煽動者としてキーティングの責任問題に結びつけられ、彼は退職を余儀なくされる。キーティングが学院を去る日、トッドたちは校長の制止も聞かず机の上に立ちキーティングを見送る。それは彼らのせめてもの抵抗の証しであった。
2013年03月15日
映画「王になった男」を観に行きました。イ・ビョンホンが主役の韓国映画です。解説: 『G.I.ジョー』などへの出演により、国際派スターの仲間入りをした韓国の俳優イ・ビョンホンが初挑戦した時代劇。朝鮮時代の韓国を舞台に、陰謀渦巻く宮中で王の影武者を務める平民の男が少しずつ民のことを思いやる本当の王として尊敬を集めるようになる過程を映し出す。監督を務めるのは『拝啓、愛しています』のチュ・チャンミン。一人二役で暴君と道化師を見事に演じ切ったイ・ビョンホンの演技力の高さに脱帽。あらすじ: 1616年、暴君の悪名高き朝鮮第15代王の光海君(イ・ビョンホン)は権力争いの渦中にあり、常に暗殺の危機にさらされていた。そんな折、彼とそっくりの容姿を持つ道化師ハソン(イ・ビョンホン)が王の影武者として宮中に上がることになる。重臣たちは、何とかして身分の低い平民であるハソンを王に仕立て上げようと画策するが……。主人が観ると言うので一緒に行ったのですが、何の予備知識もなく、期待もせずに行ったので、かえってとても新鮮で、良かったです。もともと眠くて、寝てしまいそうと思っていたら、どんどん引き込まれていきました。イ・ビョンホンが、王と王の影武者の二役を演じているのですが、パンフレットにも書かれていたように、実は三役?と思うほど、演じ分けてます。引用しますね。「イ・ビョンホンは一見、クーデターで王座を追われた希代の暴君とされる光海君と、王の影武者となった道化師のハソンという2人を演じているように見える。だが、実際には「光海君をまねしてうちに、自分でも知らぬ間に王になっていくハソン」という第3の存在をも演じ分けているのだ。この”第3の男”は、不思議は魔力で見る人を惹きつける。最初に宮廷で光海君とハソンが対面するシーン。ここでは一言も発せずとも2人の見分けがつく。ところが、ハソンが徐々に王へと成長する過程に見入っているうちに、謀反を企てた臣下たちの前に王が立ちはだかるクライマックスでは、ついに観客さえも光海君とハソンの区別がつかなくなってしまうのだ」私自身も騙されてしまった・・・また、「1人3役」だけでなく、「ユーモア」と「リーダー論」がこの「王になった男」を名作たらしめる3つの視点だと桑畑優香(ライター・翻訳家)は言う。ユーモアが散りばめられて、微笑ましいと言うか、ハソンの人柄に好感が持てる。こういう王が本当に居たらいいなと思える王なのですよね。イ・ビョンホンは、本作が持つメッセージをこう読み解いている。「前半では、ハソンが一人一人の声を聞いて心を痛める細やかな部分に多くの人が共感しますが、真のリーダーの条件はそれだけではありません。光海君のように、時には大きなことのために小さなことを犠牲にする決断力と大胆さが必要なのです。」本当にそういう真の施政家、政治家が出てきて欲しいですね。それでも、その細やかな配慮も心にしみる。悪政によって家族と離散した女官サウォルに対して、話を親身に聴いたうえで、母親を探してあげると約束する。王を偽物と疑って刃を向けた武官ト武将が、王妃に王は本物と言われて、自決しようとした時、「武官居てこその王だ。王を守るためにも自分の命を粗末にしてはいけない」と諌める。その武官が後に、偽の王の為に命をかけて守ろうとする姿に涙が止まりませんでした・・・王妃役のハン・ヒョジュは、見たことあると思ったら、「トンイ」のヒロインなのですね。今、NHKドラマを録画で観ているのです。「イ・サン」や「宮廷女官チャングム」など、時代物の宮廷を見ていましたが、同じような俳優、女優が出てくるので混同してしまいそうになる。韓国ドラマは、日本ドラマのように1話完結ではなく続き物なので面白いですよね。続きが気になって、どんどん見てしまう。録画がたくさん溜まってるのですが、つい韓国ドラマばかり見てしまい、日本のドラマは溜まったままです・・・それなら削除すればいいのに、暇なときに見ようと思って取っておくけど見られないのです。今は、「ジャイアンツ」や「トンイ」「憎くてももう一度」「笑ってトンへ」「負けたくない」など見てます。特に「ジャイアンツ」は面白いですよね。韓国ドラマばかりで、韓国映画はあまり観たことなかったけど、これから見てみようかな。以前、ぺ・ヨンジュンの「四月の雪」は映画館へ観に行ったことはあったし、「スキャンダル」もDVDで観ました。「冬のソナタ」でペ・ヨンジュンにハマり、「太王四神記」「ホテリアー」も観ました。他の韓国ドラマも面白いから、もっと見たいですね。映画も・・・洋画などもいいけど、やはり韓国の方が似てるからか親近感が湧きますね。主人もイ・ビョンホンが松山ケンイチに似ていると言っていた。私はあまり思わなかったけど、そう言われれば少しは似てるかな?
