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文学座の劇「セールスマンの死」を観に池袋まで行ってきました。
入間おやこ劇場に来た招待券を使って行ったのですが、
他にも観に行く人が居るので、割り勘します。
文学座の劇は、招待券で何度も行ってるのですが、
今回はいつもにまして良かったです。
アーサー・ミラーの脚本はもちろん素晴らしいのだろうけど、
演出や役者もよくないと実現できないですよ。
ウィリーは認知症かと思うほど、現実が認識できずに、幸せだった過去に逃避してしまう。辛い現実を見たくないという弱さなのだろう。
長男ビフは、過去の栄光から、期待とプレッシャーを受け、ありのままの自分を認めて欲しいとあがく。
長男に憎まれて、復讐されていると感じていたウィリーは、
最後にビフが泣いてすがり、「自分はクズなんだ、認めてくれ」と言われ、
まだ息子に愛されていたことを感謝する。
親子共にお互い認め、愛されたいのですよね。
夫婦も同じ。リンダはなんて献身的な妻なんだろうと思うが、妻というより母親のような接し方にも感じてしまう。
息子たちより夫を大事に思い、息子たちに出て行けと言う。でも、遅かったのかも、、、
家電は、ローンを払い終わると壊れてしまう。家も払い終わったら住む人が居なくなる。保険料も払い終わったら、、、
自殺は卑怯だと兄の亡霊に言われながらも、もう保険金しか息子や妻に遺してやれるものはないんだと自動車に乗って逝ってしまう。
それまでの自動車事故やホースなどから、自殺未遂では?と妻が疑い、息子たちに助けてと言ってたのにね。
成功を夢みて、がむしゃらに頑張ってきたのに、自分も息子たちも成功出来ない。
兄や隣人に成功の秘訣は?と何度も訊く。兄や隣人にコンプレックスがあったのかも。
ビフの窃盗癖は、後で返せばいいさとウィリーが大目に見たせい?
ジフが高校の数学の単位を落とし、補習に出なかったのは、ウィリーの浮気を見て、自分の人生を投げてしまったからなのか。
尊敬し、愛していた父親に裏切られ、自暴自棄になってしまったのかもしれないけど、ウィリーもそれを悔やみ、ジフがちゃんと働かないのは、自分への復讐だと思ってる。
お互い愛してるのに、憎み合い、罵り合ってしまう。
自分の話を最後まで聞いて欲しい、認めて欲しいと思ってる。
私もそう思うし、子どもたちも受け入れないといけないと思いつつ、余裕がないのはなぜなんだろう。
まだ、私自身も親に認めて欲しいと思ってる。妹の話ばかり聞かされ、すごい、偉いよねと言われると、素直に聞けない私、、、
家族の話は、時代、国も関係なく、普遍的なんですよね。
いろいろ考えさせられてしまいました。
劇の途中、食べてる人や、携帯の画面を見てる人、具合が悪いのか、叫んで連れ出されてる人が居たり、
地震なのか、ゆっくり揺れたりと、気が散ることが多かったけど、寝ることもなく、じっくり観ることが出来ました。
他の人も観に行くので、明日の例会部で感想話し合ったりできるかな?
父の死を乗り越え、長男が再生できるのなら、死は無駄では無かった。
フットボールとバスケと違いはあるけど、
父親からの期待とプレッシャーで思い出したのは、
アメリカのドラマ「 One Tree Hill 」
途中まで観ていたけど、なぜか録画されなくなって見なくなってしまいました。
DVDもあるそうだから、観てみようかな。
主人公のウィリー・ローマンは、60過ぎの地方回りのセールスマン。かつては、ゴールド・ラッシュに沸き立つ未知のアラスカへ、と夢を馳せたこともあったが、電話1本で全国に商品を売りさばくセールスマンの姿に憧れて、セールスマンとなった。 アメリカンドリームを実現する近道はセールスマンだと信じ、40年近くがんばってきたウィリーだが、社会情勢の変化に押し流され、固定給はなくなって成績の芳しくないウィリーの手取りはゼロ。妻には内緒で隣人に借金してサラリーを渡していたが、それもやがてばれてしまう。
ウィリーの自慢は、長男のビフである。ビフは、高校時代、華々しいフットボールのスター選手だった。大学からも引っ張りだこで、明るい将来が開けていると思われていた。 そのビフは、父親を誰よりも愛し、尊敬していた。 しかし、ビフは、相談事があって会いに行った父のホテルで、父の秘密を知ってしまう。
会社からは不要といわれ捨てられて、家族とも確執があって打ち解けることができない。 辛い現実から逃れるために過去に逃避するウィリーの頭の中で、現実と過去が混濁する。 彼の心に浮かぶのは、自分がたくさんの注文をとることができた景気のいい時代であり、愛息子のビフがフットボール選手として華々しく活躍している時代であり、その息子が父を敬い、愛し、賞賛の言葉をかけてくれた時代である。 この何度も現われる回想は、ウィリーの見栄っ張りでいて、実はひ弱で、現実認識がまったくできていない弱さを痛々しいまでに鮮明に描いている。
ウィリーが打ち砕かれた夢の代名詞であるなら、息子のビフは辛い現実を冷静に見つめる、ウィリーの審判者である。 ビフは、高価な絹のストッキングを浮気相手の女性に贈る父を見、家でストッキングのほつれを繕っている母の姿を思い浮かべる。いつまでも息子がフットボールの花形選手だった当時の姿しか見ようとしない父に、自分はもう何もとりえもない人間なのだということを何とか判らせようとする。 しかし、過去に逃避して現実を見ようとしない自分と現実を見ている息子には何の接点もないということを、ウィリーは気づかない。 そして、やっと気づいたときに、彼に残されている道は、ひとつしかない。
『セールスマンの死』は、平凡なセールスマンに米国の夢を仮託し、子どもへの過大な期待を抱いて自滅する姿を、現代の悲劇の象徴として描いている。 「家族というのは、社会という怪物と闘わねばならない。社会システムの残虐さは世界共通の事実。だからこそ、普遍性を持ち得たのではないでしょうか」と、アーサー・ミラーは述べている。 05年2月10日夜 、アーサー・ミラーはコネティカット州ロックスバリーの自宅で心臓疾患のため89歳で死去した。女優マリリン・モンローとの劇的な結婚をはじめ、私生活でも注目を集めた作家だった。
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