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今夜、劇「ブンナよ、木からおりてこい」を小平でやると聞き、
チケットを買って観に行きました。
小平こども劇場ほか、都内のおやこ劇場・子ども劇場の5団体くらいの合同例会です。
ちょうど先日、埼玉県センターの鑑賞部主催の子どもの舞台芸術交流会で、
「ブンナよ、木からおりてこい」は、ずっと前から上演されてるけど、
演出、役者などどんどん変わって、現代にも通じる劇になってると聞いていたのです。
今回は第5次の変更だそうで、見たかったのですよね。
入間おやこ劇場から、大人子ども合わせて総勢10人くらい?観に行きました。
会場はルネ小平というところで、小平駅から歩いて5分ほどの便利な場所にあります。
2階席まである立派なホールで、私は1階席の端の奥でしたが、割とよく見えました。
最初の合唱が長すぎて、いつもの睡魔に襲われてしまいましたが、
徐々に目が覚め、私にしては割と起きて見ていたかな。
「ブンナやほかのカエル達の発声が叫んでるようでうるさい」と他の人は言ってたけど、
まあよく聞こえたからいいかな。
水上勉の原作は読んだことなかったけど、話は面白い。
「弱いということは悪いことではないよね」という雀・・・
弱さゆえに、ネズミなどに自分よりも先にトノサマガエルのブンナを食べろと勧める。
自分が助かりたいというのは弱さというより、本能ではないかとも思うけど、
それをネズミに責められてしまう。
そのネズミもまた、トンビに蛇を先に食べてくれと差し出す。
この世は弱肉強食で仕方ないのだけど、食べられる者の気持ちも考えろと言う。
地べたを這いずる現実から逃れ、天国はないかと椎の木のてっぺんまで上るが、
そこにはトンビの餌倉という生き地獄が待っていた。
生餌にするため、弱らせても生かしておくのだ。
子ども達は自分に重ねて考えると言う。
今のいじめにも通じるのか。
自分がいじめられないために、もっと弱いものがいじめられてるのを
見て見ぬふりをし、またいじめにも加担する。
そうしなければ、今度は自分がいじめられるかもしれないという恐怖を抱えながら。
まさに現代にも通じる話・・・
大人だって、言いたいことも我慢して耐えていたりする・・・
見ていてつらいけど、最後は救いがあったのかな。
ネズミが自分の死骸から発生する虫を食べて生きながらえろとブンナに言い残して死ぬ。
長い冬眠から覚めて、虫に見立てたシャボン玉を食べるブンナ。
何人もの黒子がシャボン玉を吹いてるから、綺麗だけど多すぎて虫とは思えなかった。
冬に死んだネズミから、春に虫が発生する?などと考えてしまい、
冬眠する前に、虫を発生させればよかったのにとも思ってしまった・・・
いろいろ突っ込みどころはあるけど、それでもテーマはよかったかな。
帰りの電車の中で息子カズに会い、駅から一緒にうちまでMさんに車で送ってもらったのだけど、
Mさんの娘さん達に感想を聞いたが、あまり答えてはくれない。
カズが「そんなこと聞かれたって困るよな」と言ってた。
カズも感想言ってくれなかったっけ。以前はおやこ劇場に入って観てたのです。
感想言ってくれなくても、何かは感じてくれてるだろうと思ってたけどね。
私だって、それほど人に感想を言うわけではない。
例会部員としては、もっと伝えなくてはいけないのだけどね。
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