2013年02月27日
文学座の劇「セールスマンの死」を観に池袋まで行ってきました。入間おやこ劇場に来た招待券を使って行ったのですが、他にも観に行く人が居るので、割り勘します。文学座の劇は、招待券で何度も行ってるのですが、今回はいつもにまして良かったです。アーサー・ミラーの脚本はもちろん素晴らしいのだろうけど、演出や役者もよくないと実現できないですよ。ウィリーは認知症かと思うほど、現実が認識できずに、幸せだった過去に逃避してしまう。辛い現実を見たくないという弱さなのだろう。長男ビフは、過去の栄光から、期待とプレッシャーを受け、ありのままの自分を認めて欲しいとあがく。長男に憎まれて、復讐されていると感じていたウィリーは、最後にビフが泣いてすがり、「自分はクズなんだ、認めてくれ」と言われ、まだ息子に愛されていたことを感謝する。親子共にお互い認め、愛されたいのですよね。夫婦も同じ。リンダはなんて献身的な妻なんだろうと思うが、妻というより母親のような接し方にも感じてしまう。息子たちより夫を大事に思い、息子たちに出て行けと言う。でも、遅かったのかも、、、家電は、ローンを払い終わると壊れてしまう。家も払い終わったら住む人が居なくなる。保険料も払い終わったら、、、自殺は卑怯だと兄の亡霊に言われながらも、もう保険金しか息子や妻に遺してやれるものはないんだと自動車に乗って逝ってしまう。それまでの自動車事故やホースなどから、自殺未遂では?と妻が疑い、息子たちに助けてと言ってたのにね。成功を夢みて、がむしゃらに頑張ってきたのに、自分も息子たちも成功出来ない。兄や隣人に成功の秘訣は?と何度も訊く。兄や隣人にコンプレックスがあったのかも。ビフの窃盗癖は、後で返せばいいさとウィリーが大目に見たせい?ジフが高校の数学の単位を落とし、補習に出なかったのは、ウィリーの浮気を見て、自分の人生を投げてしまったからなのか。尊敬し、愛していた父親に裏切られ、自暴自棄になってしまったのかもしれないけど、ウィリーもそれを悔やみ、ジフがちゃんと働かないのは、自分への復讐だと思ってる。お互い愛してるのに、憎み合い、罵り合ってしまう。自分の話を最後まで聞いて欲しい、認めて欲しいと思ってる。私もそう思うし、子どもたちも受け入れないといけないと思いつつ、余裕がないのはなぜなんだろう。まだ、私自身も親に認めて欲しいと思ってる。妹の話ばかり聞かされ、すごい、偉いよねと言われると、素直に聞けない私、、、家族の話は、時代、国も関係なく、普遍的なんですよね。いろいろ考えさせられてしまいました。劇の途中、食べてる人や、携帯の画面を見てる人、具合が悪いのか、叫んで連れ出されてる人が居たり、地震なのか、ゆっくり揺れたりと、気が散ることが多かったけど、寝ることもなく、じっくり観ることが出来ました。他の人も観に行くので、明日の例会部で感想話し合ったりできるかな?セールスマンの死と長男の再生父の死を乗り越え、長男が再生できるのなら、死は無駄では無かった。夢や希望を持てるのですね。ただ、父が自殺しなくても、長男は分かってただろうけど・・・「セールスマンの死」のドラマや映画フットボールとバスケと違いはあるけど、父親からの期待とプレッシャーで思い出したのは、アメリカのドラマ「One Tree Hill」途中まで観ていたけど、なぜか録画されなくなって見なくなってしまいました。DVDもあるそうだから、観てみようかな。【あらすじ】 主人公のウィリー・ローマンは、60過ぎの地方回りのセールスマン。かつては、ゴールド・ラッシュに沸き立つ未知のアラスカへ、と夢を馳せたこともあったが、電話1本で全国に商品を売りさばくセールスマンの姿に憧れて、セールスマンとなった。 アメリカンドリームを実現する近道はセールスマンだと信じ、40年近くがんばってきたウィリーだが、社会情勢の変化に押し流され、固定給はなくなって成績の芳しくないウィリーの手取りはゼロ。