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劇団仲間の劇「星の王子さま」を新宿の全労済スペースゼロに見に行きました。
聖書に次ぐベストセラーというサン=テグジュペリの有名な「星の王子様」が原作。
期待するとガッカリするのでは思っていたのですが。
先日、箱根の「星の王子さまミュージアム」に行ってサン=テグジュペリの生涯などを見てきたほど、
割と好きなので、イメージと合うか心配。
案の定、最初の飛行士の歌があまりうまくないし、
星の王子さまも女性で服もイメージが合わないしと、前半はウトウト寝てしまったのですが、
後半のヘビやキツネが出てくる頃から起きて見出したら、それほどは悪くない。
ちょうど劇が始まる前に本を読んでたところで、
セリフが原作に割と忠実だし、イメージを損ねるほどではない。
原作から引用します。
**********************************
「君がぼくのなじみになってくれたら、君とぼくとはお互いになくてはならない者同士になる。
君はぼくにとって、この世でたった一人の子どもになるし、ぼくは君にとってこの世でたった一匹のキツネになるのさ、、、」
*************************************
まあ、キツネと遊ぶ星の王子さまが元気で子どもらしいのは、私のイメージと違ったけど、観てる子ども達の笑い声も聞こえて微笑ましかった。
キツネが「言葉というのは、何かと誤解を招くもとだから」と言いつつも話し続ける哲学的なセリフ劇なので、子ども達には難解なのでは?
退屈し始めた子ども達のおしゃべりも聞こえてきたので、遊ぶシーンは気分転換に良かったかも。
観てる大人も、子どもの頃を思い出したかな。
キツネの秘密の贈り物。
「とても簡単なことなんだ。心で見ないとよく見えない。大事なことは目にみえないってことさ。」
それが分かるのは直観的な子ども達や、子どもの頃の心を忘れていない少数の大人達かもしれない。
原作ではこう続きます。引用しますね。
君のバラをかけがえのないものにしているんだよ。
人間たちはそういう真実を忘れてしまっているんだ。
君は自分でなじみになったものに対して、君はずっと責任があるんだからね。
君は君のバラに対して責任があるんだよ。」
他にも好きな言葉を引用しますね。
なんて、あり過ぎて書き切れないかも。
先に劇の感想を書こうかな。
イメージを損ねるほどには悪くはないけど、やはり原作は越えられない。
まあ、文学と劇は別物だから、比較にはならないのだけど。
最後のシーンは割と印象的だった。ヘビはスライドのみ、光だけで最期を表していて良かった。
途中のヘビやたくさんのバラなど、表し方が面白かった。
バラの三人目はキツネと同じ役者だからか、途中で抜けるのが気になったけど、仕方ないか。
王子さまの星のバラのシーンを寝て見過ごしたのは残念。
作者サン=テグジュペリの別居中の妻がモデルと言われてるらしい。
好きな文章を引用しますね。
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「砂漠が美しいのは、砂漠がどこかに井戸を隠し持っているからなんだ。」
「夜、君は星空を見上げる。星空の星の一つに、ぼくが住むことになる。
星空の星の一つでぼくが笑うことになる。だから、君にすれば、満天の星という星がまるで笑っているのと同じになるんだ。
君だけは、笑うことのできる星空を自分のものにするんだよ。
そして、君の悲しみが癒されたら(いつだって、人は癒されるものさ)、ぼくと出会えてよかったって、君は思うことだろうよ。
君はこれから先もずっとぼくの親友さ。君はぼくといっしょに笑いたくなるだろうよ。」
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「君は来ちゃいけなかったんだよ。君の心が痛むことになる。ぼくは死んじゃったみたいになるだろうけど、それはそうじゃないんだ、、、
分かるだろ。遠過ぎるんだ。この体を持ってゆくことなんかできっこないんだよ。重すぎるからね。
でも、古い皮を脱ぎ捨てるようなものさ。古い皮なんて、別に悲しくもなんともないよね、、、」
「王子さまの踝(くるぶし)近くで、黄色い光がピカッと走っただけでした。
王子さまは一瞬動けなくなりました。声は立てませんでした。
一本の木が倒れるように、すうっと倒れたのです。
音さえもしませんでした。倒れたところが砂だったものですから。」
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「心がほんとうに悲しいとき、人はだれだって夕日がみたくなるものなんだよ、、、」
「ということは、44回も日の入りを見た日は、君はそんなにも悲しくて悲しくてしようがなかったんだね?」
ぼくがきいても、王子さまはなにも答えてくれませんでした。
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