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中国の音楽世界(著者:孫玄齢/田畑佐和子|出版社:岩波書店) 中国における音楽の歴史、戯曲、民謡の概論など。 音楽に関する知識も関心も乏しいので、なるほどそうだったのかというようなおもしろみは感じないが、全体的に読みやすく、平易である。 ただ、音楽に関する基礎知識がないとわからない。3度の和音の3度とは、どういうことなのか、など。
1996.01.31
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わが家への道(著者:ローラ・インガルス・ワイルダー/谷口由美子|出版社:岩波書店) マンスフィールドを目指した時のローラの日記を中心に、その前後に、娘のローズが、自分の記憶をもとに当時のことを書いている。 結婚してから10年ほどたっている。 ローズの目から見たローラが、普通の主婦なのでややがっかり。アルマンゾにくってかかることもあったそうだ。 しかし、この後は幸福だったようで、よかった。
1996.01.11
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はじめの四年間(著者:ローラ・インガルス・ワイルダー/谷口由美子|出版社:岩波書店) 夢のような新婚生活のはずなのに、毎年毎年自然の力によって収穫がだめになる。2度の出産、火事、乳児の死と、つらいことばかりが続いている。 作り話なら、幸せな結婚で終わりにすることもできるが、現実は結婚してからの生活の方が長いし、一人の大人として行動しなくてはならないのだから、常に現実に直面し、自分で問題を処理していかなくてはならない。 アルマンゾの不屈の精神には感心するが、ローラはつらかったろう。 これでは、あまり人に読ませようとは思わないわけだ。 読者としては、幸せな結婚をした、というところで終わりになっていれば、つらい生活を知らずにいられたのだが。
1996.01.10
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長い冬(上)・長い冬(下)【著者:ローラ・インガルス・ワイルダー/鈴木哲子|出版社:岩波書店】 とてつもなく困難な状況を描いた物語だ。七ヶ月もの間雪に閉ざされ、食料も何もかも無くなっていく。餓死者が出なかったのが奇跡だ。 アルマンゾとキャップが麦を運んでくることに成功することによって人々は救われるが、何としてでもアルマンゾは自分が隠している種麦は売ろうとしないのが気になった。その代わり、自分が危険を冒して人々を救ったわけではあるが。 この本が、なぜか講談社のシリーズに収められていないので全く異なる訳で読んだわけだが、あまりの訳文の違いに驚く。 講談社版では上品で物静かな母親が、「なんでそんなに急いでかぼちゃを取り入れなさるね」などという。全く田舎の農家のおばさんになっている。また、「父さん」「母さん」ではなく、「父ちゃん」「母ちゃん」になっている。これは、訳された時代が違うためだろう。50年代の日本ではこう訳した方が自然な日本語になったのだろう。両親が互いに相手を呼ぶときも、今ならそのまま「キャサリン」「チャールズ」とするところを「母ちゃん」「父ちゃん」と訳しているようだ。 講談社版は80年代になって訳されたので、欧米では夫婦は互いを名前で呼ぶことが知られているので、そのまま名前を呼ぶ訳にしてあるわけだ。 日本語の変化についても考えさせられた。 (現在は絶版。新訳が出ている)
1996.01.08
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開拓という仕事は、いくら努力しても報われない。インディアン居留地から出なくてはならなかったのは政治的な理由だが、イナゴの大群によって畑が壊滅してしまうのは読むだけでも恐ろしい。イナゴに取り囲まれて生活するところの描写はすさまじい。 それにしても、麦の刈り入れの仕事をみつけに、500キロも歩いて行った父親の体力には驚かされる。その間、食べるものも自分で捕まえていたのだろうし、それだけの技能があるだけでもたいへんなことだ。
1996.01.07
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農場の少年(著者:ローラ・インガルス・ワイルダー/小玉知子|出版社:講談社) ローラの夫となったアルマンゾ・ワイルダーの少年時代の物語。 あまりにも父親とアルマンゾが完璧な人間(もちろんアルマンゾは子どもらしいところも多いのだが)なのがやや不自然。 ただ、当時の家庭がどこもしっかり子どもをしつけていたわけではなく、息子が教師に暴力を振るうのを自慢する父親もいる。時代や環境だけではなく、家庭によって子どもの人格は決められるのである。 暴力を振るおうとした生徒を、教師が鞭で打ち据えるところが圧巻。 全体としては、とにかくごちそうの出てくる話だった。
1996.01.06
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大草原の小さな町(著者:ローラ・インガルス・ワイルダー/小玉知子|出版社:講談社) ローラの一家がやっと定住した土地で小さな町ができていくまで。 単なる子どもだったローラが、少女になっていく。後に夫となるアルマンゾとの交際の始まりまで。 とにかくみんな器用で、洋服や食料のみならず、家でもなんでも自分で作ってしまうのに感心する。 ただ、どこに住んでいても、トイレはどうなっているのか全く説明がない。馬車で旅をしているときはともかく、家を建てたのだから、当然トイレもあるはずなのだが。
1996.01.04
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大草原の小さな家(著者:ローラ・インガルス・ワイルダー/小玉知子|出版社:講談社) 人が余り住んでいないところに行きたい父親の希望で、一家は新天地を求めて旅に出る。しかし、隣家というものが全くないような場所に、よく住む気になるものだ。人が増えてきてうれしいとは思わないのが、開拓者精神に富む父親らしいところ。 一家も、一家4人だけがすべてというような状況が続いてもそれを苦にしないのが偉い。
1996.01.03
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大きな森の小さな家(著者:ローラ・インガルス・ワイルダー/小玉知子|出版社:講談社) 「大草原の小さな家」の原作シリーズの第一作。 テレビドラマは見たことがなかったが、おもしろい。こんなに面白いのなら、見れていればよかった。 ローラは5歳ほどの少女なのだが、家が2軒以上並んで立っているのを見たことがない。父親が、あまり人が住んでいないところが好きなのだ。 最も興味深いのは、子どものしつけである。大人と子どもには歴然とした区別があり、決して同等に扱われることがない。なにしろ、子どもは大人が話しているのを遮ってはいけないし、食事中は、大人から話し掛けられた場合以外は、口をきいてはいけないのだから徹底している。 今の日本に最もかけている、「子どもと大人は違う」という考え方が、はっきり出ている。
1996.01.02
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