妻には内緒で隣人に借金してサラリーを渡していたが、それもやがてばれてしまう。 ウィリーの自慢は、長男のビフである。ビフは、高校時代、華々しいフットボールのスター選手だった。大学からも引っ張りだこで、明るい将来が開けていると思われていた。 そのビフは、父親を誰よりも愛し、尊敬していた。 しかし、ビフは、相談事があって会いに行った父のホテルで、父の秘密を知ってしまう。 会社からは不要といわれ捨てられて、家族とも確執があって打ち解けることができない。 辛い現実から逃れるために過去に逃避するウィリーの頭の中で、現実と過去が混濁する。 彼の心に浮かぶのは、自分がたくさんの注文をとることができた景気のいい時代であり、愛息子のビフがフットボール選手として華々しく活躍している時代であり、その息子が父を敬い、愛し、賞賛の言葉をかけてくれた時代である。 この何度も現われる回想は、ウィリーの見栄っ張りでいて、実はひ弱で、現実認識がまったくできていない弱さを痛々しいまでに鮮明に描いている。 ウィリーが打ち砕かれた夢の代名詞であるなら、息子のビフは辛い現実を冷静に見つめる、ウィリーの審判者である。 ビフは、高価な絹のストッキングを浮気相手の女性に贈る父を見、家でストッキングのほつれを繕っている母の姿を思い浮かべる。いつまでも息子がフットボールの花形選手だった当時の姿しか見ようとしない父に、自分はもう何もとりえもない人間なのだということを何とか判らせようとする。 しかし、過去に逃避して現実を見ようとしない自分と現実を見ている息子には何の接点もないということを、ウィリーは気づかない。 そして、やっと気づいたときに、彼に残されている道は、ひとつしかない。 『セールスマンの死』は、平凡なセールスマンに米国の夢を仮託し、子どもへの過大な期待を抱いて自滅する姿を、現代の悲劇の象徴として描いている。 「家族というのは、社会という怪物と闘わねばならない。社会システムの残虐さは世界共通の事実。だからこそ、普遍性を持ち得たのではないでしょうか」と、アーサー・ミラーは述べている。 05年2月10日夜 、アーサー・ミラーはコネティカット州ロックスバリーの自宅で心臓疾患のため89歳で死去した。女優マリリン・モンローとの劇的な結婚をはじめ、私生活でも注目を集めた作家だった。
2013年02月25日
映画「ホリディ」を観ました。これもカズが借りてきたDVD。先日観たのでうろ覚えですが、良かったですよ。また、日記に書いておかないと、観たこと自体忘れてしまうからね。【あらすじ】ロンドンの郊外に住む新聞記者のアイリス(ケイト・ウィンスレット)は、三年間も想い続けてきた同僚のジャスパー(ルーファス・シーウェル)が目の前で他の女性と婚約発表したことで、クリスマス直前だというのに涙に暮れていた。一方、ロサンゼンルスで映画の予告編製作会社を経営するアマンダ(キャメロン・ディアス)は、恋人の作曲家イーサン(エドワード・バーンズ)の浮気が原因で破局。アイリスとアマンダはパソコンを通じて知り合い、お互いに環境を変えてリフレッシュするために二週間の“ホーム・エクスチェンジ”を行う。雪の舞うロンドン郊外のコテージに到着したアマンダは、アイリスの兄グラハム(ジュード・ロウ)に出会う。初対面にもかかわらず打ち解けた二人は、早くもベッドを共にする。グラハムをプレイボーイだと思い込んだアマンダは、あくまで休暇中の遊びだと割り切ろうとするが、やがてグラハムの実情を知る。彼は二年前に妻に先立たれてから、シングルファーザーとして二人の幼い子供を育てていたのだ。これをきっかけに、アマンダはグラハムとの恋に本気になる。一方、太陽の光が降り注ぐロサンゼルスの豪邸にやってきたアイリスは、アマンダの仕事仲間だという映画音楽作曲家のマイルズ(ジャック・ブラック)と出会う。人の好い彼と、そしてかつてハリウッドの有名脚本家であった老人、アーサー(イーライ・ウォラック)との交流により、アイリスの心には新しい動きが起こり始めた。しかもマイルズは、恋人のマギー(シャニン・ソサモン)に浮気されていることを知り、アイリスとマイルズは似た者同士としてますます接近。そんな時、あのジャスパーが調子よくアイリスを訪ねてくるが、彼女は動揺しながらも彼を拒否。そして新しい恋に踏み出したアマンダとグラハム、アイリスとマイルズは、四人で仲良くパーティーを開くのだった。 失恋の後の傷心旅行。そこで出会ったと人との恋。ありがちだけど、戸惑いながらも進んでいくのがいいなあ。親の離婚から、愛を信じられなくなったアマンダ。それを信じさせてくれたグラハムが魅力的。シングルファザーの優しい一面と、週末だけ親に預けて男に戻るという一面。なんかハッピーな気持ちになれる映画ですね。後味がいいというか、うまく行き過ぎた感もあるけど、リアル過ぎずに夢を持てるのもいいかな。「まほろ駅前多田便利軒」も観たけど、カズが見てる横でちらっと観ただけ・・・まあ、ドラマもちらっと観てるけど、松田龍平が飄々としていて味があるね。瑛太の一生懸命さも好きだけど。妻が浮気して出産するとき、もし血がつながってなくても愛そうと決意し、出産を喜んだ、感謝したのに、DNA鑑定をしようと妻に言われて拒否したと言う。男は自分の子どもかどうか分からずに育てるんだねと痛感した。それでも信じて育てようとしているのにね。たとえ血がつながってなくても、自分が腹を痛めたわけでもないからいいじゃないかと思ってしまう。だらだら系かと思って見てたら、意外と泣かせるんだなと思ってしまった。あらすじ: ある年の正月。東京郊外に位置するまほろ市で便利屋を営む多田(瑛太)のもとに、ひょんなことから同級生の行天(松田龍平)が転がり込んでくる。自称コロンビア人の娼婦(しょうふ)ルル(片岡礼子)やヤバいアルバイトに手を出す小学生の由良(横山幸汰)など、二人は便利屋稼業を通して奇妙な客たちの人生に深くかかわっていく。シネマトゥデイ(外部リンク) 映画レポート「まほろ駅前多田便利軒」一人の人間の心を二人の男の行動で表現したような新しいバディムービー 自分勝手に行動する男と、ボヤキながら尻ぬぐいをしていく男。バディムービーでお馴染みのこんなコンビに似ているようで、実はかなり違うのが「まほろ駅前多田便利軒」の二人だ。確かに多田は常識の線を守って他人の生活に立ち入らないし、行天はそんなことはお構いなしにやりたいように行動する。だが決定的に違うのは、行天の行動を見ていてイライラさせられないところだ。むしろ、彼のズバリ言動が、多田に見て見ぬフリを許さないというか、やるべきことをやらせている。だから二人を見ていると、一人の人間の中にあるふたつの要素だと思えてくるのだ。 人によって比重は違うが、誰にでも多田的部分と行天的要素があるのではないか。常識の仮面に隠れて他人事を決め込もうとする時に、それでいいのかと異議申し立てをするもう一人の自分がいるのではないか。それは誰でも自分の中に変革の可能性を持っているということ。この映画を見て心が温々(ぬくぬく)してくるのはそのためだ。 親に愛されなかった行天と、子供を愛したかったのに許されなかった多田。便利屋の雑多なエピソードが、二人の過去にフォーカスし、ドラマのベースに親と子の関係が見えてくる展開も素晴らしい。チンピラの山下(柄本佑)の顛末で希望はあると見せてくれるのも嬉しいが、原作にある赤ちゃん取り違えエピソードも感動的なので、それも入れて欲しかった。それとも、続編用にとっておいたのか。瑛太と松田龍平はベスト・マッチ。(森山京子)(映画.com)
2013年02月23日
映画「ジョゼと虎と魚たち」を息子カズが借りてきたので観ました。以前もなんとなく観たことあるけど、じっくり見たのは初めてかな?【あらすじ】恒夫とジョゼの真っ当な恋愛模様には情感がある。最近の日本映画には珍しく、恋するパッションが伝わってくる。何しろ妻夫木聡がドキリとするほどイイ。ずるくてハンサムで心優しい恒夫。正直は時として罪だ。容赦なく相手を傷つけたりもする。一方、ジョゼは精一杯強がることで孤独に耐えようとする。外の世界を知らずに生きてきた彼女には、達観したところがあって、ずっと一緒にいようという言葉の儚さを知っている。それでも、ちゃんと恋愛することを経験し、ありのままを受け入れて潔く生きてゆく。演じる池脇千鶴がいつもながら巧い。印象に残った場面を書きますね。セリフはうろ覚えだけど・・・幸二「施設で、お母ちゃんて泣かないのは俺とあいつだけだった。」幼いジョゼ「あたしがあんたのお母ちゃんになってあげる。」ジョゼ「帰れ、帰れ」恒夫「帰るよ」ジョゼ「帰れって言われて帰るようなやつは帰れ。・・・帰らんとって。ここに居て。」恒夫「ずっとそばに居るよ。」切なくて涙が出た。恒夫の弟「(親に身障者の彼女を紹介するのを)ひるんだの?にいちゃん。」だから機嫌が悪かったんですよね。海に行きたいと言うジョゼに救われる。ジョゼ「目をつぶって。」恒夫「真っ暗だ。」ジョゼ「そこが前にあたしが居た場所。暗い静かな海の底。時間がゆっくりと流れてる。私はもうあそこには戻れない。あんたがおらんようになったら、貝みたいに海底を転がるしかない。でも、それもいいかな。」「別れの理由はいくつもある。でも本当は僕が逃げた。」恒夫の元カノの香苗「彼はそんなご立派な人じゃない。」香苗は、福祉を目指したはずだが、「身障者のくせに」と言う・・・ジョゼの頬をぶった香苗が、ジョゼが手を振り上げると腰をかがめて自分の頬を打たせる。それが監督の身障者へのリスペクトだという人も居たなあ・・・改めて声高に身障者と言わないところがいい。弱い立場の身障者、女性の強がり。背負わないと選択する勇気?あっさりと見送るジョゼ。優柔不断で、後から男泣きする恒夫。妻夫木がそういうダメ夫にぴったりで可愛い。池脇千鶴のぶっきらぼうな関西弁がかえって愛らしい。虎と魚を、好きな男と見られただけでも良かったのかな・・・私はこの映画割といいと思ったけど、賛否両論らしいね。
2013年02月23日
映画「私を離さないで」をDVDで観ました。息子のカズが借りてきたですが、観たら2年前に映画館で観た映画だった。その時の日記です。題名だけではわからなかったけど、最初の場面で思い出しましたね。介護人になったキャシーが、手術室を見つめてるところ・・・【あらすじ】寄宿学校「ヘールシャム」で学ぶキャシー、ルース、トミーの3人は、小さい頃からずっと一緒に暮らしている。外界と隔絶したこの学校では、保護官と呼ばれる先生の元で子供たちは絵や詩の創作をしていた。18歳になり寄宿学校を出て農場のコテージで共同生活を始めた彼ら。やがてルースとトミーが恋を育むようになり、キャシーは孤立していく。その後、コテージを出て離れ離れになった3人は、逃れられようのない運命に直面する事に...。 印象に残った場面を引用します。 オリジナルからコピー(提供者)をとる。そのオリジナルとは親?オリジナルを探すためにはゴミタメを漁るしかないから、ポルノ雑誌のモデルをしてるかもと必死に見るキャシー。それを理解してくれてたトミー。 キャシーとトミーが、臓器提供の猶予を求めに作品展示ギャラリーのマダム宅に行き、ヘールシャルムの校長に会う。校長「ヘールシャルムは、臓器提供の理念を実践する最後の場で、作品は“提供者である子供たちも人間だ”と証明するため。そんな証明誰も求めてなかったけど。」キャシー「猶予はないのよ、トミー。」校長「そう、猶予はないの。今も昔もね。作品は魂を探るためではない。魂があるのかを知るためだった。」 魂があるなんて当たり前なのに、提供者にはそれさえも認められてなかったなんて・・・一縷の希望にすがりついてみたものの、かえって絶望の淵に追いやられ、トミーは絶叫する。トミーが提供前に最期の微笑み。最後の場面。キャシー「ここには、過去に失ったものがすべて流れ着く気がする。もし、それを信じれば、ここで待てば地平線のかなたに人影が現れる。近づくその人影はトミーだ。彼は手を振り、私を呼ぶ。その先は想像しない。したくない。トミーを知っただけでも幸せだった。私は自分に問う。私たちと、私たちが救った人々に違いが?皆”終了”する。”生”を理解することなく、命は尽きるのだ。」正視に絶えない残酷な現実。でも、それを淡々と描いている。焼きもちからキャシーとトミーの仲を裂き、割り込んでいたルース。でも、その償いにと執行猶予の申請にとマダムの住所を伝える。小さいころの恋がずっと続くんだなと思ってしまった。切なく、哀しいけど、美しい風景や建物が癒してくれる気がする。
2013年02月22日
松山ケンイチ主演の劇「遠い夏のゴッホ」を赤坂ACTシアターまで観に行ってきました。松山ケンイチ主演の劇「遠い夏のゴッホ」を赤坂ACTシアターまで観に行ってきました。目当ては、共演の筒井道隆なので、内容的にはあまり期待してなかったのですが、思ったより良かったですね。アムンゼン役の筒井道隆は、出番がそれほど多く無くて残念だったけど、気だるそうな雰囲気と、ボソボソと話すのが、やはりセクシーです。長女マッキーからオペラグラスを借りてったいったけど、割と前の方だったので、使わずに済みました。アムンゼンは、羽化の柔らかい体で落下したのが原因で、歌えなくなってしまい、失意の日々を送るセミ。アリから助けてくれたセミ、松山ケンイチ演じるゴッホを、なんでそのまま死なせてくれなかったんだと逆恨みしたりもするけど、ゴッホに感謝を伝えに来て、今度は救う。最期は、やはり歌ってみたかったと呟きながら死ぬけれど。ゴッホは、恋人のベアトリーチェと一緒に羽化するつもりだったが、年数を勘違いしていて、一年早く羽化してしまう。地上で夏の終わりまでしか生きられないと知り、約束が果たせないことに苦しむ。夢の中でベアトリーチェと会い、抱き合おうとしてもすれ違う。切ないですよね。ミミズのホセが、ゴッホとベアトリーチェの言葉を相手に伝えようとするけど、一年後でも会えると信じているベアトリーチェが哀しい。ゴッホは、来年の夏ベアトリーチェが羽化してくるまで生き延びようと、クワガタやカエルに越冬の方法を聞いたりする。「冬は、天敵だけでなく、世界中が敵になる。生きられるかどうかは世界を作ったものが決める。生きられるだけ生きろ」と言われ、二本足の化け物の住む世界に行って生き延びる。何のために生まれて、何のために生きるのか、アンパンマンの歌詞みたいだけど、考えてしまいましたね。アリが「生きるために働くのではなく、働きたいから生きるのでは?」と言っていた。松山ケンイチは、これが初舞台だそうだけど、健闘してましたね。ベアトリーチェ役の美波も熱演だっし、ホセ役の吉沢悠がコミカルでいい味を出していた。また、イルクーツク役の石川禅は、低音のセリフが響き、心にしみましたね。ネタバレになるので、あまり書けませんが、シリアスになり過ぎず、希望や明るさを持たせながらも、考えさせてくれました。主人がチケットを予約し、払ってくれたのですが、本当に感謝です。勤務先の厚生サービスで安くはなったのですが、S席はやはり高いのにね。開演前のステージ。まだ暗い・・・白い胡蝶蘭ばかりの中で、青い胡蝶蘭が目立っていた。まあ、青い溶液を吸わせているのだろうけど・・・緑もありましたね。帰りがけに赤坂ACTシアターから見えた景色。煉瓦や洋館がいいですね。
2013年02月18日
映画「ライフ・オブ・パイ~トラと漂流した227日~」を主人と観に行きました。入間でも上演していたのですが、主人が3Dの字幕版に拘って、大泉学園まで観に行ったのです。まあ、元々主人が観に行くのに付いて行ったので、入間でやっていたことさえ知りませんでしたね。3Dは、レディースディの割引対象にならなかったのですが、やはり、3Dで観ないと意味がなかったかも。映像、特に海の中など、美しかったですね。また、三つの宗教を同時に信じる意味がわからなかったけど、パンフレットによると「宗教の垣根を越えた、信仰に対する試練を意味していた」らしい。一つの宗教を信じていれば、観客がその宗教に対して違和感を感じるかもしれない。普遍的な神、創造主ということにしたかったらしい。また、ネタバレになってしまうけど、漂流には、二つの話があって、どちらを信じるかは自分次第だそう。もう一つが現実かもしれないけど、トラの方が面白い。哀しい現実を見たくなくて、そう考えたのかもしれない。どちらにしても、家族を失った哀しみを乗り越え、少年から大人になっていく過程を描いてるのかな。絶望に陥りそうになっても、また希望を抱き直し、生き続けることを選んだのですよね。荒唐無稽なファンタジー映画かと思っていたけど、結構深い映画でした。主人は哲学と言ってましたね。実際、主演した少年は、この映画に出演したせいで、経済学部ではなく哲学科に進学したそうです。いろいろ考えさせられますものね。
2013年02月06日
先日、息子カズがインフルエンザになったのですが、点滴のインフルエンザ薬ですぐによくなり、出席停止の間、退屈だからと借りたDVDを私も観ていました。★「(500)日のサマー」何日目と、話がすぐに前後するので、わかりにくい。などと文句を言いながら見ていたら、カズに文句があるなら見るなと言われてしまった。その後からは、カズは二階の自室のパソコンで見始め、見終わった後から、私が貸してもらい、一階リビングのテレビで見るようにしました。★「ソーシャル・ネットワーク」主人や長女マッキーは、映画公開時に見たらしい。カズも面白いと言っていたので、見てみました。Facebookの創始者と発案者などとの争いから、開始当時の回想。面白いけど、孤独を感じ、虚しさも感じる。★「同じ月を見ている」これはカズではなく、私が選んだ映画。途中で止まってしまい、最後まで観られなかった。哀しい話で見るのが辛かったからかえって良かった?でも、結末はやはり知りたいなあ。借りたTSUTAYAでは一本しかなく、代わりに「人間失格」を借りました。根暗な人だと思われたかな?★「きみに読む物語」以前、原作がベストセラーになった時、本屋で立ち読みの飛ばし読みをしました。あらすじは知ってたけど、結末は知らなかった。こんなにも一人の人を長い間愛せるものなんだなと思った。一歩間違えば、ストーカーや偏執狂?になってしまうけど、想いが叶って良かった。ネタバレになってしまうから、あまり書けないけど、最期まで一緒に居られて幸せだなあと思いました。★「オーシャンズ12」最初の方しか見なかったけど、眠くなってしまい、やめてしまいました。カズも途中で寝てしまったらしい。★「人間失格」太宰治の原作とは違い、中原中也が出てきたりしている。主人公の大庭葉蔵を太宰治と重ねているからだろう。「中原中也と、太宰治と、宮沢賢治と」に載ってるエピソードを読んでようやく理解できました。話が飛ぶので、原作を読んだことがあってもわかりにくい。もう一度読み直そうかと思ったくらい。うちにあるはずなのだけど、見当たらないのですよね・・・カズが読みかけと言ってたので、持ってるのかな?読んでから、観た方がいいのか、それとも、イメージが湧きにくいカズは先に見た方がいいかも。まあ、ちょっと違うからかえって観ない方がいいのかな。
2013年02月06日
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